JPH08108180A - アルカリイオン整水器 - Google Patents

アルカリイオン整水器

Info

Publication number
JPH08108180A
JPH08108180A JP6245324A JP24532494A JPH08108180A JP H08108180 A JPH08108180 A JP H08108180A JP 6245324 A JP6245324 A JP 6245324A JP 24532494 A JP24532494 A JP 24532494A JP H08108180 A JPH08108180 A JP H08108180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
electrolysis
switching element
electrolytic cell
temperature rise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6245324A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3635690B2 (ja
Inventor
Noriyoshi Nagase
徳美 永瀬
Koji Kinoshita
浩二 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP24532494A priority Critical patent/JP3635690B2/ja
Publication of JPH08108180A publication Critical patent/JPH08108180A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3635690B2 publication Critical patent/JP3635690B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 関連回路素子を含めてスイッチング素子の故
障を自動的に検出し、故障発生時には電解槽の過熱事故
を未然に防止することのできるアルカリイオン整水器を
提供することを目的とする。 【構成】 残留塩素、不純物等を除去する浄水器と、こ
の浄水器の下流側に配置された電解槽6と、この電解槽
6の電圧をFET26により調整する電源部19Bと、
電解槽6および電源部19Bを制御するコントローラ1
8Bとを備えた連続電解するアルカリイオン整水器であ
って、FET26の故障を自動的に検出する故障検出手
段41を備える。また、FET26の故障時には電解槽
6の温度上昇を停止させる温度上昇停止制御手段42を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水道水、井戸水等の原
水を電気分解して、食用、飲用として利用するアルカリ
イオン水を製造すると共に、化粧水、殺菌洗浄水等とし
て利用する酸性水を製造する連続電解方式のアルカリイ
オン整水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、連続電解方式のアルカリイオン整
水器が普及しつつある。このアルカリイオン整水器は、
電解槽内で水道水等の原水を電気分解し、陽極側に酸性
イオン水を生成し、陰極側にアルカリイオン水を生成す
るものである。
【0003】以下に、従来のアルカリイオン整水器につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0004】図6は一般的なアルカリイオン整水器を示
す構成図である。図6において、1は水道水等の原水を
通水する原水管、2は原水管1と接続されたアルカリイ
オン整水器、3は給水、断水を行う給水電磁弁、4は原
水中の残留塩素を除去する活性炭や一般細菌、不純物を
取り除く中空糸膜などを内部に備えた浄水器、5は浄水
器4を通過してきた水の流量を計測して流量を示す信号
(流量信号)aを出力する流量センサー、6は浄水器4
の下流側に配置されて、流量センサー5を通過してきた
水を電気分解する電解槽、7は電解槽6を2分し電極室
を形成する隔膜、8、9は隔膜7で2分された各電極室
に配置された電極板、10はアルカリイオン水を吐水す
