JPH08108513A - 装飾板 - Google Patents

装飾板

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JPH08108513A
JPH08108513A JP6272994A JP27299494A JPH08108513A JP H08108513 A JPH08108513 A JP H08108513A JP 6272994 A JP6272994 A JP 6272994A JP 27299494 A JP27299494 A JP 27299494A JP H08108513 A JPH08108513 A JP H08108513A
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Teiichi Suzuki
禎一 鈴木
Shiro Sakamoto
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 装飾板1は、複数の孔2を有する板状体3が
透光性合成樹脂材4に埋設されており、装飾板1の表面
5と板状体3との間には複数の異なる色彩の透光性着色
合成樹脂材からなる各色彩領域6a、6b、6c・・・
6nが輪郭部7によって相互に隔てられ、層方向に配さ
れて構成された色彩模様層6が設けられている。 【効果】 色彩模様層の模様が表裏両面から視認でき、
板状体の孔を通して裏側面から見える模様は表側から見
える模様と趣を異にするものであって優れた装飾効果を
奏すると共に、板状体によって補強されているので強度
が高く耐久性に優れており、屋外装飾用途に好適に利用
され得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透光性を有する合成樹脂
材を用いた装飾板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の道路標識や看板、歩道橋の目隠し
板等は単に金属製板にデザインパンチングしたものや、
単に合成樹脂板(或いは積層板)の単体が用いられてい
た。しかしながら、近年、街の景観が重視されてきてお
り、観光地だけでなく通常の市街地においても道路や道
路標識、公共建築物の壁等にもある種の装飾性が要求さ
れてきている。
【0003】一方、合成樹脂製ステンドグラスの如き、
透光性合成樹脂材を用いた装飾板が従来から知られてお
り(例えば実公平5−20556号、特開昭62−19
9441号等)、これらは窓、壁、天井等に嵌め込んで
用いられて室内の装飾に効果を発揮している。
【0004】そこで、上記従来の装飾板を前記屋外用途
にも利用して公共建築物に装飾性を付与し、街の景観を
整えることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装飾板は、合成樹脂材の注型により単に複数の合成
樹脂層が積層されて構成されたものであったり、或いは
上記合成樹脂の中に強度向上材としてガラス繊維製の織
布、不織布等の補強材が埋設されたものであり、前者は
合成樹脂そのものの強度を有するにすぎず強度的に不充
分であり、また後者は補強材が埋設されてはいるものの
やはり環境劣悪な屋外で使用するには強度的に未だ不充
分であり、いずれも耐久性において満足できるものでは
ない。
【0006】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
上記従来の欠点を解消し、屋外用途に用いても破損しに
くく耐久性、装飾性に優れた装飾板を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明装飾板は、(1)
複数の孔を有する板状体が合成樹脂材に埋設されてなる
装飾板であって、該装飾板においてその表面と板状体と
の間には複数の色彩領域の組み合わせによって意匠が形
成された色彩模様層が設けられていることを特徴とする
装飾板、(2)板状体の複数の孔がその大きさの違いの
組み合わせ、及び/又はその配置の仕方によって模様を
形成しており、該模様が色彩模様層の模様と同調してい
る上記(1)記載の装飾板、(3)色彩模様層が、透光
性着色合成樹脂材からなる複数の異なる色彩領域の各色
彩領域が、不透光性又は透光性着色合成樹脂材で構成さ
れた輪郭部で隔てられ、互いに層方向に隣接して設けら
れて構成されたものである上記(1)又は(2)記載の
装飾板を要旨とする。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図面は本発明装飾板の一例を示す図であ
り、図1は装飾板の一部切欠斜視図、図2は装飾板の縦
