JPH08119592A - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

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JPH08119592A
JPH08119592A JP28750194A JP28750194A JPH08119592A JP H08119592 A JPH08119592 A JP H08119592A JP 28750194 A JP28750194 A JP 28750194A JP 28750194 A JP28750194 A JP 28750194A JP H08119592 A JPH08119592 A JP H08119592A
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chain
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Joji Eguchi
譲二 江口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、第1マスト,第2マスト間に異物が
挟まった場合は、第1マストのみならず第2マストも上
昇,伸長されたままとなり、事後、異物が外れ,抜け落
ち,取り外されると、第1マストや第2マストは、急降
下することなくシリンダーと共に降下,短縮され、作業
台上の作業者に衝撃を与えず、台車上に作業者等がいる
場合も危険が回避され、安全性が向上すると共に、第2
に、これらが、簡単容易かつ確実に故障も少なく実現さ
れる、高所作業車を提案する。 【構成】 この高所作業車では、作業台の昇降装置Aや
昇降機構Bと共に、チェーンやワイヤ19等の落下防止
材が配設され、この落下防止材たるワイヤ19は、一端
が、第1マスト3の下端部に止着され、途中が、第2マ
ストの下端部に付設された滑車20および第3マスト1
の上端部の滑車21に掛け渡され、他端が、シリンダー
4のチューブ側に止着され、もって張架状態で配設され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高所作業車に関する。す
なわち、台車上に作業台が昇降装置にて垂直に昇降可能
に組み付けられた、高所作業車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、この種従来例の要部の正断面概
略図である。同図にも示すように、この種の高所作業車
の昇降装置Aは、筒状の入れ子構造をなし、全体的に伸
縮可能な3段のマスト式よりなる。そして、高所作業車
の台車上に固定的に立設された基端側の第3マスト1
と、第3マスト1に外嵌可能な中間の第2マスト2と、
第2マスト2に外嵌可能な先端側の第1マスト3と、を
備えてなり、次の昇降機構Bにより、第1マスト3,第
2マスト2の繰り出し,上昇,伸長が行われると共に、
自重により第1マスト3,第2マスト2の降下,収納,
短縮が行われるようになっている。そして、昇降機構B
はシリンダー4とチェーン5とを備えてなり、単動式の
シリンダー4は、台車上から立設されると共に、ピスト
ンロッド6の先端部が第2マスト2の上端部内側に連結
され、又、チェーン5は、一端が第1マスト3の下端部
に止着され、途中が第2マスト2の上端部に付設された
滑車7に掛け渡され、他端が第3マスト1に止着され、
もって張架状態にある。なお、図中8はシリンダー4の
油圧回路、9はポンプ、10は逆止弁、11はソレノイ
ドバルブ、12は油槽である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、第1,第2,第3マスト3,2,1間の間隔は極く
僅かに設定されているが、昇降装置Aが全体的に繰り出
し,上昇,伸長した状態において、このような第1マス
ト3,第2マスト2間にもしも異物Cが挟まった場合、
例えば、高所作業に伴うセメント,塗料,吹き付け材,
その他の残滓やほこり、更には自体の厚目の塗料等の異
物Cが喰い込み,噛み込まれた場合には、次のようにな
っていた。このように異物Cが挟まった場合に、昇降装
置Aを、図示の繰り出し,上昇,伸長状態から降下,収
納,短縮すべく、ソレノイドバルブ11を切換操作する
と、自重により、昇降機構Bのシリンダー4のピストン
ロッド6が降下,短縮されると共に、第2マスト2が第
3マスト1に外嵌されつつ降下,収納,短縮されるが、
第1マスト3は、このような第2マスト2に外嵌されず
台車上に降下されることなく、第2マスト2から繰り出
し,上昇,伸長したまま、第2マスト2の降下分だけ降
