JPH08120191A - 無機着色粒子粉末及びその製造法並びに該無機着色粒子粉末を用いた水系塗料 - Google Patents

無機着色粒子粉末及びその製造法並びに該無機着色粒子粉末を用いた水系塗料

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JPH08120191A
JPH08120191A JP7215326A JP21532695A JPH08120191A JP H08120191 A JPH08120191 A JP H08120191A JP 7215326 A JP7215326 A JP 7215326A JP 21532695 A JP21532695 A JP 21532695A JP H08120191 A JPH08120191 A JP H08120191A
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一之 林
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弘子 森井
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Minoru Osugi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビヒクル中への易分散性、分散均一性及び分
散安定性が優れた無機着色粒子粉末及び該無機着色粒子
粉末が工業的に得られる製造法を提供する。 【構成】 粒子表面に、ポリエーテル、ポリエステル及
びアラルキルから選ばれる1種又は2種以上によって変
成されているポリシロキサンが被着されている無機着色
粒子からなる無機着色粒子粉末。この無機着色粒子粉末
は、無機着色粒子とポリエ−テル、ポリエステル及びア
ラルキルから選ばれる1種又は2種以上によって変成さ
れているポリシロキサンとを80℃以上の温度で混合す
ることにより得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶剤系塗料はもちろ
ん、殊に、水系塗料用無機着色粒子粉末として好適であ
る易分散性、均一分散性及び分散安定性に優れた無機着
色粒子粉末及びその製造法並びに該無機着色粒子粉末を
用いた水系塗料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無機着色粒子は、酸化物であることによ
って空気中で安定であると共に、結晶構造の相違や結晶
水の有無等により各種色彩を有するため、従来から塗料
用粒子粉末としてビヒクル中に分散させて使用されてい
る。
【0003】近年、塗料を基材に塗布、乾燥して得られ
る塗膜の高性能化、高品質化への要求は止まるところが
なく、この要求を満たすためには、塗膜における色調の
鮮明度、着色力、隠蔽力、光沢性の向上等の諸持性に最
も大きな影響を及ぼすといわれる無機着色粒子粉末の諸
機能を十分に発揮させるべくその特性向上が強く要求さ
れている。即ち、無機着色粒子粉末のビヒクル中への分
散性、殊に、易分散性、均一分散性及び分散安定性が優
れていることが必要である。
【0004】この事実は、株式会社技術情報協会発行
「最新顔料分散技術」(1993年)の第15頁の「‥
‥顔料はそれ自信単独で使用されることは皆無で、常に
バインダーと呼ばれる樹脂や溶剤その他に分散して使用
されるが、鮮明な色調や高い着色力その他の性能を得る
ために、これらの微細な顔料粒子はバインダーに対し易
分散性であることと同時に均一に分散していることが必
要である。しかし微細粒子になればなるほど不安定にな
るので、いかに安定な分散性を維持できるかが重要であ
る。‥‥」なる記載及び「‥‥顔料に要求される性質と
して、いろいろな観点から次のような性質が要求され、
分類することができる。‥‥分散性は物理的性質を左右
するものとして分類してあるが、光学的、化学的、特殊
機能の諸性質にも大いに関係があり、影響を及ぼす。す
なわち、顔料の分散性を改良し均一に分散することは、
色調の鮮明度、着色力、隠蔽力、塗膜などの光沢性の向
上は言うに及ばず、化学的性質である諸堅牢性、さらに
作業性も向上させる。‥‥」なる記載の通りである。
【0005】塗料は、溶剤の種類により有機溶剤を主溶
剤とする溶剤系塗料、水を主溶剤とする水系塗料がある
が、近年、大気を汚染することが少なく、省資源、省エ
ネルギーであり、しかも、火災の危険性が少ない等、安
全面、衛生面から水系塗料が有望視されている。
【0006】しかし、水系塗料中における無機着色粒子
粉末の分散機構は、従来の溶剤系塗料とは異なっている
ため、溶剤系塗料と同様の分散技術によっては無機着色
粒子粉末をビビクル中に十分分散させることができな
い。即ち、水系塗料の場合、水系樹脂(展色剤)が用い
られるが、この水系樹脂は溶剤系樹脂(展色剤)が溶解
状態で拡がりをもって存在しているのに対し、主として
乳化重合粒子又はコロイダル型粒子等の粒子状態で存在
するため、先ず、無機着色粒子粉末をビヒクル中にいか
なる手段で分散させるのか、そしてどの位の時間を必要
とするのか、即ち、無機着色粒子の易分散性と分散均一
性が問題となり、次に、分散された無機着色粒子と水系
樹脂粒子との相互作用等により再凝集しやすいものであ
るため、分散安定性が問題となる。
【0007】そこで、溶剤系塗料はもちろん、殊に、水
系塗料においても無機着色粒子粉末が本来の無機着色粒
子としての機能を十分発揮すべく易分散性、分散均一性
及び分散安定性に優れたものであることが強く要求され
る。
【0008】従来、ビヒクル中における無機着色粒子粉
末の分散性を改良する為に無機着色粒子粉末の粒子表面
を各種無機化合物や有機化合物で被着することが行われ
ており、例えば無機着色粒子粉末の粒子表面にオルガノ
ポリシロキサンを被着する方法(特公昭41−9890
号公報、特公昭56−43264号公報、特公昭58−
13099号公報、特公平1−54379号公報、特公
平3−17764号公報、特公平5−4129号公報、
特公平5−86820号公報、特開昭47−33127
号公報、特開昭59−15455号公報、特開昭60−
31576号公報、特開昭61−127767号公報、
特開昭62−87237号公報、特開昭63−2741
9号公報、特開昭63−113082号公報、特開昭6
3−139015号公報、特開昭63−165461号
公報、特開昭63−168346号公報、特開昭63−
202671号公報、特開平1−182368号公報、
特開平2−212561号公報、特開平3−16317
2号公報、特開平4−68041号公報、特開平5−1
11631号公報、特開平5−214264号公報、特
開平5−339518号公報等)や無機着色粒子粉末の
粒子表面にシランカップリング剤を被着する方法(特開
平55−94968号公報)等が試みられている。
【0009】また、特開昭62−187772号公報に
は、ポリエステル変成ポリシロキサンが、粘着性を低下
させ、潤滑性を向上させる作用を有することから塗料中
に添加して使用することが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】溶剤系塗料はもちろ
