JPH08115864A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JPH08115864A
JPH08115864A JP24659694A JP24659694A JPH08115864A JP H08115864 A JPH08115864 A JP H08115864A JP 24659694 A JP24659694 A JP 24659694A JP 24659694 A JP24659694 A JP 24659694A JP H08115864 A JPH08115864 A JP H08115864A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子ビーム直接描画のスループットを向上さ
せる。 【構成】 半導体ウエハ上に形成された化学増幅系電子
ビームレジストに電子ビームを照射して得られるレジス
トパターンをマスクに用いて集積回路パターンを形成す
る際、前記電子ビームの断面が1本か2本か、およびビ
ーム露光面積比率の大小によって、ポジ型かネガ型かの
レジストを選択し、集積回路の製造工程に応じて化学増
幅系ポジ型電子ビームレジストと化学増幅系ネガ型電子
ビームレジストとを使い分けることにより、描画時間の
短縮を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置の
製造技術に関し、特に、電子ビーム露光を用いた集積回
路パターンの微細加工に適用して有効な技術に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置の製造工程のうち、
半導体ウエハに所望の集積回路パターンを転写する露光
工程では、近年、紫外光を用いた露光技術に代えて電子
ビームによる露光技術が利用されている。なかでも、電
子ビームレジストを塗布した半導体ウエハに電子ビーム
を照射して集積回路パターンを直接描画する電子ビーム
直接描画方式は、フォトマスクに形成した集積回路パタ
ーンを半導体ウエハに転写する従来の光露光方式に比べ
て微細な集積回路パターンを形成できることから特に注
目されている。
【0003】しかし、上記電子ビーム直接描画方式は、
フォトマスク上の集積回路パターンを半導体ウエハに一
括転写する光露光方式と異なり、所定の形状に絞った電
子ビームで半導体ウエハ上に集積回路パターンを描画す
るので、この描画スループットを如何にして向上させる
かが特に重要な課題となる。
【0004】電子ビームによる描画のスループットを大
きく向上させる方法として、特開昭62−260322
号公報に記載された方式がある。これは、例えば電子ビ
ームが透過するカラムの所定の位置に、繰返しパターン
のある単位図形の開口アパーチャ(以下、マスクと称す
る)を形成しておき、比較的口径の大きなビームを選択
的に透過させて図形形状のビームを成形し、これを一回
の照射でレジスト上に転写する方式である。この方式の
電子ビーム装置の光学系については、例えば米国特許第
4,213,053号などに記載がある。
【0005】しかし、上記の方式においても、超高集積
回路ではビーム照射数が多くなるため、スループットを
決める要因としては、レジストを感光させるのに要する
照射時間も考慮する必要がある。
【0006】現在、より高感度の電子ビームレジストの
開発が各分野で進められており、その一例として、電子
ビームの照射によりレジスト中に酸を遊離させ、露光後
の熱処理によってこの酸を触媒とする露光反応を促進さ
せるようにした、いわゆる化学増幅系レジストが提案さ
れている。この化学増幅系レジストについては、例えば
「ジャーナル・オブ・フォトポリマー・サイエンス・ア
ンド・テクノロジー(Journal of Photopolymer Science
and Technology), Volume 2, No.1 (1989) 」P115〜P1
22などに記載がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭62−26
0322号公報に記載された電子ビーム露光技術は、ス
ループットの向上を図る有力な手段として提案されたも
のであるが、この方式を半導体集積回路装置に適用する
場合には、半導体集積回路を形成する各工程毎に、複数
の図形開口からなるマスクを用意しておく必要がある。
また、図形開口からなるマスクでは形成できないパター
ン(例えば、メモリアレイ部の周囲に形成される周辺回
路部のパターンなど)については、別途、形状と寸法と
を変えた可変整形ビームを用いて形成する必要がある。
【0008】さらに、この方式では、半導体ウエハ上に
塗布するレジストの特性、特にポジ型かネガ型かの制約
が生じるため、レジスト材料の選択についても配慮が必
要となる。
【0009】他方、電子ビームの照射時にレジストから
発生する酸を触媒として露光反応を促進させる前記化学
増幅系電子ビームレジストの場合は、高い感度と解像度
が得られる反面、経時変化が大きく、その取り扱いが煩
雑であることから、実用性に乏しいという問題がある。
【0010】本発明の目的は、複数の図形形状の電子ビ
ームを用いたパターン転写において、複数の図形開口の
マスクを選択して照射する描画方法とそれに用いるレジ
ストの特性に関する制約を明確にし、パターンを効率良
く形成することのできる技術を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、電子ビーム直接描画
方式と光露光方式とを組合せ、半導体ウエハ上に超微細
な集積回路パターンを高スループットで形成することの
できる技術を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、化学増幅系電子ビー
ムレジストを用いて高精度の電子ビーム直接描画を実現
することのできる技術を提供することにある。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0015】(1)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体ウエハ上に被着した化学増幅系電子ビー
ムレジストに電子ビームを照射し、照射部と未照射部の
現像液に対するレジスト溶解速度の差を利用してレジス
トパターンを形成する電子ビーム露光工程を複数工程備
え、前記複数の電子ビーム露光工程の一部の工程ではポ
ジ型電子ビームレジストを用い、他の一部の工程ではネ
ガ型電子ビームレジストを用いるものであって、前記ポ
ジ型電子ビームレジストとネガ型電子ビームレジストと
の選択は、半導体ウエハ上の全領域の露光の際に前記電
子ビームの断面を1本のみ用いる場合には、電子ビーム
露光面積比率を1/2以下とすることで決め、少なくと
も半導体ウエハ上の一部の領域の露光の際に電子ビーム
の断面を2本以上用いる場合には、単にビーム照射領域
のレジストを残すか削除するかで決めるようにするもの
である。
【0016】(2)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(1)の製造方法において、前記電子ビー
ムの照射に先立って、前記化学増幅系電子ビームレジス
トの表面に導電性ポリマーを被着するものである。
【0017】(3)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(1)の製造方法において、集積回路の実
パターンの内側に対応し、半導体ウエハ上の所定の領域
のパターン形状に成形した電子ビーム、または形状と寸
法とを変えた電子ビームを照射するものである。
【0018】(4)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(1)の製造方法を特定用途向け半導体集
積回路装置に適用するものである。
【0019】(5)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(2)の製造方法において、前記化学増幅
系電子ビームレジストに電子ビームを照射する際、前記
導電性ポリマーにアース端子を接触して、前記導電性ポ
リマーの表面電位をアース電位にするものである。
【0020】(6)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体ウエハ上に被着したレジストを露光して
レジストパターンを形成する露光工程を複数工程備え、
前記複数の露光工程の一部の工程では化学増幅系電子ビ
ームレジストの表面に導電性ポリマーを被着して、電子
ビームを照射することによりレジストパターンを形成
し、他の一部の工程ではフォトマスクを用いた光投影露
光方式によりレジストパターンを形成するものである。
【0021】(7)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(6)の製造方法において、集積回路素子
を形成する工程では、少なくともその一工程で前記光投
影露光方式によりレジストパターンを形成し、前記集積
回路素子の上に配線を形成する工程では、前記化学増幅
系電子ビームレジストを用いた電子ビーム露光方式によ
りレジストパターンを形成するものである。
【0022】(8)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(6)の製造方法において、集積回路素子
を形成する工程の一部で化学増幅系ポジ型電子ビームレ
ジストを用い、他の一部で化学増幅系ネガ型電子ビーム
レジストを用い、前記化学増幅系ポジ型電子ビームレジ
ストと化学増幅系ネガ型電子ビームレジストとの選択
は、半導体ウエハ上の全領域の露光の際に前記電子ビー
