JPH08120531A - 紡績機の糸継ぎ装置 - Google Patents

紡績機の糸継ぎ装置

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JPH08120531A
JPH08120531A JP28431894A JP28431894A JPH08120531A JP H08120531 A JPH08120531 A JP H08120531A JP 28431894 A JP28431894 A JP 28431894A JP 28431894 A JP28431894 A JP 28431894A JP H08120531 A JPH08120531 A JP H08120531A
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JP
Japan
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yarn
spun yarn
roller
feed roller
spun
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JP28431894A
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English (en)
Inventor
Kaoru Itou
かおる 伊藤
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】片持ち支持された回転軸v6の先端部に嵌着さ
れた駆動糸送りローラーv12及び該駆動糸送りローラ
ーに接離自在な従動糸送りローラーv16とを有する糸
把持・送り出し部材が配設された紡績機の糸継ぎ装置に
関するものである。 【効果】駆動糸送りローラーを、片持ち支持された回転
軸の先端部に嵌着したので、損傷した駆動糸送りローラ
ーを簡単に、しかも、迅速に交換することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回空気流を利用した
紡績糸を製造する紡績機において、切断された紡績糸を
自動的に継ぐための糸継ぎ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、旋回空気流を利用して紡績糸を製
造する紡績機において、紡績糸が切断した場合に、紡出
側の上糸と巻き取り側の下糸とを引出し、上糸と下糸を
ノッターに導入して糸継ぎを行うようにした糸継ぎ装置
等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の糸継ぎ
装置が有する種々の課題を解決した糸継ぎ装置は、本願
出願人に係る出願である特願平4−325021号(特
開平6−173129号公報)等において提案されてい
る。このような出願に開示されている糸継ぎ装置の作動
について、以下に概説する。
【0004】糸切れが発生し、紡績ユニットのパッケー
ジに巻き込まれた紡績糸は、吸引マウスを有する吸引部
材によりパッケージから巻き戻されるとともに、案内部
材により所定位置に保持される。次いで、案内部材に保
持されているパッケージから巻き戻され吸引部材に吸引
されている紡績糸を、先端部に紡績糸を把持するととも
に、紡績糸を送り出すことができる一対の糸送りローラ
ーを有するトランスファーアームにより把持し、その
後、吸引部材に吸引されている紡績糸を、案内部材に配
設されたカッターで切断する。次いで、一対の糸送りロ
ーラーにより紡績糸を把持したトランスファーアーム
を、紡績部のノズル部材から分離されたスピンドル部材
の下流側(紡績部により紡出された紡績糸が出てくる側
を、「下流側」と称する。)に接近させ、次いで、トラ
ンスファーアームが配置された側と反対側のスピンドル
部材に配置されたエアーサッカー部材によりスピンドル
部材内に吸引空気流を発生させるとともに、紡績糸を把
持しているトランスファーアームの一対の糸送りローラ
ーを作動させて紡績糸を送り出し、スピンドル部材内に
発生した吸引空気流により紡績糸をスピンドル部材に通
し、次いで、エアーサッカー部材に配設されている解繊
管に紡績糸を導入し、紡績糸の先端を解繊し穂先状の形
状とする。その後、スピンドル部材の中空スピンドルの
先端部から、解繊され穂先状に形成された紡績糸が出て
いる状態でスピンドル部材とノズル部材を接合し、次い
で、ドラフト装置を駆動してスライバを紡績部に供給す
るとともに、紡績部、ニップローラとデリベリローラと
からなる紡績糸送り出し部材、紡績糸巻取り部等を駆動
をして、紡績糸の紡出を再開している。
【0005】上述したトランスファーアームの先端部に
配設されている一対の糸送りローラーを回転させて紡績
糸を送り出し、吸引空気流が発生しているスピンドル部
材に糸通しを行う際に、糸送りローラー或いは糸送りロ
ーラーの支持フレーム等に紡績糸が巻き付き、紡績糸の
送り出しが不可能になるというトラブルが発生すること
がある。