ん、水系塗料においても易分散性、分散均一性及び分散
安定性に優れた無機着色粒子粉末は現在最も要求されて
いるところであるが、このような無機着色粒子粉末は、
未だ得られていない。
【0011】即ち、粒子表面に前出公知のオルガノポリ
シロキサンやシランカップリング剤が被着されている無
機着色粒子粉末は、後出比較例に示す通り、ビヒクル中
への易分散性、分散均一性及び分散安定性のいずれも未
だ十分なものとは言い難いものである。
【0012】また、前出特開昭62−187772号公
報に開示のポリエステル変成ポリシロキサンを塗料中に
添加する場合も同様に後出比較例に示す通り、無機着色
粒子粉末のビヒクル中への分散性は、易分散性、分散均
一性及び分散安定性のいずれも十分ではない。
【0013】そこで、本発明は、溶剤系塗料はもちろ
ん、水系塗料においても、易分散性、分散均一性及び分
散安定性に優れた無機着色粒子粉末を得ることを技術的
課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
とおりの本発明によって達成できる。
【0015】即ち、本発明は、粒子表面にポリエーテ
ル、ポリエステル及びアラルキルから選ばれる1種又は
2種以上によって変成されているポリシロキサンが被着
されている無機着色粒子からなる無機着色粒子粉末、必
要により、粒子表面にスクエア酸が被着されており、更
に、該被着スクエア酸の表面にポリエーテル、ポリエス
テル又はアラルキルから選ばれる1種又は2種以上によ
って変成されているポリシロキサンが被着されている無
機着色粒子からなる無機着色粒子粉末、無機着色粒子、
又は、必要により、該無機着色粒子とスクエア酸とを含
む水懸濁液を混合した後、濾別、乾燥することにより得
られるスクエア酸が被着されている無機着色粒子とポリ
エーテル、ポリエステル及びアラルキルから選ばれる1
種又は2種以上によって変成されているポリシロキサン
とを80℃以上の温度で混合することからなる無機着色
粒子粉末の製造法及び上記無機着色粒子粉末を水系塗料
構成基材中に配合されてなる水系塗料である。
【0016】本発明の構成を詳しく説明すれば、次の通
りである。先ず、本発明に係る無機着色粒子粉末につい
て述べる。
【0017】本発明に係る無機着色粒子粉末とは、着色
力が大きく、展色剤と練り合わせると塗膜もしくは成形
物に色彩を与える粒子である。
【0018】具体的には、亜鉛華(ZnO)、鉛白(2
PbCO3 ・Pb(OH)2 )、塩基性硫酸鉛(3Pb
SO4 ・PbO〜2PbSO4 ・PbO)、硫酸鉛(P
bSO4 )、リトポン(ZnS+BaSO4 )、硫化亜
鉛(ZnS)、酸化チタン(TiO2 )、酸化アンチモ
ン(Sb2 3 )等の白色着色粒子粉末、カーボンブラ
ック(C)、黒鉛(C)、鉄黒(FeO x ・Fe2 3
(0<x≦1))等の黒色着色粒子粉末、黄鉛(PbC
rO4 )、亜鉛黄(ZnCrO4 )、クロム酸バリウム
(BaCrO4 )、カドミウムイエロー(CdS)、黄
色含水酸化鉄(FeOOH・nH2 O)、黄土(Fe2
3 ・SiO2 ・Al2 3 )、チタン黄(TiO2
NiO・Sb2 3 )、鉛シアナミド(Pb(C
N)2 )、鉛酸カルシウム(Ca2 PbO4 )等の黄色
着色粒子粉末、赤口黄鉛(PbCrO4・PbO)、ク
ロムバーミリオン(PbCrO4 ・PbMoO4 ・Pb
SO4 )等の橙色着色粒子粉末、褐色酸化鉄(γ−Fe
2 3 )、アンバー(Fe2 3+MnO2 +Mn3
4 )等の褐色着色粒子粉末、べんがら(α−Fe
2 3 )、鉛丹(Pb3 4 )、銀朱(HgS)、カド
ミウムレッド(CdS+CdSe)、カドミウムマーキ
ュリレッド(CdS+HgS)、アンチモン朱(2Sb
23 ・Sb2 3 又はSb2 3 ・Sb2 3 )等の
赤色着色粒子粉末、コバルト紫(Co3 (PO4 2
Co3 (PO4 2 ・8H2 O)、コバルト紫(Co3
(AsO4 2 、Co3 (AsO4 2 ・8H2 O)、
マンガン紫(Mn2(PO4 3 、(NH4 2 Mn
(P2 7 2 )等の紫色着色粒子粉末、群青(3Na
Al・SiO4 ・Na2 2 、2(Na2 O・Al2
3 ・2SiO2)・Na2 2 )、紺青(Fe4 〔Fe
(CN)6 3 ・nH2 O)、コバルトブルー(CoO
・nAl2 3 )、セルリアンブルー(CoO・nSn
2 ・mMgO(n=1.5〜3.5、m=2〜6))
等の青色着色粒子粉末、クロムグリーン(紺青+黄
鉛)、ジンクグリーン(亜鉛黄+紺青)、酸化クロム
(Cr23 )、ビリジアン(Cr2 O(OH)4 )、
エメラルドグリーン(Cu(CH3 CO2 2 ・3Cu
O(AsO2 2 )、コバルトグリーン(CoO・Zn
O・MgO)等の緑色着色粒子粉末等である。
【0019】上記無機着色粒子粉末のうち、亜鉛華、鉛
白、酸化チタン、酸化アンチモン、鉄黒、黄鉛、亜鉛
黄、カドミウムイエロー、黄色含水酸化鉄、チタン黄、
クロムバーミリオン、褐色酸化鉄、べんがら、カドミウ
ムレッド、カドミウムマーキュリーレッド、コバルトブ
ルー、クロムグリーン、酸化クロム等について効果的に
本発明の目的を達成することができ、殊に、鉄黒、べん
がら、褐色酸化鉄等の酸化鉄や黄色含水酸化鉄、酸化チ
タン、黄鉛、酸化クロム等についてはより効果的に本発
明の目的を達成することができる。
【0020】従って、本発明においては、着色力が小さ
く展色剤と練り合わせると透明もしくは半透明となる体
質顔料粒子は含まない。体質顔料とは、具体的には、B
a、Ca、Al、Si、Mgの硫酸塩、珪酸塩、酸化
物、水酸化物、炭酸塩等である。
【0021】べんがら(α−Fe2O3)粒子、鉄黒
FeO x ・Fe2O3(0<x≦1))粒子、褐色酸
化鉄(γ−Fe2O3)粒子等の酸化鉄系粒子やゲータ
イト(α−FeOOH)粒子、アカゲナイト(β−Fe
OOH)粒子、レピドクロサイト(γ−FeOOH)粒
子等の黄色含水酸化鉄系粒子の粒子形状は、立方状、八
面体状、球状等の粒状粒子、針状粒子、紡錘状粒子、板
状粒子等のいずれであってもよい。
【0022】酸化鉄系粒子や黄色含水酸化鉄系粒子の粒
子サイズは、粒状粒子の場合、平均粒子径0.01〜1
0μmの粒子を使用することができ、着色力、隠蔽力を
考慮すれば0.1〜0.5μmが好ましい。また、針状
粒子や紡錘状粒子の場合、長軸径0.1〜20μm、軸
比(長軸径:短軸径)2:1〜20:1の粒子を使用す
ることができ、着色力、隠蔽力を考慮すれば、長軸径
0.1〜1.0μm、軸比(長軸径:短軸径)3:1〜
10:1の粒子が好ましい。また、板状粒子の場合、平
均粒子径(板面径)が0.01〜20.0μm、厚み
0.005〜2.0μmの粒子を使用することができ、
着色力、光輝性を考慮すれば,平均粒子径(板面径)
0.1〜10.0μm、厚み0.01〜1.0μmの粒
子が好ましい。
【0023】酸化鉄系粒子や黄色含水酸化鉄系粒子以外
の前記無機着色粒子粉末は、通常、着色粒子として市販
されているものを使用することができ、その粒子サイズ
は、着色性を考慮すれば、通常、0.01〜10μm、
好ましくは0.05〜1.0μm、より好ましくは0.
