JPH08119023A

JPH08119023A - 小荷物運搬車の荷台取付装置

Info

Publication number: JPH08119023A
Application number: JP28259494A
Authority: JP
Inventors: Hiroki Shintani; 谷博樹新
Original assignee: Seirei Industry Co Ltd
Current assignee: Yanmar Agribusiness Co Ltd
Priority date: 1994-10-20
Filing date: 1994-10-20
Publication date: 1996-05-14

Abstract

(57)【要約】（修正有）［目的］小荷物運搬車において、形状の異なる物品に
適合するように形成された種々の荷台を、車体に簡単に
付替装着できるようにする。［構成］荷台の前端寄り部位の下面部位に前後向きに
装設する取付部と、取付部に対応して車体側に装設する
支持部とを互いに嵌合し得る軸状体と筒状体で形成し
て、車体側の支持部を、車体の前端寄り部位に配設する
横軸を中心にして前後方向に回動可能に支承装設し、そ
の支持部を起立体勢に維持して置いて、それに荷台側の
取付部を上方から落とし込み状に嵌挿して荷台を取り付
けることができるようにした小荷物運搬車の荷台取付装
置にしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、小荷物運搬車の荷台
取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】路地や坂路、階段状地（以下路地等とい
う）のような特殊で狭小な場所においてはトラックなど
の一般的な運搬車輛の通行が困難ないし不可能なため、
人力での荷物運搬を余儀なくされて労力負担が大きくな
る。そこで、路地等での荷物運搬を容易且つ省力的に行
うことを目的とした小荷物運搬車が提案されている（例
えば、実開平４−１１２１８２号公報参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の従
来のものは、走行車体に装設する荷台を種々の形態のも
のに付替えることができるようになったものは少なく、
また、荷台を着脱できるものがあっても、その着脱手段
は、荷台側の取付板と車体側の支持板に開設されている
ボルト孔を合致させボルトを挿通して締結固定するもの
であったから着脱が容易ではなかった。故に、例えば、
ガスボンベのような円柱状の物品、ダンボ−ル箱のよう
な方形物品のように荷物の形状が異なっても、それらを
同じ形状の荷台に載せて運搬されていたので、積載効率
が悪く、また、荷物の形状によっては荷の安定性が悪く
て運行に難渋し、危険を伴うことにもなりかねないとい
った問題があった。

【０００４】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、車体に対す
る荷台の着脱をきわめて容易に行うことができて、形状
の異なる物品を運搬する場合に、それぞれの物品を積載
するに好適な形態の荷台を必要に応じて労力負担少なく
付替装着して、安全に運搬できるようにした小荷物運搬
車の荷台取付装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そして、上記目的を達成
するため、本発明における荷台取付装置は、荷台の前端
寄りの下面部位に前後向きに装設する取付部と、その取
付部に対応して車体側に装設する支持部とを互いに嵌合
し得る軸状体と筒状体で形成し、前記取付部が嵌挿され
る車体側の支持部を、車体の前端寄り部位に配設する横
軸を中心にして前後方向に回動可能に支承装設したもの
にしている。また、支持部を支承する横軸が、荷台を車
体に沿った横置姿勢と車体に対して起立する姿勢とに姿
勢変更するための回動支点軸を兼ねるものにしている。

【０００６】

【発明の作用及び効果】本発明における荷台取付装置が
実施された小荷物運搬車において、車体に荷台を装着す
る際には、車体側の支持部を横軸を中心で前方に回動さ
せて所定の起立姿勢に保って置いて、その支持部の上方
から荷台側の取付部を落とし込み状に嵌挿することによ
って荷台を取付けることができるので、従来の同種のも
のに比べると荷台の装着が著しく容易になり、形状の異
なる運搬物品のそれぞれに適応する種々の形態の荷台を
必要に応じて労力負担少なく付替装着することができ
る。