ムの断面を1本のみ用いる場合には、電子ビーム露光面
積比率を1/2以下とすることで決め、少なくとも半導
体ウエハ上の一部の領域の露光の際に電子ビームの断面
を2本以上用いる場合には、単にビーム照射領域のレジ
ストを残すか削除するかで決めるようにするものであ
る。
【0023】(9)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(6)の製造方法において、前記化学増幅
系電子ビームレジストに電子ビームを照射してレジスト
パターンを形成する電子ビーム露光工程を複数工程備
え、前記複数の電子ビーム露光工程の一部の工程ではポ
ジ型電子ビームレジストを用い、他の一部の工程ではネ
ガ型電子ビームレジストを用い、前記ポジ型電子ビーム
レジストとネガ型電子ビームレジストとの選択は、半導
体ウエハ上の全領域の露光の際に前記電子ビームの断面
を1本のみ用いる場合には、電子ビーム露光面積比率を
1/2以下とすることで決め、少なくとも半導体ウエハ
上の一部の領域の露光の際に電子ビームの断面を2本以
上用いる場合には、単にビーム照射領域のレジストを残
すか削除するかで決めるようにするものである。
【0024】(10)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(6)の製造方法において、前記化学増幅
系電子ビームレジストに電子ビームを照射して形成され
るレジストパターンの最小寸法を、前記光投影露光方式
で用いる露光光の波長以下とするものである。
【0025】(11)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(7)の製造方法において、前記集積回路
素子の上に配線を形成する工程の一部で化学増幅系ポジ
型電子ビームレジストを用い、他の一部で化学増幅系ネ
ガ型電子ビームレジストを用い、前記化学増幅系ポジ型
電子ビームレジストと化学増幅系ネガ型電子ビームレジ
ストとの選択は、半導体ウエハ上の全領域の露光の際に
前記電子ビームの断面を1本のみ用いる場合には、電子
ビーム露光面積比率を1/2以下とすることで決め、少
なくとも半導体ウエハ上の一部の領域の露光の際に電子
ビームの断面を2本以上用いる場合には、単にビーム照
射領域のレジストを残すか削除するかで決めるようにす
るものである。
【0026】(12)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(8)の製造方法において、前記化学増幅
系ネガ型電子ビームレジストを用いてMISFETのゲ
ート電極を形成し、前記化学増幅系ポジ型電子ビームレ
ジストを用いて前記MISFETとその上層に形成され
る配線とを接続するスルーホールを形成するものであ
る。
【0027】(13)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体ウエハ上に被着した化学増幅系電子ビー
ムレジストに電子ビームを照射して得られたレジストパ
ターンをマスクに用いて配線接続用のコンタクトホール
を形成する際、以下の工程(a)〜(e)を備えたもの
である。
【0028】(a)集積回路素子を形成した半導体ウエ
ハ上に絶縁膜を堆積し、前記絶縁膜上に化学増幅系ポジ
型電子ビームレジストを塗布し、さらに前記化学増幅系
ポジ型電子ビームレジスト上に導電性ポリマーを被着す
る工程、(b)コンタクトホールの実パターンの内側に
対応した電子ビーム描画パターンデータに基づいて前記
化学増幅系ポジ型電子ビームレジストに電子ビームを照
射する工程、(c)前記化学増幅系ポジ型電子ビームレ
ジストをベークすることにより、前記電子ビームの照射
によって発生した酸を触媒とするレジスト溶解反応を促
進させる工程、(d)前記化学増幅系ポジ型電子ビーム
レジストを現像して被照射部を除去することにより、レ
ジストパターンを形成する工程、(e)前記レジストパ
ターンをマスクに用いて前記絶縁膜をエッチングするこ
とにより、配線接続用のコンタクトホールを形成する工
程。
【0029】(14)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体ウエハ上に被着した化学増幅系電子ビー
ムレジストに電子ビームを照射して得られたレジストパ
ターンをマスクに用いて配線を形成する際、以下の工程
(a)〜(e)を備えたものである。
【0030】(a)集積回路素子を形成した半導体ウエ
ハ上に導電膜を堆積し、前記導電膜に化学増幅系ネガ型
電子ビームレジストを塗布し、さらに前記化学増幅系ネ
ガ型電子ビームレジスト上に導電性ポリマーを被着する
工程、(b)配線の実パターンの内側に対応した電子ビ
ーム描画パターンデータに基づいて前記化学増幅系ネガ
型電子ビームレジストに電子ビームを照射する工程、
(c)前記化学増幅系ネガ型電子ビームレジストをベー
クすることにより、前記電子ビームの照射によって発生
した酸を触媒とするレジスト架橋反応を促進させる工
程、(d)前記化学増幅系ネガ型電子ビームレジストを
現像して未照射部を除去することにより、レジストパタ
ーンを形成する工程、(e)前記レジストパターンをマ
スクに用いて前記導電膜をエッチングすることにより、
配線を形成する工程。
【0031】(15)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体ウエハ上に被着した電子ビームレジスト
に電子ビームを照射し、照射部と未照射部の現像液に対
するレジスト溶解速度の差を利用してレジストパターン
を形成する電子ビーム露光工程を複数工程備え、前記複
数の電子ビーム露光工程の一部の工程ではポジ型電子ビ
ームレジストを用い、他の一部の工程ではネガ型電子ビ
ームレジストを用いるもであって、前記ポジ型電子ビー
ムレジストとネガ型電子ビームレジストとの選択は、半
導体ウエハ上の全領域の露光の際に前記電子ビームの断
面を1本のみ用いる場合には、電子ビーム露光面積比率
を1/2以下とすることで決め、少なくとも半導体ウエ
ハ上の一部の領域の露光の際に電子ビームの断面を2本
以上用いる場合には、単にビーム照射領域のレジストを
残すか削除するかで決めるようにするものである。
【0032】(16)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(15)の製造方法において、前記電子ビー
ムの照射に先立って、前記電子ビームレジストの表面に
導電性ポリマーを被着するものである。
【0033】(17)本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、前記(15)の製造方法において、集積回路の実
パターンの内側に対応し、半導体ウエハ上の所定の領域
のパターン形状に成形した電子ビーム、または形状と寸
法とを変えた電子ビームを照射するものである。
【0034】
【作用】上記した手段によれば、半導体ウエハ上の全領
域の露光の際に前記電子ビームの断面を1本のみ用いる
場合と、少なくとも半導体ウエハ上の一部の領域の露光
の際に電子ビームの断面を2本以上用いる場合とでポジ
型電子ビームレジストとネガ型電子ビームレジストとを
使い分けることにより、描画時間を短縮することができ
る。
【0035】上記した手段によれば、化学増幅系電子ビ
ームレジストの表面に導電性ポリマーを被着することに
より、電子ビーム描画時のレジストのチャージアップを
防止することができると共に化学増幅系電子ビームレジ
ストを安定化することができる。
【0036】上記した手段によれば、集積回路素子の形
成工程の少なくとも一工程ではフォトマスクを用いた光
投影露光方式を用い、その後の配線形成工程では電子ビ
ーム露光方式を用いることにより、露光時間の短縮と描
画精度の向上を併せて実現することができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0038】図1は、本発明の一実施例である半導体集
積回路装置の製造方法の一部を工程順に示すフロー図で
ある。
【0039】まず、所定の集積回路が形成された半導体
ウエハ2の主面上に酸化シリコンなどからなる絶縁膜2
0を堆積し(ステップa)、次に、この絶縁膜20の上
に化学増幅系のポジ型電子ビームレジスト21を塗布す
る(ステップb)。このポジ型電子ビームレジスト21
は、例えばベース樹脂であるクレゾールノボラック樹
脂、溶解阻害剤であるテトラヒドロピラニル化ポリビニ
ルフェノール(水酸基にあたる部分をピラニル基で保護
し、耐アルカリ性を向上させたもの)、酸発生剤である
トリ(メタンスルホニルオキシ)ベンゼン、増感剤、酢
酸メチルセロソルブ(溶媒)などから構成される。な
お、このポジ型電子ビームレジスト21を使用する際、
絶縁膜20との密着性を良くするために、必要に応じて
露光の前後にベーク処理(プリベーク、ポストベーク)
を行うとよい。
【0040】次に、上記ポジ型電子ビームレジスト21
の上に導電性ポリマー22を塗布する(ステップc)。
この導電性ポリマー22は、一例として昭和電工製「エ
スペーサ 100」(登録商標)などを使用する。この導電
性ポリマー22は、露光時の半導体ウエハ2のチャージ
アップ防止およびポジ型電子ビームレジスト21の露光
後の経時変化の低減、安定化を目的として塗布される。
この導電性ポリマー22を用いずにポジ型電子ビームレ
ジスト21を露光後放置すると、電子ビームの照射によ
って発生した酸が次第に失活すると想定される現象が認
められており、その分、レジストパターンの寸法精度が
劣化する。
【0041】次に、上記半導体ウエハ2を電子ビーム描
画装置のXYステージに搭載し、所望のパターンを描画
