JPH08115584A - 情報記憶装置 - Google Patents

情報記憶装置

Info

Publication number
JPH08115584A
JPH08115584A JP25175894A JP25175894A JPH08115584A JP H08115584 A JPH08115584 A JP H08115584A JP 25175894 A JP25175894 A JP 25175894A JP 25175894 A JP25175894 A JP 25175894A JP H08115584 A JPH08115584 A JP H08115584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
actuator
housing
wiring board
printed wiring
transducer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25175894A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Mitsugi
正宏 三次
Tomomi Sano
佐野  友美
Tetsuji Kawasaki
川崎  哲治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP25175894A priority Critical patent/JPH08115584A/ja
Publication of JPH08115584A publication Critical patent/JPH08115584A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】直径2.5 インチ(寸法単位、以下同じ)の記録
媒体用で可及的小形化を図る。 【構成】スピンドルモータ16、回転形アクチュエータ20
の高さを減じ、ハウジング12とプリント配線板32とが高
さ方向に重なり合わない構造にすることが配慮される。
ディスク駆動装置10は、ハードディスク14、これを回転
させるスピンドルモータ16、情報の記録・再生を行うト
ランスデューサ18、これを所定の位置に移動させるアク
チュエータ20を収容するハウジング12、およびプリント
配線板32からなる。外形寸法(単位:インチ)で、ベー
スプレート22は、幅2.75・長さ3.5 、カバー24は、幅2.
75・長さ4.75で、長さ方向寸法は、ベースプレート22よ
りカバー24の方が約1.25長い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直径2.5 インチの記
録媒体(以下、ハードディスクという)用であって、可
及的小形化を図った情報記憶装置(以下、ディスク駆動
装置という)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例として、米国特許明細書第502
5336に提案された技術がある。ここで説明する代わ
りに、都合上、次の「発明が解決しようとする課題」で
述べることにする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、ディスク駆動装置の寸法、主に高さ寸法
を低減することである。従来、ディスク駆動装置の高さ
寸法は、ハウジングの高さ寸法と、ハウジングと重なり
合う構造になっているプリント板組立体の高さとの和で
決まる。従って、第1にハウジングの高さを低減するこ
と、第2にプリント板組立体の部品配置を工夫して、背
の高い部品がハウジングの凹部にくるようにし、高さ寸
法に出来るだけ加算されないように構成することであ
る。
【0004】第1の課題を解決するには、ハウジング内
に収容されている構成部材の高さを低減する必要があ
る。従来、構成部材で最も高さ寸法が大きいのはスピン
ドルモータであり、米国特許明細書第5025336に
開示されているスピンドルモータは、0.35インチ(8.89
mm)の高さ寸法を有している。次に高さ寸法の大きい部
材は回転形のアクチュエータである。前記の米国特許明
細書第5025336に開示されているアクチュエータ
は、その一部であるボイスコイル部が高さ寸法を決定し
ている。その断面図を見ると、電磁ボイスコイルを中心
にその下側に磁石と磁気回路を構成するベースプレー
ト、上側にも磁気回路を構成する上部プレートが設けら
れており、それらの合計の高さは、0.35インチ(8.89m
m)となっている。
【0005】第2の課題の解決は、ディスク駆動装置の
一つ又はそれ以上の部材を制御する電子部品を実装して
いるプリント板組立体をハウジングに取付ける方法にあ
る。前記の米国特許明細書第5025336によると、
実際のプリント配線板には多くの種類の部品が実装さ
