JPH08114049A - 電子ロック装置 - Google Patents

電子ロック装置

Info

Publication number
JPH08114049A
JPH08114049A JP27552094A JP27552094A JPH08114049A JP H08114049 A JPH08114049 A JP H08114049A JP 27552094 A JP27552094 A JP 27552094A JP 27552094 A JP27552094 A JP 27552094A JP H08114049 A JPH08114049 A JP H08114049A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
identification
signal
code
electronic
key
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27552094A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisei Taoka
大清 田岡
Eiji Tanaka
栄二 田中
Seiichiro Sakai
清一郎 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinwa Controls Co Ltd
Original Assignee
Shinwa Controls Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinwa Controls Co Ltd filed Critical Shinwa Controls Co Ltd
Priority to JP27552094A priority Critical patent/JPH08114049A/ja
Publication of JPH08114049A publication Critical patent/JPH08114049A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子キーと識別装置(錠前)との信頼性を損
なうことなく、鍵と錠前との1対1の関係に拘束される
こともなく、電子キーとの識別コードの内容を随時変更
でき、一基の識別装置が個々に異なる固有の識別コード
をもつ複数の電子キーに応答可能な電子ロック装置を提
供する。 【構成】 固有の識別コード信号を生じる電子キーと結
合することによりその識別コード信号を受け取ったとき
に付属の記憶装置に予め記憶された登録識別コードとの
比較結果に応じて解錠/施錠信号を出力する識別装置を
有する電子ロック装置。マスターキーコード信号を生じ
ると共に識別装置と電磁結合することにより信号の授受
が可能なマスター電子キーと、識別装置にマスター電子
キーが電磁結合されたときに受け取るマスターキーコー
ド信号を識別して前記記憶装置に既に記憶されている登
録識別コードを消去すると共に前記マスター電子キーに
続いて電磁結合された電子キーから受け取る識別コード
信号のコード内容を新たな登録識別コードとして前記記
憶装置に登録する更新制御装置とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば住居やホテル客
室ドアー等の電子錠、駐車設備や食券発行機などのID
判定装置、あるいは各種電子機器等の使用制限登録など
に有用な電子ロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子ロック装置は、例えば特開平
4−30088号公報または特開平4−120382号
公報などに開示されている。一般的に、従来の電子ロッ
ク装置は、固有の識別コード信号を生じる電子キーと、
電子キーと結合することによりその識別コード信号を受
け取ったときに付属の記憶装置に予め記憶された登録識
別コードとの比較結果に応じて解錠/施錠信号を出力す
る識別装置とを有している。
【0003】識別装置から出力される解錠/施錠信号は
例えば電気錠の解錠/施錠動作の起動に使用され、電気
錠が施錠状態で起動されれば解錠動作が、また電気錠が
解錠状態で起動されれば施錠動作が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の一般的な電子ロ
ック装置では、識別装置と電子キーは1対1という鍵と
錠前の固有関係をもつ特定の識別コードをもち、同じ識
別コードをもつ一組の鍵と錠前の関係は不変であり、錠
前が複数の識別コードに対して同じように応答すること
は念頭に置かれておらず、また錠前の識別コード内容が
随時変更されることもない。
【0005】このため、一つの錠前に対して複数の電子
キーが必要な場合、これら複数の電子キーは互いにまっ
たく同じ内容の識別コードを持つように複製されなけれ
ばならない。また、電子キーを紛失した場合には錠前も
