JPH0811241B2 - 作業ロールシフト圧延機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は作業ロールシフト圧延機に係わり、特に四重
圧延機の作業ロールを軸線方向にシフトしつつベンダー
力を付与し、圧延材の形状を良好に制御できると共に、
作業ロールの摩耗分散によりロール組替時間の延長が図
れる作業ロールシフト圧延機に関する。

〔従来の技術〕

作業ロールシフト圧延機は、上下１対の作業ロール
と、これら作業ロールに係合する上下１対の補強ロール
と、前記１対の作業ロールをそれぞれ回転自在に支承す
る軸受箱を案内するプロジェクトブロックとを有し、前
記作業ロールを前記軸受箱と共に軸線方向に移動しつつ
前記プロジェクトブロック及び軸受箱を介してベンダー
力を付与し、圧延材の形状の制御と作業ロールの摩耗分
散を行っている。

このような作業ロールシフト圧延機において、作業ロ
ールを軸線方向にシフトするシフト装置は、特公昭60-5
6565号及び特願昭58-223942号に記載のように、操作側
ハウジングの外側にシフト装置を設置する方式と、特開
昭59-191507号に記載のように、駆動側ハウジングの外
側にシフト装置を設置する方式とがあり、作業ロールに
ベンダー力を付与するベンダーシリンダは、特開昭59-1
91507号に記載のように、作業ロールの軸受箱を支持す
る全てのプロジェクトブロックに組み込まれている。

これらシフト装置及びベンダーシリンダの構造及び配
置を第６図ないし第８図を参照して説明する。第６図は
特願昭58-223942号に記載のシフト装置を示すものであ
り、操作側ハウジング１の操作側外面にシフト装置とし
て、１本の作業ロール２につき２本のシフトシリンダ３
が設置されている。図示右半分と左半分とで作業ロール
２のシフト前後の位置を示している。

第７図は特開昭59-191507号に記載のシフト装置を示
し、駆動側ハウジング４の外側にシフト装置として、２
本のシフトシリンダ５が作業ロール２を駆動するための
スピンドルカップリング６に接続されたロール駆動スピ
ンドル７を抱え込むようにして取り付けられている。

第８図はベンダーシリンダの配置構成を示し、作業ロ
ール2a,2bの軸受箱（図示せず）を支持するプロジェク
トブロック8a,8bの全てにベンダーシリンダ9a,9bが組み
込まれ、１本の作業ロールの各軸端には２本のベンダー
シリンダ9aまたは9bからベンダー力が付与される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来の作業ロールシフト圧延機においては以下の
問題があった。

まず第６図に示したシフト装置の設置方式では、シフ
トシリンダ３が操作側ハウジング１の操作側外面に設置
されているため、シフトシリンダ３はハウジング１から
距離ｌだけ大きく突き出す。このため操作側での操作ス
ペースが狭くなる。また操作側の操作スペースにはロー
ル組替のためのサイドシフト装置及びターンテーブル装
置などがあり、ロール組立品の組替を行えるようになっ
ているが、例えばターンテーブル装置によりロール組替
を行う場合、シフトシリンダ３を含むシフト装置とター
ンテーブルで旋回中のロール組立品との干渉を回避する
ため、操作側ハウジング１とターンテーブルとの間の距
離を大きく広げる必要がある。このためロール組替時の
組替ストロークが増加し、作業性が悪化するばかりでな
く、建屋スペースの制約上の問題も発生する。

第７図に示すシフト装置の設置方式では、ロール駆動
スピンドル７がシフトシリンダ５を含むシフト装置の中
を貫通するため、スピンドル７の周囲スペースが狭くな
り、スピンドル交換作業及びメインテナンスが困難であ
る問題があった。

また第６図及び第７図に示すシフト装置はいずれも１
本の作業ロールに２本のシフトシリンダを設置してお
り、ベンダーシリンダの場合は第８図に示すように、１
本の作業ロールに両端で合計４本のベンダーシリンダを
必要としていた。このため構造が複雑となるばかりでな
く、設備コストが高価なものとなる問題があった。