【0006】また、吸引部材に吸引され、紡績糸を案内
する案内部材により保持されている紡績糸を、トランス
ファーアームの先端に配設されている互いに離反してい
る一対の糸送りローラー間に配置し、次いで、一対の糸
送りローラーを接触させて紡績糸を把持する際に、一対
の糸送りローラーが共に金属ローラーであると、糸送り
ローラーを接触させたときに紡績糸が切断するという問
題がある。
【0007】本発明の目的は、上述したような課題を解
決するとともに、糸継ぎ成功率の向上した紡績機の糸継
ぎ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、紡績機の糸継ぎ装置において、第1
には、片持ち支持された回転軸の先端部に嵌着された駆
動糸送りローラー及び該駆動糸送りローラーに接離自在
な従動糸送りローラーとを有する糸把持・送り出し部材
を配設したものであり、第2には、上記駆動糸送りロー
ラーの先端部と反対側の端部周面に鍔を設けたものであ
り、第3には、上記従動糸送りローラーの先端部と反対
側の端部周面に溝を刻設したものであり、第4には、上
記駆動糸送りローラー及び従動糸送りローラーの、少な
くとも一方が合成樹脂製或いはゴム製ローラーとしたも
のである。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図1〜図9に基づ
いて説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本
実施例に限定されるものではない。
【0010】先ず最初に、本発明の糸継ぎ装置が適用さ
れる紡績機の紡績部等について、紡績部及びドラフト装
置の一部断面を含む側面図である図1を用いて説明す
る。
【0011】図1において、Lは、スライバガイドTを
経てドラフト装置Dに供給されるスライバであり、ドラ
フト装置Dは、バックローラRb,サードローラRt、
エプロンを有するセカンドローラRs及びフロントロー
ラRfからなり、ドラフト装置Dにおいてドラフトされ
たスライバLは、ノズル部材N及びスピンドル部材Sか
らなる紡績部Spに供給され、紡績部Spにおいて紡績
糸Yに形成される。スピンドル部材Sは、シリンダーC
sのロッドrの先端の支持部材Cs’に保持されてお
り、紡績中はノズル部材Nと接合しており、糸切れが発
生した場合には、シリンダーCsを作動させることによ
りノズル部材Nから分離されるように構成されている。
N’は、ノズル部材Nに配設されたノズルであり、ノズ
ルN’には、図示されていない複数の空気噴射孔が穿設
されている。S’は、スピンドル部材Sに配設された中
空スピンドルであり、図示されていない空気タービン或
いは駆動ベルト等の適当な駆動手段により回転される。
【0012】ドラフト装置DのフロントローラRfから
送出されたドラフトされたスライバLは、空気噴射孔か
らの噴出空気の作用で発生しているノズルN’のスライ
バ導入孔N”付近の吸引空気流によってノズルN’に吸
い込まれる。ノズルN’に吸い込まれたスライバLを構
成する繊維は、中空スピンドルS’の円錐状の先端部付
近において空気噴射孔から噴出され中空スピンドルS’
の外周において高速で旋回している旋回空気流の作用を
受け、スライバLから分離されながら旋回空気流の方向
に仮り撚りされ、仮り撚りの掛けられた繊維は紡績糸Y
に順次形成され、中空スピンドルS’の中を通って紡績
糸巻取り部の方向に送られる。なお、上述したような紡
績糸形成装置については、例えば、特開平3−1615
25号公報に開示されている。
【0013】次に、紡績ユニットU及び糸継ぎ装置Pの
概略正面図を示す図2を用いて、ドラフト装置D、紡績
部Sp、ニップローラRn等から構成されている紡績ユ
ニットUと糸継ぎ装置Pを構成する各部材の配置関係等
について説明する。
【0014】上述したバックローラRb,サードローラ
Rt、エプロンを有するセカンドローラRs及びフロン
トローラRfからなるドラフト装置Dに隣接して紡績部
Spが配置されており、紡績部Spにより形成された紡
績糸Yは、ニップローラRn及びデリベリローラRdか
らなる紡績糸送り出し部材H、スラブキャツチャーZ等
を経て紡績糸巻取り部Wに送られパッケージbに巻き取
られる。なお、ChはバックローラRbを停止或いは駆
動させるための電磁クラッチである。
【0015】一方、糸継ぎ装置Pは、糸切れを起こした
紡績ユニットUのパッケージbからパッケージbに巻き
込まれた紡績糸Yを巻戻すためにパッケージbをフリク
ションローラから離すとともにその位置にパッケージb
を保持するためのパッケージ押出し部材J,フリクショ
ンローラから離されたパッケージbを巻取り方向と反対
方向に逆転させるためのパッケージ逆転部材Rw、パッ
ケージbから紡績糸Yの切断端を引き出すための先端に
スリットが設けられた吸引マウスSu’を有する吸引部
材Su,パッケージbから引き出された紡績糸Yを案内
し所定の位置に保持するための案内部材Gu,案内部材
Guに保持され吸引部材Suに吸引されている紡績糸Y
を引き取り、紡績糸Yを紡績部Spのスピンドル部材S