1〜0.5μm程度のものが使用される。
【0024】本発明に係る無機着色粒子の粒子表面に被
着される変成ポリシロキサンは、化1に示されるポリエ
ーテル変成ポリシロキサン、化2に示されるポリエステ
ル変成ポリシロキサン及び化3に示されるアラルキル変
成ポリシロキサンから選ばれる1種又は2種以上(特定
変成ポリシロキサンという。)である。
【0025】ポリエーテル変成ポリシロキサンの分子量
は、350〜500000の範囲であり、好ましくは1
000〜100000の範囲であり、より好ましくは2
000〜50000の範囲である。
【0026】ポリエステル変成ポリシロキサンの分子量
は、400〜500000の範囲であり、好ましくは1
000〜100000の範囲であり、より好ましくは2
000〜50000の範囲である。
【0027】アラルキル変成ポリシロキサンの分子量
は、350〜500000の範囲であり、好ましくは1
000〜100000の範囲であり、より好ましくは2
000〜50000の範囲である。
【0028】
【化1】
【0029】
【化2】
【0030】
【化3】
【0031】本発明に係る無機着色粒子粉末の粒子表面
に被着されている特定変成ポリシロキサン被着量は、C
換算で無機着色粒子に対し0.01〜10重量%が好ま
しい。0.01重量%未満の場合には、本発明の目的と
する分散性に優れた無機着色粒子粉末を得ることが困難
となる。10重量%を越える場合にも、本発明の目的と
する分散性に優れた無機着色粒子粉末が得られるが、そ
の効果は飽和状態にあり必要以上に添加する意味がな
い。
【0032】本発明に係る粒子表面に特定変成ポリシロ
キサンが被着している無機着色粒子粉末を溶剤型塗料に
用いた場合の分散性は、べんがら粒子の場合、分散時間
45分における塗膜のグロスが85%以上、分散時間9
0分における塗膜のグロスが90%以上、グロスの低下
率が6%以下であり、黄色含水酸化鉄粒子の場合、分散
時間45分における塗膜のグロスが80%以上、分散時
間90分における塗膜のグロスが85%以上、グロスの
低下率が8%以下であり、鉄黒粒子の場合、分散時間4
5分における塗膜のグロスが80%以上、分散時間90
分における塗膜のグロスが85%以上、グロスの低下率
が10%以下であり、褐色酸化鉄粒子の場合、分散時間
45分における塗膜のグロスが80%以上、分散時間9
0分における塗膜のグロスが85%以上、グロスの低下
率が10%以下である。
【0033】本発明に係る粒子表面に特定変成ポリシロ
キサンが被着している酸化鉄系粒子や黄色含水酸化鉄系
粒子以外の無機着色粒子粉末を溶剤型塗料に用いた場合
の分散性は、分散時間45分における塗膜のグロスが7
7%以上、分散時間90分における塗膜のグロスが81
%以上、グロスの低下率が10%以下である。
【0034】本発明に係る粒子表面に特定変成ポリシロ
キサンが被着している無機着色粒子粉末を水系塗料に用
いた場合の分散性は、べんがら粒子の場合、分散時間4
5分における塗膜のグロスが80%以上、分散時間90
分における塗膜のグロスが85%以上、グロスの低下率
が10%以下であり、黄色含水酸化鉄粒子の場合、分散
時間45分における塗膜のグロスが80%以上、分散時
間90分における塗膜のグロスが85%以上、グロスの
低下率が10%以下であり、鉄黒粒子の場合、分散時間
45分における塗膜のグロスが70%以上、分散時間9
0分における塗膜のグロスが75%以上、グロスの低下
率が15%以下であり、褐色酸化鉄粒子の場合、分散時
間45分における塗膜のグロスが70%以上、分散時間
90分における塗膜のグロスが75%以上、グロスの低
下率が15%以下である。
【0035】本発明に係る粒子表面に特定変成ポリシロ
キサンが被着している酸化鉄系粒子や黄色含水酸化鉄系
粒子以外の無機着色粒子粉末を水系塗料に用いた場合の
分散性は、分散時間45分における塗膜のグロスが75
%以上、分散時間90分における塗膜のグロスが80%
以上、グロスの低下率が10%以下である。
【0036】本発明に係る無機着色粒子粉末の粒子表面
に被着されているスクエア酸被着量は、C換算で無機着
色粒子に対し0.01〜10重量%が好ましい。0.0
1重量%未満の場合には、本発明の目的とする分散性に
より優れた無機着色粒子粉末を得ることが困難となる。
10重量%を越える場合にも、本発明の目的とするより
分散性に優れた無機着色粒子粉末が得られるが、その効
果は飽和状態にあり必要以上に添加する意味がない。
【0037】本発明に係る無機着色粒子粉末の粒子表面
に被着されている変成ポリシロキサンの被着量とスクエ
ア酸の被着量との割合は、1:1000〜1000:1
が好ましい。より好ましくは1:100〜100:1で
ある。
【0038】本発明に係る粒子表面にスクエア酸が被着
され、更に、該被着スクエア酸の表面に特定変成ポリシ
ロキサンが被着されている無機着色粒子粉末を溶剤系塗
料に用いた場合の分散性は、べんがら粒子の場合、分散
時間45分における塗膜のグロスが85%以上、分散時
間90分における塗膜のグロスが90%以上、グロスの
低下率が5%以下であり、黄色含水酸化鉄粒子の場合、
分散時間45分における塗膜のグロスが85%以上、分
散時間90分における塗膜のグロスが90%以上、グロ
スの低下率が5%以下であり、鉄黒粒子の場合、分散時
間45分における塗膜のグロスが85%以上、分散時間
90分における塗膜のグロスが90%以上、グロスの低
下率が5%以下であり、褐色酸化鉄粒子の場合、分散時
間45分における塗膜のグロスが80%以上、分散時間
90分における塗膜のグロスが85%以上、グロスの低
下率が5%以下である。
【0039】本発明に係る粒子表面にスクエア酸が被着
され、更に、該被着スクエア酸の表面に特定変成ポリシ
ロキサンが被着されている酸化鉄系粒子や黄色含水酸化
鉄系粒子以外の無機着色粒子粉末を溶剤系塗料に用いた
場合の分散性は、分散時間45分における塗膜のグロス
が80%以上、分散時間90分における塗膜のグロスが
83%以上、グロスの低下率が10%以下である。
【0040】本発明に係る粒子表面にスクエア酸が被着
され、更に、該被着スクエア酸の表面に特定変成ポリシ
