JPH08118628A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH08118628A
JPH08118628A JP6253597A JP25359794A JPH08118628A JP H08118628 A JPH08118628 A JP H08118628A JP 6253597 A JP6253597 A JP 6253597A JP 25359794 A JP25359794 A JP 25359794A JP H08118628 A JPH08118628 A JP H08118628A
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JP
Japan
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voltage
circuit
unit
recording apparatus
print head
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JP6253597A
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English (en)
Inventor
Shiyuuhei Hiwada
周平 鶸田
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着される印字ヘッドユニットに応じて自動
的に最適駆動電圧を供給出来るインクジェット記録装置
を、簡単な構成で、且つ安価に提供すること。 【構成】 印字ヘッドユニット1は、インクジェット
記録装置から脱着可能になっており、前記ユニット1が
装着されるとコネクタ3とコネクタ17とが接続され、
電圧設定回路2とヘッド駆動電源4からなる電源発生回
路を構成する。この電源発生回路から発生される電圧
は、電圧設定回路2に設定された回路定数により決定さ
れ、ドライバ回路5へ最適駆動電圧を出力する。ドライ
バ回路5は、ヘッド駆動電源4から供給される最適駆動
電圧を使用して、図示されていないインクジェット記録
装置のコントロール回路から送り込まれる記録データ6
に基づきヘッドを駆動しインク吐出口からインクを用紙
に飛翔させ印字する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交換可能な印字ヘッド
ユニットを備えたインクジェット記録装置に関するもの
であり、更に詳しくはヘッド駆動電圧を回路的に設定す
る印字ヘッドユニットを備えたインクジェット記録装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、複数のイン
ク吐出口とその吐出口からインクを吐出させるエネルギ
ーを発生するエネルギー発生体とを有する印字ヘッドを
備え、その印字ヘッドへインクを供給すると共に、デー
タ信号に基づいてエネルギー発生体を駆動することによ
り、対応するインク吐出口からインク液滴を飛翔させ用
紙に付着させることで記録をおこなうものである。
【0003】そして、従来、このようなインクジェット
記録装置には、印字ヘッド及びインクタンク等インク供
給系を含む印字ヘッド部をユニット化し、ユニットごと
交換可能に構成されたものが提案されている。
【0004】このようなインクジェット記録装置では、
各ユニット間において、印字ヘッドのインク吐出口径や
形状の加工精度のバラツキ、あるいは、前記エネルギー
発生体、即ち発熱素子等の電気−熱エネルギー変換体や
圧電素子等の電気−機械エネルギー変換体の特性のバラ
ツキなどが存在する。このバラツキにより、ヘッドの最
適駆動電圧、即ち最適なインクの吐出状態を得るヘッド
駆動電圧が印字ヘッドユニット毎に相異する場合があっ
た。例えば、標準とするヘッド駆動電圧が24Vであっ
た場合に、ある印字ヘッドユニットでは23Vで最適吐
出状態を示し、他の印字ヘッドユニットでは25Vが最
適吐出状態を示すというようなバラツキが生じていた。
【0005】よって、このヘッドの最適駆動電圧のバラ
ツキを解消するために、印字ヘッドユニットを交換した
際には、その度に最適吐出状態になるように、印字ヘッ
ドの駆動電圧をその印字ヘッドユニットに対応した適正
