JPH08112751A - ラップ盤のキャリア - Google Patents

ラップ盤のキャリア

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JPH08112751A
JPH08112751A JP28855394A JP28855394A JPH08112751A JP H08112751 A JPH08112751 A JP H08112751A JP 28855394 A JP28855394 A JP 28855394A JP 28855394 A JP28855394 A JP 28855394A JP H08112751 A JPH08112751 A JP H08112751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin plate
plate portion
carrier
lapping machine
workpiece
Prior art date
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Pending
Application number
JP28855394A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Mitsunaga
達也 光永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOEI SANGYO
Koei Sangyo Inc
Original Assignee
KOEI SANGYO
Koei Sangyo Inc
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 環状部を有するキャリアにおいて、研磨時の
変形による精度低下を防止する。 【構成】 薄板部51の周端部に、薄板部に張力を加え
る張力付加機構66を設ける。すなわち、薄板部51周
端に係合孔55を設ける。環状部52に、突起62を有
する可動部材60を設け、この突起62を係合孔55に
係合させる。可動部材60をバネ65で外方へ付勢す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水晶振動子の研磨加工
等に使用されるラップ盤において、加工物を移動させる
ために用いられるキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より広く用いられているラップ盤
は、円環状の上盤、下盤を互いに反対方向に回転させ、
この上盤、下盤の間に、小円形の薄板よりなるキャリア
を数枚並べて設けたものである。そして、このキャリア
に形成した加工物孔に加工物を嵌合させ、キャリア周端
に形成した歯車を用いて駆動し、キャリアを加工物とと
もに上盤、下盤に沿って回転しつつ移動するようにして
いる。
【0003】このキャリアは、全体が上盤、下盤間を通
るため、1枚の薄板より形成され、また当然その厚さは
加工物より薄いものとされる。近年、より薄い加工物の
加工が求められるようになり、より薄いキャリアが使用
されるようになってきた。しかし、このキャリアは、周
端を駆動するため、歪みを生じやすく、薄くするには限
界がある。
【0004】この対策として、大型の薄板部の周囲に、
これを保持する厚い環状部を設けたキャリアが開発され
ている。このキャリアは、薄板部に形成した加工物孔に
加工物を嵌合させ、この部分を上盤、下盤間に挟み、環
状部を上盤、下盤の外方に位置させ、ここを駆動して、
回転、移動させるものである。このキャリアでは、環状
部があるため、薄板部をより薄くすることができる。
【0005】しかし、この環状部を有するキャリアで
は、次の不都合がある。すなわち、キャリアは、使用に
先立ち、ラップ盤で表面を研磨するものである。具体的
には、加工物孔に加工物を嵌合させずに、通常の研磨加
工と同様にして、ラップ盤を作動させる。このとき、こ
のキャリアでは、薄板部の中央部分のみが研磨されるこ
とになるため、中央部分が研磨時の圧力により伸びを生
じ、薄板部が皿状に変形する。このように変形すると、
加工物孔が加工物に加える力が不均一になり、また加工
時に加えられる研磨材液の流れが不均一になり、研磨精
度が低下する。なお、前記の1枚の薄板よりなるキャリ
アでは、全体が研磨されるので、このような不都合を生
じない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、こ
の環状部を有するキャリアにおいて、研磨時の変形によ
る精度低下を防止することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工物を嵌合
させる加工物孔を有し、ラップ盤の上盤及び下盤の間に
設けられる薄板部と、この薄板部の周囲に設けられ、ラ
ップ盤の上盤、下盤に挟まれることなく薄板部の周端部
を保持し、加工物を移動させるよう駆動される環状部
と、前記薄板部の周端部、中央部又はこれら両方に、薄
板部に張力を加え、変形を防止する張力付加機構を設け
たことを特徴とするラップ盤のキャリアである。
【0008】この張力付加機構には、例えば、バネ、ゴ
ム等の弾性材又は重りを用いることができる。
【0009】具体的には、例えば、薄板部に形成された
係合孔と、この係合孔に係合して張力を付加する張力付
加機構とを有する構成とすることができる。
【0010】さらに具体的な構成として、本発明は、加
工物を嵌合させる加工物孔を有し、ラップ盤の上盤及び
下盤の間に設けられる薄板部と、この薄板部の周囲に設
けられ、ラップ盤の上盤、下盤に挟まれることなく薄板
部の周端部を保持し、加工物を移動させるよう駆動され
る環状部と、前記薄板部の周端部に形成される係合孔
と、前記環状部に、移動可能に設けられ、前記係合孔に