本発明の目的は、作業性に優れ、メインテナンスが容
易であり、かつ設備コストの安価な作業ロールシフト圧
延機を提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、上作業ロールの軸受箱を案内する４個の
上プロジェクトブロックと下作業ロールの軸受箱を案内
する４個の下プロジェクトブロックの４組の上下のプロ
ジェクトブロックにつき、それぞれ上下２個のプロジェ
クトブロックのいずれか一方に作業ロールにベンダー力
を付与するベンダーシリンダを内蔵させ、各組の上下の
プロジェクトブロックをそれぞれのベンダーシリンダの
ラムを介して相互に連結し、前記上プロジェクトブロッ
クの前記ベンダーシリンダが内蔵されていないものの１
つ及び前記下プロジェクトブロックの前記ベンダーシリ
ンダが内蔵されていないものの１つに、それぞれの作業
ロールを軸線方向に移動させるシフト手段を組み込み、
このシフト手段を組み込んだプロジェクトブロックを含
む組の前記ベンダーシリンダのラムによる連結を、上下
のプロジェクトブロックが軸線方向に移動可能となるよ
うにしたことを特徴とする作業ロールシフト圧延機によ
って達成される。

〔作用〕

ベンダーシリンダは、各組の上下２組のプロジェクト
ブロックに１つづつ、合計４本設置されており、これは
従来の半分である。このためプロジェクトブロックには
ベンダーシリンダの設けられていないものがある。シフ
ト手段は、このベンダーシリンダの設けられていないプ
ロジェクトブロックを利用し、そのプロジェクトブロッ
クに組み込まれている。従って、従来のようにシフト装
置が操作側ハウシングまたは駆動側ハウジングの外側に
は存在せず、シフト装置のない四重圧延機と同じスペー
スでよく、操作側及び駆動側での作業がし易くなり、メ
インテナンスも容易となる。またベンダーシリンダは上
述したように従来の半分の数であり、シフト手段も上作
業ロールに１つ、下作業ロールに１つ、合計２つであ
り、従来の半分の数である。従って、設備コストが安価
となる。

〔実施例〕

以下、本発明の位置実施例を第１図ないし第５図を参
照して説明する。

第１図ないし第４図は本発明の一実施例による作業ロ
ールシフト圧延機の作業ロール支持構造を示し、図中符
号10a,10bが上下１対の作業ロールである。作業ロール1
0a,10bはこれに上下１対の補強ロール11a,11bが係合し
ており、上下補強ロール11a,11b間に、それぞれ、上作
業ロール10a及び下作業ロール10bを回転自在に支承する
軸受12a,13a及び12b,13bを備えた軸受箱14a,15a及び14
b,15bが設けられている。軸受12a,12b及び軸受箱14a,14
bは圧延機の操作側ハウジング16の側に設置され、軸受1
3a,13b及び軸受箱15a,15bは駆動側ハウジング17の側に
設置されている。

上下作業ロール10a,10bの駆動側は、ロール駆動トル
ク伝達用のカップリング18a,18bに連結され、回転す
る。

操作側ハウジング16及び駆動側ハウジング17にはそれ
ぞれウインドーブロック19〜22がボルト等で固定され、
これらウインドーブロック19〜22には８個のプロジェク
トブロック23〜30が案内部31,32により摺動的に保持、
案内されている。これら８個のプロジェクトブロックの
うち、操作側の２個のプロジェクトブロック23,26及び
駆動側の４個のプロジェクトブロック27〜30は、案内部
31に沿って上下方向にのみ移動可能であり、操作側の残
りの２個のプロジェクトブロック24,25は案内部32に沿
って上下方向及び作業ロール10a,10bの軸線方向に移動
可能である。上作業ロール10aの軸受箱14a,15bは、それ
ぞれ上プロジェクトブロック23,24及び27,28に係合し、
案内され、下作業ロール10bの軸受箱14b,15bは、それぞ
れ下プロジェクトブロック25,26及び29,30に係合し、案
内されている。

上プロジェクトブロック23,24,27,28と下プロジェク
トブロック25,26,29,30とが構成する４組の上下のプロ
ジェクトブロック23,25;24,26;27,29;28,30の各組に
は、作業ロール10a,10bにベンダー力を付与するベンダ
ーシリンダが１つづつ設けられている。即ち、組23,25
にはプロジェクトブロック23にベンダーシリンダ33が内
蔵され、組24,26にはプロジェクトブロック26にベンダ
ーシリンダ34が内蔵され、組27,29にはプロジェクトブ
ロック29にベンダーシリンダ35が内蔵され、組28,30に
はプロジェクトブロック28にベンダーシリンダ36が内蔵
されている。上プロジェクトブロック24,27及び下プロ
ジェクトブロック25,30にはベンダーシリンダは内蔵さ
れていない。