交換する必要が生じ、あるいは錠前が壊れた場合にも電
子キーと共にすべてを交換する必要がある。
【0006】本発明の課題は、上述の従来技術の欠点を
解消し、電子キーと識別装置、即ち錠前との信頼性を損
なうことなく、また鍵と錠前との1対1の関係に拘束さ
れることもなく、電子キーとの識別コードの内容を随時
変更でき、一基の識別装置が個々に異なる固有の識別コ
ードをもつ複数の電子キーに応答可能な電子ロック装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、固有の
識別コード信号を生じる電子キーと、電子キーと結合す
ることによりその識別コード信号を受け取ったときに付
属の記憶装置に予め記憶された登録識別コードとの比較
結果に応じて解錠/施錠信号を出力する識別装置とを有
する電子ロック装置において、予め定められたマスター
キーコード信号を生じると共に識別装置と電磁結合する
ことにより信号の授受が可能なマスター電子キーと、識
別装置にマスター電子キーが電磁結合されたときに受け
取るマスターキーコード信号を識別して前記記憶装置に
既に記憶されている登録識別コードを消去すると共に前
記マスター電子キーに続いて電磁結合された電子キーか
ら受け取る識別コード信号のコード内容を新たな登録識
別コードとして前記記憶装置に登録する更新制御装置と
を備えたことにより前述の課題を達成している。
【0008】本発明の一つの好ましい態様によれば、記
憶装置は固有のマスターキーコードを格納しており、識
別装置はこのマスターキーコードとマスター電子キーか
ら受け取るマスターキーコード信号のコード内容とを比
較識別する。
【0009】本発明の別の好ましい態様によれば、識別
装置は、前記マスターキーコードに対応する読み出し指
令信号を送出する信号送出部と、電子キーからの識別コ
ード信号を受信する信号受信部とを備え、電子キーは、
固有の識別コードを記憶した記憶部と、前記読み出し指
令信号を受信する受信部と、受信された読み出し指令信
号に基づいて記憶部から識別コード信号を読み出す読み
出し制御部と、記憶部から読み出された識別コード信号
を送出する送信部とを備えている。
【0010】本発明の更に別の好ましい態様によれば、
識別装置は高周波電力信号を放射する電磁コイルを備
え、電子キーは前記電磁コイルから放射された高周波電
力信号を受信して電子キー内部の電源としての直流電力
に変換する電力変換装置を備えている。
【0011】本発明の更に別の好ましい態様によれば、
識別装置から出力される解錠/施錠信号に応じて解錠お
よび施錠動作を行う錠前をさらに備えている。
【0012】
【作用】本発明による電子ロック装置では、識別装置に
電子キーが例えば電磁結合されると、電子キーからその
固有の識別コード信号が識別装置に伝えられる。識別装
置側では、受け取った識別コード信号のコード内容を記
憶装置に格納されている登録識別コードと比較し、両者
が合致すれば識別装置から解錠/施錠信号が出力され、
この信号により、例えば錠前の解錠または施錠動作が起
動される。この場合、錠前が施錠状態であれば識別装置
からの解錠/施錠信号によって解錠動作が行われ、また
錠前が解錠状態であれば識別装置からの解錠/施錠信号
によって施錠動作が行われる。結合された電子キーの識
別コード内容が登録識別コードに一致しない場合には、
識別装置が解錠/施錠信号を発することはなく、従って
錠前の解錠/施錠動作は行われない。
【0013】ここで、本発明の電子ロック装置には複数
の電子キーを用ることができ、また識別装置側の記憶装
置には複数の登録識別コードを格納することができるの
で、複数の電子キーは、原則として個々に異なる識別コ
ードをもつことができる。このように、識別装置側の記
憶装置に格納されている登録識別コードのいずれかに合
致するコード内容の識別コード信号を発する電子キーが
識別装置に結合されれば識別装置が解錠/施錠信号を生
じ、それによる錠前の解錠/施錠動作は従前のものと同
様に行われることになる。
【0014】本発明の電子ロック装置におけるもう一つ
の特徴的な機能は、以下に述べるように、電子キーの紛
失時等における識別装置の記憶内容の更新が可能である
点にあり、これによって電子キーのみを新たに交換すれ
ば、識別装置側は改造する必要がない。このような記憶
内容の更新のために、本発明ではマスター電子キーが識
別装置に電磁結合され、それにより更新制御装置が記憶
装置の格納内容の書き替えに必要な制御動作を行う。
【0015】即ち、本発明の電子ロック装置において、
マスター電子キーは、識別装置に電磁結合されたときに
予め定められたマスターキーコード信号を識別装置側に
伝えるものであり、このマスターキーコード信号のコー
ド内容は、前記個々の電子キーのもつ識別コードの内容
とは異なる内容で、予め識別装置側にも設定または前記
記憶装置の記憶内容として与えられている。
【0016】更新制御装置は、マスター電子キーが識別
装置に電磁結合されるとそのマスターキーコード信号を
