JPH08121999A - クラッカー - Google Patents

クラッカー

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JPH08121999A
JPH08121999A JP26235594A JP26235594A JPH08121999A JP H08121999 A JPH08121999 A JP H08121999A JP 26235594 A JP26235594 A JP 26235594A JP 26235594 A JP26235594 A JP 26235594A JP H08121999 A JPH08121999 A JP H08121999A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引紐を引張って火薬体を爆発させ、小巻テー
プなどの被放出物を空中に飛ばして楽しむクラッカーに
おいて、火薬体の爆発によって発生する煙や臭いを感じ
にくくし、爆発に伴う音を筒体の外に洩れにくくして静
音を発するに過ぎないようし、同時に被放出物が遠方ま
で飛ぶようにする。 【構成】 筒体11の内部に仕切り21と可動受圧体4
1とを設け、それらの間の空間に火薬体31を設ける。
可動受圧体41と仕切り21とを係索42で連結し、可
動受圧体41が筒体11から飛び出さないようにしてお
く。火薬体31が爆発して可動受圧体41が筒体11の
先端部まで瞬間的に移動すると、予め筒体11に装填し
ていた被放出物51が空中に押し出されて飛び出す。火
薬体31の爆発に伴う煙や臭いは筒体11に閉じ込め
れ、音は消音される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引紐を引張ることによ
って火薬体が爆発し、そのときの爆風の影響で紙片やテ
ープといった被放出物が空中に放出されるクラッカーに
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のクラッカーがたとえば実
開昭59−174898号公報に記載されている。この
クラッカーは、図8のように、先拡がり円錐状の筒体1
の内部に仕切り2と受圧板3とを設け、仕切り2と受圧
板3との間の空間に、引紐4の引張り操作で爆発する火
薬体5を配備し、受圧板3と蓋6との間の空間、すなわ
ち上記可動受圧体と筒体の先端部との間の空間に小巻テ
ープや紙片といった被放出物7を装填した構成になって
いる。
【0003】このクラッカーは、筒体1を一方の手で持
って筒体1の先端を空中に向け、他方の手で引紐4を引
張って火薬体5を爆発させると、そのときの爆風で大き
な破裂音が発生し、同時に受圧板3と被放出物7と蓋6
とが吹き飛ばされて被放出物7が筒体1から空中に放出
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時におい
ては、劇場やホール、家庭などの大きな音を発すること
が嫌われるような場所や、火薬体の爆発によって発生す
る煙やその臭いが嫌われるような場所でも、小巻テープ
や紙片を遠方まで飛ばしてクラッカーを楽しみたいとい
う要求がある。
【0005】ところが、上述した従来のクラッカーにお
いては、火薬体5の爆発によって発生した煙や臭いが筒
体1から空中に放出されてしまうことを回避できない。
また、音を小さくするために火薬量を減ずると、火薬体
5の爆発によって発生する爆風の威力がそれだけ弱くな
って被放出物7が遠方へ飛ばなくなり、その反対に被放
出物7を遠方まで飛ばせるようにするために火薬体5の
火薬量を増やして爆風の威力を高めると、それに見合っ
て爆発音が大きくなる。また、筒体1の長さを長くする
ことで、それに見合って音が小さくなることが判ってい
るけれども、そのようにすると、長い筒体によってクラ
ッカーが大型化することが問題になる。
【0006】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であり、火薬体の爆発によって発生する煙や臭いが筒体
