JPH08118971A - 車両用燃料タンク - Google Patents

車両用燃料タンク

Info

Publication number
JPH08118971A
JPH08118971A JP26079794A JP26079794A JPH08118971A JP H08118971 A JPH08118971 A JP H08118971A JP 26079794 A JP26079794 A JP 26079794A JP 26079794 A JP26079794 A JP 26079794A JP H08118971 A JPH08118971 A JP H08118971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
fuel tank
tank
tank body
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26079794A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Shida
正人 志田
Ryoichi Kawahara
亮一 河原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP26079794A priority Critical patent/JPH08118971A/ja
Publication of JPH08118971A publication Critical patent/JPH08118971A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸発燃料の発生を抑えると共に路面干渉に対
しても強い車両用燃料タンクを提供する。 【構成】 燃料タンク1のタンク本体5の底壁を構成す
る下ケースは内側壁8と外側壁9とで二重構造に形成さ
れている。内側壁8と外側壁9間には左右に車体前後方
向に沿うメンバ11,11が取り付けられこのメンバ1
1の取付部位に沿うようにしてベルト16が架け渡され
燃料タンク1がリヤフロアパネル2下に吊下されてい
る。外側壁9の前面にはメンバ11の配置位置の外側に
導入口13が、また外側壁9の後面には導入口13に対
応する位置に排出口14が設けられ車両走行時の低温外
気が導入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用燃料タンクに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用燃料タンクを搭載する場合には、
その搭載場所としてトランクルーム内部やリヤフロア下
が選択されることがあるが、リヤフロアパネル下に搭載
した場合には、トランクルーム内に搭載した場合のよう
にトランクルーム内スペースを狭くしない点で有利であ
る(昭和55年(株)山海堂発行自動車工学全書13巻
乗用車の車体第195頁参照。)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料タ
ンクをリヤフロア下に搭載すると、例えばアイドリング
時にエンジンルームやエキゾーストから発生する熱によ
りタンク本体周辺の雰囲気温が上がり、タンク本体内の
燃料温度を上昇させ蒸発燃料が多量に発生してしまう。
したがって、この蒸発燃料を吸着処理するキャニスタを
大型化しなければならず、スペース上の制約の大きいエ
ンジンルームを狭くしてしまうという問題がある。
【0004】また、リヤフロア下に露出したタンク本体
の路面干渉を回避するために車体に先当てプロテクタを
設定する必要があり、そのプロテクタからの入力を受け
るためプロテクタ取付部位を補強しなければならず、車
体重量の増加を招いてしまうという問題がある。
【0005】そこで、この発明はタンク本体を冷却する
ことができ、プロテクタ及びこれを取り付ける部位の補
強を行うことなしに路面干渉に対してタンク本体を保護
することができる車両用燃料タンクを提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】フロアパネルの下方に配
置された車両用燃料タンクにおいて、タンク本体の底壁
を所定の間隔を隔てた内側壁と外側壁とで二重構造に形
成し、この外側壁に内外側壁間を流路とする外気の導入
口と排出口を形成した。ここで、上記内側壁と外側壁と
の間にメンバを介装しても良い。また、上記メンバが上
記導入口から排出口に沿う方向に配置されるようにして
も良い。
【0007】上記タンク本体の底壁の外側壁であってメ
ンバに沿う位置に、タンク本体を吊下するベルトを配置
しても良い。
【0008】
【作用】請求項1に記載した発明によれば、車両走行時
にフロアパネルの下を流れる低温外気が導入口から入
り、流路を流れて排出口から排出される際にタンク本体
の底壁の内側壁から熱を奪い、タンク本体内の燃料温の
上昇を抑える。また、タンク本体の底壁が路面干渉をし
ても底壁が二重構造となっているため内側壁の破損を抑
えると共に、路面干渉防止用のプロテクタ及び燃料タン
ク回りの車体の補強を不要とする。更に、タンク本体の
底壁が二重構造になっているため、タンク本体外壁の膜
振動に起因する車室内でのこもり音の発生を防止する。