受け取り、そのコード内容を識別して、これが予め設定
されているコード内容に一致すれば記憶装置の記憶内容
を更新するための制御動作が開始される。この更新制御
動作の最初のステップでは、すでに記憶装置に記憶され
ている登録識別コードがすべて消去され、これによって
今までの電子キーはすべて無効となる。この消去動作の
完了に続いて、更新制御動作は新たな登録識別コードを
記憶装置に登録するための書き込み動作ステップに移行
する。
【0017】書き込み動作ステップでは、マスター電子
キーの次に識別装置に電磁結合される電子キーからの識
別コード信号のコード内容を新たな登録識別コードとし
て記憶装置に格納する一連の動作が行われる。この登録
動作は、記憶装置の記憶容量で定まる最大許容登録数ま
での電子キーについて引き続き実行可能であり、登録動
作の途中で例えばタイマー機能などによる予め定められ
た時限が経過するか、あるいは登録数が最大許容登録数
に達するかすると、上述の更新制御動作のシーケンスが
終了される。
【0018】この場合、先に登録されていた複数の電子
キーは互いに識別コード内容が異なり、従って、紛失し
た電子キーと残された電子キーとでは識別コード内容が
異なっているので、残された電子キーを更新時に登録し
直せば、それらは再び有効な電子キーとして使用可能で
あり、紛失した電子キーは更新登録されていないので無
効キーとなる。従って、この場合、不足する電子キーの
みを補充して更新登録動作によって登録すれば必要数の
電子キーを再び揃えることができる。
【0019】尚、マスター電子キーを識別するためのマ
スターキーコードは記憶装置に格納しておくことがで
き、或いはまた読み出し専用メモリーに記憶させておく
こともできる。
【0020】マスター電子キーの紛失に備えて、例えば
電子ロック装置のメーカーに保存されるメーカーマスタ
ー電子キーを準備することもできる。この場合、メーカ
ーマスター電子キーはマスターキーコードの更新のため
のメーカーマスターキーコード信号を生じ、そのコード
内容は個々の電子ロック装置に固有のものである。識別
装置側には電子ロックの製造時に固有のメーカーマスタ
ーキーコードが与えられており、これは一般的には読み
出し専用メモリーに格納された情報である。また、この
場合のマスターキーコードは記憶装置に書き替え可能に
格納されていることが条件であるが、マスターキーコー
ドを保持する記憶装置は個々の電子キーのための登録識
別コードを保持する記憶装置と一体のものであっても、
或いは別個のものであってもよい。
【0021】識別装置にメーカーマスター電子キーが電
磁結合されると、更新制御装置はそのコード内容を読み
出し専用メモリーに格納されているメーカーマスターキ
ーコードと照合し、これが一致すれば記憶装置内のマス
ターキーコードを消去し、その後に識別装置に結合され
る新たなマスター電子キーからのマスターキーコード信
号のコード内容を新たなマスターキーコードとして記憶
装置に格納する一連の動作が行われる。これにより紛失
したマスター電子キーは無効となり、新たなマスター電
子キーがその固有のマスターキーコードによって有効と
なる。
【0022】以上に述べたマスター電子キーまたはメー
カーマスター電子キーによる更新制御動作は、すでに識
別装置側に登録されているマスターキーコードまたはメ
ーカーマスターキーコードとの照合による識別によって
のみ果たされるので、登録外のマスター電子キーまたは
メーカーマスター電子キーによる更新動作は不能であ
り、これにより固有の安全性が確保されている。
【0023】本発明で使用される電子キーおよびマスタ
ー電子キーやメーカーマスター電子キーは種々の形態を
とることができ、所謂一般的な鍵の形態の他にも、例え
ばカード形式のキー形態に構成してもよい。
【0024】電子キーは固有の識別コードを保持した読
み出し専用メモリー(記憶部)とその読み出し制御用の
電子回路(読み出し制御部)および読み出された識別コ
ードによる識別コード信号を電磁波として送出する送信
回路(送信部)とを備えており、これに対応して識別装
置側には電子キーからの電磁波を受信して識別コード信
号を取り出す受信回路(信号受信部)が設けられる。
【0025】電子キー側の電源は電子キーに電池を収納
してそこから得てもよいが、好ましくは識別装置側に高
周波電力信号を電磁波として送出する電磁コイルを設
け、電子キー側にはこの電磁波を受信して整流すること
により電子キー各部へ直流電力を給電する電力変換装置
を内蔵させ、これにより電子キーを無電源化することが
できる。また、電子キー側で受信された高周波電力信号
は、整流して直流電力として利用する他に、非整流の高
周波信号を前記送信回路の搬送波信号に利用することが
でき、これにより電子キー内部に送信用の高周波発振器
を設ける必要がなくなるという利点が得られる。
【0026】本発明の電子ロック装置の信頼性をさらに
高めるために、電子キー側にも識別装置に対する識別機