る吐出管、11は電気分解で得られるアルカリイオン水
および酸性イオン水の流量割合を調整するための絞り、
12はアルカリイオン整水器2が浄水機能のみで使用さ
れる場合の捨て水を止水するための酸性水止水電磁弁、
13は酸性イオン水を吐水する吐水ホース、14は電解
槽6内の滞留水や電極洗浄時のスケールを溶解した洗浄
水を排水するための排水電磁弁、15は電解槽6内の滞
留水や洗浄排水を放出する排水ホース、16は電源投入
プラグ、17は使用者の操作入力および使用者への表示
出力を行う操作表示部、18はアルカリイオン整水器2
の全体動作を制御するコントローラ、19は電源投入プ
ラグ16よりの交流を直流に変えたり、電解槽6への印
加電圧やその極性および電解電流を制御したりする電源
部である。
【0005】このような構成のアルカリイオン整水器2
について、その動作を説明する。使用者の操作入力によ
って、アルカリイオン整水器2の通水開始指令が入力さ
れると、コントローラ18は給水電磁弁3を開弁する。
給水電磁弁3が開弁すると、原水管1から通水された原
水は、浄水器4で原水中の残留塩素や一般細菌等の不純
物を除去された後、流量センサー5を経て電解槽6に通
水される。
【0006】一方、電源投入プラグ16よりAC100
Vが給電され、電源部19内部で、制御および電解に必
要な直流電圧(制御用直流電圧および電解用直流電圧)
が発生する。コントローラ18は、流量センサー5から
出力される流量信号aを読み取り、一定レベルの水量を
越えた場合には通水中と判断して、電解槽6の電極板
8、9に電圧を印加して電解を行うとともに、酸性水止
水電磁弁12を開弁して酸性水を吐水ホース13から吐
水させる。
【0007】図7は従来のアルカリイオン整水器の電源
部19Aおよびコントローラ18Aを示す回路図であ
る。図7において、20は電源投入プラグ16より供給
されるAC100Vを所定の電圧に変換する変圧器、2
1は電解槽6への印加電圧(電解用直流電圧)を得るた
めの整流ダイオード、22は整流ダイオード21の出力
を平滑するコンデンサ、23はコントローラ18に供給
される制御用直流電圧を得るための整流ダイオード、2
4は整流ダイオード23の出力を平滑するコンデンサ、
25は電解槽6への印加電圧の極性を切り替える極性切
替リレー、26は電解槽6への印加電圧および電解槽6
における電解電流を制御するスイッチング素子としての
電解効果トランジスタ(FET)、27は電解槽6に流
れる電解電流を検出する抵抗、28は電解電流に応じて
抵抗27に発生する電圧としての電解電流検出電圧を増
幅するアンプ、29はアンプ28の出力を平均化する平
滑回路である。
【0008】次に、このような構成の従来の電源部19
Aおよびコントローラ18Aの動作について説明する。
【0009】いま、通水しながら、コントローラ18A
からの信号RLにより、電極板8がマイナス電圧、電極
板9がプラス電圧になるように極性切替リレー25を動
作させて電解用直流電圧を印加すると、吐出管10より
連続的にアルカリイオン水が得られる。
【0010】電解槽6における水の電気分解すなわち得
られる電解水のpHは、流れる電解電流に依存する。ま
た、電解電流は水の導電率および電極板8、9の印加電
圧に依存する。
【0011】コントローラ18Aは、FET26をパル
ス幅変調(PWM)制御することによって、電解槽6へ
印加されるパルス電圧のデューティ比を制御することが
でき、電解槽6へ印加する電圧の平均電圧レベルすなわ
ち平均電解電流レベルを制御することができ、従って、
これらのレベルを可変にすることができる。
【0012】平均電解電流レベルを示す信号IFBは、パ
ルス状の電解電流に応じて抵抗27に発生するパルス状
の電圧である電解電流検出電圧をアンプ28で増幅し、
このパルス状電圧を平滑回路29で平均値化することに
より得られ、この信号IFBはコントローラ18Aにフィ
ードバックされる。 これによりコントローラ18A
は、予め操作表示部17から入力され記憶された電解制
御プログラムに従って、使用者の操作に合わせて電解状
態を自動的に調整し、電解槽に過電流が流れたりしない
ようにFET26のオンパルス幅を減少させる、すなわ
ちデューティ比を小さくするなどの制御を実行する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、極性切替リレー25等の関連回路素子を
