JPH08120181A - 吹付け遮水用常温凝固性組成物 - Google Patents
吹付け遮水用常温凝固性組成物Info
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- JPH08120181A JPH08120181A JP6282399A JP28239994A JPH08120181A JP H08120181 A JPH08120181 A JP H08120181A JP 6282399 A JP6282399 A JP 6282399A JP 28239994 A JP28239994 A JP 28239994A JP H08120181 A JPH08120181 A JP H08120181A
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Abstract
け液の浸透性及び基布の吹付け液保持性が良く、優れた
耐透水性、耐熱性、耐寒性を有する遮水層を形成する。 【構成】 主剤であるアニオン系アスファルトエマルシ
ョンにゴムラテックス及び酸化亜鉛又は/及び酸化マグ
ネウシムを加えてなるゴムアスファルトエマルションの
固形分 100重量部に、非イオン性ポリウレタン水分散液
の固形分0.2 〜0.8 重量部を加えた組成物Aと、組成物
Aの凝固剤としてアンモニウム塩の水溶液に凝固緩衝剤
としてアルコールを配合した組成物Bよりなり、使用に
際して組成物AとBとを10〜20:1の割合で均一に混合
して基布面へ吹き付ける。
Description
場、貯水池、水路等の土木用構築物に、遮水ないし止水
を目的として用いる吹付け遮水用常温凝固性組成物に係
り、さらに詳しくは、地表面又はその他の下地面に編
布、不織布等の基布を敷設し、その敷設した基布面上
に、優れた耐透水性を有し、かつ耐熱性、耐寒性のある
均質なゴムアスファルト層を形成することができる吹付
け遮水用常温凝固性組成物に関するものである。
分場、貯水池、水路等に、遮水ないしは止水を目的とし
て地表面等に基布を敷設した後に、該基布の全面に向け
てゴムアスファルトエマルションと多価金属塩の水溶液
とを別々のノズルから同時に吹き付け、これらが基布面
に到達するまでに連続的に接触混合させ、基布面にゴム
アスファルトの遮水膜層を形成することが知られてい
る。
くは該ゴムアスファルトエマルションにベントナイト、
クレー、無水シリカ等の鉱物質やカルボキシル化メチル
セルロース、メチルセルロース等の繊維素誘導体等を増
粘剤として加えたものと、緩凝固性の凝固剤とを使用直
前に混合して得られる混合液を、基布面に吹き付けてゴ
ムアスファルト層を形成することが行われている。
技術では種々の問題点がある。すなわち、ゴムアスファ
ルトエマルションと多価金属塩の水溶液とを別々のノズ
ルから同時に吹き付ける方法では、凝固剤水溶液が瞬結
性であるので、吹付け液の接触混合によって直ちにゴム
アスファルトエマルションの凝固が開始される。したが
って、例えば嵩高不織布等のような厚手の基布では、吹
付け液を基布内部に充分浸透させることが困難となる。
特に基布シート同士の重ねをとる継手部分においては、
さらに浸透が不充分となり良好な遮水層を形成すること
ができない。
凝固性の凝固剤とを使用直前に混合して得られる混合液
を吹き付ける方法では、施工する場所が垂直面あるいは
急勾配面の場合、混合液の粘度が低すぎるので、吹き付
けられた混合液が凝固する前に編布、不織布等の基布内
部に留まることができずに流出してしまい完全な遮水層
を形成することができない。
ョンにベントナイト、クレー、無水シリカ等の鉱物質や
カルボキシル化メチルセルロース、メチルセルロース等
の繊維素誘導体等を増粘剤として加え、混合液の粘度を
高めることが行なわれているが、この場合吹き付けられ
た混合液の流出はかなり改善されるものの、逆に基布の
