JPH08118601A - 輪転機の加湿装置 - Google Patents

輪転機の加湿装置

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JPH08118601A
JPH08118601A JP25823594A JP25823594A JPH08118601A JP H08118601 A JPH08118601 A JP H08118601A JP 25823594 A JP25823594 A JP 25823594A JP 25823594 A JP25823594 A JP 25823594A JP H08118601 A JPH08118601 A JP H08118601A
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JP
Japan
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triangular plate
paper
water
rotary press
traveling
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP25823594A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Yamaoku
利昭 山奥
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 紙面寸法を安定化し、静電気を充分に除去で
き、メンテナンスを円滑に行うことができ、印刷品質の
低下を防止できる輪転機の加湿装置。 【構成】 走行紙1が三角板5を覆って走行するとき
に、水が三角板5内から各スプレイ用穴5aを経て走行
紙1へ霧状に噴出する。加湿装置が三角板5部に設置さ
れており、加湿装置及び冷却装置への接近が容易であ
る。走行紙1は三角板5部に達する前に乾燥・冷却装置
を通過しており、走行紙1上のインキは固化している。
しかも三角板5通過時には、三角板5の表面と稜線部と
から三角板5上を滑走する走行紙1へ微圧の空気と霧状
の水とが噴出されて、走行紙1が三角板5から浮上する
とともに、走行紙1が加湿される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輪転機で印刷される走
行中の紙面に水分を供給する加湿装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】主として商業印刷を対象とするオフセッ
ト輪転機では、図6に示すように印刷ユニットと折機と
の間に、乾燥装置2と冷却装置3とを設けている。これ
は、印刷直後の走行紙1のインキは乾燥、固化していな
いため、折機にそのまま入れると、その間の各種ローラ
や三角板5の表面にインキが付着し、その後の紙面が汚
れて、印刷品質が損なわれるからである。
【0003】従って乾燥装置2により紙面を加熱して、
インキ中の溶剤を蒸発させ、インキ表面に乾燥膜を形成
し、次いで冷却装置3により急冷することにより、イン
キを紙面に固化させるとともに、印面に光沢を与えるよ
うにしている。なお印刷された走行紙1を進行方向に2
つ折りする三角板5では、印面を擦って生じる紙面の汚
れを防止するために、三角板5の稜線部に多数の小穴を
穿設して、ここから微圧の空気を噴出させ、走行紙1を
浮上させた状態にして、紙面の汚れを防止するようにし
ている。
【0004】一方、乾燥装置2では、インキ中の溶剤を
蒸発させるために、走行紙2の紙面温度を上昇させるの
で、紙層の水分も蒸発して、印刷紙面の寸法安定性、折
丁の背割れ、静電気の発生等の問題を生じる。そのた
め、乾燥装置2を通過した後の走行紙1の紙面に水分を
供給する加湿装置を使用している。この加湿装置の従来
例を図7及び図8に示した。
【0005】図7は、直接型加湿装置51を示してお
り、この直接型加湿装置51は、乾燥装置2を通過して
冷却装置3に入る走行紙1の下側に、複数個のスプレイ
ガン52を走行紙1の幅方向に設置し、これらのスプレ
イガン52に圧縮空気配管54と水配管53とを接続し
ている。この直接型加湿装置51を使用するときには、