の下流側に移送するトランスファーアーム部材Ta及び
パッケージbから引き出された紡績糸Yを紡績部Spの
スピンドル部材Sの中空スピンドルS’に糸通しすると
ともに、糸通しされた紡績糸Yの先端部を解繊するため
のエアーサッカー部材As(図2においては、エアーサ
ッカー部材Asは省略されている。)等から構成されて
いる。
【0016】糸切れが発生した場合には、公知の糸切断
検出装置からの信号に基づいて適当な制御装置からの指
令を介してバックローラRbの電磁クラッチChを解除
してドラフト装置Dを停止させるとともに、紡績部Sp
や紡績糸巻取り部W等の駆動を停止する。次いで、シリ
ンダーCsを作動させスピンドル部材Sをノズル部材N
から分離する。また、ニップローラRnを、回転駆動し
ているデリベリローラRdより離すことにより紡績糸Y
の送り出しを停止する。
【0017】糸切れが発生すると、パッケージbをフリ
クションローラから離してパッケージbの回転を停止す
るとともに、先端にスリットが設けられた吸引マウスS
u’を有する吸引部材Suを下方に回動させてパッケー
ジbに接近させ、吸引マウスSu’にパッケージbに巻
き込まれている紡績糸Yの切断端を吸引させる。この吸
引作業の間、パッケージ逆転部材Rwの駆動輪Rw’を
パッケージbに接触させてパッケージbを逆転させる。
【0018】次に、吸引部材Suにより吸引されている
紡績糸Yを、吸引部材Suを上方に回動させることによ
り、案内部材Guにより所定位置に保持する。次いで、
糸継ぎ装置Pのフレームに設置されているモーターm,
操作部材q,操作部材qを左右方向に移動させるための
移動部材t、アクセルワイヤ部材k及び操作ヘッド部材
v等から構成されているトランスファーアーム部材Ta
を、紡績糸Yを所定位置に保持している案内部材Guに
接近させるとともに、後述するトランスファーアーム部
材Taの操作ヘッド部材vに配設された一対の糸送りロ
ーラーにより把持するとともに、トランスファーアーム
部材Taと案内部材Guから延び吸引部材Suに吸引さ
れている紡績糸Yを、案内部材Guに配設されている、
図示されていないカッターにより切断する。
【0019】次に、紡績部及びドラフト装置等の一部断
面を含む側面図である図3に示されているように、紡績
糸Yを一対の糸送りローラにより把持したトランスファ
ーアーム部材Taの操作ヘッド部材vを、紡績部Spの
ノズル部材Nから分離されているスピンドル部材Sの下
流側に接近させる。このような作業の前後に、ノズル部
材Nとスピンドル部材Sとの間には、同じく紡績部及び
ドラフト装置等の一部断面を含む側面図である図4に示
されているように、後述するエアーサッカー部材Asの
エアーサッカー本体xが配置される。
【0020】図4に示されているように、先ず最初に、
エアーサッカー部材Asのエアーサッカー本体xの吸引
部x1を中空スピンドルS’に接近して配置する。その
後、スピンドル部材Sの下流側に接近して配置されてい
る、パッケージbから巻き戻された紡績糸Yを把持して
いるトランスファーアーム部材Taの一対の糸送りロー
ラーを駆動して紡績糸Yを送り出す。一対の糸送りロー
ラーにより送り出される紡績糸Yは、エアーサッカー部
材Asの吸引部x1によりスピンドル部材Sの中空スピ
ンドルS’内に発生している吸引空気流により中空スピ
ンドルS’に挿入される。紡績糸Yが、中空スピンドル
S’に挿入されエアーサッカー部材Asの吸引部x1か
ら出た時点で、トランスファーアーム部材Taの一対の
糸送りローラーの駆動を停止して紡績糸Yの送り出しを
停止するとともに、エアーサッカー部材Asに配設され
た後述する切断部材hにより所定の位置で紡績糸Yを切
断する。
【0021】次いで、紡績部及びドラフト装置等の一部
断面を含む側面図である図5に示されているように、エ
アーサッカー部材Asを、エアーサッカー部材Asのエ
アーサッカー本体xの解繊部x2及び解繊部x2の上方
に配設されたクランプ部材cが、中空スピンドルS’の
下方に位置するまで下降させる。次いで、中空スピンド
ルS’から出ている紡績糸Yを、後述するクランプ部材
cにより把持するとともに、解繊部x2に紡績糸Yの撚
り方向とは逆のノズル部材N方向に向かう旋回空気流を
発生させて、解繊部x2に紡績糸Yを吸引させるととも
に、紡績糸Yの先端を解繊し穂先状の形状とする。次い
で、クランプ部材cによる紡績糸Yの把持を解放すると
ともに、エアーサッカー部材As及びトランスファーア
ーム部材Taの作動を停止し、エアーサッカー部材As
及びトランスファーアーム部材Taを待機位置に戻す。
なお、中空スピンドルS’への紡績糸の挿通が終了した
時点で、トランスファーアーム部材Taを待機位置に戻
すこともできる。
【0022】このようにして、先端が穂先状に解繊され
た紡績糸Yが、中空スピンドルS’の先端部から所定量
出ている状態のスピンドル部材Sを、シリンダーCsを
作動させてノズル部材Nに接合する。その後、ドラフト
装置Dを駆動してスライバLの紡績部Spへの供給を再
開するとともに、紡績部Spを駆動して紡績糸Yの紡出
