JPH08117843A - 複合管の製造方法 - Google Patents
複合管の製造方法Info
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- JPH08117843A JPH08117843A JP6262421A JP26242194A JPH08117843A JP H08117843 A JPH08117843 A JP H08117843A JP 6262421 A JP6262421 A JP 6262421A JP 26242194 A JP26242194 A JP 26242194A JP H08117843 A JPH08117843 A JP H08117843A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/001—Combinations of extrusion moulding with other shaping operations
- B29C48/0021—Combinations of extrusion moulding with other shaping operations combined with joining, lining or laminating
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/03—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
- B29C48/09—Articles with cross-sections having partially or fully enclosed cavities, e.g. pipes or channels
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】金属帯板2を螺旋管成形機4の内側に順次押し
込み該成形機内郭で押えて、その金属帯板を突き合せ螺
旋状に成形しつつ回転下で前進させ、更に、その突き合
せ箇所を溶接機5により連続的に溶接し、該溶接管pの
内面に、樹脂吐出口が前記溶接機よりも下流側に位置さ
れた押出金型8により樹脂を被覆して複合管を製造する
場合、溶接不良を容易に排除できる複合管の製造方法を
提供する。 【構成】螺旋管成形機4内での突き合せ螺旋状に成形中
の金属帯板に、その螺旋方向に対して逆方向の管周方向
力を加える。
込み該成形機内郭で押えて、その金属帯板を突き合せ螺
旋状に成形しつつ回転下で前進させ、更に、その突き合
せ箇所を溶接機5により連続的に溶接し、該溶接管pの
内面に、樹脂吐出口が前記溶接機よりも下流側に位置さ
れた押出金型8により樹脂を被覆して複合管を製造する
場合、溶接不良を容易に排除できる複合管の製造方法を
提供する。 【構成】螺旋管成形機4内での突き合せ螺旋状に成形中
の金属帯板に、その螺旋方向に対して逆方向の管周方向
力を加える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合管の製造方法、更
に、詳しくは、例えば、排水管、空調用冷温水管等に使
用される、金属管内面に樹脂層を設けた複合管の製造方
法に関するものである。
に、詳しくは、例えば、排水管、空調用冷温水管等に使
用される、金属管内面に樹脂層を設けた複合管の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、排水管、空調用冷温水管等に流さ
れる水質の悪化(例えば、溶存塩素、溶存酸素、PH酸
性化等)のために、金属管では腐食が著しく、このよう
な水質に対しては、金属管の内面に化学的に安定な樹脂
層を設けた金属−樹脂複合管が信頼性に優れており、多
用されている。
れる水質の悪化(例えば、溶存塩素、溶存酸素、PH酸
性化等)のために、金属管では腐食が著しく、このよう
な水質に対しては、金属管の内面に化学的に安定な樹脂
層を設けた金属−樹脂複合管が信頼性に優れており、多
用されている。
【0003】而して、このような用途に実際に用いられ
る複合管は、内面にポリ塩化ビニル層を被覆したもの、
ポリエチレン層を被覆したもの、ポリフエニレンサルフ
アィド層を被覆したもの等である。
る複合管は、内面にポリ塩化ビニル層を被覆したもの、
ポリエチレン層を被覆したもの、ポリフエニレンサルフ
アィド層を被覆したもの等である。
【0004】旧来、かかる複合管を製造するには、例え
ば、まずポリ塩化ビニル管を別工程で製管した後、その
