JPH08112265A - コイルアレーおよび磁気共鳴撮像装置 - Google Patents

コイルアレーおよび磁気共鳴撮像装置

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JPH08112265A
JPH08112265A JP6204470A JP20447094A JPH08112265A JP H08112265 A JPH08112265 A JP H08112265A JP 6204470 A JP6204470 A JP 6204470A JP 20447094 A JP20447094 A JP 20447094A JP H08112265 A JPH08112265 A JP H08112265A
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coil
array
quadrature
magnetic resonance
resonance signal
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JP6204470A
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English (en)
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David A Molyneaux
エイ．モリニュークス デイヴィッド
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Original Assignee
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 コイル間の相互誘導係数を最小限に抑え、か
つ、より広い領域を撮像可能な磁気共鳴撮像装置を提供
する。 【構成】 複数の垂直方向成分感度コイルアレー30は、
複数の垂直方向成分感度コイル対501 〜50n を、その夫
々はループコイル52等対して垂直方向の無線周波数信号
に高感度なコイル、及びヘルムホルツコイル54等対して
水平方向の無線周波数信号に高感度なコイルを含んでい
る。コイル対501 〜50n の夫々のコイルは、コイル間の
重なりを最小限に抑えるような被覆量で重なてなる。そ
れにより、これらのコイル対により共鳴信号が直角位相
で獲得され、対応する夫々の受信器321 〜32n により復
調される。このコイル対の夫々が通過する重った領域か
らのデータは、画像表示用に再構成されビデオモニタ44
上に表示される。コイル対501 〜50n は、平面状基板58
あるいは湾曲した基板に沿って設置され、被検体の輪郭
を確定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気共鳴撮像装置に関
し、特に、無線周波数表面コイルを使用した医療診断用
磁気共鳴撮像装置に関する。また本発明は、分光、撮像
などの医療診断目的等以外の技術に利用される磁気共鳴
撮像装置に使用されるコイルアレーにも適用される。
【０００２】
【従来の技術】従来、磁気共鳴撮像方法は、被検体内の
選択されたダイポールの磁気共鳴を励起する工程と、ダ
イポールから出力された磁気共鳴信号を受信する工程が
含まれていた。このような磁気共鳴撮像方法の多くは様
々に応用され、磁気共鳴撮像装置の被検体受入部を囲ん
でいる円筒形ＲＦコイルなどの全体ＲＦコイルにより磁
気共鳴信号が受信される。また、他の応用例としては、
被検体が被検体受入部に受け入れられ共鳴している核か
ら出力された磁気共鳴信号を受信する時に、所望の領域
に隣接する被検体の表面に表面コイルが適用されるもの
もある。
【０００３】表面コイルは様々な形態で使用されてい
る。例えば、簡易なループ、長方形または円形のコイル
が磁気共鳴信号を受信するために使用されてきた。ルー
プコイルはそのループコイルに垂直な信号成分に対して
高感度であり、そのループコイルの平面の信号成分に対
して低い感度を示す。Ｓ／Ｎ比を高めるために、直角位
