JPH08115695A - リング状の真空ケーシングを有するx線管及びコンピュータトモグラフ - Google Patents

リング状の真空ケーシングを有するx線管及びコンピュータトモグラフ

Info

Publication number
JPH08115695A
JPH08115695A JP7251325A JP25132595A JPH08115695A JP H08115695 A JPH08115695 A JP H08115695A JP 7251325 A JP7251325 A JP 7251325A JP 25132595 A JP25132595 A JP 25132595A JP H08115695 A JPH08115695 A JP H08115695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray tube
vacuum casing
electron beam
deflecting means
computer tomograph
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP7251325A
Other languages
English (en)
Inventor
Erich Dr Hell
ヘル エーリッヒ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Siemens AG
Original Assignee
Siemens AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Siemens AG filed Critical Siemens AG
Publication of JPH08115695A publication Critical patent/JPH08115695A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/24Tubes wherein the point of impact of the cathode ray on the anode or anticathode is movable relative to the surface thereof
    • H01J35/30Tubes wherein the point of impact of the cathode ray on the anode or anticathode is movable relative to the surface thereof by deflection of the cathode ray
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/14Arrangements for concentrating, focusing, or directing the cathode ray
    • H01J35/153Spot position control

Landscapes

  • X-Ray Techniques (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 リング状のケーシングを有するX線管に関す
る。このX線管は電子ビームを円形の経路に沿って走行
させる。さらにリング状のターゲット12を有し、電子
ビームが照射個所においてターゲットへ照射すると、該
ターゲットからX線管の作動中にX線ビームが放出す
る。さらに偏向き手段13を有し、この偏向手段は、真
空ケーシング1の周縁に沿って変位可能であり、電子ビ
ームを、この電子ビームが真空ケーシングの周縁に沿う
偏向手段の位置に依存する照射個所においてターゲット
へ照射するように偏向する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線管を対象とする。
このX線管はリング状の真空ケーシングを有し、電子ビ
ーム源を有し、該電子ビーム源は、電子ビームを加速す
る手段を用いて、真空ケーシングの中へ進入する電子ビ
ームを形成し、第1の偏向手段を有し、該偏向手段は電
子ビームを、この電子ビームがリング状の経路に沿って
真空ケーシングを走行するように偏向し、リング状のタ
ーゲットを有し、電子ビームが照射個所において該ター
ゲットへ照射すると、該ターゲットからX線管の作動中
にX線ビームが放出され、第2の偏向手段を有し、該偏
向手段はX線管の作動中に電子ビームを、この電子ビー
ムが照射個所においてターゲントへ照射するように偏向
する。さらに本発明は、この種のX線管と、検出器ユニ
ットを有し、該検出器ユニットは第2の偏向手段と同期
して位置固定の真空ケーシングの周縁に沿って変位可能
であり、さらにコリメータ手段を有し、該コリメータ手
段はX線管の作動中にその都度の照射個所から出射する
X線ビームを、扇状のX線ビーム束が検出器ユニットへ
照射するように絞られる、コンピュータトモグラフに関
する。
【0002】冒頭に述べた形式のX線管は例えばコンピ
ュータトモグラフィのために用いられる。コンピュータ
トモグラフィの場合、従来のX線管に対する要求が著し
く高いため、その寿命は他の放射線医療における使用に
比較して著しく短かい。さらに従来のX線管を有するコ
ンピュータトモグラフの場合、常にひんぱんに使用され
るスパイラルスキャンモードにおいて、X線管にスリッ
