JPH08120328A - 耐火物で被覆された金属パイプ - Google Patents

耐火物で被覆された金属パイプ

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JPH08120328A
JPH08120328A JP25193194A JP25193194A JPH08120328A JP H08120328 A JPH08120328 A JP H08120328A JP 25193194 A JP25193194 A JP 25193194A JP 25193194 A JP25193194 A JP 25193194A JP H08120328 A JPH08120328 A JP H08120328A
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JP
Japan
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refractory
metal pipe
pipe
ring
coated
Prior art date
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Pending
Application number
JP25193194A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Hagiwara
昇 萩原
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JFE Refractories Corp
Original Assignee
Kawasaki Refractories Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 加熱炉のスキッドパイプ等において、その
保護用耐火物の長寿命化を可能とする耐火物で被覆され
た金属パイプの提供。 【構 成】 金属パイプを取り巻くリング状金物が該金
属パイプに対して支持具を介して摺動自在に保持され、
該リング状金物には耐火物アンカー用スタッドが固定さ
れ、その周囲が耐火物で被覆されている金属パイプであ
り、支持具としてリング状金物に設けたねじ穴に嵌合す
るボルトを用いることがき、この耐火物で被覆された金
属パイプはウォーキング・ビーム型加熱炉のスキッドパ
イプやスキッドポールに適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばウォーキング・
ビーム型等の加熱炉で用いられるスキッドパイプやスキ
ッドポール等の耐火物で被覆された金属パイプに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、加熱炉内のスキッドパイプ等
は、耐熱性、断熱性、ミルスケール等に対する耐食性を
付与するために保護用のキャスタブル耐火物で被覆した
金属パイプで構成されており、さらにその耐火物がスキ
ッドパイプ等から剥離・脱落するのを防止するために耐
火物アンカー用スタッドが金属パイプに直接、溶接によ
り固着されている。
【0003】図4及び図5にスキッドポールの従来例の
断面構造を示す。図4は、金属パイプ1にYスタッド2
−1を固着し、金属パイプ1とキャスタブル耐火物3と
の間にフェルトの断熱材層4を設けた例で、(a)は側
断面図、(b)は水平断面図である。図5は金属パイプ
1にキャスタブル耐火物3が直接被覆されている例で、
(a)はばね状スタッド2−3を金属パイプ1に所々で
溶接により点付けした例、(b)はYスタッド2−1を
金属パイプ1に固着した例、(c)はVスタッド2−2
を金属パイプ1に固着した例をそれぞれ示す側断面図で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加熱炉
のスキッドパイプ等は、パイプ内が水冷又は蒸気冷却さ
れている一方、その表面に被覆されている保護用耐火物
は通常1000℃以上の炉内雰囲気に曝されているの
で、例えば、金属パイプと耐火物間に大きな熱膨張差が
生じ、このため金属パイプに直接固着されている耐火物
アンカー用スタッドが折損するか、又は耐火物側に亀裂
が発生し、いずれにしても保護用耐火物の破損・脱落は
免れなかった。
【0005】本発明は、金属パイプと耐火物間に生じる
大きな熱膨張差により生じる問題点を解決し、加熱炉の
スキッドパイプ等において、その保護用耐火物の長寿命