を再開する。紡出された紡績糸Yは、紡績糸送り出し部
材HのニップローラRnとデリベリローラRdとにより
把持され、紡績糸巻取り部W方向に送られパッケージb
に巻き取られる。
【0023】上述したような作動順序により、糸継ぎ装
置Pによる切断された紡績糸Yの糸継ぎが終了する。
【0024】次に、パッケージbから巻き戻された紡績
糸Yを把持するとともに、把持されている紡績糸Yを送
り出す一対の糸送りローラーが配設されたトランスファ
ーアーム部材Taの操作ヘッド部材vについて、操作ヘ
ッド部材vの斜視図である図6及び操作ヘッド部材vの
水平断面図である図7を用いて説明する。
【0025】トランスファーアーム部材Taのアームv
1の先端にはフレームv2が取着されており、フレーム
v2にはモーターv3が配設されている。モーターv3
の駆動軸v3’は、適当な軸受けv4、v4’に支持さ
れており、駆動軸v3’の先端にはウオームギアv5が
取着されている。また、ウオームギアv5は、モーター
v3の駆動軸v3’と略直交するように配置され回転軸
v6の端部に取着されたウオームホイールv7と噛み合
っている。
【0026】v8は、回転軸v6の周囲に配設された適
当数のカラーv9を介して、回転軸v6に回動可能に配
設された枠部材であり、回転軸v6は、ウオームギアv
5、ウオームホイールv7等を収容するフレームv2に
配設されたハウジングv10に取着された軸受けv11
により片持ち支持されている。
【0027】v12は、回転軸v6の自由端部に嵌着さ
れた、合成樹脂製或いはウレタンゴム等のゴム製の駆動
糸送りローラーであり、駆動糸送りローラーv12に
は、枠部材v8に設けられた円形状の開口部v8’に配
置される鍔v12’が設けられており、また、鍔v1
2’が設けられていない側の先端部v12”は、略円錐
状の側壁に形成されている。駆動糸送りローラーv12
にこのような鍔v12’を設けたことにより、後述する
従動糸送りローラーと駆動糸送りローラーv12に挟持
され、送り出される紡績糸Yが、枠部材v8の開口部v
8’方向に移動した際に、鍔v12’により、それ以上
の移動が阻止され、従って、送り出される紡績糸Yが、
駆動糸送りローラーv12から外れたり或いは駆動糸送
りローラーv12から外れた紡績糸Yが、回転軸v6に
巻き付くようなことが防止できる。また、鍔v12’の
外周面を、開口部v8’の内壁に接近して配置すること
により、鍔v12’の外周面と開口部v8’の内壁との
間の隙間を少なくし、紡績糸Yの進入を防止するように
する。
【0028】v13は、その中央部が、枠部材v8に取
着された軸v14に枢着された略V字状の回動枠であ
り、回動枠v13の一方の先端部には、短軸v15が取
着されている。短軸v15には、金属製或いは合成樹脂
製の受動糸送りローラーv16が、軸受けv17、v1
7’を介して回転自在に配設されている。v18は、受
動糸送りローラーv16の開口部付近の内面に設けられ
た環状凹部v16’に嵌合されるオーリングであり、ま
た、駆動糸送りローラーv12と同様に、受動糸送りロ
ーラーv16の先端部v16”は、略円錐状の側壁に形
成されている。v19は、受動糸送りローラーv16の
回動枠v13側に設けられた環状溝であり、従動糸送り
ローラーv16と駆動糸送りローラーv12に挟持さ
れ、送り出される紡績糸Yが、回動枠v13方向に移動
した際には、環状溝v19に捕捉されて、それ以上の移
動が阻止され、従って、送り出される紡績糸Yが、受動
糸送りローラーv16から外れることを防止することが
できる。
【0029】なお、駆動糸送りローラーv12の先端部
v12”及び受動糸送りローラーv16の先端部v1
6”を、上述したように略円錐状の側壁に形成すること
により、駆動糸送りローラーv12と受動糸送りローラ
ーv16との間への紡績糸Yの挿入が確実で、しかも、
容易となる。
【0030】回動枠v13のもう一方の先端部には切欠
部v13’が設けられており、切欠部v13’には、回
転軸v6が配設されている側とは反対側の枠部材v8の
端部に挿着されたピストンロッドv20に取着された係
合軸v20’が嵌合されている。ピストンロッドv20
は、枠部材v8に配設されたシリンダーv21により、
進退自在に往復動することができる。従って、シリンダ
ーv21を作動させて、ピストンロッドv20を進出さ
せることにより、回動枠v13を、軸v14を中心に、
図7において時計方向に回動させて、回動枠v13の先
端部に取着された短軸v15に枢着されている受動糸送
りローラーv16を、回転軸v6に嵌着された駆動糸送
りローラーv12に接触することができるように構成さ
れている。逆に、ピストンロッドv20を後退させるこ
とにより、回動枠v13を、軸v14を中心に、図7に
おいて反時計方向に回動させて、受動糸送りローラーv
16を、図7の二点鎖線で示されているように、駆動糸
送りローラーv12から離反させることができる。
【0031】v22は、ピストンロッドv20が貫通さ
れている適当な筒部材v23に一端が枢着された略L字
