JPH0810Y2 - コンパクト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】本考案は、化粧用のコンパクトケ
ースに関するものであり詳しくは、化粧筆を収納したコ
ンパクトに関するものである。 【従来の技術】従来この種のコンパクトは短かい筆を内
部に収納するものがほとんどであった。 【考案が解決しようとする課題】「従来の技術」欄で述
たコンパクトと化粧筆の関係は、 １）大きな筆を入れる場合のコンパクトは大きくなり、 ２）小さなコンパクトの場合は小さな筆をいれる。であ
った。本考案は従来の技術の有するこのような問題点に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
小さなコンパクトに大きな筆を外観を損わずに収納出来
るコンパクトを提供しようとするものである。 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案におけるコンパクトは、鏡枠（１）と中枠
（２）を後端で回動自在に枢着し、鏡枠（１）と中枠
（２）の外側を上蓋（３）と下蓋（４）でそれぞれ被っ
たコンパクトにおいて、上蓋（３），下蓋（４）の前部
側面を切欠（３１），（４１）し、該切欠部（３１），
（４１）によって形ち造られた孔に合せて中枠（２）の
側部に設けた切欠部（２２）と、又、中枠（２）の上面
前部に係止片（７ａ）（７ｂ）の挿脱自在である孔（２
１ａ），（２１ｂ）を設け、該切欠部（２２）に挿入自
在な化粧筆（６）と、該鏡枠（１）の前端に固定され
た、先端は内側に向けて突設（７ａ１）（７ｂ１）さ
れ、下方に向けて相対して設けられた２枚の片（７ａ）
（７ｂ）で構成される係止片（７）からなる構成とし
た。 【作用】１）化粧筆（６）を孔（２２）に挿入し、上蓋
（３）を閉ると鏡枠（１）に固定されている係止片（７
ａ），（７ｂ）は、中枠（２）の上面前部に設けた孔
（２１ａ），（２１ｂ）に侵入し化粧筆（６）の両側に
下降して来て挟み付け、先端の突設部（７ａ１），（７
ｂ１）が化粧筆の最も太い部分を乗越てひっかかり上蓋
を閉める。 ２）閉た状態で化粧筆（６）を引き抜けば係止片（７）
に抵抗がなくなるから蓋をあけることができる。 ３）閉た状態で化粧筆（６）を挿入すれば、１）と同じ
状態で上蓋（３）は開かなくなる。 【実施例】実施例について、図面を参照して説明する。
円形の懐中時計型のコンパクトで竜頭の部分を引き抜く
と蓋があく、本体部（鏡枠、中枠、上蓋、下蓋、等）は
すべて金属の薄板でプレス加工してある。筆は楕円形の
断面形状で基部の竜頭形の飾り（６２）と、アルミ薄板
製の楕円筒に縦孔（６４）のあけてある外筒（６１）
と、外筒（６１）の先端から出入する穂先部（６３）
と、穂先部の後部と連結して該縦孔（６４）から突出し
ている押し部（６５）からなっている。押し部（６５）
を縦孔（６４）に習ってスライドさせると、穂先部（６
３）は外筒（６１）の先端から突出、又は、没入する。
本体部は後端部で中枠（２）と開閉自在に蝶番により枢
着され中心には鏡用の穴（１１）を設け、前部には係止
片（７ａ）（７ｂ）を取り付ける孔（１２ａ），（１２
ｂ）を設け、更に、先端部は化粧筆（６）を挿入するた
めの逃凹部が設けられている鏡枠（１）と、上面左右に
半円形の化粧料収納凹部（２３ａ）（２３ｂ）を設け、
前端側面には化粧筆（６）を出し入れする切欠部（２
２）を設け、上面前部には係止片（７ａ）（７ｂ）の出
没用の孔（２１ａ）（２１ｂ）を設けた中枠（２）と、
鏡枠（１）の外側を被い前部に切欠部（３１）を設けた
上蓋（３）と、中枠（２）の外側を被い前部に切欠部
（４１）を設けた下蓋（４）と、該切欠部（２２）に挿
入された化粧筆（６）の下部を受る受板（８）と、他に
鏡枠（１）の穴（１１）に落し込んで貼り付た鏡（５）
と、蝶番の芯金からなっている。 【考案の効果】本考案は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。 １）化粧筆の抜取りと開蓋が一動作で終る。 ２）外側に化粧筆の基部が突出しているので、比較的長
い化粧筆が収納できる。 ３）本実施例に採用した懐中時計形などにはもってこい
の機構でデザイン上にも問題はない。

【図面の簡単な説明】 図はすべてこの考案の一実施例の図で、第１図は拡大開
蓋斜視図。第２図は一部抽出拡大縦断面図。 符号の説明 １． …鏡枠 １１． …鏡枠 鏡用穴 １２ａ．…鏡枠 係止片７ａ用孔 １２ｂ．…鏡枠 係止片７ｂ用孔 ２． …中枠 ２１ａ．…中枠 係止片７ａ用孔 ２１ｂ．…中枠 係止片７ｂ用孔 ２２． …中枠 切欠部 ２３ａ．…中枠 化粧料収納凹部 ２３ｂ．…中枠 化粧料収納凹部 ３． …上蓋 ３１． …上蓋 切欠部 ４． …下蓋 ４１． …下蓋 切欠部 ５． …鏡 ６． …化粧筆 ６１． …化粧筆 外筒 ６２． …化粧筆 基部（竜頭部） ６３． …化粧筆 穂先部 ６４． …化粧筆 縦孔部 ６５． …化粧筆 押し部 ７． …係止片 ７ａ． …係止片 左 ７ｂ． …係止片 右 ７ａ１．…係止片 左突部 ７ｂ１．…係止片 右突部 ８． …受け板

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １．鏡枠（１）と中枠（２）を後端で開閉自在に枢着
   し、該鏡枠（１）と中枠（２）の外側を上蓋（３）と下
   蓋（４）とでそれぞれ被ったコンパクトに於て、上蓋
   （３）と下蓋（４）の前部側面を切欠（３１），（４
   １），し、該切欠部（３１），（４１），によって形造
   られた孔に合せて中枠（２）の側部に設けた切欠部（２
   ２）と、又、中枠（２）の上面前部に係止片（７ａ）
   （７ｂ）の挿脱自在である孔（２１ａ）（２１ｂ）を設
   け、該切欠部（２２）に挿入自在な化粧筆（６）と、該
   鏡枠（１）の前端に固定された、先端部は内側に向けて
   突設（７ａ１）（７ｂ１）され、下方に向けて相対して
   設けられた２枚の片（７ａ）（７ｂ）で構成される係止
   片（７）からなるコンパクト。