能を持たせることができる。このためには、識別装置側
にマスターキーコードに対応する読み出し指令信号を電
磁波として送出する信号送出部を設け、電子キーには、
この読み出し指令信号を受信する受信部を設けると共
に、その記憶部に対応する識別装置のマスターキーコー
ドを識別するコード内容を格納しておき、更に、受信さ
れた読み出し指令信号が自己の属する識別装置のもので
あるときのみ、記憶部から識別コードを送信回路に与え
る読み出し制御部を電子キーに内蔵させておけばよい。
【0027】本発明の電子ロック装置は、一般住居の玄
関扉や集合住宅のエントランスドアーの電子錠だけでな
く、会員制クラブや駐車場の管理、あるいはホテル客室
や貸しロッカー、個人ID識別システムなど、種々の用
途に広範に利用できるものである。
【0028】
【実施例】図1に本発明の一実施例に係る電子ロック装
置の構成を模式的なブロック図で示し、図2にその要部
の動作シーケンスの流れを示す。
【0029】図1において、本実施例の電子ロック装置
は錠前側の識別装置100と複数の電子キー200から
なり、電子キー200の構成は、マスター電子キーおよ
びメーカーマスター電子キーにも同様に当てはまるもの
である。
【0030】電子キー200は、識別装置100から放
射される高周波電力信号を受信する電力受信コイル20
1と、それによって受信した高周波電力信号を整流して
直流電力を生じる整流回路202とを備え、これらによ
って電子キー内の各部へ直流電力を給電する電力変換装
置が構成されている。
【0031】電子キー200内にはまた、例えば1048
通りのうちの一つの2進コードからなる固有の識別コー
ドを記憶した読み出し専用記憶素子(ROM)203
と、識別装置側から電磁波で送られてくる読み出し指令
信号を受信する信号受信コイル204と、コイル204
から生じる読み出し指令信号を復調して指令信号中のコ
ード内容に応じたデジタルコード信号を記憶素子203
に与える読み出し指令回路205と、上記デジタルコー
ド信号が予め記憶されている特定のコード内容に一致す
るときのみ記憶素子203から読み出される識別コード
を受け取って電力受信コイル201からの高周波信号を
変調することにより識別コード信号を出力する送信変調
回路206と、変調回路206からの識別コード信号を
電磁波として外部に送出する信号送信コイル207とが
設けられている。
【0032】一方、識別装置100には、電子キー20
0が識別装置100の所定位置に装着されたときにその
電力受信コイル201に電磁結合する電力送信コイル1
01と、同様に信号受信コイル204に電磁結合する信
号送信コイル104と、同様に信号送信コイル207に
電磁結合する信号受信コイル107との対応する三つの
電磁コイルが設けられている。
【0033】識別装置100内において、電力送信コイ
ル101には、正しい位置への電子キー200の装着に
応じて、高周波発振回路102から電力増幅回路109
で増幅された高周波電力信号が供給されるようになって
いる。これにより、増幅回路109で増幅された高周波
電力信号がコイル101から電磁波として放射され、そ
れにより電子キー200内の各部には整流回路202か
ら直流電力が供給される。
【0034】識別装置100にはまた、固有のメーカー
マスターキーコード及びマスターキーコードと複数の登
録識別コードとが記憶された不揮発性の読み書きメモリ
ー103と、その書き込み及び読み出し動作を制御する
制御装置(マイクロコンピュータ)108と、コンピュ
ータ108によってメモリー103から読み出されたマ
スターキーコードのデジタル信号によりパルス変調され
た読み出し指令信号を生じる変調回路105と、この読
み出し指令信号を高周波増幅して信号送信コイルを励振
する電力増幅回路110と、信号受信コイル107で受
信された識別コード信号を所要信号レベルに増幅する高
周波増幅回路111と、この増幅された識別コード信号
をデジタル信号に復調してコンピュータ108に入力す
る復調回路106とが設けられている。
【0035】更に、マイクロコンピュータ108は、受
信した識別コート信号がメモリー103内の登録識別コ
ードのどれかと一致したときのみ、電子錠300に解錠
/施錠信号を与え、これにより電子錠の解錠/施錠動作
が起動されるようになっている。
【0036】図2を参照しながら、本実施例の電子ロッ
ク装置の動作を以下に説明すると、まず始めに、メモリ
ー103には単一の固有のメーカーマスターキーコード
と、単一のマスターキーコードと、使用する電子キー2
00の個数に対応する複数の登録識別コードとが記憶さ
れているものとする。
【0037】電子キー200が識別装置100の正しい
位置に装着されると、発振器102が起動されてコイル
101から高周波電力信号が放射され、これが電子キー
200のコイル201によって受信され、整流回路20
2から直流電力が電子キー内部の各部に供給される。こ
のとき同時にコンピュータ108はメーカーマスターキ
ーコードとマスターキーコードを内容に含むデジタル信
