JPH08116535A - 符号化映像信号の復号装置 - Google Patents

符号化映像信号の復号装置

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JPH08116535A
JPH08116535A JP15622395A JP15622395A JPH08116535A JP H08116535 A JPH08116535 A JP H08116535A JP 15622395 A JP15622395 A JP 15622395A JP 15622395 A JP15622395 A JP 15622395A JP H08116535 A JPH08116535 A JP H08116535A
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data
video signal
zero
memory
decoding
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Application number
JP15622395A
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English (en)
Inventor
Hiroki Mizozoe
博樹 溝添
Masuo Oku
万寿男 奥
Yukitoshi Tsuboi
幸利 坪井
Yukio Fujii
藤井  由紀夫
Jinichi Hori
仁一 堀
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 符号化映像信号のビットストリームから、あ
らかじめゼロバイトスタッフィングを除去しておくよう
にすることによって、可変長復号ユニットの負担を少な
くして、その分復号化処理に多くの時間を割り当て、動
作クロックの増大を防ぐこと。 【構成】 符号化データ中に一定のバイト数以上連続し
てゼロが現われた場合は、ゼロバイトスタッフィングと
見なし、入力バッファメモリ11の時点で除去すること
により、可変長復号ユニット13の負担を少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮符号化によりその
データ量を圧縮された符号化映像信号を復号する符号化
映像信号の復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル化された映像信号、とりわけ
動画像は非常に情報量が多いため、磁気ディスクなどの
記録媒体に長時間にわたってこれを記録するためには大
きな記憶容量を必要とするので、コストが嵩む。あるい
は、有線または無線によってリアルタイムで伝送するた
めには、映像データのビットレートが高いことから非常
に広帯域な伝送路が必要であり、その実現は容易ではな
い。そこで、信号処理によって映像データを効率良く符
号化し、データ量を削減するための符号化方式がいくつ
か提案されている。
【0003】そのような符号化方式の1つとして、近年
標準化が進められているMPEG2(「テレビジョン学
会誌」;Vol.48,No.1,pp.44〜49に
記載)がある。MPEG(Moving Picture Experts Gro
up)2では、映像データ(動画像データ)のデータ量を
圧縮して削減するために、主に以下に述べる複数の方法
を適宜組み合わせて用いる。
【0004】第1に、動画像の前後のフレームまたはフ
ィールド(以下、これを参照画像と称す)で差分を取っ
て振幅の小さい情報に変換することにより、符号化に要
するビット数を少なくする方法である。このために、図
14に示すように、1画面をある一定の大きさを持った
区画(以下、これをマクロブロックと称す)で区切り、
このマクロブロック単位で参照画像との差分を取る。こ
の場合には、前後のフレームまたはフィールドのうち参
照画像として用いたのはどの画像かを示す情報、および
その参照画像のうち差分を取るための参照に用いた部分
を示す情報(動きベクトル情報)を、符号化データ中に
エンコードする。上記マクロブロックは、8画素×8画
素の単位画像(ブロック)から構成されている。例えば
Y:Cb:Cr=4:2:0の形式の場合、図14に示
すように、輝度信号Yは4つのブロック、色差信号C
b,Crはそれぞれ1つのブロックによってマクロブロ
ックを構成している。
【0005】第2に、映像データにDCT(離散コサイ
ン変換)を施すことにより、空間周波数領域に変換する
方法である。映像信号の場合、一般に空間周波数の低域
成分にエネルギーが集中している割合が高く、高域成分
は振幅値が小さい。それに応じて符号化に割り当てるビ
ット数を低域成分ほど多く、高域成分ほど少なくするこ
とによって、全体としてのビット数を削減することが可
能となる。
【0006】第3に、上記のDCT係数の伝送に際し、
ある値が複数個連続した場合に、その値を繰り返し送る
代わりに、その値およびその個数で表現することによ
り、データ量を削減する方法である。
【0007】第4に、それぞれの値の出現確率に応じ
て、異なる長さの符号を割り当てる可変長符号化であ
る。出現頻度の高い値ほど短い符号を割り当てておくこ
とにより、全体のビット数を削減することが可能とな
る。
【0008】映像の符号化は、1フレームまたは1フィ
ールド単位で行われる。以下、映像を符号化する単位を
ピクチャと呼ぶ。映像の符号化方法は常に一定ではな
く、ピクチャ単位またはマクロブロック単位で選択可能
である。符号化を行う方法(モード)によって符号化デ
ータのデータ量は異なる。例えば、前後のフレーム/フ
ィールドとの差分を取らずに1マクロブロック内だけで
符号化を行う場合は、差分を符号化する場合に比べてデ
ータ量が大きい。したがって、符号化データの単位当た
りのデータ量は、各ピクチャまたは各マクロブロックご
とに異なる。
【0009】一方、そのような符号化データの転送を一
定のレートで行うため、MPEG2では、以下のような
仕組みを設けている。すなわち、復号化装置の内部にバ
ッファメモリを設けておき、入力された符号化データは
直接復号化するのではなく、該バッファメモリに一旦蓄
積し、必要に応じてそれを少しずつ読み出しながら復号
化する。一方、符号化装置側は、復号化装置内部に設け
た上記バッファメモリが、復号化中にオーバーフローや
アンダーフローを起こさないように符号化を行うように
する。