れ、部品の高さにも違いがある。同様にハウジングのプ
リント配線板に対する面にも凹凸があるので、高い部品
がハウジング凹部にくるようにプリント配線板上の部品
レイアウトを工夫し、ハウジングとプリント板組立体を
重ね合わせた寸法が極力小さくなるようにしている。し
かし、それでもハウジングの寸法約0.39インチ(10mm)に
対してプリント配線板組立体の高さ約0.2インチ(5mm)
が加わっている。また、現在知られている直径 2.5イン
チ(63.5mm)のハードディスクを採用したディスク駆動装
置で、最も薄い1/2 インチ(12.7mm)の例を見ても、ハウ
ジングは約0.35インチ(9mm) で出来ているが、プリント
板組立体のためにさらに約0.15インチ(3.7mm) を必要と
している。このように、ハウジングとプリント板組立体
の高さ寸法が加算されるような構成は、ディスク駆動装
置の高さ低減には好ましくない。
【0006】その他に、第1,第2の課題に共通に関連
する事項として以下がある。すなわち、ディスク駆動装
置の重要な動作の一つとして、非動作時(電源オフ時)
にトランスデューサをハードディスクの最内周側領域で
あるシッピングゾーンに退避させて、その位置に保持す
るということがある。この動作は、製品出荷時またはユ
ーザ携帯時等において外部からの機械的な衝撃により、
ハードディスクのデータ記録領域におけるトランスデュ
ーサの打痕傷による障害を防止するのに必要である。こ
の動作を実現するには二つの機能が必要である。一つ
は、電源オフ時にトランスデューサを強制的にシッピン
グゾーンへ退避させる機能である。それには通常、電源
オフの検知時にスピンドルモータを発電機として動作す
るよう回路を切換え、ロータの慣性エネルギーを利用し
て発電した電力によりアクチュエータを退避させてい
る。もう一つは、シッピングゾーンへ退避させたトラン
スデューサをその位置に保持する機能である。それには
次の2種類の方式が一般に知られている。第1の例とし
ては、図8に示すように、電磁ソレノイド140 の作動ピ
ン142 を動作させ、ロックピン144 と当接させてロック
する方式である。第2の例としては、米国特許明細書第
5025336に見られるように、アクチュエータの電
磁コイルの端部に磁石を設けてロックする方式である。
これらの方式は、いづれもロック機構用の特別なデバイ
スを必要とし、ハウジングの寸法を低減する時の障害と
なっている。
【0007】この発明が解決しようとする課題は、従来
の技術がもつ以上の問題点を解消して、直径2.5 インチ
の記録媒体(ハードディスク)用で可及的小形化を図っ
た情報記憶装置(ディスク駆動装置)を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、携帯可能な
小型コンピュータシステムに使用するのに好適な、薄型
で軽量なディスク駆動装置を提供する。このディスク駆
動装置の好ましい実施例は直径63.5mm(2.5インチ)のハ
ードディスクを含む。このハードディスクは40〜80MBの
情報記憶容量を備えているのが好ましい。このハードデ
ィスクの他に、ハードディスクを回転させるスピンドル
モータと、ハードディスクと信号のやり取りをするため
の一つ又はそれ以上の数のトランスデューサと、ハード
ディスクに対してトランスデューサを移動させるアクチ
ュエータがある。これらの部材はハウジングの内部に収
容される。このハウジングの外形寸法の縦・横・高さ
が、それぞれ4.75・2.75・0.25 (単位:インチ) であ
る。このハウジングは塵埃や電磁界等の環境から内部を
保護する。この保護された環境下において前述の部材は
作動する。また、ディスク駆動装置には各部材の動作を
制御し、ホストシステムとのインタフェースを行う電子
回路が実装されたプリント配線板が含まれる。このプリ
ント配線板はL字形をしており、最大寸法は長さ 2.5イ
ンチ×幅2.64インチ×高さ0.22インチ (63×67×5.5mm)
であり、ハウジングの空いた空間に収納される。プリン
ト配線板を収納した状態におけるディスク駆動装置の外
形寸法は約4.75×2.75×0.25インチ(119×70×6.3mm)で
あり、ハウジングの外形寸法に一致する。このディスク
駆動装置の高さはハウジングの高さによって決まり、ハ
ウジングの高さはスピンドルモータの高さによって大部
分が決まる。この発明は、約0.2インチ(5mm) の高さを
有するスピンドルモータを提供する。なお、この高さ
は、現在知られているディスク駆動装置の中で最も薄い
高さ1/2 インチ(12.7mm)の装置に適用されているスピン
ドルモータよりも大幅に低い。この発明によるこの薄型
スピンドルモータは、ブラシレスのモータで、磁性材料
にネオジウムのポンド磁石を採用しており、磁石の高さ
を低減し、かつ必要な回転力、その他の性能を達成して