含めたFET26の予期しない経年劣化やFET26の
故障発生時に、FET26が常時オンになると共に電解
槽6内の水が停滞しているという状態が起こる可能性が
あり、この場合には、電解槽6に流れる電解電流による
ジュール熱によって、電解槽6内が過熱状態となり、高
温蒸気を発生し、電解槽6の変形、破壊の事故につなが
る危険性があった。
【0014】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、関連回路素子を含めてスイッチング素子の故障を自
動的に検出し、故障発生時には電解槽の過熱事故を未然
に防止するアルカリイオン整水器を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のアルカリイオン整水器は、残留塩素、不純物
等を除去する浄水器と、この浄水器の下流側に配置され
た電解槽と、この電解槽の電圧をスイッチング素子によ
り調整する電源部と、電解槽および電源部を制御するコ
ントローラとを備えた連続電解するアルカリイオン整水
器であって、スイッチング素子の故障を自動的に検出す
る故障検出手段を備える。
【0016】また本発明のアルカリイオン整水器は、残
留塩素、不純物等を除去する浄水器と、この浄水器の下
流側に配置された電解槽と、この電解槽の電圧をスイッ
チング素子により調整する電源部と、電解槽および電源
部を制御するコントローラとを備えた連続電解するアル
カリイオン整水器であって、スイッチング素子の故障時
には電解槽の温度上昇を停止させる温度上昇停止制御手
段を備える。
【0017】さらに本発明のアルカリイオン整水器は、
故障検出手段におけるスイッチング素子の故障検出を、
スイッチング素子をオンさせるコントローラのオン指令
信号と電解槽への印加電圧の極性を検出する極性センサ
ーからのコントローラへのフィードバック信号とにより
行うことが好ましい。
【0018】さらに本発明のアルカリイオン整水器は、
故障検出手段におけるスイッチング素子の故障検出を、
電解槽の電解電流値であるスイッチング素子通電電流値
をコントローラへフィードバックすることにより、スイ
ッチング素子通電電流値に基づく電解実施中の過電流継
続時間又は電解停止中の電解電流の有無により行うこと
が好ましい。
【0019】さらに本発明のアルカリイオン整水器は、
温度上昇停止制御手段が、浄水器への給水、断水を制御
する給水電磁弁を閉弁し、外部への排水を制御する排水
電磁弁を開弁して、電解槽内の水を排水することによ
り、電解電流を遮断するのが好ましい。
【0020】さらに本発明のアルカリイオン整水器は、
温度上昇停止制御手段が、2つの接点が電解槽の2つの
電極にそれぞれ接続されることにより電解槽印加電圧の
極性を切り替える2つの極性切替リレーの2つの接点の
それぞれをスイッチング素子の故障検出時にマイナス接
点側に接続して温度上昇を停止させ、温度上昇が停止し
ないときには2つの接点のそれぞれをプラス接点側に接
続することにより温度上昇を停止させる。
【0021】
【作用】この構成によって、予期せず発生したスイッチ
ング素子の故障を自動的に検出することができるので、
故障を容易に検出でき、故障に対して迅速な対応が可能
となる。
【0022】また、電解槽の温度上昇を停止させること
ができるので、電解槽の異常過熱による変形、破壊を防
止することができる。
【0023】さらに、スイッチング素子の故障の自動検
出を、スイッチング素子のオン動作と極性センサーから
のフィードバック信号とにより、あるいはスイッチング
素子通電電流値に基づいて行うようにしたので、迅速に
故障を検出できる。
【0024】さらに、電解槽の温度上昇の停止を給水停
止および排水実行により行うようにしたので、電解電流
を遮断して確実に温度上昇を停止することができる。
【0025】さらに、電解槽の温度上昇の停止を2つの
極性切替リレーの切替動作により行うようにしたので、
一方のリレー接点が溶着していても確実に温度上昇を停
止することができる。
【0026】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0027】図1は本発明の一実施例におけるアルカリ
イオン整水器の電源部19Bおよびコントローラ18B
を示す回路図である。図1において、図7と同一部分ま
