JPH08113U - 容器のイージーオープン式開口装置 - Google Patents

容器のイージーオープン式開口装置

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JPH08113U
JPH08113U JP5053492U JP5053492U JPH08113U JP H08113 U JPH08113 U JP H08113U JP 5053492 U JP5053492 U JP 5053492U JP 5053492 U JP5053492 U JP 5053492U JP H08113 U JPH08113 U JP H08113U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少しの力で、確実安全に開口できる容器のイ
ージーオープン式開口装置を提供する。 【構成】 蓋のパネル1の開口用部分3の全部または大
部分を弱化線2で区画し、その弱化線2に連続し、か
つ、前記開口用部分3の内方向に向かって、ほぼ平行の
2条の短い弱化線9、9を穿設し、それら弱化線9に挟
まれた開口用部分3にリベット7でタブ4の舌片5 を固
着する。瓶にカシメて取付けた蓋においては、蓋のパネ
ルに山形の弱化線で、その一方の傾斜した弱化線は蓋の
周縁に達せず、他方の傾斜した弱化線は、蓋の周縁に達
した後前記一方の弱化線の方向に周縁をほぼ一周させ、
前記山形の弱化線の周縁にタブをリベットで固着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、容器のイージーオープン式開口装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のイージーオープン式の缶の開口装置は、図13に示すように、缶蓋パネ ル1の上面に弱化線2により区画された開口用部分3を缶蓋パネル1のほぼ中心 より缶蓋パネル縁方向に末広形状に設け、開口用引張タブ(以下単にタブという )4の舌片5の先端を開口用部分3の末広がり方向に向けて、舌片5を開口用部 分3の狭まった方の先端部にリベット7で固着している。
【0003】 また、酒のワンカップ容器の金属蓋14は、図15に示すように、瓶15の口 縁に、カシメた部分16の下端16aから立ち上がり、カシメた部分16の高さ のほぼ中央をほぼ一周して、カシメた部分16の下端16bに達する、弱化線1 7を設け、弱化線17の一方の端部の下方のカシメ部分に、舌片18を延長して 設けている。 弱化線17の端部の間隔、すなわち、カシメた部分16における下端16aと 16bとの間隔は、図15に示すものよりも狭くしたものや、相当広くしたもの がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の上記缶を開口する場合には、タブ4の掴み用リング6を指先で掴み、舌 片5の先端を支点として、缶蓋パネル1にほぼ垂直になるように起こすと、先ず 図13の(B)に示すようにリベット7で舌片5に固着された開口用部分3の狭 まった方の先端部がリベット7に引かれ、前記先端部が弱化線2において切断さ れ、舌片5に固着したまま屈折して立ち上がり、開口8ができる。タブ4を立て たまま更に引き上げると、弱化線2において開口用部分3が末広がりに切断持ち 上げられて、遂には開口用部分3が全部切り離されて弱化線2の形状の開口が形 成される。
【0005】 ところが、従来の上記缶の開口装置では、タブ4は、開口用部分3の挟まった 先端部にリベット7で固着されているので、タブ4を立てた際には、開口用部分 3の先端部分が弱化線2により切断されてタブ4の舌片5に密着して立ち上がる 。この際弱化線2による開口用部分3の先端部分の切断のための力の全部が、瞬 間的に、リベット7にかかる。従って弱化線2が充分深く刻まれていないと、指 先にタブ4の掴み用リング6が食い込んで怪我をするおそれがあり、または、リ ベット7の頭がタブ4の舌片5から抜けてしまって開口できなくなるおそれがあ る。弱化線2が深く刻まれると開口用部分3に僅かな外力が加わると弱化線2の 一部が切断されるおそれがある。