プリングにより電気的に給電する必要がある。このこと
は高い技術費用は別として、X線管の高い加速電圧に起
因して、コンピュータトモグラの電子装置における著し
く高い障害を生ぜさせる。さらに従来のX線管から出る
焦点外のビームに起因して画質が不利に影響される。
【0003】冒頭に述べた形式のX線管は有利である。
その理由は、旋回陽極が必要とされず、そのため旋回陽
極に伴なう問題点(支承部の耐久性、動作騒音)が回避
されている。
【0004】作動中にターゲット材料が蒸発される時に
絶縁の問題が生じ得ない、何故ならばターゲットが電子
ビーム源の外側に位置しているからである。
【0005】スパイラルスキャンモードのためにスリッ
プリングが必要とされないためこれに伴なう障害が回避
される。
【0006】さらに焦点外のビームによる画質低下が生
じ得ない。
【0007】ヨーロッパ特許第04555177A2号
に、冒頭に述べた形式のX線管が示されている。このX
線管においては、第1の実施例によれば第2の偏向手段
として偏向素子が、即ち真空ケーシングの周縁に沿って
等間隔で配置されている多数の偏向素子が作動化され
る。これらの電磁石の相続く作動化により、電子ビーム
を次のように偏向できる。即ち電子ビームの照射個所が
コンピュータトモグラフィに必要とされる様に走査運動
においてターゲットの周縁に沿って変位される様に、偏
向される。この解決手段は必要とされる多数の電磁石な
らびに所属の制御装置に起因して複雑して高価である。
ヨーロッパ特許第0455177号公報に示されている
別の実施例によれば、相応のX線管はドイツ連邦共和国
特許第4103588C1号公報にも示されており、第
2の偏向手段は真空ケーシングの周縁に設けられている
唯1つの偏向素子すなわち電磁石を有する。この場合、
電磁石を用いて発生される磁界の強さは、照射個所が必
要とされる様にターゲットの周縁に沿って変位される様
に、制御される。この場合、磁界の強さを、照射個所の
運動がコンピュータトモグラフィに必要とされるよう
に、検出器ユニットと同期して行なわれるように制御す
ることは困難である。
【0008】英国特許第2044985A号公報にリン
グ状のターゲットを有するX線管が示されている。この
X線管の場合、第2の偏向手段として静電偏向素子が、
即ち真空ケーシングの周縁に等間隔で配置されている多
数の静電偏向素子の電極が作動化される。これらの電極
の相続く作動化により電子ビームを、その照射個所がタ
ーゲットの周縁に沿って走査運動において変位されるよ
うにできる。
【0009】さらにドイツ連邦共和国特許第26202
37A1号公報にリング状のターゲットを有するX線管
が示されている。このX線管は、リング状のターゲット
の周縁に沿って等間隔に配置された多数の陰極を有す
る。これらの陰極の相続く作動化により、検査されるべ
き対象が走査過程の目的で相異なる方向からX線ビーム
束により透視できる。
【0010】
【発明の解決すべき課題】本発明の課題は冒頭に述べた
形式のX線管を次の様に改善することである。即ち第2
の偏向手段が簡単にかつコスト的に有利に構成され、照
射個所の運動とコンピュータトモグラフの検出器ユニッ
トの運動との良好な同期化のための前提が与えられるよ
うに構成することである。さらに本発明の課題は、冒頭
に述べた形式のコンピュータトモグラフを簡単かつコス
ト的に有利に、照射個所の運動と検出器ユニットの運動
との良好な同期化が保証されるように、構成することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】X線管に関するこの課題
の部分は次の構成のX線管により解決されている。即
ち:このX線管はリング状の真空ケーシングを有し、電
子ビーム源を有し、該電子ビーム源は、電子ビームを加
速する手段を用いて、真空ケーシングの中へ進入する電
子ビームを、形成し、第1の偏向手段を有し、該偏向手
段は電子ビームを、電子ビームがリング状の経路に沿っ
て真空ケーシングを走行するように、偏向し、リング状
のターゲットを有し、電子ビームが照射個所において該
ターゲットへ照射すると、該ターゲットからX線管の作
動中にX線ビームが放出され、第2の偏向手段を有し、
該偏向手段はX線管の作動中に電子ビームを、この電子
ビームが照射個所においてターゲットへ照射するように
偏向する形式のX線管において、真空ケーシングと第2
の偏向手段が真空ケーシングの周縁方向において互いに
相対的に変位可能であり、さらに照射個所の位置は、真
空ケーシングの周縁に沿って第2の偏向手段に依存する
ことを特徴とする、X線管により解決されている。
【0012】このように本発明のX線管の場合、真空ケ
ーシングと第2の偏向手段は位置固定されていない:こ
れらは真空ケーシングの周縁方向において位置変化の目
的で機械的に互いに相対的に変位される。そのため多数
の偏向手段を有する第2の偏向手段を設ける必要がなく
なる。そのため第2の偏向手段は唯1つの偏向素子を有
する。これにより簡単化された構成が得られる。同時に
唯1つの位置固定の偏向素子の使用に伴なう不正確さが
回避されている。何故ならば第2の偏向手段と検出器ユ
ニットが互いに固定的に結合されているからである。
【0013】基本的には第2の偏向手段を設けて、この
偏向手段を静電式に作動させることも可能ではある。し
かし本発明の有利な実施例によれば、簡単化と確実性の
理由から第2の偏向手段が磁石−たとえば電磁石または