電圧に合わせる必要があった。しかし、印字ヘッドユニ
ット交換毎に、そのユニットが最適吐出を行っているか
否かを測定し、それに基づいて最適駆動電圧の調整を行
うのでは、非常な手間がかかるうえ正確な調整が困難で
あった。
【0006】そこで、従来、印字ヘッドユニットのイン
ターフェイス部に設けられ、そのユニットの最適駆動電
圧を電気的にビット信号として設定する電圧設定部と、
このインターフェイス部と電気的に接続されることで、
前記電圧設定部に設定された駆動電圧をビット信号とし
て読み出し、該ビット信号に基づき前記印字ヘッドユニ
ットのヘッド駆動電圧を制御するコントローラ部と、を
備えたインクジェット記録装置が提案されている。
【0007】具体的には、図8に示すような、最適駆動
電圧値を示すビット信号を出力する端子を具備した印字
ヘッドユニット40と、ヘッド駆動電圧を出力する電源
部42と、前記ビット信号を受けて電源部42を制御す
る制御部41とを備えたインクジェット記録装置が考え
られる。印字ヘッドユニット40にCOM端子、A端
子、B端子及びC端子の4つの端子より構成された電圧
設定器が設けられており、その電圧設定器の内部回路に
おいて、COM端子と、A端子,B端子及びC端子の何
れか1つまたは複数とが接続される組合せにより各種最
適駆動電圧の情報を作成する。そして、この印字ヘッド
ユニット40をインクジェット記録装置に装着すると、
これらの端子が制御部41と接続され、その制御部41
に最適駆動電圧の情報を提供できる。制御部41は、電
圧設定器から受け取った4ビットの最適駆動電圧情報を
読み取り、読み取った情報を電圧値に変換して電源部4
2に設定する。電源部42は、予め用意されている電圧
値の中からそのユニットに適したヘッド最適駆動電圧を
ヘッド駆動回路43に供給する事が可能となっている。
【0008】こうすることで、特別な調整作業をするこ
となく、各印字ヘッドユニット毎にヘッド駆動電圧を固
有の最適値に自動的に制御することが出来た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来例のインクジェット記録装置では、電圧設
定器が設定できる電圧の種類は、ビット信号の組合せに
よる有限の種類しか持ち得なかった。即ち、図8の例で
は、COM端子,A端子,B端子,C端子の4つの端子
を用いた場合、組合せでは最大8通りしか設定できな
い。そのため、設定する駆動電圧の種類を増加させるに
は、端子数を増加させる必要が有る。しかし、端子数を
増やすことはインターフェース部の信号線を増加や内部
回路の複雑化を引き起こし、結果としてインターフェー
ス部の大型化をまねくという問題があった。
【0010】さらに問題点として、図8の方式では、イ
ンクジェット記録装置側に配備された電源部42は複数
の駆動電圧の値を供給し得るものであるが、制御部41
に予め用意された電圧以外の駆動電圧を出力させること
は出来なかった。例えば、インクの特性改良や印字ヘッ
ドユニットの改造等により最適駆動電圧が当初考えられ
たバラツキより大きく変化した場合には、対応した駆動
電圧を出力させることができない。そのため、最適駆動
電圧が大きく変化した場合にも対応できるようにするに
は、電圧設定器の端子数を増設して広い範囲の駆動電圧
値の設定が出来るようにし、それに合わせて、制御部4
1には、その端子から受信する信号の解析のための回路
や素子を追加搭載し、更に、電源部42を制御する制御
プログラムの変更等の対応策を施しておく必要がある。
ただし、それは装置の大型化やコストの上昇をまねくと
いう問題があった。また、どれだけ上記対応策を施した
としても、電源部42は制御部41に定められた電圧し
か出力できないため、あらゆる印字ヘッドユニットに対
応して適正な電圧を出力させることは不可能であった。
【0011】本発明は、上述した従来の方法の問題点を
解決するためになされたものであり、その目的とすると
ころは、あらゆる印字ヘッドユニットにおいても、その
印字ヘッドに最適駆動電圧を供給することができるイン
クジェット記録装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明に記載のインクジェット記録装置は、交換可能
な印字ヘッドユニットを備えたものであり、更に、前記
印字ヘッドユニットのインターフェース部に設けられ、