種類、厚さ、目付量等によって基布内部への混合液の浸
透が不充分なものがあり、その都度粘度調整を行わなけ
ればならいので極めて煩雑である。
なされたもので、基布に対する吹付け液の浸透性及び基
布の吹付け液保持性が極めて良好で、吹付け液の凝固後
形成される遮水層は優れた耐透水性を有し、かつ耐熱
性、耐寒性も優れたゴムアスファルト層を形成すること
ができる吹付け遮水用常温凝固性組成物を提供すること
を目的とする。
題点を解決するために鋭意検討を重ねた結果、非イオン
性ポリウレタン水分散液とアンモニウム塩水溶液を混合
すると、徐々に増粘するとの知見を得、かかる知見に基
いて本発明を完成するに至った。
ルトエマルションを主剤とし、これにゴムラテックス及
び酸化亜鉛又は/及び酸化マグネウシムを加えてなるゴ
ムアスファルトエマルションに、さらに非イオン性ポリ
ウレタン水分散液を加えてなる組成物Aと、該組成物A
の凝固剤としてアンモニウム塩の水溶液に、凝固緩衝剤
としてアルコールを配合してなる組成物Bよりなり、使
用に際して前記組成物AとBとを混合するようにした吹
付け遮水用常温凝固性組成物である。
ン系アスファルトエマルションとしては、例えば、針入
度40〜200のストレートアスファルトを、オレイン
酸、リノール酸等の高級脂肪酸のアルカリ金属塩を乳化
剤として用いて乳化させたものが挙げられる。これらの
アニオン系アスファルトエマルションは、通常、固形分
が60〜80重量%のものが得られる。
・ブタジエンゴム、イソプレン・ブタジエンゴム、クロ
ロプレンゴム、ブチルゴム等の合成ゴム、天然ゴム等を
乳化させたもの、又はこれらを乳化させた乳化液の混合
したものが挙げられる。これらのゴムラテックスは、通
常、固形分が40〜60重量%のものが得られる。
ョンは、通常、前記アニオン系アスファルトエマルショ
ン100重量部(固形分換算)に対して、前記ゴムラテ
ックス5〜25重量部(固形分換算)を均質に混合して
得られるものである。
ンに混合して用いる酸化亜鉛、酸化マグネウシムは、そ
れぞれ単独で使用するか、又は両者を混合して使用して
も差し支えない。これらの金属酸化物の使用量はアスフ
ァルトエマルション100重量部(固形分換算)に対し
て、通常、0.8〜1.2重量部である。
分散液は、既に知られているものにデュポン社によって
開発されたものがある。これは、非イオン系の乳化剤を
用い、末端イソシアネート基を有するプレポリマーを、
水中に機械的に乳化し、トリレンジアミンを鎖延長剤と
して使用し粒子界面で反応させて高分子化させるもので
ある。また、バイエル社で開発されたものは、長鎖アル
コールのアルキレンオキサイド縮合物と水酸基の如き親
水基を含有するアミンを、ポリウレタンプレポリマーと
反応させることにより非イオン性の分散液を得るもので
あるが、この場合の固形分は50重量%程度のものが得
られる。この方法は、ポリマーの中に極性基を導入して
ポリマーを自己乳化型にし、乳化剤を使用しないで水分
散液を得るものであり、乳化剤を用いて機械的に分散し
て得られるものに比べて粒子径が極めて小さく、しかも
均一なものが得られる。また、ポリウレタン水分散液の
機械的安定性は、非イオン性のものがイオン性のものに
比較して優れている。さらに、イオン性ポリウレタン水
分散液は、いずれも電解質の存在に敏感であり、電解質
を添加すると水分散液は不安定になり凝固するものが多
い。これに対して非イオン性ポリウレタン水分散液は、
電解質の影響を殆ど受けない。
分散液としては、乳化剤を使用してつくられたもの、自
己乳化型にし乳化剤を使用しないでつくられたもの、い
ずれも使用することができるが、粒子の均一性及び機械
的安定性等の理由から後者を使用するのが好ましい。
ションに非イオン性ポリウレタン水分散液を混合する
が、粘度等の物性について長期にわたって変化は見られ