表面に接着剤を塗布して金属管内に挿入し、ポリ塩化ビ
ニル管を膨張させるか、あるには金属管を縮径させて金
属管とポリ塩化ビニル管とを相互に接着させる方法、金
属管を樹脂溶融温度にまで一旦加熱した後、その内面に
ポリエチレン粉末樹脂を塗布し、その後管全体を冷却さ
せる方法等が使用されている。しかし、これらの製造方
法においは、多段式で工程数が多い。
ば、まずポリ塩化ビニル管を別工程で製管した後、その
表面に接着剤を塗布して金属管内に挿入し、ポリ塩化ビ
ニル管を膨張させるか、あるには金属管を縮径させて金
属管とポリ塩化ビニル管とを相互に接着させる方法、金
属管を樹脂溶融温度にまで一旦加熱した後、その内面に
ポリエチレン粉末樹脂を塗布し、その後管全体を冷却さ
せる方法等が使用されている。しかし、これらの製造方
法においは、多段式で工程数が多い。
【0005】そこで、本出願人においては、工程数の減
少、ランニングコストの低減等を図るために、金属帯板
を、環状に配列したロ−ルの内側に順次押し込むことに
よって、その金属帯板の側縁部が少なくとも相互に突き
合わされるように屈曲させて螺旋状に成形しつつ前方に
送り出し、その合わせ部を連続的に溶接して螺旋管を製
管すると共に、その螺旋管の内側に、先端から筒状に樹
脂を押し出す金型を挿入して、溶接点よりも下流側の螺
旋管の内周面に溶融樹脂を押し出し、かつ、この金型の
先端を上記製管の際の螺旋管の回転に同調させて回転さ
せながら押し出された樹脂の表面に押し付ける、複合管
の製造方法を既に提案した(特開平4−4918号公
報)。
少、ランニングコストの低減等を図るために、金属帯板
を、環状に配列したロ−ルの内側に順次押し込むことに
よって、その金属帯板の側縁部が少なくとも相互に突き
合わされるように屈曲させて螺旋状に成形しつつ前方に
送り出し、その合わせ部を連続的に溶接して螺旋管を製
管すると共に、その螺旋管の内側に、先端から筒状に樹
脂を押し出す金型を挿入して、溶接点よりも下流側の螺
旋管の内周面に溶融樹脂を押し出し、かつ、この金型の
先端を上記製管の際の螺旋管の回転に同調させて回転さ
せながら押し出された樹脂の表面に押し付ける、複合管
の製造方法を既に提案した(特開平4−4918号公
報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この複
合管の製造方法においては、上記金属帯板の螺旋状突き
合せ箇所の突き合せ状態のバラツキや広がり過ぎに起因
して、溶接不良が発生することがある。
合管の製造方法においては、上記金属帯板の螺旋状突き
合せ箇所の突き合せ状態のバラツキや広がり過ぎに起因
して、溶接不良が発生することがある。
【0007】この複合管の製造方法において、金属帯板
が環状配列ロ−ル内を通過する際に受ける抵抗力(摩擦
力)は、管周方向抵抗力(Fb)と管軸方向抵抗力(F
a)とがある。而して、この抵抗力の合成力F’の方向
αは、 tanα=Fb/Fa を満たす角度によって与えられる。
が環状配列ロ−ル内を通過する際に受ける抵抗力(摩擦
力)は、管周方向抵抗力(Fb)と管軸方向抵抗力(F
a)とがある。而して、この抵抗力の合成力F’の方向
αは、 tanα=Fb/Fa を満たす角度によって与えられる。
【0008】上記において、環状配列ロ−ル内での金属
帯板の突き合せ螺旋状への強制的な成形をスム−ズに行
わせるには、金属帯板が環状配列ロ−ル内で受ける抵抗
力と環状配列ロ−ルに金属帯板を押し込む力とを力学的
に平衡させることが有効である。
帯板の突き合せ螺旋状への強制的な成形をスム−ズに行
わせるには、金属帯板が環状配列ロ−ル内で受ける抵抗
力と環状配列ロ−ルに金属帯板を押し込む力とを力学的
に平衡させることが有効である。
【0009】本発明者等においては、上記金属帯板の螺
旋状突き合せ箇所の突き合せ状態のバラツキや広がり過
ぎの原因が、上記抵抗力と押し込み力との力学的平衡が
充分に満たされていないことにあると推定し、鋭意検討
の結果、上記の溶接不良を効果的に排除できる手段を想
到するに至った。
旋状突き合せ箇所の突き合せ状態のバラツキや広がり過
ぎの原因が、上記抵抗力と押し込み力との力学的平衡が
充分に満たされていないことにあると推定し、鋭意検討
の結果、上記の溶接不良を効果的に排除できる手段を想
到するに至った。
【0010】本発明の目的は、金属帯板を螺旋管成形機
の内側に順次押し込み該成形機内郭で押えて、その金属
帯板を突き合せ螺旋状に成形しつつ回転下で前進させ、
更に、その突き合せ箇所を溶接機により連続的に溶接
