JPH08120574A - 加工布及びそれを用いた防護材 - Google Patents

加工布及びそれを用いた防護材

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JPH08120574A
JPH08120574A JP28249894A JP28249894A JPH08120574A JP H08120574 A JPH08120574 A JP H08120574A JP 28249894 A JP28249894 A JP 28249894A JP 28249894 A JP28249894 A JP 28249894A JP H08120574 A JPH08120574 A JP H08120574A
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Japan
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resin
cloth
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protective
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JP28249894A
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Ichiro Hanamori
一郎 花森
Makoto Yasunobu
誠 安延
Tadashi Kikyoya
正 桔梗谷
Hisashi Nakahara
寿 中原
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SANSEI TORYO KOGYO KK
TAKAO SHOJI KK
Kuraray Co Ltd
Takao Shoji KK
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SANSEI TORYO KOGYO KK
TAKAO SHOJI KK
Kuraray Co Ltd
Takao Shoji KK
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防護性、通気性、透湿性等に優れた加工布、
特に防護材として用いた場合に優れた効果を呈する加工
布を提供する。 【構成】 製編織された布帛表面の少なくとも片面に、
引張破断強度が100kgf/cm2 以上の樹脂が付着
一体化され、かつ布帛と樹脂の接着部の形状が島状又は
ストライプ状である加工布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂が一体化された加
工布、詳しくは比較的軽量で柔軟性、透湿性、通気性、
耐切創性等に優れた加工布に関する。かかる加工布によ
り、包丁、刀、アイスピック、きり等の各種刃物、突き
刺し具より人体を防護する優れた防護材を得ることがで
きる。
【0002】
【従来の技術】従来から、警察、警備会社等の関係者等
の巡回警備時、食肉解体業時などに、各種刃物、突き刺
し具等から人体を防御するために防護材が使用され、具
体的には、鉄板、樹脂板等が広く用いられている。しか
しながら、かかる防護材は高い防護性を有する反面、重
くて通気性が低いために着用性が低い問題があった。以
上のことから、その改善を目的に種々の提案がなされて
いる。たとえば、高強度高弾性率繊維の製編織布と熱可
塑性樹脂板とを積層する方法(特開昭57−14864
6号公報)、小片状のFRP、金属板の周縁部を針金等
で衝合し、これを複数積層する方法(特開昭62−12
5599号公報、特開昭62−41597号公報)等が
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
57−148646号公報に記載の方法では、樹脂板を
用いているために通気性が低く剛直であり、満足できる
着用性は得られなかった。また、特開昭62−1255
99号公報等に記載の方法では、ある程度の通気性、折
曲性は得られるものの、重いために長時間の着用に難が
ある。本発明は、防刃性と同時に優れた通気性、柔軟性
等を有する加工布及び防護材を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、製編織された
布帛表面の少なくとも片面に、引張破断強度が100k
