JPH08118195A - 回転ロール装着前処理装置 - Google Patents

回転ロール装着前処理装置

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JPH08118195A
JPH08118195A JP28603094A JP28603094A JPH08118195A JP H08118195 A JPH08118195 A JP H08118195A JP 28603094 A JP28603094 A JP 28603094A JP 28603094 A JP28603094 A JP 28603094A JP H08118195 A JPH08118195 A JP H08118195A
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JP
Japan
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roll
center hole
lubricant
mounting
pretreatment device
Prior art date
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Pending
Application number
JP28603094A
Other languages
English (en)
Inventor
Bunzo Watanabe
文三 渡辺
Masayoshi Sano
正義 佐野
Takahisa Kawazoe
孝久 川添
Yoshio Amano
吉雄 天野
Nobuo Uematsu
伸夫 植松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Sankyu Inc
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Sankyu Inc
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp, Sankyu Inc filed Critical Nippon Steel Corp
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転ロールの端面に形成されたセンター穴を
自動的に清掃したり、該穴に潤滑剤を効果的に自動塗布
できる回転ロール装着前処理装置を提供する。 【構成】 回転ロール14の端面に形成されたセンター
穴14aに、ロール支持用のセンターピン64、65を
装着する際のセンター穴14aの前処理を行なう回転ロ
ール装着前処理装置10であって、空気圧送装置44か
らの圧縮空気を、噴射ノズル45よりセンター穴14a
に吹き出すブロア清掃手段46を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ロール装着前処理
装置に係り、更に詳しくは、回転ロールの端面に形成さ
れたセンター穴を自動的に清掃したり、該穴に潤滑剤を
効果的に自動塗布できる回転ロール装着前処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、圧延機から取り出された使用済
みの圧延ロールは、砥石を有するグラインダによりロー
ル周面が研磨されて再使用されている。圧延ロールをグ
ラインダにより研磨する際には、圧延ロールの両端面に
形成されたほぼ円錐状のセンター穴に、先端部が同じほ
ぼ円錐状のセンターピンを差し込み、両センターピンに
より支持された圧延ロールを回転させながら、砥石をロ
ール周面に押し当てて研磨している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来技
術のグラインダでは、前述したように、圧延ロールをロ
ール研磨装置にセットする際に、圧延ロールの両端面に
形成された円錐状のセンター穴に、先端部が同じ円錐状
のセンターピンを差し込むことにより、センター穴とセ
ンターピンとの軸芯を合致させて、圧延ロールを回転可
能に支持している。しかしながら、センター穴に塵や埃
が付着していると、その付着物が障害になり、センター
ピンを設定位置まで差し込めずに、センター穴の軸芯と
センターピンの軸芯とに位置ずれが生じ、圧延ロールが
回転する際に偏心回転して、正確な研磨ができないなど
の問題点があった。そこで、従来は作業者が雑巾の端部
を捩じって先を尖らせ、それを捩じるようにセンター穴
に差し込んで塵などを拭き取っており、しかも拭き取り
