JPH08116191A - 電磁波シールド着衣 - Google Patents

電磁波シールド着衣

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Publication number
JPH08116191A
JPH08116191A JP6275614A JP27561494A JPH08116191A JP H08116191 A JPH08116191 A JP H08116191A JP 6275614 A JP6275614 A JP 6275614A JP 27561494 A JP27561494 A JP 27561494A JP H08116191 A JPH08116191 A JP H08116191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lining
electromagnetic wave
copper
operator
cloth material
Prior art date
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Pending
Application number
JP6275614A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Yoneda
美紀 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP6275614A priority Critical patent/JPH08116191A/ja
Publication of JPH08116191A publication Critical patent/JPH08116191A/ja
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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスプレイ装置からの電磁波シールドをメ
ッキ膜により行うとともに、メッキ膜と皮膚との接触に
よる金属アレルギー対策を講ずること。 【構成】 身体の胴部回りを包囲可能な大きさを備えた
表地15と、この表地15の裏面側に着脱自在に設けら
れた裏地16とによりエプロン10等の着衣が構成され
ている。裏地16は、ポリエチレン等の繊維を用いて縫
製されているとともに、この裏地16には銅、銅−すず
合金がメッキされている。エプロン10を着装したOA
機器オペレータは、前記裏地16によって電磁波シール
ドされる一方、裏地16と皮膚との接触に起因した金属
アレルギーが低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁波シールド着衣に係
り、特に、VDT作業(ビジュアルディスプレイターミ
ナル作業)における人体に有害な電磁波からオペレータ
を保護するための電磁波シールド着衣に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近時の電子機器の飛躍的な普及により、
多方面において急速なるOA化が進んでいる。とりわ
け、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、グラ
フィックディスプレイ等のCRTにおいては、電子銃か
ら発射された電子ビームがディスプレイに施された所定
の蛍光体を発光させる構成のため、漏洩する電磁波が人
体に悪影響をもたらすことが問題視されている。
【0003】そこで、最近では、人間工学的観点に立っ
て、VDT作業における電磁波シールドを行う種々の試
みが提案されている。例えば、オペレータが作業用とし
て身に付けるエプロンを利用し、このエプロンにニッケ
ルメッキを施して電磁波シールドを行うということが知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなニッケルメッキが施されたエプロンにおいては、近
時報告されている医学上の臨床例を考慮すると、オペレ
ータの体質によっては、金属アレルギーを引き起こす要
因となり、不利益なく利用することができないという不
都合があった。例えば、ネックレスや指輪あるいはピア
ス等のニッケル等のメッキ装飾品においては、既に多く
の金属アレルギー例が報告されている。この金属アレル
ギーを引き起こす原因は、肉眼では視認することのでき
ないニッケルイオンの溶出が原因と云われている。すな
わち、溶出したイオンが汗線や毛のうを通って皮膚の中
に入り込み、免疫システムの細胞と接触し、この時、ア
レルギー遺伝子配置が抗原への皮膚の防御機能を妨害し
てアレルギー反応を起こすというものである。
【0005】このように、金属アレルギーが皮膚との直
接的な接触によってもたらされるという要因を考える
と、理論的には、ニッケルメッキが施されたエプロンと
皮膚との直接的な接触を回避することで金属アレルギー
を抑制し得ることになるが、実際には皮膚との接触が完
全にないようにエプロンを用いることは非現実的であ
り、アレルギー回避対策としては抜本的なものとは言い
難い。
【0006】ところで、前記金属アレルギーを引き起こ
す例が多く報告されている金属物質としては、ニッケル
の他、クロム、パラジウム、水銀が挙げられているが、
銅、すず、マンガン、亜鉛等の金属においては、アレル
ギー例が稀に見られるに過ぎず、これらを低金属アレル
ギー物質として考えることができる。従って、これらの
物質の中から、高いシールド特性を有する金属を用いれ
ば、理論的には電磁波シールド効果並びに金属アレルギ
ーの抑制を図ることが実証できることなる。
【0007】
【発明の目的】本発明は、従来例における不都合と前記
理論的背景に基づいて案出されたものであり、その目的
は、皮膚との接触によっても金属アレルギーを生ずる可
能性を低減しつつ、VDT作業等における電磁波シール
ド効果を達成し、かつ、かかる効果を長期に亘って安定