号を変調回路105に与え、これにより、これらのコー
ド内容を含む読み出し指令信号がコイル104から放射
される。この読み出し指令信号は電子キー200のコイ
ル204によって受信され、その受信信号は205によ
ってデジタルコードに復調されて記憶素子203をアク
セスする。
【0038】受信された読み出し指令信号のデジタルコ
ードはメーカーマスターキーコードとマスターキーコー
ドを含んでおり、記憶素子203はその記憶内容中に対
応するコードがあれば自身に固有の識別コードを出力す
る。この場合、電子キーがメーカーマスター電子キーで
ある場合には識別コードとしてメーカーマスター電子キ
ーに記憶されているメーカーマスターキーコードが現
れ、またマスター電子キーである場合には識別コードと
してマスター電子キーに記憶されているマスターキーコ
ードが現れ、更には実行キーとして普段使用している電
子キーである場合にはその識別コードが現れることを意
味する。
【0039】記憶素子203から生じる識別コードはデ
ジタル信号であり、変調回路206は、コイル201か
ら取り出されている高周波電力信号を搬送波として利用
して記憶素子203からの識別コードによりパルス変調
された識別コード信号をコイル207に供給する。これ
によって励振されたコイル207から放射される高周波
パルス変調信号としての識別コード信号は、識別装置の
受信コイル107で受信されて高周波増幅回路111に
より所要レベルに増幅され、復調回路106によってデ
ジタル信号に復調される。マイクロコンピュータ108
はこの復調された識別コード信号をメモリー103の記
憶内容と照合し、以下のシーケンス動作を行う。
【0040】即ち、図2に示すように、シーケンス動作
のステップ21では受信された識別コード信号がメーカ
ーマスターキーコードまたはマスターキーコードである
か否かが判断される。これはメモリー103内に登録さ
れているメーカーマスターキーコードまたはマスターキ
ーコードとの照合により果たされる。受信された識別コ
ード信号がメーカーマスターキーコードまたはマスター
キーコードのいずれでもない場合にはステップ22に進
み、そこでメモリー103内に登録されている登録識別
コードとの照合が行われる。その結果、該当するコード
である場合にはコンピュータ108から解錠/施錠信号
が電子錠300に与えられ、電子錠が起動される。該当
しないコードである場合にはコンピュータ108は解錠
/施錠信号を発することなく、従って装置は無反応であ
る。
【0041】ステップ21で、受信された識別コード信
号がメーカーマスターキーコードまたはマスターキーコ
ードであることが判断された場合は、装置はステップ2
3以降の更新登録動作に移行する。ステップ23ではま
ずメモリー103内の記憶内容の消去が行われる。この
場合、コンピュータ108は受信コードがマスターキー
コードの場合は登録識別コードの記憶領域のみを消去
し、受信コードがメーカーマスターキーコードである場
合はマスターキーコードの記憶領域と登録識別コードの
記憶領域とを消去する。
【0042】識別装置100にマスター電子キーが装着
された場合、コンピュータ108に与えられる受信コー
ドはマスターキーコードである。この場合、ステップ2
3でメモリー103内の登録識別コードがすべて消去さ
れると、ステップ24でその更新登録動作を行うモード
に切り替わる。この動作モードでは、コンピュータ10
8内の図示しないタイマー(時限Tmax )が作動し、ま
たコンピュータ108では登録回数が予め内部に設定さ
れた最大許容登録数imax に達したか否かの監視動作が
開始される。
【0043】ステップ24では、マスター電子キーに変
わって識別装置に装着された電子キーからの受信コード
が新たな登録識別コードとしてメモリー103内に記憶
される。この記憶動作はステップ25でタイマーの時限
Tmax により時間的に制限されており、例えば30秒を
経過しても更新登録動作が再開されない場合には、更新
動作の終了と判断してシーケンスを終了する。
【0044】時限内に次の電子キーが装着されると,ス
テップ26で登録数iが最大許容登録数imax に到達し
ているか否かが確認され、imax 未満であれば登録数i
をインクリメントして再び更新動作が繰り返される。登
録数iがimax に達すれば、ステップ26でそれが判断
されてシーケンスが終了する。
【0045】このようにして、普段使用している電子キ
ーが紛失した場合に残りの電子キーと新たに補充した電
子キーを更新登録動作によって登録し直すことにより、
識別装置100のメモリー103内容は、更新された電
子キーの識別コードのみに対応する登録識別コードに書
き替えられ、紛失した電子キーが無効となると共に、残
った電子キーを無駄にすることなく再び使用することが
可能となる。
【0046】マスター電子キーの紛失の場合は、メーカ
ーからメーカーマスター電子キーを取り寄せて識別装置
100に装着する。その場合、メーカから新たにマスタ