状のレバーであり、レバーv22のもう一方の端部に
は、フレームv2の適当な箇所に配設されたシリンダー
v24のピストンロッドv25が連結されている。従っ
て、シリンダーv24を作動させて、ピストンロッドv
25を進退させることにより、筒部材v23を中心に枠
部材v8を回動させて、枠部材v8の姿勢を制御するこ
とができるように構成されている。
【0032】トランスファーアーム部材Taの操作ヘッ
ド部材vは、上述したように構成されており、案内部材
Guから延び吸引部材Suに吸引されている紡績糸Yを
把持する際には、シリンダーv21を作動させて、ピス
トンロッドv20を後退させることにより、回動枠v1
3を、軸v14を中心に、図7において反時計方向に回
動させて、回動枠v13の先端部に取着された短軸v1
5に枢着されている受動糸送りローラーv16を、回転
軸v6に嵌着された駆動糸送りローラーv12から離反
させて、駆動糸送りローラーv12と受動糸送りローラ
ーv16との間に案内部材Guから延び吸引部材Suに
吸引されている紡績糸Yを配置する。次いで、ピストン
ロッドv20を進出させることにより、回動枠v13
を、図7において時計方向に回動させて、受動糸送りロ
ーラーv16を、回転軸v6に嵌着された駆動糸送りロ
ーラーv12に接触させて、駆動糸送りローラーv12
と受動糸送りローラーv16とにより紡績糸Yを把持す
る。
【0033】駆動糸送りローラーv12と受動糸送りロ
ーラーv16とにより紡績糸Yを把持した後、案内部材
Guから延び吸引部材Suに吸引されている紡績糸Y
を、案内部材Guに配設されている、図示されていない
カッターにより切断し、案内部材Guからのトランスフ
ァーアーム部材Taへの紡績糸Yの受け渡しが完了す
る。次いで、上述したように、駆動糸送りローラーv1
2と受動糸送りローラーv16とにより紡績糸Yを把持
したトランスファーアーム部材Taの操作ヘッド部材v
を、紡績部Spのノズル部材Nから分離されているスピ
ンドル部材Sの下流側に接近させる。
【0034】上述したように、エアーサッカー部材As
の吸引部x1によりスピンドル部材Sの中空スピンドル
s内に発生している吸引空気流により中空スピンドルs
に紡績糸Yを挿入する際には、モーターv3を駆動して
駆動軸v3’を回転させて、ウオームギアv5、ウオー
ムホイールv7を介して、回転軸v6の自由端部に嵌着
された駆動糸送りローラーv12を回転させ、駆動糸送
りローラーv12と受動糸送りローラーv16とに挟持
されている紡績糸Yを送り出すことができる。なお、図
7において、二点鎖線で示されているv26は、枠部材
v8を取り囲むように枠部材v8に配設されたスリット
v26’を有する糸ガイドである。
【0035】上述したような構成を有するトランスファ
ーアーム部材Taの操作ヘッド部材vは、操作ヘッド部
材vに配設された駆動糸送りローラーv12に鍔v1
2’が設けられているので、従動糸送りローラーv16
と駆動糸送りローラーv12に挟持され、送り出される
紡績糸Yが、枠部材v8の開口部v8’方向に移動した
際に、鍔v12’により、それ以上の移動が阻止され、
従って、送り出される紡績糸Yが、駆動糸送りローラー
v12から外れたり或いは駆動糸送りローラーv12か
ら外れた紡績糸Yが、回転軸v6に巻き付くようなこと
が防止できる。
【0036】また、トランスファーアーム部材Taの操
作ヘッド部材vに配設された従動糸送りローラーv16
には環状溝v19が設けられているので、従動糸送りロ
ーラーv16と駆動糸送りローラーv12に挟持され、
送り出される紡績糸Yが、回動枠v13方向に移動した
際には、環状溝v19に捕捉されて、それ以上の移動が
阻止され、従って、送り出される紡績糸Yが、受動糸送
りローラーv16から外れることを防止することができ
る。
【0037】更に、駆動糸送りローラーv12を、合成
樹脂或いはウレタンゴム等のゴムにより形成し、回転軸
v6の自由端部に嵌着するようにしたので、損傷した駆
動糸送りローラーv12を簡単に、しかも、迅速に交換
することができる。
【0038】更にまた、駆動糸送りローラーv12を、
金属に比べて軟らかい合成樹脂或いはウレタンゴム等の
ゴムにより形成したので、従動糸送りローラーv16を
駆動糸送りローラーv12に接触させて紡績糸Yを把持
する際の衝撃が少なく、従って、紡績糸Yの切断が防止
できる。勿論、従動糸送りローラーv16を、合成樹脂
或いはウレタンゴム等のゴムにより形成することもでき
るし、また、駆動糸送りローラーv12と従動糸送りロ
ーラーv16の両方を、合成樹脂或いはウレタンゴム等
のゴムにより形成することもできる。
【0039】次に、エアーサッカー部材Asのエアーサ
ッカー本体xの垂直断面図である図8及びエアーサッカ
ー部材Asのエアーサッカー本体xの斜視図である図9
を用いて、エアーサッカー部材Asのエアーサッカー本
体xについて説明する。なお、エアーサッカー部材As
の糸継ぎ装置Pにおける配設位置及び吸引部x1、解繊
部x2の構造は、上述した本願出願人に係る出願である
特願平4−325021号(特開平6−173129号