する(ステップd)。この電子ビーム描画装置とパター
ン描画方法については、後で詳細に説明する。半導体ウ
エハ2は、XYステージ上に正確に位置決めされ、描画
データ(接続孔の実パターンの内側に対応した描画デー
タ)に従って半導体ウエハ2の表面に電子ビーム
(e1 ,e2 )を照射する。この電子ビーム(e1 ,e
2 )の照射により、ポジ型電子ビームレジスト21中の
酸発生剤が加水分解され、酸が発生する。
【0042】次に、ポジ型電子ビームレジスト21をベ
ークする(ステップe)。すると、上記酸が触媒として
溶解阻害剤に作用し、脱保護(脱ピラニル化)反応が進
行する。そして、脱保護反応後の物質がポリビニルフェ
ノールに変化し、電子ビーム照射部のレジスト溶解速度
が増加する。なお、ポジ型電子ビームレジスト21と導
電性ポリマー22との組み合わせによっては、ベーク時
に両者の界面に不要な反応が生じる場合もあり得るが、
このような場合は、ベークに先立って導電性ポリマー2
2を水洗により除去し、その後にベークを行えばよい。
【0043】次に、現像に先立って半導体ウエハ2を水
洗し、表面の導電性ポリマー22を除去した後、有機溶
剤でポジ型電子ビームレジスト21を現像することによ
り、レジストパターン21Aを形成する(ステップ
f)。
【0044】次に、このレジストパターン21Aをマス
クとして絶縁膜20をエッチングし(ステップg)、集
積回路素子上に配線接続用の接続孔(コンタクトホー
ル)23を形成した後、半導体ウエハ2の表面からレジ
ストパターン21Aを除去する(ステップh)。
【0045】電子ビーム(e1 ,e2 )を半導体ウエハ
上に照射する工程(ステップd)では、電子ビーム(e
1 ,e2 )の断面形状が1本か2本かによって、使用す
るレジスト材料に制約が生じる。すなわち、断面形状が
1本の場合は、電子ビーム(e1 ,e2 )は同時でなく
続けて照射することになり、上記のようにポジ型電子ビ
ームレジスト21を用いることで、配線接続用の接続孔
23の描画面積比率が1/10以下となるため、描画ス
ループットを向上させることができる。逆に、ネガ型レ
ジストでは、描画面積比率が9/10以上となるため、
描画時間が大幅に増加し、パターンの描画精度劣化の要
因となる。
【0046】一方、電子ビーム(e1 ,e2 )の断面形
状が2本となる露光方法を少なくとも一部で用いる場合
は、電子ビーム(e1 ,e2 )は同時に照射することに
なり、電子ビーム(e1 ,e2 )を照射した領域のレジ
ストを単に残すか削除するかによって、ポジ型レジスト
かネガ型レジストかを決めることになる。上記の場合
は、後で説明するが、電子ビーム(e1 ,e2 )を所望
の領域に照射するための、照射領域が2箇所以上のパタ
ーン形状を持つビーム透過型のマスク(一括転写マス
ク)が作成できるので、ポジ型レジストを用いることが
可能となり、この一括転写マスクにより、さらに高速度
の描画ができる。逆に、ネガ型レジストを用いた場合
は、照射領域が2箇所以上のパターン形状を持つビーム
透過型のマスクが作成できなくなる。
【0047】図2は、本発明の一実施例である電子ビー
ムを用いたパターン露光装置の全体構成図である。電子
ビーム描画装置1は、試料である半導体ウエハ2の移動
と、電子ビーム7の偏向走査と、この電子ビーム7のオ
ンオフとを組合わせ、XYステージ16を連続して移動
させながら半導体ウエハ2上の電子線レジストに所定の
集積回路パターンを描画する装置であり、大別してデー
タ保管部3、描画制御部4、制御I/O部5およびEB
描画部6から構成される。
【0048】描画制御部4は、電子ビーム描画装置1の
全体動作を制御するための構成部であり、例えば高速の
制御計算機が用いられる。
【0049】制御I/O部5は、描画制御部4などから
伝送された制御信号をEB描画部6へ入出力するための
構成部であり、バッファメモリ5a、演算部5b、制御
信号発生部5c、ブランキング電極制御部5d、第1偏
向制御部5e、第2偏向制御部5f、移動制御部5g、
第3偏向制御部5h、信号検出部5j、信号処理部5
i、ステージ制御部5k、ローダ制御部5lおよび真空
制御部5mを備えている。
【0050】データ保管部3は、描画データを保管する
ための構成部であり、データ記憶部3aとデータ転送部
3bとを備えている。データ記憶部3aは、例えば磁気
ディスクなどからなり、その内部には描画処理を制御す
る制御データおよび集積回路パターン(接続孔の実パタ
ーンの内側に対応したパターンや、配線の実パターンの
内側に対応したパターンなど)の描画データなどが格納
されている。
【0051】EB描画部6は、電子ビーム光学系6aと
XYステージ系6bから構成されている。EB描画部6
内には、試料である半導体ウエハ2が、水平面内におい
て移動自在なXYステージ16に搭載されている。この
XYステージ16には、半導体ウエハ2を保持する手段
である静電チャック(図4参照)と、半導体ウエハ2に
形成された基準マーク(図5参照)の位置変動を計測す
る位置変動計測機構(図5参照)とが設けられている。
半導体ウエハ2に形成された基準マークの位置の検出
は、この基準マークに照射した光または電子ビーム7の
反射信号を検出する信号検出部5jとXYステージ16
の位置の検出を行うレーザ測長部17とによって行われ
る。XYステージ16の位置は、レーザ干渉測定によ
り、XY両方向測定されて、電子ビーム光学系6aにフ
ィードバックされる。
【0052】電子ビーム源8からXYステージ16に到
る電子ビーム7の経路には、例えば矩形の開口パターン
が形成された第1マスク9、電子ビーム7の放射の有無
を制御するブランキング電極10、電子ビーム7の収
束、電子ビーム7の光軸の回り方向における回転補正、
電子ビーム7の断面形状を縮小し、電子ビーム7の半導
体ウエハ2に対する焦点合わせなどを行う電子レンズ1
3、第1偏向器11、第2偏向器12、後述する複数の
所望の開口パターンが形成された第2マスク14、電子
ビーム7の半導体ウエハ2における照射位置を制御する
第3偏向器15などからなる電子ビーム光学系6aが設
けられている。
【0053】制御I/O部5の演算部5bは、バッファ
メモリ5aから伝送されたデータ、例えば描画データや
基準マーク位置検出データあるいはXYステージ16の
位置データなどに基づいて、電子ビーム7のオン/オフ
を制御するブランキング制御信号データを作成したり、
第2マスク14に形成された所定のパターンを選択する
ための第1偏向制御信号データを作成したり、第2マス
ク14の移動量を制御する制御信号データを作成した
り、半導体ウエハ2に対する電子ビーム7の照射領域お
よび照射位置を制御する第2偏向制御信号データを作成
したりする。電子ビーム7のオン/オフは、演算部5b
からビーム照射制御データを取り出し、制御信号発生部
5c、ブランキング電極制御部5dを介してブランキン
グ電極10を制御して行う。
【0054】EB描画部6の第1偏向器11は、電子レ
ンズ13を透過した電子ビーム7を第2マスク14の所
定位置に照射するための構成部である。第2マスク14
の所定のパターンの選択は、制御I/O部5の演算部5
bから制御信号発生部5cおよび第1偏向制御部5eを
介して第1偏向器11に伝送された図形選択制御データ
などに基づいて制御される。同様に、電子ビーム7の断
面寸法の可変は、ビーム寸法制御データを取り出し、制
御信号発生部5c、第2偏向制御部5fを介して第2偏
向器12を制御し、第2マスク14の矩形開口の一部と
切欠きするように照射し、透過ビームの寸法を変えて行
う。
【0055】上記第1マスク9および第2マスク14
は、移動可能に設けられたものであり、マスク移動ステ
ージ(図3参照)上に載置されている。第2マスク14
の移動は、演算部5bから制御信号発生部5cおよび移
動制御部5gを介してステージ駆動部18に伝送された
移動制御データなどに基づいて制御され、これにより、
第2マスク14の所定のパターンが電子ビーム7の偏向
領域内に入るように設定される。また、第1マスク9の
移動も同様に制御される。
【0056】EB描画部6の第3偏向器15は、電子レ
ンズ13を透過した電子ビーム7を半導体ウエハ2の所
定位置に照射するための構成部である。半導体ウエハ2
に対する電子ビーム7の照射位置は、演算部5bから制
御信号発生部5cおよび第3偏向制御部5hを介して第
3偏向器15に伝送された照射情報データ(照射領域や
照射位置座標の記されたデータ)などに基づいて制御さ
れる。
【0057】また、上記第3偏向器15は、大角偏向用
の電極偏向器と2段の小角高速偏向用の静電偏向器とか
ら構成されている。すなわち、半導体ウエハ2に対する
電子ビーム7の照射位置は、例えば5mm平方程度の大角
度偏向用の電磁偏向器と、例えば500μmおよび80
μm平方程度の2段高速偏向用の静電偏向器とによる偏
向量を合わせることによって制御され、これによって、
大角度、高速度の電子ビーム偏向を実現できるように構
成されている。
【0058】半導体ウエハ2が載置されるXYステージ
16は、ステージ制御部5kを介して制御計算機により
制御されている。ステージ制御部5kは、XYステージ
16の変位量を精密に測定するレーザ測長部17からの
計測値に基づいて、制御計算機から指令された位置にX
Yステージ16を移動させる動作を行う。
【0059】また、XYステージ16の上側の近傍に
は、電子検出器が配置されており、半導体ウエハ2の所
望の部位に形成された位置合わせマークに電子ビーム7
を照射する時に発生する二次電子などを電子ビーム7の
走査と同期して検出することにより、位置合わせマーク
の位置を検出して特定する動作を行うようになってい
る。また、XYステージ16上には、電子ビーム検出用