ロキサンが被着されている無機着色粒子粉末を水系塗料
に用いた場合の分散性は、べんがら粒子の場合、分散時
間45分における塗膜のグロスが80%以上、分散時間
90分における塗膜のグロスが85%以上、グロスの低
下率が5%以下であり、黄色含水酸化鉄粒子の場合、分
散時間45分における塗膜のグロスが80%以上、分散
時間90分における塗膜のグロスが85%以上、グロス
の低下率が5%以下であり、鉄黒粒子の場合、分散時間
45分における塗膜のグロスが80%以上、分散時間9
0分における塗膜のグロスが85%以上、グロスの低下
率が5%以下であり、褐色酸化鉄粒子の場合、分散時間
45分における塗膜のグロスが80%以上、分散時間9
0分における塗膜のグロスが85%以上、グロスの低下
率が5%以下である。
【0041】本発明に係る粒子表面にスクエア酸が被着
され、更に、該被着スクエア酸の表面に特定変成ポリシ
ロキサンが被着されている酸化鉄系粒子や黄色含水酸化
鉄系粒子以外の無機着色粒子粉末を水系塗料に用いた場
合の分散性は、分散時間45分における塗膜のグロスが
82%以上、分散時間90分における塗膜のグロスが8
5%以上、グロスの低下率が8%以下である。
【0042】本発明における無機着色粒子粉末の塗料へ
の配合割合は、塗料構成基材100重量部に対し10〜
90重量部の範囲で使用することができ、塗料のハンド
リングを考慮すれば、20〜60重量部、更に、好まし
くは30〜50重量部である。
【0043】本発明における塗料構成基材としては、樹
脂、溶剤、及び必要に応じて体質無機着色粒子、乾燥促
進剤、界面活性剤、硬化促進剤、助剤等が配合される。
【0044】本発明に係る塗料中の樹脂と溶剤の配合割
合は、樹脂100重量部に対し溶剤が50〜5000重
量部が好ましく、より好ましくは100〜2000重量
部である。50重量部未満の場合は、ビヒクルの粘度が
高くなりすぎ、均一な混合分散が困難になる。5000
重量部を越える場合は、塗料中の溶剤組成分が多くなり
すぎる為、混合分散時において粒子への分散シェアーが
掛からなくなる為好ましくない。
【0045】樹脂としては、溶剤系塗料用として通常使
用されるアクリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、アミノ樹脂等を用いることができ
る。水系塗料用としては、通常使用される水溶性アルキ
ッド樹脂、水溶性アクリル樹脂、水溶性ウレタン樹脂、
水溶性エポキシ樹脂、水溶性メラミン樹脂、アクリルエ
マルジョン樹脂、アクリル・スチレンエマルジョン樹
脂、ウレタンエマルジョン樹脂、エポキシエマルジョン
樹脂、酢酸ビニルエマルジョン樹脂等を用いることがで
きる。
【0046】溶剤としては、溶剤系塗料用として通常使
用されるトルエン、キシレン、ブチルアセテート、メチ
ルアセテート、メチルイソブチルケトン、ブチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブ、ブチルアルコール、脂肪族炭
化水素等を用いることができる。
【0047】水系塗料用としては、通常使用されるブチ
ルセロソルブ、ブチルアルコール等を使用することがで
きる。
【0048】消泡剤としては、ノプコ8034(商品
名)、SNデフォーマー477(商品名)、SNデフォ
ーマー5013(商品名)、SNデフォーマー247
(商品名)、SNデフォーマー382(商品名)(以
上、いずれもサンノプコ(株)製)、アンチホーム08
(商品名)、エマルゲン903(商品名)(以上、いず
れも花王(株)製)等の市販品を使用することができ
る。
【0049】次に、前記の通りの本発明に係る無機着色
粒子粉末の製造法について述べる。
【0050】本発明における被処理粒子として用いる無
機着色粒子の形状、粒子サイズ、BET比表面積値は、
前述した特定変成ポリシロキサン被着後の無機着色粒子
のそれら諸特性とほぼ同じである。
【0051】本発明における変成ポリシロキサンは、ポ
リエーテル、ポリエステル及びアラルキルから選ばれる
1種又は2種以上によって変成されていることが肝要で
あり、前出公知のポリジメチルシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、メチルハイドロジエンポリシロキ
サン、ジメチルポリシロキシクロリド、アルコキシポリ
シロキサン、アミノ基末端修飾ポリシロキサン等のオル
ガノポリシロキサンやシランカップリング剤によって
は、後出比較例に示す通り、本発明の目的とする分散性
に優れた無機着色粒子粉末を得ることができない。
【0052】本発明における特定変成ポリシロキサン
は、市販のものを使用すればよい。ポリエーテル変成ポ
リシロキサンとしては、BYK−320、BYK−32
5、BYK−080(商品名)(ビックケミー(株)
製)があり、ポリエステル変成ポリシロキサンとして
は、BYK−310(商品名)(ビックケミー(株)
製)があり、アラルキル変成ポリシロキサンとしては、
BYK−322(商品名)(ビックケミー(株)製)が
あり、これらはいずれも溶液状態をしており、そのまま
無機着色粒子に添加して使用すればよい。
【0053】特定変成ポリシロキサンの添加量は、無機
着色粒子に対して0.05〜20.0%が好ましい。
0.05%未満の場合には、本発明の目的とする分散性
に優れた無機着色粒子粉末を得ることが困難となる。2
0.0%を越える場合にも、本発明の目的とする分散性
に優れた無機着色粒子粉末が得られるが、その効果は飽
和状態にあり必要以上に添加する意味がない。
【0054】本発明における無機着色粒子と特定変成ポ
リシロキサンとの混合は、80℃以上の温度で行なう。
80℃未満の場合には、変成ポリシロキサンの粘性が非
常に高く、無機着色粒子の粒子表面への均一な被着が困
難となり、本発明の目的とする無機着色粒子粉末を得る
ことができない。
【0055】無機着色粒子は、変成ポリシロキサンとの
混合にあたって、あらかじめ80℃以上で加熱して水分
量を低下し、殊に、0.2重量%以下に調整しておくこ
とが好ましい。無機着色粒子の水分量が多いと、粒子間
に液架橋している水分が粒子同士の凝集を強固なものと
するため、1個1個の粒子に均一に被着することが困難
