JPH081204U - 自動製氷機の貯氷庫構造 - Google Patents

自動製氷機の貯氷庫構造

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JPH081204U JP69296U JP69296U JPH081204U JP H081204 U JPH081204 U JP H081204U JP 69296 U JP69296 U JP 69296U JP 69296 U JP69296 U JP 69296U JP H081204 U JPH081204 U JP H081204U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製氷機の設置スペースを大きくすることな
く、貯氷能力を大幅に向上させる。 【解決手段】 製氷機本体10のキャビネット12の背
面壁12aには、その左側に冷凍配管24が配設され
る。また背面壁12aの右側上部に給水管54の給水口
54aが突設され、その下方に排水本管の排水口48a
が突設される。給水口54aと排水口48aに、外部給
水管52と外部排水管50が接続される。背面壁12a
における冷凍配管24と給水口54aおよび排水口48
aに挟まれた部位に、背面側に所定寸法だけ突出する凸
部62が形成される。この凸部62の背面側への突出寸
法は、各種配管24,52,50の突出寸法と略同一に設
定される。また凸部62に対応する貯氷庫14の垂直壁
14aには、凸部62の背面側への突出寸法分だけの凹
部64が凹設される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、自動製氷機の貯氷庫構造に関し、更に詳細には、製氷機を設置す るのに必要なスペースを変化させることなく、氷塊の貯氷容量を増大させ得る貯 氷庫構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】
角氷や板氷その他砕氷等を連続的に製造する装置として、種々の構成に係る自 動製氷機が提案されている。例えば、下方に開放する多数の製氷小室を水皿によ り開閉自在に下から閉成し、この製氷小室に水皿を介して製氷水を噴射供給する ことにより、当該製氷小室中に角氷を徐々に形成する所謂クローズドセル方式の 製氷機が広く普及している。また、下方に開放する多数の製氷小室に、水皿を介 することなく製氷水を直接供給し、角氷を該小室中に形成する所謂オープンセル 方式の製氷機や、傾斜配置した製氷板の表面または裏面に製氷水を流下供給し、 当該製氷板面上に板氷を形成する流下式製氷機等も広く商品化されている。
【0003】 これらの自動製氷機は、一般に機体内部の上方に製氷機構を備えると共に、機 体下部に前記製氷機構における製氷部を冷却するための冷凍機構を備えている。 そして、製氷機構で製造した氷塊を、該製氷機構の下方に画成した貯氷庫中に貯 蔵するよう構成されている。
【0004】 本考案は、自動製氷機の貯氷庫構造に関するので、先ず製氷機の概略につき噴 射式自動製氷機を例に挙げて説明する。
【0005】 図3および図5に示す如く、全体が略箱形をなす製氷機本体10は、外面を金 属製キャビネット12で構成すると共に、内部下方には樹脂材料で所要形状に形 成した貯氷庫14が設けられている。キャビネット12と貯氷庫14との間には 、断熱用の発泡ウレタン16が充填され、断熱処理が施されている。また、製氷 機の下部(貯氷庫14の下方)には、凝縮器,圧縮機,脱水器,脱水用電磁弁その他 ファンモータ(何れも図示せず)からなる冷凍機構が配設されている。
【0006】 製氷機の内部上方には、製氷機構18が配設され、この製氷機構18で製造し た角氷群は、貯氷庫14中に放出貯留される。すなわち、本体10の内部上方に 水平に配設した取付枠20の下面に、下向きに開口する製氷小室を多数画成した 製氷室22が水平に配設されている。この製氷室22の上面には、前記冷凍機構 から導出した蒸発器26が密着的に蛇行配置され、製氷サイクル時に冷媒を循環 させて製氷小室を強制冷却し得るようになっている。なお、製氷機10の背面左 側には、図4に示す如く、前記キャビネット12の外側にカバー58に被覆され た冷凍配管24が配設され、この配管24を介して冷凍機構と蒸発器26とが連 通接続される。また製氷室22には、製氷小室での角氷の生成を検知するサーミ スタ等の検知素子28が配設され、この検知素子28は、製氷機前面の制御部3 0に配設したマイコン等の制御手段に接続される。