断面図である。本発明装飾板1は、例えば図1〜図2に
示すように、複数の孔2を有する板状体3が透光性合成
樹脂材4に埋設されており、装飾板1の表面5と板状体
3との間には複数の色彩領域6a、6b、6c・・・6
nの組み合わせによって意匠が形成された色彩模様層6
が設けられている。互いに隣り合う色彩領域、例えば6
aに対して6b、6c・・・6nは、通常、異なる色彩
からなるが、これに限られずともよい。透光性合成樹脂
材4は板状体3の孔2の内部にも入り込んでいても、更
に板状体3上面に層を形成していてもよい。
【0009】上記板状体3としては、アルミニウム板、
鋼板、亜鉛板、鉛板、鉄板等の金属板を用いることがで
き、また例えば表面が金属鏡面を有する不透明なプラス
チック板等を用いることもできる。板状体3の厚みは任
意であるが、好ましくは1.5mm以下である。
【0010】板状体3の複数の孔2の大きさの組み合わ
せ及び配置の態様としては、図3(a)、(b)に示す
ように、全て均等な大きさ(例えば径がR)で縦、横の
方向に各々均一な周期(孔の中心間の周期)λ1 、λ2
で規則正く配置されていてもよいが、図3(c)に示す
ように、相互に異なる2種以上の大きさの孔2が全体と
しては縦、横の方向に各々均一な周期(孔の中心間の周
期)λ1 、λ2 で規則正しく配置されていて、例えば、
大きさ(径)Rの孔2の群21と、大きさ(径)rの孔
2の群22のうち群21の輪郭21aが模様を形成して
おり、該模様は色彩模様層6の模様と輪郭形状、位置共
に同調しているのが好ましい。
【0011】また、図3(d)に示すように、λ1 、λ
2 で規則正く配置されている径rの複数の小孔の間に、
径R(>r)の孔が所定の模様を形成するように配置さ
れていて、該径Rの孔の配置の仕方によって、径Rの群
で模様を形成していてもよい。
【0012】ここで「同調」とは、板状体3と色彩模様
層6の各面に沿う方向の位置が略一致していることをい
う。即ち具体的には、孔群21の輪郭21aの形状、位
置は色彩模様層6の模様の輪郭の形状、位置と必ずしも
厳密に一致することを要するものではなく、僅かであれ
ばどちらかが多少大きくても小さくてもよく、また或い
は僅かであれば位置的に板状体3や色彩模様層6の面と
平行な方向にズレていてもよい。
【0013】また本発明においては、図3(e)に示す
ように、板状体の複数の孔2が全て均等な大きさ(例え
ば径がR)であって、その配置の仕方によって模様を形
成しており、該模様が色彩模様層6の模様と輪郭形状、
位置共に同調しているのも好ましい態様の一つである。
ここでも「同調」とは上記したと同様、板状体3と色彩
模様層6の各面に沿う方向の位置が略一致していること
をいう。
【0014】孔2の配置の仕方によって模様を形成して
いるとは、例えば孔2が緊密に集合してなる孔群23
と、該孔群23より疎に孔2が集合してなる孔群24と
を組合わせる等、相互に孔の存在密度を異ならしめるこ
とによって密度の異なる孔群の間にできる境界線からな
る輪郭23aによって模様を形成している等の場合をい
う。
【0015】また、孔2の形状としては例えば円、楕
円、四角、三角、星形等、如何なる形状でもよい。そし
て孔2の大きさとしては、模様の形、装飾板の大きさ等
によって異なるので一概には言えないが、孔2の形状が
例えば円、楕円である場合にはその径(楕円の場合は長
径)、四角である場合にはその一辺が通常、1〜10m
mが好ましく、また孔2の形状が三角や星形等の場合
は、その最大径が1〜10mmが好ましい。
【0016】また孔2の板状体3全体に対して占める面
積の割合としては、板状体3における空孔率が1〜95
%の範囲とするのが好ましい。
【0017】孔2において、孔と、該孔と最も近い孔と
の間隔は1〜10mm程度が好ましい。
【0018】透光性合成樹脂材4は光を透過できればよ
く透明でも半透明でもよいが、透明が好ましい。また透
光性を失わない範囲で着色顔料や染料等によって着色さ
れていてもよいが無着色であるのが好ましい。透光性合
成樹脂材4としては、例えば不飽和ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アクリル変成ポリウレタ
ン樹脂等を用いることができるが、なかでも不飽和ポリ
エステル樹脂を用いるのが好ましい。尚、本発明におい
て透光性合成樹脂材は上記に限られるものではない。
【0019】色彩模様層6は複数の色彩領域の組み合わ
せによって意匠が形成されてなるものであって、例えば
図4に示すように、複数の異なる色彩の透光性着色合
成樹脂材からなる各色彩領域6a、6b、6c・・・6
nが、不透光性又は透光性着色合成樹脂材で構成された
