JPH08117080A - 合成樹脂製箸及びその製造方法 - Google Patents

合成樹脂製箸及びその製造方法

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JPH08117080A
JPH08117080A JP27971594A JP27971594A JPH08117080A JP H08117080 A JPH08117080 A JP H08117080A JP 27971594 A JP27971594 A JP 27971594A JP 27971594 A JP27971594 A JP 27971594A JP H08117080 A JPH08117080 A JP H08117080A
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JP
Japan
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thermoplastic elastomer
synthetic resin
chopsticks
chopstick
molded
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Pending
Application number
JP27971594A
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English (en)
Inventor
Fumiyuki Shiina
二三幸 椎名
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Fukugou Plast Kogyokai Kk
Original Assignee
Fukugou Plast Kogyokai Kk
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食物を滑ることなく挟み易く、且つ使用感に
も優れた合成樹脂製箸を提供すること。 【構成】 合成樹脂製箸において、少なくとも物を挟む
先端部の周囲が熱可塑性エラストマーから形成され、そ
の他の部分が硬質プラスチックから成形されていること
を特徴とする合成樹脂製箸、及び箸の形状のキャビティ
を有する金型内に硬質プラスチックを溶融射出して合成
樹脂製箸本体を成形する工程、及び箸の物を挟む先端部
周囲を被覆する熱可塑性エラストマー部材を射出成形す
る工程を含むことを特徴とする合成樹脂製箸の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂製箸及びその製
造方法に関し、更に詳しくは食物を挟む場合に滑りがな
く良好に挟むことが出来る合成樹脂製箸を経済的に提供
することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、食事用の箸としては、竹製、木材
製、合成樹脂製、金属製等の如く種々の材料からなる箸
が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】従来の合成樹脂
製箸は、他の材質の箸に比較して衛生的であること、破
損しにくいこと、大量生産が可能であること等の理由で
大量に製造及び使用されている。しかしながら、これら
の合成樹脂製箸は硬質且つ表面平滑性である為、食物を
挟む場合、食物によっては非常に挟みにくいという問題
がある。
【0004】これらの問題を解決する方法として、箸の
先端部に凹凸やギザギザを付与する方法、先端部にゴム
の被膜を設ける等の方法が提案されている。先端部に凹
凸やギザギザを付与する方法は、工程的に不利であり、
しかも箸の強度が低下し、更に使用後洗浄しにくい等の
問題がある。又、先端部にゴムの被膜を形成する方法で
は、ゴムの溶液を箸の先端に塗布し、乾燥及び硬化させ
る工程が必須であり、溶剤の使用、箸の強度の低下、工
程が多くコスト高である等の問題点がある。
【0005】更に合成樹脂製箸の一般的欠点として手指
に対する感触が悪く、竹製や木材製の箸に比べて使用感
に劣るという問題がある。従って本発明の目的は、食物
を滑ることなく挟み易く、且つ使用感にも優れた合成樹
脂製箸を提供することである。
【0006】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、合成樹脂製箸に
おいて、少なくとも物を挟む先端部の周囲が熱可塑性エ
ラストマーから形成され、その他の部分が硬質プラスチ
ックから成形されていることを特徴とする合成樹脂製
箸、及び箸の形状のキャビティを有する金型内に硬質プ
ラスチックを溶融射出して合成樹脂製箸本体を成形する
工程、及び箸の物を挟む先端部周囲を被覆する熱可塑性