その印字ヘッドユニットの駆動電圧を設定するための所
定の回路定数を有した回路素子を有する電圧設定部と、
このインターフェース部と電気的に接続されることで、
前記電圧設定部と共に電圧発生回路を形成し、前記電圧
設定部に設定された回路定数に基づき前記印字ヘッドユ
ニットのヘッド駆動電圧を発生する駆動電源部とを備え
ている。
【0013】尚、前記電圧設定部は、少なくとも一個の
抵抗からなる回路で前記ヘッド駆動電圧を設定してもよ
い。
【0014】さらに、前記電圧設定部は、複数個の抵抗
からなる回路と、その回路の一部を切断可能なカットポ
イントとにより、前記ヘッド駆動電圧を設定してもよ
い。
【0015】尚、前記電圧設定部は、少なくとも一個の
定電圧発生素子からなる回路で前記ヘッド駆動電圧を設
定してもよい。
【0016】更に、前記電圧設定部は、複数個の定電圧
発生素子からなる直列回路と、その回路の一部を切断可
能なカットポイントとにより、前記ヘッド駆動電圧を設
定してもよい。
【0017】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1に係るイ
ンクジェット記録装置においては、印字ヘッドユニット
をインクジェット記録装置に装着することにより、イン
ターフェイス部と駆動電源部とが電気的に接続される。
すると、前記インターフェース部に設けらた電圧設定部
と前記駆動電源部により電圧発生回路が形成され、前記
電圧設定部に設定された回路定数に基づき、前記印字ヘ
ッドユニットに適正なヘッド駆動電圧を発生させる。
【0018】請求項2に係るインクジェット記録装置に
おいては、電圧設定部に組まれた回路の抵抗値にて、ヘ
ッド駆動電圧が設定される。
【0019】請求項3に係るインクジェット記録装置に
おいては、カットポイントにおいて回路を部分的に切断
することで、複数個の抵抗からなる所定の回路にても、
電圧設定部に設定される回路定数である抵抗値を各値に
容易に変更でき、それにより、適正なヘッド駆動電圧を
設定する。
【0020】請求項4に係るインクジェット記録装置に
おいては、電圧設定部に組まれた回路の両端にかかる所
定の電圧値にて、ヘッド駆動電圧が設定される。
【0021】請求項5に係るインクジェット記録装置に
おいては、カットポイントにおいて回路を部分的に切断
することで、複数個の定電圧発生素子からなる所定の直
列回路にても、電圧設定部に組まれた回路の両端にかか
る電圧値を各値に容易に変更でき、それにより、適正な
ヘッド駆動電圧を設定する。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を具
体的に説明する。
【0023】図1は、本発明に係わるインクジェット記
録装置の一実施例を示す。本実施例において、印字ヘッ
ドユニット1は、電圧設定回路2やコネクタ3,8等か
らなるインターフェイス部7と、図示していないインク
吐出口やエネルギー発生体である圧電素子を前記吐出口
に対応させて配設したヘッド部と、インクタンク等から
なるインク供給系とにより構成されている。そして、イ
ンターフェース部7に設けられたコネクタ3には電圧設
定回路2の入出力端子が備えられ、コネクタ8には図示
しない前記ヘッド部を制御する駆動信号の入力端子が備
えられている。また、印字ヘッドユニット1は、インク
ジェット記録装置へ脱着自在に装着できるようになって
いる。
【0024】印字ヘッドユニット1をインクジェット記
録装置に装着すると、インターフェイス部7のコネクタ
3が装置側に設けられたヘッド駆動電源4と電気的に接
続され、コネクタ8が装置側に設けられたドライバ回路
5の出力と電気的に接続される。尚、コネクタ8はイン
ク吐出口と同数の端子を有し、その端子は各圧電素子と
一対一に対応して接続されている。
【0025】本発明の電圧設定部に相当する電圧設定回
路2は、図3または図6に示すような、コネクタ3の入
出力端子を開放端とした回路を構成している。そして、
その回路には、回路内の素子の特性値により所定の回路
定数が設定されている。そして、その回路定数が、この
印字ヘッドユニット1が最適にインクを吐出できる駆動
電圧値(=最適駆動電圧)を決定している。
【0026】インクジェット記録装置には、ヘッドの駆
動電圧を出力する本発明の駆動電源部に相当するヘッド
駆動電源4と、印字ヘッドユニット1のヘッド部の駆動