【0006】 また、従来の図15に示す瓶の開口装置では、舌片18を引っ張って弱化線1 7でカシメた部分16を切断する場合に、切断されたカシメた部分16が非常に 細いので、弱化線17が全部切断されずに、切断されたカシメた部分16が途中 で切れ、先の尖った錐等で金属蓋14をこじあける必要が生ずることがある。
【0007】 従来の酒のワンカップ容器の蓋の弱化線16の端部と舌辺18との間に間隔が あるので、開蓋の際に蓋の側周部の一部が残り、蓋を引上げて取り除くのに相当 の力を必要とする。
【0008】 この考案は、従来の容器のイージーオープン式開口装置の欠点を改良し、少し の力で、確実安全に開口できる容器のイージーオープン式開口装置を提供するこ とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
缶の缶蓋パネルの開口用部分の全部または大部分を弱化線で区画し、該弱化線 に連続し、かつ、該弱化線で区画された開口用部分の内方向に向かって、ほぼ平 行の2条の短い弱化線を穿設し、該2条の短い弱化線に挟まれた缶蓋パネルの開 口用部分にリベットでタブの舌片を固着する。
【0010】 前記開口装置において、開口用部分を区画する弱化線を輪状または変形輪状と する。
【0011】 前記開口装置において、開口用部分を区画する弱化線を、U字状または変形U 字状とする。
【0012】 容器の缶蓋パネル、または、金属製蓋のパネルに開口用弱化線を山形形状に設 け、その山形の一方の傾斜した弱化線の端部を、前記パネルの周縁に達せず、他 方の傾斜した弱化線は、前記パネルのほぼ周縁に達した後更に連続してその周縁 を前記一方の傾斜した弱化線と同方向に一周またはほぼ一周させ、前記弱化線の 山形部分にタブをリベットで取り付ける。
【0013】 容器の口縁にカシメて取り付けてなる金属製蓋のパネルに、山形形状をなした 開口用弱化線を設け、該山形の一方の傾斜した弱化線の端部を、前記パネルの周 縁に達せず、他方の傾斜した弱化線を、前記パネルの周縁に達した後に更に連続 して前記カシメた部分を縦に通過させ、前記弱化線の山形部分にタブをリベット で取り付ける。
【0014】 容器の口縁にカシメて取り付けてなる金属製蓋のパネルに設けた山形形状をな す開口用弱化線に連続して、かつ、山形形状の内方向に向かって2条の短い弱化 線を穿設し、該2条の短い弱化線に挟まれた開口用部分にリベットでタブを固着 する。
【0015】 弱化線を、容器の金属蓋の側周部の下端から立ち上がり、かつ、側周部のほぼ 中心を一周して前記立ち上がり部に連続して設け、その弱化線の下方の側周部に 、前記弱化線の立ち上がり部分に接して、舌片を設ける。
【0016】
【実施例】
以下図面に示す実施例について説明する。 図1(A)に示すものは、缶蓋パネル1に弱化線2により区画された開口用部 分3の先端部に、弱化線2に連続して開口用部分3の内方向に向かって2条のほ ぼ平行の短い弱化線9、9を設け、この弱化線9、9の間の開口用部分3aに、 タブ4の舌片5をリベット7で固定したものである。タブ4の方向は、図1(A )ではその舌片5の先端が開口用部分3の内方向に向いているが、図2(A)に 示すように、舌片5の先端が開口用部分3の外方向に向いていてもよい。
【0017】 図1(B)はタブ4を垂直に立てた状態を示すものである。タブ4を垂直に立 てると、先ず舌片5の先端はリベット7を軸として回動するから、舌片5の先端 縁で開口用部分3の先端部すなわち開口用部分3aおよびその両脇を下方に押し て開口用部分3の先端が弱化線2で切断されて下方へ押し下げられ、次いで開口 用部分3aの部分はリベット7で舌片5と固定しているので、弱化線9、9が切 断されて、開口用部分3aが舌片5に固着したまま立ち上がる。この状態で、タ ブ4の掴み用リング6に指をかけてタブ4を引き上げると、弱化線2は開口用部 分3の先端部分から順次切断されて開口用部分3を全部取り除くことができる。 タブ4が垂直に立ち上がった際に、開口用部分3の弱化線9、9の間の開口用 部分3aの部分だけがリベット7で舌片5に固着されて立ち上がるので、リベッ ト7にかかる力は比較的小さくてすみ、リベット7の頭が抜けることはない。