ず良好な貯蔵安定性を示すので、使用前の保管中にも変
質を来すことはない。ゴムアスファルトエマルション1
00重量部(固形分換算)に対する非イオン性ポリウレ
タン水分散液の使用量は、通常、0.2〜0.8重量部
(固形分換算)である。使用量が0.2重量部未満で
は、混合液の粘度がやや低すぎて、吹き付けられた混合
液が基布内部に充分浸透するものの若干流出するものが
あり、凝固後の遮水層の耐透水性が不充分となりやす
い。また、使用量が0.8重量部を超えると、混合液の
粘度が高くなり過ぎ、基布内部への浸透性が低下し好ま
しくない。
モニウム塩としては、硫酸アンモニウム、炭酸アンモニ
ウム、酢酸アンモニウム等が挙げられる。これらは凝固
剤としていずれも好適に使用することができる。本発明
ではこれらのアンモニウム塩を通常30%水溶液として
使用するが、水溶液の濃度はこれに限定されるものでは
なく、適宜選択することができる。また、凝固緩衝剤と
して用いるアルコール類としては、メチルアルコール、
エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、ノルマルブチルアルコール、イソ
ブチルアルコール、ノルマルオクチルアルコール、イソ
オクチルアルコール等が挙げられ、その他エチレングリ
コール、トリメチレングリコール及びグリセリン等も使
用できる。本発明の組成物Bのアンモニウム塩の30%
水溶液とアルコール類の配合割合は容積比で9:1程度
でよい。
において使用に際して連続的に均一に混合され基布面に
吹き付けられるが、その混合割合は通常、容積比で組成
物Aが10〜20に対して組成物Bが1である。
ァルトエマルションの凝固に際してのゴムラテックスの
分離を防止することができるという利点がある。すなわ
ち、ゴムアスファルトエマルションは、アスファルトエ
マルションにゴムラテックスを混合して得られるが、両
者の化学的性質が異なるので、この混合物に凝固剤を添
加して凝固させると、アスファルトエマルションとゴム
ラテックス固有の凝固速度によって両者は別々に、すな
わちアスファルトエマルションが先に凝固してしまいゴ
ムラテックスが分離する。そこで、本出願人の出願に係
る特公平3−68077号公報に記載の発明では、多孔
質の無機質粉末を分散して存在させて両者の凝固速度を
一致させる試みがなされている。しかしながら、本発明
では非イオン性ポリウレタン水分散液を用いており、こ
れによりゴムアスファルトエマルションの凝固に際して
のゴムラテックスの分離は全く認められない。その理由
として、非イオン性ポリウレタン水分散液がアンモニウ
ム塩によって増粘する性質により組成物A全体が増粘
し、この増粘現象がゴムアスファルトエマルションの凝
固にあたって、アスファルトエマルションの凝固した後
のゴムラテックスの分離(移動)を阻止していると推定
される。
と、非イオン性ポリウレタン水分散液がアンモニウム塩
によって徐々に増粘し、顕著な増粘が認められるまでに
数分かかる。したがって、増粘の初期段階に混合液を基
布面に吹き付けると、該混合液はいずれの基布に対して
も基布内部に充分浸透し、さらに基布の裏面から下地面
にまで到達させることができる。
に増粘するので、基布内部に留まり外へ流出することが
ない。このあとゴムアスファルトエマルションの凝固が
開始されるが、その凝固の進行は次のようにして行われ
る。すなわち、ゴムアスファルトエマルションに含まれ
る金属酸化物とアンモニウム塩が反応して金属アンモニ
ウム錯塩が生成し、同時にpHの低下によって、金属イ
オンが遊離するが、この遊離した金属イオンがゴムアス
ファルトエマルション中の乳化剤と反応して金属石鹸を
生じ、これが不溶性となるのでエマルションの吸着層の
性質が変化し、エマルションの不安定化が促進され凝固
に至るものである。同様にして非イオン性ポリウレタン
水分散液も凝固する。
ルションに非イオン性ポリウレタン水分散液を添加して