上下のプロジェクトブロックの各組において、ベンダ
ーシリンダ34〜36のラム37の先端は、各組のベンダーシ
リンダを内蔵していないプロジェクトブロック24,25,2
7,30に突入させ、そのラム37の先端には突部38が設けら
れ、かつそれが突入するプロジェクトブロック24,25,2
7,30には、その突部38を収容する凹溝部39a,39bが形成
され、これにより各組の上下のプロジェクトブロックを
相互に連結している。またプロジェクトブロック24,25
の凹溝部39aは作業ロールの軸線方向に伸びる長溝とさ
れ、ラム37の先端突部38はこの長溝の凹溝部39aに軸線
方向に滑動可能とされ、これにより上下のプロジェクト
ブロック23,25;24,26は相互に軸線方向に移動可能に連
結されている。

軸受箱14a,14b,15a,15bは、プロジェクトブロック23
〜30の上下方向の移動によりその肩部40a,40b,41a,41b
に係合可能な突起部42a,42b,43a,43bを有している。

上プロジェクトブロックのベンダーシリンダが内蔵さ
れていないものの１つであるプロジェクトブロック24及
び下プロジェクトブロックのベンダーシリンダが内蔵さ
れていないものの１つであるプロジェクトブロック25に
は、それぞれ作業ロール10a,10bを軸線方向に移動させ
るシフト手段としてシフトシリンダ44,45が組み込まれ
ている。シフトシリンダ44,45はそれぞれ量ロッドタイ
プのピストン46を有し、それぞれの先端はウインドーブ
ロック20,19の案内部32に滑動的に当接している。一
方、作業ロール10a,10bの軸受箱14a,14bには、それぞれ
プロジェクトブロック24,25の肩部47a,47bに係止する突
起部48a,48bが設けられ、プロジェクトブロック23,25の
その肩部47a,47bのある端面には、それら突起部48a,48b
に対して接離し得る方向に摺動可能なキーパプレート49
a,49bが設けら、それら肩部及び突起部はこのキーパプ
レート49a,49bにより係止位置に着脱自在に錠止されて
いる。これによりプロジェクトブロック24,25は軸受箱1
4a,14bに解放可能に連結されている。

このように本実施例では、上下４組のプロジェクトブ
ロックのうち、操作側の２組のプロジェクトブロック2
3,25;24,26にはそれぞれベンダーシリンダ33,34とシフ
トシリンダ44,45の両方を非対照的に組み込み、駆動側
の２組のプロジェクトブロック27,29;28,30にはそれぞ
れベンダーシリンダ35,36のみを非対照的に組み込んで
いる。なお操作側ハウジングと駆動側ハウジングで、ベ
ンダーシリンダ及びシフトシリンダの配列を逆にしもよ
いし、上下のプロジェクトブロックの各組に１つのベン
ダーシリンダがあり、上プロジェクトブロックの１つ及
び下プロジェクトブロックの１つにそれぞれ１つのシフ
トシリンダがある限り、他の配列であってもよい。

上プロジェクトブロック23,24,27,28の各々には、ロ
ール組替時これらプロジェクトブロックをウインドーブ
ロック19〜22に載置するための突起部50,51が設けられ
ている。またウインドーブロック19〜22には、ロール組
替時、軸受箱14a〜15b及び作業ロール10a,10bをリフト
するための昇降レール52が設けられ、軸受箱14b,15bに
はこの昇降レール52に係合可能な車輪53が取り付けられ
ている。

次にこのように構成された作業ロールシフト圧延機の
動作を説明する。

まず作業ロールに対するベンダー力の付与は次のよう
に行われる。

第１図及び第２図において、ベンダーシリンダ33〜36
の「イ」側のシリンダ室に圧油を供給すると、各組の上
下のプロジェクトブロック23,25;24,26;27,29;28,30に
は相互に離反する方向にベンダー力が作用する。このベ
ンダー力はプロジェクトブロックの肩部40a〜41b及び軸
受箱14a〜15bの突起部42a〜43bの係合を介してこれら軸
受箱に伝達され、軸受箱から作業ロール10a,10bにベン
ダー力が付与される。

次に作業ロールのシフトは次のように行われる。

第３図において、上作業ロール10aをｘ方向にシフト
する場合には、シフトシリンダ44の「ハ」側のシリンダ
室に圧油を供給し、プロジェクトブロック24をウインド
ーブロック22に対してｘ方向に移動させ、キーパプレー
ト49aにより錠止された肩部47aと突起部48aを介して軸
受箱14a、軸受12a及び上作業ロール10aを一体にｘ方向
に移動させる。このとき、プロジェクトブロック24は軸
受箱14aは一体に移動するが、他のプロジェクトブロッ
ク23,27,28は移動せず、軸受箱14a,15aはこれらプロジ
ェクトブロックに対して、プロジェクトブロックの肩部
40a,41aと軸受箱の突起部42a、43aで摺動しながら相対
移動する。また上プロジェクトブロック24は下プロジェ
クトブロック26に対して、ラム37の先端突部38が凹部溝
39内をｘ方向に滑動することにより相対移動する。