の中に閉じ込められ、しかも爆発に伴う音を筒体の外に
洩れにくくするという消音作用を発揮させて静音を発す
るに過ぎなくなるような工夫を講じることによって、大
きな音や火薬体の爆発に伴う煙や臭いが嫌われるような
場所であっても、筒体を長くする必要がなく、また、小
さな音が発せられるだけであるにもかかわらず、小巻テ
ープや紙片などの被放出物を遠くに飛ばして楽しむこと
のできるクラッカーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のク
ラッカーは、筒体の内部に仕切りが設けられ、この仕切
りによって仕切られた筒体の先端部側空間に可動受圧体
が軸方向移動可能に配備され、可動受圧体と仕切りとの
間の筒体内部の空間に、引紐の引張り操作で爆発しかつ
爆発時の爆風で上記可動受圧体を筒体の先端部側に押し
出す火薬体が配備され、筒体内部における上記可動受圧
体と筒体の先端部との間の空間に、爆風で押し出された
上記可動受圧体に押されて筒体の先端部から放出される
被放出物が装填されていると共に、爆風で押し出された
可動受圧体が筒体の先端部から飛び出すことを筒体の先
端部付近で阻止する位置規制手段を備えている、という
ものである。
【0008】このようなクラッカーにおいては、請求項
2に係る発明のように、筒体の軸線に直交する仮想直線
における上記筒体の内面の相反する側の2つの位置との
交差点の相互間の長さをD1、上記仮想直線における上
記可動受圧体の外面の相反する側の2つの位置との交差
点の相互間の長さをD2としたときのD1−D2の寸法
値Aを、 A=(4×D2/1000)〜(4×D2/50)mm にしておくことが望ましい。
【0009】
【作用】請求項1に係る発明のクラッカーにおいて、引
紐を引張って火薬体を爆発させると、その爆発に伴う爆
風によって可動受圧体が筒体の中を勢いよく瞬時に先端
部側へ移動し、そのような可動受圧体の瞬間的な移動に
より被放出物が押されて筒体の先端部から勢いよく放出
される。そして、筒体の中を移動した可動受圧体が、位
置規制手段によって筒体の先端部から飛び出すことを阻
止される。そのため、火薬体の爆発に伴って発生した煙
や臭いが、筒体の内部における仕切りと可動受圧体との
間の空間に閉じ込められたままになり、また、爆発に伴
う音も筒体の中にこもって消音され、外では静音が聞こ
えるに過ぎなくなる。
【0010】このような作用を発揮するクラッカーにお
いて、請求項2に係る発明のように構成しておくと、爆
風によって可動受圧体が筒体の中を先端部側へ移動する
ときに、筒体と可動受圧体との隙間に薄い空気層が発生
し、その空気層が筒体と可動受圧体との擦れ合いを抑制
して筒体に対する可動受圧体の滑り性を向上させる。そ
のため、可動受圧体が筒体の内面との間でそれほど大き
な摩擦抵抗を生じずに、勢いよく筒体の先端部側に移動
するようになり、そのために被放出物が遠くに飛びやす
くなる。請求項2に係る発明において規定されているD
1とD2との寸法差(寸法値)Aが、(4×D2/10
00)mmよりも小さいと、筒体と可動受圧体との隙間
に空気層が形成されにくくなると同時に筒体と可動受圧
体とが擦れ合いやすくなり、その逆に、(4×D2/5
0)mmよりも大きいと、火薬体の爆発によって発生す
る爆風が筒体と可動受圧体との隙間から逃げやすくなる
ので、いずれの場合も被放出物を遠方まで飛ばす上で好
ましくない。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係る第1実施例のクラッカー
Cの概略断面図、図2は図1のクラッカーCの火薬体3
1を爆発させた後の状態を示す概略断面図、図3は図1
のIII−III線に沿う拡大断面図である。
【0012】図1において、11は厚紙やプラスチック
などで作られる筒体であり、この筒体11は基部が把手
部12となされ、先端部13に複数の花びら状の突片1