【0010】MPEG2には、ヘッダの開始を示すスタ
ートコードと呼ばれる符号が定義されている。このスタ
ートコードはその先頭に2バイトのゼロを含んでおり、
スタートコードと同様のパターンが、それ以外の場所で
発生することは認められていない。
【0011】また、スタートコードとその直前の有意な
データとの間には、主にアンダーフロー防止の目的で、
任意の個数(0個を含む)のダミーのゼロバイトデータ
を挿入することが認められている。
【0012】一方、スタートコードの直前の有意なデー
タの末尾がゼロデータで終了する場合がある。その場合
のゼロデータは有意なデータであり、その長さはMPE
G2の場合高々2バイトである。
【0013】したがって、スタートコードの先頭の2バ
イトと合わせて、ダミーのゼロバイトを除く意味のある
ゼロデータは最大4バイト連続する。よって、5バイト
以上ゼロデータが連続しているときは、そのうちの少な
くとも1バイトはダミーのゼロデータであるといえる。
【0014】また、MPEG2では1マクロブロックの
最大のデータ量が規定されている(Y:Cb:Cr=
4:2:0形式の場合4608ビット)。但し、1マク
ロブロックライン当たり2個のマクロブロックはそれを
越えることも有り得るとしている。
【0015】以上のような方法で符号化された符号化映
像信号を、復号化して元の映像信号を再生する装置が開
発されている。例えば、「日経エレクトロニクス」;1
994.3.14号,pp.93〜100の“HDTV
にも対応できるリアルタイム復号化を実現”には、MP
EG2復号化LSIの開発例が記載されている。
【0016】符号化映像信号を復号化するときには、挿
入されている上記したダミーのゼロデータを除去しなけ
ればならない。従来の復号化装置においては、このゼロ
データの存在をシンタックス上から解析して除去してい
る。したがって、符号化データのシンタックスの解析以
後に、初めてゼロデータの存在を検知することができ
る。すなわち、従来の復号化装置においては、符号化デ
ータの解析を行う部分の以前に、あらかじめダミーのゼ
ロデータを除去することについては考慮されていない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】復号化装置内部の処理
ブロックを、符号データの解析を行う部分(解析部)と
演算処理により復号化を行う部分(演算処理部)とに大
別すると、前者によって符号データが解析され、符号化
モード,動きベクトル,DCT係数などの情報が得られ
たのを受けて、後者は動作する。そのため、符号データ
中に前記ゼロデータが挿入されていると、上記符号デー
タの解析部がそれを解析して除去する間の分だけ、上記
演算処理部は処理開始が遅れる。言い換えれば、処理開
始が遅れた分だけ処理にかけられる時間が少なくなるの
で、ある決められた時間内に処理を行うためには、上記
演算処理部はそれだけ高速に演算処理をしなければなら
ない。そのため高いクロックレートが必要であり、した
がって消費電力も増加するという問題がある。
【0018】次に、外部にメモリを接続して使用し、装
置内部の複数の処理ブロックがこのメモリに共通にアク
セスするような復号化装置においては、処理ブロックが
メモリへのアクセス権を待っている間処理を停止するこ
とは、処理時間に不均一を生じ、本来以上に高い動作ク
ロックが必要となり、消費電力の増加にもつながる。そ
こで、メモリへのアクセス権を待っている間も処理を継
続できるためには、該処理ブロック専用のバッファメモ
リを内部に持つ必要がある。しかし、局所的に大きなデ
ータ量を持った符号化データに対処するためには、バッ
ファメモリの容量を大きくする必要があり、コストの増
加を招くという問題がある。
【0019】本発明の目的は、符号データの解析を行う
前にあらかじめゼロデータを除去しておくことによっ
て、前記符号データの解析部においてゼロデータの解析
および除去に要する時間の分だけ、前記演算処理部にお
ける処理時間が減少することを防ぎ、それによって、ク
ロックレートの増加と消費電力の増大を防いだ符号化映
像信号の復号化装置を提供することにある。
【0020】本発明の他の目的は、外部メモリを装置内
部の複数の処理ブロックが共通に使用する復号化装置に
おいて、処理ブロックがメモリへのアクセス権を待って
いる間も処理を継続でき、各処理ブロック内のバッファ
メモリの容量を必要以上に大きくすることなく、局所的
に大きなデータ量を持った符号化データに対しても対処
できる符号化映像信号の復号化装置を提供することにあ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では符号化映像信号の復号装置において、データを
蓄える記憶手段を複数個直列に連続して配置し、データ
が該複数個の記憶手段を順次転送されるよう構成された
シフトレジスタと、上記複数個の記憶手段に蓄えられて
いる値がすべてゼロ(ゼロデータ)であるかどうかを判
定する判定手段と、データの読み書きを行うバッファ手
段と、上記バッファ手段の書き込み番地および読み出し
番地を制御し、かつ上記判定手段の判定結果に基づき、
全てゼロ(ゼロデータ)ならば上記バッファ手段への書
き込みを停止する制御手段と、を具備することとした。
【0022】また、前記他の目的達成のため、本発明で
は符号化映像信号の復号装置において、上記符号化映像
信号の復号装置に接続する外部記憶手段と、上記外部記
憶手段を利用して信号処理を行う複数の第1の信号処理
手段と、上記複数の第1の信号処理手段が上記外部記憶
手段を利用するに当たり、その利用をあらかじめ決めた
一定の順番で周期的に制御する第1の制御手段と、デー
タの読み書きを行うバッファ手段と、上記バッファ手段
からデータを読み出して信号処理を行う第2の信号処理
手段と、上記バッファ手段の書き込み番地および読み出
し番地を制御する第2の制御手段と、上記バッファ手段
内部に蓄積されているデータ量を計算する演算手段と、
上記バッファ手段内部に蓄積されているデータ量がゼロ
のとき、上記第2の信号処理手段を含む装置内の複数の
信号処理手段を制御して、動作を一時的に停止させる第
3の制御手段と、を具備することとした。
【0023】
【作用】本発明によれば、映像信号の符号化データが、
直列に配列された複数の記憶手段から構成されたシフト
レジスタの中で順次転送される。転送されたデータはバ
ッファ手段に書き込まれ、読み出される。
【0024】一方、上記の複数の記憶手段の値が全てゼ