し、該溶接管の内面に、樹脂吐出口が前記溶接機よりも
下流側に位置された押出金型により樹脂を被覆して複合
管を製造する場合、溶接不良を容易に排除できる複合管
の製造方法を提供することにある。
の内側に順次押し込み該成形機内郭で押えて、その金属
帯板を突き合せ螺旋状に成形しつつ回転下で前進させ、
更に、その突き合せ箇所を溶接機により連続的に溶接
し、該溶接管の内面に、樹脂吐出口が前記溶接機よりも
下流側に位置された押出金型により樹脂を被覆して複合
管を製造する場合、溶接不良を容易に排除できる複合管
の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複合管の製
造方法は、金属帯板を螺旋管成形機の内側に順次押し込
み該成形機内郭で押えて、その金属帯板を突き合せ螺旋
状に成形しつつ回転下で前進させ、更に、その突き合せ
箇所を溶接機により連続的に溶接し、該溶接管の内面
に、樹脂吐出口が前記溶接機よりも下流側に位置された
押出金型により樹脂を被覆して複合管を製造する方法に
おいて、上記螺旋管成形機内での突き合せ螺旋状に成形
中の金属帯板に、上記回転に対して逆方向の管周方向力
を加えること特徴とする構成である。
造方法は、金属帯板を螺旋管成形機の内側に順次押し込
み該成形機内郭で押えて、その金属帯板を突き合せ螺旋
状に成形しつつ回転下で前進させ、更に、その突き合せ
箇所を溶接機により連続的に溶接し、該溶接管の内面
に、樹脂吐出口が前記溶接機よりも下流側に位置された
押出金型により樹脂を被覆して複合管を製造する方法に
おいて、上記螺旋管成形機内での突き合せ螺旋状に成形
中の金属帯板に、上記回転に対して逆方向の管周方向力
を加えること特徴とする構成である。
【0012】以下、図面を参照しつつ本発明の構成を説
明する。図1の(イ)は本発明において使用する複合管
の製造装置の要部を示している。
明する。図1の(イ)は本発明において使用する複合管
の製造装置の要部を示している。
【0013】図1の(イ)において、1は金属帯板2の
供給ボビンである。3は金属帯板の駆動送り出しロ−ル
である。4は螺旋管成形機であり、図1に示すように円
筒金型からなるものが好適であるが、、図2に示すよう
に、複数本のロ−ル41を成形すべき螺旋管の周方向
に、各ロ−ル軸が螺旋管の管軸方向にほぼ沿うように配
置したものも使用可能である。
供給ボビンである。3は金属帯板の駆動送り出しロ−ル
である。4は螺旋管成形機であり、図1に示すように円
筒金型からなるものが好適であるが、、図2に示すよう
に、複数本のロ−ル41を成形すべき螺旋管の周方向
に、各ロ−ル軸が螺旋管の管軸方向にほぼ沿うように配
置したものも使用可能である。
【0014】図1の(イ)並びに図2において、5は溶
接機の溶接ト−チである。図1の(イ)において、6は
螺旋管成形機4内の成形中の金属帯板に、上記螺旋方向
とは逆方向の管周方向力を作用させる逆回転機であり、
図1の(ロ)に示すように、溶接螺旋管pの外周に摩擦
接触する筒部61の外周に歯車62を取付け、この歯車
62に駆動歯車63により回転力を伝達させ、筒部61
を上記螺旋方向とは逆方向に回転させるものを使用でき
る。
接機の溶接ト−チである。図1の(イ)において、6は
螺旋管成形機4内の成形中の金属帯板に、上記螺旋方向
とは逆方向の管周方向力を作用させる逆回転機であり、
図1の(ロ)に示すように、溶接螺旋管pの外周に摩擦
接触する筒部61の外周に歯車62を取付け、この歯車
62に駆動歯車63により回転力を伝達させ、筒部61
を上記螺旋方向とは逆方向に回転させるものを使用でき
る。
【0015】図1の(イ)において、7は樹脂押出機、
8は先端外周部から樹脂を吐出する金型であり、上記螺
旋管成形機4を貫通して逆回転機6に達し、樹脂吐出口
が上記溶接ト−チ5の下流側に位置されている。
8は先端外周部から樹脂を吐出する金型であり、上記螺
旋管成形機4を貫通して逆回転機6に達し、樹脂吐出口
が上記溶接ト−チ5の下流側に位置されている。
【0016】本発明により、上記製造装置を使用して複
合管を製造するには、図1において、金属帯板2を駆動
送り出しロ−ル3により螺旋管成形機4内に角度θで押
し込み当該成形機4の内郭で押えて金属帯板を強制的に
螺旋状に曲げると共に螺旋間を突き合せつつ、回転状態
(この回転方向は螺旋方向)で前進させ、溶接ト−チ5
の直下にその突き合せ箇所を通過させ、この通過時にそ
の突き合せ箇所を溶接ト−チ5により溶接していく。上
記金型先端部の樹脂吐出口からは、溶接螺旋管pの前進