いる。また、ハウジングの高さは、アクチュエータの高
さにも影響される。本発明は、ボイスコイルモータ部の
高さ0.22インチ(5.5mm) 、アクチュエータアーム部の高
さ0.18インチ(4.5mm) を有する薄型回転形アクチュエー
タを提供する。このアクチュエータのボイスコイルモー
タ部の下部プレートは、ハウジングのベースの一部を担
っているので、この部分のハウジング高さは、ボイスコ
イルモータ部の高さと、ハウジング上部ケースの板厚に
よって決まる。ボイスコイルモータ部は、磁性材料とし
てネオジウムを採用した薄型磁石と、磁気回路の下部と
側部を一体化した形状で、かつハウジングのベースには
め込まれた構造の下部プレートとの組合せにより、所定
の駆動力を確保した上、薄型化を実現している。
【0009】この発明のように、ハウジングの高さが非
常に小さくなると、アクチュエータアーム部の高さもハ
ウジング高さに影響をおよぼしてくる。この発明では、
厚さ0.035インチ(0.89mm)のハードディスクを採用した
こと、トランスデューサ部に厚さ 0.043インチ(1.1mm)
のスライダを採用したことで薄型化を実現した。また、
ディスク駆動装置の小形化にとって重要なことは、ハウ
ジング内部の部材を極力少なくしてハウジングの体積を
減じることである。この結果、空いた空間をプリント配
線板とその実装部品のスペースに利用することが出来、
装置全体の寸法を小さく出来る。この目的を達成するた
めに、本発明では、ヘッド退避機構にフレキシブルプリ
ント配線板の屈曲に伴う反発力を利用している。これに
よりヘッド退避機構のための専用の部材を必要とせず、
ハウジングの内部空間の削減を実現している。
【0010】この発明は、直径2.5 インチのハードディ
スクと、このハードディスクを回転する直結形モータ
と、ハードディスクとの間でデータをやり取りをするト
ランスデューサと、このトランスデューサ移動用のアク
チュエータと、電子回路を構成するプリント配線板と、
ベースプレートと、このベースプレートと共にハウジン
グを構成するカバーとを備え、ハードディスク、モー
タ、トランスデューサおよびアクチュエータは、ベース
プレートとカバーとが相対して配置されることにより形
成されるスペースに収容する形で設けられ、またプリン
ト配線板は、ベース板のそれ以外のスペースに設置され
てなり、外形寸法の縦・横・高さが、それぞれ4.75・2.
75・0.25 (単位:インチ)以下である。
【0011】また、この発明は、モータが、ブラシレス
の直流モータで、高さが 0.2インチであり、さらに、電
子回路・トランスデューサ間の信号伝達と、電子回路・
アクチュエータ間の駆動電流伝達とをおこなうフレキシ
ブルプリント配線板を備え、このフレキシブルプリント
配線板は、その第1の端部がアクチュエータ側に接続さ
れ、逆側の第2の端部がアクチュエータから隔たった定
位置に固定され、第1と第2の各端部の中間部分が、そ
の弾性力に基づきアクチュエータにトランスデューサを
記録媒体の最内周に位置させるための回転力を与えるよ
うに湾曲形成されてなり、さらにまた、ハウジングが、
プリント配線板の一部が挿入可能な切欠き部をもち、ま
た、プリント配線板の全体的厚さが、ハウジングの厚さ
未満であるとともに、プリント配線板が、ハウジングの
長手方向の一方の側に配置,接続され、また、ハウジン
グを構成するカバーが長手方向に延長された部分に設け
られるのが好ましい。
【0012】
【作用】この発明では、ハードディスクと、モータと、
トランスデューサと、アクチュエータが、ベースプレー
トとカバーとが相対して配置されるスペースに収容され
る形で設けられ、プリント配線板がベースプレートのそ
れ以外のスペースに設置されてなるから、スペース的に
重なることが避けられる。
【0013】また、この発明では、フレキシブルプリン
ト配線板の、第1,第2の各端部間の湾曲部分が、その
弾性力に基づきアクチュエータに対して回転力を与え、
その結果トランスデューサが記録媒体の最内周に位置す
る。さらに、プリント配線板の一部が、ハウジングの切
欠き部に挿入されたり、プリント配線板が、ハウジング
の長手方向の一方の側に、たとえばカバーの長手方向へ
の延長部分に配置,接続されるとともに、全体的厚さが
ハウジングの厚さ未満であるから、装置の小形化が支援
される。
【0014】
【実施例】この発明に係る情報記憶装置(ディスク駆動
装置)の実施例について、以下に図を参照しながら説明
する。その特徴は、ディスク駆動装置を携帯用コンピュ
ータシステムまたは小型化が重要視される各種情報処理
システムに適用するのに有効となるもので、具体的には
ディスク駆動装置の高さ寸法を減じることである。この
実施に際しては、(1) ディスク駆動装置のハウジング内
部に収容されているスピンドルモータの高さを減じるこ
と、(2) 同じくハウジング内部に収容されている回転形