相表面コイルが使用され、コイルに垂直な信号成分およ
び平行な信号成分を受信して直角位相で所望の領域を検
査する。例えば、米国特許第4,918,388 号に対応してい
る特願平4-509109号（公表特許公報 平4-505713号）
は、構造が簡易化された磁気共鳴撮像のための直角位相
表面コイルに関するものであり、直角位相検出が可能
で、かつ被検体（患者）に不快感を与えることなく撮像
ができるようにコイルが被検体の撮像すべき部位に合致
するように構成されているものであるが、ループコイル
および平坦なヘルムホルツコイルを含んでおり、共に同
一の領域からの磁気共鳴信号を受信する。そしてそのル
ープコイルおよび平坦なヘルムホルツコイルは共に磁気
共鳴信号の垂直方向成分に高感度である。また、ループ
コイルおよび平坦なヘルムホルツコイルのうち一方の出
力の位相が90°シフトされ、２つの信号が合成される
と、Ｓ／Ｎ比が約√２だけ高まる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】より広い領域を検査す
るために、複数のループコイルにより構成されている表
面コイルが使用されている。例えば、ローマー、イーデ
ルスタインらの米国特許第4,825,162 号に対応している
特願平1-500882号（公表特許公報 平2-500175号）があ
る。これは、コイル内の雑音（Ｓ／Ｎ比）を最小限に
し、鮮明な画像が得られる磁気共鳴画像形成に関するも
のである。さらに詳しく言えば、複数のループコイルが
部分的に重なりあい隣接する領域を検査する。グローバ
ーにより数学的に説明されている「誘導係数計算法」
（１９４６）は、ローマー、イーデルスタイン特許に引
用されているが、隣接するコイルの相互誘導係数は、コ
イルがほんの少しだけ重なりあっている場合に最小限に
抑えられる。相互誘導係数が最小限に抑えられるように
重なりあったループコイルを使用することにより、より
広い領域の検査が可能であったが、この場合、全てのコ
イルは例えばリニアコイルであり、垂直方向の成分に高
感度である。そして直角位相検知は行われない。
【０００５】また、より広い領域を検査するための表面
コイル技術を利用したものには、互いに部分的に重なり
あっている複数のコイルが設置されている。しかしなが
ら、例えば、ループコイル間の相互誘導係数を最小限に
抑える被覆方法を取る代わりに、90°位相が異なるよう
に更なるリニアコイルが設置されている。それにより相
互誘導係数が排除される。例えば、ハイドらの米国特許
第4,721,913 号には、複数のリニアコイルが互いに隣接
するように設置されており、部分的に重なりあっている
領域を検査する。そのリニアコイルの極性は、垂直方向
成分感度コイルと平行方向成分感度コイルの各々の場合
で異なる。
【０００６】本発明は、上記課題を解決するコイルアレ
ーおよび磁気共鳴撮像装置を提供することを目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、磁気共
鳴撮像装置の被検体受入部内に設置されていて、検査領
域内の共鳴している核からの無線周波数共鳴信号を受信
するコイルアレーは、第１の直角位相コイル対と、第２
の直角位相コイル対を有し、前記第１の直角位相コイル
対は、前記検査領域の第１の小領域から送出され前記第
１の直角位相コイル対に垂直な共鳴信号成分に対して高
感度な第１の垂直方向成分感度コイルと、前記検査領域
の第１の小領域から送出され前記第１の直角位相コイル
対に平行な共鳴信号成分に対して高感度な第１の平行方
向成分感度コイルを含み、前記第２の直角位相コイル対
は、前記検査領域の第２の小領域から送出され前記第２
の直角位相コイル対に垂直な共鳴信号成分に対して高感
度な第２の垂直方向成分感度コイルと、前記検査領域の
第２の小領域から送出され前記第２の直角位相コイル対
に平行な共鳴信号成分に対して高感度な第２の平行方向
成分感度コイルを含み、前記第１および第２の小領域
は、部分的に重なりあっていることを特徴とする。
【０００８】本発明はさらに、一時的に安定した磁界を