【0018】 図2(A)、図3、図4、図5に示すものは、タブ4の先端方向を弱化線によ る開口用部分3の外方向にして取り付けたものであって、図2(B)は図2(A )のタブ4を垂直に立てた状態を示すものである。タブ4を垂直に立てると、先 ず舌片5の先端はリベット7を軸として回動するから、舌片5の先端縁で開口用 部分3の先端部すなわち開口用部分3aおよびその両脇を下方に押して、開口用 部分3の先端が弱化線2で切断されて下方に押し下げられ、次いで、開口用部分 3aの部分はリベット7で固定しているので、弱化線9、9が切断され、開口用 部分3aが舌片に固着したまま更に押し下げられる。この状態で、タブ4の掴み 用リング6に指をかけてタブ4を引上げると、弱化線2は開口用部分3の先端か ら順次切断されて、開口用部分3を全部取り除くことができる。
【0019】 図3に示すものは、開口用部分3が缶蓋パネル1の周縁にもっとも近接した付 近の弱化線2に内方向に向かってほぼ平行の2条の弱化線9、9を連設し、その 2条の弱化線9、9に挟まれた開口用部分3aにリベット7でタブ4の舌片5を 固着したものである。タブ4の先端方向は開口用部分3の外方向に向いている。
【0020】 図1乃至図3に示す実施例においては、弱化線2で囲まれた開口用部分3は、 缶蓋パネル1の中心から外れ偏った位置に設けられているが、図4に示すように 、中心を通って横断し、両先端が缶蓋パネル1の縁部近くに達する長手の輪状の 開口用部分としてもよい。図1乃至図4に示す輪状の開口用部分はひょうたん型 その他変形の輪状でもよい。
【0021】 図5に示すものは、弱化線2が缶蓋パネル1の周縁に沿って輪状に設けられ、 缶蓋パネル1のほぼ全部を開蓋するためのものである。弱化線2に連続して内方 向に設けられた2条の弱化線9、9に挟まれた開口用部分3aにリベット7で固 着されたタブ4の舌片5の先端中央部に弱化線9、9の間隔よりやや狭い突起部 5aを形成しており、タブ4を立ち上がらせたときに、突起部5aの両脇の舌片 5の先端縁5bを支点として、突起部5aが開口用部分3aを下方に押し下げ開 蓋を容易にする。 図5に示すタブを図1乃至4および以下に説明する図6、図7、図8、図10 乃至12の開口装置に用いることができる。 この構造の開口装置は、缶のパネル、容器の金属用蓋に用いることができる。
【0022】 図6に示すものは、弱化線9、9を、弱化線2で区画された開口用部分3の側 部に、弱化線2と連続して開口用部分3の内方向に設け、タブ4の舌片5と弱化 線9、9の間の部分とをリベット7で固着したものである。舌片5の先端縁は、 開口用部分3の内方向に向かっているが、外方向にとりつけてもよい。 タブ4を垂直に立てた場合には、弱化線9、9の間の部分だけが舌片5に固着 して立ち上がり、タブ4の引上げにより弱化線2が順次切断されて、最後に開口 用部分3が全部取り除かれることは図1の実施例で説明したのと同様である。
【0023】 図1乃至図6に示す実施例の開口用部分3は、弱化線2で囲まれ、弱化線2で 切断して開口用部分3が全部切り離されるが、図7(A)に示すように、開口用 部分3の一部に弱化線2を設けないで、弱化線2をU字型または変形のU字型と すれば、タブ4を引き上げて弱化線2において開口用部分3を切断し、弱化線2 を設けていない部分、すなわち弱化線2の両先端間で開口用部分3を缶蓋パネル 1に付着させたままとすることができ、切り離された開口用部分3が散乱するよ うな公害の防止に役立つ。図7(B)はタブ4を引き上げて開口用部分3を缶蓋 パネル1に付着させたまま開口した状態を示す。図7に示す実施例において2つ の小さな平行の弱化線9、9を省略してもよい。
【0024】 図8に示すものは、缶蓋パネル1を全部取り除くための開口装置を示すもので ある。 缶蓋パネル1の中心付近において弱化線10を山形形状に設け、その山形形状 の二つの傾斜した弱化線10aと10bにより挟まれ区画された山形部分11を 形成する。山形形状の弱化線10の頂上線に連続する一方の山の斜面を形成する 弱化線10aの端は、缶蓋パネル1の周縁まで達しないものとする。この弱化線 10aの端と缶蓋パネル1の周縁との距離は限定されるものではないが、缶蓋パ ネル1の半径の2分の1乃至3分の1が好ましい。 山形形状の弱化線10の頂上線に連続する他方の山の斜面を形成する弱化線1 0bは、缶蓋パネル1のほぼ周縁に達した後、更に該周縁に沿って弱化線10a のカーブ方向に周縁に沿って周縁を一周する。この周縁を一周した弱化線10の 端は、弱化線10bが缶蓋パネル1の周縁に達した部分に連続してもよく、また は、連続しないで僅かな間隔を設けてもよい。