速度に応じた流量の樹脂を吐出させ、この吐出樹脂を上
記溶接後の管内面に被覆していく。
合管を製造するには、図1において、金属帯板2を駆動
送り出しロ−ル3により螺旋管成形機4内に角度θで押
し込み当該成形機4の内郭で押えて金属帯板を強制的に
螺旋状に曲げると共に螺旋間を突き合せつつ、回転状態
(この回転方向は螺旋方向)で前進させ、溶接ト−チ5
の直下にその突き合せ箇所を通過させ、この通過時にそ
の突き合せ箇所を溶接ト−チ5により溶接していく。上
記金型先端部の樹脂吐出口からは、溶接螺旋管pの前進
速度に応じた流量の樹脂を吐出させ、この吐出樹脂を上
記溶接後の管内面に被覆していく。
【0017】上記突き合せ螺旋管の製管中、逆回転機6
を連続駆動させて、上記螺旋管成形機4内での突き合せ
螺旋状へ成形中の金属帯板に、上記螺旋方向に対して逆
方向の管周方向力を加える。この管周方向力F’は、上
記駆動歯車63の回転力をM、螺旋溶接管pの半径をr
とすると、F’=M/rである。
を連続駆動させて、上記螺旋管成形機4内での突き合せ
螺旋状へ成形中の金属帯板に、上記螺旋方向に対して逆
方向の管周方向力を加える。この管周方向力F’は、上
記駆動歯車63の回転力をM、螺旋溶接管pの半径をr
とすると、F’=M/rである。
【0018】上記において、螺旋管成形機4を通過中の
金属帯板が該成形機の内郭との摩擦によって受ける抵抗
力は、金属帯板が当該成形機の内郭で圧されつつ螺旋状
に押されていくために、管周方向抵抗力Fbと管軸方向
抵抗力Faであり、これらの抵抗力は、金属帯板の押し
込み力に対し抵抗として作用する。また、上記の逆回転
機6による管周方向力F’も、金属帯板の押し込みに対
し抵抗として作用する。従って、金属帯板の押し込みに
対し抵抗として作用する合成力(ベクトル和)の方向β
は、 tanβ=(Fb+F’)/Fa を満たす角度である。
金属帯板が該成形機の内郭との摩擦によって受ける抵抗
力は、金属帯板が当該成形機の内郭で圧されつつ螺旋状
に押されていくために、管周方向抵抗力Fbと管軸方向
抵抗力Faであり、これらの抵抗力は、金属帯板の押し
込み力に対し抵抗として作用する。また、上記の逆回転
機6による管周方向力F’も、金属帯板の押し込みに対
し抵抗として作用する。従って、金属帯板の押し込みに
対し抵抗として作用する合成力(ベクトル和)の方向β
は、 tanβ=(Fb+F’)/Fa を満たす角度である。
【0019】而して、金属帯板の押し込み力(角度は図
に示すように、θ)と合成抵抗力とは β=θ の条件のもとで平衡し、かかるもとでは、螺旋管成形機
4内での金属帯板の突き合せ螺旋状への成形をスム−ズ
に行い得、金属帯板の螺旋状突き合せ箇所の突き合せ状
態のバラツキを排除して突き合せクリアランスを無にで
きる。
に示すように、θ)と合成抵抗力とは β=θ の条件のもとで平衡し、かかるもとでは、螺旋管成形機
4内での金属帯板の突き合せ螺旋状への成形をスム−ズ
に行い得、金属帯板の螺旋状突き合せ箇所の突き合せ状
態のバラツキを排除して突き合せクリアランスを無にで
きる。
【0020】上記において、逆回転機に代え、特に溶接
螺旋管との摩擦係数を大とした固定筒を使用することも
できる。また、逆回転機を省略し、螺旋管成形機4を上
記螺旋方向とは逆方向に回転させることも可能である。
螺旋管との摩擦係数を大とした固定筒を使用することも
できる。また、逆回転機を省略し、螺旋管成形機4を上
記螺旋方向とは逆方向に回転させることも可能である。
【0021】上記実施例においては、溶接螺旋管の回転
・前進に対して押出金型の先端部は静止状態であり、吐
出された樹脂は剪断流動されつつ溶接管内面に被覆され
ていく。かかる樹脂の剪断流動を排除するために、図3
に示すように、金型8のコア部81にシャフト82をボ
−ルベアリング83を介して回転可能に挿通し、シャフ
ト先端のランドプレ−ト84と金型先端面85との間を
ボ−ルベアリング86で摺動可能とし、シャフト82の
回転駆動で上記溶接螺旋管pの回転に同調してランドプ
レ−ト84を回転させ、金型8の吐出口87からの樹脂
をランドプレ−ト外周と溶接螺旋管内周との非剪断空間
に吐出させて当該溶接螺旋管pの内面に被覆していくこ
とができる。
・前進に対して押出金型の先端部は静止状態であり、吐
出された樹脂は剪断流動されつつ溶接管内面に被覆され
ていく。かかる樹脂の剪断流動を排除するために、図3
に示すように、金型8のコア部81にシャフト82をボ
−ルベアリング83を介して回転可能に挿通し、シャフ