gf/cm2 以上の樹脂が付着一体化され、かつ布帛と
樹脂の接着部の形状が島状又はストライプ状(好ましく
は亀甲状)であることを特徴とする加工布及びそれから
なる防護材に関する。本発明の加工布は布帛と樹脂が一
体化しているために、それぞれが単独で存在する場合に
比して防護性は飛躍的に向上し、さらに布帛と樹脂の接
着部が島状又はストライプ状で存在するために、人体へ
のフィッティング性、通気性、透湿性等の着用性に優れ
た連続着用に耐え得る防護材を得ることができる。
【0005】本発明においては、樹脂接着部が島状又は
ストライプ状を有していることが重要である。本発明で
いうストライプ状とは、樹脂接着部(A部)と非接着部
(B部)が縞状を有し、実質的に交互に設けられている
形態を示すが、A部とB部は必ずしも平行である必要で
なく、適宜縞方向及び縞幅を変更させることが好まし
い。具体的には、図1(a)のようなものが挙げられ
る。また、本発明でいう島状とは、実質的に樹脂接着部
からなる非連続部が布帛表面に複数存在している状態を
示す(図1(b)参照)。例えば、円、楕円または三角
形、四角形、五角形等の正多角形または各辺の長さの異
なる多角形等のあらゆる形状を有していてもよく、すべ
てが同一の形状であっても、複数の組み合わせから形成
されていてもよい。柔軟性を損なわない程度であれば、
部分的に又は布帛全面において樹脂接着部が連続層を形
成していてもよく、これらは本発明に含まれる。また、
図3(b)のように、布帛と樹脂との接着部(A部)よ
りも樹脂上部表面の面積を大きくすることにより(きの
こ型等)、一層優れた防護性及び通気性・透湿性を得る
ことができる。
【0006】人体へのフィッティング性等の点からは樹
脂の接着部は亀甲状(6角形)であることが好ましい
(図2参照)。亀甲状の場合は、6方向に折り曲げ可能
なため柔軟性が高く、また樹脂接着部(A部)間の距離
が一定となり、結果として防護性にバラツキの少ない構
造となる。亀甲模様とは、正六角形である必要はなく、
各辺の長さが異なっていてもよい。亀甲模様の1辺の長
さは生産性及び着用性の点から2〜100mmが好まし
いが、防護材の部位に合わせて亀甲模様の大きさを適宜
変更するのがより好ましい。
【0007】布帛表面に占めるA部の割合(樹脂被覆
率)は、50〜98%、特に70〜90%であるのが好
ましい。50%未満では防護性に問題が生じる場合があ
り、また98%をこえると、通気性、透湿性、剛直性等
の点で不十分なものとなる場合がある。防護性を高める
ためには、複数の加工布を積層して用いればよいが、重
量が大きくなり、透湿性、通気性等が低下する場合があ
る。従って、防護性が特に要求される部位においては、
樹脂被覆率を適宜高めるのが好ましい。樹脂接着部間の
距離(非接着部の巾)は、0.5〜50mm、より好ま
しくは1〜10mm、特に1.5〜5mmとするのが好
ましい。接着部間の距離が大きい場合には防護性の点で
不十分となる場合があり、逆に小さすぎるとフィッティ
ング性、透湿性等が低下することとなる。
【0008】本発明で用いる布帛の形成方法としては、
特に限定されるものではなく、平織、斜文織、朱子織、
多軸織、多重織等の織物、あるいはラッセル編に代表さ
れる編物等の公知のものが適用可能である。布帛を構成
する繊維素材は、特に限定されるものではなく、例え
ば、綿、麻等の天然繊維、レ−ヨンに代表される再生繊
維、ポリアミド、ポリエステル、ポリビニルアルコ−
ル、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリウレタン系等の汎用繊維、
アルミナ、ガラス等の無機繊維等、またはこれらの混紡
素材等が使用可能である。形態はフィラメントでも紡績
糸のいずれでもよいが、高強力が要求される場合にはフ
ィラメント糸が好ましい。
【0009】防護性の点からは引張弾性率が300g/
d以上のものが好ましい。具体的には、高弾性率ポリビ
ニルアルコ−ル繊維、全芳香族ポリアミド繊維(パラ、
メタ系)、ポリアリレ−ト繊維、超高分子量ポリエチレ
ン繊維等の高強度繊維等が挙げられる。なかでも溶融異
方性ポリエステルから得られるポリアリレ−ト繊維が特
に好ましい。溶融異方性とは、溶融相において光学異方
性を示すことをいう。この特性は、試料をホットステ−
ジにのせ、窒素雰囲気下で昇温加熱し、試料の透過光を
観察することにより容易に認定できる。
【0010】溶融異方性ポリエステルの融点(MP)
は、260〜380℃、特に270〜350℃が好まし