たは相当部分には同一符号が付されており、30は電解
槽6への印加電圧の極性を検出するホトカプラ等の極性
センサー、25−1、25−2は2つの接点1aもしく
は1bおよび2aもしくは2bが電解槽6の2つの電極
9および8にそれぞれ接続された極性切替リレー、41
はスイッチング素子としてのFET26の故障を極性切
替リレー25−1、25−2等の関連回路素子を含めて
自動的に検出する故障検出手段、42はFET26の故
障時には電解槽6の温度上昇を停止させる温度上昇停止
手段である。
【0028】以上のように構成されたアルカリイオン整
水器の電源部19Bおよびコントローラ18Bの動作に
ついて、図1〜図5を用いて説明する。図2、は図1の
コントローラの故障検出手段におけるスイッチング素子
故障検出の一動作を示すフローチャート、図3は、図1
のコントローラの故障検出手段におけるスイッチング素
子故障検出の他の動作を示すフローチャート、図4は、
図1のコントローラの温度上昇停止制御手段におけるス
イッチング素子故障時の電解槽過熱防止のための一動作
を示すフローチャート、図5は、図1のコントローラの
温度上昇停止手段におけるスイッチング素子故障時の電
解槽過熱防止のための他の動作を示すフローチャートで
ある。
【0029】図1において、ホトダイオードDおよびホ
トトランジスタTrから成るホトカプラを用いた極性セ
ンサー30内のホトダイオードDのアノードは電解用直
流電圧のプラス側(コンデンサ22のプラス側)に抵抗
を介して接続され、そのカソードはアルカリイオン水生
成時に電解用直流電圧のマイナス側に接続される電極板
8に接続される。
【0030】いま、コントローラ18Bの出力信号RL
1、RL2により制御される2接点2ドライブ型極性切
替リレー25の一方の極性切替リレー25−1のソレノ
イドを励磁して電解用直流電圧のプラス側つまり接点1
a側に電極板9を接続し、他方の極性切替リレー25−
2のソレノイドを消磁して電解用直流電圧のマイナス側
つまり接点2b側に電極板8を接続した後、FET26
をオンすると、電極板9にプラス電圧、電極板8にマイ
ナス電圧がそれぞれ印加され、電解槽6がアルカリイオ
ン水を生成するように電解電流が電極板9、8間を流れ
る。
【0031】この電解電流の大きさとアルカリイオン水
のイオン濃度、pHなどは相関があり、操作表示部17
により使用者の指定するイオン濃度、pHを生成するた
めにFET26をPWM制御し、電解槽6への印加電圧
の平均値を制御つまり可変して、電解電流の平均値を調
整する。
【0032】このとき、極性センサー30の出力信号P
FBのレベルは、FET26がオンのときにはホトダイオ
ードDが発光してホトトランジスタTrがオンとなるこ
とにより「L]、FET26がオフのときにはホトダイ
オードDが滅光してホトトランジスタTrがオフとなる
ことにより「H]となる。すなわち、FET26をPW
M制御しているときは、極性センサー30の出力信号P
FBは、オン・オフの繰返し信号(パルス状信号)とな
る。
【0033】また、一方の極性切替リレー25−1のソ
レノイドを消磁して電解用直流電圧のマイナス側つまり
接点1b側に電極板9を接続し、他方の極性切替リレー
25−2のソレノイドを励磁してプラス側つまり接点2
a側に電極板8を接続した後、FET26をオンする
と、電解槽6では、酸性水生成または逆電洗浄の方向に
電解電流が流れる。この場合は、極性センサー30の出
力信号PFBのレベルは常時「H]となる。
【0034】また、浄水を生成する場合は、FET26
をオフした状態で通水するので、この場合も、極性切替
リレー25−2の励磁、消磁にかかわらず、極性センサ
ー30の出力信号PFBのレベルは常時「H]となる。
【0035】上述したことから、アルカリイオン水を生
成する状態において、図2に示すように、FET26の
オン指令中とオフ指令中の極性センサー30の出力信号
PFBのレベルをコントローラ18Bの故障検出手段41
によりチェックすることによって、FET26の故障を
検出できる。
【0036】すなわち、図2において、まずアルカリイ
オン水生成中か否かを判別し(ステップS1)、生成中
であれば次にFET26のオン指令中か否かを判別する
(ステップS2)。
【0037】FET26のオン指令中であれば次に信号
PFBのレベルが「L]か「H]かを判別し(ステップS