【０００７】また、小荷物運搬車が、荷台を車体に沿っ
た横置姿勢と車体に対して起立する姿勢とに姿勢変更し
て荷物を載せ降ろしするものである場合に、車体側の支
持部を前後方向に回動可能に支承する横軸が荷台起立・
回倒の回動支点軸を兼ねるものにしてあるので、荷台起
立・回倒型の小荷物運搬車であっても、所要部品点数が
少なくて済み構造簡潔になる。

【０００８】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明するが、図１は本発明装置が実施された小荷物運
搬車の側面図、図２は本発明装置の要部構造及び荷台取
付態様を示す拡大図、図３は荷台の形態の一例を示す説
明図、図４は他の形態の荷台を示す説明図、図５はもう
一つの形態の荷台を示す説明図である。

【０００９】図１に示されている小荷物運搬車の車輛本
体は、原動機(１)により駆動される左右一対のクロ−ラ
走行部(２)(２)を備えた車体(３)の一端部に運転部(４)
を設けて歩行用に構成されており、車体(３)は、側面視
で前低後高に傾斜する左右一対の上枠(３ａ)と、略逆Ｌ
字状の左右の下枠(３ｂ)とで組成されて、上枠(３ａ)の
後上端部に前記運転部(４)が設けられ、該運転部(４)に
各種の操作具類(５)が設けられている。

【００１０】また、車体(３)の下枠(３ｂ)部分に、油圧
ポンプなどの油圧機器(６)、原動機(１)、走行ミッショ
ン(７)が設けられていて、原動機(１)と走行ミッション
(７)との間が伝動機構(８)で連動連結されるとともに、
原動機(１)と油圧機器(６)との間が別の伝動機構(９)で
連動連結されている。

【００１１】そして、上記のように構成された車輛本体
の車体(３)に、荷台(１０)を着脱自在に取付けて小荷物
運搬車が構成されるのであるが、荷台装着の為の取付手
段が本発明にあっては以下のように構成されている。荷
台(１０)の前端部寄りの下面部位に、前後方向軸心の軸
状体からなる取付部(１１)が設けられると共に、その取
付部(１１)に対応する筒状体の支持部(１２)が車体(３)
の前方寄り部位に装設されて、荷台(１０)側の取付部
(１１)を、車体(３)側の支持部(１２)に嵌装し、取付部
(１１)の先端部に穿設されているピン孔(１３)に止ピン
を挿して抜け止めして荷台(１０)を取付けるようになっ
ている。

【００１２】支持部(１２)は、車体(３)に固設された保
持板(１４)に水平横向きに支承した横軸(１５)に取付け
られ、横軸(１５)を中心にして前後方向に回動可能に設
けられており、荷台(１０)が鉛直線から設定角度(ａ)前
方に傾斜した起立体勢となるように回動されたとき、保
持板(１４)に設けられているストッパ−(１６)に支持部
(１２)の一部が当接して起立体勢が維持されるようにな
っており、また、上述の起立体勢から後方に回倒された
ときには荷台(１０)が上枠(３ａ)の上面に当接して定置
されるようになっている。

【００１３】そうして、車体(３)に枢着されている油圧
シリンダ(１７)のピストン端部を荷台(１０)の後方寄り
部位に着脱自在に枢着連結し、前記油圧機器(６)で油圧
シリンダ(１７)を伸縮作動することによって荷台(１０)
の上述した起立・回倒を行わせ得るように構成されるの
であるが、荷台(１０)は、運搬物品の形状の異なりに応
じて種々の形態のものを付替装着できるようになってお
り、形態の異なる荷台の幾つかの例が図３〜図５に示さ
れている。

【００１４】図３のものは比較的大型のガスボンベのよ
うな円柱状物品(１８)を載置するに好適な形態に形成さ
れており、図４のものは比較的小型のガスボンベのよう
な円柱状物品(１９)を二個横並べに載置するに好都合な
形態になっており、更に、図５のものはダンボ−ル箱の
ような方形物品(２０)を載置するに好都合な平坦荷台に
形成されている。そして、何れの荷台(１０)において
も、取付部(１１)は、車体(３)側の支持部(１２)に共通
に合致するように設けられている。