アクチュエータの高さを減じること、(3) 従来技術で
は、ハウジングとプリント板組立体が高さ方向に重ね合
わさる構造になっていたものを、平面方向に配置してハ
ウジングの高さがディスク駆動装置の高さになるように
する、の3点を実現している。さらに、実施例ではフレ
キシブル配線板の屈曲形状を提供する。この屈曲形状
は、フレキシブル配線板の反発力を発生し、電源オフ時
にトランスデューサをハードディスク上の退避領域に保
持するように働く。これによって、特別なロック機構を
ハウジング内に設ける必要がなくなり、ハウジングの容
積の削減が可能となり、前記(3) 項の実現に貢献してい
る。以上の実施例の具体的内容とその利点について以下
に詳述する。
【0015】図1は実施例の全体的な平面図、図2は同
じくその側面図である。これらの図において、ディスク
駆動装置10は、直径2.5 インチ(63.5mm)のハードディス
ク14、このハードディスク14を回転させるスピンドルモ
ータ16、ハードディスク14の上面および下面に対して情
報の記録・再生を行うトランスデューサ18、およびハー
ドディスク14に対してトランスデューサ18を所定の位置
に移動させるアクチュエータ20を収容するハウジング1
2、ならびに、ハウジング12内に収容されている部材を
制御するための電子回路を実装したプリント配線板32を
含む。ハードディスク14には40〜80MBの情報量を記録す
ることが好ましいが、それ以下,それ以上も可能であ
る。ハウジング12はベースプレート22とカバー24を含
む。ベースプレート22上にはカバー24が取付けられ、そ
の内部空間に前述の部材の内のプリント板32以外が収容
される。ベースプレート22とカバー24の接触面にはガス
ケット48(後述の図5参照)が介在し、ハウジング12内
に塵埃等の異物が侵入するのを防止する。ベースプレー
ト22には、スピンドルモータ16とアクチュエータ20が取
付けられる。
【0016】図3は実施例の要部の分解斜視図、図4は
同じくその平面図、図5は同じくそのA−A断面に関す
る側断面図である。図3において、ベースプレート22に
はスピンドルモータ用取付穴52が設けられており、スピ
ンドルモータ16を取付けた状態において、スピンドルモ
ータ16の底辺とベースプレート22の裏面が、同一面にな
るようベースプレート22の厚さとスピンドルモータ16の
フランジの寸法が調整されている。同様にベースプレー
ト22には、ボイスコイルモータ用取付穴54が設けられて
おり、ボイスコイルモータ用下部プレート68が、その底
辺がベースプレート22の裏面と同一面になるように、高
さ寸法を調整されたボイスコイル取付用スペーサを介し
て、ベースプレート22に取付けられる。その結果、図1
のハウジング12の最大高さを決定する要因であるスピン
ドルモータ16とアクチュエータ20の高さを実質的にベー
スプレート22の厚さ分低減し、ハウジング12の薄型化を
実現している。ベースプレート22のボイスコイルモータ
取付用穴54に対しては、ボイスコイルモータ用下部プレ
ート68を取付後、スキ間を構造的,電磁的に密封する
為、導電シート72 (図5参照) を貼付けている。ハウジ
ング12の厚さは、1/4インチ(6.3mm)である。
【0017】戻って図1,図2を参照すれば、この実施
例における薄型化に対する工夫の一つが分かる。すなわ
ち、ベースプレート22の外形寸法は幅2.75インチ(70m
m)、長さ3.5 インチ(89mm)である。これに対し、カバー
24の外形寸法は、幅2.75インチ(70mm)、長さ4.75インチ
(120mm) であり、長さ方向の寸法は、ベースプレート22
よりカバー24の方が約1.25インチ(31mm)長い。ベースプ
レート22の面に対応する部分は、先に述べたようにカバ
ー24との間で内部空間を構成し、大気中の塵埃,電磁ノ
イズの影響を嫌う部材を収容する。カバー24のみの部分
は外部空間として塵埃,電磁ノイズに特に鋭敏でないプ
リント配線板32を収容する。電磁ノイズに鋭敏なトラン
スデューサ18の信号を増幅するアンプ回路は、ハウジン
グ12の内部に収容する。
【0018】図1において、ディスク駆動装置10の投影
面積を大きくせずに、プリント配線板32を収容する外部
空間をできるだけ多く確保するために、ハウジング12の
内部空間を必要最小限にしている。ハウジング12のアク
チュエータ20の隣接部分についても、外部空間として利
用できるよう内部収容部材の配置を工夫している。その
結果、L字形の外部空間を確保し、その空間形状に合わ
せてプリント配線板32を構成して収容している。
【0019】また、プリント配線板32には、アクチュエ
ータ20,トランスデューサ18, スピンドルモータ16を制
御する電子回路が実装されており、それらの回路はプリ
ント配線板32の裏面(ベースプレート22側)に設けられ