印刷を開始して、走行紙1が一定速度に達すると、圧縮
空気配管54及び水配管52の電磁弁(図示せず)を開
き、スプレイガン52から圧力水と圧縮空気とを同時に
噴射し、スプレイガン52から噴射した水を霧状にし
て、冷却装置3に入る前の走行紙1に直接吹き付けて、
紙面を直接的に加湿する。
【0006】図8は、間接型加湿装置41を示してお
り、この間接型加湿装置41は、乾燥装置2を通過して
冷却装置3に入る走行紙1が最初に接触する冷却シリン
ダ4の前面に、複数個のスプレイガン42を冷却シリン
ダ4の軸方向に設置し、これらのスプレイガン42に圧
縮空気配管44と水配管43とを接続している。この間
接型加湿装置41を使用するときには、印刷を開始し
て、走行紙1が一定速度に達すると、圧縮空気配管44
及び水配管43の電磁弁(図示せず)を開き、スプレイ
ガン42から圧力水と圧縮空気とを同時に噴射し、スプ
レイガン42から噴射した水を霧状にして、冷却装置3
の冷却シリンダ4の表面を均一に濡らし、この冷却シリ
ンダ4に付着した水滴を走行紙1に転移させて、紙面を
間接的に加湿する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記図7、図8に示す
従来の輪転機の加湿装置では、スプレイガン52、42
が乾燥装置2と冷却装置3との間に設置されているの
で、スプレイガン52、42から噴出した霧状の水が機
外へ多くの割合で飛散し、紙面への加湿効率が良くなく
て、静電気の除去及び紙面寸法の安定化効果が不充分で
あった。
【0008】また加湿装置51、41の配管やカバーが
冷却シリンダ4の前面に横方向に設けられているので、
加湿装置及び冷却装置に近づき難くて、メンテナンスに
支障を来す上に、水滴が機内に落下する。また霧状の水
が冷却シリンダ4の表面に直接的に、或いは走行紙1を
介して間接的に供給されるので、印刷条件によっては冷
却シリンダ3の表面に付着したインキが走行紙1の紙面
に転移し、紙面が汚れて、印刷品質が低下するという問
題があった。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、紙面寸法を安定化でき
る上に、静電気を充分に除去でき、加湿装置及び冷却
装置のメンテナンスを円滑に行うことができ、印刷品
質の低下を防止できる輪転機の加湿装置を提供しようと
する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、三角板の稜線部から微圧の空気を噴出
する輪転機において、前記三角板の表面に複数のスプレ
イ用穴を穿設し、同各スプレイ用穴に圧縮空気配管と水
配管とを具えたスプレイガンを取付けている。(請求項
1)。
【0011】前記輪転機の加湿装置において、スプレイ
用穴から出た余剰の水滴を導く溝を三角板の表面に設け
てもよい(請求項2)。また本発明は、三角板の稜線部
から微圧の空気を噴出する輪転機において、前記三角板
の表面に多数の小穴を穿設し、同各小穴に連通した空気
配管を前記稜線部に連通した空気配管に接続し、圧縮空
気配管と水配管とを具えたスプレイガンを前記空気配管
内に設けている(請求項3)。
【0012】
【作用】本発明の輪転機の加湿装置は前記のように構成
されており、(1)走行紙が三角板を覆って走行すると
きに、水が三角板内から各スプレイ用穴を経て走行紙へ
霧状に噴出するので、水が機外へ飛散することがなく、
走行紙の加湿効率が向上されて、紙面寸法が安定化する
上に、静電気が充分に除去される。(2)加湿装置が三
角板部に設置されており、前記従来のように冷却シリン
ダの前面に設置する必要がないので、加湿装置及び冷却
装置への接近が容易で、加湿装置及び冷却装置のメンテ
ナンスが円滑に行われる。(3)走行紙は三角板部に達
する前に乾燥・冷却装置を通過しており、走行紙上のイ
ンキは固化している。しかも三角板通過時には、三角板
の表面と稜線部とから三角板上を滑走する走行紙へ微圧
の空気と霧状の水とが噴出されて、走行紙が三角板から
浮上するとともに、走行紙が加湿されるので、印刷品質
の低下が防止される。
【0013】
【実施例】
(第1実施例)次に本発明の輪転機の加湿装置を図1、