3)、「L]であれば上述したように正常動作であるの
でリターンして他のフローの動作を行う。「H]であれ
ば異常であるので電解異常発生フラグをオンし、操作表
示部17に異常であることを表示して使用者に知らせる
(ステップS4)。
【0038】ステップS1でアルカリイオン水生成中で
ない、又はステップS2でFET26のオフ指令中と判
別したときには、ステップS5へ移行して、信号PFBの
レベルが「L]か「H]かを判別し(ステップS5)、
「H]であれば上述したように正常動作であるのでリタ
ーンし、「L]であればステップS4へ移行する。
【0039】なお、極性切替リレー25−1、25−2
は、後述の電解電流によるFET26の故障検出を有効
にするため、待機状態、浄水生成状態、アルカリイオン
水生成状態では常時アルカリイオン水生成の側に接続し
ておく。
【0040】アルカリイオン整水器2においては、電解
電流値を示す信号IFBをコントローラ18Bへフィード
バックして、原水の導電率が高い場合などに電解槽6に
過電流が流れないように電流リミット制御を行ってい
る。
【0041】この電流リミット制御について図3のフロ
ーチャートを用いて説明する。図3において、まずアル
カリイオン水生成中か否かの判別および逆電洗浄中か否
かの判別を行う(ステップS11、S12)。
【0042】アルカリイオン水生成又は逆電洗浄のいず
れかが行われていれば、電解電流が流れている状態であ
るので、電解電流が過電流か否かを次に判別する(ステ
ップS13)。この判別は、信号IFBをコントローラ1
8Bへフィードバックして、図3のフローを実行してい
る故障検出手段41で行う。
【0043】次に、電解電流が過電流状態である場合に
は、過電流検出タイマ(図示せず)がカウントを開始す
る(ステップS14)。
【0044】次に、この過電流検出タイマがカウントア
ップしたか、つまり所定時間を経過したか否かを判別す
る(ステップS15)。電解電流の過電流を検出した直
後においては所定時間を経過していないのでリターン
し、他のフローを実行後、再びステップS11に戻る。
【0045】このようにしてステップS14を何回か通
過すると、過電流検出タイマはカウントアップ状態とな
り、FET26が故障であることを示すため、電解異常
発生フラグをオンとする(ステップS16)。ステップ
S14を何回か通過後にFET26が故障と判断するこ
ととしたのは、瞬間的な過電流状態やノイズにより故障
であると判断することを避けるためである。
【0046】電解電流が過電流状態ではあるが未だ異常
と判断されない時点において1回でも過電流でない状態
が検出されると、過電流検出タイマはリセットされる
(ステップS17)。これは過去の過電流が現在の過電
流に影響することを避けるため、つまり不連続に発生す
る過電流の累積により異常と判断することを避けるため
である。
【0047】アルカリイオン水生成中でもなく、また逆
電洗浄中でもない場合には、関連回路素子を含めたFE
T26が正常であれは電解電流が流れていない筈であ
る。そこで、図3のフローにおいて、電解電流の有無を
判別し、電解電流が有る場合には異常と判断する(ステ
ップS18)。
【0048】このようにして、FET26の故障による
過電流防止の不可を検出することができる。次に、図2
又は図3のフローによりFET26の故障が検出された
場合に電解槽6が異常な過熱状態となることを防止する
方法について説明する。
【0049】FET26故障時の電解槽6の異常過熱
は、FET26の故障と電解電流が流れ続ける(FET
26はPWM制御であり、従って正常であれば電解電流
が流れ続けることはない)ことが重なった場合に発生す
るので、電解槽6の水滞留状態での電解電流を遮断すれ
ばよい。
【0050】アルカリイオン整水器2には、図6に示す
ように、電解槽6内の滞留水や電極洗浄時のスケールを
溶解した洗浄水を排水するための排水電磁弁14が設け
られており、待機中を含め、常時は閉弁されている。
【0051】そこで、温度上昇停止制御手段42の動作
を示すフローチャートである図4に示すように、FET
26の故障を含む電解異常検出時には(ステップS2
1、S22)、操作表示部17に電解異常表示を行い
(ステップS23)、FET26をオフ状態とし(ステ
ップS24)、排水電磁弁14を開弁して電解槽6の排