ている第1のコネクタ38及び第2のコネクタ40を介し
て、それぞれ第1のフレキシブル配線板28,第2のフレ
キシブル配線板30に接続されている(図3参照)。この
ディスク駆動装置10を利用するホストシステムとは、第
3のコネクタ42を介してインタフェースする。
【0020】図6は実施例のスピンドルモータに関し、
(a) はその断面図、(b) はその平面図である。また、図
5には、スピンドルモータ16が装置に組み込まれた状態
が示されている。これらの図において、スピンドルモー
タ16は、モータベースプレート80を含み、このモータベ
ースプレート80がスピンドルモータ16の底部を形成する
と共に、スピンドルモータ16をハウジング12のベースプ
レート22に取付けるためのフランジ部分82を形成してい
る。さらに、モータベースプレート80には、電子回路36
の制御により回転磁界を発生する電磁コイル86と、ステ
ータ積層板84が設けられている。スピンドルモータ16に
は、その他にロータ部96を含み、このロータ部96はステ
ータ部88の発生する回転磁界によってロータシャフト90
を中心に回転する。ロータ部96はハブ92を含み、このハ
ブ92にはリング状の磁石94が接着されている。この磁石
94には12個のN極およびS極が形成されており、ステー
タ部88によって発生される回転磁界に吸引されてロータ
部96を回転させる。磁石94には、ネオジウムのボンド磁
石を採用して、高さ寸法が小さいにもかかわらずエネル
ギー積3000万ガウスエルステッドを実現している。ハブ
92は、ハードディスク14を支持する構造になっている。
さらに、クランプ板98 (図5参照)により、ハードディ
スク14が空廻りしないようにクランプされている。この
クランプには、既知の製品ではネジ式のクランプリング
を設けている場合が多いが、実施例では高さ寸法を低減
できるクランプ板98を採用している。以上の工夫によ
り、高さ寸法 0.2インチ(5mm) のスピンドルモータ16を
実現している。
【0021】図4,図5に戻って、アクチュエータ20
は、ボイスコイルモータ60により駆動力を得るもので、
位置決め制御はハードディスク14上に予め記録されてい
るトラッキング用のサーボ信号により行う方式であり、
この種の装置では既知となっている方式である。図5に
おいて、このアクチュエータ20はキャプスタン112 を含
む。このキャプスタン112 は、上部ベアリング114 およ
び下部ベアリング116 を介して、ベースプレート22と一
体成型されている回転軸110 に嵌合され、アクチュエー
タ20の回転軸を定めている。アクチュエータ20には、さ
らにキャプスタン112 と一体成型されているアーム120
と、キャプスタン112 と一体に作動するトランスデュー
サ18が取付けられている。アーム120 およびトランスデ
ューサ18はハードディスク14の上面と下面に対してそれ
ぞれが設けられる。アクチュエータ20は、さらにボイス
コイルモータ60を含む。このボイスコイルモータ60は電
子回路からの駆動電流に応じて駆動力を発生し、アクチ
ュエータ20に回転力を与える。このボイスコイルモータ
60は電磁コイル62を含み、この電磁コイル62はキャプス
タン112 と一体成型されている第1および第2のレッグ
(図示してない) に取付けられている。この電磁コイル
62は三角形をしており、キャプスタン112 の回転軸に対
して回転力を効率良く発生する。ボイスコイルモータ60
は、電磁コイル62が駆動力を発生するのに必要とする磁
界を形成するためのボイスコイルモータ用磁石64を含
む。ボイスコイルモータ用磁石64は、電磁コイル62の上
部に位置するボイスコイルモータ用上部プレート66に取
付けられる。ボイスコイルモータ用下部プレート68は、
左右の端が上側に曲がってボイスコイルモータ用上部プ
レート66に突き当たっており、ボイスコイルモータ用磁
石64に対する磁気回路を形成している。また下部プレー
ト68上に設けられたストッパ用ピン126 は、アクチュエ
ータ20の回転範囲を制限して、トランスデューサ18がハ
ードディスク14上の所定の最外周から最内周の範囲のみ
を移動するようにしている。
【0022】アクチュエータ20の高さは、ボイスコイル
モータ60の高さによって決まる。ボイスコイルモータ60
の高さは、電磁コイル62,ボイスコイルモータ用磁石6
4,ボイスコイルモータ用の上部,下部プレート66,68
の高さ寸法の合計で決まる。これらの各寸法を低減する
ために、ボイスコイルモータ用磁石64には希土類磁石の
ネオジ系磁石を採用して厚さ 0.4インチ迄低減してい
る。また、上部,下部プレート66,68 はできるだけ磁路
幅を広げる形状にして、各プレートの厚さが薄いにもか
かわらず磁気抵抗が大きくならないようにしている。
又、ボイスコイルモータ用下部プレート68は、ハウジン
グ12のベースプレート22に埋め込まれる構造にして、装