永久磁石とすることができる−または少なくとも1つの
コイルを有するように構成される。電磁石またはコイル
を用いる場合、給電は、スリップリングの回避のために
必要に応じて絞りを設ける場合と同様に適切な誘導コイ
ルを用いて行なわれる。
【0014】X線管の簡単な構成の目的で本発明の変形
実施例によれば、相対運動を形成する目的で第2の偏向
手段は位置固定の真空ケーシングの周縁に沿って変位可
能にされている。しかし第2の偏向手段は位置固定的に
支持して真空ケーシングを偏位させるか、または第2の
偏向手段も真空ケーシングも変位させることもできる;
もちろんこの解決手段により技術費用は高くはなる。
【0015】前記の課題のうちコンピュータトモグラフ
に該当する部分は、請求項3に示されたX線管を有する
コンピュータトモグラフにより次のように解決されてい
る。即ち請求項3に記載のX線管と、検出器ユニットを
有し、該検出器ユニットは第2の偏向手段と同期して位
置固定の真空ケーシングの周縁に沿って変位可能であ
り、さらにコリメータ手段を有し、該コリメータ手段は
X線管の作動中にそれぞれの照射個所から放出するX線
ビームを、扇状のX線ビーム束が検出器ユニットへ照射
するように絞ることを特徴とする、コンピュータトモグ
ラフにより解決されている。これにより簡単かつコスト
的に有利に、照射個所の運動と検出器ユニットの運動と
の同期化が保証されている。著しくコスト的に有利に本
発明の変形実施例による同期化は、検出器ユニットを第
2の偏向手段と接続したことにより実現されている。こ
の接続は例えば機械的に行なわれる。しかし固定的な接
続に代える別の方法として、例えば第2の偏向手段と検
出器ユニットがそれぞれ別個の駆動モータに配属されて
いる。これらに駆動モータは、真空ケーシングの周縁に
沿っての第2の偏向手段と検出器ユニットとの同期運動
が行なわれる様に、制御される。
【0016】コンピュータトモグラフのコンパクトな構
成の目的で本発明の変形実施例によれば、コリメータ手
段は第2の偏向手段と接続されている。
【0017】次に本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0018】
【実施例】本発明によるX線管は図1に示されている様
に、リング状の真空ケーシング1を有する。この真空ケ
ーシングはこの実施例の場合、半径方向に外側へ向う突
出部2を有する。この突出部は、電磁障害からしゃへい
された、全体を3で示した電子ビーム源を収容する。こ
の電子ビーム源は図2に詳細に示されている。突出部は
さらに接続方向または軸方向へ向けることもできる。
【0019】電子ビーム源3は、陰極4たとえばフィラ
メントを含み、これに加熱圧源5が配属されている。加
熱電源5が作動化されると陰極4から電子ビームEが放
出される。電子ビームは陽極孔絞り6の方向へ加速され
る。何故ならば加速電圧源7が陰極4の一方の端子と陽
極孔絞り6との間に接続されているからである。陽極孔
絞り6を通過して照射する電子ビームEを集束するため
に集束コイル8と9の形式の2つの電磁レンズが設けら
れている。これらの電磁レンズは電子ビームEを次のよ
うに集束する。即ち電子ビームが集束コイル9の出力側
でその全長にわたりその形状とその断面積に関して少な
くとも実質的に一定の、例えばだ円の、特に円の横断面
を有するように、集束する。集束コイル9に続いて、4
極装置28が配置されている。この装置は、円形路に沿
う電子ビームを変調するために用いられる。
【0020】電子ビーム源は直接的な通電により加熱さ
れるフイラメントではなく、別の形状に形成された陰極
および/または間接的に加熱される陰極を含むこともで
きる。さらに電子ビーム源は電子銃として実施すること
もできる。
【0021】突出部2からリング状の真空ケーシング1
への移行部の領域に、真空ケーシング1に対して位置の
固定された第1の偏向手段が設けられている。この偏向
手段は電子ビームEを、この電子ビームが引き続いてリ
ング状の真空ケーシング1の内部の円形路を回転するよ
うに、偏向する。この実施例においては第1の偏向手段
として電磁石10が用いられる。この電磁石は、巻線2
7を支持するそのU字形の脚26で真空ケーシング1を
はさみ、さらに図1の図面平面に対して直角に方向づけ
られた磁界を発生する。
【0022】電子ビームをその円形路上に維持する目的
で、図示されているヘルムホルツコイル対10が設けら
れている。このコイル対は図1の図面平面に同じく垂直
に走行する磁界を発生する。しかしこの磁界は電磁石1
0と磁界とは逆向きに方向づけられている。
【0023】ヘルムホルツコイル対に代えてさらに公知
の様にリング状の磁極シューをリング状の真空ケーシン
グ1の上下に配置することもできる。または加速技術に
おいては慣用されているよう様に、ダイポールおよび/
または4極ポールも配置可能である。
【0024】リング状の真空ケーシング1の内部におい
て、真空ケーシング1の外壁に沿って延在するターゲッ
ト12が設けられている。このターゲットは、X線ビー
ム放出のために適する材料たとえばタングステンを含
む。
【0025】電子ビームEを、X線ビームの発生に必要
とされるように、そのリング状の走行路からターゲット
12へ偏向可能にする目的で、第2の偏向手段がたとえ
ば偏向磁石13の形式で設けられている。偏向磁石の磁
界はヘルムホルツコイル対11の磁界とは方向が逆であ
り、そのため電子ビームEを半径方向へ外側へ偏向す