的に保持可能な電磁波シールド着衣を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る電磁波シールド着衣は、表地に対して
裏地を着脱自在に設けるとともに、この裏地には、電磁
波シールド特性と低い金属アレルギー特性を有する金属
材料が含有される、という構成を採っている。
【0009】また、本発明に係る電磁波シールド着衣
は、表地に対して裏地を着脱自在に設けるとともに、こ
の裏地には銅メッキまたは銅−すずメッキが施される、
という構成が採用され、これによって、前述の目的をよ
りよく達成しようとしたものである。
【0010】
【作用】前記電磁波シールド着衣における裏地は表地に
対して着脱自在となっているため、非VDT作業に際し
ては、裏地を表地より取り外した状態で身体に着装して
用いることができる。VDT作業に際しては、表地の裏
面に裏地を取り付けて着装すればよい。この状態では、
裏地に含有された銅、銅−すず合金により所定の電磁波
シールド効果が達成されるとともに、裏地がオペレータ
の皮膚に接触しても、金属アレルギーの発生を低く抑制
することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0012】図1ないし図3には、本発明に係る電磁波
シールド着衣がエプロンに適用された実施例が示されて
いる。これらの図において、エプロン10は、周知のデ
ザイン形状をなし、身体の胴回りに対して略閉ループ状
に着装することのできる胴部11と、この胴部11の略
中央部上端二箇所から胴部11の左右上端に掛け渡され
た肩紐12とを備えて構成されている。
【0013】前記胴部11は、図2及び図3に示される
ように、形態安定加工が行われた表地15と、この表地
15の裏面若しくは内面側に取り付けられた裏地16と
により構成されている。裏地16は、表地15の正面側
領域に略対応する平面積を備えた大きさに設けられてお
り、この裏地16と表地15は、裏地16の外周縁複数
箇所にて相互に係合可能な構造を介して着脱自在に設け
られている。具体的には、表地15と裏地16との向き
合う面の数箇所にパイル布とフック布とが一対の関係で
縫合されており、これらを適宜係脱させることで、裏地
16が表地15に対して着脱自在とされている。
【0014】前記裏地16は、本実施例では、ポリエス
テル繊維が基材として用いられ、この裏地16には、電
磁波シールド特性が高いとされている銅または銅−すず
合金メッキが施されている。このメッキ処理は、例えば
公知の無電解メッキにより行うことができる。すなわ
ち、前記ポリエステル繊維基材に所定の触媒を含浸させ
ておき、これを硫酸銅などからなる溶液中に浸漬するこ
とで銅イオンを金属銅としてポリエステル繊維に析出さ
せることができる。その他の方法としては、ポリエステ
ル繊維基材に銅微粉末を混合させておき、これを布状の
繊維に加工して縫製することによって金属を含有した裏
地16とすることが可能である。
【0015】なお、図1中符号20は名札取付部であ
り、符号21はポケットを示す。
【0016】本実施例におけるエプロン10は、非VD
T作業以外の時でも着装することができ、この場合、前
記裏地16を取り外した状態で通常のエプロンと全く変
りなく用いることができる。勿論裏地16を表地15に
取り付けて用いることもできるが、汚れ等を回避するた
めには裏地16を取り外した状態で用いることが好まし
い。
【0017】VDT作業を行うに際しては、裏地16を
取り付けた状態でエプロン10が利用され、これにより
コンピュータディスプレイ等から漏洩する電磁波は裏地
16の銅または銅−すず合金メッキ膜によって有効にシ
ールドされることとなる。
【0018】従って、本実施例においては、銅または銅
−すず合金で裏地16にメッキを施す構成を採用したか
ら、これらの金属によって電磁波シールドが可能とな
り、VDT作業におけるオペレータに与える種々の健康
上の被害を低減できるという効果がある。
【0019】また、メッキ対象金属として銅、銅−すず
合金を採用したから、ニッケルメッキ等に数多く見られ
るように、皮膚との直接的な接触に伴う金属アレルギー
も低減することができる。これによれば、エプロン10
を用いる際に、首や腕の周辺等を隠す服装をしなくても
よいから、季節に応じて比較的楽な服装にてエプロン1
0を身に付けることができ、作業負担も軽減することが
できる。
【0020】さらに、裏地16は表地15に対して着脱
自在な構成を採用しているため、表地15のみを洗濯す
ることができ、エプロン10の外観を綺麗に保つことが
できるという効果も得る。
【0021】なお、前記実施例においては、銅または銅
−すず合金をメッキした構成を採用したが、電磁波シー
ルド特性を有する金属であれば、金属アレルギーの発症
が少ないことが実証できる金属を用いてメッキすること
も可能である。
【0022】また、裏地16は表地15の正面側領域に
対応した形状を採用したが、これよりも大きな領域、例
えば、表地15の裏面全域に相当する大きさに設けても
よい。加えて、本発明に係る電磁波シールド着衣は前記
エプロンに限らず、作業服等一般の着衣にも適用するこ
とが可能である。
【0023】また、前記裏地16の繊維材としては、ポ
リエステル以外のナイロン等、種々の繊維材を対象とし
て形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され、か
つ、作用するので、これによると、皮膚との接触によっ
ても金属アレルギーを生ずる可能性を低減しつつ、VD
T作業等における電磁波シールド効果を達成することが
できるとともに、当該電磁波シールド効果を長期に亘っ
て安定的に保持することができる、という従来にない優
れた効果を奏する電磁波シールド着衣を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁波シールド着衣がエプロンに
適用された一実施例を示す正面図である。
【図2】図1に示されるエプロンの背面図である。
【図3】前記エプロンを開いた状態を示す背面図であ
る。
【符号の説明】
10 エプロン 15 表地 16 裏地