上作業ロール10aを反対にｙ方向にシフトする場合に
は、シフトシリンダ44の「ニ」側のシリンダ室に圧油を
供給することにより、上記と同様に上作業ロール10aは
ｙ方向にシフトする。

第４図において、下作業ロール10bのｘ方向及びｙ方
向のシフトも同様に行われる。即ち、シフトシリンダ45
の「ハ」側のシリンダ室に圧油を供給することにより下
作業ロール10bはｘ方向にシフトし、「ニ」側のシリン
ダ室に圧油を供給することにより下作業ロール10bはｙ
方向にシフトする。このとき、軸受箱14b,15bはプロジ
ェクトブロック25,29,30に対して、肩部40b,40bと突起
部42b、43bで摺動しながら相対移動し、下プロジェクト
ブロック25は上プロジェクトブロック23に対して、ラム
37の先端突部38が凹部溝39内をｘ方向またはｙ方向に滑
動することにより相対移動する。

一方、作業ロール10a,10bの組替は次のように行われ
る。

まず図示しない圧下スクリューにより上補強ロール11
aを第５図に示すようにリフトし、次いでベンダーシリ
ンダ33〜36の「ロ」側のシリンダ室に圧油を供給するこ
とにより、各組の上下のプロジェクトブロック23,25〜2
8,30を突部38と凹溝部39a,39bの係合を介して相互に引
き寄せ、当接させる。これにより上プロジェクトブロッ
クの突起部50,51はウインドーブロック19〜21の上部に
載置し、プロジェクトブロックの上下方向の位置決めが
なされる。

次いで昇降レール52をリフトし、車輪53を介して軸受
箱14a〜15bを持ち上げる。また上下の軸受箱14a,14b;15
a,15bの間にはスペーサ54をかう。これにより第５図に
示すように、下作業ロール10bと下補強ロール11bとの間
にはギャップＡが、上作業ロール10aと上補強ロール11a
との間にはギャップＢが、下軸軸受箱14b,15bと下プロ
ジェクトブロック25,26,29,30との間にはギャップＣ
が、上軸軸受箱14a,15aと上プロジェクトブロック23,2
4,27,28との間にはギャップＤが、上下作業ロール10a,1
0bの間にはギャップＥが、それぞれロール組替に必要な
ギャップとして確保される。

次いで第３図及び第４図に示すキーパプレート49a,49
bを錠止位置から後退させ、プロジェクトブロック24,25
と軸受箱14bとの連結を解除する。

以上により作業ロール10a,10b及び軸受箱はは組替の
ため軸線方向に移動可能な状態となり、所定の手順で作
業ロール組立品の組替を行う。

このように本実施例では、プロジェクトブロックに組
み込まれた４本のベンダーシリンダ31〜34と２本のシフ
トシリンダ44,45を用いて、作業ロール10a,10bを軸線方
向にシフトしつつベンダー力を付与し、圧延材の形状を
良好に制御できると共に、作業ロールの摩耗分散により
ロール組替時間の延長を図ることを可能としている。従
って、性能の優れた作業ロール圧延機でありながら、設
置スペースは作業ロールのシフト機能のない四重圧延機
と同じでよく、操作スペースが広くなり、作業ロールの
組替ストロークが短くなる等、操作側及び駆動側での作
業性が向上し、またメインテナンスも容易となる。また
ベンダーシリンダ及びシフトシリンダの数が従来から半
減するので、設備コストが安価となる。