水処理を行う(ステップS25)。
【0052】この処理により排水後の電解槽6内の電極
板8と9の間には導電物質としての水が無くなるため、
電解用直流電圧が印加されても電解電流は流れない。
【0053】ステップS22で電解異常でないと判別し
た場合にはリターンして、他のフローへ移行する。アル
カリイオン整水器2には図6に示すように給水電磁弁3
が設けられており、FET26の異常検出時には給水電
磁弁3も併せて閉弁することにより、電解槽6を排水状
態に保つと共に使用者に対して電解異常を表示するのみ
ならず、通水不可とすることでより一層確実に異常を通
知できる。しかし、給水電磁弁3が無い場合でも、通水
を強制的に停止できないものの通水中は電解槽6の水は
流れているので温度上昇は発生しにくく、一方、給水停
止状態においては電解槽6を排水状態にできるので、本
発明による排水処理は、電解槽6の異常過熱防止に有効
である。次に、電解槽6の異常過熱防止の他の方法につ
いて温度上昇停止制御手段42の動作を示す図5のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0054】図5において、FET26の故障を含む電
解異常検出時には(ステップS31、S32)、操作表
示部17に電解異常表示を行い(ステップS33)、F
ET26をオフ状態とする(ステップS34)。
【0055】次に、電解電流の有無を判別し(ステップ
S35)、電解電流がある場合には極性切替リレー25
−1、25−2のソレノイドを共に消磁して(ステップ
S36)、電解槽6の電極板8と9を共に電解用直流電
圧のマイナス側に接続し、電極板8と9の間に電圧が印
加されないようにする。次に再度、電解電流の有無を判
別する(ステップS37)。上記消磁にもかかわらず電
解電流があると判別された場合には、極性切替リレー2
5−1又は25−2の接点の溶着発生も有り得るので、
両極性切替リレーのソレノイドを同時に励磁して(ステ
ップS38)、電極板8と9を共に電解用直流電圧のプ
ラス側に接続して、電極板8と9に電圧が印加されない
ようにする。
【0056】なお、本実施例ではスイッチング素子とし
て電解効果トランジスタを用いた場合を示したが、これ
はバイポーラ形トランジスタでもよく、これに対してコ
ントローラ18Bの故障検出手段41および温度上昇停
止制御手段42は故障の自動検出および電解槽6の温度
上昇の停止を行うことができる。また、極性センサー3
0としてホトカプラを示したが、磁気センサー30など
においても極性の検出は可能である。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明は、スイッチング素
子の故障を自動的に検出する故障検出手段を設けること
により、容易に故障を検出でき、故障に対して迅速な対
応が可能となるアルカリイオン整水器を実現できる。
【0058】また、スイッチング素子の故障時には電解
槽の温度上昇を停止させる温度上昇停止制御手段を設け
ることにより、電解槽の温度上昇を停止させることがで
きるので、電解槽の異常過熱による変形、破壊を防止す
ることができるアルカリイオン整水器を実現できる。
【0059】さらに、スイッチング素子の故障の自動検
出を、スイッチング素子のオン動作と極性センサーから
のフィードバック信号とにより、又はスイッチング素子
通電電流値に基づいて行うようにしたので、迅速に故障
を検出できるアルカリイオン整水器を実現できる。
【0060】さらに、電解槽の温度上昇の停止を給水停
止および排水実行により行うようにしたので、電解電流
を遮断して確実に温度上昇を停止することができるアル
カリイオン整水器を実現できる。さらに、電解槽の温度
上昇の停止を2つの極性切替リレーの切替動作により行
うようにしたので、一方のリレー接点が溶着していても
確実に温度上昇を停止することができるアルカリイオン
整水器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるアルカリイオン整水
器の電源部およびコントローラを示す回路図
【図2】図1のコントローラの故障検出手段におけるス
イッチング素子故障検出の一動作を示すフローチャート
【図3】図1のコントローラの故障検出手段におけるス
イッチング素子故障検出の他の動作を示すフローチャー
【図4】図1のコントローラの温度上昇停止制御手段に