下される。すなわち、シリンダー4や第2マスト2は降
下,収納,短縮されるが、第1マスト3は、異物Cの存
在によりこのような第2マスト2上に固定されて、繰り
出し,上昇,伸長したままの状態となり、昇降機構Bの
チェーン5は、張架状態から緩み弛んだ状態となる。
【0004】さて、このような状態において、何らかの
理由例えば振動等により、異物Cが第1マスト3,第2
マスト2間から外れ,抜け落ち,取り外されると、第1
マスト3は台車上に急落下する。そこで、第1マスト3
に固定された作業台の作業者に大きな衝撃を与えると共
に、台車上にも作業者等がいる場合には押し潰される心
配がある等、非常に危険であり事故発生が懸念されてい
た。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、チェ
ーンやワイヤ等の落下防止材を、請求項1では、昇降装
置の第1マストの下端部から、第2マストの下端部およ
び第3マストの上端部を介し、シリンダーのチューブ側
や台車上との間に、張架状態で配設してなることによ
り、又、請求項2では、昇降装置の第1マストの上端部
内から、第2マストの下端部内側および第3マストの上
端部を介し、シリンダーのチューブ側や台車上との間
に、張架状態で配設してなることにより、第1に、第1
マスト,第2マスト間に異物が挟まった場合において
は、第1マストのみならず第2マストも降下,収納,短
縮されず、繰り出し,上昇,伸長されたままとなり、異
物が外れた際の第1マスト,第2マストの急落下も回避
され、安全性が向上し、第2に、しかもこれは、簡単容
易かつ確実に故障も少なく実現される、高所作業車を提
案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項
1,2共に、次のとおり。すなわち、この高所作業車
は、台車上に作業台が、昇降装置にて垂直に昇降可能に
組み付けられている。そして該昇降装置は、筒状の入れ
子構造をなし全体的に伸縮可能な3段のマスト式よりな
り、前記台車上に固定的に立設された基端側の第3マス
トと、該第3マストに外嵌可能な中間の第2マストと、
該第2マストに外嵌可能な先端側の第1マストと、を備
えてなり、次の昇降機構により該第1,第2マストの繰
り出し,上昇が行われると共に、自重により該第1,第
2マストの降下,収納が行われるようになっている。そ
して該昇降機構は、前記台車上から立設されると共にピ
ストンロッドの先端部が該第2マストの上端部に連結さ
れたシリンダーと、一端が該第1マストの下端部に止着
され、途中が該第2マストの上端部に付設された滑車に
掛け渡され、他端が該第3マストに止着された、張架状
態のチェーンやワイヤ等の連結材と、からなる。
【0007】そして更に、請求項1の高所作業車につい
ては、次のとおり。すなわち請求項1では、上述した構
成に加え、更に別途、チェーンやワイヤ等の落下防止材
が、その一端が、該第1マストの下端部に止着され、途
中が、該第2マストの下端部に付設された滑車そして該
第3マストの上端部に付設された滑車に、順次掛け渡さ
れ、他端が、前記シリンダーのチューブ側や前記台車上
に止着され、もって張架状態で配設されている。又、請
求項2の高所作業車については、次のとおり。すなわち
請求項2では、前述した構成に加え、更に別途、チェー
ンやワイヤ等の落下防止材が、その一端が、該第1マス
トの上端部内側に突出して止着され、途中が、該第2マ
ストの下端部内側に付設された滑車そして該第3マスト
の上端部に付設された滑車に、順次掛け渡され、他端
が、前記シリンダーのチューブ側や前記台車上に止着さ
れ、もって張架状態で配設されている。
【0008】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。この高所作業車では、高所作業に際し
昇降機構のシリンダーのピストンロッド、そして昇降装
置の第2マストが上昇,伸長され、もって、第2マスト
の滑車がチェーンやワイヤ等の連結材を引き上げながら
上昇し、第1マストが上昇,伸長され、作業員が上昇し
た作業台上から各種の高所作業を行う。高所作業が終了
するとシリンダーが切換操作され、第1マストが、自重
により徐々に降下,短縮されると共に、連結材を介し第
2マストやシリンダーのピストンロッドも徐々に降下,
短縮され、もって第3マストに第2マスト,第1マスト
が外嵌され、作業台は降下する。
【0009】さて、この高所作業車では、チェーンやワ
イヤ等の落下防止材が、請求項1では、第1マストの下
端部から、第2マストの下端部および第3マストの上端
部を介し、シリンダーのチューブ側や台車上との間に、