係合する突起を有する可動部材と、前記環状部に設けら
れ、前記可動部材を外方へ付勢するバネとを有すること
を特徴とするラップ盤のキャリアを包含する。
【0011】
【作用】本発明のキャリアでは、張力付加機構により、
薄板部に張力を加えるので、薄板部の中央部が伸びて
も、薄板部全体は正しく平面状に維持される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例により、具体
的に説明する。
【0013】初めに、図1により、ラップ盤全体の構成
について簡単に説明する。
【0014】このラップ盤10において、上盤11、下
盤12は、ともに円環状であり、軸13、14により、
互いに反対方向に、それぞれ回転駆動される。
【0015】キャリア50は、薄板部51と環状部52
を有し、薄板部の加工物孔に加工物Wを嵌合させ、薄板
部中央部分が上盤11、下盤12間に挟まれるように設
置される。なお、加工物Wは、図面では、表現の都合
上、厚く表わされているが、実際の厚さは、数十〜数百
マイクロメートルである。
【0016】回転台15は、環状であり、移動台16上
にボールベアリング17を介して載せられ、キャリア5
0の環状部52を載せて支持する。この回転台15の周
端には歯車18が設けられ、移動台16に設けられたモ
ータ19により、歯車20を介して回転駆動される。
【0017】移動台16は、3本の支柱21(1本のみ
図示)に支持され、この支柱21の下部は、機台22
に、2組の互いに直交するリニアベアリング23,24
を介して支持され、かつ、偏心量が調節可能となった偏
心軸25の回転により駆動され、このためその位置が、
回転移動する。
【0018】したがって、このラップ盤10では、各加
工物Wは、キャリア50により、円環状の上盤11、下
盤12の幅内で小回転しつつ、円環に沿って大回転する
よう移動させられる。
【0019】以下図2〜5により、上記キャリア50に
ついて、詳しく説明する。
【0020】このキャリア50において、薄板部51
は、金属、プラスチック、セラミック等の薄い板よりな
り、全体の形状は、この例では中央に中央孔53を有す
る円環状となっている。全体形状は、この例のもののほ
か、中央孔を有しないもの、あるいは両端部が欠落した
略小判型状等、任意に選択できる。
【0021】この薄板部51には、加工物Wを嵌合させ
ることのできる多数の加工物孔54a,…,54b,
…,54c,…が周方向に3列形成されている。この薄
板部51の周端部には、係合孔55,…が設けられてい
る。また、この周端部には、ピン孔56,…、調節孔5
7,…が設けられている。さらに、この薄板部51の加
工物孔の周囲には、薄板部51の応力を分散させ、研磨
材液の流れを良好にするための補助孔58,…が多数設
けられている。なお、これらの孔の配置、形状はこの例
に限定されるものでなく、各種設定することができる。
【0022】環状部52は、厚い環状体よりなり、薄板
部51の周囲に設けられる。この環状部52内には、平
面形が略小判型の空間59が形成され、この中に可動部
材60が、半径方向に移動可能に収納され、蓋61で覆
われている。この可動部材60は突起62を有し、この
突起62は、環状部52上面に形成された長孔63を貫
通して、上方へ突出し、薄板部51の係合孔55と係合
する。なお、突起62には、係合孔55周縁を引っ掛け
る溝64が形成されている。さらに、空間59内には、
金属板を環状に形成してなるバネ65が設けられ、この
バネ65は、可動部材60を外方へ付勢する。したがっ
て、可動部材60、突起62、バネ65は、係合孔55
を介して、薄板部51に張力を加える張力付加機構66
を形成している。
【0023】さらに、環状部52には、ピン孔67,…
が形成され、ここに回転台15に設けられるピン68を
通し、このキャリア50を回転台15に対して位置決め
させる。また、環状部52には、ねじ孔69,…が形成
され、この中に雄ねじ70,…が設けられている。この
雄ねじ70,…を、薄板部51の調節孔57を通してね
じ回しを入れることにより、回転させ、このキャリア5
0を回転台15に対して昇降させることができるように
なっている。
【0024】このキャリア50は、以上の構成であるか
ら、ラップ盤10の回転台15上に環状部52を載せ、
薄板部51の係合孔55,…を張力付加機構66の突起
62,…に引っ掛け、薄板部51に張力を加えて使用さ
れる。
【0025】図6は、第2実施例のキャリア80を示
す。
【0026】このキャリア80は、薄板部81及び環状
部82からなる。
【0027】薄板部81は、ほぼ前記薄板部51と同様
であるが、周端に固定孔83,…(1のみ図示)を有し
ている。
【0028】環状部82は、主として2の挟持部材8
4,85と支持部材86よりなる。挟持部材84,85
は、円環状であって、薄板部81の周端を上下から挟
み、ボルト87,…を固定孔83,…に貫通させて互い
に締付けて固定され、薄板部81の周端部を保持する。
支持部材86は、円環状であり、内周に凸条88を有
し、外周89に挟持部材85を上下動可能に嵌める。さ
らに、図示しないが、挟持部材84,85、支持部材8
6には、前記ピン孔67に相当するもの、支持部材86
には、ねじ孔69、雄ねじ70に相当するものが設けら
れている。
【0029】したがって、このキャリア80では、薄板
部81周端部の挟持部材84,85が重力で支持部材8
6外周に沿って下がることにより薄板部81に張力を加
えることができる。すなわち、このキャリア80では、
環状部82がそのまま張力付加機構として作用する。
【0030】図7は、第3実施例のキャリア90を示
す。
【0031】このキャリア90は、薄板部91、環状部
(図示しない)及び張力付加機構92からなる。
【0032】薄板部91は、ほぼ前記薄板部51と同様