【0025】 山形の弱化線により区画された山形部分11には、タブ4の舌片5の先端を山 形部分11の内方向または外方向にして、山形部分11と舌片5とをリベット7 で固着する。図8に示すものは、タブ4の先端を山形部分11の内方向に向けて 固着したものであり、図9に示すものは、タブ4の先端を外方向に向けて固着し たものである。
【0026】 図8に示す開口装置で開口させる場合には、タブ4を垂直に立ち上がらせると 、山形部分11の弱化線10が切断され、山形部分11がリベット7で舌片5に 固着されているので、山形部分10は舌片5に固着したまま折り曲げられて立ち 上がる。図9に示す開口装置で開口させる場合には、タブ4を垂直に立ち上がら せると、舌片5の先端が山形部分11を押して弱化線10を切断する。いずれの 場合も、タブ4を引っ張って持ち上げると、弱化線10a、10bが順次切断さ れ、更にタブ4を持ち上げると、弱化線10aと10bとで挟まれた部分が矢印 A方向に引かれ、続いて弱化線10bに連続する弱化線10が缶蓋パネルの周縁 に沿って切断される。弱化線10の端末が弱化線10bに連続している場合には 、缶蓋パネル1が全周縁にわたって切断されるが、弱化線10の端末が弱化線1 0bに連続していない場合には、その連続していない部分で、缶蓋パネル1は缶 本体に僅かに繋がっているので、その状態で缶本体の収納物を取り出してもよく 、また、この繋がった部分は極めて僅かな部分であるので、タブ4を強く引っ張 ってこの繋がった部分を切断し、缶蓋パネル1を全部取り除いてもよい。
【0027】 図8乃至図12に示す開口装置は、缶に用いるだけでなく、ワンカップ酒瓶、 ボール紙の菓子の容器、プラスチックの菓子容器、瓶詰食品の容器等容器の金属 蓋やプラスチック蓋にも使用することができる。また、これ等に用いる開口装置 は、図8および図9における弱化線10bが連続して缶蓋パネル1の周縁を一周 しているが、弱化線10bが連続して缶蓋パネル1の周縁を一周せずに、図10 および図11に示すように金属蓋12のカシメ部13を垂直に連続した弱化線1 0cを通過させてもよい。
【0028】 図10および図11に示す金属蓋12を取り除くためには、弱化線10aと1 0bとそのの連続部分の弱化線で区画された山形部分11にリベット7で固着し たタブ4(図10では図示省略)を垂直に立てて、まず山形部分11の弱化線を 切断して山形部分11を立ち上がらせ、または、押し下げ、次にタブを引き上げ ることにより弱化線10aと10bとに挟まれた山形部分11の部分が引き上げ られることにより、山形部分頂上の弱化線に連続した弱化線10a、10bが順 次切断され、弱化線10bに連続して弱化線10および10cも切断される。更 にタブを引き上げると、金属蓋12は矢印B方向に順次持ち上げられて遂には蓋 全部が取り除かれる。
【0029】 図10および図11に示す実施例において、弱化線10の山形部分において、 山形部分の内方向にほぼ平行の2條の短い弱化線9、9を弱化線10に連続して 設け、弱化線9と9とに挟まれた部分にタブ4の舌片5をリベット7により固着 させてもよい。 その場合には、タブ4を垂直に立てると、図1(B)および図2(B)に図示 したのと同様に、弱化線9と9に挟まれた部分がタブ4の舌片5に固着されたま ま折れ曲がって立ち上がり、または、折れ曲がって下がり、タブ4を引っ張ると 弱化線10a、10bが順次切断され、更に弱化線10bに続く弱化線10およ び10cが缶蓋パネル1の周縁に沿って切断され、遂には缶蓋パネル1全体が取 り除かれる。
【0030】 図12に示すものは、缶蓋パネル1を全部取り除くための開口装置の別の実施 例である。 缶蓋パネル1の中心付近または中心よりずれた位置に弱化線10により山形部 分11を形成する。山形部分11の弱化線10に連続する一方の山の斜面を形成 する弱化線10aの端は、図8の場合と同様に、缶蓋パネル1の周縁まで達しな いものとする。弱化線10bも、図8の場合と同様に、缶蓋パネル1の周縁部に 達した後に周縁を一周して設けられる。山形部分11の弱化線10において、2 条の弱化線9、9を弱化線10に連続して、かつ、内方向に設け、弱化線9、9 に挟まれた部分にタブ4の舌片5をリベット7で固着する。