ト先端のランドプレ−ト84と金型先端面85との間を
ボ−ルベアリング86で摺動可能とし、シャフト82の
回転駆動で上記溶接螺旋管pの回転に同調してランドプ
レ−ト84を回転させ、金型8の吐出口87からの樹脂
をランドプレ−ト外周と溶接螺旋管内周との非剪断空間
に吐出させて当該溶接螺旋管pの内面に被覆していくこ
とができる。
【0022】上記において、金属帯板には、鉄、アルミ
ニウム、銅、ステンレス、或るいは、これらのめっき
品、例えば、亜鉛めっき鋼板を使用でき、螺旋加工性を
保証し得るように、適度の厚みが選定される。例えば、
熱間圧延鋼板の場合、厚み2.0mm以下のものを使用
することが適切である。上記金属帯板の押し込み角度θ
は、通常100°〜120°とされる。
ニウム、銅、ステンレス、或るいは、これらのめっき
品、例えば、亜鉛めっき鋼板を使用でき、螺旋加工性を
保証し得るように、適度の厚みが選定される。例えば、
熱間圧延鋼板の場合、厚み2.0mm以下のものを使用
することが適切である。上記金属帯板の押し込み角度θ
は、通常100°〜120°とされる。
【0023】上記において、溶接機は、溶接する材料、
溶接厚み、ライン速度等を勘案して選択されるが、一般
の溶接機がほぼ問題なく使用可能である。上記におい
て、樹脂には押出し成形性の点から、通常、熱可塑性樹
脂が使用され、金属帯板との接着性に優れたものを使用
することが望ましい。例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の汎用熱可塑性樹脂にシラノ−ル基、またはカ
ルボキシル基、或るいは水酸基等をグラフト重合させた
もの、上記の汎用熱可塑性樹脂モノマ−とマレイン酸等
の接着官能基をもつ成分とを共重合させたものを使用す
ることが好ましい。
溶接厚み、ライン速度等を勘案して選択されるが、一般
の溶接機がほぼ問題なく使用可能である。上記におい
て、樹脂には押出し成形性の点から、通常、熱可塑性樹
脂が使用され、金属帯板との接着性に優れたものを使用
することが望ましい。例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の汎用熱可塑性樹脂にシラノ−ル基、またはカ
ルボキシル基、或るいは水酸基等をグラフト重合させた
もの、上記の汎用熱可塑性樹脂モノマ−とマレイン酸等
の接着官能基をもつ成分とを共重合させたものを使用す
ることが好ましい。
【0024】
【作用】螺旋管成形機4内で突き合せ螺旋状に成形され
つつある金属帯板に、螺旋方向とは逆方向の管周方向力
F’が作用する。
つつある金属帯板に、螺旋方向とは逆方向の管周方向力
F’が作用する。
【0025】この力F’を適正値に設定することによ
り、このF’と金属帯板が螺旋管成形機内郭から受ける
抵抗力Fとの合成力(ヘクトル和)の方向(角度β)
を、螺旋管成形機への金属帯板の押し込み力の方向(角
度θ)に一致させてその合成力と押し込み力とを平衡さ
せ得、螺旋管成形機4内での金属帯板の突き合せ螺旋管
への成形をスム−ズ(振動等を生じさせることなく)に
行なわせることができ、突き合せクリアランスを0にし
て溶接不良を排除できる。この場合、力F’の適正値へ
の設定は、突き合せクリアランスを0にするように、上
記逆回転機6の回転速度等を設定することにより行うこ
とができる。
り、このF’と金属帯板が螺旋管成形機内郭から受ける
抵抗力Fとの合成力(ヘクトル和)の方向(角度β)
を、螺旋管成形機への金属帯板の押し込み力の方向(角
度θ)に一致させてその合成力と押し込み力とを平衡さ
せ得、螺旋管成形機4内での金属帯板の突き合せ螺旋管
への成形をスム−ズ(振動等を生じさせることなく)に
行なわせることができ、突き合せクリアランスを0にし
て溶接不良を排除できる。この場合、力F’の適正値へ
の設定は、突き合せクリアランスを0にするように、上
記逆回転機6の回転速度等を設定することにより行うこ
とができる。
【0026】なお、上記合成力または押し込み力の変動
に対処するために、常時、突き合せ状態を監視し、突き
合せクリアランスを0に保持するように、常時、逆回転
機6の回転速度を調整することが理想的である。
に対処するために、常時、突き合せ状態を監視し、突き
合せクリアランスを0に保持するように、常時、逆回転
機6の回転速度を調整することが理想的である。
【0027】
〔実施例1〕金属帯板には、巾131mm、厚み1.6
mmの亜鉛めっき鋼板を使用し、金属帯板の押し込み角
度θを110°、押し込み速度を350mm/分とし
た。溶接機には、タングステンイナ−トガス溶接機を使