【0007】 前記取付枠20には支持板32が垂下固定され、一体的に構成した水皿34お よび製氷水タンク36が、支持板32に片持式に枢支されて、製氷室22の直下 に配置される。すなわち水皿34は、製氷サイクル時には水平に位置して、製氷 小室を下方から閉塞し、除氷サイクル時には図示のギャードモータ38により付 勢され、傾め下方に傾動して製氷小室を開放する。従って製氷小室から落下した 角氷群は、水皿の傾斜面上を滑落し、前記貯氷庫14中に回収貯蔵される。
【0008】 前記水皿34の上方に給水管54が配設され、この給水管54に配設した電磁 弁56を制御することにより、前記製氷水タンク36中に製氷水の供給が行なわ れる。この給水管54の給水口54aは、図4に示す如く、製氷機10の背面に 突出し、該給水口54aに外部水道系から導出する外部給水管52が接続される よう構成している。
【0009】 図5に示す如く、前記製氷水タンク36の側部には、ポンプモータ40が配設 され、タンク36に貯留した製氷水を吸引して水皿34に圧送し得るようになっ ている。また水皿34には、製氷小室の夫々に対応して、製氷水を噴射供給する 噴水孔と、未氷結残水を回収する戻り孔(何れも図示せず)とが多数穿設されてい る。従ってポンプモータ40により水皿34に圧送された製氷水を、該水皿34 に設けた多数の噴水孔から各製氷小室内に対応的に噴射供給することにより、冷 却された各製氷小室内に角氷を生成させる。
【0010】 製氷機本体10の内部には排水皿42が配設され、これに連通接続する排水管 44が、貯氷庫14に穿設したドレン孔46に臨んでいる(図3参照)。このドレ ン孔46には、製氷機本体10の背面に排水口48aを突設した排水本管48が 連通接続される。そして、この排水口48aに外部排水管50が連結され、除氷 サイクル時に水皿34および製氷水タンク36から排出された製氷残水は、前記 排水皿42に回収され、排水管44,ドレン孔46,排水本管48および外部排水 管50を介して機外に放出される。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
前述した従来の自動製氷機では、製氷水タンク36に外部水道水を供給するた めの外部給水管52や、タンク36中の製氷水を排出するための外部排水管50 および冷凍機構から導出した冷凍配管24は、何れも製氷機の背面側に突出する 形態をもって配管されている(図4参照)。従って、ユーザーの元で製氷機を壁面 等に近接させて据付設置する場合には、該壁面と製氷機の背面側との間に、これ ら配管分の隙間を予め見込んでおく必要があった。また、前記キャビネット12 における冷凍機構の配設位置に対応する背面下部には、通風用の通孔60が多数 穿設され、冷凍機構部の放熱を促すよう構成されている。このため、製氷機を設 置する場合には、必然的に背面側に所定寸法の空間を必要としていた。
【0012】 ところで、氷塊の使用量が多いユーザーの元では製氷機の貯氷容量を増大させ る要望が強いが、そのためには、一般に製氷機本体の外形寸法を大きくしなけれ ばならない。しかも前述した如く、設置場所の壁面と製氷機の背面側との間には 、所定寸法の空間を必要とし、従って、製氷機の据付け面積は不可避的に大きく ならざるを得なかった。しかしユーザーによっては、設置スペースの制約から、 製氷機の外形寸法の大幅な変更を行なうことなく、貯氷容量を増大させ得る製氷 機が希求されている。これに有効に対処する方法としては、製氷機構や冷凍機構 を小型化することにより、貯氷庫の容量を相対的に増大させることが考えられる が、これは製氷能力の低下を伴うと共に、新規な部品開発を行なわなければなら ず、時間と経費が嵩む新たな問題があった。
【0013】
【考案の目的】
本考案は、自動製氷機の貯氷庫に内在する前記欠点に鑑み、これを好適に解決 するべく提案されたものであって、製氷機の設置スペースを大きくすることなく 貯氷能力を大幅に向上させ得る手段を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため本考案は、製氷機本体の 内部上方に製氷機構を備え、該製氷機構で製造した氷塊を本体内部に画成した貯 氷庫中に貯蔵するよう構成されると共に、前記製氷機本体の背面壁に各種配管が 突出するよう配設された自動製氷機において、 前記製氷機本体の貯氷庫と対応する背面壁における前記各種配管の配設位置を 回避した部位を、各種配管の突出寸法と略同一寸法だけ本体背面側に向けて突出 させると共に、得られた突出部と対応する貯氷庫の部位を同じく本体背面側に向 けて突出させるよう 構成したことを特徴とする。