検査領域を通過するように生成する主要磁界生成手段
と、前記検査領域を通過するように勾配磁界を選択的に
生成する勾配磁界生成手段と、前記検査領域に無線周波
数信号を出力し、前記検査領域内の選択された複数のダ
イポールが共鳴するように励起する共鳴励起手段と、前
記検査領域内に設置され、前記共鳴している核からの無
線周波数共鳴信号を受信するコイルアレーと、前記コイ
ルアレーと接続され、出力された磁気共鳴信号を復調す
る受信手段と、前記受信手段からの信号を画像表示用に
構成する画像再構成手段と、前記画像表示用信号を人間
に解読可能な表示に変換する表示手段とを有し、前記コ
イルアレーは、本発明によるコイルアレーを含んでいる
ことを特徴とする。
【０００９】また、本発明は、一時的に安定した磁界を
検査領域を通過するように生成する主要磁界生成手段
と、前記検査領域を通過するように勾配磁界を選択的に
生成する勾配磁界生成手段と、前記検査領域に無線周波
数信号を出力し、前記検査領域内の選択された複数のダ
イポールが共鳴するように励起する共鳴励起手段と、前
記検査領域内に設置され、前記共鳴している核からの無
線周波数共鳴信号を受信するコイルアレーと、前記コイ
ルアレーと接続され、出力された磁気共鳴信号を復調す
る受信手段と、前記受信手段からの信号を画像表示用に
構成する画像再構成手段と、前記画像表示用信号を人間
に解読可能な表示に変換する表示手段とを有し、前記コ
イルアレーは、前記検査領域の隣接する小領域からの直
角位相で磁気共鳴信号を同時に受信する直角位相コイル
アレー組立体を有し、前記受信手段は、前記小領域の夫
々からの信号を受信する隔離された複数の受信手段を有
していることを特徴とする。
【００１０】次に、図面を参照して、本発明によるコイ
ルアレーを備えた磁気共鳴撮像装置について説明する。
【００１１】
【実施例】図１には、本発明による磁気共鳴撮像装置が
示されている。その装置には、一時的に安定した磁界を
検査領域つまり中心の被検体受入部12を通過するように
生成する一次超伝導または誘導性マグネット10が含まれ
ている。勾配磁界生成コイル制御器16により制御される
勾配磁界生成コイル14は、選択的に磁界勾配つまり勾配
パルスを磁界を通過するように発生させる。無線周波数
出力器20は、無線周波数信号（パルス）を被検体受入部
12を囲んでいる無線周波数コイル22に出力する。無線周
波数出力器20および無線周波数コイル組立体は、一次誘
導性マグネットの磁界力で、被検体内の予め選択された
複数のダイポールの共鳴周波数を整合させるために同調
される。シーケンス制御器24は、無線周波数出力器20と
勾配磁界生成コイル制御器16を制御して、従来の磁気共
鳴撮像を実施する。
【００１２】複数の直角位相コイルアレー30は、共鳴信
号を被検体内の共鳴しているダイポールから受信する。
その直角位相コイルアレー30は、垂直方向の信号を対応
する複数の受信器321 、322 、... 32n に出力する。対
応する複数のデータメモリ341 、342 、... 34n は、受
信器321 、322 、... 32n により復調された磁気共鳴デ
ータ線を格納する。画像再構成器36は、複数のデータメ
モリ34からのデータ線を画像メモリ38に格納された夫々
重なりあっている画像に変換する複数の逆二次元フーリ
エ変換器を含んでいる。また、画像調整器40が複数の画
像を調整して組み合わせることもある。複数の解剖学的
マーカが、複数のコイルアレー30の直角位相コイル対の
共通の画像領域に沿っている様々な場所に設置され、画
像の調整が容易になる。さらにまた、コイル上の一つの
解剖学的マーカおよび参照用テーブルが、解剖学的マー
カと関連する夫々のコイルの空間での位置を認識するた
めに使用できる。ビデオ処理器42は、画像メモリ38から
選択された画像データをビデオモニタ44に表示するのに
適する形式に変換する。
【００１３】図２を参照すると、複数の直角位相コイル
アレー30は、正方形のループコイルの設置されている平
面と垂直な信号成分に対して高感度な２つの直角位相コ
イル対を含んでいる。２つの直角位相コイル対はさら