る。そのため電子ビームは照射個所Aにおいて例えば近
似的に直角にターゲット12へ照射する。
【0026】照射個所Aから出発したX線ビームはリン
グ状の、真空ケーシング1の内壁を構成するビーム出口
窓14を貫通して現われる。この窓は原子番号の小さい
適切な材料たとえばベリリウムから成る。
【0027】この実施例において偏向磁石13は電磁石
として実施されている。この電磁石は、それぞれヨーク
16a,16bの上に取り付けられている2つの巻線1
5aと15bを有する。図3に示されている様に、ヨー
ク16aと16b−これらは図示されていない様に互い
に結合されている−漂遊ビームと焦点外のビームも除去
する。
【0028】図3に示されている様にこの実施例の場
合、コリメータ29が、照射個所Aから出たX線ビーム
のために設けられている。図1に関連づけて示されてい
る様に、コリメータ29はこの実施例の場合、X線ビー
ムをコンピュータトモグラフィに必要とされる様に扇状
のX線ビーム束が形成されるように絞る。さらにメータ
は必ずしも本発明のX線管の構成部材とする必要はな
い。
【0029】図3にさらにヘルムホルツコイル対11の
磁界の磁束が破線で示されており、さらに偏向磁石13
の磁束が鎖線で示されている。矢印は磁界の方向を示
す。
【0030】図3にも示されている様にターゲット12
に冷却装置が配属されている。この実施例の場合、ター
ゲット12の領域において真空ケーシング1の外壁へら
せん状に巻回された冷却剤パイプ18が用いられる。
【0031】簡単かつ精確に、電子ビームEのターゲッ
ト12への照射個所Aをコンピュータトモグラフィに必
要とされる様に、ターゲット12の周縁に沿う円形路に
おいて変位させるために、偏向磁石13はコリメータ2
9と共に、図1〜図3には示されていない変位手段によ
り、真空ケーシング1の周縁に沿って変位される。これ
により同様に、偏向磁石13のその都度の位置の照射個
所Aがそれに応じてターゲット12の周縁に沿って変位
される。偏向磁石13とコリメータ29の変位は、偏向
磁石13とコリメータ29とが固定的に結合されている
時は、共通の変位手段により行なわれる。しかし別個の
変位手段を設けることもできる。この場合はもちろんこ
の変位手段は、必要とされる様に同期化させる必要があ
る。
【0032】コリメータ29は、X線管がコンピュータ
トモグラフィのために設けられている時は、図1に示さ
れている様に次のように構成されている。即ちX線ビー
ム束Rが図1に示されている様にコンピュータトモグラ
フの検出ユニット17へ照射するように、コリメータは
X線ビーム束Rを形成する。
【0033】リング状の真空ケーシング1の内部におい
て電子ビームのリング状の走行路の始端に絞り19が設
けられている。この絞りは所望の単色の電子エネルギを
供給する。電子のエネルギが、真空ケーシング1の中に
存在する残留気体との衝突の結果もはや単エネルギでは
ない時は、電磁石10は同時に電子をそのエネルギに応
じて選択する。
【0034】図4と図5に、図1〜図3に示されている
X線管を有する本発明によるコンピュータトモグラフが
示されている。全体を20で示したX線管はケーシング
21−以下ガントリと称する−の中へ一体化されてい
る。ただしヘルムホルツコイル対11と冷却剤パイプ1
8は簡単化のため図示されていない。ガントリ21は、
X線管20の真空ケーシング1と軸線が合わされている
開口22を有する。開口22を貫通して寝椅子23が延
在しており、この上に検査されるべき患者Pが置かれ
る。患者は次にその検査されるべき領域においてX線管
20によりリング状に囲まれている。
【0035】ガントリ21の中に、X線管20に同心的
かつ同軸に設けられたターンテーブル24が旋回可能に
支承されている。ターンテーブル24の駆動のためにモ
ータ25が設けられている。
【0036】ターンテーブルにコリメータ29を有する
偏向磁石13と検出器17が互いに次のように対向して
配置されている。即ちコリメータ29により形成された
扇状のX線ビーム束Rが、患者を透過して、図4に破線
で示されている様に検出ユニット17へ照射するように
配置されている。ターンテーブル24がモータ25を用
いて駆動される時に、一方では電磁石とコリメータ−し
たがってX線ビームの出発する照射個所Aが−が移動
し、他方では検出ユニット17が同期してコンピュータ
トモグラフの作成に必要とされるように円形路を移動す
る。
【0037】X線管およびコリメータ29と検出器ユニ
ット17を有する偏向磁石13の共通の変位機能の前述
の詳細以外は、図4と図5のコンピュータトモグラフは
通常の様に構成されている。
【0038】外部の障害磁界によるコンピュータトモグ
ラフの機能の低下を最小化する目的で、ガントリ21の
領域に磁気シールド手段を設けることも当然すすめられ
る。
【0039】コンピュータトモグラフの通常の構成の範
囲において、公知の様にいわゆるスプリングフォーカス
(フライングフォーカルスポット)を設けることができ
る。この場合、コンピュータトモグラフィの作成中に走
査位置の各々のために、照射個所Aがターゲット12の
周縁方向へ第1の位置から第2の位置へ変位されるよう
に構成される。このようにして改善された画質が得られ
る、何故ならば画像発生のために2倍のデータ量が用い
られるからである。本発明の場合、スプリングフォーカ
スは、第2の偏向手段の磁界の強さを、所望の様に変調
することにより、簡単に形成できる。この実施例の場