4が一体に連設されていく。そして、筒体11の先端部
13は、複数の上記突片14…を内方に折り曲げてそれ
らの先端同士を相互に互いに噛み合わせることより形成
された蓋部15により塞がれている。
【0013】筒体11の内部には、把手部12に対応す
る個所に仕切り21が設けられ、この仕切り21によっ
て筒体11の内部が先端部側空間と基部側空間とに仕切
られている。この仕切り21は、筒体11に嵌め合わさ
れて固定されている尾栓22により容易に動かないよう
に保持されていると共に、その中央の孔部23に火薬体
31に連設された引紐32が通されている。
【0014】仕切り21によって仕切られた筒体11の
先端部側空間には可動受圧体41が軸方向移動可能に配
備されている。そして、仕切り21と可動受圧体41と
の間の筒体内部の空間に、上記引紐32の先端部に装備
された上記火薬体31が配備されている。この実施例で
は火薬体31が仕切り23に受け止められた状態になっ
ており、引紐32が引っ張られると爆発する。したがっ
て、仕切り23は所謂引玉受座としての役割を担ってい
る。また、可動受圧体41と仕切り21とは糸あるいは
それに類似する柔軟で軽い係索42で連結されている。
この係索42は可動受圧体41が筒体11の把手部12
付近の位置(以下、初期位置という)に配備されている
ときには図1のように弛んで伸び代を持っており、可動
受圧体41が上記初期位置から図2に実線で示したよう
に筒体11の先端部13の位置(以下、突出位置とい
う)まで移動したときには、係索42の弛みが解消して
緊張し、それによって可動受圧体41が筒体11の先端
部13から飛び出さないように可動受圧体41を筒体1
1の先端部13付近で阻止する役割を担っている。
【0015】図1において、初期位置の可動受圧体14
と筒体11の先端部13との間の空間に被放出物51が
装填されている。被放出物51には、薄い紙テープやプ
ラスチックフィルムのテープなどを巻いた所謂小巻テー
プ52、様々に着色された紙片53、その他の空中に飛
ばしたい小片などが用いられる。
【0016】このようなクラッカーCにおいて、筒体1
1の把手部12を片手で持ち、他方の手で引紐32を引
張って火薬体31を爆発させると、その爆発に伴う爆風
によって図2に矢印Xで示したように可動受圧体41が
筒体11の中を勢いよく瞬時に先端部側へ移動し、その
ような可動受圧体41の瞬間的な移動により被放出物5
1が押され、また、複数の突片14…でなる蓋部15が
瞬時に開いて、被放出物51が筒体11の先端部13か
ら勢いよく空中に放出される。可動受圧体41は係索4
2が緊張することによって筒体11の先端部付近の突出
位置で停止し、その可動受圧体41が筒体11の先端部
14から飛び出すことはない。なお、図2には初期位置
の可動受圧体41を二点鎖線で示してある。
【0017】このように、被放出物51を押し出して空
中に飛ばした可動受圧体41が筒体11の先端部付近の
突出位置で停止することにより、火薬体31の爆発に伴
って発生した煙や臭いは筒体11の内部の仕切り21と
可動受圧体41との間の空間に閉じ込められたままにな
り、また、爆発に伴う音も筒体11の中にこもって消音
されるので、破裂音が聞こえず静音が聞こえるに過ぎな
くなる。
【0018】上記クラッカーCにおいて、火薬体31の
火薬量を増やしたり火薬体31の数を増やしたりして爆
発に伴う爆風の風圧を増大させると、それだけ可動受圧
体41が筒体11内で速く移動して被放出物51が遠方
まで飛ばされる。そして、そのようにして被放出物51
が遠方に届くようにしても、上述したように、火薬体3
1の爆発に伴って発生する煙や臭いは筒体11の内部に
閉じ込められたままになり、また、爆発に伴う音も筒体
11の中にこもって消音されて外では静音が聞こえるに
過ぎなくなって破裂音は聞こえなくなるので、劇場やホ
ール、家庭などの大きな音を発することが嫌われるよう
な場所や、火薬体の爆発によって発生する煙やその臭い