い。なおMPは、示差走査熱量計(メトラ−社製DS
C)で観察される主吸熱のピ−ク点の温度をいう。特に
好ましい溶融異方性ポリエステルとしては、化1に示す
(A)、(B)の構成単位から成る部分が60%モル以
上、特に(A)と(B)の合計量に対する(A)の成分
が5〜45モル%の範囲である芳香族ポリエステルが挙げ
られる。
【0011】
【化1】
【0012】繊維は用途、目的により、有色であること
が必要とされるが、一般にポリアリレ−ト繊維やアラミ
ド繊維等の高弾性率繊維は、染色性に乏しい問題があ
る。ポリアリレ−ト繊維、特に上記の化1の繊維は、容
易に原着繊維とすることができるので好ましい。また、
繊維を構成するポリマ−には、ポリエチレンテレフタレ
−ト、変性ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリオレフィ
ン、ポリカ−ボネ−ト、ポリアリレ−ト、ポリアミド、
ポリフェニレンサルファイド、ポリエ−テルエステルケ
トン、フッソ樹脂等の熱可塑性ポリマ−を含有していて
も良く、酸化チタン、カオリン、シリカ、酸化バリウム
等の無機物、カ−ボンブラック、染料や顔料等の着色
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を
含んでいても良い。
【0013】布帛のカバ−ファクタ−は、防護性、製織
編性、着用性の点から1000〜5000であることが
好ましい。本発明にいうカバ−ファクタ−とは、布帛の
構成糸のデニ−ル(紡績糸の場合は番手をデニ−ルに換
算)及び打ち込み密度より算出される値であり、具体的
には、糸のデニ−ルの平方根値とインチ間の打ち込み密
度の積を経または緯糸について別々に計算し、その和で
表される。なお布帛が3軸以上である場合には、それぞ
れの方向について算出された値の和であらわす。また、
多重織物の場合は、総打ち込み本数を用いて算出される
値を多重織数(たとえば3重織の場合は3)で除して、
これをカバ−ファクタ−とする。
【0014】本発明で使用される樹脂は、防護性の点か
ら引張裂断強度が100kg・f/cm2 以上である必
要がある。使用し得る樹脂としては、前記の性能範囲で
あれば特に限定されるものではないが、具体的には、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ウレタン、アクリル、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリ塩化ビニル、ポリカ−ボネ−ト、エポキシ、フ
ェノ−ル系等の熱可塑性又は熱硬化性の樹脂を挙げるこ
とができる。高破断強度とタフネス(強度と伸度の積)
が高いポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリアミド系樹脂は特
に好適に使用できる。具体的には、ナイロン6、ナイロ
ン66、ナイロン610、ナイロン12等が挙げられ
る。また、樹脂にガラス繊維、全芳香族ポリアミド繊
維、全芳香族ポリエステル繊維、炭素繊維等のショ−ト
カット糸の混入・補強により上記強度を確保しているF
RP樹脂を用いてもよい。また、増量効果、強度向上等
を目的にクレ−、炭酸カルシウム、タルク等の各種充填
材の添加された樹脂を用いても差支えない。布帛との接
着性、強度等を考慮して適宜樹脂を選択すればよい。
【0015】樹脂付着量は100g/m2 〜10kg/
2 であるのが好ましい。付着量は、樹脂接着部の面積
割合や厚さを変更することにより調整できる。付着量が
少なすぎると防護性が不十分となる可能性が生じ、逆に
付着量が多くなりすぎると着用性が低下して好ましくな
い場合がある。しかしながら、防護材の部位(高い防護
性が要求される腹部等)によっては、被覆率、付着量が
高い方が好ましい場合がある。また、樹脂接着部の厚さ
は、樹脂の強度等により適宜選択すればよいが、0.1
〜10mm、特に1〜5mm程度とするのが好ましい。
防護性が高く要求される部位の厚みを大きくすることが
好ましい。
【0016】本発明で用いられる加工布の製造方法は、
特に限定されるものでなく公知の布一体化方法により行
うことができる。例えば、あらかじめ射出成型方法等で
樹脂を成型したのち、この個々の樹脂成型物を接着剤
(化学反応型、粘着型、ド−プセメント型等)などによ
り布帛に接着させる方法等が挙げられる。しかしなが
ら、工程性及び布帛と樹脂の接着強力の点では、本発明
の樹脂模様を形成し得る金型をセットし、これに樹脂粉