を制御するドライバ回路5が備えられている。尚、ヘッ
ド駆動電源4の出力がドライバ回路5に入力されてい
る。
【0027】ヘッド駆動電源4は、インクジェット記録
装置の図示していない主電源より供給される所定電圧
を、電圧設定回路2の回路定数に基づいて最適駆動電圧
に変換し、ドライバ回路5へ出力するものである。
【0028】また、ドライバ回路5は、ヘッド駆動電源
4から供給されるヘッド最適駆動電圧を使用して、図示
されていないインクジェット記録装置のコントロール回
路から送り込まれる記録データ6に基づきヘッドを駆動
し、インク吐出口からインクを用紙に飛翔させ印字させ
る。
【0029】具体例を示しながら更に詳細に説明する。
【0030】ヘッド駆動電源4は、具体的には図2に示
すような構成になっている。図中に示された一実施例の
ヘッド駆動電源4aは、前記インターフェイス部7のコ
ネクタ3と接続可能なコネクタ17を備え、コネクタ3
と接続がなされることで、電圧設定回路2と共に電圧発
生回路を形成する。そして、入力端子10より主電源か
らの所定電圧を供給し、電圧設定回路2の回路定数に基
づき電圧を変換し、出力端子11より適正駆動電圧をド
ライバ回路5へ出力する。
【0031】本実施例のヘッド電源回路4aの動作は、
次のようになる。入力10より入力された電圧は、抵抗
13によりトランジスタ12にベース電流を供給すると
出力11には、電圧が現れる。
【0032】電圧設定回路2の構成が、図3に示すよう
に1つの抵抗20からなっていると、抵抗16とヘッド
駆動電源4a側のコネクタ17経由で接続される抵抗2
0とにより、出力11に現れた電圧を分圧し、その電圧
を誤差増幅器14の片方の入力端(図中上側)へ入力さ
れる。
【0033】誤差増幅器14の残りの入力端(図中下
側)には、基準電圧源15が接続されている。誤差増幅
器14は、2つの入力端の電圧差を0Vにするように誤
差増幅器14の出力を調整し、抵抗13からトランジス
タ12のベースへ流れ込む電流を調整する。
【0034】結果、この回路における出力11の電圧
は、次の式のようになる。
【0035】
【数1】
【0036】上記式に示すように、電圧設定回路2aの
回路定数、即ち、電圧設定回路2aに実装されている抵
抗20の抵抗値R20により、ヘッド駆動電源4aの出力
電圧Vを制御することができる。
【0037】抵抗20の実装は、例えば、工場で印字ヘ
ッドユニット毎に行うインク吐出試験において、最適な
ヘッド駆動電圧を測定し、その結果に基づいて最適駆動
電圧が得られる抵抗値R20を有する抵抗20を印字ヘッ
ドユニット1の電圧設定回路2aに実装するようにして
おけば良いことになる。ちなみに、抵抗値R20は次式に
て求められる。
【0038】
【数2】
【0039】以上説明したように、本実施例のインクジ
ェット記録装置によれば、印字ヘッドユニット1内に、
そのユニット1が適正なインク吐出動作を行う最適なヘ
ッド駆動電圧値に対応した回路定数を有する電圧設定回
路2aが設けられており、インクジェット記録装置側に
は、その回路定数に基づいて適正な電圧を出力するヘッ
ド駆動電源4が設けられている。よって、印字ヘッドの
インク吐出口の口径等にはじまる、印字ヘッドユニット
1のバラツキが存在する場合にも、印字ヘッドユニット
1の交換や装着に際し、煩雑な調整作業をすること無し
に、各ユニット毎に固有の最適値にヘッド駆動電圧を自
動的に出力させることができる。従って、インクジェッ
ト記録装置への印字ヘッドユニット1の装着性及び取り
扱い性を向上させると共に、装着されるユニットに依ら
ず、常に、インク吐出状態を最適に維持することにより
印字品質の向上を図ることができる。
【0040】また、インクの特性改造や印字ヘッドユニ
ット1の改造等により最適駆動電圧が変化した場合にも
インクジェット記録装置本体に改造等を施すことなく電
圧設定回路2aの抵抗20の抵抗値R20を変更するだけ
で対応できる。
【0041】次に、電圧設定回路2aの変形例として図
4に示すような回路をあげる。図4に示す電圧設定回路
2bも同様にヘッド駆動電源4aと接続されて、ヘッド
駆動電源4aにヘッド適正駆動電圧を出力させる。
【0042】図4は、抵抗21,22,23を並列接続
し、抵抗21と抵抗22の結線途中にカットポイント2