が嫌われるような場所でも、小巻テープや紙片を遠方ま
で飛ばしてクラッカーCを楽しむことができる。
【0019】上記クラッカーCにおいて、筒体11の軸
線に直交する仮想直線Lにおける上記筒体11の内面1
1aの相反する側の2つの位置との交差点a,bの相互
間の長さをD1、上記仮想直線における上記可動受圧体
の外面の相反する側の2つの位置との交差点a’,b’
の相互間の長さをD2としたときのD1−D2の寸法値
Aを、 A=(4×D2/1000)〜(4×D2/50)mm ……(1) にしておくことが望まれる(図3および図4参照)。上
記D1とD2との長さの関係がこのようになっている
と、火薬体31が爆発したときに可動受圧体41が筒体
11の内面とあまり擦れ合わずに動くようになり、その
ために、被放出物51が遠くに飛びやすくなった。これ
は、爆風によって可動受圧体41が筒体11の中を先端
部側へ移動するときに、筒体11と可動受圧体41との
隙間に薄い空気層が発生し、その空気層が筒体と可動受
圧体との擦れ合いを抑制するからであろうと推察され
る。この場合において、Aが(4×D2/1000)m
mよりも小さいと、上記の空気層が形成されにくくなっ
て筒体11と可動受圧体41とが擦れ合いやすくなり、
その逆に、上記寸法差が(4×D2/50)mmよりも
大きいと、隙間が広くなりすぎ、火薬体31の爆発によ
って発生する爆風が筒体11と可動受圧体41との隙間
から逃げやすくなり、いずれの場合も被放出物51を遠
方まで飛ばす上で好ましくないことが判っている。ここ
で、筒体11が円筒である場合、図3に示すように、上
記D1は筒体11の内径寸法に相当し、D2は可動受圧
体41の円筒状の外周面の直径寸法に相当する。そし
て、たとえば可動受圧体41の外周面の直径寸法(D
2)が25mmである場合には、上記(1)式により、 A=0.1〜2mm となり、Aが0.1mmよりも小さいと、上記の空気層
が形成されにくくなって筒体11と可動受圧体41とが
擦れ合いやすくなり、その逆に、上記寸法差が2mmよ
りも大きいと、隙間が広くなりすぎ、火薬体31の爆発
によって発生する爆風が筒体11と可動受圧体41との
隙間から逃げやすくなり、いずれの場合も被放出物51
を遠方まで飛ばす上で好ましくない。そして、特に、A
=0.2〜0.5mmであると、筒体11から煙や臭い
がほとんど出ず、音を小さくなる割に、被放出物51を
遠方に飛ばすことができた。ここで、筒体11が正六角
形である場合、図4に示すように、上記D1は筒体11
における相反する側で平行に対向する一対の内面11
a,11aの相互間隔に相当し、上記D2は正六角形の
可動受圧体41における相反する側で平行に対向する一
対の外面41a,41aの相互間隔に相当する。筒体や
可動受圧体が偶数個の出隅コーナ部を有する他の多角形
に形成されている場合にも同様であり、筒体や可動受圧
体が奇数個の出隅コーナ部を有する他の多角形について
はこれに準じる。
【0020】可動受圧体41には中空の紙筒、コルクな
どの木片、中空のプラスチック筒、発泡プラスチックと
いった軽量な素材で作ったものを好適に用いることがで
き、また、可動受圧体41と係索42との連結あるいは
仕切り21と係索42との連結には種々の方法を採用で
きる。すなわち、実施例のように係索42を可動受圧体
41や仕切り21に通してその端部に作った結び目4
3,44で抜け防止しておく方法のほか、係索42の端
部を可動受圧体41や仕切り21に接着剤で貼り付けた
りそれらに結んでおくといった方法を採用することがで
きる。また、筒体11の形状は実施例のように円筒であ
ることが望ましいが、場合によっては三角形、六角形、
その他の多角形の筒形にすることも可能であり、可動受
圧体41の形状は筒体11の形状に合わせておくことが
望ましく、そうしておくことにより、火薬体31の爆発
に伴って発生する爆風の風圧が可動受圧体41に加わり
やすくなる。さらに、蓋部15を図8で説明した蓋体6