に、平坦なヘルムホルツコイルまたはダブルループコイ
ルの設置されている平面と平行な電磁気信号に対して高
感度な平行方向成分感度コイル541 、542 を含んでい
る。これら垂直方向の信号成分に対して高感度なコイル
と水平方向の信号成分に対して高感度なコイルは、実質
的に同一の視界を有するように設置されていて、ｚ軸
（縦方向）に垂直な重なりあっている領域56を含んでい
る。そして、それら４つの垂直方向および水平方向の信
号に高感度なコイルは、部分的に互いに重なりあってい
る。垂直方向成分感度コイル52および平行方向成分感度
コイル54は、薄膜誘電基板58の夫々正反対の面に設置さ
れているのが好ましい。
【００１４】垂直方向および水平方向の信号に高感度な
コイル52および54は、互いに垂直な（直角をなしてい
る）磁界に対して高感度である。真直角位相検知に利用
される夫々の垂直方向の信号成分に高感度なコイル対の
夫々のコイルは物理的に立体構造になるように設置され
ていて、垂直方向の信号成分に感度を示し、相互誘導係
数を最小限に抑える働きをする。コイルおよびコイルが
設置されている環境、またはコイルが使用される通常の
環境でさえ、その条件が不完全なために、２つのコイル
52、54は完全に直角をなすように設置されているわけで
はない。構造を簡易化するために、垂直方向要素感度コ
イル521 、522 は、ｚ軸（縦方向）に水平なループコン
ダクタ621 、622 に加えて、ループコンダクタ621 、62
2 に水平なコンダクタ601 、602 を含んでいる。可調整
リアクタンス641 、642 は、コンダクタ621 、622 に関
連しているコンダクタ601 、602 を通過する信号量を選
択的に調整する。そして、コイル52および54間の相互誘
導係数を最小限に抑える。また、可調整リアクタンス64
1 、642 に類似したリアクタンスを水平方向成分感度コ
イル54にさらにつけ加え、垂直方向成分感度コイル52に
関連する相互誘導係数を調整することもできる。
【００１５】図３には、垂直方向成分感度コイル52、特
に正方形のループコイル間の相互誘導係数の変化が示さ
れている。この相互誘導係数は、コイル間の距離または
被覆の度合いにより変化する。また、同図に示されるよ
うに、相互誘導係数は、コイルの被覆量を調節すること
により夫々の周波数に対して最小限に抑えられる。同様
にして、図４には水平方向成分感度コイル54の相互誘導
係数の変化が示されている。その相互誘導係数も対応す
るコイルの被覆量を調節することにより最小限に抑えら
れる。さらに図５には、夫々垂直な磁界に高感度な隣接
するコイル間の相互誘導係数の変化が示されている。そ
の相互誘導係数の変化は、垂直方向に設置されている性
質上、被覆量によるものではない。図３、４、５に示さ
れるように、コイルの物理的な大きさは調節され、コイ
ル間の接続幅つまり相互誘導係数を最小限に抑える。
【００１６】図６を参照すると、直角位相コイル対50の
垂直方向成分感度コイル52および水平方向成分感度コイ
ル54は相互接続され、単一出力信号を生成する。さらに
詳しくいうと、コイルに垂直な磁界に対して高感度のコ
イル52の夫々は整合回路70に接続されている。また、コ
イルに水平な磁界に対して高感度なコイル54は整合回路
72に接続されている。直角位相整合／移送シフト74は、
直角位相感度コイル対50の夫々のコイルの出力の位相を
夫々＋45°、−45°シフトして、その信号を単一出力信
号に整合する。出力信号の夫々は、複数の直角位相感度
コイルアレー30に設置され被検体受入部に挿入され出力
信号を増幅するためのプリアンプ76によって増幅され、
夫々の対応する受信器321 、322 、... 32n に送信され
る。
【００１７】図７を参照すると、複数の直角位相感度コ
イルアレー30は、複数の垂直方向成分感度コイル対5
01 、502 、... 50n を含んでいて、夫々のコイル対
は、平面つまりコイル表面に対して垂直な信号成分を受
信するコイル521 、522 、... 52nと、平面つまりコイ
ル表面に対して水平な信号成分を受信するコイル541 、