用し、樹脂には、ポリエチレンにビニルトリメトキシシ
ランをグラフト重合させたシラングラフトポリエチレン
を使用した。
mmの亜鉛めっき鋼板を使用し、金属帯板の押し込み角
度θを110°、押し込み速度を350mm/分とし
た。溶接機には、タングステンイナ−トガス溶接機を使
用し、樹脂には、ポリエチレンにビニルトリメトキシシ
ランをグラフト重合させたシラングラフトポリエチレン
を使用した。
【0028】螺旋管成形機4としての円筒金型には、内
径が114.3mm、筒部長さが300mmのものを用
い、逆回転機には、筒部材質が鉄鋼、筒部内径が11
4.3mm、筒部長さが600mmであるものを使用
し、突き合せ螺旋管の突き合せクリアランスを0にする
ように、その回転速度を常時調整した。その回転速度の
範囲は、0.1〜2回転/分の範囲内であった。
径が114.3mm、筒部長さが300mmのものを用
い、逆回転機には、筒部材質が鉄鋼、筒部内径が11
4.3mm、筒部長さが600mmであるものを使用
し、突き合せ螺旋管の突き合せクリアランスを0にする
ように、その回転速度を常時調整した。その回転速度の
範囲は、0.1〜2回転/分の範囲内であった。
【0029】〔実施例2〕実施例1に対し、筒部内面を
錆化により高摩擦とし、逆回転機を非回転の静止固定と
した以外、実施例1に同じとした。
錆化により高摩擦とし、逆回転機を非回転の静止固定と
した以外、実施例1に同じとした。
【0030】〔比較例1〕実施例1に対し、筒部内面を
そのままとし、逆回転機を非回転の静止固定とした以
外、実施例1に同じとした。
そのままとし、逆回転機を非回転の静止固定とした以
外、実施例1に同じとした。
【0031】〔比較例2〕実施例1に対し、筒部内面に
オイル系の潤滑剤を塗布し、逆回転機を非回転の静止固
定とした以外、実施例1に同じとした。これらの実施例
並びに比較例につき、製造開始10分後に、サンプルを
1m切断して突き合せの状態と溶接状態を目視により検
査した。その結果、比較例2では、溶接されていない状
態に近く、また、比較例1では、比較例2ほどではない
が、重度の溶接不良であった。
オイル系の潤滑剤を塗布し、逆回転機を非回転の静止固
定とした以外、実施例1に同じとした。これらの実施例
並びに比較例につき、製造開始10分後に、サンプルを
1m切断して突き合せの状態と溶接状態を目視により検
査した。その結果、比較例2では、溶接されていない状
態に近く、また、比較例1では、比較例2ほどではない
が、重度の溶接不良であった。
【0032】これに対し、実施例1では、突き合せクリ
アランスがほぼ0で、溶接外観も極めて良好であった。
実施例2では、実施例1には及ばなかったが、比較例2
よりも一段と良好な結果であり、本発明の効果を充分に
確認できた。
アランスがほぼ0で、溶接外観も極めて良好であった。
実施例2では、実施例1には及ばなかったが、比較例2
よりも一段と良好な結果であり、本発明の効果を充分に
確認できた。
【0033】
【発明の効果】本発明の複合管の製造方法によれば、金
属帯板を螺旋管成形機の内側に順次押し込み該成形機内
郭で押えて、その金属帯板を突き合せ螺旋状に成形しつ
つ回転下で前進させ、更に、その突き合せ箇所を溶接機
により連続的に溶接し、該溶接管の内面に、樹脂吐出口
が前記溶接機よりも下流側に位置された押出金型により
樹脂を被覆して複合管を製造する場合、上記回転に対し
て逆方向の管周方向力を調整しつつ作用させることによ
り、突き合せクリアランスをほぼ0にでき、その逆方向
の管周方向力の調整・作用は、溶接螺旋管を逆回転機に
通過させる等により行うことができるから、突き合せク
リアランスがほぼ0の溶接不良のない複合管を容易に連
続製造できる。
属帯板を螺旋管成形機の内側に順次押し込み該成形機内
郭で押えて、その金属帯板を突き合せ螺旋状に成形しつ
つ回転下で前進させ、更に、その突き合せ箇所を溶接機
により連続的に溶接し、該溶接管の内面に、樹脂吐出口
が前記溶接機よりも下流側に位置された押出金型により
樹脂を被覆して複合管を製造する場合、上記回転に対し
て逆方向の管周方向力を調整しつつ作用させることによ
り、突き合せクリアランスをほぼ0にでき、その逆方向
の管周方向力の調整・作用は、溶接螺旋管を逆回転機に
通過させる等により行うことができるから、突き合せク
リアランスがほぼ0の溶接不良のない複合管を容易に連
続製造できる。
【図1】図1の(イ)は本発明において使用する複合管
の製造装置を示す説明図、図1の(ロ)は図1の(イ)
におけるロ−ロ断面図である。