張架状態で配設されている。又、請求項2では、第1マ
ストの上端部内から、第2マストの下端部内側および第
3マストの上端部を介し、シリンダーのチューブ側や台
車上との間に、張架状態で配設されている。そこで第1
に、上昇,伸長した第1マスト,第2マスト間に異物が
挟まった場合は、第1マスト,第2マスト間が固定され
ると共に、落下防止材により第2マスト,第3マスト間
も固定され、連結材は緩んだりせず張架状態を維持す
る。そこで異物が、第1マスト,第2マスト間から外
れ,取り外されると、第1マストが自重により徐々に降
下,短縮されると共に、連結材や落下防止材を介し、第
2マストやシリンダーのピストンロッドも徐々に降下,
短縮され、これらが急落下することは回避される。
【0010】第2に、落下防止材は、一端が最も外側の
第1マストに、他端が安定したシリンダーのチューブ側
や台車上に、それぞれ止着されるので、その止着,取付
けが簡単容易であると共に、強度面に優れ故障も少な
い。更に落下防止材は、2個の滑車に掛け渡されている
ので、動作がスムーズであると共に衝撃も緩和され、こ
の面からも強度面に優れ故障が少ない。特に請求項2で
は、落下防止材が、第1,第2,第3マスト内に配設さ
れているので、外部の障害物に当たるおそれがないと共
に、高所作業に伴うセメント,塗料,吹き付け材,その
他の残滓やほこり等が付着するおそれもなく、この面か
らも、強度面に優れ故障が少ない。
【0011】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1,図2,図3の(1)図
は、本発明の第1,第2,第3実施例の要部の正断面概
略図、図3の(2)図は(1)図の要部拡大図、図5
は、高所作業車の側面概略図である。
【0012】この高所作業車では図5に示すように、台
車13上に作業台14が、昇降装置Aにて垂直に昇降可
能に組み付けられている。すなわち台車13は、図示の
車輪15やクローラにて走行可能となっており、作業台
14は、このような台車13上に、昇降装置Aにて垂直
に昇降可能に組み付けられている。この昇降装置Aは、
筒状の入れ子構造をなし、全体的に伸縮可能な3段のマ
スト式よりなる。
【0013】以下、図1,図2,図3を中心に説明す
る。まず図1,図2,図3の第1,第2,第3実施例を
通じ、昇降装置Aは、台車13上に固定的に立設された
基端側の第3マスト1と、第3マスト1に外嵌可能な中
間の第2マスト2と、更に第2マスト2に外嵌可能な先
端側の第1マスト3と、を備えてなる。基端側の第3マ
スト1は、下端が台車13に固設され縦に立設された円
筒体よりなり、中間の第2マスト2は、上下端が開放さ
れて縦に配され、第3マスト1より僅かに大径の円筒体
よりなり、先端側の第1マスト3は、上端が蓋等により
閉鎖され下端が開放されて縦に配され、第2マスト2よ
り僅かに大径の円筒体よりなる。そして、この第1マス
ト3上に作業台14が固定されている(図5参照)。
【0014】さて、このような昇降装置Aは、次に述べ
る昇降機構Bにより、第1マスト3,第2マスト2の繰
り出し,上昇,伸長が行われると共に、自重により、第
1マスト3,第2マスト2の降下,収納,短縮が行われ
るようになっている。そして昇降機構Bは、シリンダー
4と、チェーン5やワイヤ等の連結材と、からなる。
【0015】まず、昇降機構Bのシリンダー4は、台車
13上から立設されると共に、ピストンロッド6の先端
部が第2マスト2の上端部に連結されている。すなわち
シリンダー4は、そのチューブ側の基端が、ピン16を
介し台車13上に取り付けられると共に、ピストンロッ
ド6の先端部が、ピン17や横設されたブラケット18
等を介し、第2マスト2の上端部内側に取り付け固定さ
れている。図示例のシリンダー4は単動式の油圧式より
なり、接続された油圧回路8の一端が、ポンプ9等の油
圧源に逆止弁10を介し接続されると共に、油圧回路8
の分岐された他端が、ソレノイドバルブ11を介し油槽
12に接続されている。そして、ソレノイドバルブ11
が図示の切換状態にてポンプ9が駆動されると、シリン
ダー4のチューブ側に圧油が送られ、ピストンロッド6
が上昇,伸長される。次に、ソレノイドバルブ11が図
示の切換状態のままポンプ9が停止されると、ピストン
ロッド6の上昇,伸長状態が維持される。事後、ソレノ
イドバルブ11が図示の状態から切換操作されると、シ
リンダー4のチューブ側から圧油が抜かれ、ピストンロ
ッド6が降下,短縮されるようになっている。
【0016】次に、第1マスト3を保持する昇降機構B
のチェーン5やワイヤ等の連結材は、一端が、第1マス