となる。
【0056】混合するための機器としては、無機着色粒
子粉末と表面処理剤とを混合するにあたって、通常使用
される高速アジテート型ミキサー、具体的にはヘンシェ
ルミキサー、スピードミキサー、ボールカッター、パワ
ーミキサー、ハイブリッドミキサー等を使用すればよ
く、特定変成ポリシロキサンの均一被着を考慮するとヘ
ンシェルミキサーを使用するのが好ましい。
【0057】攪拌時間は、高速アジテートミキサー内で
無機着色粒子と特定変成ポリシロキサンとを充分に混合
することが肝要であり、少なくとも5分以上、好ましく
は10分以上である。
【0058】本発明におけるスクエア酸としては、市販
の3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−
ジオン(東京化成工業(株)製)を使用することができ
る。
【0059】スクエア酸は、粉末状態であり、これを被
着処理する水中に直接添加して使用しても、また、あら
かじめ水に溶解して溶液濃度0.1〜50g/l、好ま
しくは0.5〜10g/lにして使用してもよいが、後
者の方法が好ましい。
【0060】本発明におけるスクエア酸の被着処理は、
無機着色粒子とスクエア酸とを含む水懸濁液を混合した
後、濾別、乾燥すればよい。
【0061】無機着色粒子とスクエア酸の水中への添加
順序は、いずれが先でも、又は、同時でもよい。
【0062】スクエア酸の添加量は、無機着色粒子に対
し0.01〜30.0%、好ましくは0.02〜25.
0%である。0.01%未満の場合には、本発明の目的
とするより分散性に優れた無機着色粒子粉末を得ること
が困難となる。30.0%を越える場合にも、本発明の
目的とするより分散性に優れた無機着色粒子粉末が得ら
れるが、その効果は飽和状態にあり必要以上に添加する
意味がない。
【0063】水懸濁液の混合時間は、無機着色粒子とス
クエア酸とを充分に混合攪拌することが肝要であり、少
なくとも5分、好ましくは10分以上である。
【0064】
【作用】本発明において最も重要な点は、粒子表面に特
定変成ポリシロキサンが被着されている無機着色粒子
は、溶剤系塗料はもちろん、水系塗料においてさえも優
れた易分散性、分散均一性及び分散安定性を示すという
点である。
【0065】特定変成ポリシロキサンが被着されている
無機着色粒子が、殊に、水系塗料において優れた易分散
性、分散均一性及び分散安定性を示す理由について、本
発明者は、以下のように考えている。
【0066】溶剤系塗料においては、樹脂が無機着色粒
子表面に拡がりをもって吸着しているが、この吸着した
樹脂によって無機着色粒子が接近すると大きな交換反発
力が働く、所謂、立体障害が生じ無機着色粒子相互の接
近を妨げ、無機着色粒子が塗料中で安定して存在してい
る。
【0067】しかし、水系塗料においては、前述した通
り、樹脂が拡がりをもたず粒子状態で存在しているた
め、溶剤系塗料における無機着色粒子粉末に見られる立
体障害効果が発揮しにくいため、無機着色粒子粉末の分
散が困難となる。
【0068】一般に、塗料中の懸濁粒子のゼータ電位
は、その絶対値が大きくなる程、静電気的反発によって
懸濁粒子の分散適正が優れることが知られているが、本
発明に係る粒子表面に特定変成ポリシロキサンが被着さ
れている無機着色粒子は、水系塗料中でそのゼータ電位
を測定すると後出実施例に示す通り、−25〜−55m
V程度、殊に、−30〜−55mVとその絶対値が高い
ことから、水系塗料中において、その粒子表面が負に帯
電しやすくなっており、粒子相互間における電気的反発
が大きいものである。しかも、ポリエーテル、ポリエス
テル及びアラルキル等の分子鎖が拡がりをもって粒子表
面に吸着しているので、その大きな電気的反発と立体障
害効果との相乗効果によって、凝集が解きほぐされ易
く、かつ、一次粒子に近い状態にまで分散させることが
可能になり、その結果、易分散性、分散均一性に優れた
ものとなる。
【0069】そして、一旦、一次粒子に近い状態にまで
分散された後は、その電気的反発によって分散状態を長
時間保つことができ、その結果、分散安定性に優れたも
のとなる。
【0070】
【実施例】次に、実施例並びに比較例により本発明を説
明する。
【0071】尚、以下の実施例並びに比較例における粒
子の平均粒子径は、電子顕微鏡写真から測定された数値
の平均値で示したものである。
【0072】粒子の形状は、透過型電子顕微鏡及び走査
型電子顕微鏡により観察したものである。
【0073】変成ポリシロキサン及びスクエア酸の被着
量は、「堀場金属炭素・硫黄分析装置EMIA−220
0」((株)堀場製作所製)を用いて、炭素量を測定し
た値で示した
【0074】分散性は、塗膜の光沢度(グロス)をデジ
タル光沢計UGV−5D(スガ試験機(株)製)を用
い、入射角20°で測定した値で示した。光沢度(グロ
ス)の値が高い程分散性が優れていることを示す。
【0075】易分散性は、後出の所定の組成分を所定割
合で配合し、ミルベースを45分間分散させて得られた
塗料を冷間圧延鋼板(0.8mm×70mm×150m
m)(JIS G 3141)に150μmの厚みで塗
布、乾燥して製造した塗膜の光沢度を測定した値で示し
た。
【0076】分散均一性は、後出の所定の組成分を所定
割合で配合し、ミルベースを90分間分散(この時点で
分散が飽和した状態にある。)させて得られた塗料を冷
間圧延鋼板(0.8mm×70mm×150mm)(J
IS G 3141)に150μmの厚みで塗布、乾燥
して製造した塗膜の光沢度を測定した値で示した。
【0077】分散安定性は、後出の所定の組成分を所定
割合で配合し、ミルベースを90分間分散させた後、更
に、溶剤系塗料の場合は、シンナーをその溶剤系塗料に
対して40%,水系塗料の場合は、水をその水系塗料に
対して40%を加えて塗料を希釈して得られた希釈塗料
を冷間圧延鋼板(0.8mm×70mm×150mm)
(JIS G 3141)に150μmの厚みで塗布、
乾燥して製造した塗膜の光沢度を測定し、希釈前後塗膜
の光沢度と希釈前の光沢度との差でもって示した。本発
明の場合、差の絶対値が小さい程分散安定性が良好であ
ることを示す。