検出器が搭載され、電子ビーム7の電流値などの検出が
行われる。位置合わせマークは、その位置データを基
に、信号処理部5iを介して半導体ウエハ2上の描画領
域を座標変換して所定の基準座標系における値に変換さ
れ、演算部5bの描画データの位置のパラメータとを加
えて第3偏向器15の制御に用いられる。
【0060】また、電子検出器の近傍には、高さ検出
(Z検出)器が配置されている。この高さ検出(Z検
出)器は、半導体ウエハ2の表面に対して所定の傾斜角
度で光ビームを照射し、半導体ウエハ2の表面で反射さ
れた光ビームの光路を光ポジションセンサなどによって
検出するものであり、光ビームの照射部位における半導
体ウエハ2の高さを精密に測定することができる。な
お、図示の都合上、光ビームの光源、投影レンズや受光
レンズなどの光学系の図示は省略してある。
【0061】上記高さ検出(Z検出)器を介して検出さ
れた、半導体ウエハ2における電子ビーム7の照射部位
の高さ情報は、信号処理部5iを介して所定の基準座標
系に変換され、演算部5bに送られる。そして、この高
さ情報を参照して、電子レンズ13による電子ビーム7
の半導体ウエハ2に対する焦点合わせ動作の制御が行わ
れる。
【0062】前記第2マスク14は、第1偏向器11に
よる電子ビーム7の偏向可能範囲内に収まる大きさの複
数の開口パターンが格子状に配列されており、個々の開
口パターンは、例えば独立な複数種の図形開口の一括転
写パターンと矩形開口とを含んでいる。この一括転写開
口は、複数の図形開口から構成され、例えば半導体集積
回路など複数の図形情報の繰返しパターンに対応したも
のである。この場合、一括転写パターンの一部には、例
えば対角線方向の両隅に、前記第1マスク9を通過した
電子ビーム7によって同時に選択可能な一対の孤立パタ
ーンが形成されている。
【0063】そして、半導体ウエハ2に対する転写パタ
ーンの各々の一括転写に際して、これらの孤立パターン
を適宜用いることにより、第2マスク14の位置ズレの
補正を行う。すなわち、電子ビーム7によって同時に選
択可能な二つの孤立パターンを用いて、第2マスク14
以降の電子ビーム光学系6aを構成する電子レンズ13
の励磁電流と倍率との関係、回転補正レンズと回転角と
の関係を予め測定しておくことで補正が可能となる。第
2マスク14は、前記第1マスク9と組合せ、電子ビー
ム7の偏向可能範囲内に形成された少なくとも一つの矩
形開口と複数の図形開口とから構成され、その移動によ
って、前記と異なる複数の一括転写ビームと可変矩形ビ
ームとを形成できるようにしたものである。
【0064】図3は、上記電子ビーム露光装置1の要部
を取り出して示した説明図である。移動機構を持つ第1
マスク9、同様に移動機構を持つ第2マスク14の複数
図形の一部を選択する第1偏向器11、透過ビームの寸
法を可変する第2偏向器12などが図のように配置され
ている。なお、第1マスク9の移動は、必ずしも自動的
に移動制御する機構を設けなくてもよい。
【0065】次に、上記電子ビーム露光装置1を用いた
一括転写露光方法を説明する。まず、第2マスク14の
移動機構によって、第2マスク14における目的の開口
パターンを電子ビーム光学系6aの光軸上に位置決めす
る。
【0066】次に、第1マスク9を通過した電子ビーム
7を、第1偏向器11によって、当該開口パターンに含
まれる転写パターンの一つに形成されている孤立パター
ンに導き、当該孤立パターンを通過させ、2本の電子ビ
ーム7としてXYステージ16の側に照射する。そし
て、XYステージ16に設けられているファラデーカッ
プなどを走査させることにより、孤立パターンの光軸の
回りの回転ずれや倍率誤差などの転写誤差を計測し、記
憶する。
【0067】その後、第1マスク9の開口パターンを通
過した電子ビーム7を、第1偏向器11によって、開口
パターン14の目的の転写パターンに導いて、当該電子
ビーム7の断面形状を成形し、成形された電子ビーム7
を、前述の測定によって得られた補正値によって動作が
補正されている電子レンズ13,第3偏向器15などを
介して制御することにより、XYステージ16に載置さ
れている半導体ウエハ2の所望の位置に所望の大きさで
転写パターンの形状に照射し、半導体ウエハ2上の表面
の電子線レジストを感光させる。
【0068】図4は、電子ビーム描画装置1の静電チャ
ックによる半導体ウエハの保持方法の一例を示す説明
図、図5は、この電子ビーム描画装置の位置変動計測機
構の構成の一例を示す説明図である。
【0069】図4(a),(b)に示すように、半導体
ウエハ2は、静電チャックの静電パレット42上に位置
決めローラ45を介して固定される。半導体ウエハ2
は、製造プロセスの進行につれて平坦度が次第に低下す
るが、この静電チャックは、100μm程度の反りが生
じているような半導体ウエハ2でも平坦に固定すること
ができる。
【0070】静電チャックに固定された半導体ウエハ2
には、その側面に接触するナイフエッジコンタクトピン
44を通じて通電が行われる。また、半導体ウエハ2の
表面に塗布された導電性ポリマー22には、その表面電
位をアース電位とするために、アース端子であるソフト
コンタクトピン43の先端がソフトコンタクト形式によ
って接触している。このソフトコンタクトピン43は、
その先端の表面が導電性ポリマー22を傷付けたり、貫
通したりしないように極めて軽く接触している。電子ビ
ームの照射によって生じた電荷は、その極く一部がこの
ソフトコンタクトピン43を通じて外部にアースされ
る。このようにすることにより、電子ビームの照射位置
がチャージアップによってシフトすることを確実に防止
することができる。
【0071】図5に示すように、電子ビーム描画装置1
の位置変動計測機構は大きく分けて、半導体ウエハ2上
の基準マーク53を検出するマーク検出手段であるマー
ク検出系51と、取り入れられた二つの情報を比較する
データ比較系52とから構成される。
【0072】マーク検出系51は、光を発する光源51
a(図1に示した電子ビーム源8から照射される電子ビ
ーム7であってもよい)と、この光源51aから発せら
れた光を収束または偏向させるレンズ51bと、収束ま
たは偏向された光を検出するセンサ51cとから構成さ
れる。また、データ比較系52は、上記センサ51cを
介して取り入れられた情報を記憶するパターンメモリ5
2aと、後から取り入れられた情報を先に取り入れられ
た情報と比較する比較器52bとから構成される。
【0073】上記位置変動計測機構による試料の位置変
動計測方法について説明すると、まず、半導体ウエハ2
をXYステージ16上に搭載し、その表面に形成された
基準マーク53に光源51aから発せられた光を当て、
その反射光をセンサ51cにより検出し、このパターン
情報をパターンメモリ52a内に格納する。
【0074】その後、XYステージ16を所定の速度
(望ましくは、描画時にXYステージ16を移動させる
速度と同等の速度、またはそれ以上の速度)で仮移動さ
せ、再び元の位置に戻す。そして、同一の基準マーク5
3を再度検出し、仮移動前に取り入れられたパターンメ
モリ52a内の情報と仮移動後に取り入れられた情報と
を比較器52bにより比較することにより、XYステー
ジ16に対する半導体ウエハ2の相対位置の変動分が基
準値以下か否かを判別する。
【0075】半導体ウエハ2に形成された基準マーク5
3の測定再現性が基準値以下の場合は、電子ビーム7を
用いて基準マーク53の位置を検出する。これにより、
半導体ウエハ2に形成された集積回路パターンをチップ
毎に位置合せすることができる。他方、基準マーク53
の測定再現性が基準値以上の場合は、エラー表示を行
い、半導体ウエハ2を静電チャックからアンロードする
か、または再度静電チャックを動作させ、基準マーク5
3の位置検出とXYステージ16の移動とを行って、半
導体ウエハ2の相対位置の変動分について再度判別す
る。
【0076】図6は、本発明の一実施例である半導体集
積回路装置の製造方法の他の一部を工程順に示すフロー
図である。
【0077】まず、所定の集積回路が形成された半導体
ウエハ2の主面上にAlなどからなるメタル膜24を堆
積し(ステップa)、次に、このメタル膜24の上に化
学増幅系のネガ型電子ビームレジスト25を塗布する
(ステップb)。このネガ型電子ビームレジスト25
は、例えばベース樹脂であるクレゾールノボラック樹
脂、架橋剤であるメラミン、酸発生剤であるトリス(ブ
ロモアセチル)ベンゼン、シクロヘキサノン(溶媒)な
どから構成される。なお、このネガ型電子ビームレジス
ト25は、メタル膜24との密着性を良くするため、必
要に応じて露光の前後にベーク処理(プリベーク、ポス
トベーク)を行う。
【0078】次に、上記ネガ型電子ビームレジスト25
の上に前述した導電性ポリマー22を塗布する(ステッ
プc)。この導電性ポリマー22は、露光時の半導体ウ
エハ2のチャージアップ防止およびネガ型電子ビームレ
ジスト25の露光後の経時変化の低減、安定化を目的と
して塗布される。この導電性ポリマー22を用いずにネ
ガ型電子ビームレジスト25を露光後放置すると、電子
ビームの照射によって発生した酸が次第に失活すると想
定される現象が認められ、その分、レジストパターンの
寸法精度が劣化する。
【0079】次に、上記半導体ウエハ2を前記図2に示
す電子ビーム描画装置1のXYステージ16に位置決め
し、データ保管部3のデータ記憶部3aに格納された描
画データ(配線の実パターンの内側に対応した描画デー
タ)に従って半導体ウエハ2の表面に電子ビーム
(e1 ,e2 )を照射する(ステップd)。この電子ビ
ーム(e1 ,e2 )の照射により、ネガ型電子ビームレ