【００１５】なお、(２１)は、積載物品を掛止する止め
バンドであり、また、(２２)は、荷台(１０)が所定の起
立体勢に回動されたときに、やや前傾姿勢で地面に近接
又は接地するように荷台(１０)の前端部に設けられてい
る荷受板である。

【００１６】実施例のように構成された荷台取付装置を
備える小荷物運搬車において、車体(３)に荷台(１０)を
取付ける場合に、車体(３)側に設けられている支持部
(１２)を前方に回動させて行くと、支持部(１２)の一部
が保持板(１４)に設けられているストッパ−(１６)に当
接して鉛直線より所定角度(ａ)前傾した起立姿勢に維持
される。

【００１７】支持部(１２)を上述のように起立維持させ
たのち、車輛の前面部に位置する作業者が、図２に実線
で示しているように向けた荷台(１０)を自重を利用しな
がら矢印(イ)の方向に下降させれば、荷台(１０)側の取
付部(１１)が支持部(１２)に落とし込み状に嵌まる。そ
して、支持部(１２)の下端より下方に突出位置する取付
部のピン孔(１３)に止ピンを挿して抜け止めすれば荷台
(１０)が車体(３)に取り付けられる。

【００１８】この後、荷台(１０)を後方に回倒させる
と、図２に破線で示しているように荷台(１０)が車体の
上枠(３ａ)に当接して定置され、その荷台(１０)に、油
圧シリンダ(１７)のピストン端部を結合すれば、荷台起
立・回倒型の小荷物運搬車が構成される。而して、荷台
(１０)に荷物を載せる時は、油圧シリンダ(１７)を伸長
作動させれば、荷台(１０)が横軸(１５)を回動支点とし
て図２に二点鎖線で示しているように起立され、その起
立状態においては、荷台(１０)の前端部に設けられてい
る荷受板(２２)がやや前傾姿勢で地面に近接又は接地す
る体勢になる。

【００１９】荷台(１０)を上述のような起立体勢にし
て、荷受板(２２)上に荷物を受けさせながら荷台の前面
に沿わせて積載して止めバンド(２１)で掛止し、油圧シ
リンダ(１７)を縮小動させると、荷台の後方傾動により
荷台上に荷物が載せられるので作業が行い易い車輛の前
面部に在って人力による荷物持ち上げの揚程が殆どない
状態で省労力に荷物の積込ができる。また、逆に、荷台
(１０)から荷物を降ろす場合にも、油圧シリンダ(１７)
を適宜に伸長動させて荷台(１０)を所望角度に起立させ
ることによって容易且つ省労力に荷降作業することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明装置が実施された運搬車の側面図であ
る。

【図２】本発明装置の要部構造及び荷台取付態様を示す
拡大図である。

【図３】荷台の形態の一例を示す説明図である。

【図４】他の形態の荷台を示す説明図である。

【図５】もう一つの形態の荷台を示す説明図である。

【符号の説明】

３車体１０荷台１１取付部１２支持部１５横軸

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】荷台(１０)の前端寄りの下面部位に前後
向きに装設する取付部(１１)と、その取付部(１１)に対
応して車体(３)側に装設する支持部(１２)とを互いに嵌
合し得る軸状体と筒状体で形成し、前記取付部(１１)が
嵌挿される車体(３)側の支持部(１２)を、車体(３)の前
端寄り部位に配設する横軸(１５)を中心にして前後方向
に回動可能に支承装設してある小荷物運搬車の荷台取付
装置。
【請求項２】支持部(１２)を支承する横軸(１５)が、
前記荷台(１０)を車体(３)に沿った横置姿勢と車体(３)
に対して起立する姿勢とに姿勢変更するための回動支点
軸を兼ねている請求項１記載の小荷物運搬車の荷台取付
装置。