置の高さとして1/4 インチ(6.3mm)を実現している。
【0023】図7は、実施例のハードディスク, トラン
スデューサ, アクチュエータからなる部分の平面図で、
アクチュエータ20とアクチュエータ用フレキシブル配線
板30との位置関係を示している。図の実線で示したアク
チュエータ20の位置は、トランスデューサ18が最内周に
位置する場合を、また破線は最外周に位置する場合を示
している。アクチュエータ用フレキシブル配線板30は、
第1の部分132 を含む。この第1の部分132 は、ハウジ
ング12のベースプレート22とカバー24との空隙を通して
プリント配線板32のコネクタ40 (図1参照)に接続され
る。フレキシブル配線板30は第2の部分134 を含む。こ
の第2の部分134 は、一方の端部が固定部136 に保持さ
れ、他方の端部がアクチュエータ20のキャプスタン112
に取り付けられている。アクチュエータ用フレキシブル
配線板30は、柔軟な材料で作られた3層構造が好まし
い。両側の外層はポリイミドのような柔軟な絶縁材料で
作られ、厚さはそれぞれ約0.001 インチ(0.0254mm )が
好ましい。中間層は約0.0014インチ(0.035mm)の厚さを
有するようなうな導電材料で作られ、その導電材料に回
路がエッチング形成される。中間層は外層の間に接着厚
を介して圧着され、フレキシブル配線板30は一枚のシー
ト状に構成される。その厚さは約0.005 インチ(0.127m
m)である。また、フレキシブル配線板30の第2の部分1
34 は幅約 0.1インチで、その厚さと幅と材料の柔軟性
(弾性率)から定まる、一定の曲げ応力に対する反発力
を有する。
【0024】図7に示されているように、第2の部分13
4 は固定部136 から湾曲しながらアクチュエータ20のキ
ャプスタン112 へと廻り込んでいる。その湾曲部の半径
は、アクチュエータ20の回転位置によって多少異なる
が、トランスデューサ18がハードディスク14の最外周に
ある場合において約0.12インチ(3mm) 、トランスデュー
サ18が内周側にゆくに従って半径は多少大きくなり、最
内周においては約0.14インチ(3.5mm) である。その結
果、フレキシブル配線板30の第2の部分134 は湾曲部半
径が0.12インチ(3mm) の時に約30gcm 、0.14インチ(3.5
mm) の時に約20gcmの回転トルクをアクチュエータ20に
対して与えるよう作用する。その回転トルクの方向は、
トランスデューサ18をハードディスク14の外周から内周
の位置に向かわせる方向である。その結果、特別な機構
を持っていないにもかかわらず、電源オフ時すなわちア
クチュエータ20の位置制御機能が働いていない時に、ト
ランスデューサ18をハードディスク14上の最内周に設け
られている退避領域(シッピングゾーン)に保持でき
る。なお、装置の動作時にトランスデューサ18を所定位
置へ移動して保持するためのアクチュエータ20の動作に
対しても、フレキシブル配線板30の第2の部分134 の反
発力は作用する。しかし、この反発力はアクチュエータ
20の回転角度に対してほぼ一定のオフセットトルクとし
て作用するので、アクチュエータ20の制御ループの中で
駆動トルクの補正を行うことによって、反発力の影響を
打ち消し、実質的に問題なく制御している。
【0025】再び図1に戻って、プリント配線板32はそ
の表裏に電子回路36が実装されている。プリント配線板
32には4層構造の厚さ0.03インチ(0.8mm)の基板を採用
し、実装する電子回路には表面実装タイプの小型部品を
採用することによって、厚さを0.22インチ(5.5mm) 以下
にすると共に、図示するようにL字型の狭い空間への収
納を実現している。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、記録媒体と、モータ
と、トランスデューサと、アクチュエータが、ベースプ
レートとカバーとが相対して配置されるスペースに収容
される形で設けられ、プリント配線板がベースプレート
のそれ以外のスペースに設置されてなるから、スペース
的に重なることが避けられ、また、プリント配線板の一
部が、ハウジングの切欠き部に挿入されたり、プリント
配線板が、ハウジングの長手方向の一方の側、たとえば
カバーの長手方向への延長部分に配置,接続されるとと
もに、全体的な厚さがハウジングの厚さ未満であるか
ら、装置の小形化が支援され、その結果、直径2.5 イン
チの記録媒体用で、外形寸法の縦・横・高さが、それぞ
れ4.75・2.75・0.25 (単位:インチ)以下の小形化が図れ
た。
【0027】また、この発明によれば、フレキシブルプ
リント配線板の、第1,第2の各端部間の湾曲部分が、
その弾性力に基づきアクチュエータに対して回転力を与
え、その結果トランスデューサが記録媒体の最内周に位
