JPH08116637A - モータのステータ - Google Patents

モータのステータ

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Publication number
JPH08116637A
JPH08116637A JP24940794A JP24940794A JPH08116637A JP H08116637 A JPH08116637 A JP H08116637A JP 24940794 A JP24940794 A JP 24940794A JP 24940794 A JP24940794 A JP 24940794A JP H08116637 A JPH08116637 A JP H08116637A
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JP
Japan
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coil
yoke core
stator
slot
insulating
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JP24940794A
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English (en)
Inventor
Takeshi Shiga
剛 志賀
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ティースコアにコイルを巻装したティースコ
アをヨークコアの内側に位置するようにして両コアを圧
入により固着一体化して構成されるモータのステータに
おいて、両コアの圧入後にスロット内に挿入されてコイ
ルとヨークコアとの間の絶縁を行うウエッジをなくす。 【構成】 ヨークコア12の内周部のうち、スロット1
4の外周側開口部14aに対応する部分に絶縁部材19
を嵌着し、これによりコイル15とヨークコア12との
間の絶縁を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコイルを巻装したティー
スコアをヨークコアの内側に位置させるようにして両コ
アを圧入により一体化して構成するモータのステータに
関する。
【0002】
【従来の技術】モータのステータにあって、例えばティ
ースにマグネットワイヤを直接巻回してコイルを形成す
る場合、図18および図19に示すように、ステータコ
ア1は外側のヨークコア2と内側の複数個のティース3
とから構成される。複数個のティース3は元来は内周側
を図示しない橋絡部により相互に連結してなるティース
コアとして構成されていたもので、このティースコアに
おいてティース3相互間のスロット4は外周側において
開放されている。
【0003】そして、コイル5(図18では3個のみ図
示)は、ティースコアとヨークコア2とを一体化する前
に、ティース3をスロット絶縁体6により覆った状態
で、マグネットワイヤをスロット4内にその外周側開放
部分から挿入するようにして巻回することによりティー
スコアに巻装される。その後、ティースコアとヨークコ
ア2とが一体化される。この一体化は、ヨークコア2の
内周部に形成された切欠凹部2aに対してティース3の
外周側端部である圧入部3aを圧入することによって行
われる。そして、スロット絶縁体6の外周側端部に延設
されている張出部6aと圧入部3a、ヨークコア2との
間の隙間にウエッジ7を挿入し、このウエッジ7により
ヨークコア2とコイル5との間を絶縁する。この場合、
ウエッジ7の固定は接着により行われ、図19に示すよ
うに、その接着剤8はウエッジ7と圧入部3a、ヨーク
コア2、張出部6aとの間に注入される。この後、ティ
ースコアは橋絡部においてプレス等により切断され、複
数個のティース3に分離される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、ウエッ
ジ7両側部を、スロット絶縁体6の張出部6aとティー
ス3の圧入部3a、ヨークココア2との間に存在するご
く狭い隙間に挿入せねばならならず、接着剤8も同様に
狭い隙間に注入しなければならないため、作業性が悪い
という問題があった。
【0005】更には、図19に示すようにコイル5のマ