4、抵抗22と抵抗23の結線途中にカットポイント2
5を設けている。カットポイント24,25のどちらか
一方もしくは両方を切断する、または切断しないことに
より回路のインピーダンスを変更して、ヘッド駆動電源
4aから4種類の電圧を出力させることが可能になる。
【0043】この場合の回路定数の設定は、予め、全て
の印字ヘッドユニット1の電圧設定回路2に所定の抵抗
値を有する複数個の抵抗を図4のような構成で組み込ん
でおく。そして、工場において印字ヘッドユニット毎に
行うインク吐出試験により最適駆動電圧を測定した際
に、その結果に基づいて最適駆動電圧が得られる抵抗値
(前記R20)に電圧設定回路2bのインピーダンスが近
似するようにカットポイント24,25のカットの有無
選択を行うことでなされる。
【0044】これにより、容易にヘッド最適駆動電圧V
を得る回路定数の設定を行うことができる。この手法
は、印字ヘッドユニット1の最適駆動電圧が粗方予想で
きる範囲であり、最適駆動電圧がそれほどの精度を必要
としない場合に非常に有効な設定方法である。
【0045】次に、ヘッド駆動電源4の第二の実施例を
示す。
【0046】図2では、ヘッド駆動電源4の出力電圧の
分圧抵抗値を変化させたものであるが、図5に示す構成
では、ヘッド駆動電源4の出力電圧分圧抵抗値を固定し
ておき、基準電圧源を変化させる構成例である。図2の
方式と異なる部分のみ説明する。
【0047】抵抗31は、図6で示す電圧設定回路2c
の電圧発生素子である定電圧ダイオード33に順方向電
流を流すための抵抗である。順方向電流を流すことによ
り定電圧ダイオード33の両端に図2の基準電圧源15
に相当する一定な電圧であるツェナー電圧が発生する。
【0048】本実施例における出力11の電圧は、次の
式のようになる。
【0049】
【数3】
【0050】上記式に示すように、電圧設定回路2cに
実装されている定電圧ダイオード33のツェナー電圧V
T により、ヘッド駆動電源4bの出力電圧Vを決定する
ことができる。即ち、印字ヘッドユニット毎に定電圧ダ
イオード33のツェナー電圧VTを最適駆動電圧が得ら
れる電圧にしておけば、良いことになる。そのことによ
り、図2及び図3に示した前述の実施例と同様な効果を
得ることができる。
【0051】更に、電圧設定回路2cの変形例として図
7に示すような回路をあげる。図7に示す電圧設定回路
2dは、定電圧ダイオード34,35,36を直列接続
し、定電圧ダイオード34とカットポイント37とを並
列に設けて結線し、定電圧ダイオード35とカットポイ
ント38とを並列に設けて結線してある。カットポイン
ト37,38のいずれか一方もしくは両方を切断する、
または切断しないことにより回路の両端にかかる電圧値
を変更して、ヘッド駆動電源4bから4種類の電圧を出
力させることが可能になる。
【0052】即ち、前述の図4に示された実施例と同様
に、印字ヘッドユニット1の最適駆動電圧が予想できる
範囲で、最適駆動電圧がそれほどの精度を必要としない
場合には、予め電圧設定回路2に複数個の定電圧ダイオ
ードを図7のような構成にしておき、工場におけるイン
ク吐出試験時において、最適駆動電圧が得られるツェナ
ー電圧値(前記VT )に電圧設定回路2dの両端にかか
る電圧が近似するように選択的にカットポイント37,
38を切断する。これにより適正なヘッド駆動電圧を得
ることができる。そのことにより、図2及び図4と同様
な効果が得ることができる。
【0053】以上説明したように、印字ヘッドユニット
のインク吐出口径や形状のバラツキ、あるいは、前記吐
出口からインクを吐出させるために利用されるエネルギ
ーを発生するエネルギー発生体特性のバラツキなどのた
め、ヘッドの最適駆動電圧即ち最適なインク吐出状態を
得るヘッド駆動電圧が印字ヘッドユニット毎に相異する
場合でも、印字ヘッドユニット1の交換や組み付けに際
し、特別な調整作業を要すことなく各印字ヘッドユニッ
ト毎にヘッド最適駆動電圧を自動的に供給することがで
きる。従って、従来のように印字ヘッドユニット交換の
際に煩雑なヘッド駆動電圧調整を行う必要が無くなり、
インクジェット記録装置の取り扱い性を向上させること
が可能になる。
【0054】なお、本実施例では、印字ヘッドユニット
1内にインクタンクを備えたものであるが、印字ヘッド
ユニット1とは別体にインクタンクが設けられていても