合、このことは、電磁石として構成されている偏向磁石
13の励磁電流の変調により著しく簡単に可能である。
【0040】図6の実施例は前述の実施例とは次の点で
異なる。即ち第2の偏向手段が磁石によってではなく、
図示されているヘルムホルツコイル対30により構成さ
れている点で異なる。このコイル対は、第1の偏向手段
とは逆方向の磁界を発生する。ヘルムホルツコイル対3
0は図示されている様に、必要に応じて設けられている
コリメータと共通に、変位手段により真空ケーシング1
の周縁に沿って変位される。
【0041】本発明によるX線管の場合、電子ビーム源
の陰極を著しく容易に交換可能である。そのためこの種
の交換を前もって固定的に与えられている保守間隔にお
いて行なえる。そのためX線管すなわちこれを含むコン
ピュータトモグラフの利用性が高められる。しかも早期
の陰極交換が必要とされる時は、この交換を迅速に実施
できる。
【0042】本発明によるX線管と本発明によるコンピ
ュータトモグラフは医療目的だけに使用できるのではな
く、材料検査のためにも使用できる。もちろんこの場合
は医療への適用の場合よりも高められた加速電圧を選定
することがすすめられる。
【0043】第1および/または第2の偏向手段の場
合、前述の実施例に設けられた電磁石ではなく、永久磁
石を設けることもできる。さらに磁気的に作用する第1
および/または第2の偏向手段ではなく、静電的に作用
する偏向手段を設けることができる。
【0044】真空ケーシングと第2の偏向手段との間の
相互の機械的変位は、前述のように電気モータにより、
または他の適切な変位手段たとえば圧さく空気または液
圧式変位手段により行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線管の切欠平面図である。
【図2】図1に示されたX線管のビーム源の長手方向断
面図である。
【図3】本発明によるX線管を図1の線III−III
から見た断面図である。
【図4】本発明によるコンピュータトモグラフを図5の
線IV−IVから見た縦断面図である。
【図5】図4のコンピュータトモグラフの長手方向断面
図である。
【図6】図3に類似する、別の本発明のX線管の部分図
である。
【符号の説明】
1 真空ケーシング 2 突出部 3 電子ビーム源 4 陰極 5 加熱電圧源 6 陽極孔絞り 7 加速電圧源 8,9 集束コイル 10 電磁石 11 ヘルムホルツコイル対 12 ターゲント 13 偏向レンズ 14 ビーム出口窓 15a,15b 巻線 16a,16b ヨーク 17 検出器ユニット 18 冷却剤管 19 絞り 20 X線管 21 ガントリー 22 開口 23 寝椅子 24 ターンテーブル 25 モータ 26 ヨーク 27 巻線 28 4磁極装置 29 コリメータ 30 ヘルムホルツコイル対 A 照射個所 E 電子ビーム P 患者 R X線ビーム束 α 周縁方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管にであって、該X線管はリング状
    の真空ケーシング(1)を有し、 電子ビーム源(3)を有し、該電子ビーム源は、電子ビ
    ーム(E)を加速する手段(6,7)を用いて、真空ケ
    ーシング(1)の中へ進入する電子ビーム(E)を形成
    し、 第1の偏向手段(10)を有し、該偏向手段は電子ビー
    ムを、電子ビームがリング状の経路に沿って真空ケーシ
    ング(1)を走行するように、偏向し、 リング状のターゲット(12)を有し、電子ビーム
    (E)が照射個所(A)において該ターゲットへ照射さ
    れると、該ターゲットからX線管の作動中にX線ビーム
    が放出され、 第2の偏向手段を有し、該偏向手段はX線管の作動中に
    電子ビーム(E)を、この電子ビームが照射個所(A)
    においてターゲット(12)の照射するように偏向し、
    真空ケーシング(1)と第2の偏向手段が真空ケーシン
    グ(1)の周縁方向(α)において互いに相対的に変位
    可能であり、さらに照射個所(A)の位置は、真空ケー
    シング(1)の周縁(経路)に沿っての第2の偏向手段
    の位置に依存することを特徴とする、X線管。
  2. 【請求項2】 X線管が第2の偏向手段として磁石(1
    3)を有する、請求項1記載のX線管。
  3. 【請求項3】 X線管が第2の偏向手段として少なく1
    つのコイル(30)を有する、請求項1記載のX線管。
  4. 【請求項4】 相対運動を行なわせるために、第2の偏
    向手段が位置固定の真空ケーシング(1)の周縁に沿っ
    て変位可能である、請求項1から3までのいずれか1項
    記載のX線管。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のX線管と、検出器ユニ
    ット(17)を有し、該検出器ユニットは第2の偏向手
    段と同期して位置固定の真空ケーシング(1)の周縁に
    沿って変位可能であり、さらにコリメータ手段(16)
    を有し、該コリメータ手段はX線管の作動中にその都度
    の照射個所(A)から出射するX線ビームを、扇状のX
    線ビーム束(R)が検出器ユニット(17)へ照射する
    ように絞ることを特徴とする、コンピュータトモグラ
    フ。
  6. 【請求項6】 コンピュータトモグラフの検出器ユニッ
