JPH08120837A - 金属折版屋根材 - Google Patents

金属折版屋根材

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JPH08120837A
JPH08120837A JP25381694A JP25381694A JPH08120837A JP H08120837 A JPH08120837 A JP H08120837A JP 25381694 A JP25381694 A JP 25381694A JP 25381694 A JP25381694 A JP 25381694A JP H08120837 A JPH08120837 A JP H08120837A
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JP
Japan
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insulating material
heat
water
heat insulating
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP25381694A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Ebiya
俊昭 蛯谷
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属折版屋根の室内側の結露防止、乃至は結
露を生じた場合であっても滴下被害を防止し得る金属折
版屋根材を提供する。 【構成】 金属製折版の裏面に無機質繊維材からなる断
熱材を積層し、該断熱材の裏面に防湿層を介して、無機
質繊維材、有機質繊維材、多孔質連続気泡体又は吸水性
樹脂のうちから選ばれた少なくとも一種からなる捕水層
を配設してなる金属折版屋根材。 【効果】 防湿層により内部結露が防止され、また表面
結露条件においても捕水層の働きにより結露水が滴下す
ることがなくなるので、予期し得なかった非定常の結露
が発生した場合でも結露水の滴下被害を有効に防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属折版屋根材に係り、
特に、金属折版屋根の室内側の結露防止乃至は結露を生
じた場合であっても滴下被害を防止し得る金属折版屋根
材を提供する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、工場、倉庫その他建築物
の屋根材として、JISA6514に規定される金属製
折版屋根が、施工の簡便性などの理由で広く普及されて
いるが、この折版屋根に使用されている鋼材は本質的に
熱の良導体であり、また肉厚も薄いことから冬期には室
内側の表面温度は低下しやすいので、室内の比較的暖か
い湿り空気が接触すると直ちに結露し、これが滴下して
工場内の設備や製品などに被害を与えることになり、ま
た、夜間の輻射による金属折版の冷え込みにより、特に
熱や水蒸気が発生していない倉庫内においても結露被害
の発生がみられる。
【0003】そこで、現在では金属製折版屋根の室内側
に、裏打ち材として断熱材を貼付することが行なわれて
いるが、防火上の観点から無機質繊維材のみからなる断
熱材が使われる場合が多い。しかしながら、無機質繊維
材のみからなる断熱材においては水蒸気を透過してしま
うという本質的な欠点を有している。即ち、如何に室内
側の表面温度を室内空気の露点温度以上にしようとして
も、室内の水蒸気は断熱材の繊維間の空隙を透過し、低
温の金属折版面まで到達してそこで堰止められることに
より内部結露を起すものである。 一日のサイクルから
見たごく短時間の結露であれば、断熱材は再び乾燥する
ので問題ないが、冬期の間、金属折版面が終日低温に曝
される状況で室内暖房を行なうと、金属折版面での結露
は継続し、断熱材の濡れによる熱抵抗の低下も加わって
更に結露水の発生が助長される。
【0004】上記問題点を解決するために、上下二層か
らなる金属製折版の間に厚いガラス繊維断熱材を挟んだ
構成からなり、下部の折版が防湿層として機能すること
によりガラス繊維内を水蒸気が透過するのを防ぐ、ダブ
ル折版工法と云われる優れた結露防止効果を有する工法
もあるが、しかしながら、施工工数が通常の断熱材貼り
折版の場合の略2倍を要し、結露被害防止の観点のみか
らこの様な工法を採用することは必ずしも良い方法とは
云えず、そこで通常の金属製折版屋根構造で無機質繊維
系の断熱材を用いた場合の結露被害防止対策が求められ
る所以である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、その要旨は、金属製折版の裏面に無
機質繊維材からなる断熱材を積層し、該断熱材の裏面に
防湿層を介して、無機質繊維材、有機質繊維材、多孔質
連続気泡体又は吸水性樹脂のうちから選ばれた少なくと
も一種からなる捕水層を配設してなる金属折版屋根材で
ある。
【0006】以下、本発明を図面に基づき具体的に説明
する。 図1は本発明を断面図で示し、図2は結露防止
効果の試験装置を側面略図で示す。