ジスト25中の酸発生剤が加水分解され、酸が発生す
る。
【0080】次に、ネガ型電子ビームレジスト25をベ
ークし(ステップe)、電子ビーム未照射部のレジスト
溶解速度を増加させた後、半導体ウエハ2を水洗し、表
面の導電性ポリマー22を除去した後、有機溶剤でネガ
型電子ビームレジスト25を現像することにより、レジ
ストパターン25Aを形成する(ステップf)。なお、
ネガ型電子ビームレジスト25と導電性ポリマー22と
の組み合わせによっては、ベーク時に両者の界面に不要
な反応が生じる場合もあり得るが、このような場合は、
ベークに先立って導電性ポリマー22を水洗により除去
し、その後にベークを行えばよい。
【0081】次に、このレジストパターン25Aをマス
クとしてメタル膜24をエッチングすることにより配線
24Aを形成した後、半導体ウエハ2の表面からレジス
トパターン25Aを除去する。
【0082】上記の電子ビーム(e1 ,e2 )を半導体
ウエハ2上に照射する工程(ステップd)において、電
子ビーム(e1 ,e2 )の断面形状が1本か2本かによ
って、使用するレジスト材料に制約が生じる。すなわ
ち、電子ビーム(e1 ,e2 )の断面形状が1本の場合
は、電子ビーム(e1 ,e2 )を同時でなく続けて照射
することになり、上記のようにネガ型電子ビームレジス
ト25を用いることで、配線接続パターンの描画面積比
率が1/2以下となり、描画スループットを向上させる
ことができる。逆に、ポジ型レジストでは、描画面積比
率が1/2以上となるので、描画時間が増加し、パター
ンの描画精度劣化の要因となる。
【0083】一方、電子ビームの断面形状が2本となる
露光方法を少なくとも一部で用いる場合は、電子ビーム
(e1 ,e2 )を同時に照射することになり、電子ビー
ム(e1 ,e2 )を照射した領域のレジストを残すか削
除するかによって、ポジ型かネガ型かを決めることにな
る。上記の場合は、後で説明するが、電子ビームを所望
の領域に照射するための、照射領域が2箇所以上のパタ
ーン形状を持つビーム透過型のマスク(一括転写マス
ク)が作成できるので、ネガ型レジストを用いることが
でき、この一括転写方式による高速度の描画ができる。
逆に、ポジ型レジストを用いた場合には、照射領域が2
箇所以上のパターン形状を持つビーム透過型のマスクを
作成することができなくなる。
【0084】このように、本実施例では、接続孔23の
形成工程と配線24Aの形成工程とでポジ型電子ビーム
レジスト21とネガ型電子ビームレジスト25とを使い
分けるので、電子ビーム描画時間を短縮することができ
る。
【0085】また、ポジ型電子ビームレジスト21やネ
ガ型電子ビームレジスト25上に導電性ポリマー22を
形成することにより、この導電性ポリマー22が電子ビ
ーム描画時のレジストのチャージアップを防止すると共
に、レジストを安定化させるように機能するので、描画
精度を向上させることができる。
【0086】次に、ASIC用バイポーラLSIの製造
工程に適用した本実施例の製造方法を図7、図8を用い
て説明する。
【0087】図7は、バイポーラLSIの要部を示す半
導体基板の要部断面図、図8は、このバイポーラLSI
の第2層〜第4層メタル配線のレイアウトを示す概略平
面図である。なお、図8は半導体素子の図示を省略して
ある。
【0088】図7に示すように、例えばp型の単結晶シ
リコンからなる半導体基板100の一部には、n型の埋
込み層101が設けられている。また、半導体基板10
0上には、n型のエピタキシャル層102が設けられて
いる。このエピタキシャル層102の一部には、酸化シ
リコン膜からなる素子分離用のフィールド絶縁膜103
が設けられ、これによって半導体素子間および半導体素
子内の各特性部に対する分離が行われている。
【0089】フィールド絶縁膜103の下部には、半導
体基板100に埋設するようにしてp型のチャネルスト
ッパ領域104が設けられている。また、フィールド絶
縁膜103で囲まれた部分のエピタキシャル層102内
には、p型の真性ベース領域105、p型のグラフトベ
ース領域106およびn型のコレクタ取出し領域108
が設けられている。さらに、真性ベース領域105内に
は、n型のエミッタ領域107が設けられている。そし
て、これらエミッタ領域107、真性ベース領域10
5、この真性ベース領域105の下方におけるエピタキ
シャル層102の各々と、埋込み層101からなるコレ
クタ領域とによって、npn型のバイポーラトランジス
タが構成されている。
【0090】上記バイポーラトランジスタを形成するま
での各工程では、フォトマスクを用いた光投影露光方式
を利用する。その後、このバイポーラトランジスタの上
部に配線を形成する工程や、バイポーラトランジスタと
配線あるいは上下層の配線間を接続するための接続孔を
形成する工程では、本実施例の電子ビーム露光方式を利
用する。
【0091】バイポーラトランジスタの形成をフォトマ
スクを用いた光投影露光方式で行うことにより、電子ビ
ーム露光方式で行う場合に比べて単位時間当りのウエハ
処理枚数を多くできるので、露光コストを低減すること
ができる。一方、その後の配線形成は、電子ビーム露光
方式を利用した方がユーザの要求に合わせた集積回路を
短期間に製造する用途に適している。
【0092】図7に示すように、フィールド絶縁膜10
3に連設された絶縁膜109にはグラフトベース領域1
06、エミッタ領域107およびコレクタ取出し領域1
08の各々に対応して接続孔109a,109b,10
9cが設けられている。また、グラフトベース領域10
6には、接続孔109aを通して多結晶シリコン膜から
なるベース引出し電極110が接続されている。さら
に、エミッタ領域107上には、多結晶シリコン膜から
なるエミッタ電極111が設けられている。
【0093】フィールド絶縁膜103の上層には、酸化
シリコン膜からなる絶縁膜112,113が設けられて
いる。これらの絶縁膜112,113には、ベース引出
し電極110、エミッタ電極111、コレクタ取出し領
域108の各々に対応して接続孔114,116,11
8が設けられている。これらの接続孔114,116,
118は、前記図1に示した方法、すなわちポジ型電子
ビームレジストをマスクにしたエッチングで開孔する。
【0094】これらの接続孔114,116,118を
電子ビーム露光方式で開孔することにより、例えばAS
IC向けの半導体集積回路のように、開孔箇所が品種間
で異なるような場合においても効率良く開孔することが
可能となる。なお、接続孔114,116,118を開
孔する箇所が品種間で同一であるような場合には、トラ
ンジスタ形成工程と同様にフォトマスクを用いた光投影
露光方式を利用してもよい。
【0095】ベース引出し電極110には、接続孔11
4を通じて、例えばAl膜からなる第1層メタル配線1
15が接続されている。また、エミッタ電極111に
は、接続孔116を通じて第1層メタル配線117が接
続されている。さらに、コレクタ取出し領域108に
は、接続孔118および前記接続孔109cを通じて第
1層メタル配線119が接続されている。
【0096】上記第1層メタル配線115,117,1
19は、前記図6に示した方法、すなわちネガ型電子ビ
ームレジスト25をマスクにしたエッチングで形成され
る。この配線形成工程では、ネガ型電子ビームレジスト
25の下層に第1層配線用のメタル膜が存在するため、
電子ビーム描画時のチャージアップの影響は少ない。従
って、ネガ型電子ビームレジスト上25の導電性ポリマ
ー22は、主としてこのネガ型電子ビームレジスト25
の安定化膜として機能することになる。
【0097】上記第1層メタル配線115,117,1
19の上層には、窒化シリコン膜とSOG(スピンオン
グラス)膜と酸化シリコン膜とを積層した層間絶縁膜1
20が設けられている。SOG膜はスピン塗布法で堆積
され、窒化シリコン膜と酸化シリコン膜はプラズマCV
D法で堆積される。
【0098】上記層間絶縁膜120の上層には、例えば
Al膜からなる第2層メタル配線82a(第2層メタル
配線群57のうちの1本)が設けられている。図8に示
すように、第2層メタル配線群57は、主に同図のY軸
方向に沿って延設されている。第2層メタル配線群57
の配線82a〜82fは、例えば5μmピッチで3.5μ
m幅を有している。これらの配線82a〜82fは、前
記ネガ型電子ビームレジスト25をマスクにしたエッチ
ングで形成される。
【0099】第2層メタル配線82aは、層間絶縁膜1
20に開孔された接続孔122を通じて前記第1層メタ
ル配線119に接続されている。この接続孔122は、
階段状の段差面を有しているので、この形状によって接
続孔122の内部における第2層メタル配線82aのス
テップカバレージを向上させることができる。この接続
孔122は、前記ポジ型電子ビームレジスト21をマス
クにしたエッチングで開孔される。
【0100】上記第2層メタル配線82aの上層には、
前記層間絶縁膜120と同じ構成の層間絶縁膜123が
設けられている。この層間絶縁膜123の上層には、例
えばAl膜からなる第3層メタル配線83a,83b,
83c(第3層メタル配線群59の一部)が設けられて
いる。図7に示すように、第3層メタル配線群59は、
主に同図のX軸方向に沿って延設されている。第3層メ
タル配線群59の配線83a〜83hは、5μmピッチ
で3.5μm幅を有し、相互接続の必要に応じて配置され
る。なお、配線83Xは、5ピッチ毎に設けられた予備
配線である。これらの配線83a〜83f,83Xは、
前記ネガ型電子ビームレジスト25をマスクにしたエッ
チングで形成される。第3層メタル配線83aは、層間
絶縁膜123に開孔された接続孔125を通じて前記第