ロ(ゼロデータ)の場合、判定手段から信号が出され、
この場合は上記バッファ手段への書き込みが停止され
る。
【0025】このようにして、上記複数の記憶手段に蓄
えられているゼロの値のうち1個が破棄される。
【0026】また、本発明によれば、符号化映像信号の
復号装置に外部記憶手段が接続されている。復号装置内
の複数の第1の信号処理手段が、上記外部記憶手段を利
用して信号処理を行っている。上記複数の第1の信号処
理手段が上記外部記憶手段を利用するに当たって、同時
に複数の第1の信号処理手段が上記外部記憶手段を利用
することを防ぐため、第1の制御手段により、上記複数
の第1の信号処理手段があらかじめ決めた一定の順番で
周期的に上記外部記憶手段を利用するよう制御する。
【0027】一方、復号装置内部にはデータの読み書き
を行うバッファ手段が存在し、このバッファ手段への書
き込みは、上記第1の制御手段が上記複数の第1の信号
処理手段を制御する周期で行われる。また、このバッフ
ァ手段からデータを読み出して信号処理を行う第2の信
号処理手段が存在する。このようにバッファ手段へ周期
的に書き込みが行われるので、上記第2の信号処理手段
が読み出すべきデータが不足することは通常はない。上
記バッファ手段は、第2の制御手段により書き込み番地
および読み出し番地が制御され、演算手段により内部に
蓄積されているデータ量を計算されている。
【0028】しかし、一時的にかつ例外的に第2の信号
処理手段が多量のデータを読み出したために、上記バッ
ファ手段内部に蓄積されているデータ量がゼロになった
ときに限り、上記演算手段がそのことを示す信号を第3
の制御手段に送り、該第3の制御手段は、上記第2の信
号処理手段を含む複数の信号処理手段を制御して、信号
処理の動作を一時的に停止させる。停止する期間は、上
記第1の制御手段が上記複数の信号処理手段を制御する
1周期の間であり、その間に上記バッファ手段に再びデ
ータが書き込まれる。その後停止は解除され、処理を再
開する。
【0029】このようにして、上記バッファ手段により
通常の状態では上記第2の信号処理手段は処理を継続的
に行うことができ、上記第2の信号処理手段が一時的か
つ例外的に多量のデータを読み出したときに限り信号処
理を停止するので、上記バッファメモリの容量を、この
例外的な場合に対処するために通常の状態で必要な容量
以上に大容量にする必要がない。
【0030】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示した実施例によっ
て説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係る符号
化映像信号の復号装置の構成を示すブロック図である。
同図において、1はデコーダLSI(復号装置)、2は
デコーダLSI1に接続されたメモリ(外部記憶手
段)、3はデコーダLSI1の入力端子、4はデコーダ
LSI1の出力端子である。また、デコーダLSI1内
において、11は入力バッファメモリ、12は復号用バ
ッファメモリ、13は可変長復号ユニット、14はID
CT(逆離散コサイン変換)ユニット、15は動き補償
ユニット、16は表示ユニット、17はメモリコントロ
ーラ、18はタイミングユニット、19はデータバスで
ある。
【0031】本実施例では、入力信号として、先に述べ
たMPEG2またはそれに準じる映像信号の符号化デー
タを想定している。また、符号化データは、データの先
頭から8ビット単位で区切られ、並列に入力されるもの
とする。
【0032】まず、データの流れを簡単に説明する。符
号化データが入力端子3より入力され、入力バッファメ
モリ11に入る。次に、データバス19,メモリコント
ローラ17を介して外付けのメモリ2に転送され、一旦
格納される。さらに、再びメモリコントローラ17,デ
ータバス19を介して、復号用バッファメモリ12に転
送される。そして、次の可変長復号ユニット13におい
て符号化データの解析が行われ、ヘッダ情報とDCT
(離散コサイン変換)係数データとが得られる。IDC
Tユニット14では、得られたDCT係数データを逆D
CT(逆離散コサイン変換)して、空間軸上の画素値を
得る。動き補償ユニット15では、可変長復号ユニット
13で得たヘッダ情報を元に動きベクトルを生成し、こ
れをメモリコントローラ17に与えて、すでに復号済み
の画像(メモリ2に格納されている)から所定の位置の
画像情報を読み出させる。動き補償ユニット15では、
これを参照画像としてIDCTユニット14の出力と加
算し、復号化画像を得る。得られた復号化画像は、メモ
リコントローラ17を介して一旦メモリ2に格納され
る。格納された復号化画像は表示タイミングに合わせて
再び読み出され、表示ユニット16に送られる。そし
て、表示ユニット16で最終的な画像データに変換さ
れ、出力端子4から出力される。
【0033】本実施例では、符号化データ用バッファお
よび復号化画像データのフレームメモリとして外部のメ
モリ2を共通に使用する。そこで、復号化装置内部の各
処理ブロックがこのメモリ2にアクセスする時間を、あ
らかじめ区切って各ブロックに割り当てている。この割
り当ての様子(タイムスロット)を図2に示す。
【0034】本実施例では、メモリアクセスのクロック
周波数を65.25MHzとしている。符号化される前
の原画像がNTSC方式テレビジョン信号の場合、1水
平走査期間(1ライン)のクロック数は4147クロッ
クになる。この1ライン期間中に、1380クロックの
処理単位を3つ設ける。そのそれぞれが、各処理ブロッ
クにおける1マクロブロック分の復号化処理に対応して
いる。
【0035】上記の1マクロブロック分の処理単位は、
(a)から(g)の7つの期間で構成されている。
(a)の期間では、復号化後にメモリ2内に割り当てた
フレームメモリに蓄えておいた復号化画像を、表示ユニ
ット16が表示のために読み出す。(b)の期間は、動
き補償ユニット15における動き補償用の参照画像の読
み出しであり、動き補償ユニット15から与えられる動
きベクトルに基づいて、それに対応する位置の画像をメ
モリ2内に割り当てたフレームメモリから読み出す。
(c)の期間は、メモリ2内の符号化データ用バッファ
メモリから復号用バッファメモリ12へのデータの転送
である。(d)の期間では、ダイナミックRAMである
メモリ2のリフレッシュを行う。(e)の期間は、入力
バッファメモリ11からメモリ2内の符号化データ用バ
ッファメモリへのデータの転送である。(f)の期間で