【0015】 また前記目的を達成するため、本願の別の考案は、製氷機本体の内部下方に配 設した冷凍機構により冷却される製氷機構を該本体の内部上方に備え、該製氷機 構で製造した氷塊を、冷凍機構の上方に位置する本体内部に画成した貯氷庫中に 貯蔵するよう構成されると共に、前記製氷機本体の背面壁に各種配管が突出する よう配設された自動製氷機において、 前記製氷機本体の貯氷庫と対応する背面壁における前記各種配管の配設位置を 回避した部位を、各種配管の突出寸法と略同一寸法だけ本体背面側に向けて突出 させると共に、得られた突出部と対応する貯氷庫の部位を同じく本体背面側に向 けて突出させ、 前記背面壁における突出部の下方で前記冷凍機構の配設位置と対応する位置に 、通風用の通孔を複数穿設するよう構成した ことを特徴とする。
【0016】
【実施例】
次に本考案に係る自動製氷機の貯氷庫構造につき、好適な実施例を挙げて、添 付図面を参照しながら以下説明する。なお本実施例では、クローズドセル方式の 自動製氷機に採用した場合につき説明するが、本考案はこれに限定されるもので はなく、前述したオープンセル方式および流下式の自動製氷機であっても好適に 使用し得るものである。また、図3〜図5に関連して説明した噴射式自動製氷機 に既出の同一部材については、同一の符号で指示するものとする。
【0017】 図1は、本考案が採用される噴射式自動製氷機を背面側から観察した概略斜視 図であって、製氷機本体10におけるキャビネット12の背面壁12aには、そ の左側に冷凍配管24が配設されている。また背面壁12aの右側上部に給水管 54の給水口54aが突設され、その下方に排水本管の排水口48aが突設され る。この給水口54aおよび排水口48aには、外部給水管52および外部排水 管50が接続され、外部水道水の供給と製氷残水の排出とを行なうよう構成され ている。
【0018】 図に示す如く、背面壁12aにおける冷凍配管24と給水口54aおよび排水 口48aに挟まれた部位には、背面側に所定寸法だけ突出する凸部62が形成さ れる。この凸部62の背面側への突出寸法は、図2に示す如く、前記各種配管2 4,52,50の突出寸法と略同一に設定されている。従って、後述する如く、当 該製氷機を設置する場合、製氷機の背面側に必要な空間は、従来の製氷機を設置 する際に必要な空間と同一寸法になる。また、凸部62に対応する貯氷庫14の 垂直壁14aには、図1に示す如く、凸部62の背面側への突出寸法分だけの凹 部64が凹設され、これにより貯氷庫14の内容積が増大する。なお凸部62と 凹部64との離間寸法は、従来と同様に設定され、この間に充填される発泡ウレ タン16により庫内の断熱は完全になされる。
【0019】 前記背面壁12aに形成された凸部62の下方、すなわち、製氷機の底部に配 設した冷凍機構に対応する部位には、多数の通孔60が穿設されている。
【0020】 このように、実施例では、製氷機の背面壁12aを背面側に突出させると共に 、この凸部62に対応する貯氷庫14の垂直壁14aに凹部64を形成するだけ で、貯氷容量を増大させることができる。しかも、凸部62の突出寸法は、製氷 機の背面に配設される各種配管の突出寸法と同一に設定されているので、ユーザ ーの元で製氷機を据付設置するのに必要なスペースは、従来の同じ規格寸法の製 氷機と同一面積で足りる。また、前記凸部62を壁面に密着させた状態で製氷機 を設置しても、キャビネット12の背面下部に穿設した通孔60を塞ぐことがな く、製氷機の設計変更を最小限に留めることができる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る自動製氷機の貯氷庫構造によれば、製氷機 の背面に配設された各種配管のスペース分だけ背面壁を突出させ、これに対応し て貯氷庫の内部に凹部を形成したことにより、製氷機本体の外形寸法は大幅に変 更することなく、貯氷容量を増大させることができる。しかも、当該製氷機を設 置するには、従来の同じ規格寸法の製氷機の設置スペースがあればよく、貯氷容 量のみを増大することができるので、狭い厨房における空間の有効利用を図り得 る等の利点がある。また背面壁における突出部の下方に臨む位置に、通風用の通 孔が複数穿設してあるので、突出部を壁面に密着した状態で製氷機を設置しても 、通孔からの放熱を妨げることはない。