グネットワイヤが弛んでコイル5からはみ出る乱れ線5
aが存在するような場合、ウエッジ7を挿入するとき、
乱れ線5aがウエッジ7に引っ掛けられて切断されるお
それがあるという問題もあった。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ウエッジを不要としてその挿入作業を
なくすことができるモータのステータを提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ティース間のスロットを外周側において開
放したティースコアにコイルを巻装し、このティースコ
アをヨークコアの内側に位置させるようにして両コアを
圧入により一体化して構成するモータのステータにおい
て、前記ヨークコアの内周部のうち前記ティースコアの
スロットの外周側開放口に対応する部位に、前記コイル
との間を絶縁するための絶縁部を設けたことを特徴とす
るものである。
【0008】この場合、ヨークコアの内周面を覆う絶縁
部の内側面部の軸方向両側のうち少なくともティースコ
アに対するヨークコアの圧入方向側を、当該圧入方向と
は反対方向に向かって中心側に突出する傾斜面とするこ
とが好ましい。
【0009】また、絶縁部には、ヨークコアの端面から
突出してコイルの外側に位置する保護壁を一体に形成す
ることができる。この保護壁は各絶縁部を接続するよう
にそれら絶縁部と一体に形成されてコイルを囲む筒状を
なしていることが好ましい。更に、絶縁部には、スロッ
トの外周側開放口から該スロット内に突出してティース
に設けられたスロット絶縁部に対向する突片部を一体に
形成することができる。
【0010】
【作用】上記手段によれば、ヨークコアの内周部には、
ティースコアのスロットの外周側開放口に対応位置する
絶縁部が設けられているので、この絶縁部によりコイル
とヨークコアとの間を絶縁することができる。このた
め、ティースコアとヨークコアとを一体化した後、ウエ
ッジを挿入する必要がない。
【0011】絶縁部の内側面部の軸方向両側のうち、少
なくともティースコアに対するヨークコアの圧入方向側
が当該圧入方向とは反対方向に向かって中心側に突出す
る傾斜面とされている場合には、その圧入時にコイルの
乱れ線を絶縁部の傾斜面によってスロット内に押し込め
ることができる。
【0012】また、絶縁部にヨークコアの端面から突出
してコイルの外側に位置する保護壁が突設されている場
合には、この保護壁によりステータが配設されるモータ
ケース等とコイルとの間の絶縁を行うことができ、保護
壁がティースコアの全周に設けられている場合には、そ
の絶縁がより確実になる。
【0013】また、絶縁部にスロット内に突出する突片
部が設けられている場合には、コイルとヨークコアとの
間の絶縁距離を長く確保できるので、スロット内におけ
るコイルの占積率を高めることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1〜図7に
基づいて説明する。
【0015】図3および図4はモータのステータを完成
形態で示すもので、そのステータコア11は、環状のヨ
ークコア12の内側に複数個のティース13を突設して
構成されている。このティース13はヨークコア12と
は別体のもので、ティース主部13aの外周側端部およ
び内周側端部にそれぞれ幅広の圧入部13bおよび磁極
部13cを有し、該ティース13は圧入部13bをヨー
クコア12の内周部に設けられた嵌着部としての切欠凹
部12aに対し圧入することによって該ヨークコア12
と一体化されている。そして、ティース13の相互間の
各空間すなわち各スロット14には、それぞれ異なる2
個のティース主部13a間に巻装された複数個のコイル
15(図3では3個のみ図示)のコイル辺15aが収納
されている。
【0016】ここで、図3の完成形態では複数のティー
ス13は個々独立したものとなっているが、元来は図5
に示すように磁極部13c相互間が橋絡部16を介して
一体に連結されたティースコア17として構成されてい
たもので、ティースコア17の外周部にヨークコア12
を圧入した後、その橋絡部16をプレス等によって打ち
抜くことにより、ティース13が互いに分離されて個々
独立のものとして形成されるものである。なお、ヨーク
コア12およびティースコア17は例えば珪素鋼板から
打抜いた打抜板を多数積層して構成したものである。