公報)に開示されているものと略同じであるが、念のた
めに、吸引部x1及び解繊部x2の構造についても説明
する。なお、エアーサッカー部材Asのエアーサッカー
本体xを、分離されたノズル部材Nとスピンドル部材S
との間に移動させる機構は、一例として、上述した特願
平4−325021号(特開平6−173129号公
報)に開示されたものと同じであるので、その説明は省
略する。
【0040】s1は、エアーサッカー本体xの枠体であ
り、枠体s1には中空の円筒体s2が取り付けられてお
り、円筒体s2の外周に設けられた周溝s3,s4,s
5には、それぞれ、オーリングs6,s7,s8が挿入
されている。s9は,円筒体s2の円筒状カバーであ
り、円筒状カバーs9には透孔s10が穿設されてい
る。また、円筒体s2内周に設けられた周溝s11と円
筒状カバーs9の外周に設けられた小径部s12間には
オーリングs13が挿入されている。s14は中空の円
筒体s2内に配置されている慴動ノズルであり、慴動ノ
ズルs14の円筒状側壁s15には孔s16が穿設され
ている。また、s17及びs18は,円筒状外壁s15
に円筒状外壁s15と直交するように突設されたリング
部材であり、中空の円筒体s2の内壁に近接するように
配置されており、リング部材s17、s18と円筒体s
2の間の空間には図示されていない適当な摩擦係数を有
する部材を挿入し、慴動ノズルs14がエアーサッカー
本体xの傾動等により簡単に動くことのないように構成
されている。なお、このような空間は,s19として示
されているように,円筒状カバーs9等にも適宜必要に
応じて設け、適当な摩擦係数を有する部材を挿入するこ
とができる。慴動ノズルs14の外壁は、円筒状外壁s
15に続いて円錐状外壁s20及び円筒状外壁s15よ
り小径の円筒状外壁s21により構成されており、小径
の円筒状外壁s21は円筒状カバーs9の透孔s10の
内壁に接触しないように透孔s10内に挿入されてい
る。
【0041】s22は慴動ノズルs14内に設置されて
いる糸通し孔s23が穿設されている略円錐状の内部ノ
ズルであり、内部ノズルs22の外壁には内部ノズルs
22の軸線に平行なフィンs24が適当数設けられてい
る。s25は、慴動ノズルs14に取付けられている円
筒状カバーであり、円筒状カバーs25には透孔s2
5’が穿設されている。慴動ノズルs14の内周に設け
られた周溝s26と円筒状カバーs25の外周に設けら
れた小径部s25”間にはオーリングs27が挿入され
ている。
【0042】s28及びs29は,中空の円筒体s2に
穿設された孔s30及びs31に対向して枠体s1に取
付けられた空気供給管であり、空気供給管s28及び円
筒体s2に穿設された孔s30は、慴動ノズルs14の
円筒状外壁s15に突設された上記のリング部材s18
と円筒体s2の縁部s32とにより形成される空間s3
3に対向するように穿設されている。
【0043】s34は、解繊部x2を構成する枠体s3
5に配設された解繊管であり、解繊管s34には傾斜し
た孔s36が穿設されている。s37は、解繊管s34
と枠体s35との間に嵌着されている、周囲に凹部s3
7’及び解繊管s34に穿設された孔s36に連通可能
な孔s37”を有する中間円筒体であり、s38は、空
気供給管である。なお、中間円筒体s37に、解繊管s
34に穿設された孔s36に連通可能な孔s37”をも
う一つ90°の角度をとった所に穿設し、解繊管s34
を90°回転させることにより、解繊管s34内で発生
する旋回空気流の旋回方向を切り換えるように構成する
ことが好ましい。
【0044】上記のような構成を有するエアーサッカー
本体xの慴動ノズルs14は通常は完全に中空の円筒体
s2内に収納されているが、エアーサッカー本体xの慴
動ノズルs14が紡績部Spのノズル部材Nから分離さ
れているスピンドル部材Sの上方の中空スピンドルS’
に嵌合可能な位置に配置された際には、先ず、空気供給
管s29に圧縮空気を供給すると、慴動ノズルs14と
中空の円筒体s2との間に形成されている空間に圧縮空
気が送り込まれ圧縮空気が慴動ノズルs14の円筒状外
壁s15に突設されたリング部材s17を押圧し、慴動
ノズルs14を図8において左方向に移動させるので慴
動ノズルs14に取付けられている円筒状カバーs25
を中空の円筒体s2から突出させ、円筒状カバーs25
の透孔s25’に中空スピンドルS’の先端部を嵌合さ
せるとともに、この嵌合により中空スピンドルS’の惰
性回転を止めることができる。
【0045】空気供給管s29から供給された圧縮空気
は、円筒状カバーs25を中空の円筒体s2から突出さ
せるとともに、慴動ノズルs14の円筒状側壁s15に
穿設された孔s16から慴動ノズルs14と内部ノズル
s22との間に形成されている空間に入り円筒状カバー
s9に穿設された透孔s10から排出されるため、内部
ノズルs22の糸通し孔s23に吸引空気流を発生させ
ることになる。なお、内部ノズルs22の外壁に設けら
れたフィンs24は慴動ノズルs14と内部ノズルs2