ー電子キーを補充するが、そのマスターキーコードは固
有であり、紛失したマスター電子キーのものとは異なっ
ている。このマスターキーコードは上述の更新動作と同
様にしてメモリー103のマスターキーコード領域に格
納され、これにより紛失したマスター電子キーはもはや
無効となる。その後、使用しているすべての電子キーに
ついて更新登録を行う。
【0047】以上に述べた実施例では、電子錠の解錠/
施錠のための電子キーシステムについて説明したが、本
発明は個人IDの識別システムにも利用できる。その場
合、コンピュータ108からの解錠/施錠信号はID識
別の確認信号として利用される。この他、本発明は貸し
ロッカーや駐車場設備の電子ロック装置としても利用可
能であることは述べるまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
電子方式であるので識別コードは殆ど無限の組み合わせ
が可能であり、同じ識別装置に複数の互いに異なるコー
ド内容の電子キーを使用することができ、しかも電子キ
ーのコード内容を更新することができる。この更新時に
は機械部品の交換や改造は不要であり、電子キーの装着
で極めて容易に更新を行うことができ、従って電子キー
の紛失時に識別装置の交換や改造を行う必要がなく、紛
失した電子キーの補充すれば足りるので使用者に余分な
費用負担を強いることもない。特に貸しロッカーの場合
には電子キーを紛失すると従来では残りの全ての電子キ
ーを識別装置と一式で交換する必要があったが、本発明
では、電子キーの補充のみで、残っている電子キーと識
別装置は依然として有効に使用でき、紛失した電子キー
は確実に無効化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電子ロック装置の構成
を示す模式的なブロック図である。
【図2】本実施例の要部の動作シーケンスの流れを示す
フローチャート図である。
【符号の説明】
100:識別装置 101:電力送信コイル 102:高周波発振回路 103:不揮発性読み書きメモリー 104:信号送信コイル 105:変調回路 106:復調回路 107:信号受信コイル 108:マイクロコンピュータ 109:電力増幅回路 110:電力増幅回路 111:高周波増幅回路 200:電子キー 201:電力受信コイル 202:整流回路 203:記憶素子 204:信号受信コイル 205:読み出し指令回路 206:変調回路 207:信号送信コイル 300:電子錠

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有の識別コード信号を生じる電子キー
    と、電子キーと結合することによりその識別コード信号
    を受け取ったときに付属の記憶装置に予め記憶された登
    録識別コードとの比較結果に応じて解錠/施錠信号を出
    力する識別装置とを有する電子ロック装置において、予
    め定められたマスターキーコード信号を生じると共に識
    別装置と電磁結合することにより信号の授受が可能なマ
    スター電子キーと、識別装置にマスター電子キーが電磁
    結合されたときに受け取るマスターキーコード信号を識
    別して前記記憶装置に既に記憶されている登録識別コー
    ドを消去すると共に前記マスター電子キーに続いて電磁
    結合された電子キーから受け取る識別コード信号のコー
    ド内容を新たな登録識別コードとして前記記憶装置に登
    録する更新制御装置とを備えたことを特徴とする電子ロ
    ック装置。
  2. 【請求項2】 記憶装置が固有のマスターキーコードを
    格納しており、識別装置がこのマスターキーコードとマ
    スター電子キーから受け取るマスターキーコード信号の
    コード内容とを比較識別することを特徴とする請求項2
    に記載の電子ロック装置。
  3. 【請求項3】 識別装置は、前記マスターキーコードに
    対応する読み出し指令信号を送出する信号送出部と、電
    子キーからの識別コード信号を受信する信号受信部とを
    備え、電子キーは、固有の識別コードを記憶した記憶部
    と、前記読み出し指令信号を受信する受信部と、受信さ
    れた読み出し指令信号に基づいて記憶部から識別コード
    信号を読み出す読み出し制御部と、記憶部から読み出さ
    れた識別コード信号を送出する送信部とを備えているこ
    とを特徴とする請求項2に記載の電子ロック装置。
  4. 【請求項4】 識別装置が高周波電力信号を放射する電
    磁コイルを備え、電子キーが前記電磁コイルから放射さ
    れた高周波電力信号を受信して電子キー内部の電源とし
    ての直流電力に変換する電力変換装置を備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の電子ロック装置。
  5. 【請求項5】 識別装置から出力される解錠/施錠信号