化を可能とする耐火物で被覆された金属パイプを提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属パイプを
取り巻くリング状金物が該金属パイプに対して支持具を
介して摺動自在に保持され、該リング状金物には耐火物
アンカー用スタッドが固定され、その周囲が耐火物で被
覆されていることを特徴とする耐火物で被覆された金属
パイプであり、また本発明は、金属パイプを取り巻くリ
ング状金物が該金属パイプに対して支持具及び断熱材層
を介して摺動自在に保持され、該リング状金物には耐火
物アンカー用スタッドが固定され、その周囲が耐火物で
被覆されていることを特徴とする耐火物で被覆された金
属パイプであり、また上記それぞれの発明において、リ
ング状金物にねじ穴を設け、支持具がそれに嵌合するボ
ルトとすることもでき、また本発明の耐火物で被覆され
た金属パイプは、ウォーキング・ビーム型加熱炉のスキ
ッドパイプ又はスキッドポールのいずれにも有利に用い
ることができる。
【0007】また、本発明の耐火物で被覆された金属パ
イプは、トピードカー等で溶銑予備処理を行う際の、吹
込み用ランスとしても有利に用いることができる。
【0008】
【作用】本発明者は、スキッドパイプやスキッドポール
の耐火物の破損状況を詳しく観察したところ、中心部に
位置する金属パイプに固着されている耐火物アンカー用
スタッドが切断破壊されているのが多いことを見出し
た。すなわち、金属パイプと耐火物間に大きな熱膨張差
が生じ、このため金属パイプに直接固着されているスタ
ッドが折損するか、又は耐火物側に亀裂が発生し、耐火
物の破損・脱落に至っているものと考えられる。
【0009】本発明は、この知見に基づくものであり、
金属パイプを取り巻くリング状金物を該金属パイプに対
して摺動自在に支持具を介して保持し、該リング状金物
に耐火物アンカー用スタッドを固定したので、金属パイ
プと耐火物間に大きな熱膨張差が生じても、リング状金
物が金属パイプに対して摺動することにより、この熱膨
張差が吸収され耐火物アンカー用スタッドに大きな力が
かかることがない。その結果スタッドが折損するまでに
至らず、耐火物側にも亀裂が発生しにくくなり、耐火物
の破損・脱落が防止できる。
【0010】本発明においては、従来通り金属パイプと
耐火物の間に必要とする厚さの断熱材層を設けることが
できる。この厚さは特に限定されるものではなく、リン
グ状金物を覆う厚さでもよいが、施工上の観点からは、
金属パイプとリング状金物との間隙を埋める程度が望ま
しい。断熱材としては、フェルトやブランケット、断熱
キャスタブル等を用いることができる。
【0011】
【実施例】図1に、加熱炉のスキッドポール用の金属パ
イプに本発明を適用した場合の水平断面図を示す。な
お、図2は、これに用いたリング状金物7の斜視図であ
る。Yスタッド2−1はリング状金物7に溶接により固
定されている。またリング状金物7は帯材を円形加工し
たもので、ボルト8が嵌合するねじ穴9が設けられてお
り、さらに帯材の両端にはそれぞれ穴11が2個ずつ設
けられており、この穴11に挿通、固定するボルト・ナ
ットで接合部10が構成されている。なお、接合部10
は重ね合い部分を溶接やリベット等の他の手段を用いて
接合してもよい。
【0012】次に施工手順を簡単に述べる。まず金属パ
イプ1に断熱材4を巻き付ける。次にリング状金物7を
所定の間隔を設けて断熱材4の上に巻き付けて、ボルト
・ナットで接合部10を構成した後、断熱材4にねじ穴
9からリング状金物7に届く貫通孔を穿ち、支持具とし
てのボルト8をねじ穴9にねじ込みリング状金物7を金
属パイプ1に摺動自在に保持する。次いで金属パイプ1
の周囲に枠掛けしてキャスタブルな耐火物3を流し込
み、耐火物で被覆された金属パイプを形成する。
【0013】この実施例では、支持具としてボルト8を
用いたが、リング状金物7に予め溶接等により支持具を
固定しておいてもよい。また、この実施例では、耐火物
アンカー用スタッドとしてYスタッド2−1を用いた
が、スタッドの形状は特に限定されない。図3は、ウォ
ーキング・ビーム型の加熱炉用スキッドパイプの金属パ
イプに本発明を適用した場合の垂直断面図である。金属
パイプ1の上面に所定の間隔を設けてスキッドボタン5
と受け金物6が固定されており、さらに金属パイプ1の
周囲は、スキッドボタン5と受け金物6を避けてフェル
トの断熱材4で囲まれている。そしてさらにその断熱材
4の上に所定の間隔をおいて、リング状金物7が金属パ