【0031】 図12に示す開口装置をカシメた部分13を有する金属蓋12に用いる場合に は、図10に示す実施例と同様に、弱化線10bを連続させた弱化線10cをカ シメた部分13を垂直に通過させればよい。
【0032】 図12に示す実施例において、弱化線9、9は山形部分の先端部分に限らず、 弱化線10aまたは10bの途中に設けてもよい。
【0033】 上記いずれの実施例においても、タブ4の舌片5の先端縁を、弱化線で囲まれ た部分または弱化線に挟まれた部分の外方向または内方向のいずれの方向に向け て、リベット7で固着してもよい。外方向に向けて固着した場合、タブ4を垂直 に立てる前に、タブ4の先端方向を180度回転させることが出来るようにする か、または、タブ4の先端方向を回転させないで、図2(B)に示すようにして 開口してもよい。いずれの実施例においてもタブの形状は図面に示すものに限定 するものではなく、図面に示すいずれかの形状、または、その他公知のタブの形 状のものを用いてもよい。
【0034】 紙、ガラス、プラスチック、または、金属よりなる容器に取付けた金属蓋14 またはプラスチック蓋のカシメた部分16または側周部の下端から立ち上がり、 カシメた部分16または側周部のほぼ中心を一周して立ち上がり部に連続する弱 化線17を設ける。弱化線17の下方のカシメた部分16または側周部に、弱化 線17の立ち上がり部分に接して、舌辺18を設ける。舌辺18を引くと、弱化 線17でカシメた部分16または側周部が上下に切り離されて、蓋を全部取り外 すことができる。
【0035】
【作用および効果】
弱化線9、9は、それに挟まれた部分にタブをリベットで固定されているので 、タブを垂直に立てた場合に、前記挟まれた部分のみが折れ曲がって立ち上がる か、または下がるので、弱化線9、9がない場合に比べてタブを固着しているリ ベットにかかる力が小さいく、リベットの頭がタブの舌片から抜けるおそれがな く、また、開口部分の開口に力がそれ程必要としない。
【0036】 図8乃至図12の実施例のように、缶蓋パネルの中央部に山形形状の弱化線1 0を形成し、一方の傾斜した弱化線10aは缶蓋パネルの周縁に達せず、他方の 傾斜した弱化線10bは缶蓋パネルの周縁に達した後に、更に連続して該周縁を 一周している開口装置では、タブを垂直に立てて引き上げると、缶蓋パネルは弱 化線によって切断され、弱化線10aの端末が支点となり、弱化線10bに連続 する周縁の弱化線10が順次切断され、缶蓋パネルは全部取り除かれる。
【0037】 また図10および図11に示すように、傾斜した弱化線10bが蓋のカシメた 部分13をほぼ垂直に通過している場合には、タブの引上げにより弱化線10a 、10bが順次切断されて、10bに連続した弱化線10が蓋のカシメた部分1 3を切断し、弱化線10aの端を支点として蓋のカシメた部分13が瓶の口縁か ら順次離れ、更に切断された弱化線10a、10bに挟まれた部分が持ち上げら れることによって、更に蓋のカシメた部分13が順次瓶の口縁から離れ、最後に 全部蓋が瓶から取り除かれる。図14に示すように、容器のカシメた部分に設け た弱化線が、カシメた部分の下端から立ち上がり、カシメた部分のほぼ中心を一 周して前記立ち上がり部分に連続している場合には、舌片を引くことにより弱化 線でカシメた部分が上下に分離され、蓋が全部取り除かれる。従って、従来の開 口装置のように缶詰のパネルの切断や瓶詰の蓋の取り除きに際して、缶切り等特 別な道具を必要とせず、また、開口手段が設けられている場合でも、途中で開口 手段が使えなくなって完全に開口できなくなるようなことがない。
【0038】 本願考案に係る開口装置は、少しの力で容易確実に開口できる優れた効果を有 する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は開口装置を設けた缶の平面図であり、
(B)はタブを立てた状態の缶の要部の斜視図である。