【提出日】平成8年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動製氷機の貯氷庫構造に関し、更に詳細には、製氷機を設置す るのに必要なスペースを変化させることなく、氷塊の貯氷容量を増大させ得る貯 氷庫構造に関するものである。
【0002】
【従来技術】
角氷や板氷その他砕氷等を連続的に製造する装置として、種々の構成に係る自 動製氷機が提案されている。例えば、下方に開放する多数の製氷小室を水皿によ り開閉自在に下から閉成し、この製氷小室に水皿を介して製氷水を噴射供給する ことにより、当該製氷小室中に角氷を徐々に形成する所謂クローズドセル方式の 製氷機が広く普及している。また、下方に開放する多数の製氷小室に、水皿を介 することなく製氷水を直接供給し、角氷を該小室中に形成する所謂オープンセル 方式の製氷機や、傾斜配置した製氷板の表面または裏面に製氷水を流下供給し、 該製氷板面上に板氷を形成する流下式製氷機も広く商品化されている。これらの 自動製氷機は、一般に機体内部の上方に製氷機構を備えると共に、機体下部に前 記製氷機構における製氷部を冷却するための冷凍機構を備えている。そして、製 氷機構で製造した氷塊を、該製氷機構の下方に画成した貯氷庫中に貯蔵するよう 構成されている。
【0003】 本考案は、自動製氷機の貯氷庫構造に関するで、先ず製氷機の概略構成を、噴 射式自動製氷機を例に挙げて説明する。図3および図5に示す如く、全体が略箱 形をなす製氷機本体10は、外面が金属製キャビネット12で構成されると共に 、内部下方には樹脂材料で所要形状に形成した貯氷庫14が設けられている。前 記キャビネット12と貯氷庫14との間には、断熱用の発泡ウレタン16が充填 されて断熱処理が施されている。また製氷機の下部(貯氷庫14の下方)には、 凝縮器,圧縮機,脱水器,脱水用電磁弁その他ファンモータ等(何れも図示せず )からなる冷凍機構が配設されている。
【0004】 製氷機の内部上方には製氷機構18が配設され、この製氷機構18で製造され た角氷群は、貯氷庫14中に放出貯留されるようになっている。すなわち、本体 10の内部上方に水平に配設した取付枠20の下面に、下向きに開口する製氷小 室を多数画成した製氷室22が水平に配設されている。この製氷室22の上面に は、前記冷凍機構から導出した蒸発器26が密着的に蛇行配置され、製氷サイク ル時に冷媒を循環させて製氷小室を強制冷却し得るようになっている。なお、製 氷機10の背面左側には、図4に示す如く、前記キャビネット12の外側にカバ ー58に被覆された冷凍配管24が配設され、この配管24を介して冷凍機構と 蒸発器26とが連通接続される。また製氷室22には、製氷小室での角氷の生成 を検知するサーミスタ等の検知素子28が配設され、この検知素子28は、製氷 機前面の制御部30に配設したマイコン等の制御手段に接続される。
【0005】 前記取付枠20には支持板32が垂下固定され、一体的に構成した水皿34お よび製氷水タンク36が、この支持板32に片持式に枢支されて、製氷室22の 直下に配置される。すなわち水皿34は、製氷サイクル時には水平に位置して製 氷小室を下方から閉塞し、除氷サイクル時には図示のギャードモータ38により 付勢されて傾め下方に傾動し、該製氷小室を開放するようになっている。従って 製氷小室から落下した角氷群は、傾動停止した水皿34の傾斜面上を滑落し、前 記貯氷庫14中に回収貯蔵される。
【0006】 前記水皿34の上方には給水管54が配設され、この給水管54に配設した電 磁弁56を制御することにより、前記製氷水タンク36中に製氷水の供給が行な われる。この給水管54の給水口54aは、図4に示す如く、製氷機10の背面 に突出し、該給水口54aに外部水道系から導出した外部給水管52が接続され るようになっている。