は、動き補償ユニット15において演算の結果得られた
復号化画像を、メモリ2内のフレームメモリに格納す
る。(g)はマージン領域である。
【0036】以上は、第31〜262ラインおよび第2
85〜516ラインの場合である。他のラインの場合、
図2のライン中の白い部分の領域では、可変長復号ユニ
ット13におけるヘッダ情報の解析を除き、復号化処理
またはメモリ2へのアクセスを休んでいる。これは、フ
レームメモリの書き込みアドレスが読み出しアドレスを
追い越すことを防ぐためである。すなわち、表示すべき
画像を表示し終わる前に、次の画像をメモリに上書きす
ることを防ぐためである。図2に示すタイムスロットの
場合、1フレームにつき最大1457マクロブロックま
での処理を行うことができる。
【0037】各処理ブロックは、以上のタイムスロット
にあわせて復号化処理およびメモリ2へのアクセスを行
う。それにより、各処理ブロックはメモリにアクセスす
るための待ち時間を無くすことができるので、処理を時
間的に平均化でき、最小限の処理クロック周波数で済
む。
【0038】次に、各処理ブロックの説明を行う。図3
は入力バッファメモリ11のブロック図である。同図に
おいて、111〜115はレジスタ、116はall
zero判定回路、117は並列化回路、118はFI
FO(First In First Out)メモリ、119はFIFO
コントローラ、120はメモリ空き容量演算回路であ
る。また、並列化回路117内において、1171はセ
レクタ、1172はセレクタ制御回路、1173〜11
78はレジスタである。なお、レジスタ111〜115
は、直列に連続して配置され、データが各レジスタ11
1〜115を順次転送されるように構成したシフトレジ
スタとなっており、1バイト(8ビット)単位でデータ
の転送が行われる。
【0039】符号化データは入力端子3からある一定の
レートで入力されるが、このデータをメモリ2に書き込
めるのは、図2の前記タイムスロットの(e)の期間だ
けである。そのため、この入力バッファメモリ内部のF
IFOメモリ118に、符号化データを一旦蓄積し、前
記(e)の期間にメモリ2に転送する。
【0040】8ビットで並列に入力される符号化データ
は、レジスタ111からレジスタ112、レジスタ11
2からレジスタ113、レジスタ113からレジスタ1
14、レジスタ114からレジスタ115へ順番に転送
された後、セレクタ1171に入る。次に、符号化デー
タは、セレクタ1171によって6つのレジスタ117
3〜1178に順番に振り分けられる。このレジスタの
選択は、セレクタ制御回路1172がセレクタ1171
を制御することにより行われる。上記6つのレジスタ1
173〜1178の全てにデータが蓄積されると、一斉
にFIFOメモリ118に出力される。以上の処理によ
って、並列化回路117では8ビットの符号化データを
48ビットへ変換する。並列化回路117からの出力に
あわせて、FIFOコントローラ119の制御により、
FIFOメモリ118へデータの書き込みが行われる。
メモリ空き容量演算回路120は、FIFOメモリ11
8の書き込みアドレスと読み出しアドレスの差から、空
き容量を計算する。
【0041】all zero判定回路116はレジス
タ111〜115の内容から、連続する5バイトがゼロ
かどうかを判定し、セレクタ制御回路1172へその結
果を渡す。符号化データの連続する5バイトがゼロの場
合は、アンダーフロー防止のために挿入されているダミ
ーのゼロデータが少なくとも1バイト含まれているの
で、この場合には、セレクタ制御回路1172はセレク
タ1171を制御して、レジスタ1173〜1178の
うちどのレジスタをも選択しないようにすることによ
り、レジスタ115に蓄積されている1バイト分のゼロ
データを符号化データの中から除去する。このようにし
て符号化データ中でゼロが5バイト連続した箇所を発見
すると、そのうちの1バイトを除去することができ、さ
らにゼロが6バイト以上連続した箇所においても、上記
の処理を繰り返すことによりゼロデータを除去し、連続
するゼロデータが最終的に4バイト以下になるようにす
ることができる。そのようにして、符号化データ中に含
まれるアンダーフロー防止のために挿入されているダミ
ーのゼロデータを殆ど除去することができる。
【0042】このように、本発明によれば、符号データ
の解析を行う以前にあらかじめダミーのゼロデータを除
去しておくことができるので、可変長復号ユニット13
においてゼロデータの解析および除去に要する時間の分
だけ、IDCTユニット14以降の各処理ブロックにお
ける処理時間が減少することを防ぐことができ、それに
よって、演算処理クロック周波数の増加とそれに伴う消
費電力の増大を防ぐことができるという効果が得られ
る。
【0043】FIFOメモリ118の出力は、データバ
ス19に接続されている。外付けのメモリ2内に割り当
てられた符号化データ用バッファに空きがある場合は、
データリクエスト信号を受け取り、前記タイムスロット
の(e)の期間に、FIFOコントローラ119を介し
て符号化データがメモリ2に転送される。
【0044】図4は復号用バッファメモリ12のブロッ
ク図であり、同図において、121はFIFOメモリ、
122はメモリ空き容量演算回路、123はFIFOコ
ントローラである。
【0045】メモリ2内の符号化データ用バッファメモ
リに蓄えた符号化データを復号のために読み出すことが
できるのは、図2の前記タイムスロットの(c)の期間
だけである。そのため、この(c)の期間に、メモリ2
から復号用バッファメモリ12内部のFIFOメモリ1
21に符号化データを転送して蓄積し、次の可変長復号
ユニット13での復号化に備える。メモリ空き容量演算
回路122は、FIFOメモリ121の書き込みアドレ
スと読み出しアドレスの差から空き容量を計算する。F
IFOコントローラ123は、FIFOメモリ121に
空きがある場合はデータリクエスト信号を出して、前記
タイムスロットの(c)の期間に、メモリ2からの符号
化データをFIFOメモリ121に書き込む。また、F
IFOコントローラ123は、可変長復号ユニット13
からデータリクエスト信号を受け取り、FIFOメモリ
121のデータを可変長復号ユニット13に出力する。
但し、FIFOメモリ121のデータがなくなった場合
には、データエンプティ信号を出す。
【0046】FIFOメモリ121は、1マクロブロッ
クのタイムスロットにつき1回メモリ2にアクセスでき