ト3の下端部に止着され、途中が、第2マスト2の上端
部に付設された上位の滑車7に掛け渡され、他端が、第
3マスト1の上端部等に止着され、もってチェーン5等
の連結材は、テンションを備えた張架状態にて配設され
ている。
【0017】さて、この高所作業車では、このような昇
降装置Aや昇降機構Bと共に、更に別途、チェーンやワ
イヤ19等の落下防止材が配設されている。まず図1,
図2の第1,第2実施例において、落下防止材は、次の
ように配設されている。すなわち、この落下防止材たる
ワイヤ19は、一端が、第1マスト3の下端部に止着さ
れ、途中が、第2マスト2の下端部に付設された下位の
滑車20に掛け渡された後、第3マスト1の上端部に付
設された上位の滑車21に掛け渡され、他端が、第1実
施例ではシリンダー4のチューブ側に取付け固定された
取付部材22に止着され、第2実施例では台車13上に
止着されている。このように、この第1,第2実施例の
落下防止材たるワイヤ19は、第1マスト3とシリンダ
ー4のチューブ側や台車13上との間で、滑車20,2
1を介し、テンションを備えた張架状態で配設されてい
る。
【0018】次に、図3の第3実施例において、落下防
止材は、次のように配設されている。すなわち、この落
下防止材たるワイヤ19は、一端が、第1マスト3の上
端部内側に突出して取付け固定された取付部材23に止
着され、途中が、第2マスト2の下端部内側に付設され
た下位の滑車24に掛け渡された後、第3マスト1の上
端部に付設された上位の滑車21に掛け渡され、他端
が、シリンダー4のチューブ側に取付け固定された取付
部材22に止着されている。このように、この第3実施
例の落下防止材たるワイヤ19は、第1マスト3の上端
部内側と、シリンダー4のチューブ側との間で、滑車2
4,21を介し、テンションを備えた張架状態で配設さ
れている。なお、このような第3実施例において、落下
防止材たるワイヤ19の他端を、前述した第2実施例の
ように、シリンダー4のチューブ側ではなく台車13上
に止着するようにしてもよい。
【0019】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この高所作業車では、
作業現場での高所作業に際し、昇降機構Bのシリンダー
4に圧油が送られピストンロッド6が上昇,伸長され、
もって、ピストンロッド6の先端部に上端部が連結され
た昇降装置Aの第2マスト2が、第3マスト1から繰り
出し,上昇,伸長される。これと共に、このような第2
マスト2の上端部の滑車7が、昇降機構Bの連結材たる
チェーン5を引き上げながら上昇するので、昇降装置A
の第1マスト3が、第2マスト2から繰り出し,上昇,
伸長されて、吊り下げ保持される。このように昇降機構
Bのシリンダー4やチェーン5により、昇降装置Aの第
1マスト3,第2マスト2が繰り出し,上昇,伸長さ
れ、もって、第1マスト3上に固定された作業台14
が、台車13上にて垂直に上昇される。そして作業員
が、このように上昇した作業台14上から、セメントそ
の他各種物品の搬入,搬出や塗装,吹き付けその他各種
の高所作業を行う。
【0020】高所作業が終了すると、昇降機構Bのシリ
ンダー4用の油圧回路8のソレノイドバルブ11が、図
示の状態から切換操作され、第1マスト3が、自重によ
り徐々にゆっくりと降下,収納,短縮されると共に、連
結材たるチェーン5を介し、第2マスト3やシリンダー
4のピストンロッド6も、徐々に降下,収納,短縮され
る。もってシリンダー4から圧油が抜かれ、第3マスト
1に第2マスト2,第3マスト3が順に外嵌される。こ
のようにして、自重により昇降装置Aの第1マスト3,
第2マスト2が、降下,収納,短縮され、作業台14が
台車13上に垂直に降下される。
【0021】さて、この高所作業車では、落下防止材た
るワイヤ19が、図1,図2の第1,第2実施例では、
昇降装置Aの第1マスト3の下端部から、第2マスト2
の下端部の滑車20および第3マスト1の上端部の滑車
21を介し、シリンダー4のチューブ側の取付部材22
や台車13上との間に、張架状態で配設されている。
又、図3の第3実施例では、昇降装置Aの第1マスト3
の上端部内側の突出した取付部材23から、第2マスト
2の下端部内側の滑車24および第3マスト1の上端部
の滑車21を介し、シリンダー4のチューブ側の取付部
材22との間に(台車13上との間でも可)、張架状態
で配設されている。さてそこで、この第1,第2,第3
実施例の高所作業車にあっては、次の第1,第2のよう
になる。
【0022】第1に、昇降装置Aが繰り出し,上昇,伸
長した状態において、極く僅かな間隔の第1マスト3,