【0078】水系塗料における貯蔵安定性は、後出の所
定の組成分を所定割合で配合し、ミルベースを90分間
分散させて得られた塗料を1日放置した後、冷間圧延鋼
板(0.8mm×70mm×150mm)(JIS G
3141)に150μmの厚みで塗布、乾燥して製造
した塗膜の光沢度を測定した値で示した。
【0079】水系塗料における無機着色粒子のゼータ電
位の値は、後出の所定の組成を所定割合で配合し、ミル
ベースを90分間分散させて得られた塗料を純水100
gに対して0.5g加え、超音波分散器C−10(超音
波工業社(株)製)で1分間分散させて得られた懸濁液
を用いて、ゼータ電位計MODEL−501(PEN−
KEM社製)で測定した値で示した。
【0080】<酸化鉄系粉末の製造> 実施例1〜12、比較例1〜14;
【0081】実施例1 平均粒径0.25μmの粒状べんがら(α−Fe
2 3 )粒子2.5kgをあらかじめ85℃に加熱した
ヘンシェルミキサー(10l)に投入し、回転数120
0rpmで10分間作動・混合させて水分を除去してべ
んがら粒子の水分値を0.11重量%とした。
【0082】上記ヘンシェルミキサーを温度85℃に維
持しながらポリエーテル変成ポリシロキサンBYK−0
80(商品名)(ビックケミー(株)製)25g(有効
成分100%)(べんがら粒子に対し1.0重量%に該
当する。)を2.5g/分の添加速度で10分間かけて
添加し、引き続き20分間混合して、前記べんがら粒子
の粒子表面にポリエーテル変成ポリシロキサンを被着さ
せた。
【0083】次いで、ヘンシェルミキサーを混合させな
がら室温まで冷却して粒子表面にポリエーテル変成ポリ
シロキサンが被着されているべんがら粒子を得た。
【0084】得られたべんがら粒子粉末は、ポリエーテ
ル変成ポリシロキサンの被着量が0.54重量%であっ
た。
【0085】実施例2〜6、比較例6〜13 酸化鉄系粒子粉末又は含水酸化鉄系粒子粉末の種類、量
及び加熱処理温度並びに変成ポリシロキサンの種類、量
及び混合時温度を種々変化させた以外は、実施例1と同
様にして処理済酸化鉄系粒子粉末又は含水酸化鉄系粒子
粉末を得た。
【0086】この時の諸条件を表1及び表2に示す。
【0087】比較例1〜5 比較の為、未処理の酸化鉄系粒子粉末又は含水酸化鉄系
粒子粉末を用意した。これら酸化鉄系粒子粉末又は含水
酸化鉄系粒子粉末の諸特性を表2に示す。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】実施例7 スクエア酸3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−
1,2−ジオン(東京化成工業(株)製)30gをあら
かじめ5lの純水に添加して作製したスクエア酸溶液に
水を加えて25lとし、攪拌機でよく攪拌した。この時
のスクエア酸の濃度は、1.2g/lであった。
【0091】上記スクエア酸溶液中に平均粒径0.25
μmの粒状べんがら(α−Fe2 3 )粒子3kgを徐
々に添加し、ホモミキサーて30分間混合攪拌した後、
濾過、乾燥、粉砕してべんがら粒子の粒子表面にスクエ
ア酸を被着させた。
【0092】得られたべんがら粒子粉末は、スクエア酸
被着量がC換算で0.41重量%であった。
【0093】上記粒子表面がスクエア酸で被着されてい
るべんがら粒子粉末2.5kgを、あらかじめ110℃
に加熱したヘンシェルミキサー(10l)に投入し、回
転数1200rpmで10分間作動・混合させて水分を
除去してべんがら粒子の水分値を0.07重量%とし
た。
【0094】上記ヘンシェルミキサーを温度を100℃
に維持しながらポリエーテル変成ポリシロキサンBYK
−080(商品名)(ビックケミー(株)製)50g
(有効成分100%)を2.5g/分の添加速度で20
分間かけて添加し、引き続き20分間混合して、前記べ
んがら粒子の粒子表面にポリエーテル変成ポリシロキサ
ンを被着させた。
【0095】次いで、ヘンシェルミキサーを混合させな
がら室温まで冷却して粒子表面にポリエーテル変成ポリ
シロキサンが被着されているべんがら粒子を得た。
【0096】得られたべんがら粒子粉末は、ポリエーテ
ル変成ポリシロキサン被着量がC換算で1.10%であ
った。
【0097】実施例8〜12、比較例14 酸化鉄系粒子粉末又は含水酸化鉄系粒子粉末の種類、量
及び加熱処理の有無、温度、変成ポリシロキサン処理の
有無、種類、量及び混合時温度並びにスクエア酸の種類
及び量を種々変化させた以外は、実施例7と同様にして
処理済酸化鉄系粒子粉末又は含水酸化鉄系粒子粉末を得
た。
【0098】この時の諸条件を表1に示す。
【0099】<酸化鉄系粉末を含む溶剤系塗料の製造> 実施例13〜24、比較例15〜28;
【0100】実施例13 140mlのマヨネーズ容器に実施例1で得られた無機
着色粒子粉末10gを用い、塗料組成を下記割合で配合
して3mmφガラスビーズ90gとともにペイントシェ
ーカーで45分間または90分間混合分散し、ミルベー
スを作製した。
【0101】 実施例1で得られた酸化鉄系粒子粉末 12.2重量部 アミノアルキッド樹脂 19.5重量部 (アミラックNo1026:関西ペイント(株)製) シンナー 7.3重量部
【0102】上記ミルベースを用いて、塗料組成を下記
割合で配合してペイントシェーカーでさらに15分間混
合分散し溶剤系塗料を得た。
【0103】 ミルベース 39.0重量部 アミノアルキッド樹脂 61.0重量部 (アミラックNo1026:関西ペイント(株)製)
【0104】尚、比較のため、ポリエーテル変成ポリシ
ロキサンBYK−080をべんがら粒子の粒子表面に被
着することなく溶剤系塗料の製造に際して塗料中に添加
した以外は、実施例13と同様にして塗料を製造した
(前出特開昭62−187772号公報記載の方法に該
当する。)この塗料を用いて製造した塗膜の分散時間が
45分の時の光沢度は77%、分散時間が90分の時の
光沢度は83%、光沢度の低下率は−10%であった。
【0105】実施例14〜24、比較例15〜28 酸化鉄系粒子又は含水酸化鉄系粒子の種類を種々変化さ
せた以外は、実施例13と同様にして溶剤系塗料を製造
した。