【0007】図1に断面図で示す如く、本発明の折版屋
根材は金属製折版11の裏面に無機質繊維材からなる断
熱材12を積層し、該断熱材12の裏面に防湿層13を
介して、無機質繊維材、有機質繊維材、多孔質連続気泡
体又は吸水性樹脂のうちから選ばれた少なくとも一種か
らなる捕水層14を配設したものであり、必要に応じて
捕水層14の内側(裏面側)に補強用の割布15を貼付
する。
【0008】上記本発明で使用する断熱材12は、一般
に建材用断熱材として用いられるガラスウールマット、
ロックウールマット等の無機質繊維材が好適であり、通
常市販されている5mm,8mm,10mm等の厚みの
ものから定常伝熱計算により必要厚みを選定すればよ
い。
【0009】上記無機質繊維材からなる断熱材12の水
蒸気透過による内部結露を防止する防湿層13は、合成
樹脂フィルムやアルミニウム箔などをゴム系接着剤その
他の接着剤で貼付して用いるが、変性ポリオレフィンな
どの熱接着性フィルムを用いれば接着工数が少なくて済
むので好ましい。上記熱接着性フィルムの厚みは25〜
300μm範囲であり、該範囲を下回って薄いと、透湿
抵抗が低下したり、張合わせ時にピンホールが生じて防
湿性が損なわれる虞れがあり、また、上記範囲を上回っ
て厚いと、曲げ加工性が劣ることや防火上の観点から好
ましくないものである。
【0010】上記熱接着性フィルムには、難燃剤や抗菌
剤などを配合してもよいが、添加量はフィルムの透湿抵
抗の低下をきたさない量に止める必要があり、また、室
内で多量の水蒸気の発生が予測される場合には、防湿層
13に透湿抵抗の大きい合成樹脂フィルムやアルミニウ
ム箔などを熱接着性フィルムで挟み込んだ多層構造とし
て用いることも可能であり、更に、断熱材12の端面
で、防湿層13を断熱材12の側面から回り込ませるよ
うに張合わせることもできる。
【0011】上記防湿層13により断熱材12内部の結
露は防止でき、また、断熱材12は伝熱計算により必要
厚みを選定しているので、通常の場合に表面結露は発生
しない筈であるが、これはあくまで定常伝熱計算に基づ
くものであって、暖房の立ち上げ、停止時などの非定常
の状態で断熱材12の表面温度が室内空気の露点温度以
上に保たれる保証はない。 また、室内の機械設備など
からの水蒸気の一時的な大量発生や、計算に用いた想定
外気温より実際の外気温が低くなるなど表面結露に対す
る不安要因は多く存在し、これらの要因により表面結露
が発生した場合に、捕水層14で結露水を取り込んで滴
下被害を防止するものである。
【0012】上記捕水層14では、あくまで一時的に発
生する表面結露を捕水するものであるから、捕水層14
での限界捕水量はさほど多くする必要はなく、100〜
900g/m2 程度が好ましく、また、厚みについては
防湿層13の高温側に熱抵抗の大きな層を設けないと云
う結露防止の基本的理論からすれば薄肉であることが良
く、限界捕水量との兼ね合いから0.5〜2mmの範囲
とすることが好ましい。
【0013】上記捕水層14の材質は、毛管捕水性を有
する材料で曲げ加工が可能であればとくに制限はなく、
有機質繊維材の織布、不織布、多孔質の連続気泡体など
が挙げられるが、防火上の観点から無機質繊維材からな
るシート状物、例えばセラミックペーパーを用いること
が好ましい。また、無機質繊維材と吸水性樹脂を併用す
ることもできるが、この場合に無機質繊維材と繊維状吸
水性樹脂の混抄したもの、繊維状吸水性樹脂を含む不織
布と無機質繊維シートの複層品、その他公知の方法で無
機質繊維シート中に吸水性樹脂を分散保持させたものな
どが用いられる。
【0014】上記断熱材12、防湿層13及び捕水層1
4の貼合わせは、公知の方法により行なうことができ、
ロール成形後の金属製折版11、或いはロール成形前の
鋼板への裏打ち材の貼合わせ工程で一括して行なっても
よく、別工程でもよい。防湿層13に前述した熱接着性
フィルムを用いた場合には、特に接着剤を用いることな
く断熱材12と捕水層14との貼合わせが可能である。
【0015】上記構成の結露被害防止のための裏打ち材
である捕水層14側の表面に、必要に応じてガラス繊
維、合成樹脂繊維などからなる目の粗い平織の割布15
で補強することにより、表面強度を向上させることがで
きると共に、施工時や貼合わせ時の傷入りを防止するこ
とができる。
【0016】
【実施例】厚み1.2mmの鋼板11に、断熱材12と
して市販の厚さ5mmの折版屋根用ガラスウールを、防
湿層13として厚さ50μmのエチレン−アクリル酸共
重合体からなる熱接着性フィルムを、捕水層14として
厚さ1mmのセラミック繊維紙(見掛け密度0.25g
/cm2 、限界捕水量620g/m2 )を順次積層し加
熱することにより、断熱材12、防湿層13、捕水層1
4の3層を貼り合わせてなる金属折版屋根材1を得た。
【0017】比較例1として、上記同様、厚み1.2m
mの鋼板11に、断熱材12として厚さ5mmの折版屋
根用ガラスウールと、防湿層13として厚さ50μmの
エチレン−アクリル酸共重合体からなる熱接着性フィル
ムを積層し、捕水層14を設けないものを得た。また、
比較例2として、厚み1.2mmの鋼板11に、断熱材
12として厚さ5mmの折版屋根用ガラスウールのみを