置し、したがって、電源オフ時つまりアクチュエータの
位置制御機能が働いていないときに、トランスデューサ
が退避領域に保持され、輸送時やユーザ携帯時などに振
動または衝撃により、記録媒体の記録領域がトランスデ
ューサで損傷を受ける危険が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施例の全体的な平面図
【図2】実施例の全体的な側面図
【図3】実施例の要部の分解斜視図
【図4】実施例の要部の平面図
【図5】実施例の要部の(図4のA−A断面に関する)
側断面図
【図6】実施例のスピンドルモータに関し、(a) はその
断面図、(b) はその平面図
【図7】実施例のハードディスク,トランスデューサ,
アクチュエータからなる部分の平面図
【図8】従来例の平面図
【符号の説明】
10 ディスク駆動装置 12 ハウジング 14 ハードディスク 16 スピンドルモータ 18 トランスデューサ 20 アクチュエータ 22 ベースプレート 24 カバー 26 ディスククランプ 28 フレキシブル配線板 30 フレキシブル配線板 32 プリント配線板 38,40,42 コネクタ 48 ガスケット 52,54 取付穴 60 ボイスコイルモータ 62 電磁コイル 64 磁石 66 上部プレート 68 下部プレート 72 導電性シート 80 モータベースプレート 82 フランジ部分 84 ステータ積層板 86 モータ電磁コイル 88 ステータ部 90 ロータシャフト 92 ハブ 94 モータ磁石 96 ロータ部 98 クランプ板 100 下部ベアリング 102 上部ベアリング 112 キャプスタン 114 上部ベアリング 116 下部ベアリング 118 回転軸 120 アーム 126 ピン 132 第1の部分(フレキシブル配線板の) 134 第2の部分(フレキシブル配線板の) 136 固定部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直径2.5 インチの記録媒体と、この記録媒
    体を回転する直結形モータと、記録媒体との間でデータ
    をやり取りするトランスデューサと、このトランスデュ
    ーサ移動用のアクチュエータと、電子回路を構成するプ
    リント配線板と、ベースプレートと、このベースプレー
    トと共にハウジングを構成するカバーとを備え、記録媒
    体、モータ、トランスデューサおよびアクチュエータ
    は、ベースプレートとカバーとが相対して配置されるス
    ペースに収容する形で設けられ、プリント配線板は、ベ
    ース板のそれ以外のスペースに設置されてなり、外形寸
    法の縦・横・高さが、それぞれ4.75・2.75・0.25 (単
    位:インチ)以下であることを特徴とする情報記憶装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の装置において、モータ
    は、ブラシレスの直流モータで、高さが約 0.2インチで
    あることを特徴とする情報記憶装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の装置において、電子回路
    ・トランスデューサ間の信号伝達と、電子回路・アクチ
    ュエータ間の駆動電流伝達とをおこなうフレキシブルプ
    リント配線板を備え、このフレキシブルプリント配線板
    は、その第1の端部がアクチュエータ側に接続され、逆
    側の第2の端部がアクチュエータから隔たった定位置に
    固定され、第1と第2の各端部の中間部分が、その弾性
    力に基づきアクチュエータにトランスデューサを記録媒
    体の最内周に位置させるための回転力を与えるように湾
    曲形成されてなることを特徴とする情報記憶装置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の装置において、ハウジン
    グは、プリント配線板の一部が挿入可能な切欠き部をも
    つことを特徴とする情報記憶装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の装置において、プリント
    配線板は、その全体的厚さがハウジングの厚さ未満であ
    り、かつハウジングの長手方向の一方の側に配置,接続
    されることを特徴とする情報記憶装置。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の装置において、プリント
    配線板は、ハウジングを構成するカバーが長手方向に延
    長された部分に設けられることを特徴とする情報記憶装
    置。