末を充填したのち樹脂の融点以上に加熱して布帛に樹脂
を一体化させる方法、または予め溶融した樹脂を布帛に
転写する方法等が好ましい。本発明においては、樹脂接
着部の形状が島状又はストライプ状であるため、樹脂を
溶融接着させた場合においても「反り」等が生じにくい
ため、平坦な形状を有する加工布が得られる。すなわ
ち、樹脂板等を融着させる場合には、樹脂が収縮するた
めに樹脂側に「反り」が生じて平坦な加工布を得ること
が困難であるが、本発明においては、樹脂の収縮が樹脂
間の空隙(樹脂非接着部)により緩和されるため、平坦
な形状の加工布を得ることができる。
【0017】本発明の加工布は、他の布帛、加工布と積
層することなく防護材を製造することができるが、高い
防護性が要求される場合、またはアイスピック等の鋭利
な突き刺し具に対する高い防護性が要求される場合に
は、2枚以上、特に2〜10枚程度の加工布を積層して
縫製等で一体化させたものを用いるのが好ましい。樹脂
の付着させる厚みを大きくして単層で用いる場合に比し
て、著しく防護性を向上させることができる。この場
合、樹脂非接着部(B部)のみが積層方向に直線的に存
在しないように積層させるのが防護性の点でより好まし
い(図3(c)参照)。なお、縫製を施す部位は樹脂が
接着されていないほうが好都合である。積層させる加工
布は、同じものを用いても、他の樹脂模様、形状を有す
るものを複数枚積層してもよい。また、本発明の加工布
以外の加工布及び/又は布帛等を積層することも可能で
ある。
【0018】本発明により得られた加工布は、裁断、縫
製等の公知の方法により防護衣(筒状、チョッキ等)と
することができる。かかる防護衣は、本発明の加工布の
みから構成されていても、また、本発明以外の加工布及
び/又は布帛等と組み合わせて構成されていてもよい。
防護性及び柔軟性が要求されている部位に本発明の加工
布を用いることにより、優れた防護衣を製造することが
できる。
【0019】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明は実施例により何等限定されるものでは
ない。 [樹脂付着量(Kg/m 2)]JIS L1096に準じて
布帛および加工布の質量を測定し、その差から樹脂付着
量を求めた。 [最大曲げ角度]樹脂被覆面を内側にして成人男子が折
り曲げた際の最大曲げ角度を測定した。 [通気性(cc/cm 2 ・sec) ]JIS L1096 A法
(フラジ−ル法)に準じて求めた。 [透湿度(mg/cm 2 ・H) ]JIS L1099 A−1
法(塩化カルシウム法)に準じて求めた。 [防護性(ply) ]100mm厚さの粘土板上に複数の加
工布をセットし、市販のアイスピックの握り手の上部に
荷重を装着して総重量を1kgとした突き刺し具を、試
料の50cm上方から垂直に自然落下させて貫通した防
護材の枚数を求めた。
【0020】[引張破断強度(kgf/cm 2 ) ]JIS K
6911に準じて求めた。 [樹脂被覆率(%)]布帛表面における樹脂接着部の面
積比率で示した。布帛表面の樹脂接着部を薄い紙等にト
レ−スした後カットして、樹脂接着部に該当する紙の重
量(B)及び加工布全体に該当する紙の重量(A)を測
定することにより求められる。 樹脂被覆率(%)=B/A×100 [繊維弾性率(g/dr) ]JIS L 1013に準じ、
試長20cm、初荷重0.1g/d、引張速度10cm
/minの条件で弾性率(初期引張抵抗度)を求め、5
点以上の平均値を採用した。
【0021】[実施例1〜4、比較例1]ポリアリレ−
ト繊維(株式会社クラレ製 「ベクトラン」、500d
r、弾性率600g/dr)を用いて、カバ−ファクタ
−(CF)2000の2/2の綾織組織の布帛を製造し
た。次いで、一辺6.5mmの正6角形状(亀甲状)の
凹部が連続的に形成された30×30cmの金型(第2
図参照)に熱可塑性粉末樹脂(ナイロン12)を充填
し、さらに加熱処理(180℃)により樹脂を溶融させ
て布帛の片面に一体化した。なお、比較例1において
は、樹脂板(ナイロン12 厚さ2mm)を布帛全面に
一体化させて加工布を得た。得られた加工布の性能を表
1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】実施例2(樹脂付着量1.6kg/m2 )の加工
布は、樹脂接着部の形状が島状(亀甲状)であるため、
樹脂間の空隙により樹脂の収縮が緩和されてソリ等のな
い平坦な形状を有していた。さらに、かかる加工布を2