良い。
【0055】また、図3に示された実施例において、抵
抗20には可変抵抗を用いてもよい。
【0056】さらに、図4では、抵抗21,22,23
とカットポイント24,25により並列回路が形成され
ているが、図7の定電圧ダイオード34,35,36を
抵抗に変えて直列回路を形成しても図4と同等の効果を
得ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のインクジェット記録装置によれば、電圧設定部に
は印字ヘッドユニットの駆動電圧が回路定数にして内部
回路に設定されており、駆動電源部がその電圧設定部と
電気的に接続されることで電圧発生回路を形成し、その
電圧発生回路が前記電圧設定部に設定された回路定数に
基づき最適なヘッド駆動電圧を発生する。このため、印
字ヘッドユニットを任意に交換しても、煩雑な電圧調整
作業を行うことなく、常に、最適駆動電圧で印字ヘッド
を駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のインクジェット記録装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】第一の実施例のヘッド駆動電源の構成を示す図
である。
【図3】第一の実施例の電圧設定回路の構成を示す図で
ある。る。
【図4】第一の実施例の電圧設定回路の他の構成を示す
図である。
【図5】第二の実施例のヘッド駆動電源の構成を示す図
である。
【図6】第二の実施例の電圧設定回路の構成を示す図で
ある。
【図7】第二の実施例の電圧設定回路の他の構成を示す
図である。
【図8】従来例のインクジェット記録装置の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッドユニット 2 電圧設定回路 4 ヘッド駆動電源 5 ドライバ回路 7 インターフェース部 20,21,22,23 抵抗 24,25,37,38 カットポイント 33,34,35,36 定電圧ダイオード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換可能な印字ヘッドユニットを備えた
    インクジェット記録装置において、 前記印字ヘッドユニットのインターフェース部に設けら
    れ、その印字ヘッドユニットの駆動電圧を設定するため
    の所定の回路定数を有した回路素子を有する電圧設定部
    と、 前記インターフェース部と電気的に接続されることで、
    前記電圧設定部と共に電圧発生回路を形成し、前記電圧
    設定部に設定された回路定数に基づき前記印字ヘッドユ
    ニットのヘッド駆動電圧を発生する駆動電源部とを備え
    たことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧設定部は、少なくとも一個の抵
    抗からなる回路で前記ヘッド駆動電圧を設定することを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧設定部は、複数個の抵抗からな
    る回路と、その回路の一部を切断可能なカットポイント
    とにより、前記ヘッド駆動電圧を設定することを特徴と
    する請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧設定部は、少なくとも一個の定
    電圧発生素子からなる回路で駆動電圧を設定することを
    特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧設定部は、複数個の定電圧発生
    素子からなる直列回路と、その回路の一部を切断可能な
    カットポイントとにより、前記ヘッド駆動電圧を設定す
    ることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記
    録装置。
JP6253597A 1994-10-19 1994-10-19 インクジェット記録装置 Pending JPH08118628A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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