いることによって、組成物Aと組成物Bを混合した際に
組成物Aの粘度が増加するため、アスファルトエマルシ
ョンとゴムラテックスの凝固速度の違いから生じるアス
ファルトエマルション凝固後のゴムラテックスの分離を
防止する。
作用し、アスファルトエマルションの一方的かつ急速な
凝固を抑制し、緩やかな凝固を行わせるものである。
もに、作製された遮水層について性能試験を行なったそ
の性能評価の結果を表1に示す。なお、性能評価は後述
する性能評価方法にしたがった。
アニオン系アスファルトエマルションの固形分100重
量部に対し、ゴムラテックスの固形分10重量部及び酸
化亜鉛1重量部を加えてなるゴムアスファルトエマルシ
ョン(固形分65重量%)10kgを入れ、さらに、非
イオン性ポリウレタン水分散液(バイエル社製:商品名
ボルチゲルL75N,固形分50重量%)を0.026
kg(ゴムアスファルトエマルション固形分100重量
部に対する固形分0.2重量部)加えて、T.K.ホモ
ディスパー(特殊機化工業社製攪拌機)により回転数7
00r.p.mで10分間撹拌混合して組成物Aを得
た。
ンモニウムの30%水溶液にエタノールを10:1の割
合で混合してなる組成物Bを1kg作製した。
せて並べ、その表面に樹脂入りモルタルを2mmの厚さ
に吹き付けて施工下地面をつくり、その上に厚さ2.8
mm,目付量385g/m2 (平均繊維密度0.14g
/m3 ),大きさ3.74m2 (3.4m×1.1m)
のポリエステル製編布(東洋紡績社製:商品名コスモラ
イナー2425A)を敷設し、上記の組成物Aと組成物
Bを、それぞれの容器から組成物Aはエアー駆動式プラ
ンジャーポンプを用い、組成物Bはダイヤフラム式アエ
レスポンプを用いて汲み上げ、内部が二重構造になって
いるガンに別々に導き、吹付けノズルの先端部付近にお
いて連続的に混合して吹き付ける方式の吹付けガン(精
和産業社製)によって、敷設された編布の全面に吹き付
けた。上記のガンは例えば図1に示すとおり、ガン1先
端のノズル口2の手前の組成物Aの流通管3端部付近内
に、組成物Bが噴射されるノズル先端4が二重管構造を
なすように挿入配設された態様のもので、両組成物A,
Bはガン内部で混合された後ノズル口2より吹き付けら
れる。上記の場合の組成物Aと組成物Bの混合比率は1
0:1であり、混合比率の決定はポンプの圧力及びノズ
ルチップの口径を調整して行なった。吹付け量は4.5
kg/m2 で行ない、組成物A及び組成物Bの全部の混
合液を吹き付けるのに93秒かかった。
観察した結果、吹付け後の凝固はかなり進行しているこ
とがわかったが、該吹付け液は編布内部にまで充分且つ
均一に浸透しており、しかも敷設された編布の裏面及び
下地モルタル面にまで達し凝固したゴムアスファルトを
介して良好に接着していた。また、一旦浸透した吹付け
液が外へ流出した形跡は全くなかった。
て厚さ2.7mm,目付量300g/m2 (平均繊維密
度0.11g/m3 )のポリエステル長繊維不織布(東
洋紡績社製:商品名ボランス4301N)を敷設し、さ
らに組成物Aと組成物Bの混合比率を20:1にした他
は実施例1と同じように遮水層を作製して性能試験をし
た。
代えて酸化マグネウシムを用い、これのアスファルトエ
マルションの固形分100重量部に対する添加量は0.
8重量部とした。また、ゴムアスファルトエマルション
に加える非イオン性ポリウレタン水分散液の量を0.0
65kg(ゴムアスファルトエマルション固形分100
重量部に対する固形分0.5重量部)にして組成物Aを
得た。さらに、炭酸アンモニウムの30重量%水溶液に
エタノールを10:1の割合で混合してなる組成物Bを
得、あとは実施例1と同じようにして遮水層を作製して
性能試験をした。
レタン水分散液の量を0.104kg(ゴムアスファル
トエマルション固形分100重量部に対する固形分0.