イプ1に対して摺動自在に保持されている。この場合リ
ング状金物7を摺動自在に保持するボルトとして、Yス
タッド2−1が兼用している。
【0014】因みに、本発明の耐火物で被覆された金属
パイプをウォーキング・ビーム型の加熱炉用スキッドポ
ールとして用いたところ、1年経過後の炉内観察でも耐
火物アンカー用スタッドの折損に伴う耐火物の脱落は見
られなかった。また耐火物の亀裂はみられたが、それに
伴う耐火物の剥離は見られなかった。キャスタブル耐火
物表面の亀裂は使用中のミルケール、雰囲気ガスによる
耐火物表面の変質によるものであり、本発明の効果を否
定するものではない。
【0015】一方、従来の加熱炉用スキッドポールの寿
命は半年からせいぜい1年程度であった。
【0016】
【発明の効果】本発明により、従来発生していた熱応力
による耐火物アンカー用スタッドの折損及びそれに伴う
耐火物の脱落損傷がなくなった。また、従来スタッドが
折損しない場合でも、熱応力が耐火物に掛かり耐火物に
亀裂が発生し剥離に至っていたが、この種の損傷もなく
なった。
【0017】また、従来この種の損傷がどの段階で生じ
るのか予測がつかないため、経験則で3ヶ月、6ヶ月、
又は1年といった定期的な炉内観察を必要としたが、本
発明の採用により、1年の定期検査でこの種の損傷検査
が済むようになり、メンテナンスの手間が省けた。
【図面の簡単な説明】
【図1】加熱炉のスキッドポール用の金属パイプに本発
明を適用した場合の水平断面図である。
【図2】本発明で用いるリング状金物7の斜視図であ
る。
【図3】ウォーキング・ビーム型の加熱炉用スキッドパ
イプに本発明を適用した場合の垂直断面図である。
【図4】従来の加熱炉用スキッドポールの断面構造を示
すもので、(a)は側断面図、(b)は水平断面図であ
る。
【図5】従来の加熱炉用スキッドポールの側断面図で、
(a)はばね状スタッドを金属パイプに所々で溶接によ
り点付けした例、(b)はYスタッドを金属パイプに固
着した例、(c)はVスタッドを金属パイプに固着した
例である。
【符号の説明】
1 金属パイプ 2 スタッド 3 耐火物 4 断熱材層 5 スキッドボタン 6 受け金物 7 リング状金物 8 支持具(ボルト) 9 ねじ穴 10 接合部 11 穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属パイプを取り巻くリング状金物が該
    金属パイプに対して支持具を介して摺動自在に保持さ
    れ、該リング状金物には耐火物アンカー用スタッドが固
    定され、その周囲が耐火物で被覆されていることを特徴
    とする耐火物で被覆された金属パイプ。
  2. 【請求項2】 金属パイプを取り巻くリング状金物が該
    金属パイプに対して支持具及び断熱材層を介して摺動自
    在に保持され、該リング状金物には耐火物アンカー用ス
    タッドが固定され、その周囲が耐火物で被覆されている
    ことを特徴とする耐火物で被覆された金属パイプ。
  3. 【請求項3】 リング状金物にねじ穴を設け、支持具が
    それに嵌合するボルトであることを特徴とする請求項1
    又は2記載の耐火物で被覆された金属パイプ。
  4. 【請求項4】 耐火物で被覆された金属パイプがウォー
    キング・ビーム型加熱炉のスキッドパイプ又はスキッド
    ポールのいずれかであることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の耐火物で被覆された金属パイプ。
JP25193194A 1994-10-18 1994-10-18 耐火物で被覆された金属パイプ Pending JPH08120328A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100321513B1 (ko) * 1999-06-14 2002-01-24 한종웅 열연가열로의 스키드 파이프 보호용 내화물
JP2010151284A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Nippon Steel Corp 管の外周にライニングされた断熱耐火材の端部養生方法
KR101481727B1 (ko) * 2014-06-05 2015-01-12 주식회사 파워마린 선박용 배관의 파이프커버

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