    ト(17)が第2の偏向手段と結合されている、請求項
    5記載のコンピュータトモグラフ。
  7. 【請求項7】 コンピュータトモグラフのコリメータ手
    段(16)が第2の偏向手段と結合されている、請求項
    5又は6記載のコンピュータトモグラフ。
JP7251325A 1994-09-28 1995-09-28 リング状の真空ケーシングを有するx線管及びコンピュータトモグラフ Abandoned JPH08115695A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4434704A DE4434704C1 (de) 1994-09-28 1994-09-28 Röntgenröhre mit einem ringförmigen Vakuumgehäuse
DE4434704.9 1994-09-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08115695A true JPH08115695A (ja) 1996-05-07

Family

ID=6529441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7251325A Abandoned JPH08115695A (ja) 1994-09-28 1995-09-28 リング状の真空ケーシングを有するx線管及びコンピュータトモグラフ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5528658A (ja)
JP (1) JPH08115695A (ja)
CN (1) CN1083616C (ja)
DE (1) DE4434704C1 (ja)
GB (1) GB2293686B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009043741A (ja) * 2008-11-21 2009-02-26 Toshiba Corp X線装置
JP2019092585A (ja) * 2017-11-17 2019-06-20 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線ct装置及びx線発生システム

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2303500B (en) * 1995-07-14 1999-02-17 Egerton A C Ltd Terminal block
DE19617131C2 (de) * 1996-04-29 2001-05-23 Siemens Ag Röntgen-Computertomograph
DE19903872C2 (de) * 1999-02-01 2000-11-23 Siemens Ag Röntgenröhre mit Springfokus zur vergrößerten Auflösung
US7123684B2 (en) 2002-11-27 2006-10-17 Hologic, Inc. Full field mammography with tissue exposure control, tomosynthesis, and dynamic field of view processing
US7616801B2 (en) 2002-11-27 2009-11-10 Hologic, Inc. Image handling and display in x-ray mammography and tomosynthesis
US10638994B2 (en) 2002-11-27 2020-05-05 Hologic, Inc. X-ray mammography with tomosynthesis
DE10334075B4 (de) * 2003-07-25 2005-09-15 Siemens Ag Röntgengeräte und Röntgenstrahler
DE602004003117T2 (de) * 2003-12-22 2007-05-10 Inventio Ag, Hergiswil Steuerungseinheit für die aktive Schwingungsdämpfung der Vibrationen einer Aufzugskabine
US7218700B2 (en) 2004-05-28 2007-05-15 General Electric Company System for forming x-rays and method for using same
EP1816965B1 (en) 2004-11-26 2016-06-29 Hologic, Inc. Integrated multi-mode mammography/tomosynthesis x-ray system
WO2008068691A2 (en) * 2006-12-04 2008-06-12 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh X-ray tube with multiple electron sources and common electron deflection unit