2層メタル配線82aに接続されている。この接続孔1
25は、前記ポジ型電子ビームレジスト21をマスクに
したエッチングで開孔される。
【0101】第3層メタル配線83a,83b,83c
の上層には、前記層間絶縁膜120、123と同様の層
間絶縁膜126が設けられている。この層間絶縁膜12
6の上層には、例えばAl膜からなる第4層メタル配線
81a,81b,81c(第4層メタル配線群61の一
部)が設けられている。図8に示すように、第4層メタ
ル配線群61は、主に同図のY軸方向に沿って延設され
ている。第4層メタル配線群61のうち、配線81a〜
81gは、それぞれ50〜200μm幅の電源配線また
は基準電圧配線(ECL回路の場合は、VESL =−4
V,VEE=−3V,VTT=−2V,VCC1,VCC2,VCC3
=0V)である。配線81a〜81gの膜厚は2μm、
それらの配線スペースは2μmである。また、配線84
Yは、それぞれが10μm幅の予備配線である。これら
の配線81a〜81g,84Yは、前記ネガ型電子ビー
ムレジスト25をマスクにしたエッチングで形成され
る。
【0102】第4層メタル配線81a,81b,81c
の上層には、絶縁膜128が表面平坦化を目的として設
けられている。この絶縁膜128は、例えば酸化シリコ
ン膜のバイアススパッタ法、プラズマCVDとスパッタ
エッチングとの組合せなどにより形成される。あるい
は、常圧CVDとスパッタエッチングの組合せにより形
成されるPSG(Phospho-Silicate Glass)膜、BSG
(Boro-Silicate Glass)膜、BPSG(Boro-Phospho-S
ilicate Glass)膜などのシリケートガラス膜を用いるこ
とも可能である。この絶縁膜128によって第4層メタ
ル配線81a,81b,81c間の溝が埋められ、絶縁
膜128の表面はほぼ平坦な状態になる。
【0103】絶縁膜128の上層には、プラズマCVD
法により堆積された窒化シリコン膜129が設けられ、
さらにその上層には、プラズマCVD法により堆積され
た酸化シリコン膜130が設けられている。そして、こ
れら窒化シリコン膜129、酸化シリコン膜130の積
層膜によって半導体基板100の表面を保護するパッシ
ベーション膜131が構成されている。
【0104】上記のように、絶縁膜128の表面は平坦
化されているため、窒化シリコン膜129の膜厚および
膜質も比較的均一化されており、水分等の侵入し難い耐
湿性の高いパッシベーション膜131となっている。そ
のため、LSIのパッケージとして、気密性封止型のパ
ッケージのみならず、非気密性封止型のパッケージを用
いることもできる。
【0105】次に、ツイン・ウエル方式によるCMOS
−スタティックRAM(SRAM)の製造工程に適用し
た本実施例の製造方法を図9〜図15を用いて説明す
る。
【0106】図9は、ツイン・ウエルプロセスによるn
ウエルおよびpウエル形成プロセスを示す。同図におい
て、200はn+ 型のシリコン単結晶からなる半導体基
板、260nはn型ウエル、260pはp型ウエルであ
る。
【0107】図10は、それに続くゲート形成プロセス
および形成されたゲートをマスクとしてセルフアライン
でイオン注入により各MOSFETのソース、ドレイン
を形成するプロセスを示す。同図において、261はフ
ィールド酸化膜、262nおよび262pはゲート酸化
膜、263nおよび263pは多結晶シリコンのゲート
電極、264nおよび264pはそれぞれn型およびp
型のソース、ドレインである。
【0108】図11は、層間絶縁膜形成プロセスおよび
第2層多結晶シリコン配線ならびに高抵抗形成プロセス
を示す。同図において、265は層間絶縁膜、266は
多結晶シリコン配線、266rは、SRAMメモリセル
の負荷抵抗となる多結晶シリコン高抵抗である。
【0109】図12は、スピンオングラスによる平坦化
プロセスおよび接続孔形成プロセスを示す。同図におい
て、267はスピンオングラス膜、268aは半導体基
板200との接続孔、268bは、多結晶シリコン配線
266と上層との接続孔である。
【0110】図13は、第1層Al配線形成プロセスを
示す。同図において、269は第1層Al配線である。
【0111】図14は、第1層Al配線269上の層間
絶縁膜形成プロセスおよび第2層Al配線形成プロセス
を示す。同図において、270は第1層Al配線269
上の層間絶縁膜、271は、層間絶縁膜270に設けた
接続孔を介して第1層Al配線269と接続された第2
層Al配線である。
【0112】図15は、第2層Al配線271上のファ
イナル・パッシベーション膜形成プロセスを示す。同図
において、272はファイナル・パッシベーション膜で
ある。
【0113】図16は、上記SRAMの製造プロセスの
フォトリソグラフィに関する工程、すなわち露光工程を
抽出し、フロー化して示した露光プロセス・フロー図で
ある。同図において、nウエル・フォト工程(ステップ
a)は、n型ウエル260nとなるべき部分以外を被覆
するように、窒化シリコン膜(半導体基板上)にフォト
レジスト・パターンを形成する工程、フィールド・フォ
ト工程(ステップb)は、nチャネルおよびpチャネル
のアクティブ領域上を被覆するように前記窒化シリコン
膜をパターニングするために、その上にフォトレジスト
膜を被着してパターニングする工程である。
【0114】pウエル・フォト工程(ステップc)は、
p型ウエル260pのチャネル・ストッパ領域を形成す
るために、n型ウエル260n上を被覆するフォトレジ
スト膜をパターニングする工程、ゲート・フォト工程
(ステップd)は、ゲート電極263n,263pをパ
ターニングするために全面に被着された多結晶シリコン
層上にフォトレジスト膜をパターニングする工程であ
る。
【0115】nチャネル・フォト工程(ステップe)
は、nチャネル側にゲート電極263nをマスクにして
n型不純物をイオン注入するためにpチャネル側にフォ
トレジスト膜をパターニングする工程、pチャネル・フ
ォト工程(ステップf)は、逆にpチャネル側にゲート
電極263pをマスクにしてp型不純物をイオン注入す
るためにnチャネル側にフォトレジスト膜をパターニン
グする工程である。
【0116】多結晶シリコン・フォト工程(ステップ
g)は、多結晶シリコン配線266または多結晶シリコ
ン高抵抗266r(図11参照)となる第2層多結晶シ
リコン膜をパターニングするために全面に被着された多
結晶シリコン層上にフォトレジスト膜をパターニングす
る工程、R・フォト工程(ステップh)は、多結晶シリ
コン高抵抗266r上をフォトレジスト膜で被覆した状
態でその他の部分に不純物イオンを注入するためにマス
クとなるフォトレジスト膜をネガ・プロセスによってパ
ターニングする工程である。
【0117】コンタクト・フォト工程(ステップi)
は、半導体基板200、ソース、ドレイン264n,2
64p、第1層多結晶シリコン層、第2層多結晶シリコ
ン層などと第1層Al配線(Al−1)269とのコン
タクトをとるための接続孔268a,268b(図12
参照)を形成するためのフォトレジスト・パターンをポ
ジ・プロセスにより被着、パターニングする工程、Al
−1・フォト工程(ステップj)は、第1層Al配線2
69をパターニングするためのフォトレジスト・パター
ニング・プロセスである。
【0118】スルーホール・フォト工程(ステップk)
は、第1層Al配線269と第2層Al配線271との
接続をとるための接続孔を開孔するためのフォトレジス
ト・パターンを形成する工程、Al−2・フォト工程
(ステップl)は、第2層Al配線271のパターニン
グのフォトレジスト・パターニング・プロセス、ボンデ
ィングパッド・フォト工程(ステップm)は、ファイナ
ル・パッシベーション膜272にボンディングパッドに
対応する100μm角程度の開孔を形成するために、パ
ッド以外のファイナル・パッシベーション膜272上に
フォトレジスト膜を被着する工程である。
【0119】これらの露光プロセスのうち、nウエル・
フォト工程(ステップa)、nチャネル・フォト工程
(ステップe)、pチャネル・フォト工程(ステップ
f)およびボンディングパッド・フォト工程(ステップ
m)は、最小寸法が比較的大きいので、一般に電子ビー
ム露光を用いる必要はないが、その他のフォト工程では
本発明の電子ビーム露光を用いる。
【0120】特に、ゲート・フォト工程(ステップd)
に前述した化学増幅系のネガ型電子ビームレジスト25
を用いてゲート電極263n,263pを形成し、ポジ
型電子ビームレジスト21を用いてソース、ドレイン2
64n,264pと第1層Al配線269とのコンタク
トをとるための接続孔268a,268bを形成するこ
とにより、ゲート電極263n,263pのゲート長お
よび接続孔268a,268bの開孔径を光露光方式で
用いる露光光の波長以下(例えば0.3μm程度)に微細
化することができる。
【0121】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施
例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0122】前記実施例では、配線形成工程および接続
孔形成工程に適用した場合について説明したが、これに
限定されるものではなく、集積回路素子の形成工程に適
用することもできる。
【0123】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0124】半導体ウエハ上に形成された化学増幅系電
子ビームレジストに電子ビームを照射して得られるレジ
ストパターンをマスクに用いて集積回路パターンを形成