図2に示す第1実施例により説明すると、1が走行紙、
5が同走行紙1を進行方向に2つ折りする三角板で、こ
の三角板5の稜線部6には、多数の小穴6aが穿設され
ている。また三角板5は、内部が中空で、内部が空気配
管15を介して送風機7に接続している。
【0014】5aが三角板5の表面に穿設した4個のス
プレイ用穴、12が圧縮空気配管14及び水配管13に
接続したスプレイガンで、同スプレイガン12が上記各
スプレイ用穴5aに対応して三角板5の裏面に取付けら
れている。9が水配管13に設けた電磁弁、10が圧縮
空気配管14に設けた電磁弁である。
【0015】次に前記図1、図2に示す輪転機の加湿装
置の作用を具体的に説明する。輪転機を起動して、送風
機7から空気配管15を通って流れてくる微圧の空気が
三角板15の内部を経て三角板15の稜線部に穿設した
多数の小穴6aから噴出し、この噴出する微圧の空気に
より、走行紙1が三角板15の表面を浮上する状態で滑
走する。
【0016】そして走行紙1が一定速度に達すると、圧
縮空気配管14の電磁弁10及び水配管13の電磁弁9
が開かれ、圧力水と圧縮空気とが各スプレイガン12か
ら噴射され、各スプレイガン12から噴射された水が圧
縮空気により霧状になり、これが三角板5の内部を経て
各スプレイ用穴5aから走行紙1へ吹き付けられて、走
行紙1が均一に加湿される。
【0017】(第2実施例)図3、図4は、本発明の輪
転機の加湿装置の第2実施例を示している。21が加湿
装置で、この加湿装置21では、三角板5の表面に穿設
した4個のスプレイ用穴5aの下側縁から三角板5の先
端部に向かって4本の溝5bが集まるように穿設されて
いる。5cがこれらの溝5bの集合点に設けた排水口で
ある。なお上記各溝5bは、断面コ字状の溝で、三角板
5の表面板を貫通していない。一方、上記排水口5c
は、三角板5の表面板を貫通して、排水管26に連通し
ている。
【0018】なおその他の部分は、前記第1実施例と同
様に構成されている。次に前記図3、図4に示す輪転機
の加湿装置の作用を具体的に説明する。印刷を開始し
て、走行紙1が一定速度に達すると、前記第1実施例の
場合と同様に圧縮空気配管の電磁弁及び水配管の電磁弁
が開かれ、圧力水と圧縮空気とが各スプレイガンから噴
射され、各スプレイガンから噴射された水が圧縮空気に
より霧状になり、これが三角板5の内部を経て各スプレ
イ用穴5aから走行紙1へ吹き付けられて、走行紙1が
均一に加湿される。
【0019】このとき、三角板5の表面を滑走する走行
紙1に吸収されなかった余剰の噴霧水が水滴になり、こ
れが三角板5の表面に穿設した各溝5a内を流下し、排
水口5cから排水管26を経て機外へ排出される。この
第2実施例では、紙面に吸収されない余剰の噴霧水が各
溝5a→排水口5c→排水管26を経て機外へ速やかに
排出されるので、余剰水による断紙その他の障害がなく
なる。
【0020】(第3実施例)図5は、本発明の輪転機の
加湿装置の第3実施例を示している。31が加湿装置
で、同加湿装置31の三角板5は、前記第1、第2実施
例と同様に稜線部6に多数の小穴6aが穿設されてい
る。また三角板5は、内部が中空で、内部が空気配管3
5を介して送風機7に接続している。
【0021】5dが三角板5の表面に穿設した多数の小
穴で、これらの小穴5dが三角板5の内部を介して上記
空気配管35に接続している。37が上記空気配管35
の途中に設けたY型混合管、32が同Y型混合管37に
取付けたスプレイガン、33が同スプレイガン32に接
続した水配管、34が同スプレイガン32に接続した圧
縮空気配管、9が水配管33に設けた電磁弁、10が圧
縮空気配管34に設けた電磁弁である。
【0022】次に前記図5に示す輪転機の加湿装置の作
用を具体的に説明する。輪転機が起動して、送風機7か
ら空気配管35を通って流れてくる微圧の空気が三角板
5の各小穴5d及び稜線部の小穴6aから噴出し、この
噴出する微圧の空気により、走行紙1が三角板15の表
面を浮上する状態で滑走する。そして走行紙1が一定速
度に達すると、圧縮空気配管34及び水配管33の各電
磁弁10及び9が開かれて、混合管37のスプレイガン
32に圧力水と圧縮空気とが供給され、圧力水が霧状の