542、... 54n を含んでいる。上記のように構成されて
いて重なりあっている領域56は、隣接するコイル対5
01 、502 、... 50n の夫々の間に見うけられる。
【００１８】垂直方向成分感度コイル対は、実質的に正
方形に設計されている長方形のループコイルおよび平坦
なヘルムホルツコイルを含んでいるように図示されてい
るが、他の構造のコイルも考えられている。例えば、ル
ープコイルが正方形、長方形、円形、黄道形、またはこ
れらを組み合わせた形であってもよい。被検体の上下に
設置されるループコイルであるスピンターンループコイ
ルおよびダブルループコイルも使用可能である。平坦な
ヘルムホルツコイルの代わりに使用され、平面に対して
平行な方向の磁気共鳴信号に高感度なコイルは、蝶型コ
イルまたは平面状コイル対等であってもよい。
【００１９】図８を参照すると、複数の直角位相感度コ
イル対50は、平面状基板上に設置される必要はなく、む
しろ、コイル対50は、円筒形、黄道形または胴、膝、頭
部等の形に合致するように変形された基板上に設置され
る。首と背部間等の湾曲部分に対しては、例えば、被検
体の背部下の脊椎に沿って設置するために少なくともコ
イル対501 は平坦であり、コイル対502 は、被検体の首
に沿って設置されるために湾曲している必要がある。付
加される平坦な垂直方向成分感度コイル対は撮像領域を
延長し被検体の背部までおよぶ。同様にして、付加され
る湾曲した垂直方向成分感度コイル対は撮像領域を延長
し被検体の頭部までおよぶ。
【００２０】図９を参照すると、複数のヘルムホルツコ
イル541 、542 は、人体の構造、例えば眼球または膝の
形状に整合するように半分だけ曲げられている。そのよ
うな２つのヘルムホルツコイルは、80°で交差する表面
コイルに沿って設置されていて、ループコイル521 、52
2 は平坦である。
【００２１】図10を参照すると、夫々のコイル対は、肢
（外肢）の撮像のためにｚ軸に沿って（縦方向に）設置
されている平坦なループコイル521 、522 と、平坦では
ない（湾曲している）ヘルムホルツコイル541 、542 を
含んでいる。
【００２２】図11を参照すると、整合されたアナログ信
号をコイルから受信器32に出力する代わりに、受信器が
複数のコイルアレーのコイル52、54の夫々に提供され
る。その受信器は、受信した共鳴信号を復調してデジタ
ル化するデジタル受信器であることが望ましい。勿論、
ループコイルおよびヘルムホルツコイルからの信号が整
合されないで受信器に送信されるようなことがある場合
は、２倍の数の増幅器が必要となる。
【００２３】また、上記例に示されるように、被検体の
撮像される部分周辺に複数のコイルを設置するものもあ
る。例えば、図２に示されている平面状コイル対は、被
検体の上下にｚ軸（縦方向）に沿って設置することも可
能であり、それにより被検体（患者）の心臓を撮像する
こともできる。湾曲した複数のコイルアレーおよび平坦
な複数のコイルアレーの上記例の組み合わせは、被検体
の胴部、尾てい骨などの他の領域を検査する時に利用で
きる。ある距離をおいて設置されているコイル対は、ｘ
−ｙ平面上を回転することも可能である。それにより複
数のコイル組立体間に十分な距離を保つことができる。
それにより相互誘導係数を最小限に抑えられる。上記実
施例はまた、マルチチャンネル光学撮像用ダブルループ
コイルとして利用することにより、直角位相で夫々の核
が検知される。
【００２４】上記実施例により、無線周波数コイル組立
体22による磁気共鳴励起方法を述べたが、上記表面コイ
ルはトランジットモードにも利用可能である。
【００２５】
【発明の効果】本発明によりＳ／Ｎ比が高まり、信号獲
得回数が低減されるという利点がある。また、本発明に
は、コイルが所望の解剖領域に適合可能であるという利
点もある。さらに本発明には、複数のコイルが同時に共
通の領域からの信号を直角位相で受信するという利点も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の磁気共鳴撮像装置を示す図である。