る。従って、この間に復号処理で必要とされる1マクロ
ブロック分の符号化データを蓄積できる容量があればよ
い。符号化データの定義によれば、1マクロブロックの
データ量の最大値が規定されているので(但し、1マク
ロブロックライン当たり最高2回の例外を除く)、少な
くともそれに等しい容量とする。
【0047】図5は可変長復号ユニット13のブロック
図であり、同図において、131は復号制御回路、13
2はシフト回路、133は可変長符号復号回路、134
はレジスタである。
【0048】シフト回路132は符号化データを48ビ
ットで入力され、そのうちの連続する24ビットを、復
号制御回路131からの指示により選択して可変長符号
復号回路133に出力する。可変長符号復号回路133
は、復号制御回路131の指示に基づき符号化データを
解析し、その結果を復号制御回路131および/または
レジスタ134に出力する。レジスタ134は、可変長
符号復号回路133の解析結果であるヘッダ情報または
DCT係数を記憶する。復号制御回路131は、可変長
符号復号回路133から符号化データの解析結果を受け
とって、シフト回路132と可変長符号復号回路133
に指示を出す。さらに、復号制御回路131およびレジ
スタ134は、IDCTユニット14,動き補償ユニッ
ト15,表示ユニット16に対しても、画像の復号化に
必要な付加情報(ヘッダ情報および制御信号)を出力す
る。48ビット分の符号化データを解析するごとに、復
号制御回路131は復号用バッファメモリ12にデータ
リクエスト信号を出して、次の48ビット分の符号化デ
ータを要求する。
【0049】ところで、前後のピクチャとの差分を取ら
ずに1マクロブロック内だけで符号化を行う場合のよう
に、符号化の方法によっては、1マクロブロック当たり
のデータ量が局所的に大きい場合がある。MPEG2で
は1マクロブロック当たりのデータ量の最大値が規定さ
れているが、それでも例外的に1マクロブロックライン
当たり2回はその最大値をオーバーしてもよいことにな
っている。従って、そのようなデータ量の大きなマクロ
ブロックにおいては、処理中に復号用バッファメモリ1
2のデータを使い切ってしまう場合がある。すると、可
変長復号ユニット13は、当該マクロブロックのタイム
スロットの途中で処理を休止しなければならないので、
そのままではIDCTユニット14以降での復号化処理
に支障を来たす。
【0050】本発明においては、次に述べる処理を行っ
て上記の問題を回避している。すなわち、データ量の大
きなマクロブロックにおいて復号用バッファメモリ12
のデータを使い切ると、データエンプティ信号が返って
くる。それに応じて復号制御回路131は、IDCTユ
ニット14,動き補償ユニット15,表示ユニット16
に対し、該マクロブロックにおける復号化処理を次のタ
イムスロットまで延期するよう指示を出す。以上のよう
な場合が発生する回数の最大値は、2×(1フレームの
マクロブロックライン数)で求められる。例えば720
×480画素の画像の場合、最大でも2×30=60回
であり、標準的な画像のマクロブロック数1350と合
計しても1410なので、1フレームの復号化のために
設けたタイムスロット総数1457より少なく、復号化
が次のフレームにずれ込むことはない。
【0051】このように本発明によれば、上記のように
比較的例外的な、データ量が局所的に大きい部分を復号
化するためだけに、復号用バッファメモリ12の容量を
大容量化する必要がなく、通常の場合に規定された1マ
クロブロック当たりのデータ量の最大値に合わせた必要
最小限の容量でよく、かつ、そのような局所的に大きな
データ量をもつマクロブロックの復号処理をも可能にす
るという効果が得られる。
【0052】図6はメモリコントローラ17のブロック
図であり、同図において、171は直列化回路、172
は並列化回路、173はメモリ空き容量演算回路、17
4は符号化データ書き込みアドレス発生ユニット、17
5は符号化データ読み出しアドレス発生ユニット、17
6は動き補償用参照画像データ読み出しアドレス発生ユ
ニット、177は復号化画像データ書き込みアドレス発
生ユニット、178は表示画像データ読み出しアドレス
発生ユニットである。
【0053】復号化装置のデータバスとメモリ2のデー
タバスとはバス幅が異なるので、バス幅変換が必要であ
る。メモリ2への書き込み時には、直列化回路171で
データを並び換えて48ビットから16ビットへ変換を
行う。メモリ2からの読み込み時には、並列化回路17
2で16ビットから48ビットへ変換する。
【0054】メモリコントローラ17は、メモリ2上の
アクセスすべきアドレスの計算も行う。図6中の各アド
レス発生ユニット174〜178に付した模様は、前記
図2のタイムスロット中に付した模様と対応している。
メモリ2内に割り当てた符号化データ用バッファについ
ては、符号化データ書き込みアドレス発生ユニット17
4および符号化データ読み出しアドレス発生ユニット1
75で、それぞれのアドレスを管理する。メモリ空き容
量演算回路173では、上記の両アドレスの差から符号
化データ用バッファの空き容量を算出し、空きがある場
合は、データリクエストの信号を入力バッファメモリ1
1に出力する。動き補償用参照画像データ読み出しアド
レス発生ユニット176では、動き補償ユニット15か
ら受け取った動きベクトルに基づいて、メモリ2内に割
り当てたフレームメモリにおける参照画像データのアド
レスを計算する。
【0055】上記各アドレス発生ユニット174〜17
8は、前記図2のタイムスロットにしたがって切り替え
られる。
【0056】図7は、メモリ2の内部における符号化デ
ータ用バッファとフレームメモリの割り付けを示す。同
図に示すように、フレームメモリを3面とり、残りを符
号化データ用バッファ領域に割り当てている。
【0057】図8はタイミングユニット18のブロック
図であり、同図において、181はHタイミング生成回
路、182はVタイミング生成回路、183は論理ゲー
ト回路である。
【0058】表示用画素クロック(pelCLK)を入
力され、Hタイミング生成回路181で水平走査期間の
タイミングを生成する。外部からhSyncが入力され
た場合には、それに同期する。Vタイミング生成回路1
82では、垂直走査期間のタイミングを生成する。外部
からvSyncが入力された場合には、それに同期す
る。論理ゲート回路183では、前記図2のタイムスロ