エラストマー部材を射出成形する工程を含むことを特徴
とする合成樹脂製箸の製造方法である。
【0007】
【作用】少なくとも物を挟む先端部の周囲を熱可塑性エ
ラストマーから形成することによって、食物を挟む際に
滑らず且つ挟み具合のよい合成樹脂製箸が提供される。
又、箸の握りの部分或は全体の表面を熱可塑性エラスト
マーによって成形することによって使用感に優れた合成
樹脂製箸とすることが出来る。又、上記合成樹脂製箸を
インサート成形或は二色成形で製造することにとって、
合成樹脂製箸を低コストで提供することが出来る。
【0008】
【好ましい実施態様】次に本発明の1実施態様を示す添
付図面に従って本発明を更に具体的に説明する。図1a
は、本発明の合成樹脂製箸の全体の構成を図解的に説明
する図であり、図1bはそのX−X断面の拡大図、図1
cはそのY−Y断面の拡大図である。本発明の合成樹脂
製箸1は、図示の様に少なくとも物を挟む先端部の周囲
が熱可塑性エラストマー3から形成され、その他の部分
が硬質プラスチック2から成形されていることを特徴と
している。
【0009】図1に示した例は、先端部3と共に握りの
部分4にも熱可塑性エラストマー層3が形成されている
例であるが、本発明においては握りの部分4の表面を熱
可塑性エラストマー層3とすることは必須ではないが、
この様にすれば使用時において熱可塑性エラストマーに
基づく柔らかい感触があり、使用感に優れる。勿論図示
はしていないが、箸全体を熱可塑性エラストマー層で被
覆してもよい。又、握りの部分4には図示してないが、
幼児が箸使いが上手になる様に、箸を掴む指が当たる部
分に指先形状に類似した浅い窪みを形成しておくことも
好ましい。
【0010】上記本発明の箸の形状は周知の箸の形状と
同様でよく、形状的には何ら限定されないが、箸の表面
を形成する熱可塑性エラストマー層3の厚みは0.2〜
1.0mm程度の厚みであることが望ましい。上記範囲
より厚みが薄いと耐摩耗性及び使用感(クッション性)
が充分ではなく、一方、上記範囲よりも厚いと、硬質プ
ラスチック2からなる箸本体が細くなり、箸全体の強度
が低下するので好ましくない。
【0011】本発明において使用する硬質プラスチック
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリエステル、ポリアミド等の汎用硬質プラスチッ
クを使用することが出来るが、特に好ましい硬質プラス
チックはポリプロピレン樹脂である。本発明において使
用するポリプロピレン樹脂とは、プロピレンモノマーを
主体とし、その他共重合性のオレフィンを少量共重合成
分として含有してもよい重合体であって、従来、各種の
繊維、各種の成形物用の原料として広く使用されている
ものであり、これら従来公知のポリプロピレン樹脂は、
いずれも本発明においてそのまま使用することが出来
る。
【0012】又、本発明において使用する熱可塑性エラ
ストマーとは、常温ではゴムと同様な弾性を有するが、
加熱によって軟化して流動性、即ち、熱可塑性を示す材
料であり、例えば、エチレンポリマーとプロピレンポリ
マーとのブロックコポリマー、スチレンポリマーとポリ
ブタジエン(又はポリイソプレン)ポリマーとのブロッ
クポリマー、これらのブロックコポリマーの水素添加
物、ポリスチレン−ポリエチレン−ポリブチレン−ポリ
スチレンブロックコポリマー、ポリエステル系やポリウ
レタン系のブロックコポリマー等が挙げられ、これらの
材料はいずれも市場から入手し得る材料である。
【0013】以上の如き熱可塑性エラストマーと硬質プ
ラスチックとの組み合わせにおいて、特に好ましい組み
合わせは、硬質プラスチックとしてポリプロピレン樹脂
を、そして熱可塑性エラストマーとしてエチレンポリマ
ーとプロピレンポリマーとのブロックコポリマー(例え
ば、商品名、タフマーPO480、三井石油化学製)又
はポリスチレン−ポリエチレン−ポリブチレン−ポリス
チレンブロックコポリマー(例えば、商品名 住友TP
E−SBシリーズ)を組み合わせたものである。
【0014】以上の如き本発明の箸は、従来公知のイン
サート成形及び二色成形によって製造することが出来
る。成形条件自体は、例えば、「最近の射出成形技術−
その実際と応用−」(三光出版社)に記載されている様
な従来の一般的なインサート成形或は二色成形条件と同
様でよい。
【0015】本発明の箸をインサート成形する場合も二
色成形する場合においても、熱可塑性エラストマーを先
に成形し、次いで硬質プラスチックを成形してもよい
が、好ましくは硬質プラスチックを先に成形し、次いで
熱可塑性エラストマーを成形する。インサート成形にお
いては、先ず硬質プラスチックを図1aおいて熱可塑性
エラストマー層3がない形状のキャビテイを有する金型
内に溶融射出成形して箸の本体を成形し、該成形物を図
