JPH08114486A - 溶湯感知センサ - Google Patents

溶湯感知センサ

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JPH08114486A
JPH08114486A JP25310394A JP25310394A JPH08114486A JP H08114486 A JPH08114486 A JP H08114486A JP 25310394 A JP25310394 A JP 25310394A JP 25310394 A JP25310394 A JP 25310394A JP H08114486 A JPH08114486 A JP H08114486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
electrode
cavity
tip
sensor
Prior art date
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Pending
Application number
JP25310394A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhito Seki
篤人 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
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Publication of JPH08114486A publication Critical patent/JPH08114486A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャビティ空間の大きさに影響されず、湯流
れを阻害することなく、湯流れの情報を正確に得ること
ができ、かつ検知遅れをなくす溶湯感知センサを得る。 【構成】 電極および絶縁体の先端を、R状もしくはテ
ーパ状の凸形状にし、金属ケースから凸部の電極先端ま
での高さを0.2〜1.0mmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属溶湯などの湯流れ
状況を把握する溶湯感知センサに関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造欠陥予防対策の一つの手段として、
金型キャビティ内に溶湯の到達を検知する溶湯感知セン
サを取り付け、金型内の溶湯到達時間を多数の点につき
計測集録することにより、湯流れ状況の把握およびその
解析を行うようにした湯流れ測定装置が知られている。
【0003】従来の溶湯感知センサは図4に示すよう
に、先端が金型キャビテイ内に露出している電極1と、
この電極1を保持しかつ周囲の金型5から電気的に絶縁
する絶縁体2と、上記絶縁体2を内部に保持すると共に
金型5に保持される金属ケース3によって形成されてお
り、その先端は平坦になっている。平坦な溶湯感知セン
サを設置する場合、設置穴の精度によって先端がキャビ
ティに対して凹や凸になることがある。図4のように凹
の場合は溶湯通過時に電極1が溶湯に接触せず、検知遅
れが生じ、湯流れの正確な情報が得られない。一方、図
5のように凸の場合は検知遅れは生じないが、鋳造後に
鋳物のセンサ接触部付近の湯模様を観察すると、センサ
が湯流れを阻害することがある。また、図6のように平
坦となるように設置した場合には、溶湯通過時の溶湯の
乱れ等によって溶湯を安定して検知することが難しい。
従って通常は検知遅れが生じないように、図5のように
凸にして設置している。
【0004】実開平4−47853号公報には、図7に
模式的に示すように、電極棒の先端1を先細り円錐状ま
たは円錐台状とし、電極棒1の円錐または円錐台状の先
端1部外周面とその外周面に対する溶湯の衝突方向のな
す角度を30〜60度とする、電極棒の先端1のみを円
錐状または円錐台状にして湯流れを阻害せずに検知する
溶湯感知センサの開示がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、湯流れ
を測定するのに、金型のキャビティ空間に狭いところが
あると、前記実開平4−47853号公報のものは、金
属ケース3に絶縁体2を介して電極1をボルトで締結
し、導線4を屈曲させるなど、溶湯感知センサが大きい
ため設置することができなくなるおそれがある。従来例
の電極棒の先端を先細り円錐状または円錐台状とし、溶
湯感知センサの断面図である。本発明は、キャビティ空
間の大きさに影響されず、湯流れを阻害することなく、
湯流れの情報を正確に得ることができ、かつ検知遅れを
なくす溶湯感知センサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の溶湯感知センサは、鋳造用金型キャビティ内に
先端が露出して配設された電極と、この電極を保持しか
つ周囲の金型から電気的に絶縁する絶縁体と、上記絶縁
体を内部に保持すると共に金型に保持される金属ケース
からなり、溶湯が電極に触れたときの電気的短絡により
金属溶湯の到達を検知する溶湯検知センサにおいて、前
記電極および絶縁体の先端が、R状もしくはテーパ状の
凸形状になっていることを特徴とする。そして、金属ケ
ースから凸部の電極先端までの高さが0.2〜1.0m
mである。
【0007】
【作用】溶湯感知センサの電極および絶縁体をR状もし
くはテーパ状の凸形状にすると、キャビティへ突き出し
ていても湯流れの阻害が生ずることなく確実に溶湯が電
極と接触する。そして、正確な湯流れ情報が得られる。
また、設置スペースを取らず、キャビティ空間の大きさ
に影響され難い。
【0008】金属ケースから凸部の電極先端までの高さ
を0.2mm以上とするのは、溶湯感知センサを設ける
金型への穴加工精度は通常±0.1mm程度であるの
で、図3に示すように、穴加工が浅く金属ケースがキャ
ビティより凹の場合でも、金型面から0.1mmだけキ
ャビティに電極が突出するからである。一方、電極の先
端までの高さが1.0mmを超えると、湯流れを阻害し
始めたり、反対側の金型に当たるおそれがある。従っ
て、金属ケースから凸部の電極先端までの高さは0.2
〜1.0mmとする。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細
に説明する。 (実施例1)図1は、溶湯感知センサ10を、ダイカス
ト用金型5に取り付けた状態を示す断面図であり、図2
は、図1のキャビティ6側から見た正面図である。図1
において、溶湯感知センサ10は、電極1と、この電極
1を保持しかつ周囲の金型5から電気的に絶縁する絶縁
体2と、この絶縁体2を内部に保持すると共に金型5に
保持する金属ケース3、および電極1からの導線4から