〔発明の効果〕

以上明らかなように本発明によれば、作業性に優れ、
メインテナンスが容易であり、かつ設備コストの安価な
作業ロールシフト圧延機を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による作業ロールシフト圧延
機の操作側ハウジング部分の縦断面図であり、第２図は
動圧延期の駆動側ハウジング部分の縦断面図であり、第
３図は第１図及び第２図のIII-III線に沿った断面図で
あり、第４図は第１図及び第２図のIV-IV線に沿った断
面図であり、第５図はロール組替時の圧延機の状態を示
す第１図と同様な図であり、第６図は従来の作業ロール
シフト圧延機の操作側ハウジングの側にシフトシリンダ
を組み込んだ例を示す断面図であり、第７図は従来の作
業ロールシフト圧延機の駆動側ハウジングの側にシフト
シリンダを組み込んだ例を示す断面図であり、第８図は
従来の作業ロールシフト圧延機のベンダーシリンダの配
置を示す側面図である。 符号の説明 10a,10b……作業ロール 14a〜15b……軸受箱 23〜30……プロジェクトブロック 37……ラム 44,45……シフトシリンダ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上下１対の作業ロールと、これら作業ロー
   ルに係合する上下１対の補強ロールと、前記１対の作業
   ロールをそれぞれ回転自在に支承する軸受箱を案内する
   プロジェクトブロックとを有し、前記作業ロールを前記
   軸受箱と共に軸線方向に移動しつつ前記プロジェクトブ
   ロック及び軸受箱を介してベンダー力を付与し、圧延材
   の形状を制御する作業ロールシフト圧延機において、 上作業ロールの軸受箱を案内する４個の上プロジェクト
   ブロックと下作業ロールの軸受箱を案内する４個の下プ
   ロジェクトブロックの４組の上下のプロジェクトブロッ
   クにつき、それぞれ上下２個のプロジェクトブロックの
   いずれか一方に作業ロールにベンダー力を付与するベン
   ダーシリンダを内蔵させ、各組の上下のプロジェクトブ
   ロックをそれぞれのベンダーシリンダのラムを介して相
   互に連結し、前記上プロジェクトブロックの前記ベンダ
   ーシリンダが内蔵されていないものの１つ及び前記下プ
   ロジェクトブロックの前記ベンダーシリンダが内蔵され
   ていないものの１つに、それぞれの作業ロールを軸線方
   向に移動させるシフト手段を組み込み、このシフト手段
   を組み込んだプロジェクトブロックを含む組の前記ベン
   ダーシリンダのラムによる連結を、上下のプロジェクト
   ブロックが軸線方向に移動可能となるようにしたことを
   特徴とする作業ロールシフト圧延機。
2. 【請求項２】前記４組のプロジェクトブロックのうち操
   作側ハウジング及び駆動側ハウジングのいずれか一方に
   配置される２組のプロジェクトブロックにはそれぞれ前
   記ベンダーシリンダとシフト手段の両方を非対照的に組
   み込み、他方に配置される２組のプロジェクトブロック
   にはそれぞれベンダーシリンダのみを非対照的に組み込
   んだことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の作業
   ロールシフト圧延機。
3. 【請求項３】前記８個のプロジェクトブロックのうち前
   記シフト手段を組み込んだ２個のプロジェクトブロック
   はそれぞれのハウジングに対して軸線方向及び上下方向
   に移動可能とし、その他の６個のプロジェクトブロック
   はそれぞれのハウジングに対して上下方向のみに移動可
   能としたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   作業ロールシフト圧延機。
4. 【請求項４】前記シフト手段を組み込んだプロジェクト
   ブロックを軸受箱に着脱自在のキーパプレートにより解
   放可能に連結し、このプロジェクトブロックと軸受箱を
   介して作業ロールを軸線方向に移動させるようにしたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の作業ロール
   シフト圧延機。
5. 【請求項５】前記軸受箱は、前記プロジェクトブロック
   の上下方向の移動によりその肩部に係合可能な突起部を
   有し、これら突起部及び肩部の係合により前記ベンダー
   シリンダから前記作業ロールにベンダー力を付与するよ
   うにしたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   作業ロールシフト圧延機。
6. 【請求項６】前記ベンダーシリンダのラムの先端を各組
   の上下のプロジェクトブロックのそのベンダーシリンダ
   を内蔵していないプロジェクトブロックに突入させ、各
   組の上下のプロジェクトブロックを相互に連結すると共
   に、前記シフト手段のあるプロジェクトブロックを含む
   組については、ラムの先端に突部を設けかつそれが突入
   するプロジェクトブロックにその突部を収容しかつそれ
   を軸線方向に滑動自在に案内する凹溝部を設け、これに
   よりその組の上下のプロジェクトブロックを、ベンダー
   力により反発させながら軸線方向に移動可能に連結した
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の作業ロー
   ルシフト圧延機。
7. 【請求項７】前記シフト手段を組み込んだプロジェクト
   ブロックを軸受箱に着脱自在のキーパプレートにより解
   放可能に連結し、かつ４個の上プロジェクトブロックの
   各々に、各プロジェクトブロックをそれぞれのハウジン
   グに載置するための突起部を設け、ロール組替を可能に
   したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の作業
   ロールシフト圧延機。