    に応じて解錠および施錠動作を行う錠前をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ロック装置。
JP27552094A 1994-10-17 1994-10-17 電子ロック装置 Pending JPH08114049A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27552094A JPH08114049A (ja) 1994-10-17 1994-10-17 電子ロック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27552094A JPH08114049A (ja) 1994-10-17 1994-10-17 電子ロック装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08114049A true JPH08114049A (ja) 1996-05-07

Family

ID=17556615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27552094A Pending JPH08114049A (ja) 1994-10-17 1994-10-17 電子ロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08114049A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133607A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Matsushita Electric Works Ltd カードリーダの設定方法、カード認証システム
JP2014029703A (ja) * 2013-09-02 2014-02-13 Hochiki Corp アクセスコントロール装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007133607A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Matsushita Electric Works Ltd カードリーダの設定方法、カード認証システム
JP2014029703A (ja) * 2013-09-02 2014-02-13 Hochiki Corp アクセスコントロール装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5838257A (en) Keyless vehicle entry system employing portable transceiver having low power consumption
US5467082A (en) Proximity actuator and reader for an electronic access system
US7124943B2 (en) RFID system having a field reprogrammable RFID reader
EP0892134B1 (en) Locking device for vehicles
JPH10266651A (ja) キーエントリーシステム
GB2158870A (en) Locking system
JPH10511441A (ja) ドライブアウエイ防止用rf遠隔システム
JPH1098777A (ja) 通信装置
US20070188310A1 (en) Vehicle anti-theft apparatus and method
JPH09188224A (ja) 車両用通信システム
JP4841950B2 (ja) 電子キーを用いたセキュリティシステム
JPH08114049A (ja) 電子ロック装置
JP2007156656A (ja) 無線認証タグ、無線認証タグシステム、及び認証方法
JP3282274B2 (ja) 送受信機を用いた制御装置
KR20040102189A (ko) 집적회로, 트랜스폰더 및 이의 보호 방법
JP2003064917A (ja) 施錠管理システム
JPH09132977A (ja) 電子錠
JP2009084837A (ja) ロッカー装置及びロッカーシステム
JPH10222363A (ja) 車両用始動許可装置
JP2006081144A (ja) マット型アンテナ、リーダライタ、個人識別システム、及び物品管理システム
JP3214808B2 (ja) 車両制御情報処理装置
JPH11161747A (ja) 扉管理システム
KR100537388B1 (ko) 도어락의 멀티카드 인증 방법
KR101951033B1 (ko) 차량용 키 등록 방법 및 장치
JP4882589B2 (ja) 入退場管理装置、管理対象装置及び管理システム