の製造装置を示す説明図、図1の(ロ)は図1の(イ)
におけるロ−ロ断面図である。
【図2】図1の製造装置における螺旋管成形機の一例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図3】図1の製造装置における金型の一例を示す説明
図である。
図である。
2 金属帯板 3 駆動送り出しロ−ル 4 螺旋管成形機 5 溶接ト−チ 6 逆回転機 7 押出機 8 金型 p 溶接螺旋管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29D 23/00 2126−4F B32B 1/08 A 9349−4F
Claims (1)
- 【請求項1】金属帯板を螺旋管成形機の内側に順次押し
込み該成形機内郭で押えて、その金属帯板を突き合せ螺
旋状に成形しつつ回転下で前進させ、更に、その突き合
せ箇所を溶接機により連続的に溶接し、該溶接管の内面
に、樹脂吐出口が前記溶接機よりも下流側に位置された
押出金型により樹脂を被覆して複合管を製造する方法に
おいて、上記螺旋管成形機内での突き合せ螺旋状に成形
中の金属帯板に、上記回転に対して逆方向の管周方向力
を加えることを特徴とする複合管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6262421A JPH08117843A (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 複合管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6262421A JPH08117843A (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 複合管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08117843A true JPH08117843A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17375556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6262421A Pending JPH08117843A (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 複合管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08117843A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001002154A1 (fr) * | 1999-07-05 | 2001-01-11 | Tungtay (Chengdu) Industrial Co., Ltd. | Dispositif de fabrication de tubes en plastique composite servant de renfort a une plaque metallique a structure en treillis perforee |
CN113236872A (zh) * | 2021-05-27 | 2021-08-10 | 云南益华管道科技有限公司 | 钢带焊接骨架孔网复合螺旋波纹管及其生产装置 |
-
1994
- 1994-10-26 JP JP6262421A patent/JPH08117843A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001002154A1 (fr) * | 1999-07-05 | 2001-01-11 | Tungtay (Chengdu) Industrial Co., Ltd. | Dispositif de fabrication de tubes en plastique composite servant de renfort a une plaque metallique a structure en treillis perforee |
CN113236872A (zh) * | 2021-05-27 | 2021-08-10 | 云南益华管道科技有限公司 | 钢带焊接骨架孔网复合螺旋波纹管及其生产装置 |
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