【図２】図１の磁気共鳴撮像装置の直角位相コイルアレ
ーを示す詳細図である。
【図３】図２のループコイルの接続に関して、ｚ軸と垂
直な縁部に沿った異なる被覆量による周波数の変化を示
すグラフである。
【図４】図２の平坦なヘルムホルツコイルの接続に関し
て、ｚ軸つまり中心の軸と垂直な縁部に沿った異なる重
なり量による周波数の変化を示すグラフである。
【図５】図２の隣接するループコイルと平坦なヘルムホ
ルツコイルの接続による重なりの作用（影響）を示すグ
ラフである。
【図６】図２の直角位相コイル対の夫々におけるインタ
ーフェース回路を示す図である。
【図７】図２の直角位相コイル対よりも重なり度の大き
い直角位相コイル対を有するコイルアレーを示す図であ
る。
【図８】一方が平坦で被検体（患者）の脊椎下方に設置
され、他方が湾曲していて被検体の首に整合される複数
の直角位相コイル対を含む複数の直角位相コイルアレー
を示す図である。
【図９】磁気共鳴信号に高感度で平面に対して垂直なル
ープコイル対が一平面に設置され、約135 °に交差して
いる平面に沿って設置されているダブルループコイルに
より構成されている複数の直角位相コイルアレーを示す
図である。
【図１０】平坦なループコイルと湾曲しているヘルムホ
ルツコイルを含む複数の直角位相コイルアレーを示す図
である。
【図１１】複数のコイルアレーのインターフェース回路
を示す図である。
【符号の説明】
10 一次誘導性マグネット 12 被検体受入部（検査領域） 14 勾配磁界生成コイル 16 勾配磁界生成コイル制御器 20、22 共鳴励起手段 321 、322 、323 、324 、32n 受信器 341 、342 、34n データメモリ 36 画像再構成器 38 画像メモリ 40 画像調整器 42 ビデオ処理器 44 ビデオモニタ 501 、502 、50n 直角位相コイル対 521 、522 、52n 垂直方向成分感度コイル 541 、542 、543 、54n 平行方向成分感度コイル 56 被覆領域 58 薄膜誘電基板 601 、602 コンダクタ 621 、622 ループコンダクタ 641 、642 リアクタンス 70、72 整合回路 74 直角位相整合／移送シフト 76 プリアンプ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 磁気共鳴撮像装置の被検体受入部内に設
    置され、検査領域12内の共鳴している核からの無線周波
    数共鳴信号を受信するコイルアレーにおいて、該アレー
    は、 第１の直角位相コイル対501 と、 第２の直角位相コイル対502 を有し、 前記第１の直角位相コイル対501 は、前記検査領域12の
    第１の小領域から送出され前記第１の直角位相コイル対
    501 に垂直な共鳴信号成分に対して高感度な第１の垂直
    方向成分感度コイル521 と、 前記検査領域12の第１の小領域から送出され前記第１の
    直角位相コイル対501に平行な共鳴信号成分に対して高
    感度な第１の平行方向成分感度コイル541 を含み、 前記第２の直角位相コイル対502 は、前記検査領域12の
    第２の小領域から送出され前記第２の直角位相コイル対
    502 に垂直な共鳴信号成分に対して高感度な第２の垂直
    方向成分感度コイル522 と、 前記検査領域12の第２の小領域から送出され前記第２の
    直角位相コイル対502に平行な共鳴信号成分に対して高
    感度な第２の平行方向成分感度コイル542 を含み、 前記第１および第２の小領域は、部分的に重なりあって
    いることを特徴とするコイルアレー。
  2. 【請求項２】 請求項１記載のアレーにおいて、前記第
    １および第２の直角位相コイル対（501 、502 ) は相互
    誘導係数を最小限に抑える幅で重なりあっていて、かつ
    互いに接続されていることを特徴とするコイルアレー。
  3. 【請求項３】 請求項２記載のアレーにおいて、前記第
    １の垂直方向成分感度コイル521 は、単一ループコイル
    とダブルループコイルまたはスピンターンループコイル