後に、センター穴の内周面に筆で円を描くように、油で
溶いた潤滑剤を塗布していた。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、回転ロールの端面に形成されたセンター穴を自動的
に清掃したり、該穴に潤滑剤を効果的に自動塗布できる
回転ロール装着前処理装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の回転ロール装着前処理装置は、回転ロールの端面
に形成されたセンター穴に、ロール支持用のセンターピ
ンを装着する際のセンター穴の前処理を行なう回転ロー
ル装着前処理装置であって、空気圧送装置からの圧縮空
気を、噴射ノズルより前記センター穴に吹き出すブロア
清掃手段を設けるように構成されている。
【0006】また、請求項2記載の回転ロール装着前処
理装置は、回転ロールの端面に形成されたセンター穴
に、ロール支持用のセンターピンを装着する際のセンタ
ー穴の前処理を行なう回転ロール装着前処理装置であっ
て、前記センター穴の形成部の内周面下部付近に、吐出
ノズルから粘性の大きな潤滑剤を隆起状に吐出可能な潤
滑剤吐出手段を設けるように構成されている。
【0007】さらに、請求項3記載の回転ロール装着前
処理装置は、請求項2記載の回転ロール装着前処理装置
において、前記潤滑剤が油性の潤滑剤であり、前記潤滑
剤吐出手段に、前記潤滑剤を隆起状に吐出可能な温度に
保持する恒温手段を設けように構成されている。
【0008】さらにまた、請求項4記載の回転ロール装
着前処理装置は、回転ロールの端面に形成されたセンタ
ー穴に、ロール支持用のセンターピンを装着する際のセ
ンター穴の前処理を行なう回転ロール装着前処理装置で
あって、空気圧送装置からの圧縮空気を、噴射ノズルよ
り前記センター穴に吹き出すブロア清掃手段と、前記セ
ンター穴の形成部の内周面下部付近に、吐出ノズルから
粘性の大きな潤滑剤を隆起状に吐出可能な潤滑剤吐出手
段とを備えるように構成されている。
【0009】
【作用】請求項1、4記載の回転ロール装着前処理装置
は、ブロア清掃手段の噴射ノズルをセンター穴への吹き
付け位置に配置し、空気圧送装置により発生した圧縮空
気を噴射ノズルから噴射すると、センター穴の内周面に
付着した塵や埃が圧縮空気により吹き飛ばされて、セン
ター穴が清掃される。その後、センター穴へセンターピ
ンを差し込めば、位置ずれなくセンター穴の軸芯と、セ
ンターピンの軸芯とが合致する。
【0010】また、請求項2〜4記載の回転ロール装着
前処理装置は、吐出ノズルをセンター穴に挿入し、セン
ター穴の形成部の内周面下部付近に、粘性の大きな潤滑
剤を隆起状に吐出する。その後、センター穴へセンター
ピンが差し込まれ、センターピンの穴深部への差し込み
につれて、隆起した潤滑剤がセンターピンの周面に付着
して両者間の隙間の広い範囲に押し伸ばされる。この
際、潤滑剤はセンター穴の形成部の内周面下部付近に吐
出されているので、センター穴へセンターピンが差し込
まれるまでの待機中に、隆起状態で付着された潤滑剤
が、センター穴の形成部の内周面の吐出位置から、大き
く流れ落ちたり脱落してしまう虞れが減少する。
【0011】特に、請求項3記載の回転ロール装着前処
理装置は、恒温手段により潤滑剤吐出手段が、潤滑剤を
隆起状に吐出可能な温度に保持されるので、例えば季節
による気温変化に伴って装置設置空間の温度が変動して
も、安定して隆起状の潤滑剤が吐出される。
【0012】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。なお、この実施例では、圧延機の使用済み圧延ロー
ルと、研磨された圧延ロールとの交換を行なうロール交
換装置に適用された回転ロール装着前処理装置を例にと
る。説明の都合上、圧延ロール送り方向をX方向、それ
に直交する方向をY方向、上下方向をZ方向とする。こ
こに、図1(a)は本発明の一実施例に係る回転ロール
装着前処理装置が適用されたロール交換装置におけるセ
ンター穴清掃作業状態を示す要部拡大正面図、図1
(b)は同センター穴への潤滑剤吐出作業状態を示す要
部拡大正面図、図2は同平面図、図3は同側面図、図4
は図3のS4−S4断面図、図5は図2のS5−S5断
面図、図6は圧縮空気の配管系を主体とした平面図、図
7は圧縮空気および潤滑剤の配管状態を示す概略構成
図、図8は前記ロール交換装置におけるロール移動経路
の概略図である。
【0013】図2、3に示すように、本発明の一実施例
に係る回転ロール装着前処理装置10が適用されたロー
ル交換装置11は、圧延設備のコイル圧延機から取り出
