JPH08120831A - 鉄筋用継手 - Google Patents

鉄筋用継手

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Publication number
JPH08120831A
JPH08120831A JP28418294A JP28418294A JPH08120831A JP H08120831 A JPH08120831 A JP H08120831A JP 28418294 A JP28418294 A JP 28418294A JP 28418294 A JP28418294 A JP 28418294A JP H08120831 A JPH08120831 A JP H08120831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coupler
deformed steel
main body
steel bars
concrete
Prior art date
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Pending
Application number
JP28418294A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Hashiguchi
憲次 橋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoei Steel Ltd
Original Assignee
Kyoei Steel Ltd
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Publication date
Application filed by Kyoei Steel Ltd filed Critical Kyoei Steel Ltd
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Publication of JPH08120831A publication Critical patent/JPH08120831A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カプラーとコンクリートの付着性、一体化を
向上させて、鉄筋コンクリート全体に亘っての強度を均
一化する。 【構成】 カプラー7の外周面に突起部を設けることに
よって、カプラー7に対するコンクリートの付着性を向
上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリートに埋
設する2本の異形棒鋼を連結する鉄筋用継手に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、2本の異形棒鋼を直線状に連結す
る鉄筋用継手としては、長尺筒状のカプラー単独のも
の、カプラーと2個の止めナットを使用するもの、又は
これらのカプラー内部にグラウト材を充填するものが知
られている。
【0003】そして、上記カプラーは外形が円筒状又は
6角形状で、内部に異形棒鋼の配置孔を貫設したものが
使用されており、かかるカプラーは主に機械加工で製造
されていたので、円筒状又は6角形状の外形表面は比較
的円滑性を有していたために、2本の異形棒鋼を連結
し、コンクリート内に埋め込んだ時には、カプラーの外
周面に対するコンクリートの付着性が良好でなかった。
【0004】従って、異形棒鋼を埋設した鉄筋コンクリ
ートが構造部材として有効に機能するための、異形棒鋼
とコンクリートが全長に亘って相互に堅固に付着して完
全に一体化することを、カプラーによる連結部で阻害す
る欠点を有していた。
【0005】かかる連結部における部分的な付着性の悪
化により、構造部材となった鉄筋コンクリートにおい
て、異形棒鋼におけるリブ、フシ等の突起が表面露出し
た位置と、表面円滑なカプラーの部分的な連結位置とで
は、コンクリートの付着性が均一でなく、よって鉄筋コ
ンクリートにおける両位置での一体化が均一でなく、従
って鉄筋コンクリートの強度もカプラーの配置位置で部
分的に弱化する欠点を有していた。
【0006】又、異形棒鋼を連結する位置は、異形棒鋼
に作用する外力の小さい部分で連結することが基本であ
ることに対し、カプラーによる連結個所はコンクリート
の付着性が低下するために、基本的な配置位置限定及び
一体化が弱化する2つの理由から、従来のカプラーによ
る2本の異形棒鋼の連結位置は限定されるため、作業時
に慎重な配慮を必要とする欠点を有していた。
【0007】次に、2本の異形棒鋼が挿入配置されるカ
プラーの内部にグラウト材を充填するために、カプラー
の半径方向に注入孔を穿設したものにおいては、かかる
穿孔個所における断面欠損が発生し、カプラーに作用す
る外力の方向によってはカプラーの強度不足が発生する
欠点を有し、且つ上記の付着性の低下等と相俟って、連
結部における異形棒鋼自体及び鉄筋コンクリートの強
度、付着性、一体化、均一化の問題が大きくなる欠点を
有していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カプラーと