【0106】得られた溶剤系塗料の諸特性を表3及び表
4に示す。
【0107】
【表3】
【0108】
【表4】
【0109】<酸化鉄系粉末を含む水系塗料の製造> 実施例25〜36、比較例29〜42;
【0110】実施例25 140mlのガラス容器に実施例1で得られた無機着色
粒子粉末7.62gを用い、塗料組成を下記割合で配合
して3mmφガラスビーズ90gとともにペイントシェ
ーカーで45分間または90分間混合分散し、ミルベー
スを作製した。
【0111】 実施例1で得られた酸化鉄系粒子粉末 12.4重量部 水溶性アルキド樹脂 9.0重量部 (商品名:S−118:大日本インキ化学工業(株)製) 消泡剤 0.1重量部 (商品名:ノプコ8034:サンノプコ(株)製) 水 4.8重量部 ブチルセロソルブ 4.1重量部
【0112】上記ミルベースを用いて、塗料組成を下記
割合で配合してペインシェーカでさらに15分間混合分
散し水溶性塗料を得た。
【0113】 ミルベース 30.4重量部 水溶性アルキッド樹脂 46.2重量部 (商品名:S−118:大日本インキ化学工業(株)製) 水溶性メラミン樹脂 12.6重量部 (商品名:S−695:大日本インキ化学工業(株)製) 消泡剤 0.1重量部 (商品名:ノプコ8034:サンノプコ(株)製) 水 9.1重量部 ブチルセロソルブ 1.6重量部
【0114】尚、比較のため、ポリエーテル変成ポリシ
ロキサンBYK−080をべんがら粒子の粒子表面に被
着することなく水系塗料の製造に際して塗料中に添加し
た以外は、実施例25と同様にして塗料を製造した(前
出特開昭62−187772号公報記載の方法に該当す
る。)この塗料を用いて製造した塗膜の分散時間が45
分の時の光沢度は68%、分散時間が90分の時の光沢
度は74%、光沢度の低下率は−13%であった。
【0115】実施例26〜36、比較例29〜42 酸化鉄系粒子又は含水酸化鉄系粒子の種類を種々変化さ
せた以外は、実施例25と同様にして得られた水系塗料
を製造した。
【0116】得られた水系塗料の諸特性を表5及び表6
に示す。
【0117】
【表5】
【0118】
【表6】
【0119】<酸化鉄系以外の無機着色粉末の製造> 実施例37〜48、比較例43〜56;
【0120】実施例37 平均粒径0.27μmの粒状酸化チタン粒子2.5kg
をあらかじめ85℃に加熱したヘンシェルミキサー(1
0l)に投入し、回転数1200rpmで10分間作動
・混合させて水分を除去して酸化チタン粒子の水分値を
0.13重量%とした。
【0121】上記ヘンシェルミキサーを温度95℃に維
持しながらポリエーテル変成ポリシロキサンBYK−0
80(商品名)(ビックケミー(株)製)25g(有効
成分100%)(酸化チタン粒子に対し1.0重量%に
該当する。)を2.5g/分の添加速度で10分間かけ
て添加し、引き続き20分間混合して、前記酸化チタン
粒子の粒子表面にポリエーテル変成ポリシロキサンを被
着させた。
【0122】次いで、ヘンシェルミキサーを混合させな
がら室温まで冷却して粒子表面にポリエーテル変成ポリ
シロキサンが被着されている酸化チタン粒子を得た。
【0123】得られた酸化チタン粒子粉末は、ポリエー
テル変成ポリシロキサンの被着量が0.55重量%であ
った。
【0124】実施例38〜42、比較例48〜55 無機着色粒子粉末の種類、量及び加熱処理温度並びに変
成ポリシロキサンの種類、量及び混合時温度を種々変化
させた以外は、実施例37と同様にして処理済無機着色
粒子粉末を得た。
【0125】この時の諸条件を表7及び表8に示す。
【0126】比較例43〜47 比較の為、未処理の無機着色粒子粉末を用意した。これ
ら無機着色粒子粉末の諸特性を表8に示す。
【0123】
【表7】
【0124】
【表8】
【0125】実施例43 スクエア酸3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−
1,2−ジオン(東京化成工業(株)製)30gをあら
かじめ5lの純水に添加して作製したスクエア酸溶液に
水を加えて25lとし、攪拌機でよく攪拌した。この時
のスクエア酸の濃度は、1.2g/lであった。
【0126】上記スクエア酸溶液中に平均粒径0.27
μmの粒状酸化チタン粒子3kgを徐々に添加し、ホモ
ミキサーて30分間混合攪拌した後、濾過、乾燥、粉砕
して酸化チタン粒子の粒子表面にスクエア酸を被着させ
た。
【0127】得られた酸化チタン粒子粉末は、スクエア
酸被着量がC換算で0.40重量%であった。
【0128】上記粒子表面がスクエア酸で被着されてい
る酸化チタン粒子粉末2.5kgを、あらかじめ90℃
に加熱したヘンシェルミキサー(10l)に投入し、回
転数1200rpmで10分間作動・混合させて水分を
除去して酸化チタン粒子の水分値を0.08重量%とし
た。
【0129】上記ヘンシェルミキサーを温度を85℃に
維持しながらポリエーテル変成ポリシロキサンBYK−
080(商品名)(ビックケミー(株)製)125g
(有効成分100%)を6.25g/分の添加速度で2
0分間かけて添加し、引き続き20分間混合して、前記
酸化チタン粒子の粒子表面にポリエーテル変成ポリシロ
キサンを被着させた。
【0130】次いで、ヘンシェルミキサーを混合させな
がら室温まで冷却して粒子表面にポリエーテル変成ポリ
シロキサンが被着されている酸化チタン粒子を得た。
【0131】得られた酸化チタン粒子粉末は、ポリエー
テル変成ポリシロキサン被着量がC換算で2.56%で
あった。
【0132】実施例44〜48、比較例56 無機着色粒子粉末の種類、量及び加熱処理の有無、温
度、変成ポリシロキサン処理の種類、量及び混合時温度
並びにスクエア酸の種類及び量を種々変化させた以外
は、実施例43と同様にして処理済無機着色粒子粉末を
得た。
【0133】この時の諸条件を表7に示す。
【0134】<酸化鉄系以外の着色粉末を含む溶剤系塗
料の製造> 実施例49〜60、比較例57〜70;
【0135】実施例49 140mlのマヨネーズ容器に実施例37で得られた酸
化チタン粒子粉末10gを用い、塗料組成を下記割合で
配合して3mmφガラスビーズ90gとともにペイント