された回転ロールの一例である使用済みの圧延ロール1
4を再使用するためにグラインダ13へ送り出したり、
研磨後の圧延ロール14をグラインダ13から取り出す
装置である。
【0014】図2〜5に示すように、ロール交換装置1
1は、枠形の架台12を有しており、架台12のグライ
ンダ13側の下部に、4個の圧延ロール14を載置可能
なロール置き台15が設けられている。架台12のY方
向の両端部の上部には、それぞれX方向へ延びるXレー
ル16とXラック17とを設けており、スライダ17a
を介して、Xレール16上に枠体からなる移動台車18
が載置されている。移動台車18のグラインダ13側の
側部には、ロール置き台15とグラインダ13との間で
圧延ロール14を移動させる移載機19が搭載されてい
る。第1のモータM1によりその出力軸を回転させるこ
とにより、ギヤボックス20を介して、Y方向へ延びる
一対のシャフト21の先端部に固着された走行ギヤ22
がXラック17上で転動し、これによりXレール16に
沿って移動台車18がX方向へ移動する。次に、移載機
19を詳細に説明する。
【0015】移動台車18のグラインダ13側の側部の
両端部には、Z方向へ延びる縦枠23が取り付けられて
おり、両縦枠23のグラインダ13側の面には、所定間
隔毎にZレール24が設けられ、各Zレール24に、ス
ライダ25を介して、移載機19が一連に取り付けられ
ている。移動台車18に搭載された第2のモータM2に
よりその出力軸を回転させると、ギヤボックス26を介
して、Y方向へ延びる一対の長短シャフト27の先端部
に固着された昇降ギヤ28が回転し、移載機19が取り
付けられた昇降板29の裏面両端部のZラック30を介
して、昇降板29と一体的に移載機19が昇降する。
【0016】昇降板29の両端部の下部には側板31が
固着されており、側板31の外側面に、Y方向へ延びて
リニヤガイド32を介して、一対のロールハンド33が
互いに接離可能に取り付けられている。両ロールハンド
33の上端には短尺な縁部ラック34が固着されてお
り、その上方には、対応する縁部ラック34に噛合する
駆動ギヤ35と従動ギヤ36とが、互いに噛合状態で配
置されている。昇降板29の中央部両側上に配置された
小型の電動モータ37の出力軸を回転させると、減速機
38を介して駆動軸39が回転し、駆動軸39の先端部
に固着された駆動ギヤ35が回転すると共に、従動ギヤ
36が反対方向へ回転してロールハンド33が接離し、
圧延ロール14の端部を挟持または挟持解除する。次
に、図4を参照してロール置き台15に載置された圧延
ロール14のセンターリングを行なうロールセンターリ
ング装置40を詳細に説明する。
【0017】図4に示すように、ロールセンターリング
装置40は、移載機19により圧延ロール14をグライ
ンダ13へ送り出す際に、両ロールハンド33により、
正確に圧延ロール14の両端部を掴み上げるための圧延
ロール14のセンタリング装置であり、ロール置き台1
5のY方向の両側部に配置されて、4本の圧延ロール1
4を一度にセンタリング可能なセンタリングフレーム4
1を有している。架台12の下部中央部の両側付近に
は、Y方向へ延びる一対の電動シリンダ42が互いに反
対向きに配置されており、そのロッド43がセンタリン
グフレーム41の下部に固着されている。両電動シリン
ダ42のロッド43を同期して引き込ませることによ
り、圧延ロール14を両側からセンタリングフレーム4
1により挟み付けて、各圧延ロールの両端面の位置を一
直線に揃えるセンタリングを行なう。
【0018】次に、図1〜4、6、7を参照して、回転
ロール装着前処理装置10を詳細に説明する。図1
(a)、(b)に示すように、回転ロール装着前処理装
置10は、圧延ロール14の端面に形成されたセンター
穴14aに、空気圧送装置44からの圧縮空気を噴射ノ
ズル45より吹き出して清掃するブロア清掃手段46
と、センター穴14aの形成部の内周面下部付近に、吐
出ノズル47から潤滑剤の一例であるグリス48を吐出
可能な潤滑剤吐出手段49とを備えている。まず、ブロ
ア清掃手段46を詳細に説明する。
【0019】図1に示すように、両側のセンタリングフ
レーム41には各圧延ロール14との相対位置に比較的
大径なノズル孔50が形成されており、各センタリング
フレーム41の裏面には、それぞれのノズル孔50を被
うように、横長なエアボックス51が取り付け板52を
介して取り付けられている。それぞれのエアボックス5
1内には、各ノズル孔50に先端部が挿入される細い4
本の噴射ノズル45が装着されている。図4に示すよう