コンクリートの付着性、一体化を向上させて、鉄筋コン
クリート全体に亘っての均一強度を達成し、更に連結位
置の限定を減少させる様にした鉄筋用継手を提供せんと
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、異形棒鋼部分に比してカプラー連結部のコン
クリート付着性が悪い課題、及び該課題から派生する鉄
筋コンクリート強度の非均一性、或いは連結位置が限定
される課題に鑑み、カプラーの外周面に突起部を設ける
ことによって、カプラーに対するコンクリートの付着性
を向上させる。
【0010】又、基本的な連結位置の限定に大きく影響
するカプラーの外形形状の他、グラウト材充填型鉄筋用
継手にあっては、注入孔の断面欠損が連結部、延いては
鉄筋コンクリートの非均一強度に影響する課題に鑑み、
注入孔を貫設する中央部を円形部と成すことによって、
注入孔の貫設個所を円形状にして強度向上させる様にし
て、上記課題を解決せんとしたものである。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1、1aは棒鋼2、2aの表面にネジフシ状の突条
3、3aを突起形成した鉄筋コンクリート埋め込み用の異
形棒鋼であり、該異形棒鋼1、1aの両突き合せ端部4、
4aに対して、後述する所定形状の継手部材5を取付け
て、建設現場等において異形棒鋼1、1aの両端部4、4a
を連結し、コンクリートを打設して鉄筋コンクリート内
に連結された異形棒鋼1、1aを埋設する様に成してい
る。
【0012】尚、上記異形棒鋼1、1a及び継手部材5の
全体形状及び連結構造は、図7に示す様に、異形棒鋼
1、1aである2本のネジフシ鉄筋6、6aに対して、カプ
ラー7と2個の止めナット8、8aを使用するものを主に
説明する。
【0013】そして、図示しないが、棒鋼2、2aの外周
面における軸方向のリブと半円形状のフシから成る突条
を設けた異形棒鋼1、1aの端部4、4aに螺子部を設けた
り、或いは異形棒鋼1、1aの端部4、4aに棒鋼2、2a部
分より大径な隆起部を設けると共に、カプラー7の内部
に隆起部嵌孔を設ける形式のものであっても良く、即ち
異形棒鋼1、1aの突条3、3a及び端部4、4aの形状、カ
プラー7の内部形状は特に限定せず、2本の異形棒鋼
1、1aをカプラー7で連結するもの全てが本願発明の対
象になる。
【0014】9はカプラー7における筒状の本体部であ
り、該本体部9の内部に2本の異形棒鋼1、1aの両端部
4、4aを両方向から挿入する配置孔10を設けると共に、
該配置孔10側の本体部9の内周面11にはネジフシ鉄筋
6、6aの螺旋状の突条3、3aを遊嵌可能な螺旋溝12を刻
設している。
【0015】又、本体部9の外周面13においては、その
中央部14に適宜幅の円形部15を設けると共に、本体部9
の両側部16、16a は12角形等の多角形部17、17a を設
け、グラウト材充填型のカプラー7にあっては、本体部
9の中央部14における半径方向に注入孔18を貫設形成し
ている。
【0016】次に、上記カプラー7の両側部16、16a で
ある多角形部17、17a の外周面13には、図1乃至図6に
示す様に、リング状の複数突条である突起部19、19a …
を突出形成し、又カプラー7の両側に配置した止めナッ
ト8、8aは6、12角形等の外形20を有すると共に、螺
旋溝状の内形21を有している。
【0017】又、両側部16、16a に設けた突起部19、19
a …の形状において、両側部16、16a の表面から突出方
向に対し縮径する如く、突起部19、19a …の立上り面22
を傾斜させてテーパー状と成し、又中央部14の円形部15
と両側部16、16a の多角形部17、17a の区画部において
も、両者間の段差面を同様なテーパー状の立上り面22と
成している。
【0018】又、上記カプラー7の外周面13の形状にお
いて、中央部14に円形部15を設けると共に、両側部16、
16a を多角形部17、17a と成したが、外周面13の全長に
亘って円形部15又は多角形部17、17a と成し、突起部1
9、19a …を中央部14を含めて全体的に設けても良い。
【0019】又、カプラー7の外周面13に設ける突起部
19、19a …の形状は種々形状のものを選択出来、例えば
図1乃至図6に示す様なリング状の突起部19、19a …を
設けたものにおいて、両側部16、16a に夫々設けたリン
グ突起の本数は1本或いは3本以上にしても良く、又リ
ング状の突起部19、19a …及び円形部15と多角形部17、
17a 間に設けた立上り面22をテーパー形状でなく垂直状
態にしても良い。
【0020】又、突起部19、19a …の形状は、図8に示
す様に、螺旋状のものにしたり、図9に示す様に、螺旋
状のものを2本にして交差させても良く、又図10に示
す様に、軸方向に2本のリブと夫々半円側に波状の突起
部19、19a …を設けても良い。
【0021】又、図11に示す様に、突起部19、19a …
の形状を連続的なものとせず、円形、三角形、四角形、
その他の形状の突起を多数単独で突出形成しても良く、
又図示しないが、軸方向のリブと半円リング状のフシを
設けたものにしても良く、即ち突起部19、19a は両側部
16、16a の外周から突出させれば良く、或いは円形部15