AU2009316352A1 (en) * 2008-11-24 2010-05-27 Hologic Inc. Method and system for controlling x-ray focal spot characteristics for tomosynthesis and mammography imaging
US8515005B2 (en) * 2009-11-23 2013-08-20 Hologic Inc. Tomosynthesis with shifting focal spot and oscillating collimator blades
WO2013051594A1 (ja) * 2011-10-04 2013-04-11 株式会社ニコン X線装置、x線照射方法、及び構造物の製造方法
DE102012005767A1 (de) * 2012-03-25 2013-09-26 DüRR DENTAL AG Phasenkontrast-Röntgen-Tomographiegerät
US8923484B2 (en) * 2012-08-31 2014-12-30 General Electric Company Motion correction system and method for an x-ray tube
DE102013206252A1 (de) * 2013-04-09 2014-10-09 Helmholtz-Zentrum Dresden - Rossendorf E.V. Anordnung zur schnellen Elektronenstrahl-Röntgencomputertomographie
US9812282B2 (en) * 2015-11-26 2017-11-07 Mevex Corporation System and method for irradiating a product
US11076820B2 (en) 2016-04-22 2021-08-03 Hologic, Inc. Tomosynthesis with shifting focal spot x-ray system using an addressable array
US11707244B2 (en) 2017-08-16 2023-07-25 Hologic, Inc. Techniques for breast imaging patient motion artifact compensation
EP3449835B1 (en) 2017-08-22 2023-01-11 Hologic, Inc. Computed tomography system and method for imaging multiple anatomical targets
CN108417471A (zh) * 2018-04-19 2018-08-17 新瑞阳光粒子医疗装备(无锡)有限公司 一种固定电子枪的环形x射线发生器
US11090017B2 (en) 2018-09-13 2021-08-17 Hologic, Inc. Generating synthesized projection images for 3D breast tomosynthesis or multi-mode x-ray breast imaging
EP3832689A3 (en) 2019-12-05 2021-08-11 Hologic, Inc. Systems and methods for improved x-ray tube life
US11471118B2 (en) 2020-03-27 2022-10-18 Hologic, Inc. System and method for tracking x-ray tube focal spot position
US11786191B2 (en) 2021-05-17 2023-10-17 Hologic, Inc. Contrast-enhanced tomosynthesis with a copper filter
CN113709957B (zh) * 2021-08-27 2022-04-01 泛华检测技术有限公司 一种小型高能x射线装置及方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2650237C2 (de) * 1976-11-02 1985-05-02 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Röntgendiagnostikgerät zur Herstellung von Transversalschichtbildern
GB2044985A (en) * 1979-03-15 1980-10-22 Emi Ltd X-ray tube
JPS6224543A (ja) * 1985-07-24 1987-02-02 Toshiba Corp X線管装置
EP0455177A3 (en) * 1990-04-30 1992-05-20 Shimadzu Corporation High-speed scan type x-ray generator
EP0481103B1 (de) * 1990-10-15 1994-12-21 Siemens Aktiengesellschaft Röntgencomputertomograph mit ringförmig geführtem Elektronenstrahl