する際、前記電子ビームの断面が1本か2本か、および
ビーム露光面積比率の大小によって、ポジ型かネガ型か
のレジストを選択し、集積回路の製造工程に応じて化学
増幅系ポジ型電子ビームレジストと化学増幅系ネガ型電
子ビームレジストとを使い分けることにより、描画時間
を短縮することができるので、化学増幅系電子ビームレ
ジストを用いて高スループットの電子ビーム直接描画を
実現することができる。
【0125】また、上記化学増幅系電子ビームレジスト
上に導電性ポリマーを被着することにより、電子ビーム
描画時のレジストのチャージアップが防止される共に、
化学増幅系電子ビームレジストが安定化されるので、化
学増幅系電子ビームレジストを用いて高精度の電子ビー
ム直接描画を実現することができる。
【0126】さらに、集積回路素子の形成工程の少なく
とも一工程ではフォトマスクを用いた光投影露光方式を
用い、その後の配線形成工程では電子ビーム露光方式を
用いることにより、露光時間の短縮と描画精度の向上を
併せて実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
製造方法の一部を工程順に示すフロー図である。
【図2】本実施例で使用する電子ビーム描画装置の全体
構成図である。
【図3】本実施例で使用する電子ビーム描画装置の要部
構成図である。
【図4】図2に示す電子ビーム描画装置の静電チャック
による半導体ウエハの保持方法の一例を示す説明図であ
り、(a)は静電チャックの斜視図、(b)は部分側面
図である。
【図5】図2に示す電子ビーム描画装置の位置変動計測
機構の構成の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施例である半導体集積回路装置の
製造方法の他の一部を工程順に示すフロー図である。
【図7】本発明の他の実施例である半導体集積回路装置
の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図8】図7に示す半導体集積回路装置の第2層〜第4
層メタル配線のレイアウトを示す概略平面図である。
【図9】本発明の他の実施例である半導体集積回路装置
の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図10】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図11】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図12】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図13】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図14】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図15】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図16】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の製造方法の一部(フォトレジスト工程)を工程順に
示すフロー図である。
【符号の説明】
1 電子ビーム描画装置 2 半導体ウエハ 3 データ保管部 3a データ記憶部 3b データ転送部 4 描画制御部 5 制御I/O部 5a バッファメモリ 5b 演算部 5c 制御信号発生部 5d ブランキング電極制御部 5e 第1偏向制御部 5f 第2偏向制御部 5g 移動制御部 5h 第3偏向制御部 5j 信号検出部 5i 信号処理部 5k ステージ制御部 5l ローダ制御部 5m 真空制御部 6 EB描画部 6a 電子ビーム光学系 6b XYステージ系 7 電子ビーム 8 電子ビーム源 9 第1マスク 10 ブランキング電極 11 第1偏向器 12 第2偏向器 13 電子レンズ 14 第2マスク 15 第3偏向器 16 XYステージ 17 レーザ測長部 18 ステージ駆動部 20 絶縁膜 21 ポジ型電子ビームレジスト 21A レジストパターン 22 導電性ポリマー 23 接続孔 24 メタル膜 24A 配線 25 ネガ型電子ビームレジスト 25A レジストパターン 42 静電パレット 43 ソフトコンタクトピン 44 ナイフエッジコンタクトピン 45 位置決めローラ 51 マーク検出系 51a 光源 51b レンズ 51c センサ 52 データ比較系 52a パターンメモリ 52b 比較器 53 基準マーク 57 第2層メタル配線群 59 第3層メタル配線群 61 第4層メタル配線群 81a〜81g 第4層メタル配線 82a〜82f 第2層メタル配線 83a〜83h 第3層メタル配線 83X 配線 84Y 配線 100 半導体基板 101 埋込み層 102 エピタキシャル層 103 フィールド絶縁膜 104 チャネルストッパ領域 105 真性ベース領域 106 グラフトベース領域 107 エミッタ領域 108 コレクタ取出し領域 109 絶縁膜 109a〜109c 接続孔 110 ベース引出し電極 111 エミッタ電極 112 絶縁膜 113 絶縁膜 114 接続孔 115 第1層メタル配線 116 接続孔 117 第1層メタル配線 118 接続孔 119 第1層メタル配線 120 層間絶縁膜 122 接続孔 123 層間絶縁膜 125 接続孔 126 層間絶縁膜 128 絶縁膜 129 窒化シリコン膜 130 酸化シリコン膜 131 パッシベーション膜 200 半導体基板 260n n型ウエル 260p p型ウエル 261 フィールド酸化膜 262n ゲート酸化膜 262p ゲート酸化膜 263n ゲート電極 263p ゲート電極 264n ソース、ドレイン 264p ソース、ドレイン 265 層間絶縁膜 266 多結晶シリコン配線 266r 多結晶シリコン高抵抗 267 スピンオングラス膜 268a 接続孔 268b 接続孔 269 第1層Al配線 270 層間絶縁膜 271 第2層Al配線 272 ファイナル・パッシベーション膜 273 接続孔 e1 ,e2 電子ビーム
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 541 P

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハ上に被着した化学増幅系電
    子ビームレジストに電子ビームを照射し、照射部と未照
    射部の現像液に対するレジスト溶解速度の差を利用して
    レジストパターンを形成する電子ビーム露光工程を複数
    工程備えた半導体集積回路装置の製造方法であって、前
    記複数の電子ビーム露光工程の一部の工程でポジ型電子
    ビームレジストを用い、他の一部の工程でネガ型電子ビ
    ームレジストを用い、前記ポジ型電子ビームレジストと
    前記ネガ型電子ビームレジストとの選択は、前記半導体
    ウエハ上の全領域の露光の際に電子ビームの断面を1本
    のみ用いる場合には、ビーム露光面積比率を1/2以下
    とすることで決め、少なくとも前記半導体ウエハ上の一
    部の領域の露光の際に電子ビームの断面を2本以上用い
    る場合には、単にビーム照射領域のレジストを残すか削
    除するかで決めることを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記電子ビームの照射に先立って、前
    記化学増幅系電子ビームレジストの表面に導電性ポリマ
    ーを被着することを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、集積回路の実パターンの内側に対応
    し、前記半導体ウエハ上の所定の領域のパターン形状に
    成形した電子ビーム、または形状と寸法とを変えた電子
    ビームを照射することを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、特定用途向け半導体集積回路装置に適
    用することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記化学増幅系電子ビームレジストに
    前記電子ビームを照射する際、前記導電性ポリマーにア
    ース端子を接触して、前記導電性ポリマーの表面電位を
    アース電位にすることを特徴とする半導体集積回路装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体ウエハ上に被着したレジストを露
    光してレジストパターンを形成する露光工程を複数工程
    備えた半導体集積回路装置の製造方法であって、前記複
    数の露光工程の一部の工程では、化学増幅系電子ビーム
    レジストの表面に導電性ポリマーを被着して電子ビーム
    を照射することによりレジストパターンを形成し、他の
    一部の工程では、フォトマスクを用いた光投影露光方式
    によりレジストパターンを形成することを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、集積回路素子を形成する工程では、少
    なくともその一工程で前記光投影露光方式によりレジス
    トパターンを形成し、前記集積回路素子の上に配線を形
    成する工程では、前記化学増幅系電子ビームレジストを
    用いた電子ビーム露光方式によりレジストパターンを形
    成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、集積回路素子を形成する工程の一部で