【0007】 図5に示す如く、前記製氷水タンク36の側部にはポンプモータ40が配設さ れ、タンク36に貯留した製氷水を該モータ40により吸引して、水皿34に圧 送し得るようになっている。また水皿34には、製氷小室の夫々に対応して、製 氷水を噴射供給する噴水孔と、未氷結残水を回収する戻り孔(何れも図示せず) とが多数穿設されている。従ってポンプモータ40により水皿34に圧送された 製氷水は、該水皿34に設けた多数の噴水孔から各製氷小室内に対応的に噴射供 給され、冷却された各製氷小室内に角氷が徐々に生成されるものである。
【0008】 製氷機本体10の内部には排水皿42が配設され、これに連通接続する排水管 44は、貯氷庫14に穿設したドレン孔46に臨んでいる(図3参照)。このド レン孔46には、製氷機本体10の背面に排水口48aを突設した排水本管48 が連通接続される。そして図4に示す如く、この排水口48aに外部排水管50 が連結され、除氷サイクル時に水皿34および製氷水タンク36から排出された 製氷残水は前記排水皿42に回収されて、排水管44,ドレン孔46,排水本管 48および外部排水管50を介して機外に放出される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
前述した従来の自動製氷機では、製氷水タンク36に外部水道水を供給する外 部給水管52や、タンク36中の製氷水を排出する外部排水管50、その他冷凍 機構から導出した冷凍配管24は、図4に示す如く、何れも製氷機の背面側に突 出する形態をもって配管されている。従って、ユーザーの元で製氷機を厨房等の 壁面に近接させて据付け設置する場合は、該壁面と製氷機の背面側との間に、こ れら配管分の隙間を予め見込んでおく必要があった。また、前記キャビネット1 2における冷凍機構の配設位置と対応する背面下部には、通風用の通孔60が多 数穿設されて、冷凍機構部からの放熱を促すよう構成されている。このため製氷 機を設置する場合は、必然的に背面側に所定寸法の放熱用空間を必要としていた 。
【0010】 ところで氷塊の使用量が多いユーザーの元では、製氷機の貯氷容量を増大させ る要望が強いが、そのためには製氷機本体の外形寸法を一般に大きくしなければ ならない。しかも前述した如く、設置場所の壁面と製氷機の背面側との間には、 所定寸法の空間を必要としているので、製氷機の据付け面積は不可避的に大きく ならざるを得なかった。しかしユーザーによっては、設置スペースの制約から、 製氷機の外形寸法の大幅な変更を行なうことなく、貯氷容量を増大させ得る製氷 機が希求されている。これに有効に対処する方法としては、製氷機構や冷凍機構 を小型化することにより、貯氷庫の容量を相対的に増大させることが考えられる が、これは製氷能力の低下を伴うと共に新規の部品開発を行なわなければならず 、時間と経費が嵩む新たな問題があった。
【0011】
【考案の目的】
本考案は、自動製氷機の貯氷庫に内在する前記欠点に鑑み、これを好適に解決 するべく提案されたものであって、製氷機の設置スペースを大きくすることなく 貯氷能力を大幅に向上させることができ、併せて外部から水道水を供給するため の配管系を製氷機背面に出張ることなく位置させ得る 手段を提供することを目的 とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するために本考案は、製氷機本体 の内部上方に製氷機構を備え、該製氷機構で製造した氷塊を本体内部に画成した 貯氷庫中に貯蔵すると共に、前記製氷機本体における背面壁の上部側方から外部 給水管を突出的に垂下させる よう配設してなる自動製氷機において、 前記製氷機本体の貯氷庫と対応する背面壁における前記外部給水管の配設位置 を回避した部位を本体背面側に向けて突出させると共に、得られた突出部と対応 する貯氷庫の部位を同じく本体背面側に向け突出させ、 前記背面壁に設けられて前記外部給水管に接続する給水口を、前記突出部より 内側に位置 させるよう構成したことを特徴とする。
【0013】 同じく前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため本願の別の考案 、製氷機本体の内部下方に配設した冷凍機構により冷却される製氷機構を該本体 の内部上方に備え、該製氷機構で製造した氷塊を、冷凍機構の上方に位置する本 体内部に画成した貯氷庫中に貯蔵すると共に、前記製氷機本体における背面壁 上部側方から外部給水管を突出的に垂下させる よう配設してなる自動製氷機にお いて、 前記製氷機本体の貯氷庫と対応する背面壁における前記外部給水管の配設位置 を回避した部位を、この外部給水管が突出する寸法と略同一寸法だけ本体背面側 に向けて突出させると共に、得られた突出部と対応する貯氷庫の部位を同じく本 体背面側に向けて突出させ、 前記背面壁における突出部の下方の位置において、前記外部給水管の下端部を 外部の水道管に接続 するよう構成したことを特徴とする。