第2マスト2間に異物Cが挟まった場合、例えば、高所
作業に伴うセメント,塗料,吹き付け材,その他の残滓
やほこり、更には自体の厚目の塗料等の異物Cが喰い込
み,噛み込まれた場合には、次のようになる。このよう
に異物Cが挟まった場合に、昇降装置Aを繰り出し,上
昇,伸長状態から降下,収納,短縮すべく、ソレノイド
バルブ11を図示の状態から切換操作しても、各図に示
したように、第1マスト3のみならず第2マスト2も、
降下,収納,短縮されない。つまり、第1マスト3,第
2マスト2間の異物Cにより、第1マスト3,第2マス
ト2間が不動に固定されると共に、張架状態の落下防止
材たるワイヤ19により、第2マスト2,第3マスト1
間も不動に固定され、もって連結材たるチェーン5も、
緩んだり弛んだりせず張架状態を維持する。
【0023】そこで事後、何らかの理由例えば振動等に
より、異物Cが、第1マスト3,第2マスト2間から外
れ,抜け落ち,取り外されると、前述した通常の降下時
と全く同様に自重により、第1マスト3が、徐々にゆっ
くりと降下,収納,短縮されると共に、昇降機構Bの連
結材たるチェーン5や落下防止材たるワイヤ19を介
し、第2マスト2やシリンダー4のピストンロッド6
も、徐々に降下,収納,短縮される。このように異物C
が外れても、第1マスト3,第2マスト2が急落下する
ことは回避される。
【0024】第2に、しかもこれは、第1マスト3の下
端部や上端部内側と、シリンダー4のチューブ側や台車
13上との間に、チェーンやワイヤ19等の落下防止材
を張架することにより、実現される。すなわち、落下防
止材たるワイヤ19は、一端が、最も外側に外嵌される
第1マスト3に止着されると共に、他端が、安定したシ
リンダー4のチューブ側や台車13上に止着されるの
で、他の部位に止着される場合に比し、止着,取付けが
簡単容易であると共に、止着,取付けの強度面に優れ故
障も少ない。更に落下防止材たるワイヤ19は、第1,
第2実施例では2個の滑車20,21に、第3実施例で
も2個の滑車24,21に掛け渡されているので、動作
がスムーズであると共に衝撃も緩和され、この面からも
強度面に優れ故障が少ない。特に第3実施例では、落下
防止材たるワイヤ19が、第1,第2,第3マスト3,
2,1内のみにて、止着され,掛け渡され,配設されて
いるので、外部の障害物に当たるおそれがないと共に、
高所作業に伴うセメント,塗料,吹き付け材,その他の
残滓やほこり等が付着するおそれもなく、この面から
も、強度面に優れ故障が少ない。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る高所作業車は、以上説明し
たように、チェーンやワイヤ等の落下防止材を、請求項
1では、昇降装置の第1マストの下端部から、第2マス
トの下端部および第3マストの上端部を介し、シリンダ
ーのチューブ側や台車上との間に、張架状態で配設して
なることにより、又、請求項2では、昇降装置の第1マ
ストの上端部内から、第2マストの下端部内側および第
3マストの上端部を介し、シリンダーのチューブ側や台
車上との間に、張架状態で配設してなることにより、次
の効果を発揮する。
【0026】まず第1に、第1マスト,第2マスト間に
異物が挟まった場合においては、第1マストのみならず
第2マストも降下,収納,短縮されず、繰り出し,上
昇,伸長されたままとなる。そして事後、このような異
物が外れ,抜け落ち,取り外されると、第1マスト,第
2マストは、急落下することなく、自重により徐々にシ
リンダーと共に降下,収納,短縮される。従って、第1
マストに固定された作業台の作業者に大きな衝撃を与え
ることがなく、台車上に作業者等がいる場合にも押し潰
される心配がなく、事故発生の危険が回避され、安全性
が向上する。
【0027】第2に、しかもこれは、簡単容易かつ確実
に、故障も少なく実現される。すなわち、上述した第1
の点は、第1マストとシリンダーのチューブ側や台車上
との間に、落下防止材を張架することにより、簡単容易
に取付け付設されると共に、強度面にも優れ故障も少な
く実現される。特に請求項2では、落下防止材が第1,
第2,第3マスト内に配設されるので、外部の障害物に
当たるおそれがないと共に、高所作業に伴うセメント,
塗料,吹き付け材,その他の残滓やほこり等が付着する
おそれもなく、この面からも、強度面に優れ故障も少な
い。このように、この種従来例に存した問題点が一掃さ
れる等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるも
のがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車の第1実施例の要部の