ットに基づいた各処理ブロックの動作基準信号を生成
し、出力する。
【0059】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。各ブロックの動作のうち、第1の実施例と異なる
点についてのみ述べる。図9は、本発明の第2の実施例
に係る符号化映像信号の復号装置における、入力バッフ
ァメモリ11のブロック図である。図9における構成要
素111〜120は、前記図3のものと同等のものであ
り、本実施例が図3の構成と相違するのは、FIFOメ
モリ116と並列化回路115の並び方が入れ替わって
いる点にある。
【0060】図9において、8ビットで並列に入力され
る符号化データは、レジスタ111からレジスタ11
2、レジスタ112からレジスタ113、レジスタ11
3からレジスタ114、レジスタ114からレジスタ1
15へと順番に転送された後、FIFOメモリ118に
入る。このFIFOメモリ118の出力は、並列化回路
117にて8ビット幅から48ビット幅へ変換される。
【0061】all zero判定回路116はレジス
タ111〜115の内容から、連続する5バイトがゼロ
かどうかを判定し、FIFOコントローラ119へその
結果を渡す。符号化データの連続する5バイトがゼロの
場合には、FIFOコントローラ119は、FIFOメ
モリ118への書き込みを1バイトだけ停止することに
より、上記連続する5バイト分のゼロデータのうち、レ
ジスタ115に蓄積されている1バイト分を符号化デー
タから除去する。これを繰り返すことにより、連続する
6バイト以上がゼロデータである場合も、そこに含まれ
るアンダーフロー防止のために挿入されているゼロデー
タを殆ど除去することができる。このようにして、本実
施例においても前記第1の実施例と同様の効果が得られ
る。
【0062】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。各ブロックの動作のうち、第1の実施例と異なる
点についてのみ述べる。図10は、本発明の第3の実施
例に係る符号化映像信号の復号装置における、入力バッ
ファメモリ11のブロック図である。図10における構
成要素111〜116および118〜120は、前記図
3のものと同等のものであり、本実施例が図3の構成と
相違するのは、並列化回路117を除去した点にある。
【0063】図10において、8ビットで並列に入力さ
れる符号化データは、レジスタ111からレジスタ11
2、レジスタ112からレジスタ113、レジスタ11
3からレジスタ114、レジスタ114からレジスタ1
15へと順番に転送された後、FIFOメモリ118に
入り、FIFOメモリ118から8ビット幅で、データ
バス19’へ出力される。
【0064】all zero判定回路116はレジス
タ111〜115の内容から、連続する5バイトがゼロ
かどうかを判定し、FIFOコントローラ119へその
結果を渡す。符号化データの連続する5バイトがゼロの
場合には、FIFOコントローラ119は、FIFOメ
モリ118への書き込みを1バイトだけ停止することに
より、上記連続する5バイト分のゼロデータのうち、レ
ジスタ115に蓄積されている1バイト分を符号化デー
タから除去する。これを繰り返すことにより、連続する
6バイト以上がゼロデータである場合も、そこに含まれ
るアンダーフロー防止のために挿入されているゼロデー
タを殆ど除去することができる。このようにして、本実
施例においても、前記第1,第2の実施例と同様の効果
が得られる。
【0065】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。各ブロックの動作のうち、第1の実施例と異なる
点についてのみ述べる。図12は、MPEG2の符号化
映像信号を示す図である。符号化映像信号の開始を意味
するシーケンススタートコードから終了を意味するシー
ケンスエンドコードまでの一連の符号化映像信号を、シ
ーケンスと呼ぶ。
【0066】シーケンスエンドコード直後は、次のシー
ケンスが連続している場合もあるが、次のシーケンスと
の間にゼロバイトデータが挿入されている場合もある。
それを、図12中において(b)で示す。このシーケン
ス間に挿入されたゼロバイトデータを、入力バッファメ
モリ11において削除すると、以下に述べるように、シ
ーケンスの一番最後のピクチャが正常に復号化できず、
問題となることがある。
【0067】すなわち、第1の実施例で図1を用いて説
明したように、外部から入力された符号化データは、入
力バッファメモリ11→メモリ2内に設けた符号化デー
タ用バッファ領域→復号用バッファメモリ12を経由し
て、可変長復号ユニット13に入力される。このうち入
力バッファメモリ11では、並列化回路117を用い
て、8ビット並列で入力された符号化データを内部で4
8ビットの並列データに変換している関係で、少なくと
も符号化データが6バイト分入力されて、初めて48ビ
ットに並列化された符号化データをメモリ2に1回出力
することが可能である。換言するなら、並列化回路11
7内のレジスタ1173〜1178に6バイト分の符号
化データが蓄積されないと、符号化データはメモリ2以
降に転送されない。
【0068】いま、シーケンスエンドコードと、その直
後に引き続いて複数バイトのゼロバイトデータが符号化
データとして、入力バッファメモリ11に入力された場
合を考える。
【0069】シーケンスエンドコードは、レジスタ11
73〜1178のいずれかに一旦蓄積されるが、このと
き仮りに第1の実施例で述べたゼロバイトデータの削除
処理を行ったとすると、シーケンスエンドコードに引き
続くゼロバイトデータは破棄され、レジスタ1173〜
1178には蓄積されない。
【0070】レジスタ1173〜1178にデータが6
バイト分蓄積されない限り、それらの内容はメモリ2以
降に転送されないので、シーケンスエンドコードに引き
続くゼロバイトデータが削除されると、該シーケンスエ
ンドコードをメモリ2以降へ転送することができない場
合がある。その場合、シーケンスエンドコードが可変長
復号ユニット13に到達しないので、シーケンスの最後
のピクチャのデコードが完了できない。
【0071】上記の状況は、ゼロバイトデータ以外のデ
ータ、すなわち次のシーケンススタートコードが入力さ
れるまで続く。上記ゼロバイトデータの長さは一般に不
定なので、仮りに該ゼロバイトデータが多量に挿入され
ていた場合には、シーケンスの最後のピクチャのデコー