【図2】(A)は開口装置を設けた缶の平面図であり、
(B)はタブを立てた状態の缶の要部の斜視図である。
【図3】開口装置を設けた缶の平面図である。
【図4】開口装置を設けた缶の平面図である。
【図5】開口装置を設けた缶の平面図である。
【図6】開口装置を設けた缶の平面図である。
【図7】(A)は開口装置を設けた缶の平面図であり、
(B)は開口した状態の缶の要部斜視図である。
【図8】開口装置を設けた缶の平面図である。
【図9】開口装置を設けた缶の平面図である。
【図10】開口装置を設けた瓶の斜視図である。タブの
図示を省略した。
【図11】開口装置を設けた瓶の斜視図である。
【図12】開口装置を設けた缶の平面図である。
【図13】(A)は従来の開口装置を設けた缶の平面図
であり、(B)は従来の開口装置を設けた缶のタブを立
てた状態の要部斜視図である。
【図14】開口装置を設けた瓶の斜視図である。
【図15】従来の開口装置を設けた瓶の斜視図である。
【符号の説明】
1 缶蓋パネル 2 弱化線 3 開口用部分 4 タブ 5 舌片 6 摘み用リング 7 リベット 8 開口 9 弱化線 10 弱化線 11 山形部分 12 金属蓋 13 カシメた部分 14 金属蓋 15 瓶 16 カシメた部分 17 弱化線 18 舌片

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶蓋パネルの開口用部分の全部または大
    部分を弱化線で区画し、該弱化線に連続し、かつ、該弱
    化線で区画された開口用部分の内方向に向かって、ほぼ
    平行の2条の短い弱化線を穿設し、該2条の短い弱化線
    に挟まれた缶蓋パネルの開口用部分にリベットでタブの
    舌片を固着してなる容器のイージーオープン式開口装
    置。
  2. 【請求項2】 開口用部分を区画する弱化線が輪状また
    は変形輪状をなすことを特徴とする請求項1に記載の容
    器のイージーオープン式開口装置。
  3. 【請求項3】 開口用部分を区画する弱化線が、U字状
    または変形U字状をなすことを特徴とする請求項1に記
    載の容器のイージーオープン式開口装置。
  4. 【請求項4】 缶蓋パネル、または、金属製蓋のパネル
    に設けた開口用弱化線が、山形形状をなし、かつ、該山
    形の一方の傾斜した弱化線の端部は、前記缶蓋パネルの
    周縁に達せず、他方の傾斜した弱化線は、前記缶蓋パネ
    ルのほぼ周縁に達した後、更に連続してその周縁を前記
    一方の傾斜した弱化線と同方向に一周またはほぼ一周し
    てなり、前記弱化線の山形部分にタブをリベットで取り
    付けてなる容器のイージーオープン式開口装置。
  5. 【請求項5】 容器の口縁にカシメて取り付けてなる金
    属製蓋のパネルに設けた開口用弱化線が山形形状をな
    し、かつ、該山形の一方の傾斜した弱化線の端部は、前
    記パネルの周縁に達せず、他方の傾斜した弱化線は、前
    記パネルの周縁に達した後に更に連続して前記かしめ部
    分を縦に通過してなり、前記弱化線の山形部分にタブを
    リベットで取り付けてなる容器のイージーオープン式開
    口装置。
  6. 【請求項6】 山形形状をなす弱化線に連続して、か
    つ、山形形状の内方に向かって2条の短い弱化線を穿設
    し、該2条の短い弱化線に挟まれた開口用部分にリベッ
    トでタブを固着したことを特徴とする請求項4または5
    に記載の容器のイージーオープン式開口装置。
  7. 【請求項7】 弱化線が、容器の金属蓋の側周部の下端
    から立ち上がり、かつ、側周部のほぼ中心を一周して前
    記立ち上がり部に連続し、その弱化線の下方の側周部
    に、前記弱化線の立ち上がり部分に接して、舌辺を設け
    たことを特徴とする容器のイージーオープン式開口装
    置。
JP1992050534U 1991-07-29 1992-06-24 容器のイージーオープン式開口装置 Expired - Lifetime JP2584326Y2 (ja)

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