    化学増幅系ポジ型電子ビームレジストを用い、他の一部
    で化学増幅系ネガ型電子ビームレジストを用い、前記化
    学増幅系ポジ型電子ビームレジストと前記化学増幅系ネ
    ガ型電子ビームレジストとの選択は、前記半導体ウエハ
    上の全領域の露光の際に前記電子ビームの断面を1本の
    み用いる場合には、電子ビーム露光面積比率を1/2以
    下とすることで決め、少なくとも半導体ウエハ上の一部
    の領域の露光の際に電子ビームの断面を2本以上用いる
    場合には、単にビーム照射領域のレジストを残すか削除
    するかで決めることを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記化学増幅系電子ビームレジストに
    電子ビームを照射してレジストパターンを形成する電子
    ビーム露光工程を複数工程備え、前記複数の電子ビーム
    露光工程の一部の工程でポジ型電子ビームレジストを用
    い、他の一部の工程でネガ型電子ビームレジストを用
    い、前記ポジ型電子ビームレジストと前記ネガ型電子ビ
    ームレジストとの選択は、前記半導体ウエハ上の全領域
    の露光の際に前記電子ビームの断面を1本のみ用いる場
    合には、電子ビーム露光面積比率を1/2以下とするこ
    とで決め、少なくとも半導体ウエハ上の一部の領域の露
    光の際に電子ビームの断面を2本以上用いる場合には、
    単にビーム照射領域のレジストを残すか削除するかで決
    めることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の半導体集積回路装置の
    製造方法であって、前記化学増幅系電子ビームレジスト
    に電子ビームを照射して形成されるレジストパターンの
    最小寸法は、前記光投影露光方式で用いる露光光の波長
    以下であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の半導体集積回路装置の
    製造方法であって、前記集積回路素子の上に配線を形成
    する工程の一部で化学増幅系ポジ型電子ビームレジスト
    を用い、他の一部で化学増幅系ネガ型電子ビームレジス
    トを用い、前記化学増幅系ポジ型電子ビームレジストと
    前記化学増幅系ネガ型電子ビームレジストとの選択は、
    前記半導体ウエハ上の全領域の露光の際に前記電子ビー
    ムの断面を1本のみ用いる場合には、ビーム露光面積比
    率を1/2以下とすることで決め、少なくとも前記半導
    体ウエハ上の一部の領域の露光の際に前記電子ビームの
    断面を2本以上用いる場合には、単にビーム照射領域の
    レジストを残すか削除するかで決めることを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8記載の半導体集積回路装置の
    製造方法であって、前記化学増幅系ネガ型電子ビームレ
    ジストを用いてMISFETのゲート電極を形成し、前
    記化学増幅系ポジ型電子ビームレジストを用いて前記M
    ISFETとその上層に形成される配線とを接続するス
    ルーホールを形成することを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体ウエハ上に被着した化学増幅系
    電子ビームレジストに電子ビームを照射して得られたレ
    ジストパターンをマスクに用いて配線接続用のコンタク
    トホールを形成する際、次の工程(a)〜(e)を備え
    たことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。 (a)集積回路素子を形成した半導体ウエハ上に絶縁膜
    を堆積し、前記絶縁膜上に化学増幅系ポジ型電子ビーム
    レジストを塗布し、さらに前記化学増幅系ポジ型電子ビ
    ームレジスト上に導電性ポリマーを被着する工程、
    (b)コンタクトホールの実パターンの内側に対応した
    電子ビーム描画パターンデータに基づいて、前記化学増
    幅系ポジ型電子ビームレジストに電子ビームを照射する
    工程、(c)前記化学増幅系ポジ型電子ビームレジスト
    をベークすることにより、前記電子ビームの照射によっ
    て発生した酸を触媒とするレジスト溶解反応を促進させ
    る工程、(d)前記化学増幅系ポジ型電子ビームレジス
    トを現像して被照射部を除去することにより、レジスト
    パターンを形成する工程、(e)前記レジストパターン
    をマスクに用いて前記絶縁膜をエッチングすることによ
    り、配線接続用のコンタクトホールを形成する工程。
  14. 【請求項14】 半導体ウエハ上に被着した化学増幅系
    電子ビームレジストに電子ビームを照射して得られたレ
    ジストパターンをマスクに用いて配線を形成する際、次
    の工程(a)〜(e)を備えたことを特徴とする半導体
    集積回路装置の製造方法。 (a)集積回路素子を形成した半導体ウエハ上に導電膜
    を堆積し、前記導電膜上に化学増幅系ネガ型電子ビーム
    レジストを塗布し、さらに前記化学増幅系ネガ型電子ビ
    ームレジスト上に導電性ポリマーを被着する工程、
    (b)配線の実パターンの内側に対応した電子ビーム描
    画パターンデータに基づいて、前記化学増幅系ネガ型電
    子ビームレジストに電子ビームを照射する工程、(c)
    前記化学増幅系ネガ型電子ビームレジストをベークする
    ことにより、前記電子ビームの照射によって発生した酸
    を触媒とするレジスト架橋反応を促進させる工程、
    (d)前記化学増幅系ネガ型電子ビームレジストを現像
    して未照射部を除去することにより、レジストパターン
    を形成する工程、(e)前記レジストパターンをマスク
    に用いて前記導電膜をエッチングすることにより、配線
    を形成する工程。
  15. 【請求項15】 半導体ウエハ上に被着した電子ビーム
    レジストに電子ビームを照射し、照射部と未照射部の現
    像液に対するレジスト溶解速度の差を利用してレジスト
    パターンを形成する電子ビーム露光工程を複数工程備え
    た半導体集積回路装置の製造方法であって、前記複数の
    電子ビーム露光工程の一部の工程でポジ型電子ビームレ
    ジストを用い、他の一部の工程でネガ型電子ビームレジ
    ストを用い、前記ポジ型電子ビームレジストと前記ネガ
    型電子ビームレジストとの選択は、前記半導体ウエハ上
    の全領域の露光の際に前記電子ビームの断面を1本のみ
    用いる場合には、ビーム露光面積比率を1/2以下とす
    ることで決め、少なくとも前記半導体ウエハ上の一部の
    領域の露光の際に電子ビームの断面を2本以上用いる場
    合には、単にビーム照射領域のレジストを残すか削除す
    るかで決めることを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記電子ビームの照射に先立っ
    て、前記電子ビームレジストの表面に導電性ポリマーを
    被着することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、集積回路の実パターンの内側に対
    応し、前記半導体ウエハ上の所定の領域のパターン形状
    に成形した電子ビーム、または形状と寸法とを変えた電
    子ビームを照射することを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  18. 【請求項18】 半導体ウエハ上に形成すべきパターン
    またはその反転パターンに対応した少なくとも一つの開
    口を有する電子線マスクに、前記開口を覆うように幅広
    の電子線を照射し、前記電子線マスクを透過した電子線
    で前記半導体ウエハ上の電子線レジストを露光する電子
    線一括描画を行う際、次の工程(a)〜(f)を備えた
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。 (a)半導体ウエハの主面上の第1の薄膜上にポジ型化
    学増幅系電子線レジストを被着した後、前記半導体ウエ
    ハを電子線描画装置の描画ステージに載置する工程、
    (b)単連結な開口のみからなる第1の電子線マスクに
    より前記ポジ型化学増幅系電子線レジストを電子線露光
    する工程、(c)前記ポジ型化学増幅系電子線レジスト
    を現像して得られたレジストパターンをマスクにして前
    記第1の薄膜をエッチングする工程、(d)前記ポジ型
    化学増幅系電子線レジスト膜を除去した後、前記半導体
    ウエハの主面上の第2の薄膜上にネガ型化学増幅系電子
    線レジストを被着し、前記半導体ウエハを前記電子線描
    画装置または他の電子線描画装置の描画ステージに載置
    する工程、(e)単連結な開口のみからなる第2の電子
    線マスクにより前記ネガ型化学増幅系電子線レジスト膜
    を電子線露光する工程、(f)前記ネガ型化学増幅系電
    子線レジスト膜を現像して得られたレジストパターンを
    マスクとして前記記第2の薄膜をエッチングした後、前
    記ネガ型化学増幅系電子線レジスト膜を除去する工程。
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