【0017】しかして、上記ティースコア17は複数の
ティース13を橋絡部16により互いに連結した形態の
ものであることから、各ティース13のティース主部1
3aが放射状に突出する環状をなしており、従ってティ
ースコア17単体ではスロット14は外周側において開
放されている。そして、前記コイル15はティースコア
17にヨークコア12を圧入する前工程で、マグネット
ワイヤをスロット14内にその外周側開放口14aから
挿入するようにして巻回することにより巻装される。こ
の場合、ティース13とコイル15との間の絶縁を行う
ために、ティースコア17には上下一対のスロット絶縁
体18,18が嵌着される。
【0018】上記上下一対の絶縁体18は絶縁材例えば
プラスチック製のもので、図7に示すように、各ティー
ス13の上半部および下半部に嵌合される断面略コ字形
のスロット絶縁部18aを放射状に一体に形成すると共
に、それらスロット絶縁部18aの内周側に保護円筒部
18bを上方および下方に突出するようにして一体に形
成してなる。そして、スロット絶縁部18aの外周側端
部の両側面にはスロット14内に突出する張出部18c
が一体に突設されていると共に、上面および下面には保
護突片部18dが一体に突設されている。なお、上下一
対のスロット絶縁体18,18は上下対称形であるの
で、図7では上側のもののみ示した。
【0019】一方、前記ヨークコア12は図6に示すよ
うに内周部に複数の切欠凹部12aを有した環状をなし
ている。そして、このヨークコア12の内周部のうち、
前記スロット14の外周側開放口14aに対応する位置
すなわち切欠凹部12aの相互間には、ティースコア1
7に圧入されたときにコイル15との間の絶縁を行うた
めの絶縁部としての絶縁部材19が設けられている。
【0020】この絶縁部材19は絶縁材例えばプラスチ
ック製のもので、図2に示すように上下に対向する一対
の取付片部19aを有した断面略コ字形に形成されてお
り、その角部は円弧面Rとされている。そして、この絶
縁部材19は一対の取付片部19a間にヨークコア12
を上下両側から挟み付けるようにして嵌着されている。
なお、絶縁部材19の内面に接着剤を塗布し、この接着
剤により絶縁部材19をヨークコア12に固着するよう
にしても良い。
【0021】次に、図3および図4に示すステータを製
造する手順につき説明する。まず、ティースコア17単
体の状態で該ティースコア17にその上下両側からスロ
ット絶縁体18を装着する。そして、マグネットワイヤ
を所要の2個のスロット14内にその外周側開放口14
aから挿入するようにして2個のティース主部13a間
に巻回する、という作業を複数回繰り返して複数個のコ
イル15を巻装する。
【0022】一方、ヨークコア12の切欠凹部12a相
互間には絶縁部材19を嵌着する。そして、図示しない
圧入装置により、コイル15を巻装したティースコア1
7に対して絶縁部材19を嵌着したヨークコア12を上
方から押圧して切欠凹部12a内にティース13の圧入
部13bを圧入し、両コア12および17を一体化す
る。この後、図示しないプレス装置により、ティースコ
ア17の橋絡部16を打ち抜いて複数のティース13に
分離する。以上により図3および図4に示す形態のステ
ータが完成する。
【0023】そして、この完成形態では、スロット絶縁
体18の保護円筒部18bがコイル15のコイル端15
bの内周側に位置して該コイル端15b特に乱れ線が磁
極部13cの内周側にはみ出さないようにすると共に、
保護突片部18dがコイル端15bの外周側に位置して
該コイル端15bがヨークコア12の外周側にはみ出な
いようにする。これにより、コイル端15bとステータ
の内側に配置される図示しないロータ、およびステータ
が配置される図示しないモータケース等との間の絶縁が
確保される。
【0024】このように本実施例によれば、ヨークコア
12とコイル15との間の絶縁を行うための絶縁部材1
9はヨークコア12をティースコア17に圧入する前に
ヨークコア12に装着しておくことができるので、図1
8および図19に示す従来のものとは異なり、ウエッジ
7をスロット絶縁体6の張出部6aとティース3の圧入
部3a、ヨークココア2との間に存在するごく狭い隙間
に挿入した後、ウエッジ8と圧入部3a、ヨークコア
2、張出部6aとの間のごく狭い隙間に接着剤8を注入