輪郭部7で隔てられ、互いに層方向に配されて所定の色
彩模様を形成してなるもの(図4(a))、複数色の
着色合成樹脂層からなる各色彩領域6a、6b、6c・
・・6nが、転写等の手段により互いに層方向に配され
て所定の色彩模様を形成してなるもの(図4(b))、
透光性合成樹脂材の層4に入れられる透光性を有する
シート状基材8に印刷やインクジェット等の手段で各色
彩領域6a、6b、6c・・・6nが所定の色彩模様を
形成してなるもの(図4(c))等が挙げられる。
【0020】次に、上記〜の各色彩模様層を形成す
る方法の説明を含む、本発明の装飾板1の製造方法につ
いて、図5〜図7を用いて説明する。尚、図においては
便宜上一部を除いて断面図のハッチングは省略してあ
る。図5に示すように、先ず、所望する所定のデザイン
通りの模様を孔2によって表現した板状体3を用意す
る。板状体3は未だ孔のない板状基板に穿孔により孔2
を設けたものであっても、或いは型を用いて孔2を一体
的に有する板状体3を成形により得たものであってもよ
い。
【0021】次いで、型9内に液状の透光性合成樹脂材
を注入した後、上記板状体3を載置し、透光性合成樹脂
材の層41を形成する。図5〜図7は、板状体3が上記
層41にやや沈み込み、孔2から層41の一部が板状体
3上面に出た状態にまでさせた例を示す。板状体3は、
透光性合成樹脂材の層41の上面に浮かせる様に載置し
ても、該層41中に完全に沈み込ませる状態にしてもよ
い。
【0022】次いで、上記板状体3の上面に色彩模様層
6を設けるのであるが、色彩模様の境界又は輪郭部は、
板状体3の孔2のない位置に形成されるのが好ましい。
こうすることによって、孔を通して見てもも違和感のな
い自然な色彩模様が得られる。また色彩模様層6を設け
る方法は前記した色彩模様層6の〜の態様のいずれ
が採用されるかによって異なる。以下に上記〜の各
場合について順に説明する。尚、色彩模様層6を設ける
以前に、板状体の上面に更に液状の透光性合成樹脂材を
注入して幾分ゲル化せしめて透光性合成樹脂材の層(図
示せず)を設けてもよい。その場合は色彩模様層6は上
記板状体上面の透光性合成樹脂材の層の上面に設けられ
る。以下の説明は色彩模様層6を板状体3の上面に直接
設ける場合に関するものである。
【0023】色彩模様層6として前記を採用した場合
には、板状体3の上面にまず、板状体3の孔2で形成さ
れた模様に従い且つ該模様に合致させるように決められ
た所定の色彩配置に従って、各色彩領域の輪郭部7をチ
クソトロピー性の高い液状の合成樹脂材で土手状に形成
する。この作業は、板状体3の孔2によって形成された
模様の基となる所定のデザインを見ながら、デザイン通
りの模様、色彩を表現するよう、色彩の具合、配色の仕
方等を考慮しながら行なわれる。
【0024】輪郭部7は透明でも不透明でもよく、また
無色でも着色されていてもよい。着色されたものとして
は着色顔料や染料等を添加した合成樹脂材で構成された
もの等が挙げられる。輪郭部7を形成する合成樹脂材と
しては透光性合成樹脂材の層41等を形成する樹脂と同
様のものを用いることができる。チクソトロピー性の高
い液状の合成樹脂材としては元来から高チクソトロピー
性を有するものでもよいが、無水ケイ酸、水添ヒマシ油
のゲル化物等のチクソトロピー付与剤を添加してなるも
のでもよい。
【0025】次いで上記輪郭部7で区画形成された窪み
状の各領域61 、62 、63 ・・・6n に、所定の色彩
を有する液状の透光性着色合成樹脂材を注入してゲル化
させ、色彩領域6a、6b、6c・・・6n及び輪郭部
7からなる色彩模様層6を形成する。
【0026】色彩模様層6を構成する透光性着色合成樹
脂材は透光性合成樹脂材に例えば所定の色彩を有する着
色顔料や染料等が添加されて着色されてなるものであ
る。該透光性着色合成樹脂材の樹脂としては、上記透光
性合成樹脂材の層41等を構成する樹脂と同様のものを
用いることができる。
【0027】そしてその後、上記色彩模様層6の上面に
液状の透光性合成樹脂材を注入して完全にゲル化させて
透光性合成樹脂材の層42を形成することによって本発
明の装飾板1を得る。
【0028】色彩模様層6として前記を採用した場合
には、図6に示すように、予め板状体3の孔2で形成さ
れた模様の輪郭に略合致する輪郭を有し且つ該模様に合
致させるように決められた所定の色彩配置に従って配色
された、各色彩領域6a、6b、6c・・・6nからな
る色彩模様を着色合成樹脂を用いて合成樹脂製シート
(フィルムでもよい)等の基材10にスクリーン印刷等
により多色印刷してなる着色合成樹脂層11を設けた転
写シート12を用意しておき、この転写シート12の着