積層し、防湿層13及び捕水層14を設けないものを得
た。
【0018】上記実施例試料と比較例1及び2の試料
を、図2に側面略図で示す結露防止効果の試験装置にセ
ットして、室内側(セットした試料の下方)設定条件:
20℃×60%RH(露点温度12.1℃)の場合及び
20℃×80%RH(露点温度16.5℃)の場合につ
いて、3時間後の滴下水量(g/m2 )及び捕水量(g
/m2 )を各々試験測定し、測定結果を表1及び表2に
示す。なお、結露防止効果の試験装置は図2に側面略図
で示す如く、装置本体Aの内底部に捕水皿Bを置き、試
料Sの両端部を装置本体Aの上端縁部に固定し、試料S
の開口部を断熱蓋Cにより覆い、冷水を入口a(実線矢
印方向)より試料Sの上方に導入し、出口b(破線矢印
方口)より排出させて温度設定を行うことができるよう
になっている。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】表1及び表2の試験結果より、比較例2の
金属製折版(鋼板)にガラスウール断熱材を貼り合わし
たものは、断熱材表面温度が室内空気露点温度より高い
条件でも、金属製折版に近い側に内部結露が発生し、ま
た、内部結露の発生に伴ない表面温度は次第に低下し、
3時間後には室内空気の露点温度以下となってしまい、
断熱材表面も結露条件となっている。また、比較例1は
防湿層の効果により、同様条件では内部結露は発生せ
ず、従って表面温度の低下も見られなかったが、断熱材
表面温度が室内空気温度より低い条件では断熱材表面に
捕水性がないため、結露水の滴下を生ずるものである。
(比較例1の表中の捕水量は防湿層の表面に付着したも
のである。) これに対し、実施例では防湿層13により内部結露が防
止されており、更に表面結露条件においても捕水層の働
きにより結露水が滴下することがなく、予期し得なかっ
た非定常の結露が発生した場合でも、結露水の滴下被害
を有効に防止できるものである。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記構成よりなるので下記効果
を奏する。即ち、本発明は防湿層により内部結露が防止
され、また表面結露条件においても捕水層の働きにより
結露水が滴下することがなくなるので、予期し得なかっ
た非定常の結露が発生した場合でも結露水の滴下被害を
有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を断面図で示す。
【図2】結露防止効果の試験装置を側面略図で示す。
【符号の説明】
1 金属折版屋根 11 金属製折版 12 断熱材 13 防湿層 14 捕水層 15 割布

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製折版の裏面に無機質繊維材からな
    る断熱材を積層し、該断熱材の裏面に防湿層を介して、
    無機質繊維材、有機質繊維材、多孔質連続気泡体又は吸
    水性樹脂のうちから選ばれた少なくとも一種からなる捕
    水層を配設してなる金属折版屋根材。
JP25381694A 1994-10-19 1994-10-19 金属折版屋根材 Pending JPH08120837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25381694A JPH08120837A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 金属折版屋根材

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JP25381694A JPH08120837A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 金属折版屋根材

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JPH08120837A true JPH08120837A (ja) 1996-05-14

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ID=17256540

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030063849A (ko) * 2002-01-24 2003-07-31 (주)선그린 불연성 단열 칼라강판
GB2430404A (en) * 2005-09-23 2007-03-28 Novaprofile Ltd Manufacturing felt coated metal sheeting

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GB2430404A (en) * 2005-09-23 2007-03-28 Novaprofile Ltd Manufacturing felt coated metal sheeting
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