に、両電動シリンダ42のロッド43を引き込ませて、
センタリングフレーム41により各圧延ロール14をセ
ンタリングした際に、空気圧送装置44により発生した
加圧空気を噴射ノズル45から吹き出すと、センター穴
14aの形成部の内周面に付着した塵や埃などが吹き飛
ばされて、エアボックス51のノズル孔50からエアボ
ックス51内へ収納される。次に、図6、7を参照して
潤滑剤吐出手段49を詳細に説明する。
【0020】図6に示すように、潤滑剤吐出手段49
は、それぞれのセンタリングフレーム41のグラインダ
13側の端部上に、取り付け板53を介して固着された
エアシリンダタイプのグリス吐出器54を有している。
図7に示すように、各グリス吐出器54は、グリスタン
ク55に充填されたグリス48を、エアコントロール盤
56からの圧縮空気により吐出ノズル47側へ送りこ
み、同じくエアコントロール盤56から別経路で送られ
た圧縮空気により、グリス吐出器54内のグリス48を
吐出ノズル47から吐出させるものである。また、図6
に示すように、それぞれのグリスタンク55とグリス吐
出器54とを連結する可撓性チューブ57には、グリス
48の流動性を一定に保持する恒温手段の一構成部品で
あるヒートバンド58が巻き付けられており、さらにグ
リス吐出器54は恒温ボックス59に収納されている。
各恒温ボックス59は、エア配管60を介して、架台1
2下のグラインダ13側の反対側の一角部に配置された
温度調整機能を有する恒温手段の他の構成部品である図
示しない恒温空気発生装置に連結されており、恒温空気
発生装置から送られた一定温度の空気により恒温ボック
ス59内が一定温度に保持されている。なお、エア配管
60の架台12側には、電動シリンダ42のロッド43
を出し入れさせて恒温ボックス59をY方向へ移動させ
る際に、配管が追従できるようにジャバラ状の可撓ホー
ス62が装着されている。
【0021】図において、符号63は主軸台、符号64
はセンターピン、符号65は芯押し台101のスライド
センターピン、符号66は砥石、符号67はケレ着脱装
置、符号68はスライド台、符号69は蓄圧タンク、符
号70はヘッダ、符号71は2ポート電磁弁、符号72
は手動補給ポンプを示している。
【0022】続いて、本発明の一実施例に係る回転ロー
ル装着前処理装置10の動作を説明する。図8に示すよ
うに、圧延機から取り出された圧延ロール14は、天井
クレーンによりロール交換装置11のロール置き台15
のロール載置位置a1〜a4上に順次載置される。その
後、図1(a)に示すように、両側の電動シリンダ42
のロッド43を引き込ませて、センタリングフレーム4
1により各圧延ロール14のセンターリングを行う。こ
のセンターリング時に、2ポート電磁弁71を弁開側へ
切り換えて、空気圧送装置44により発生した加圧空気
を各噴射ノズル45から対応する圧延ロール14のセン
ター穴14a内へ噴射し、各センター穴14aの形成部
の内周面に付着している塵や埃を吹き飛ばして清掃す
る。それから、電動シリンダ42のロッド43を突出さ
せてセンタリングフレーム41を元の位置まで戻し、図
8に示すように、ロール載置位置a1〜a4にある何れ
かの圧延ロール14を、ロールハンド33により掴んで
所定高さ位置まで上昇させ、次いで第1のモータM1に
より移動台車18を所定距離、すなわち圧延ロール14
をグリス吐出器54との相対位置であるグリス吐出作業
位置bまで移動させる。
【0023】ここで、図1(b)に示すように、電動シ
リンダ42のロッド43を再び引き込ませ、センター穴
14aの形成部の内周面下部の略中央部に吐出ノズル4
7の吐出口を近接させて、ヒートバンド58や恒温空気
発生装置により所定粘度に保持されたグリス48を、エ
アコントロール盤56からの圧縮空気によりグリス吐出
器54の吐出ノズル47より、例えば米粒大の隆起状に
なる分量だけ吐出する。このように、グリス48はセン
ター穴14aの形成部の内周面下部に吐出されているの
で、センター穴14aへセンターピン64および芯押し
台101のスライドセンターピン65が差し込まれるま
での待機中に、隆起状態で付着しているグリス48が、
センター穴14aの形成部の内周面の吐出された位置か
ら、大きく流れ落ちたり脱落してしまう虞れが減少す
る。
【0024】それから、図8に示すように、電動シリン
ダ42のロッド43を突出させてグリス吐出器54を戻
し、第1のモータM1により移動台車18をさらにグラ
インダ13側へ移動させて、圧延ロール14をケレ着脱
装置67のケレ着脱位置まで移動させ、そこで圧延ロー