【0009】請求項2に記載した発明によれば、請求項
1の作用に加え、タンク本体の底壁の内側壁と外側壁と
の強度・剛性を高めて衝突時におけるタンク本体の衝撃
による破損を防止する。
【0010】請求項3に記載した発明によれば、請求項
1,2の作用に加え、メンバが流路内を流れる外気のガ
イドとして機能する。
【0011】請求項4に記載した発明によれば、請求項
2,3の作用に加えベルトの取り付けの際にメンバによ
ってタンク本体の底壁の外側壁が変形するのを防止す
る。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面と共に説明
する。図2に示すように車両用の燃料タンク1はフロア
パネルとしてのリヤフロアパネル2の下に配置されてい
る。
【0013】具体的には、リヤフロアパネル2は後部が
段差部によって前部よりも高くなっており、この高くな
った部分の下側に燃料タンク1が搭載されている。
【0014】ここで、リヤフロアパネル2の段差部の各
々のコーナー部分には図2に示すようにレインフォース
3,4が各々取り付けられている。
【0015】燃料タンク1のタンク本体5は、上下2つ
に分割された両部材を各フランジ部にて接合し、もなか
状に形成されたものであり、上ケース6とは異なり下ケ
ース7は内側壁8と外側壁9とを接合フランジ部で取り
付けて構成された二重構造となっている。上記下ケース
7が底壁を構成している。
【0016】タンク本体5の内部、具体的にはタンク本
体5の下ケース7の内側壁8の底部には、旋回槽10が
設けられている。この旋回槽10は車両旋回時等におい
て燃料タンク1内の燃料液面が大きく変動してフィード
パイプが吸い込み不良を起こすことがないように設けら
れたものであり、この旋回槽10内には図外の燃料ポン
プの吸込口が臨設されている。
【0017】上記タンク本体5の内側壁8と外側壁9と
は各々の間には一定の間隔を隔ててあり、両者間には図
4に示すようにハット型面形状のメンバ11が車体前後
方向に沿って左側と右側とに一対配置されている。即
ち、旋回槽10の外側に位置するように配置されてい
る。各メンバ11は下側に開いた状態で配置されてお
り、メンバ11のフランジ部12が上記外側壁9の下面
に接合されている。ここで、外側壁9に取り付けられた
メンバ11の上面は内側壁8の下面に当接して内側壁8
を下方から支持することになるため、内側壁8と外側壁
9とは所定の間隔が確保された状態で保持されることに
なる。
【0018】図1,2に示すようにタンク本体1の下ケ
ース7の外側壁9の前壁には各メンバ11の配置位置よ
りも外側に外気の導入口13が形成され、一方上記外側
壁9の後壁には各導入口13に対応して外気の排出口1
4が形成され、これら各導入口13から対応する排出口
14に向かって前記内側壁8と外側壁9との間の空間が
外気の流路15として形成されている。
【0019】そして、上記タンク本体1の下面、具体的
には、下ケース7の下面であって前記メンバ11の各取
り付け部位には燃料タンク1を支持するベルト16が配
置され、各ベルト16の前端が前記リヤフロアパネル2
のレインフォース4にブラケット4Aを介して取り付け
られ、各ベルト16の後端は図外のブラケットを介して
リヤフロアパネル2に取り付けられ、これらベルト16
によって燃料タンク1がリヤフロアパネル2に吊下され
ている。尚、図1中2点鎖線はタンク本体5の縦断面を
模式的に示したものである。また、各図中FRは車体前
側を示す。
【0020】上記実施例構造によれば、車両走行時に
は、タンク本体5の下側を前側から後側へ低温外気が流
れるためこの外気の一部が図2に示すように導入口13
から下ケース7の内側壁8と外側壁9との間に流入し、
メンバ11に沿ってスムーズに流路15を流れ排出口1
4から後方に排出される。
【0021】したがって、流路15を流れる外気は上記
内側壁8を冷却するため、タンク本体5内の燃料は冷却
されて温度上昇が抑えられ、タンク本体5内における蒸
発燃料の発生は抑制される。これにより、蒸発燃料の吸
着処理を行うキャニスタを小型化でき、その分だけエン
ジンルーム内スペースを広くできる。
【0022】ここで、流路15を流れる外気は、メンバ
11が旋回槽10の外側に配置されていることから、旋
回槽10が設けられた部分の内側壁8と外側壁9とで囲
まれた空間に流入することがない。よって、旋回槽10
付近の高温燃料で受熱した外気をタンク全体に広めてし
まい、結果的にタンク内全体の燃料温度を高めてしまう
ということがない。
【0023】そして、上記内側壁8と外側壁9とによっ
て下ケース7が二重構造となっているため、タンク本体
5が路面干渉をした場合に外側壁9で内側壁8を保護す
ることができ、仮に外側壁9が損傷しても燃料の外部流
出を押えることができる。また、万一、何らかの原因で
内側壁8に損傷があっても外側壁9により燃料の流出を
抑えることができる。したがって、従来のように、路面
干渉防止用のプロテクタが不要となる。
【0024】加えて、タンク本体5の下ケース7が二重
構造となっているため、タンク本体外壁の膜振動を抑え
ることができて車室内におけるこもり音低減を図ること
ができる。
【0025】更に、下ケース7の内側壁8と外側壁9と