JP25175894A 1994-10-18 1994-10-18 情報記憶装置 Pending JPH08115584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25175894A JPH08115584A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 情報記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25175894A JPH08115584A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 情報記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08115584A true JPH08115584A (ja) 1996-05-07

Family

ID=17227493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25175894A Pending JPH08115584A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 情報記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08115584A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101020799B1 (ko) * 2008-12-17 2011-03-09 엘지이노텍 주식회사 스핀들 모터와 인쇄회로기판의 연결구조

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101020799B1 (ko) * 2008-12-17 2011-03-09 엘지이노텍 주식회사 스핀들 모터와 인쇄회로기판의 연결구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0921525B1 (en) Disk drive
US7298583B2 (en) Disk drive having holding member to secure control circuit board externally mounted to drive casing
JP2538760B2 (ja) ディスクドライブ用のベ―ス・プレ―トと回路基板の混成体並びに磁気ディスク・ドライブ
US7414813B2 (en) Vibration damped flexible circuit for use in a hard disk drive
JP3051759B2 (ja) ディスクドライブ用低騒音回転モータ
US20070177308A1 (en) Disk device
US7518832B2 (en) Coil assembly, head suspension assembly, disk device, and method of manufacturing head suspension assembly
US20050243460A1 (en) Disk device
KR100438933B1 (ko) 댐퍼, 디스크 드라이브 장치 및 하드 디스크 드라이브
JPH08203261A (ja) 磁気ディスク装置の取付け方法及び取付け構造
JP4167690B2 (ja) ディスク装置
JPH08115584A (ja) 情報記憶装置
US7583471B2 (en) Motor assembly for a small sized data storage system
JP2005293717A (ja) 絶縁シートおよびこれを備えたディスク装置
US20050264923A1 (en) Disk drive
JP2007095215A (ja) ディスク装置
JP2007066502A (ja) ハードディスクおよびスピンドルモータ組立体
JP2007087491A (ja) ディスク装置
JP2002343071A (ja) 磁気ディスク装置
US7468867B2 (en) Disk apparatus having a narrow magnetic gap
US7158331B2 (en) Disk drive having control circuit board mounted outside casing and head actuator coupled capacitor mounted inside casing on printed circuit board
JPH08329627A (ja) 磁気ディスク装置用位置決めアクチュエータ及び小型磁気ディスク装置
JP3688445B2 (ja) 磁気ディスク装置
KR0159254B1 (ko) 디스크 드라이브
JP3094573B2 (ja) ディスク駆動装置