色合成樹脂層11を板状体3の孔2で形成された模様と
略合致するように、及び該模様に合致するように決めら
れた色彩配置になるように位置決めして板状体3の上面
に転写、基材10を剥離して着色合成樹脂層11からな
る各色彩領域6a、6b、6c・・・6nで構成された
色彩模様層6を形成する。その後、前記と同様にして色
彩模様層6の上面に液状の透光性合成樹脂材を注入して
完全にゲル化させて透光性合成樹脂材の層42を形成す
ることによって本発明の装飾板1を得る。
【0029】上記転写シートの基材としては、例えば市
販のポリエステルフィルム等を用いることができる。ま
た基材への着色合成樹脂層の形成手段もスクリーン印刷
に限らず公知の種々の印刷手段を用いることができる。
転写シートにおける着色合成樹脂層の着色合成樹脂の厚
みは透光性を有する範囲であり、着色合成樹脂の光透過
物性によって決められる。
【0030】転写シートを用いた着色合成樹脂層の転写
作業は、透光性合成樹脂材の層41や、板状体3の上面
に更に透光性合成樹脂材の層を設ける場合はその層が完
全にゲル化する以前であって表面に幾らかタック性(粘
着性)が残っている状態の時に行なうのが良好な転写性
を呈するので好ましい。しかし本発明ではこの場合に限
定されず、要は着色合成樹脂層が板状体3(又は板状体
3上面の透光性合成樹脂材の層)の上面に転写されて色
彩模様層6を形成できればよい。
【0031】また、色彩模様層6として前記を採用し
た場合には、特に図示しないが、予め板状体3の穴2で
形成された模様の輪郭に略合致する輪郭を有し且つ該模
様に合致させるように決められた所定の色彩配置に従っ
て配色された、各色彩領域6a、6b、6c・・・6n
からなる色彩模様を着色インキを用いて和紙や織布、不
織布、或いはガラス繊維製織布、ガラス繊維製不織布等
の、透光性合成樹脂材の層4に入れられる透光性を有す
る基材8にインクジェットやスクリーン印刷等の手段に
よりインキ層からなる多色模様を形成してなる模様形成
基材を用意しておき、この模様形成基材をそのインキ層
で構成される多色模様を板状体3の孔2で形成された模
様の輪郭と略合致するように、及び該模様に合致するよ
うに決められた色彩配置になるように位置決めして板状
体3の上面に載置して模様形成基材からなる色彩模様層
6を形成する。その後、前記と同様にして色彩模様層6
の上面に液状の透光性合成樹脂材を注入して完全にゲル
化させて透光性合成樹脂材の層42を形成することによ
って本発明の装飾板1を得る。尚、上記多色模様とは、
2色以上の複数色からなる模様をいうものであり、必ず
しも多色であることを要しない。
【0032】本発明においては、透光性合成樹脂材の層
41、42、また板状体3の上面に透光性合成樹脂材の
層を設ける場合は該層、及び色彩模様層6を複数の透光
性着色合成樹脂材の領域の組み合わせで構成する場合は
該色彩模様層6のうち、任意の1層以上に、屈折率が合
成樹脂材と同じか近似している透光性補強材を混入せし
めることができる。こうすると装飾板の透光性に悪影響
を与えずに装飾板全体の強度向上が図れる利点がある。
【0033】透光性補強材の形態は繊維状であってもビ
ーズ状であっても或いはパウダー状であってもチョップ
状であってもよく、また材質は比較的強度が高く且つ上
記屈折率の条件を満たすものであればガラス、合成樹脂
等如何なるものでもよい。透光性補強材としては具体的
には例えばガラスファイバー、ポリプロピレン、ビニロ
ン、ナイロン、テトロン等の合成繊維、或いはこれらの
繊維を用いた織布、不織布等を用いることができる。
【0034】以上の本発明の装飾板の製造方法に関する
説明は、板状体3の孔2が孔の配置の仕方によって模様
を形成してなる場合のものであるが、板状体3として孔
2が異なる孔の大きさの組み合わせによって模様を形成
してなるものを用いた場合も、用いる板状体の孔の態様
が異なることを除いては板状体3の孔2によって形成さ
れた模様に色彩模様層6の模様を同調させる点について
は上記と全く同様であり、製造工程も全く同様である。
尚、板状体3の孔2がその大きさも配置も均一であるよ
うな板状体を用いた場合は、孔2と色彩模様層6との位
置関係は任意である。
【0035】本発明においては、装飾板1はその少なく
とも片面が、光を乱反射することができる凹凸が設けら
れたものであってもよい。この凹凸は規則的であっても
不規則であってもよいが、不規則な方が装飾性が高く好
ましい。このような不規則な凹凸を設けるには、装飾板
1を製造するにあたって、例えば型9の表面に凹凸を設
けたりしておき、その上面に液状合成樹脂材を注入する
方法を採用することができる。これによって片面が凹凸
状に形成されるから、両面に凹凸を形成したい場合は、