水になって、混合管37内へ噴射される。
【0023】この霧状の水は、送風機7から空気配管3
5を通って流れてくる微圧の空気にとともに空気配管3
5→三角板5内→三角板5の各小穴5d、6aを経て走
行紙1へ吹き付けられて、走行紙1が均一に加湿され
る。この第3実施例では、三角板5の表面と稜線部とか
ら三角板5上を滑走する走行紙1へ微圧の空気と霧状の
水とを噴出して、走行紙1を三角板5から浮上させると
ともに、走行紙1を加湿するので、走行紙1の加湿が一
層効果的に行われる。またスプレイガン32が空気配管
35内に設けられるので、構造が簡素化される。
【0024】
【発明の効果】本発明の輪転機の加湿装置は前記のよう
に走行紙が三角板を覆って走行するときに、水を三角板
内から各スプレイ用穴を経て走行紙へ霧状に噴出するの
で、水を機外へ飛散させることがなく、走行紙の加湿効
率を向上できて、紙面寸法を安定化できる上に、静電気
を充分に除去できる。
【0025】また加湿装置を三角板部に設置しており、
前記従来のように冷却シリンダの前面に設置する必要が
ないので、加湿装置及び冷却装置へ容易に近づくことが
できて、加湿装置及び冷却装置のメンテナンスを円滑に
行うことができる。また走行紙は三角板部に達する前に
乾燥・冷却装置を通過しており、走行紙上のインキは固
化している。しかも三角板通過時には、三角板の表面と
稜線部とから三角板上を滑走する走行紙へ微圧の空気と
霧状の水とを噴出して、走行紙を三角板から浮上させる
とともに、走行紙を加湿するので、印刷品質の低下を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の輪転機の加湿装置の第1実施例を示す
斜視図である。
【図2】同加湿装置の縦断側面図である。
【図3】本発明の輪転機の加湿装置の第2実施例を示す
斜視図である。
【図4】同加湿装置の縦断側面図である。
【図5】本発明の輪転機の加湿装置の第3実施例を示す
斜視図である。
【図6】従来の輪転機を示す側面図である。
【図7】従来の輪転機の加湿装置の一例を示す縦断側面
図である。
【図8】従来の輪転機の加湿装置の他の例を示す縦断側
面図である。
【符号の説明】
1 走行紙 5 三角板 5a 三角板5のスプレイ用穴 6 三角板5の稜線部 6a 小穴 7 送風機 9 水配管13の電磁弁 10 圧縮空気配管14の電磁弁 12 スプレイガン 14 圧縮空気配管 15 空気配管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三角板の稜線部から微圧の空気を噴出す
    る輪転機において、前記三角板の表面に複数のスプレイ
    用穴を穿設し、同各スプレイ用穴に圧縮空気配管と水配
    管とを具えたスプレイガンを取付けたことを特徴とする
    輪転機の加湿装置。
  2. 【請求項2】 前記スプレイ用穴から出た余剰の水滴を
    導く溝を前記三角板の表面に設けた請求項1記載の輪転
    機の加湿装置。
  3. 【請求項3】 三角板の稜線部から微圧の空気を噴出す
    る輪転機において、前記三角板の表面に多数の小穴を穿
    設し、同各小穴に連通した空気配管を前記稜線部に連通
    した空気配管に接続し、圧縮空気配管と水配管とを具え
    たスプレイガンを前記空気配管内に設けたことを特徴と
    する輪転機の加湿装置。
JP25823594A 1994-10-24 1994-10-24 輪転機の加湿装置 Withdrawn JPH08118601A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105751685A (zh) * 2016-03-17 2016-07-13 阜阳市飞扬印务有限公司 加湿式印刷机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105751685A (zh) * 2016-03-17 2016-07-13 阜阳市飞扬印务有限公司 加湿式印刷机

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Effective date: 20020115