8重量部)とした他は実施例1と同じようにして遮水層
を作製して性能試験をした。
代えて酸化亜鉛及び酸化マグネウシムの等量混合物を用
い、これのアスファルトエマルションの固形分100重
量部に対する添加量は1.2重量部とした。また、ゴム
アスファルトエマルションに加える非イオン性ポリウレ
タン水分散液の量を実施例4と同じ0.104kg(ゴ
ムアスファルトエマルション100重量部に対する固形
分0.8重量部)にして組成物Aを得た。さらに、酢酸
アンモニウムの30重量%水溶液にエチレングリコール
を10:1の割合で混合してなる組成物Bを作製した。
また、実施例1の編布に代えて実施例2と同じポリエス
テル長繊維不織布を使用した。その他は実施例1と同じ
ようにして遮水層を作製して性能試験をした。
タン水分散液に代えてベントナイトの3重量%水分散液
を1.5kg加えて組成物Aをつくり、基布として実施
例2と同じポリエステル長繊維不織布を用いた他は実施
例1と同じようにして遮水層を作製して性能試験をし
た。
タン水分散液に代えてベントナイトの3重量%水分散液
を4.5kg加えて組成物Aをつくり、その他は実施例
1と同じようにして遮水層を作製して性能試験をした。
タン水分散液に代えてカルボキシル化メチルセルロース
の4重量%水分散液を0.5kg加えて組成物Aをつく
り、基布として実施例2と同じポリエステル長繊維不織
布を用いた他は実施例1と同じようにして遮水層を作製
して性能試験をした。
タン水分散液に代えてカルボキシル化メチルセルロース
の4重量%水分散液を1.0kg加えて組成物Aをつく
り、その他は実施例1と同じようにして遮水層を作製し
て性能試験をした。
体に吹付け液が充填して黒く着色し、さらに、吹付け液
が基布の裏側の施工下地面に充分到達して黒く着色して
いるものを良とし、基布全体に充分充填しているが施工
下地面に充分到達しないで部分的にモルタル面が表れて
いるものをやや不良とし、また、基布内部及び基布裏面
において部分的に未浸透の白い部分が残っているものを
不良とした。
を採取し、この試料を60℃の空気乾燥器内に24時間
静置して乾燥させ、残留水分を除去してから重量を測定
し、この数値から20cm角の基布の重量を減じた数値
を25倍してゴムアスファルト残留量α(kg/m2 )
を求める。次いで、吹付け量の理論値4.5×0.65
=2.93(kg/m2 )とから次式によりゴムアスフ
ァルト保持率(%)を算出する。
ゴムアスファルトの保持率が80%を超えるものを良と
し、70%を超えて80%未満のものをやや不良とし、
70%未満のものを不良とした。
形の試料を採取し、この試料を透水試験機にかけ、1k
gf/cm2 の水圧を30分間加えて水圧ゲージの目盛
の低下の有無を観察した。水圧ゲージの目盛が1kgf
/cm2 を保持し、かつ試料の加圧面の裏側に全く変化
のないものを良とし、水圧ゲージの目盛が1kgf/c
m2 を保持するが、試料の加圧面の裏側に水がしみ出て
濡れるものをやや不良とし、水圧ゲージの目盛が1kg
f/cm2 を保持できず低下するものを不良とした。
例のものは、基布に対する浸透性、基布の吹付け液保持
性及び遮水層の耐透水性のいずれもが良好であった。
常温凝固性組成物によれば、地表面もしくはその他の下
地面に敷設した編布、不織布等の基布面に組成物を吹き
付けて遮水層を形成する際、基布に対する吹付け液の浸
透性及び基布の吹付け液保持性において極めて良好な性
能を示し、さらに吹付け液の凝固後形成される遮水層は
優れた耐透水性を有しており、かつ通常のアスファルト
にゴムを加えて改質したゴムアスファルトの特性から耐
熱性、耐寒性も優れている。したがって、主として廃棄
物処分場、貯水池、水路等の土木用構築物の遮水層の形
成にきわめて有益である。
ションにベントナイト、クレー、無水シリカ等の鉱物質
やカルボキシル化メチルセルロース、メチルセルロース
等の繊維素誘導体等を増粘剤として加え、混合液の粘度
を高めることが行なわれているが、この場合吹き付けら
れた混合液の流出はかなり改善されるものの、逆に基布
の種類、厚さ、目付量等によって基布内部への混合液の
浸透が不充分なものがあり、その都度粘度調整を行わな
ければならないので極めて煩雑である。
させて並べ、その表面に樹脂入りモルタルを2mmの厚
さに吹き付けて施工下地面をつくり、その上に厚さ2.