ル14の主軸台63側の端部にケレを装着する。その
後、さらに移動台車18をグラインダ13のセット位置
c上まで移動させ、ロールハンド33を下降させて圧延
ロール14を離反させる。そして、主軸台63および芯
押し台101を互いに近接させて、センターピン64お
よびスライドセンターピン65を圧延ロール14の両端
面のセンター穴14aに差し込む。この際、センター穴
14aの内周面に付着した塵や埃が圧縮空気により吹き
飛ばされているので、位置ずれなくセンター穴14aの
軸芯と、センターピン64およびスライドセンターピン
65の軸芯とが合致し、しかもグリス48は、センター
穴14aの形成部の内周面の吐出された位置に隆起状態
で付着しているので、両ピン64、65の穴深部への差
し込みにつれて、グリス48が両ピン64、65の周面
に付着して、対応するセンター穴14aと両ピン64、
65との隙間の広い範囲に押し伸ばされる。その後、グ
ラインダ13のスライド台68をスライドさせて、両ピ
ン64、65により支持された圧延ロール14を研磨位
置まで移動させ、主軸台63により圧延ロール14を回
転させながら、砥石66を圧延ロール14のロール周面
に当接させて研磨する。この際、センター穴14aと両
ピン64、65との隙間に押し伸ばされたグリス48
は、この隙間全体に略均一に塗布される。
【0025】以上、本発明を説明したが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しな
い範囲での設計などの変更があっても本発明に含まれ
る。例えば、実施例では、圧延機の使用済み圧延ロール
と、研磨された圧延ロールとの交換を行なうロール交換
装置に適用された回転ロール装着前処理装置を例に示し
たが、これに限定しなくても、その他どのような回転ロ
ールをロール装着部に装着するようにしてもよい。
【0026】また、ブロア清掃手段は、実施例のものに
限定しなくても、圧縮空気を噴射ノズルよりセンター穴
に吹き出してセンター穴の清掃ができれば、どのような
構造のものでもよい。さらに、潤滑剤吐出手段は、実施
例のものに限定しなくても、センター穴の形成部の内周
面下部付近に、吐出ノズルから粘性の大きな潤滑剤を隆
起状に吐出可能なものであれば、どのような構造のもの
でもよい。さらにまた、実施例では、潤滑剤として油性
のグリスを採用したが、これに限定しなくても、その他
どのような品種の潤滑剤でも使用できる。また、恒温手
段は、実施例のものに限定しなくても、潤滑剤を隆起状
に吐出可能な温度に保持できれば、どのような構成体か
らなるものでもよい。なお、恒温手段は、必ずしも必要
ではない。
【0027】そして、実施例では、ブロア清掃手段と潤
滑剤吐出手段との両方を配備した回転ロール装着前処理
装置を示したが、これに限定しなくても、何れか一方を
配備してもよい。さらに、実施例では、潤滑剤の吐出位
置を、回転ロールのセンター穴の形成部の内周面下部の
中央部としたが、これに限定しなくても、センター穴の
形成部の内周面下部付近であればどこでもよい。
【0028】
【発明の効果】請求項1、4記載の回転ロール装着前処
理装置は、このようにブロア清掃手段の空気圧送装置に
より発生した圧縮空気を噴射ノズルから回転ロールのセ
ンター穴へ噴射し、この穴の内周面に付着した塵や埃を
吹き飛ばすようにしたので、センター穴の自動清掃が可
能になる。
【0029】また、請求項2〜4記載の回転ロール装着
前処理装置は、潤滑剤吐出手段の吐出ノズルをセンター
穴に挿入し、センター穴の形成部の内周面下部付近に、
粘性の大きな潤滑剤を隆起状に吐出するようにしたの
で、センター穴へセンターピンが差し込まれるまでの待
機中に、隆起状態で付着された潤滑剤が、センター穴の
形成部の内周面の吐出された位置から、大きく流れ落ち
たり脱落してしまう虞れを減少できる。
【0030】特に、請求項3記載の回転ロール装着前処
理装置は、潤滑剤吐出手段に恒温手段を設けて、潤滑剤
吐出手段の内部温度を、隆起状に潤滑剤が吐出可能な温
度に保持するようにしたので、例えば季節による気温変
化に伴って装置設置空間の温度が変動しても、安定して
隆起状の潤滑剤が吐出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の一実施例に係る回転ロール装
着前処理装置が適用されたロール交換装置におけるセン
ター穴清掃作業状態を示す要部拡大正面図である。 (b) 同センター穴への潤滑剤吐出作業状態を示す要
部拡大正面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】図3のS4−S4断面図である。