してウエッジ7を固着する、という手間の掛かる作業を
せずとも済み、生産性が向上する。
【0025】しかも、コイル15に図1に示すような乱
れ線15cがあった場合、絶縁部材19にはその乱れ線
15cを引っ掛けるような部分はないので、ヨークコア
12をティースコア17に圧入する際に、乱れ線15c
が絶縁部材19に引っ掛けられて切断されるおそれはな
い。特に本実施例では、絶縁部材19の角部は円弧面R
とされているので、乱れ線15cが絶縁部材19の角部
Rに擦られることはないので絶縁被覆が剥がれるという
不具合も生じない。
【0026】図8〜図10は本発明の第2の実施例を示
すもので、前記第1の実施例との相違は、ヨークコア1
2の内周面を覆う絶縁部材19の内側面部を、その上下
両側から中央に向かって次第にヨークコア12の中心側
に突出する傾斜面19b,19bに形成したところにあ
る。ここで、絶縁部材19の内側面部の上下方向中央の
頂部の高さはスロット絶縁部18aの張出部18cの外
面に略接する程度の寸法に設定されている。
【0027】このように形成された絶縁部材19をヨー
クコア12に嵌着して該ヨークコア12をティースコア
17に対し上方から押圧して圧入するとき、該ヨークコ
ア12の圧入方向は図9に矢印Aで示すように下方向と
なる。従って、絶縁部材19の内側面部の軸方向両側で
ある上下両側のうち、ヨークコア12の圧入方向側であ
る下側半分が当該圧入方向とは反対方向である上方向に
向かって次第にヨークコア12の中心側に突出する傾斜
面19bとして形成されたこととなる。
【0028】このため、ヨークコア12をティースコア
17に圧入するとき、コイル15に乱れ線15cがあっ
て、その乱れ線15cが隣接する張出部18c間から外
側にはみ出していたような場合、図10に示すように傾
斜面19bによって乱れ線15cを切断することなく張
出部18cの内側に押し込むことができる。このため、
乱れ線15cが切欠凹部12aと圧入部13bと間に挟
み込まれるおそれがない。
【0029】特に本実施例の場合、絶縁部材19の上下
両側の傾斜面19b,19bは互いに逆方向に傾いてい
るので、絶縁部材19を上下逆にしてヨークコア12に
嵌着しても、或いはヨークコア12を上下逆にしてティ
ースコア17に圧入しても、傾斜面19bによる乱れ線
15cの押し込み作用を得ることができる。従って、絶
縁部材19をヨークコア12に嵌着するとき、その上下
の方向性を考慮せずとも済む。なお、ヨークコア12は
上下が対称形となっているので、上下逆にしてティース
コア17に一体化しても、何等支障はない。
【0030】図11は本発明の第3の実施例を示すもの
で、これは絶縁部材19の内側面部を下端から上端に向
かって、すなわちティースコア17に対するヨークコア
12のへの圧入方向(矢印A方向)とは反対方向に向か
って次第にヨークコア12の中心側に突出する傾斜面1
9cに形成したもので、このようにしても前記第2の実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0031】図12および図13は本発明の第4の実施
例を示すもので、前記第1の実施例との相違は、絶縁部
材19の上下一対の取付片部19aの先端部に上方およ
び下方に突出する保護壁としての突壁部19dを一体に
突設したところにある。この突壁部19dは所要高さ、
例えばスロット絶縁体18の保護突片部18dと略同一
高さに設定されている。
【0032】この突壁部19dはスロット絶縁体18に
間欠的に突設されている保護突片部18dの相互間に位
置してコイル15のコイル端15bの外側に位置してい
る。このため、コイル端15bにおいて存在する乱れ線
(図示せず)がヨークコア12の外側にはみ出ることを
より確実に防止できる。
【0033】図14および図15は本発明の第5の実施
例を示すもので、前記第1の実施例との相違は、コイル
端15bの外側に位置するようにしてヨークコア12の
全周にわたって設けられた保護壁としての円筒壁20に
よって複数の絶縁部材19を一体に接続するようにした
ところにある。これら絶縁部材19および円筒壁20は
インサート成形によってヨークコア12に一体成形され
る。
【0034】この構成によれば、円筒壁20はすべての
コイル15のコイル端15bを囲むので、コイル端15
bにおいて存在する乱れ線(図示せず)がヨークコア1