正断面概略図である。
【図2】同第2実施例の要部の正断面概略図である。
【図3】(1)図は、同第3実施例の要部の正断面概略
図であり、(2)図は(1)図の要部拡大図である。
【図4】この種従来例の高所作業車の要部の正断面概略
図である。
【図5】高所作業車の側面概略図である。
【符号の説明】
1 第3マスト 2 第2マスト 3 第1マスト 4 シリンダー 5 チェーン(連結材) 6 ピストンロッド 7 滑車 8 油圧回路 9 ポンプ 10 逆止弁 11 ソレノイドバルブ 12 油槽 13 台車 14 作業台 15 車輪 16 ピン 17 ピン 18 ブラケット 19 ワイヤ(落下防止材) 20 滑車 21 滑車 22 取付部材 23 取付部材 24 滑車 A 昇降装置 B 昇降機構 C 異物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台車上に作業台が、昇降装置にて垂直に
    昇降可能に組み付けられた高所作業車であって、 該昇降装置は、筒状の入れ子構造をなし全体的に伸縮可
    能な3段のマスト式よりなり、前記台車上に固定的に立
    設された基端側の第3マストと、該第3マストに外嵌可
    能な中間の第2マストと、該第2マストに外嵌可能な先
    端側の第1マストと、を備えてなり、次の昇降機構によ
    り該第1,第2マストの繰り出し,上昇が行われると共
    に、自重により該第1,第2マストの降下,収納が行わ
    れるようになっており、 該昇降機構は、前記台車上から立設されると共にピスト
    ンロッドの先端部が該第2マストの上端部に連結された
    シリンダーと、一端が該第1マストの下端部に止着さ
    れ、途中が該第2マストの上端部に付設された滑車に掛
    け渡され、他端が該第3マストに止着された、張架状態
    のチェーンやワイヤ等の連結材と、からなり、 更に別途、チェーンやワイヤ等の落下防止材が、その一
    端が、該第1マストの下端部に止着され、途中が、該第
    2マストの下端部に付設された滑車そして該第3マスト
    の上端部に付設された滑車に、順次掛け渡され、他端
    が、前記シリンダーのチューブ側や前記台車上に止着さ
    れ、もって張架状態で配設されていること、を特徴とす
    る高所作業車。
  2. 【請求項2】 台車上に作業台が、昇降装置にて垂直に
    昇降可能に組み付けられた高所作業車であって、 該昇降装置は、筒状の入れ子構造をなし全体的に伸縮可
    能な3段のマスト式よりなり、前記台車上に固定的に立
    設された基端側の第3マストと、該第3マストに外嵌可
    能な中間の第2マストと、該第2マストに外嵌可能な先
    端側の第1マストと、を備えてなり、次の昇降機構によ
    り該第1,第2マストの繰り出し,上昇が行われると共
    に、自重により該第1,第2マストの降下,収納が行わ
    れるようになっており、 該昇降機構は、前記台車上から立設されると共にピスト
    ンロッドの先端部が該第2マストの上端部に連結された
    シリンダーと、一端が該第1マストの下端部に止着さ
    れ、途中が該第2マストの上端部に付設された滑車に掛
    け渡され、他端が該第3マストに止着された、張架状態
    のチェーンやワイヤ等の連結材と、からなり、 更に別途、チェーンやワイヤ等の落下防止材が、その一
    端が、該第1マストの上端部内側に突出して止着され、
    途中が、該第2マストの下端部内側に付設された滑車そ
    して該第3マストの上端部に付設された滑車に、順次掛
    け渡され、他端が、前記シリンダーのチューブ側や前記
    台車上に止着され、もって張架状態で配設されているこ
    と、を特徴とする高所作業車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009091108A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Daifuku Co Ltd 昇降搬送装置
CN110775865A (zh) * 2019-10-29 2020-02-11 杭州赛奇机械股份有限公司 桅柱升降实时防偏摆系统
CN111054555A (zh) * 2019-12-12 2020-04-24 天津职业技术师范大学(中国职业培训指导教师进修中心) 一种喷涂塔

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