枚積層・縫製したものを用いて防護衣(チョッキ)を作
製したが、得られた防護衣の形態は良好であった。さら
に柔軟で比較的軽量で。かつ長時間着用してもムレ等が
ほとんど生じないため、連続着用は困難ではなかった。
一方、比較例1においては、樹脂板を融着させて布帛に
接着させる時に樹脂が収縮し、樹脂側に「反り」の生じ
るために加工布の形状を平坦にすることは困難であっ
た。さらに、かかる加工布を2枚積層したものを実施例
1の場合と同様に防護衣(チョッキ)を作製したが、加
工布に歪みが生じているために防護衣に加工しにくく、
防護衣の形態も歪んだものとなった。また、剛直で重た
く、さらに着用によりムレ等が生じるために長時間の着
用は極めて困難であった。 [実施例5〜7、比較例2]ポリエチレンテレフタレ−
ト(PET)、高弾性率ポリビニルアルコ−ル(PV
A)又は及びポリアリレ−ト(PA)の繊維素材(50
0dr)を用いて、種々の打ち込み密度の2/2の綾織
組織の布帛を作製し、エチレン−酢酸ビニル共重合系ホ
ットメルト粉末樹脂を用いた以外は、実施例2(樹脂付
着量1.6kg/m2 )と同様に加工布を作製した。な
お、比較例2においては、エチレン−酢酸ビニル共重合
系樹脂板(厚さ2mm)と布帛を単に積層したものを用
いた。得られた加工布の性能を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】[実施例8〜11、比較例3]樹脂の種類
を変更した以外は、実施例7と同様に加工布を製造し
た。得られた加工布の性能を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】本発明の加工布は、比較的軽量で、通気
性、透湿性及び防護性に優れており、かかる加工布を用
いた防護材は長時間の着用が可能で優れた性能を有する
ものである。一方、布帛と樹脂板を単に重ね合わせたも
のは極めて防護性が低く(比較例2)、布帛と樹脂板を
接着させたものも柔軟性、通気性、透湿性が低く(比較
例1)、防護材に用いた場合に十分な着用性が得られな
い。
【0028】
【本発明の効果】本発明によれば、人体へのフィッティ
ング性、通気性、透湿性等の優れた加工布を得ることが
でき、かかる加工布を用いることにより長時間の着用が
可能な優れた防護材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工布における樹脂接着部(A部)の
具体例を模式的に示した図。
【図2】本発明の加工布における好ましい樹脂接着部の
一例(亀甲状)を模式的に示した図。
【図3】本発明の加工布における横断面の具体例を模式
的に示した図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【化2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F41H 5/04 // D06M 15/00 (72)発明者 安延 誠 倉敷市黒崎566番地の1 有限会社高尾商 事内 (72)発明者 桔梗谷 正 奈良県大和郡山市額田部北町1261番地の5 三精塗料工業株式会社内 (72)発明者 中原 寿 岡山市海岸通1丁目2番1号 株式会社ク ラレ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製編織された布帛表面の少なくとも片面
    に、引張破断強度が100kgf/cm2 以上の樹脂が
    付着一体化され、かつ布帛と樹脂の接着部の形状が島状
    又はストライプ状であることを特徴とする加工布。
  2. 【請求項2】 製編織された布帛表面の少なくとも片面
    に、引張破断強度が100kgf/cm2 以上の樹脂が
    付着一体化され、かつ布帛と樹脂の接着部の形状が島状
    又はストライプ状である加工布からなる防護材。
  3. 【請求項3】 複数の加工布が積層されてなる請求項2
    に記載の防護材。
JP28249894A 1994-10-20 1994-10-20 加工布及びそれを用いた防護材 Pending JPH08120574A (ja)

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JP2019143278A (ja) * 2018-02-15 2019-08-29 セーレン株式会社 布帛

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