の間にメンバ11が設けられているため、車両後面衝突
時におけるタンク本体5の強度が高まり、衝突安全性を
向上できる。
【0026】また、メンバ11の取付部位に沿ってベル
ト16が配置されているため、ベルト締め付け時にベル
ト16によるタンク本体5の変形を防止できる。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、車両
走行時においてリヤフロア下を流れる低温外気の一部が
タンク本体の外側壁の導入口から入り、流路を流れて排
出口から排出されるため、タンク本体内の燃料を冷却す
ることができる。したがって、燃料温度上昇による蒸発
燃料の発生を抑えることができ、キャニスタの小型化が
可能となり、エンジンルーム内スペースをその分だけ広
くすることができる。また、タンク本体の底壁が二重構
造となっているため、この底壁が路面干渉した場合に、
その破損が内側壁にまで至るのを防止して燃料の外部流
出を回避することができると共にタンク本体を保護する
ためのプロテクタや車体の補強を不要とできる。更に、
タンク本体が二重構造になっているため、タンク本体外
壁の膜振動を抑え、車室内のこもり音低減を図ることが
できる。
【0028】請求項2に記載した発明によれば、請求項
1の効果に加え、メンバによってタンク本体の底壁の強
度・剛性を高めることができ、車両衝突時における破損
を防止できる。
【0029】請求項3に記載した発明によれば、請求項
1,2の効果に加え、メンバが流路内を流れる外気のガ
イドとして機能し、スムーズな流れを確保できる。
【0030】請求項4に記載した発明によれば請求項
2,3の効果に加えベルトの取り付けの際に、メンバに
よってタンク本体の底壁の外側壁が変形するのを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の斜視図。
【図2】同燃料タンクの車載状態を示す断面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】図2のA−A線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…燃料タンク 2…リヤフロアパネル(フロアパネル) 7…下ケース(底壁) 8…内側壁 9…外側壁 11…メンバ 13…導入口 14…排出口 15…流路 16…ベルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネルの下方に配置された車両用
    燃料タンクにおいて、タンク本体の底壁を所定の間隔を
    隔てた内側壁と外側壁とで二重構造に形成し、この外側
    壁に内外側壁間を流路とする外気の導入口と排出口を形
    成したことを特徴とする車両用燃料タンク。
  2. 【請求項2】 上記内側壁と外側壁との間にメンバを介
    装したことを特徴とする請求項1に記載の車両用燃料タ
    ンク。
  3. 【請求項3】 上記メンバが上記導入口から排出口に沿
    う方向に配置されていることを特徴とする請求項2に記
    載の車両用燃料タンク。
  4. 【請求項4】 上記タンク本体の底壁の外側壁であって
    メンバに沿う位置に、タンク本体を吊下するベルトが配
    置されていることを特徴とする請求項2または3に記載
    の車両用燃料タンク。
JP26079794A 1994-10-26 1994-10-26 車両用燃料タンク Pending JPH08118971A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26079794A JPH08118971A (ja) 1994-10-26 1994-10-26 車両用燃料タンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26079794A JPH08118971A (ja) 1994-10-26 1994-10-26 車両用燃料タンク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08118971A true JPH08118971A (ja) 1996-05-14

Family

ID=17352883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26079794A Pending JPH08118971A (ja) 1994-10-26 1994-10-26 車両用燃料タンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08118971A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000074965A1 (fr) 1999-06-07 2000-12-14 Solvay (Societe Anonyme) Systeme a carburant pour vehicule
KR100391211B1 (ko) * 2000-11-16 2003-07-12 기아자동차주식회사 자동차 연료탱크 지지용 스트랩