ドが長時間完了せず、正常な復号を妨げることもある。
【0072】上記の問題を回避するため、本実施例で
は、シーケンスとシーケンスの間に挿入されたゼロバイ
トデータを、入力バッファメモリ11で削除するかどう
かを選択できるようにした。すなわち、図12に示すよ
うに、「zerobyte削除モード1」の場合は、同
図のシーケンス中のゼロバイトデータ(a)およびシー
ケンス間のゼロバイトデータ(b)の両方を削除する。
また、「zerobyte削除モード2」の場合は、シ
ーケンス中のゼロバイトデータ(a)のみ削除し、シー
ケンス間のゼロバイトデータ(b)は削除しない。した
がって、後者のモードを選択することにより、上述した
問題を回避することが可能となる。
【0073】図11は、本発明の第5の実施例に係る符
号化映像信号の復号装置における、入力バッファメモリ
11のブロック図である。図11における構成要素11
1〜120は、前記図3のものと同等のものであり、本
実施例が図3の構成と相違するのは、シーケンスエンド
コード検出部1141と、シーケンススタートコード検
出部1142と、判定出力切替部1143とを新たに付
加した点にある。
【0074】シーケンスエンドコード検出部1141
は、並列化回路117に入力される直前の符号化データ
の内容を監視し、シーケンスエンドコードを検出すると
それを判定出力切替部1143に伝える。同様に、シー
ケンススタートコード検出部1142は、シーケンスス
タートコードを検出してそれを判定出力切替部1143
に伝える。
【0075】また、シーケンス間に挿入されたゼロバイ
トデータ(図12中の(b))を削除するかどうかを指
定するzerobyte削除モード選択信号が、判定出
力切替部1143に入力される。
【0076】判定出力切替部1143では、上記の入力
された情報に基づき、all zero判定回路116
の判定出力を、並列化回路117に伝達するか否かを決
定する。すなわち、前記の「zerobyte削除モー
ド1」の場合は、all zero判定回路116の判
定出力を常に並列化回路117に伝達する。また、前記
の「zerobyte削除モード2」の場合は、シーケ
ンスエンドコード検出以後、all zero判定回路
116の判定出力を並列化回路117に伝達するのを中
止し、シーケンススタートコード検出によって伝達を再
開する。
【0077】以上のようにして本実施例では、シーケン
ス間のゼロバイトデータについては削除しないようにす
ることができ、シーケンスの一番最後のピクチャも正常
に復号化させることが可能となる。
【0078】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。各ブロックの動作のうち、第1の実施例と異なる
点についてのみ述べる。図13は、本発明の第5の実施
例に係る符号化映像信号の復号装置における、入力バッ
ファメモリ11のブロック図である。図13における構
成要素111〜113および116〜120は、前記図
3のものと同等のものであり、本実施例が図3の構成と
相違するのは、入力段のレジスタの数である。すなわ
ち、本実施例においては、レジスタ114,115を除
去して、計3つのレジスタが直列に接続されたシフトレ
ジスタとされている。
【0079】本実施例は、入力された符号化データの連
続する3バイトがゼロの場合には、アンダーフロー防止
のために挿入されているゼロデータが少なくとも1バイ
ト含まれているいると見なせる符号化方式への適用例で
ある。
【0080】all zero判定回路116は、レジ
スタ111〜113の内容から、連続する3バイトがゼ
ロかどうかを判定し、セレクタ制御回路1172へその
結果を渡す。符号化データの連続する3バイトがゼロの
場合は、セレクタ制御回路1172はセレクタ1171
を制御して、レジスタ1173〜1178のうちどのレ
ジスタをも選択しないようにすることにより、レジスタ
113に蓄積されている1バイト分のゼロデータを、符
号化データの中から除去する。このようにして、符号化
データ中でゼロが3バイト連続した箇所を発見すると、
そのうちの1バイトを除去することができ、さらにゼロ
が4バイト以上連続した箇所においても、上記の処理を
繰り返すことによりゼロデータを除去し、連続するゼロ
データが最終的に2バイト以下になるようにすることが
できる。そのようにして、符号化データ中に含まれるア
ンダーフロー防止のために挿入されているゼロデータを
殆ど除去することができる。このようにして、本実施例
においても、前記第1〜第4の実施例とほぼ同様の効果
が得られる。
【0081】なお、本発明の入力として想定する符号化
データは、前記のMPEG2だけに限定されるものでは
なく、同様の性質を備えた別の符号化方法で符号化され
たデータであってもよい。
【0082】また、本発明の実施例では、符号化データ
が先頭から8ビットずつに区切られて並列に入力される
と仮定したが、これに限定されるものではなく、1ビッ
トあるいは他の任意のビット数で並列に入力されるもの
であってもよい。図示はしないが、これらの場合は、内
部でビット数の変換を行って8ビットの並列データに変
換すればよい。
【0083】また、本発明の実施例では、メモリ2にア
クセスするクロック周波数を65.25MHzの例で示
したが、この周波数に限定されるものではない。
【0084】また、本発明の実施例では、原画像がNT
SC方式テレビジョン信号を想定したタイムスロットの
図を示したが、PALなどの他のテレビジョン方式の場
合でも同様である。
【0085】また、本発明の実施例では、メモリ2にダ
イナミックRAMを用いる例を示したが、スタティック
RAMや、他の種類のメモリでもよい。その場合には、
タイムスロット中のリフレッシュは省略することもでき
る。
【0086】また、本発明の実施例では、復号化装置内
部のデータバスのビット幅が48ビットまたは8ビット
の場合を示したが、この値に限定されるものではない。
その他の値の場合は、例えば図3や図9の並列化回路の
ビット数を適当な値に変更すればよい。
【0087】また、図2のタイムスロットの割り当て方
は、これに限定されるものではなく、処理の順番や割り
当てるクロック数は変えることができる。
【0088】また、図5の可変長符号復号回路の入出力
のビット数は、この値に限定されるものではなく、他の
値でもよい。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、符