なり、電極1および絶縁体2は、キャビティ6側に向か
いテーパ状の凸形状にしている。そして、金属ケース3
から電極先端までの高さHは0.5mmとしている。ま
た、図2に示すように、溶湯感知センサは、溶湯の到達
の早いセンサ位置aと、溶湯の到達が位置aより遅いセ
ンサ位置bの間を15mm隔だてて並べて配置してい
る。溶湯感知センサ10を用いて、アルミニウム合金
(ADC12)の湯流れ測定を行った。また、比較のた
めに、従来の溶湯感知センサで、キャビティ6に向い、
金型面から凹あるいは凸の条件を組み合わせて設置し、
実施例と同様に湯流れ測定を行った。その結果を表1お
よび図7に示す。
【0010】
【表1】 設置条件 センサ位置a センサ位置a センサ位置a センサ位置b 検知状況 湯流れ模様 実施例 テーパ状 テーパ状 良好 ○ 従来例 1 凸 凸 良好 × 2 凹 凸 検知遅れ ○ 3 平坦 凸 断続的検知 ○
【0011】表1より、実施例のセンサ位置a、bとも
テーパ状の凸状にした溶湯感知センサ10は、湯流れが
良好に感知された。そして、鋳物表面には溶湯感知セン
サで湯流れを阻害しているような湯模様は見られなかっ
た。一方、従来例1のセンサ位置a、bとも突出させた
先端が平坦形状のものは、溶湯の検知は良かったが、湯
流れの模様ができ、湯流れを阻害していた。また、従来
例2のセンサ位置aはへこませ、bは突出させた先端が
平坦形状のものは、bのセンサが先に反応し、またbの
部分に湯流れ模様ができた。更に、従来例3のセンサ位
置aは平坦とし、bは突出させた形状のものは、断続的
な短絡現象が見られ、安定した感知が困難であった。
【0012】
【発明の効果】以上詳細に説明の通り、本発明の溶湯感
知センサは、電極および絶縁体の先端部が、R状もしく
はテーパ状の凸形状になっており、金属ケースから凸部
の電極先端までの高さが0.2〜1.0mmであるの
で、キャビティへ突き出していても湯流れの阻害が生ず
ることなく確実に溶湯が電極と接触する。そして、正確
な湯流れ情報が得られ、これを用いて適正な鋳造条件を
つくることができ、高品質の鋳物を鋳造することができ
る。また、設置スペースを取らず、キャビティ空間の大
きさに影響され難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の、溶湯感知センサをダイカ
スト用金型に取り付けた状態を示す断面図である。
【図2】図1のキャビティ側から見た正面図である。
【図3】本発明の一実施例の、金属ケースがキャビティ
より凹の場合を示す断面図である。
【図4】従来の電極先端が平坦な溶湯感知センサを、金
型キャビテイに凹で取り付けた状態を示す断面図であ
る。
【図5】従来の電極先端が平坦な溶湯感知センサを、金
型キャビテイに凸で取り付けた状態を示す断面図であ
る。
【図6】従来の電極先端が平坦な溶湯感知センサを、金
型キャビテイに平坦に取り付けた状態を示す断面図であ
る。
【図7】従来例の、電極をボルトで締結し導線を屈曲さ
せる溶湯感知センサの断面図である。
【符号の説明】
1:電極、 2:絶縁体、3:金
属ケース、 4:導線、5:金型、
6:キャビティ、7:設置穴、
a:溶湯感知センサ取り付け位置、
b:溶湯感知センサ取り付け位置、10:溶湯感知セン
サ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造用金型キャビティ内に先端が露出し
    て配設された電極と、この電極を保持しかつ周囲の金型
    から電気的に絶縁する絶縁体と、上記絶縁体を内部に保
    持すると共に金型に保持される金属ケースからなり、溶
    湯が電極に触れたときの電気的短絡により金属溶湯の到
    達を検知する溶湯検知センサにおいて、前記電極および
    絶縁体の先端が、R状もしくはテーパ状の凸形状になっ
    ていることを特徴とする溶湯検知センサ。
  2. 【請求項2】 金属ケースから凸部の電極先端までの高
    さが0.2〜1.0mmである請求項1記載の溶湯感知
    センサ。
JP25310394A 1994-10-19 1994-10-19 溶湯感知センサ Pending JPH08114486A (ja)

Priority Applications (1)

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JP25310394A JPH08114486A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 溶湯感知センサ

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JP25310394A JPH08114486A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 溶湯感知センサ

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JPH08114486A true JPH08114486A (ja) 1996-05-07

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ID=17246540

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JP25310394A Pending JPH08114486A (ja) 1994-10-19 1994-10-19 溶湯感知センサ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007283372A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Toyota Motor Corp 鋳型内の湯流れ検知装置及びその検知方法
JP2011056537A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Ryobi Ltd 溶湯感知センサ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007283372A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Toyota Motor Corp 鋳型内の湯流れ検知装置及びその検知方法
JP4614100B2 (ja) * 2006-04-18 2011-01-19 トヨタ自動車株式会社 鋳型内の湯流れ検知装置及びその検知方法
JP2011056537A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Ryobi Ltd 溶湯感知センサ

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