のようなキャップ型のものに置き換えることも可能であ
る。
【0021】以上説明した第1実施例のクラッカーCに
おいて、係索42は、爆風で押し出された可動受圧体4
1が筒体11の先端部13から飛び出すことを筒体11
の先端部付近で阻止する位置規制手段の例示である。位
置規制手段としては他にも種々のものを採用することが
できる。
【0022】図5は変形例による位置規制手段を採用し
た第2実施例によるクラッカーCの火薬体31を爆発さ
せた後の状態を示す概略断面図である。同図の位置規制
手段は、筒体11の内部に筒体11と同心状に配備した
棒状体46である。詳しくは、棒状体46の基部47を
仕切り21で支持させ、かつ、可動受圧体41に具備さ
せた中心孔49に相対摺動自在に挿通した棒状体46の
先端部に鍔体48を設けてある。このような位置規制手
段によると、火薬体31の爆発に伴う爆風の風圧で初期
位置(図5に初期位置の可動受圧体41を二点鎖線で示
してある)の可動受圧体41が押されると、その可動受
圧体41が棒状体46と摺動して筒体11の先端部まで
移動し、鍔体48に当たって停止する。この停止位置が
可動受圧体41の突出位置になる。なお、第2実施例の
クラッカーCにおいては、火薬体31を仕切り21の偏
心位置で受け止める構成にしてある。
【0023】図6は他の変形例による位置規制手段を採
用した第3実施例によるクラッカーCの要部を示す断面
図であり、同図には一部拡大図を含ませてある。図6の
位置規制手段は、筒体11の先端部13の内周面に形成
した段付面40でなる。この段付面40は筒体11の先
端部13だけを他の部分よりも厚肉にして内方に張り出
させるという手段や、別の単筒を筒体11の先端部に嵌
め込むという手段、あるいは筒体11を形作っている紙
筒の一部を折り曲げて形成するといった種々の手段で形
成することが可能である。このような位置規制手段によ
ると、火薬体(不図示)の爆発に伴う爆風の風圧で押さ
れて筒体11の先端部まで移動した可動受圧体41が、
段付面40に当たって停止する。この停止位置が可動受
圧体41の突出位置になる。
【0024】図5や図6で説明した第2および第3の実
施例において、位置規制手段を除く部分や要素について
は図1〜図4で説明した第1実施例のものと同様に構成
することができる。したがって、図5や図6において
は、図1〜図4に示された部分や要素と同一または相応
するものに図1〜図4におけると同じ符号を付して詳細
な説明あるいは図示を省略した。作用効果についても図
1〜図4で説明した第1実施例のものと同様である。
【0025】図7は第4の実施例を示している。この実
施例は、上記した各実施例と同じ構成のクラッカーC
を、円錐形のカバー9に収容したものである。91はカ
バー9の開口部を塞いでいる蓋を示しており、この蓋9
1は上記した蓋部15と同じ構成にすることが可能であ
る。このものによると、カバー9によっても音が遮られ
れて消音効果が増大するという利点がある。その他の作
用については図1〜図4で説明した第1実施例のものと
同様である。
【0026】本発明の係るクラッカーの他の好適な実施
態様を次に列挙する。 (1)筒体の長さを可動受圧体の直径(可動受圧体が多
角形の場合には上記したD2に相当する長さ)の2倍以
下にする。このようにすると、筒体が短くなって全体が
小型化される。 (2)火薬体を増量する代わりに、火薬体の数を増加す
る。このようにすると、火薬体を増量した場合と同様
に、被放出物を遠方にまで飛ばすことができる。 (3)筒体をそれを巻き込んだ筒状の紙あるいはラベル
で包み込み、その筒状の紙あるいはラベルの先端部を順
次内側に折り込んでその折込み部分を蓋部(図1などに
符号15で示した部分に相当する)として用いる。この
場合、筒状の紙あるいはラベルの基端部(把手部側)は
円形あるいは多角形の厚紙を入れて補強しておくことが
望ましい。
【0027】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、筒体に設