【0014】
【実施例】
次に本考案に係る自動製氷機の貯氷庫構造につき、好適な実施例を挙げて、添 付図面を参照しながら以下説明する。なお本実施例では、クローズドセル方式の 自動製氷機に採用した場合につき説明するが、本考案はこれに限定されるもので はなく、前述したオープンセル方式および流下式の自動製氷機であっても好適に 使用し得るものである。また、図3〜図5に関連して説明した噴射式自動製氷機 に既出の同一部材については、同一の符号で指示するものとする。
【0015】 図1は、本考案が採用される噴射式自動製氷機を背面側から観察した概略斜視 図であって、製氷機本体10におけるキャビネット12の背面壁12aには、そ の左側に冷凍配管24が配設されている。また背面壁12aの右側上部に給水管 54の給水口54aが突設され、その下方に排水本管の排水口48aが突設され ている。この給水口54aには、外部給水管52の上端部がエルボ53を介して 接続されて垂下すると共に、該外部給水管52の下端部は別のエルボ55を介し て水道管57に接続している。更に前記排水口48aには、エルボ59を介して 外部排水管50が接続されて、製氷残水の排出を行ない得るようになっている。 すなわち外部給水管52および外部排水管50は、前記背面壁12aにおいて、 各対応のエルボ53,59の寸法分だけ突出している。従って前記キャビネット 12における左右の側壁13,15の垂直な後端部は、前記垂直に延在している外部給水管52の突出レベルより前方側(手前側)に位置している。 同様に、こ の左右側壁13,15の垂直後端部は、前記外部排水管50およびカバー58で 被覆した冷凍配管24の突出レベルよりも前方側(手前側)に位置しているもの である。
【0016】 図1に示す如く、背面壁12aにおける左側の冷凍配管24と、右側の給水口 54aおよび排水口48aに挟まれた部位には、背面側に所定寸法だけ突出する 凸部62が形成される。この凸部62の背面側への突出寸法は、図2に示す如く 、前記各種配管24,52,50の突出寸法と略同一に設定されている。従って 、後述する如く、当該製氷機を設置する場合、製氷機の背面側に必要な空間は、 従来の製氷機を設置する際に必要な空間と同一寸法になる。また、凸部62に対 応する貯氷庫14の垂直壁14aには、図1に示す如く、凸部62の背面側への 突出寸法分だけの凹部64が凹設され、これにより貯氷庫14の内容積が増大す る。なお凸部62と凹部64との離間寸法は、従来と同様に設定され、この間に 充填される発泡ウレタン16により庫内の断熱は完全になされる。更に、前記背 面壁12aに形成された凸部62の下方、すなわち、製氷機の底部に配設した冷 凍機構に対応する部位には、多数の通孔60が穿設されている。
【0017】 このように実施例では、製氷機本体10の貯氷庫14と対応する背面壁12a における外部給水管52の配設位置を回避した部位を、この外部給水管52が突 出する寸法と略同一寸法だけ本体背面側に向けて突出させ、得られた突出部62 と対応する貯氷庫14の部位64を同じく本体背面側に向け突出させるようにし たものである。従って、前記背面壁12aから突出して垂下する外部給水管52 を、前記貯氷庫14の突出する部位64より内側に位置させ得るものである。す なわち 製氷機の背面壁12aを背面側に突出させると共に、この凸部62に対応 する貯氷庫14の垂直壁14aに凹部64を形成するだけで、貯氷容量を増大さ せることができる。しかも、凸部62の突出寸法は、製氷機の背面に配設される 各種配管の突出寸法と同一に設定されているので、ユーザーの元で製氷機を据付 け設置するのに必要なスペースは、従来の同じ規格寸法の製氷機と同一面積で足 りる。また、前記凸部62を壁面に密着させた状態で製氷機を設置しても、キャ ビネット12の背面下部に穿設した通孔60を塞ぐことがなく、製氷機の設計変 更を最小限に留めることができる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る自動製氷機の貯氷庫構造によれば、製氷機 本体の背面壁を外部給水管を回避して本体背面側に向け突出させると共に、これ に対応する貯氷庫の部位も同じく本体背面側に向け突出させたので、製氷機本体 の外形寸法を大幅に変更することなく、貯氷容量を増大させ得る、という利点が 得られる。また本体の背面壁に設けた管接続用の給水口を前記突出部より内側に 位置させるよう構成したので、外部からの水道水供給用の配管系を製氷機背面に 出張ることなく位置させ得る、という有益な効果も奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動製氷機の貯氷庫構造を採用し