    を有し、 前記第２の垂直方向成分感度コイル522 は、単一ループ
    コイルとダブルループコイルまたはスピンターンループ
    コイルを有し、 前記第１の平行方向成分感度コイル541 は、平坦なヘル
    ムホルツコイルと蝶型コイルまたは平面状コイル対を有
    し、 前記第２の平行方向成分感度コイル542 は、平坦なヘル
    ムホルツコイルと蝶型コイルまたは平面状コイル対を有
    していることを特徴とするコイルアレー。
  4. 【請求項４】 請求項２または３のいずれかに記載のア
    レーにおいて、前記第１および第２の直角位相コイル対
    （501 、502 ) の夫々に含まれる全ての前記コイルのう
    ちの少なくとも一つは、前記第１および第２の直角位相
    コイル対（501 、502 ) の直交性を電気的に整合する可
    調整非対称部（601 、602 ) を含んでいることを特徴と
    するコイルアレー。
  5. 【請求項５】 請求項１から４のいずれかに記載のアレ
    ーにおいて、該アレー30は平面に沿って延長されること
    を特徴とするコイルアレー。
  6. 【請求項６】 請求項１から４のいずれかに記載のアレ
    ーにおいて、該アレー30は湾曲している面に沿って延長
    されることを特徴とするコイルアレー。
  7. 【請求項７】 請求項１から４のいずれかに記載のアレ
    ーにおいて、該アレー30の第１の部分は平面に沿って延
    長され、前記アレーの第２の部分は湾曲している面に沿
    って延長されることを特徴とするコイルアレー。
  8. 【請求項８】 請求項１から７のいずれかに記載のアレ
    ーにおいて、前記第１、第２の直角位相コイル対（5
    01 、502 ) は、共通の平面に設置されている第１、第
    ２の垂直方向成分感度コイル（521 、522 ）と第１およ
    び第２のヘルムホルツコイル（541 、542 ）とを含んで
    いることを特徴とするコイルアレー。
  9. 【請求項９】 請求項１から８のいずれかに記載のアレ
    ーにおいて、該アレーはさらに、 第３の直角位相コイル対50n を有し、 前記第３の直角位相コイル対50n は、前記検査領域12の
    第３の小領域から送出され前記第３の直角位相コイル対
    50n に垂直な共鳴信号成分に対して高感度な第３の垂直
    方向成分感度コイル52n と、 前記検査領域12の第３の小領域から送出され前記第３の
    直角位相コイル対50nに平行な共鳴信号成分に対して高
    感度な第３の平行方向成分感度コイル54n を含み、 前記第２および第３の小領域は、部分的に重なりあって
    いることを特徴とするコイルアレー。
  10. 【請求項１０】 磁気共鳴撮像装置内の被検体受入部内
    に設置されていて、検査領域12内の共鳴している核から
    の無線周波数共鳴信号を受信するコイルアレーにおい
    て、該コイルアレーは、 最小限の相互誘導係数であるように設置され、かつ所望
    の領域の隣接する小領域を検査するように設置されてい
    る、第１の方向の磁気共鳴信号成分に対して高感度な複
    数第１のリニアコイル（521 、522 、... 52n ）と、 最小限の相互誘導係数であるように設置され、前記複数
    の第１のリニアコイルと最小限に接続され、かつ前記所
    望の領域の隣接する小領域を検査するように設置されて
    いる、前記第１の方向に垂直な第２の方向の磁気共鳴信
    号成分に対して高感度な複数第２のリニアコイル（5
    41 、542 、543 、... 54n ）とを有し、 前記隣接する小領域から出力される磁気共鳴信号は、直
    角位相で受信されることを特徴とするコイルアレー。
  11. 【請求項１１】 一時的に安定した磁界を検査領域12を
    通過するように生成する主要磁界生成手段10と、 前記検査領域12を通過するように勾配磁界を選択的に生