US6957542B1 (en) 1999-11-09 2005-10-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel tank system
JP2006290140A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Mazda Motor Corp 車両の下部車体構造
CN1321013C (zh) * 2004-02-02 2007-06-13 丰田自动车株式会社 车辆的车身底部结构
JP2008013078A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Mazda Motor Corp 車両の下部車体構造
US8528774B2 (en) 2011-06-10 2013-09-10 Paccar Inc Fuel cooler assembly
JP2016113026A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 八千代工業株式会社 燃料タンク装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000074965A1 (fr) 1999-06-07 2000-12-14 Solvay (Societe Anonyme) Systeme a carburant pour vehicule
BE1012708A3 (fr) 1999-06-07 2001-02-06 Solvay Systeme a carburant pour vehicule.
US6957542B1 (en) 1999-11-09 2005-10-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel tank system
KR100391211B1 (ko) * 2000-11-16 2003-07-12 기아자동차주식회사 자동차 연료탱크 지지용 스트랩
CN1321013C (zh) * 2004-02-02 2007-06-13 丰田自动车株式会社 车辆的车身底部结构
US7364002B2 (en) 2004-02-02 2008-04-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle underbody structure
JP2006290140A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Mazda Motor Corp 車両の下部車体構造
JP2008013078A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Mazda Motor Corp 車両の下部車体構造
US8528774B2 (en) 2011-06-10 2013-09-10 Paccar Inc Fuel cooler assembly
JP2016113026A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 八千代工業株式会社 燃料タンク装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5195780A (en) Rear body structure of automotive vehicle
CN110461688B (zh) 车辆的前部车身结构
JP2011198575A (ja) 発熱体冷却装置
US6938727B2 (en) Integrated engine compartment component and air intake system
JP2535338B2 (ja) キヤニスタの配置構造
JPH08118971A (ja) 車両用燃料タンク
JP2005161951A (ja) 車両の吸気系構造
JP4403699B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JPH04362266A (ja) キャニスタドレンガス放散装置
JP2017094886A (ja) 車体構造
JP2536903Y2 (ja) 車両の排気管取付け構造
JP6094529B2 (ja) 自動車の後部下側の構造
JP2007069732A (ja) 自動車の車両前部構造
JP3088518B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP3511736B2 (ja) 車両のファーストクロスメンバ構造
JP3528234B2 (ja) エンジンの掃気構造
JP4534572B2 (ja) 排気ファン取付構造
JPH0712100Y2 (ja) 自動車の換気装置
JP3658780B2 (ja) エンジンの吸気取入れ構造
JP3101334B2 (ja) 自動二輪車用排気装置
JP2001130243A (ja) 自動車の換気構造
JP3649003B2 (ja) エアクリーナダクト構造
JP2022144027A (ja) エンジン用吸気ダクト
JP2024046261A (ja) 車両のダクト構造
JPH0655842U (ja) ラジエータの巻き返し風防止装置