2の外側にはみ出ることをより一層確実に防止できる。
このため、スロット絶縁体18の保護突片部18dを省
略することが可能となり、従ってスロット絶縁体18の
成形型に細く長い保護突片部18dを成形するための部
分を形成しなくとも済むので、その成形型の製作が容易
となる。
【0035】図16は本発明の第6の実施例を示すもの
で、前記第1の実施例との相違は、絶縁部材16の内面
に、隣接するスロット絶縁部18aの張出部18c間に
位置するように突部19eを一体に形成し、該突部19
eにより隣接する張出部18c間の隙間を極力なくすよ
うにしたところにある。このようにすることにより、乱
れ線が張出部18cの外側にはみ出ることを防止でき
る。
【0036】図17は本発明の第7の実施例を示すもの
で、第1の実施例との相違は、コイル15が巻回されな
い側のティース13(図17に符号13zで示す)に嵌
合されたスロット絶縁部18a(図17に符号18az
で示す)の張出部18cを省略し、その代わりに絶縁部
材19の内面にスロット14内に突出する突片部19f
を設け、この突片部19fをスロット絶縁部18azの
外周側端部に対向するようにしたところにある。
【0037】このような突片部19fを設けた場合に
は、該突片部19fと張出部18cのない側のスロット
絶縁部18azとの対向長さLにより、コイル15とヨ
ークコア12、或いはティース13zの圧入部13aと
の絶縁距離を確保できるので、コイル15が巻回される
側のティース13(図17に符号13hで示す)に嵌合
されたスロット絶縁部18a(図17に符号18ahで
示す)の張出部18cを長くすることができる。
【0038】この張出部18cは、ティース13にマグ
ネットワイヤを巻回してコイル15を形成するとき、巻
回されてゆくマグネットワイヤがスロット14から外側
にはみ出さないように規制する機能を果たすものである
が、この機能を果たす張出部18cが長くできること
は、マグネットワイヤの巻回数を増加できることを意味
し、スロット14内に占めるコイル15の割合である占
積率を大きくすることができるものである。更には、突
片部19fをスロット絶縁部18azに接触状態に設け
るようにすれば、該占積率をより大きくすることができ
る。
【0039】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、次のような拡張或いは変
形が可能である。
【0040】ティースコア17の橋絡部16を切断する
技術的意味は各ティース13の磁極部13cが橋絡部1
6により連結された状態になっていると、隣の磁極部へ
磁束が漏れるという現象が生じ、効率が低下するので、
これを避けるためであるが、それ程の高効率化の必要が
ない場合には、橋絡部16は切断せずとも良い。
【0041】スロット絶縁体18はティースコア17に
インサート成形により一体に形成するものであっても良
い。絶縁部材19を接着等によりヨークコア12に固定
するものであれば、特に取付片部19aを設けなくとも
良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。請求項1記載のモー
タのステータでは、ヨークコアの内周部のうちティース
コアのスロットの外周側開放口に対応する部位に、絶縁
部を設けたことにより、コイルとヨークコアとの間を絶
縁するためのウエッジを必要としないので、該ウエッジ
を狭い隙間内に挿入したり、ウエッジを固着するための
接着剤を狭い隙間に注入するという面倒な作業を行う必
要がなく、生産性が向上する。
【0043】請求項2記載のモータのステータでは、絶
縁部の内側面部の軸方向両側のうち少なくともティース
コアに対するヨークコアの圧入方向側を、当該圧入方向
とは反対方向に向かって中心側に突出する傾斜面とした
ことにより、その圧入時にコイルの乱れ線を絶縁部の傾
斜面によってスロット内に押し込めることができる。請
求項3記載のモータのステータでは、絶縁部にティース
コアの端面から突出してコイルの外側に位置する保護壁
を一体に突設する構成としたことにより、保護壁により
ステータが配設されるモータケース等とコイルとの間の
絶縁を行うことができる。
【0044】請求項4記載のモータのステータでは、保
護壁を各絶縁部を接続するように筒状に形成したことに
より、その保護壁によりステータが配置されるモータケ
ース等とコイルとの間の絶縁をより一層確実に行うこと