    成する勾配磁界生成手段（14、16）と、 前記検査領域12に無線周波数信号を出力し、前記検査領
    域内の選択された複数のダイポールが共鳴するように励
    起する共鳴励起手段（20、22）と、 前記検査領域12内に設置され、前記共鳴している核から
    の無線周波数共鳴信号を受信するコイルアレー30と、 前記コイルアレー30と接続され、出力された磁気共鳴信
    号を復調する受信手段32と、 前記受信手段32からの信号を画像表示用に構成する画像
    再構成手段36と、 前記画像表示用信号を人間に解読可能な表示に変換する
    表示手段（42、44）とを有し、 前記コイルアレー30は、前記請求項のいずれかに記載の
    コイルアレーを含んでいることを特徴とする磁気共鳴撮
    像装置。
  12. 【請求項１２】 請求項１１記載の装置において、該装
    置はさらに、 前記第１の垂直方向成分感度コイル521 および前記第１
    の平行方向成分感度コイル541 により受信された前記磁
    気共鳴信号成分の位相をシフトして合成する第１の合成
    手段74と、 前記第２の垂直方向成分感度コイル522 および前記第２
    の平行方向成分感度コイル542 により受信された前記磁
    気共鳴信号成分の位相をシフトして合成する第２の合成
    手段74とを含み、 前記受信手段は、 前記第１の合成手段74と接続されている第１の受信手段
    321 と、 前記第２の合成手段74と接続されている第２の受信手段
    322 とを含んでいることを特徴とする磁気共鳴撮像装
    置。
  13. 【請求項１３】 請求項１１記載の装置において、該装
    置はさらに、 前記第１の垂直方向成分感度コイル521 に接続され、受
    信した磁気共鳴信号を復調し、デジタル化する第１の受
    信手段323 と、 前記第１の平行方向成分感度コイル541 と接続され、受
    信した磁気共鳴信号を復調し、デジタル化する第２の受
    信手段324 と、 前記第２の垂直方向成分感度コイル522 に接続され、受
    信した磁気共鳴信号を復調し、デジタル化する第３の受
    信手段321 と、 前記第２の平行方向成分感度コイル542 と接続され、受
    信した磁気共鳴信号を復調し、デジタル化する第４の受
    信手段322 とを含んでいることを特徴とする磁気共鳴撮
    像装置。
  14. 【請求項１４】 一時的に安定した磁界を検査領域12を
    通過するように生成する主要磁界生成手段10と、 前記検査領域を通過するように勾配磁界を選択的に生成
    する勾配磁界生成手段（14、16）と、 前記検査領域12に無線周波数信号を出力し、前記検査領
    域内の選択された複数のダイポールが共鳴するように励
    起する共鳴励起手段（20、22）と、 前記検査領域12内に設置され、前記共鳴している核から
    の無線周波数共鳴信号を受信するコイルアレー30と、 前記コイルアレー30と接続され、出力された磁気共鳴信
    号を復調する受信手段32と、 前記受信手段32からの信号を画像表示用に構成する画像
    再構成手段36と、 前記画像表示用信号を人間に解読可能な表示に変換する
    表示手段（42、44）とを有し、 前記コイルアレー30は、前記検査領域12の隣接する小領
    域からの直角位相で磁気共鳴信号を同時に受信する直角
    位相コイルアレー組立体を有し、 前記受信手段は、前記小領域の夫々からの信号を受信す
    る隔離された複数の受信手段32を有していることを特徴
    とする磁気共鳴撮像装置。
  15. 【請求項１５】 請求項１４記載の装置において、 前記共鳴励起手段（20、22）は、前記直角位相コイルア
    レー組立体30と接続されている無線周波数出力手段20を
    含み、前記直角位相コイルアレー組立体30は出力モー
    ド、受信モードの両方で機能することを特徴とする磁気
    共鳴撮像装置。
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