上記した所定の工程を経て、最後に注入した液状透光性
合成樹脂材が完全にゲル化して層42を形成する前に、
該層42となる透光性合成樹脂材の上面に凹凸面を有す
る上型を載置して必要に応じて押型で押して層42とな
る透光性合成樹脂材を完全にゲル化せしめる。
【0036】装飾板1が少なくとも片面に光を乱反射す
る程度の凹凸が設けられている場合は、表面にきらびや
かさを有せしめると共に色彩模様層の色の深みを増すこ
とができ、装飾効果を更に高めることができる。
【0037】本発明の装飾板は、比較的高い強度と耐衝
撃性等の耐久性を要する、劣悪な環境下で使用される歩
道橋の目隠し板、高速道路の案内板、車道と歩道との仕
切り板として好適に用いられて、優れた装飾効果を発揮
する。勿論、従来の装飾板の使用用途に用いられても、
より高い強度と耐衝撃性を有するために、例えば割れた
時に大きな破片が脱落するようなこともなく安全性が高
い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の装飾板
は、複数の孔を有する板状体が透光性合成樹脂材に埋設
されていると共に、装飾板表面と板状体との間に複数の
色彩領域の組み合わせによって意匠が形成された色彩模
様層が設けられて構成されているので、板状体によって
装飾板全体の強度と耐衝撃性が補強されているので耐久
性において優れた効果を奏すると共に、該板状体は複数
の孔を有しているので該孔を通して上記色彩模様が装飾
板の表裏両面から視認でき、優れた装飾効果をも兼ね併
せて奏する。従って、耐久性と装飾性の双方を要求され
る用途に用いられた場合はその効果を充分に発揮するこ
とができる。
【0039】また上記装飾板において、板状体の複数の
孔がその大きさの違い、又はその配置の仕方によって模
様を形成しており、該模様が色彩模様層の模様と同調し
ている場合は、板状体の孔自体でも模様を形成してお
り、該模様によって色彩模様層の模様の形状が更に明瞭
になるので、該模様の主題が何であるかが把握し易くな
り、その結果、模様に対する注目度を向上する効果を奏
する。更に、板状体側の面から見た場合、孔を通して見
える色彩模様となり、他方から見たのと同じ模様、色彩
であっても、全く趣きの異なったものとなり、装飾性の
効果を一段と増大させる。
【0040】また、上記装飾板において、色彩模様層
が、透光性着色合成樹脂材からなる複数の異なる色彩領
域の各色彩領域が、合成樹脂材で構成された輪郭部で隔
てられ、互いに層方向に隣接して設けられて構成された
ものである場合は、立体感に富んだ色彩模様を現出する
ことができる。また色彩模様層の色彩部分が厚いので、
透光性を損なわずに深みのある色彩が現出できる効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装飾板の例を示す一部切欠斜視図であ
る。
【図2】本発明の装飾板の例を示す縦断面図である。
【図3】板状体の孔の大きさ及び配置の態様を示す図で
ある。
【図4】色彩模様層の態様を示す図である。
【図5】色彩模様層が図4(a)の態様の場合の本発明
装飾板の製造方法について説明するための説明図であ
る。
【図6】色彩模様層が図4(b)の態様の場合の本発明
装飾板の製造方法について説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1 装飾板 2 板状体の孔 3 板状体 4 透光性合成樹脂材 5 装飾板表面 6 色彩模様層 6a、6b、6c・・・6n 色彩領域 7 輪郭部 8 透光性を有するシート状基材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の孔を有する板状体が合成樹脂材に
    埋設されてなる装飾板であって、該装飾板においてその
    表面と板状体との間には複数の色彩領域の組み合わせに
    よって意匠が形成された色彩模様層が設けられているこ
    とを特徴とする装飾板。
  2. 【請求項2】 板状体の複数の孔がその大きさの違いの
    組み合わせ、及び/又はその配置の仕方によって模様を
    形成しており、該模様が色彩模様層の模様と同調してい
    る請求項1記載の装飾板。
  3. 【請求項3】 色彩模様層が、透光性着色合成樹脂材か
    らなる複数の異なる色彩領域の各色彩領域が、不透光性
    又は透光性着色合成樹脂材で構成された輪郭部で隔てら
    れ、互いに層方向に隣接して設けられて構成されたもの
    である請求項1又は2記載の装飾板。
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