シェーカーで45分間または90分間混合分散し、ミル
ベースを作製した。
【0136】 実施例37で得られた酸化チタン粒子粉末 12.2重量部 アミノアルキッド樹脂 19.5重量部 (アミラックNo1026:関西ペイント(株)製) シンナー 7.3重量部
【0137】上記ミルベースを用いて、塗料組成を下記
割合で配合してペイントシェーカーでさらに15分間混
合分散し溶剤系塗料を得た。
【0138】 ミルベース 39.0重量部 アミノアルキッド樹脂 61.0重量部 (アミラックNo1026:関西ペイント(株)製)
【0139】尚、比較のため、ポリエーテル変成ポリシ
ロキサンBYK−080をヘマタイト粒子の粒子表面に
被着することなく溶剤系塗料の製造に際して塗料中に添
加した以外は、実施例49と同様にして塗料を製造した
(前出特開昭62−187772号公報記載の方法に該
当する。)この塗料を用いて製造した塗膜の分散時間が
45分の時の光沢度は76%、分散時間が90分の時の
光沢度は78%、光沢度の低下率は−12%であった。
【0140】実施例50〜60、比較例57〜70 無機着色粒子の種類を種々変化させた以外は、実施例4
9と同様にして溶剤系塗料を製造した。
【0141】得られた溶剤系塗料の諸特性を表9及び表
10に示す。
【0142】
【表9】
【0143】
【表10】
【0144】<酸化鉄系以外の着色粉末を含む水系塗料
の製造> 実施例61〜72、比較例71〜84;
【0145】実施例61 140mlのガラス容器に実施例37で得られた酸化チ
タン粒子粉末7.62gを用い、塗料組成を下記割合で
配合して3mmφガラスビーズ90gとともにペイント
シェーカーで45分間または90分間混合分散し、ミル
ベースを作製した。
【0146】 実施例37で得られた酸化チタン粒子粉末 12.4重量部 水溶性アルキド樹脂 9.0重量部 (商品名:S−118:大日本インキ化学工業(株)製) 消泡剤 0.1重量部 (商品名:ノプコ8034:サンノプコ(株)製) 水 4.8重量部 ブチルセロソルブ 4.1重量部
【0147】上記ミルベースを用いて、塗料組成を下記
割合で配合してペインシェーカでさらに15分間混合分
散し水溶性塗料を得た。
【0148】 ミルベース 30.4重量部 水溶性アルキッド樹脂 46.2重量部 (商品名:S−118:大日本インキ化学工業(株)製) 水溶性メラミン樹脂 12.6重量部 (商品名:S−695:大日本インキ化学工業(株)製) 消泡剤 0.1重量部 (商品名:ノプコ8034:サンノプコ(株)製) 水 9.1重量部 ブチルセロソルブ 1.6重量部
【0149】尚、比較のため、ポリエーテル変成ポリシ
ロキサンBYK−080を酸化チタン粒子の粒子表面に
被着することなく水系塗料の製造に際して塗料中に添加
した以外は、実施例61と同様にして塗料を製造した
(前出特開昭62−187772号公報記載の方法に該
当する。)この塗料を用いて製造した塗膜の分散時間が
45分の時の光沢度は64%、分散時間が90分の時の
光沢度は73%、光沢度の低下率は−14%であった。
【0150】実施例62〜72、比較例71〜84 無機着色粒子の種類を種々変化させた以外は、実施例6
1と同様にして得られた水系塗料を製造した。
【0151】得られた水系塗料の諸特性を表11及び表
12に示す。
【0152】
【表11】
【0153】
【表12】
【0154】
【発明の効果】本発明に係る無機着色粒子粉末は、前出
実施例に示した通り、塗料中、殊に、水系塗料中におけ
る易分散性、分散均一性及び分散安定性に優れた無機着
色粒子粉末であるので塗料用無機着色粒子粉末として好
適である。
【0155】また、本発明に係る水系塗料は、塗料構成
基材、殊に、水系塗料構成基材中に配合した無機着色粒
子粉末が易分散性、分散均一性及び分散安定性に優れて
いることに起因して貯蔵安定性に優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大杉 稔 広島県広島市中区舟入南4丁目1番2号戸 田工業株式会社創造センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子表面に、ポリエーテル、ポリエステ
    ル及びアラルキルから選ばれる1種又は2種以上によっ
    て変成されているポリシロキサンが被着されている無機
    着色粒子からなる無機着色粒子粉末。
  2. 【請求項2】 粒子表面に、スクエア酸が被着されてお
    り、更に、該被着スクエア酸の表面に、ポリエーテル、
    ポリエステル又はアラルキルから選ばれる1種又は2種
    以上によって変成されているポリシロキサンが被着され
    ている無機着色粒子からなる無機着色粒子粉末。
  3. 【請求項3】 無機着色粒子とポリエーテル、ポリエス
    テル及びアラルキルから選ばれる1種又は2種以上によ
    って変成されているポリシロキサンとを80℃以上の温
    度で混合して前記無機着色粒子の粒子表面に、前記変成
    ポリシロキサンを被着させることを特徴とする請求項1
    記載の無機着色粒子粉末の製造法。
  4. 【請求項4】 無機着色粒子とスクエア酸とを含む水懸
    濁液を混合した後、濾別、乾燥して前記無機着色粒子の
    粒子表面にスクエア酸を被着させ、次いで、該スクエア
    酸が被着されている無機着色粒子とポリエーテル、ポリ
    エステル及びアラルキルから選ばれる1種又は2種以上
    によって変成されているポリシロキサンとを80℃以上
    の温度で混合して前記被着スクエア酸の表面に、ポリエ
    ーテル、ポリエステル又はアラルキルから選ばれる1種
    又は2種以上によって変成されているポリシロキサンを
    被着させることを特徴とする請求項2記載の無機着色粒
    子粉末の製造法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の無機着色
    粒子粉末を水系塗料構成基材中に配合したことを特徴と
    する水系塗料。
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