た自動製氷機を背面側から観察した概略斜視図である。
【図2】図1の一部縦断側面図である。
【図3】従来技術に係る噴射式自動製氷機の内部機構を
示す一部切欠概略斜視図である。
【図4】図3に示す自動製氷機を背面側から観察した概
略斜視図である。
【図5】図4の一部縦断側面図である。
【符号の説明】
10 製氷機本体 12a 背面壁 14 貯氷庫 18 製氷機構 62 凸部 64 凹部
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 自動製氷機の貯氷庫構造
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る自動製氷機の貯氷庫構造を採用
した自動製氷機を背面側から観察した概略斜視図であ
る。
【図2】 図1の一部縦断側面図である。
【図3】 従来技術に係る噴射式自動製氷機の内部機構
を示す一部切欠概略斜視図である。
【図4】 図3に示す自動製氷機を背面側から観察した
概略斜視図である。
【図5】 図4の一部縦断側面図である。
【符号の説明】 10 製氷機本体 12a 背面壁 14
貯氷庫 18 製氷機構 52 外部給水管 54a
給水口 60 通孔 62 凸部(突出部) 64
凹部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製氷機本体(10)の内部上方に製氷機構(1
    8)を備え、該製氷機構(18)で製造した氷塊を本体(10)内
    部に画成した貯氷庫(14)中に貯蔵するよう構成されると
    共に、前記製氷機本体(10)の背面壁(12a)に各種配管(2
    4,52,50)が突出するよう配設された自動製氷機におい
    て、 前記製氷機本体(10)の貯氷庫(14)と対応する背面壁(12
    a)における前記各種配管(24,52,50)の配設位置を回避し
    た部位を、各種配管(24,52,50)の突出寸法と略同一寸法
    だけ本体背面側に向けて突出させると共に、得られた突
    出部(62)と対応する貯氷庫(14)の部位(64)を同じく本体
    背面側に向けて突出させるよう構成したことを特徴とす
    る自動製氷機の貯氷庫構造。
  2. 【請求項2】 製氷機本体(10)の内部下方に配設した冷
    凍機構により冷却される製氷機構(18)を該本体(10)の内
    部上方に備え、該製氷機構(18)で製造した氷塊を、冷凍
    機構の上方に位置する本体(10)内部に画成した貯氷庫(1
    4)中に貯蔵するよう構成されると共に、前記製氷機本体
    (10)の背面壁(12a)に各種配管(24,52,50)が突出するよ
    う配設された自動製氷機において、 前記製氷機本体(10)の貯氷庫(14)と対応する背面壁(12
    a)における前記各種配管(24,52,50)の配設位置を回避し
    た部位を、各種配管(24,52,50)の突出寸法と略同一寸法
    だけ本体背面側に向けて突出させると共に、得られた突
    出部(62)と対応する貯氷庫(14)の部位(64)を同じく本体
    背面側に向けて突出させ、 前記背面壁(12a)における突出部(62)の下方で前記冷凍
    機構の配設位置と対応する位置に、通風用の通孔(60)を
    複数穿設するよう構成したことを特徴とする自動製氷機
    の貯氷庫構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4712432B2 (ja) * 2005-05-06 2011-06-29 福島工業株式会社 水利用機器

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