ができる。
【0045】請求項5記載のモータのステータでは、絶
縁部に、ティースコアのスロットの外周側開放口から該
スロット内に突出してティースに設けられたスロット絶
縁部に対向する突片部を一体に形成する構成としたこと
により、コイルとヨークコアとの間の絶縁距離を長く確
保できるので、スロット内におけるコイルの占積率を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す要部の平面図
【図2】図1のII−II線に沿うヨークコア縦断面図
【図3】完成形態で示すステータの片側の平面図
【図4】同側面図
【図5】ティースコアの片側の平面図
【図6】ヨークコアの片側の平面図
【図7】上側のスロット絶縁体の部分斜視図
【図8】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図9】ヨークコアをティースコアに圧入する際の縦断
面図
【図10】同作用説明図
【図11】本発明の第3の実施例を示す図2相当図
【図12】本発明の第4の実施例を示す図2相当図
【図13】絶縁部材の斜視図
【図14】本発明の第5の実施例を示す図3相当図
【図15】絶縁部材の部分斜視図
【図16】本発明の第6の実施例を示す図1相当図
【図17】本発明の第7の実施例を示す図1相当図
【図18】従来のステータを示す図3相当図
【図19】図1相当図
【符号の説明】
11はステータコア、12はヨークコア、13はティー
ス、14はスロット、15はコイル、17はティースコ
ア、18はスロット絶縁体、18aはスロット絶縁部、
19は絶縁部材、19b,19cは傾斜面、19dは突
壁部(保護壁)、19fは突片部、20は円筒壁(保護
壁)である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ティース間のスロットを外周側において
    開放したティースコアにコイルを巻装し、このティース
    コアをヨークコアの内側に位置させるようにして両コア
    を圧入により一体化して構成するモータのステータにお
    いて、 前記ヨークコアの内周部のうち前記ティースコアのスロ
    ットの外周側開放口に対応する部位に、前記コイルとの
    間を絶縁するための絶縁部を設けたことを特徴とするモ
    ータのステータ。
  2. 【請求項2】 ヨークコアの内周面を覆う絶縁部の内側
    面部の軸方向両側のうち少なくともティースコアに対す
    るヨークコアの圧入方向側を、当該圧入方向とは反対方
    向に向かって中心側に突出する傾斜面としたことを特徴
    とする請求項1記載のモータのステータ。
  3. 【請求項3】 絶縁部には、ヨークコアの端面から突出
    してコイルの外側に位置する保護壁が一体に形成されて
    いることを特徴とする請求項1または2記載のモータの
    ステータ。
  4. 【請求項4】 保護壁は各絶縁部を接続するように絶縁
    部と一体に形成されてコイルを囲む筒状をなしているこ
    とを特徴とする請求項3記載のモータのステータ。
  5. 【請求項5】 絶縁部には、スロットの外周側開放口か
    ら該スロット内に突出してティースに設けられたスロッ
    ト絶縁部に対向する突片部が一体に形成されていること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のモー
    タのステータ。
JP24940794A 1994-10-14 1994-10-14 モータのステータ Pending JPH08116637A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060819A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Toyota Motor Corp 相間絶縁紙
US7960889B2 (en) * 2006-06-05 2011-06-14 Mitsubishi Electronic Corporation Split core and manufacturing method of the same, and stator core

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