【図5】図2のS5−S5断面図である。
【図6】圧縮空気の配管系を主体とした平面図である。
【図7】圧縮空気および潤滑剤の配管状態を示す概略構
成図である。
【図8】前記ロール交換装置におけるロール移動経路の
概略図である。
【符号の説明】
10 回転ロール装着前処理装置 11 ロール交換装置 12 架台 13 グラインダ 14 圧延ロール 14a センター穴 15 ロール置き台 16 Xレール 17 Xラック 17a スライダ 18 移動台車 19 移載機 20 ギヤボックス 21 シャフト 22 走行ギヤ 23 縦枠 24 Zレール 25 スライダ 26 ギヤボックス 27 長短シャフト 28 昇降ギヤ 29 昇降板 30 Zラック 31 側板 32 リニヤガイド 33 ロールハンド 34 縁部ラック 35 駆動ギヤ 36 従動ギヤ 37 電動モータ 38 減速機 39 駆動軸 40 ロールセンターリング装置 41 センタリングフレーム 42 電動シリンダ 43 ロッド 44 空気圧送装置 45 噴射ノズル 46 ブロア清掃手段 47 吐出ノズル 48 グリス 49 潤滑剤吐出手段 50 ノズル孔 51 エアボックス 52 取り付け板 53 取り付け板 54 グリス吐出器 55 グリスタンク 56 エアコントロール盤 57 可撓性チューブ 58 ヒートバンド 59 恒温ボックス 60 エア配管 62 可撓ホース 63 主軸台 64 センターピン 65 スライドセンターピン 66 砥石 67 ケレ着脱装置 68 スライド台 69 蓄圧タンク 70 ヘッダ 71 2ポート電磁弁 72 手動補給ポンプ 101 芯押し台 M1 第1のモータ M2 第2のモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川添 孝久 福岡県中間市朝霧1丁目12−25 (72)発明者 天野 吉雄 山口県光市大字島田3434番地 新日本製鐵 株式会社光製鐵所内 (72)発明者 植松 伸夫 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ロールの端面に形成されたセンター
    穴に、ロール支持用のセンターピンを装着する際のセン
    ター穴の前処理を行なう回転ロール装着前処理装置であ
    って、 空気圧送装置からの圧縮空気を、噴射ノズルより前記セ
    ンター穴に吹き出すブロア清掃手段を設けたことを特徴
    とする回転ロール装着前処理装置。
  2. 【請求項2】 回転ロールの端面に形成されたセンター
    穴に、ロール支持用のセンターピンを装着する際のセン
    ター穴の前処理を行なう回転ロール装着前処理装置であ
    って、 前記センター穴の形成部の内周面下部付近に、吐出ノズ
    ルから粘性の大きな潤滑剤を隆起状に吐出可能な潤滑剤
    吐出手段を設けたことを特徴とする回転ロール装着前処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記潤滑剤が油性の潤滑剤であり、前記
    潤滑剤吐出手段に、前記潤滑剤を隆起状に吐出可能な温
    度に保持する恒温手段を設けたことを特徴とする請求項
    2記載の回転ロール装着前処理装置。
  4. 【請求項4】 回転ロールの端面に形成されたセンター
    穴に、ロール支持用のセンターピンを装着する際のセン
    ター穴の前処理を行なう回転ロール装着前処理装置であ
    って、 空気圧送装置からの圧縮空気を、噴射ノズルより前記セ
    ンター穴に吹き出すブロア清掃手段と、前記センター穴
    の形成部の内周面下部付近に、吐出ノズルから粘性の大
    きな潤滑剤を隆起状に吐出可能な潤滑剤吐出手段とを備
    えたことを特徴とする回転ロール装着前処理装置。
JP28603094A 1994-10-25 1994-10-25 回転ロール装着前処理装置 Pending JPH08118195A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI608890B (zh) * 2013-09-27 2017-12-21 鴻海精密工業股份有限公司 吹氣清掃裝置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI608890B (zh) * 2013-09-27 2017-12-21 鴻海精密工業股份有限公司 吹氣清掃裝置

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