8mm,目付量385g/m2(平均繊維密度0.14
g/m3),大きさ3.74m2(3.4m×1.1
m)のポリエステル製編布(東洋紡績社製:商品名コス
モライナー2425A)を敷設し、上記の組成物Aと組
成物Bを、それぞれの容器から組成物Aはエアー駆動式
プランジャーポンプを用い、組成物Bはダイヤフラム式
エアレスポンプを用いて汲み上げ、内部が二重構造にな
っているガンに別々に導き、吹付けノズルの先端部付近
において連続的に混合して吹き付ける方式の吹付けガン
(精和産業社製)によって、敷設された編布の全面に吹
き付けた。上記のガンは例えば図1に示すとおり、ガン
1先端のノズル口2の手前の組成物Aの流通管3端部付
近内に、組成物Bが噴射されるノズル先端4が二重管構
造をなすように挿入配設された態様のもので、両組成物
A,Bはガン内部で混合された後ノズル口2より吹き付
けられる。上記の場合の組成物Aと組成物Bの混合比率
は10:1であり、混合比率の決定はポンプの圧力及び
ノズルチップの口径を調整して行なった。吹付け量は
4.5kg/m2で行ない、組成物A及び組成物Bの全
部の混合液を吹き付けるのに93秒かかった。
Claims (2)
- 【請求項1】 アニオン系アスファルトエマルションを
主剤とし、これにゴムラテックス及び酸化亜鉛又は/及
び酸化マグネウシムを加えてなるゴムアスファルトエマ
ルションに、さらに非イオン性ポリウレタン水分散液を
加えてなる組成物Aと、該組成物Aの凝固剤としてアン
モニウム塩の水溶液に、凝固緩衝剤としてアルコールを
配合してなる組成物Bよりなり、使用に際して前記組成
物AとBとを混合するようにした吹付け遮水用常温凝固
性組成物。 - 【請求項2】 ゴムアスファルトエマルションの固形分
100重量部に対し、非イオン性ポリウレタン水分散液
を固形分として0.2〜0.8重量部加えてなる請求項
1記載の吹付け遮水用常温凝固性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6282399A JP2620933B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 吹付け遮水用常温凝固性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6282399A JP2620933B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 吹付け遮水用常温凝固性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08120181A true JPH08120181A (ja) | 1996-05-14 |
JP2620933B2 JP2620933B2 (ja) | 1997-06-18 |
Family
ID=17651909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6282399A Expired - Fee Related JP2620933B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 吹付け遮水用常温凝固性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2620933B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2360974A (en) * | 2000-04-06 | 2001-10-10 | Specialised Latex Services Ltd | Latex rubber products |
JP2007332202A (ja) * | 2006-06-13 | 2007-12-27 | Emulsion Technology Co Ltd | ゴムアスファルト組成物 |
JP6183577B1 (ja) * | 2016-06-20 | 2017-08-23 | Dic株式会社 | 凝固物の製造方法 |
WO2017221455A1 (ja) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | Dic株式会社 | 凝固物の製造方法 |
JP2021519859A (ja) * | 2018-03-05 | 2021-08-12 | レルボーグン ピーティーワイ リミテッド | 液体およびガス流入を制限するためにマトリックスの透過性を制限するための方法および組成物 |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP6282399A patent/JP2620933B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2017221455A1 (ja) * | 2016-06-20 | 2017-12-28 | Dic株式会社 | 凝固物の製造方法 |
JP2021519859A (ja) * | 2018-03-05 | 2021-08-12 | レルボーグン ピーティーワイ リミテッド | 液体およびガス流入を制限するためにマトリックスの透過性を制限するための方法および組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2620933B2 (ja) | 1997-06-18 |
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