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表地に対して裏地を着脱自在に設けると
    ともに、この裏地には、電磁波シールド特性と低い金属
    アレルギー特性を有する金属材料が含有されていること
    を特徴とする電磁波シールド着衣。
  2. 【請求項2】 表地に対して裏地を着脱自在に設けると
    ともに、この裏地には銅メッキが施されていることを特
    徴とする電磁波シールド着衣。
  3. 【請求項3】 表地に対して裏地を着脱自在に設けると
    ともに、この裏地には銅−すずメッキが施されているこ
    とを特徴とする電磁波シールド着衣。
JP6275614A 1994-10-14 1994-10-14 電磁波シールド着衣 Pending JPH08116191A (ja)

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JP6275614A JPH08116191A (ja) 1994-10-14 1994-10-14 電磁波シールド着衣

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JP6275614A JPH08116191A (ja) 1994-10-14 1994-10-14 電磁波シールド着衣

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JP6275614A Pending JPH08116191A (ja) 1994-10-14 1994-10-14 電磁波シールド着衣

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6013924B2 (ja) * 1977-02-28 1985-04-10 株式会社育良精機製作所 給材機の棒材送り込み装置
JPS63114199A (ja) * 1985-09-20 1988-05-19 小林 正巳 シ−ト状電磁波遮蔽材ならびにパネルおよびブラインド

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6013924B2 (ja) * 1977-02-28 1985-04-10 株式会社育良精機製作所 給材機の棒材送り込み装置
JPS63114199A (ja) * 1985-09-20 1988-05-19 小林 正巳 シ−ト状電磁波遮蔽材ならびにパネルおよびブラインド

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980512