2との間に形成されている空間を流れる空気が旋回空気
流になることを防止するためのものである。吸引空気流
が旋回気流になると、糸導入後、次の段階で解繊管s3
4により解繊される紡績糸Yをより自然な状態に保つこ
とができず、また、糸通し孔s23に挿入された紡績糸
Yが旋回気流により解撚され切断される等のトラブルが
生じることになる。
【0046】上述したように内部ノズルs22の糸通し
孔s23に吸引空気流が発生した状態で、スピンドル部
材Sの下流側に接近して配置され、紡績糸Yを把持して
いるトランスファーアーム部材Taの操作ヘッド部材v
に配設された駆動糸送りローラーv12を回転させて紡
績糸Yを送り出すと、紡績糸Yは,上記の吸引空気流に
より中空スピンドルS’に挿入されることになる。
【0047】次に、円筒状カバーs9に穿設された透孔
s10に配設されているカッター部材hについて説明す
る。
【0048】h1は、円筒状カバーs9に穿設された透
孔s10に挿着される略円筒状の固定刃受け部材であ
り、固定刃受け部材h1のフランジ部h1’と円筒状カ
バーs9の内壁に設けられた段部s9’との間には、固
定刃受け部材h1を円筒状カバーs9から押し出す方向
に付勢された圧縮スプリングh2が配設されている。h
3は、固定刃受け部材h1のフランジ部h1’に設けら
れた凹部h1”に装着されたドーナツ状の固定刃であ
り、固定刃h3の中央部に穿設された透孔h3’の縁部
h3”に刃が形成されている。
【0049】h4は、エアーサッカー本体xの枠体s1
に立設された支柱h5に一端が枢着された可動刃受け部
材であり、可動刃受け部材h4に設けられた凹部h4’
には、固定刃h3と接触するように可動刃h6が装着さ
れている。可動刃h6には、上述した固定刃h3と同様
に、固定刃h3の透孔h3’と略同心円的に配置される
透孔h6’が穿設されており、可動刃h6に穿設された
透孔h6’の縁部h6”に刃が形成されている。h7
は、エアーサッカー本体xの枠体s35に立設された支
柱であり、支柱h7の先端部は、可動刃受け部材h4に
穿設された三日月状のガイド孔h4”に嵌合されてい
る。そして、可動刃受け部材h4の自由端部には、エア
ーサッカー本体xの枠体s35に、適当なフレームs3
5’を介して配設されたシリンダーh8のピストンロッ
ドh9が枢着されている。
【0050】従って、シリンダーh8を作動させて、ピ
ストンロッドh9を進退自在とすることにより、可動刃
受け部材h4を、支柱h5を中心に回動させて、固定刃
h3の透孔h3’と可動刃h6に穿設された透孔h6’
とに挿通された紡績糸Yを切断することができるように
構成されている。上述したカッター部材hによれば、紡
績糸Yを吸引した状態、即ち、吸引空気流を作用させた
ままで紡績糸Yを切断することがで、鋏状のカッターの
ように、紡績糸Yが逃げることがなく確実に紡績糸Yを
切断することができ、更に、一定長さに紡績糸Yを切断
することができる。勿論、上記のような固定刃h3と可
動刃h6に限定されることなく、鋏状のカッターを配設
することもできる。
【0051】次に、エアーサッカー本体xの先端部に配
設されたクランプ部材cについて説明する。c1及びc
2は、解繊管s34よりエアーサッカー本体xの先端部
側に対向して配設された一対のシリンダーであり、シリ
ンダーc1、c2のピストンロッドには、円盤状のクラ
ンパーc3、c4が、互いに対向するように取着されて
いる。従って、シリンダーc1、c2を、それぞれ、作
動させてピストンロッドを進出させることにより、クラ
ンパーc3、c4同士を接触させて、紡績糸Yを把持す
ることができるように構成されている。
【0052】本発明の紡績機の糸継ぎ装置において、エ
アーサッカー部材Asの吸引部x1によりスピンドル部
材Sの中空スピンドルS’内に発生している吸引空気流
の作用によって、中空スピンドルS’に紡績糸Yを挿入
する際には、モーターv3を駆動して駆動軸v3’を回
転させて、ウオームギアv5、ウオームホイールv7を
介して、回転軸v6の自由端部に嵌着された駆動糸送り
ローラーv12を回転させ、駆動糸送りローラーv12
と受動糸送りローラーv16とに挟持されている紡績糸
Yを送り出すが、駆動糸送りローラーv12と受動糸送
りローラーv16により送り出される紡績糸Yの長さ
は、正確に設定されることなく、少なくとも、スピンド
ル部材Sの中空スピンドルS’から飛び出て、可動刃h
6に穿設された透孔h6’及び固定刃h3に穿設された
透孔h3’に挿通されればよい。
【0053】紡績糸Yが、駆動糸送りローラーv12と
受動糸送りローラーv16により送り出され、スピンド
ル部材Sの中空スピンドルS’及び可動刃h6に穿設さ
れた透孔h6’及び固定刃h3に穿設された透孔h3’
に挿通された状態で、駆動糸送りローラーv12の回転
を停止し、駆動糸送りローラーv12と受動糸送りロー
ラーv16とによる紡績糸Yの送り出しを停止する。次
いで、シリンダーh8を作動させて、ピストンロッドh
9を進出させて可動刃受け部材h4を回動させて、可動
刃h6と固定刃h3により紡績糸Yを切断する。