を含む外周面13の外周から突出させれば良い。
【0022】次に本発明に係る鉄筋用継手の作用につい
て説明すると、先ず、2本の異形棒鋼1、1aの端部4、
4aに対し止めナット8、8aを螺合し、次に固定された一
方の異形棒鋼1に対しカプラー7を螺合し、該カプラー
7に対し連結固定すべき他方の異形棒鋼1aを螺合し、カ
プラー7の両側に止めナット8、8aを締め付ける。
【0023】又、止めナット8、8aを使用して、或いは
使用しないで、注入孔18を設けたグラウト材充填型のカ
プラー7にあっては、2本の異形棒鋼1、1aをカプラー
7等の継手部材5で連結した後、カプラー7の注入孔18
からモルタルその他のグラウト材を注入し、カプラー7
内に配置した異形棒鋼1、1aの隙間にグラウト材を充填
し、固化させて2本の異形棒鋼1、1aを強固に連結す
る。
【0024】そして、連結された2本の異形棒鋼1、1a
及び連結部に対して、コンクリートを打設し、養生固化
させて鉄筋コンクリートの構造部材と成す。
【0025】
【発明の効果】要するに本発明は、本体部9の内部に異
形棒鋼1、1aの端部4、4aの配置孔10を設けたカプラー
7において、本体部9の外周面13に突起部19、19a …を
設けたので、カプラー7周囲へのコンクリート打設、養
生固化に際し、突起部19、19a…の存在及び表面積の増
大によりカプラー7の外周面13に対するコンクリートの
付着性が向上し、従って、製造、施工された構造部材に
おいて、異形棒鋼1、1aと連結部の付着性を均等にする
ことが出来、従って鉄筋コンクリートの全体に亘る均一
強度を達成することが出来る。
【0026】又、本体部9の外周面13を多角形部17、17
a と成したので、全体が円柱状のものに比して、角部、
稜線部が存在することにより、カプラー7とコンクリー
トの付着性を向上することが出来る。
【0027】又、本体部9の外周面13において、中央部
14を円形部15と成すと共に、両側部16、16a を多角形部
17、17a と成し、又中央部14に注入孔18を貫設すると共
に、多角形部17、17a に突起部19、19a …を設けたの
で、角部、稜線部及び突起部19、19a …の存在、並びに
中央部14と両側部16、16a の段差によりカプラー7とコ
ンクリートの付着性を向上することが出来、又グラウト
材の注入孔18の形成個所には断面欠損が発生するとして
も、注入孔18は円形部15に設けたことにより、円形部15
の強度が高いことで、断面欠損の強度低下を相殺して、
カプラー7の強度向上を図り、コンクリートとの付着性
向上と相俟って2本の異形棒鋼1、1aの連結部の配置位
置をある程度自在に設定することが出来る等その実用的
効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄筋用継手の平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図3のAーA断面図である。
【図5】図3のBーB断面図である。
【図6】図3のC矢視図である。
【図7】2本の異形棒鋼の連結状態を示す図である。
【図8】他の実施例を示す図6のものと同一方向の一部
省略図である。
【図9】その他の実施例を示す図6のものと同一方向の
一部省略図である。
【図10】その他の実施例を示す図6のものと同一方向
の一部省略図である。
【図11】その他の実施例を示す一部省略正面図であ
る。
【符号の説明】
1、1a 異形棒鋼 4、4a 端部 7 カプラー 9 本体部 10 配置孔 13 外周面 14 中央部 15 円形部 16、16a 両側部 17、17a 多角形部 18 注入孔 19、19a … 突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部の内部に異形棒鋼の端部の配置孔
    を設けたカプラーにおいて、本体部の外周面に突起部を
    設けたことを特徴とする鉄筋用継手。
  2. 【請求項2】 本体部の外周面を多角形部と成したこと
    を特徴とする請求項1の鉄筋用継手。
  3. 【請求項3】 本体部の外周面において、中央部を円形
    部と成すと共に、両側部を多角形部と成し、又中央部に
    注入孔を貫設すると共に、多角形部に突起部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1の鉄筋用継手。
JP28418294A 1994-10-24 1994-10-24 鉄筋用継手 Pending JPH08120831A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004520508A (ja) * 2001-02-14 2004-07-08 キム,ヨン−グン 鉄筋継手具
KR100958439B1 (ko) * 2009-11-30 2010-05-18 김찬수 더블형 철근 조임쇠
EP3141672A4 (en) * 2014-05-09 2018-01-10 Eun Kwan Ki Reinforcing bar coupler for spiral reinforcing bar

Cited By (4)

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