1aに示す箸全体形状のキャビティを有する金型にイン
サートし、その空間部分(エラストマー層3の部分)に
熱可塑性エラストマーを溶融射出して、箸本体の表面に
熱可塑性エラストマー層を一体的に融着成形することが
好ましい。
【0016】二色成形の場合には、図1aに示す如き箸
全体形状であって、熱可塑性エラストマー層3に相当す
る置き子がある形状のキャビテイを有する金型内に硬質
プラスチックを溶融射出成形して箸の本体を成形し、次
いで上記置き子を除いて、該置き子の除去によって形成
された空間部分に熱可塑性エラストマーを溶融射出し
て、箸本体の表面に熱可塑性エラストマー層を一体的に
融着成形することが好ましい。勿論熱可塑性エラストマ
ーと硬質プラスチックの射出順序は逆であってもよい。
【0017】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。 実施例1 射出成形機としてDC100−200型2色成形機(日
精樹脂工業株式会社製造)の改造機を使用し、ポリプロ
ピレン樹脂を200℃〜230℃の温度で溶融し、所定
のキャビティ形状を有する50℃の温度の第一の金型内
に射出注入した。これによってポリプロピレン樹脂から
なる箸本体が成形される。
【0018】次に上記の箸本体を金型から取り出し、該
成形体を図1a全体の形状のキャビティを有する第二の
金型内に装着した後、エチレンポリマーとプロピレンポ
リマーとのブロックコポリマーを180℃〜240℃の
温度で溶融して箸本体の表面に射出注入させた。次に金
型を冷却後金型を開き、図1aの如き本発明の合成樹脂
製箸を得た。この合成樹脂製箸はポリプロピレン樹脂部
分とエチレンポリマーとプロピレンポリマーとのブロッ
クコポリマー部分との境界部において両者が共に溶融接
着して完全に一体化しており剥離不能であった。
【0019】実施例2 射出成形機としてDC100−200型2色成形機(日
精樹脂工業株式会社製造)を使用し、ポリプロピレン樹
脂を200℃〜230℃の温度で溶融し、所定の形状を
有する50℃の温度の金型内に射出注入した。これによ
ってポリプロピレン樹脂からなる箸本体が成形される。
【0020】次に上記の箸本体がある程度固化したらS
EBSブロックコポリマー(住友TPE)を180℃〜
240℃の温度で溶融して同一の金型に注入した。これ
によって図1aの形状の成形体が形成される。次に金型
を冷却後金型を開き、図1aの如き本発明の合成樹脂製
箸を得た。この合成樹脂製箸はポリプロピレン樹脂部分
とSEBSとのブロックコポリマー部分との境界部にお
いて両者が共に溶融接着して完全に一体化しており剥離
不能であった。
【0021】
【効果】以上の如き本発明によれば、少なくとも物を挟
む先端部の周囲を熱可塑性エラストマーから形成するこ
とによって、食物を挟む際に滑らず且つ挟み具合のよい
合成樹脂製箸が提供される。又、箸の握りの部分或は全
体の表面を熱可塑性エラストマーによって成形すること
によって使用感に優れた合成樹脂製箸とすることが出来
る。又、上記合成樹脂製箸をインサート成形或は二色成
形で製造することにとって、硬質プラスチックを低コス
トで提供することが出来る。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂製箸を図解的に示す図。
【符号の説明】 1:合成樹脂製箸 2:硬質プラスチック成形体 3:熱可塑性エラストマー層 4:握り部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製箸において、少なくとも物を
    挟む先端部の周囲が熱可塑性エラストマーから形成さ
    れ、その他の部分が硬質プラスチックから成形されてい
    ることを特徴とする合成樹脂製箸。
  2. 【請求項2】 箸の形状のキャビティを有する金型内に
    硬質プラスチックを溶融射出して合成樹脂製箸本体を成
    形する工程、及び箸の物を挟む先端部周囲を被覆する熱
    可塑性エラストマー部材を射出成形する工程を含むこと
    を特徴とする合成樹脂製箸の製造方法。
JP27971594A 1994-10-20 1994-10-20 合成樹脂製箸及びその製造方法 Pending JPH08117080A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010274003A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Hyozaemon:Kk 箸および、箸の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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