けられた仕切りと可動受圧体との間の筒体内部の空間に
火薬体が配備されており、しかも、火薬体の爆発によっ
て生じた爆風で筒体の先端部側へ瞬時に移動する可動受
圧体が筒体の先端部付近で位置規制手段により筒体から
の飛び出しを阻止されるので、爆発に伴って発生した煙
や臭いが筒体の中に閉じ込められ、また、音も筒体の中
にこもって消音され、筒体の外では静音が聞こえるに過
ぎなくなるので、火薬体の数や爆薬量を増やして小巻テ
ープや紙片などの被放出物が遠方まで飛ぶようにして
も、大きな音が聞こえず、また、爆発に伴う煙や臭いが
感じられにくくなる。このため、大きな音や火薬体の爆
発に伴う煙や臭いが嫌われるような場所であっても、小
巻テープや紙片などの被放出物を遠くに飛ばしてクラッ
カーCを楽しむことができるようになるという効果があ
る。
【0028】請求項2に係る発明によれば、爆風によっ
て可動受圧体が筒体の中を先端部側へ移動するときに、
筒体と可動受圧体との隙間に空気流の層が発生し、その
空気層が筒体と可動受圧体との擦れ合いを抑制するの
で、爆風の威力がほとんど減じられずに可動受圧体に及
んで可動受圧体が勢いよく移動する。そのため可動受圧
体によって筒体から押し出される被放出物が遠方に飛び
やすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のクラッカーの概略断
面図である。
【図2】図1のクラッカーの火薬体を爆発させた後の状
態を示す概略断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う拡大断面図であ
る。
【図4】筒体や可動受圧体が多角形である場合の図3に
相応する説明図である。
【図5】第2実施例によるクラッカーの火薬体を爆発さ
せた後の状態を示す概略断面図である。
【図6】第3実施例によるクラッカーの要部とその要部
の一部を拡大して示した概略断面図である。
【図7】第4実施例の一部縦断面図である。
【図8】従来例のクラッカーの概略断面図である。
【符号の説明】
C クラッカー 11 筒体 21 仕切り 31 火薬体 32 引紐 40 段付面(位置規制手段) 41 可動受圧体 42 係索(位置規制手段) 46 棒状体(位置規制手段) 51 被放出物 L 仮想直線 a,b 仮想直線と筒体の内面の相反する側の2つの位
置との交差点 a’,b’ 仮想直線と可動受圧体の外面の相反する側
の2つの位置との交差点 D1 a,b相互間の長さ D2 a’,b’相互間の長さ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体の内部に仕切りが設けられ、この仕
    切りによって仕切られた筒体の先端部側空間に可動受圧
    体が軸方向移動可能に配備され、可動受圧体と仕切りと
    の間の筒体内部の空間に、引紐の引張り操作で爆発しか
    つ爆発時の爆風で上記可動受圧体を筒体の先端部側に押
    し出す火薬体が配備され、筒体内部における上記可動受
    圧体と筒体の先端部との間の空間に、爆風で押し出され
    た上記可動受圧体に押されて筒体の先端部から放出され
    る被放出物が装填されていると共に、爆風で押し出され
    た可動受圧体が筒体の先端部から飛び出すことを筒体の
    先端部付近で阻止する位置規制手段を備えていることを
    特徴とするクラッカー。
  2. 【請求項2】 筒体の軸線に直交する仮想直線における
    上記筒体の内面の相反する側の2つの位置との交差点の
    相互間の長さをD1、上記仮想直線における上記可動受
    圧体の外面の相反する側の2つの位置との交差点の相互
    間の長さをD2としたときのD1−D2の寸法値Aが、 A=(4×D2/1000)〜(4×D2/50)mm である請求項1記載のクラッカー。
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