であり、中央孔93を有し、さらに、内周端に係合孔9
4,…を有している。環状部の構成は任意であり、従来
の単に薄板部の周端部を保持するものであっても、ある
いは前記環状部52、82のように、張力付記機構を有
するものであってもよい。
【0033】張力付記機構92は、1枚のゴムシートよ
りなり、円環状部95から外方へ腕部96,…を突出さ
せ、さらにこの腕部96,…先端に上方へ突出する突起
97,…を設けてなる。各突起97,…は、円環状部9
5、腕部96,…を弾性的に引っ張って、薄板部51の
係合孔94,…に押し込まれて固定される。したがっ
て、薄板部91には、中央部へ引かれる張力が付加され
る。
【0034】
【発明の効果】本発明のキャリアは、上述のように、張
力付加機構により、張力が加えられるので、薄板部は、
研磨により中央部分が伸びて、そのままでは皿状に変形
する状態となっても、使用時には精確な平面状になり、
高精度の研磨加工が可能となる。
【0035】張力付加機構を薄板部の周端部に設ける構
成は、構造が単純で、有効に張力を発生することができ
る。張力付加機構を薄板部の中央部に設ける構成は、従
来の環状部をそのまま使用することができるので、実施
が容易であり、また、周端部の張力付加機構と併用する
と、より有効である。
【0036】張力付加機構に、バネ、ゴム等の弾性材を
用いると、軽量であるので、実施が容易となり、また、
張力の大きさの調節も容易となる。張力付加機構に、重
力を用いると、長寿命で、長期間安定した張力が実現さ
れる。
【0037】薄板部に係合孔を設け、これに張力付加機
構を引っ掛けて使用する構成は、薄板部の構成が単に孔
を設けるだけでよいので、簡易であり、環状部と別に薄
板部を交換することが容易となる。
【0038】薄板部の係合孔に可動部材の突起を係合さ
せ、バネで引っ張る構成は、構造が単純であり、突起の
数、配置が、自由に設定できるので、他の機構との干渉
を防止するために便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を使用するラップ盤の正断面図である。
【図2】本発明の第1実施例のキャリアの平面図であ
る。
【図3】同例の部分拡大平面図である。
【図4】同例の部分拡大正面図である。
【図5】図3のA−A線断面図である。
【図6】本発明の第2実施例の断面図である。
【図7】本発明の第3実施例の部分拡大平面図である。
【符号の説明】
10…ラップ盤、11…上盤、12…下盤、50…キャ
リア、51…薄板部、52…環状部、54a,54b,
54c…加工物孔、55…係合孔、60…可動部材、6
2…突起、65…バネ、66…張力付加機構、80…キ
ャリア、81…薄板部、82…環状部、90…キャリ
ア、91…薄板部、92…張力付加機構、94…係合
孔、W…加工物。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工物を嵌合させる加工物孔を有し、ラ
    ップ盤の上盤及び下盤の間に設けられる薄板部と、この
    薄板部の周囲に設けられ、ラップ盤の上盤、下盤に挟ま
    れることなく薄板部の周端部を保持し、加工物を移動さ
    せるよう駆動される環状部と、前記薄板部の周端部、中
    央部又はこれら両方に、薄板部に張力を加え、変形を防
    止する張力付加機構を設けたことを特徴とするラップ盤
    のキャリア。
  2. 【請求項2】 請求項1において、張力付加機構が、バ
    ネ、ゴム等の弾性材又は重りを用いたことを特徴とする
    ラップ盤のキャリア。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、薄板部に形成
    された係合孔と、この係合孔に係合して張力を付加する
    張力付加機構とを有することを特徴とするラップ盤のキ
    ャリア。
  4. 【請求項4】 加工物を嵌合させる加工物孔を有し、ラ
    ップ盤の上盤及び下盤の間に設けられる薄板部と、この
    薄板部の周囲に設けられ、ラップ盤の上盤、下盤に挟ま
    れることなく薄板部の周端部を保持し、加工物を移動さ
    せるよう駆動される環状部と、前記薄板部の周端部に形
    成される係合孔と、前記環状部に、移動可能に設けら
    れ、前記係合孔に係合する突起を有する可動部材と、前
    記環状部に設けられ、前記可動部材を外方へ付勢するバ
    ネとを有することを特徴とするラップ盤のキャリア。
JP28855394A 1994-10-17 1994-10-17 ラップ盤のキャリア Pending JPH08112751A (ja)

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JP28855394A JPH08112751A (ja) 1994-10-17 1994-10-17 ラップ盤のキャリア

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006159383A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Kashiwara Machine Mfg Co Ltd 両面研磨用キャリア

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006159383A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Kashiwara Machine Mfg Co Ltd 両面研磨用キャリア
JP4727218B2 (ja) * 2004-12-10 2011-07-20 株式会社住友金属ファインテック 両面研磨用キャリア

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