号化データの解析を行う以前にあらかじめゼロデータを
除去しておくことができるので、可変長復号ユニット1
3においてゼロデータの解析および除去に要する時間の
分だけ、IDCTユニット14以降の各処理ブロックに
おける処理時間が減少することを防ぐことができ、それ
によって、演算処理クロック周波数の増加とそれに伴う
消費電力の増大を防いだ符号化映像信号の復号装置を提
供することが可能となる。
【0090】また本発明によれば、処理ブロック内部の
バッファメモリの容量を必要以上に増やすことなく、局
所的に大きなデータ量をもつマクロブロックの復号処理
が可能な符号化映像信号の復号装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る符号化映像信号の
復号装置の構成を示すブロックである。
【図2】本発明の第1の実施例に係る符号化映像信号の
復号装置における、処理のタイムスロットを表す説明図
である。
【図3】図1中の入力バッファメモリの構成を示すブロ
ック図である。
【図4】図1中の復号用バッファメモリの構成を示すブ
ロック図である。
【図5】図1中の可変長復号ユニットの構成を示すブロ
ック図である。
【図6】図1中のメモリコントローラの構成を示すブロ
ック図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る符号化映像信号の
復号装置に接続するメモリ内部の割り付けを示す説明図
である。
【図8】図1中のタイミングユニットの構成を示すブロ
ック図である。
【図9】本発明の第2の実施例に係る符号化映像信号の
復号装置における、入力バッファメモリの構成を示すブ
ロック図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係る符号化映像信号
の復号装置における、入力バッファメモリの構成を示す
ブロック図である。
【図11】本発明の第4の実施例に係る符号化映像信号
の復号装置における、入力バッファメモリの構成を示す
ブロック図である。
【図12】MPEG2の符号化映像信号の構成例などを
示す説明図である。
【図13】本発明の第5の実施例に係る符号化映像信号
の復号装置における、入力バッファメモリの構成を示す
ブロック図である。
【図14】本発明の実施例に係る符号化映像信号の復号
装置で取り扱うマクロブロックを示す説明図である。
【符号の説明】
1 符号化映像信号の復号化装置 2 メモリ 3 入力端子 4 出力端子 11 入力バッファメモリ 12 復号用バッファメモリ 13 可変長復号ユニット 14 IDCTユニット 15 動き補償ユニット 16 表示ユニット 17 メモリコントローラ 18 タイミングユニット 111〜115 レジスタ 116 all zero判定回路 117 並列化回路 118 FIFOメモリ 119 FIFOコントローラ 120 メモリ空き容量演算回路 1171 セレクタ 1172 セレクタ制御回路 1173〜1178 レジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03M 7/40 9382−5K (72)発明者 坪井 幸利 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 藤井 由紀夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 堀 仁一 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮符号化によりそのデータ量を圧縮さ
    れた符号化映像信号を復号する符号化映像信号の復号装
    置において、 データを蓄える記憶手段を複数個直列に連続して配置
    し、データが該複数個の記憶手段を順次転送されるよう
    構成されたシフトレジスタと、 上記複数個の記憶手段に蓄えられている値がすべてゼロ
    であるかどうかを判定する判定手段と、 データの読み書きを行うバッファ手段と、 上記バッファ手段の書き込み番地および読み出し番地を
    制御し、かつ上記判定手段の判定結果に基づき、全てゼ
    ロならば上記バッファ手段への書き込みを停止する制御
    手段と、を具備することを特徴とする符号化映像信号の
    復号装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 符号化映像信号の終了を示す符号を検出する第1の符号
    検出手段と、 符号化映像信号の開始を示す符号を検出する第2の符号
    検出手段と、 切替制御手段と、を具備し、 上記第1の符号検出手段が上記符号化映像信号の終了を
    示す符号を検出した際には、上記切替制御手段を用い
    て、前記制御手段による、書き込みの停止動作を解除す
    ることを可能とし、 また、前記制御手段による、書き込みの停止動作を解除
    させた後に、上記第2の符号検出手段が上記符号化映像
    信号の開始を示す符号を検出した際には、上記切替制御
    手段を用いて、前記制御手段による、書き込みの停止動
    作を再開させるようにしたことを特徴とする符号化映像
    信号の復号装置。
  3. 【請求項3】 圧縮符号化によりそのデータ量を圧縮さ
    れた符号化映像信号を復号する符号化映像信号の復号装
    置において、 上記符号化映像信号の復号装置に接続する外部記憶手段
    と、 上記外部記憶手段を利用して信号処理を行う複数の第1
    の信号処理手段と、 上記複数の第1の信号処理手段が上記外部記憶手段を利
    用するに当たり、その利用をあらかじめ決めた一定の順
    番で周期的に制御する第1の制御手段と、 データの読み書きを行うバッファ手段と、 上記バッファ手段からデータを読み出して信号処理を行
    う第2の信号処理手段と、 上記バッファ手段の書き込み番地および読み出し番地を
    制御する第2の制御手段と、 上記バッファ手段内部に蓄積されているデータ量を計算
    する演算手段と、 上記バッファ手段内部に蓄積されているデータ量が零の
    とき、上記第2の信号処理手段を含む装置内の複数の信
    号処理手段を制御して、動作を一時的に停止させる第3
    の制御手段と、を具備することを特徴とする符号化映像
    信号の復号装置。
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