【0054】次いで、上述した図5に示されているよう
に、エアーサッカー部材Asを、エアーサッカー部材A
sのエアーサッカー本体xの解繊部x2及び解繊部x2
の上方に配設されたクランプ部材cが、中空スピンドル
S’の下方に位置するまで下降させる。次いで、シリン
ダーc1、c2を作動させて、円盤状のクランパーc
3、c4を互いに接触させて、円盤状のクランパーc
3、c4により紡績糸Yを把持する。その後、解繊部x
2に紡績糸Yの撚り方向とは逆のノズル部材N方向に向
かう旋回空気流を発生させて、解繊部x2に紡績糸Yを
吸引させるとともに、紡績糸Yの先端を解繊し穂先状の
形状とする。
【0055】上述したように、解繊部x2に吸引された
紡績糸Yは、クランプ部材cにより把持されているの
で、クランプ部材cより下流側には、紡績糸Yの撚り方
向とは逆の撚りが伝播されないので、撚り方向とは逆の
旋回気流による逆撚りが必要以上に遠くまで伝播され
て、所定の位置以外で穂先状の解繊状態が形成されたり
或いは効果的に解繊が行われず、糸継ぎの成功率が低下
するようなことが防止できる。
【0056】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0057】駆動糸送りローラーを、片持ち支持された
回転軸の先端部に嵌着したので、損傷した駆動糸送りロ
ーラーを簡単に、しかも、迅速に交換することができ
る。
【0058】駆動糸送りローラーの先端部と反対側の端
部周面に鍔が設けられていので、従動糸送りローラーと
駆動糸送りローラーに挟持され、送り出される紡績糸
が、駆動糸送りローラーから外れたり或いは駆動糸送り
ローラーから外れた紡績糸が、回転軸やフレームに巻き
付くようなことが防止できる。
【0059】従動糸送りローラーの先端部と反対側の端
部周面に溝が刻設されているので、従動糸送りローラー
と駆動糸送りローラーに挟持され、送り出されている紡
績糸が、大きく移動した際には溝に捕捉され、従って、
紡績糸が受動糸送りローラーから外れ、支持軸やフレー
ムに巻き付くようなことが防止できる。
【0060】駆動糸送りローラー及び従動糸送りローラ
ーの、少なくとも一方を合成樹脂製或いはゴム製ローラ
ーで形成したので、従動糸送りローラーを駆動糸送りロ
ーラーに接触させて紡績糸を把持する際の衝撃が少な
く、従って、紡績糸の切断が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は紡績部及びドラフト装置の一部断面を含
む側面図である。
【図2】図2は紡績機及び糸継ぎ装置の全体を表す正面
図である。
【図3】図3は図1と同様の紡績部及びドラフト装置等
の一部断面を含む側面図である。
【図4】図4は図1と同様の紡績部及びドラフト装置等
の一部断面を含む側面図である。
【図5】図5は図1と同様の紡績部及びドラフト装置等
の一部断面を含む側面図である。
【図6】図6はトランスファーアーム部材の操作ヘッド
部材の斜視図である。
【図7】図7はトランスファーアーム部材の操作ヘッド
部材の水平断面図である。
【図8】図8はエアーサッカー部材のエアーサッカー本
体の垂直断面図である。
【図9】図9はエアーサッカー部材のエアーサッカー本
体の斜視図である。
【符号の説明】
Sp・・・・紡績部 N・・・・・ノズル部材 S・・・・・スピンドル部材 Rn・・・・ニップローラ P・・・・・糸継ぎ装置 As・・・・エアーサッカー部材 Gu・・・・案内部材 Su・・・・吸引部材 Ta・・・・トランスファーアーム部材 c・・・・・クランプ部材 h・・・・・カッター部材 v・・・・・操作ヘッド部材 v12・・・駆動糸送りローラー v16・・・従動糸送りローラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片持ち支持された回転軸の先端部に嵌着さ
    れた駆動糸送りローラー及び該駆動糸送りローラーに接
    離自在な従動糸送りローラーとを有する糸把持・送り出
    し部材が配設されたことを特徴とする紡績機の糸継ぎ装
    置。
  2. 【請求項2】上記駆動糸送りローラーの先端部と反対側
    の端部周面に鍔が設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の紡績機の糸継ぎ装置。
  3. 【請求項3】上記従動糸送りローラーの先端部と反対側
    の端部周面に溝が刻設されていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の紡績機の糸継ぎ装置。
  4. 【請求項4】上記駆動糸送りローラー及び従動糸送りロ
    ーラーの、少なくとも一方が合成樹脂製或いはゴム製ロ
    ーラーであることを特徴とする請求項1〜請求項3のい
    ずれか1項に記載の紡績機の糸継ぎ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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