DE4103588C1 (ja) * 1991-02-06 1992-05-27 Siemens Ag, 8000 Muenchen, De
US5197088A (en) * 1991-05-03 1993-03-23 Bruker Analytic Electron beam x-ray computer tomography scanner
US5224137A (en) * 1991-05-23 1993-06-29 Imatron, Inc. Tuning the scanning electron beam computed tomography scanner

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009043741A (ja) * 2008-11-21 2009-02-26 Toshiba Corp X線装置
JP2019092585A (ja) * 2017-11-17 2019-06-20 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線ct装置及びx線発生システム

Also Published As

Publication number Publication date
GB2293686A (en) 1996-04-03
GB2293686B (en) 1996-12-11
CN1083616C (zh) 2002-04-24
CN1122952A (zh) 1996-05-22
GB9520017D0 (en) 1995-12-06
US5528658A (en) 1996-06-18
DE4434704C1 (de) 1995-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08115695A (ja) リング状の真空ケーシングを有するx線管及びコンピュータトモグラフ
JPH0334828Y2 (ja)
US5268955A (en) Ring tube x-ray source
US6339635B1 (en) X-ray tube
US20150187537A1 (en) X-ray tube having magnetic quadrupoles for focusing and steering
US5504791A (en) Annular anode x-ray computed tomography apparatus with a single magnet system for guiding and deflecting the electron beam
JP2004528682A (ja) 2つのフィラメントにより焦点が静電制御されるx線管
US20090154649A1 (en) X-ray tube whose electron beam is manipulated synchronously with the rotational anode movement
JPH10106462A (ja) エックス線管
US4914681A (en) Computer tomography apparatus
JPH08206103A (ja) 低ドーズ定位及びポータルイメージング用x線ソースを有する放射線治療装置
EP2443643B1 (en) X-ray tube for generating two focal spots and medical device comprising same
JP2004265606A (ja) X線管装置
US8295442B2 (en) Apparatus and method for magnetic control of an electron beam
JPH0618119B2 (ja) 微焦点x線管
JP2014130815A (ja) 分散型x線を発生するデバイス及びその方法
CN108364843B (zh) 具有用于高发射焦斑的多根灯丝的阴极头
US8280007B2 (en) Apparatus and method for improved transient response in an electromagnetically controlled X-ray tube
US20120281815A1 (en) X-ray tube and method to operate an x-ray tube
JP2008159317A (ja) X線管装置およびそれを用いたx線装置
US8284901B2 (en) Apparatus and method for improved transient response in an electromagnetically controlled x-ray tube
WO2016109053A1 (en) Low aberration, high intensity electron beam for x-ray tubes
US10032595B2 (en) Robust electrode with septum rod for biased X-ray tube cathode
JP3033608B2 (ja) 回転陰極x線管装置
JPH04231941A (ja) 回転陰極x線管

Legal Events

Date Code Title Description
A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20040928