おけるスイッチング素子故障時の電解槽過熱防止のため
の一動作を示すフローチャート
【図5】図1のコントローラの温度上昇停止手段におけ
るスイッチング素子故障時の電解槽過熱防止のための他
の動作を示すフローチャート
【図6】一般的なアルカリイオン整水器を示す構成図
【図7】従来のアルカリイオン整水器の電源部およびコ
ントローラを示す回路図
【符号の説明】
6 電解槽 7 隔膜 8、9 電極板 16 電源投入プラグ 17 操作表示部 18B コントローラ 19B 電源部 20 変圧器 21、23 整流ダイオード 22、24 コンデンサ 25−1、25−2 極性切替リレー 26 FET(スイッチング素子) 27 抵抗 28 アンプ 29 平滑回路 30 極性センサー 41 故障検出手段 42 温度上昇停止手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】残留塩素、不純物等を除去する浄水器と、
    この浄水器の下流側に配置された電解槽と、この電解槽
    の電圧をスイッチング素子により調整する電源部と、前
    記電解槽および電源部を制御するコントローラとを備え
    た連続電解するアルカリイオン整水器であって、前記ス
    イッチング素子の故障を自動的に検出する故障検出手段
    を備えたことを特徴とするアルカリイオン整水器。
  2. 【請求項2】残留塩素、不純物等を除去する浄水器と、
    この浄水器の下流側に配置された電解槽と、この電解槽
    の電圧をスイッチング素子により調整する電源部と、前
    記電解槽および電源部を制御するコントローラとを備え
    た連続電解するアルカリイオン整水器であって、前記ス
    イッチング素子の故障時には前記電解槽の温度上昇を停
    止させる温度上昇停止制御手段を備えたことを特徴とす
    るアルカリイオン整水器。
  3. 【請求項3】前記故障検出手段は、前記スイッチング素
    子をオンさせる前記コントローラのオン指令信号と前記
    電解槽への印加電圧の極性を検出する極性センサーから
    の前記コントローラへのフィードバック信号とにより前
    記スイッチング素子の故障検出を行うことを特徴とする
    請求項1記載のアルカリイオン整水器。
  4. 【請求項4】前記故障検出手段は、前記電解槽の電解電
    流値である前記スイッチング素子通電電流値を前記コン
    トローラへフィードバックすることにより、前記スイッ
    チング素子通電電流値に基づく電解実施中の過電流継続
    時間又は電解停止中の電解電流の有無により前記スイッ
    チング素子の故障検出を行うことを特徴とする請求項1
    記載のアルカリイオン整水器。
  5. 【請求項5】前記温度上昇停止制御手段は、前記浄水器
    への給水、断水を制御する給水電磁弁を閉弁し、外部へ
    の排水を制御する排水電磁弁を開弁して、前記電解槽内
    の水を排水することにより、前記電解電流を遮断するこ
    とを特徴とする請求項2記載のアルカリイオン整水器。
  6. 【請求項6】前記温度上昇停止制御手段は、2つの接点
    が前記電解槽の2つの電極にそれぞれ接続されることに
    より電解槽印加電圧の極性を切り替える2つの極性切替
    リレーの前記2つの接点のそれぞれを前記スイッチング
    素子の故障検出時にマイナス接点側に接続して温度上昇
    を停止させ、前記温度上昇が停止しないときには前記2
    つの接点のそれぞれをプラス接点側に接続することによ
    り前記温度上昇を停止させることを特徴とする請求項2
    記載のアルカリイオン整水器。
JP24532494A 1994-10-11 1994-10-11 アルカリイオン整水器 Expired - Fee Related JP3635690B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24532494A JP3635690B2 (ja) 1994-10-11 1994-10-11 アルカリイオン整水器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24532494A JP3635690B2 (ja) 1994-10-11 1994-10-11 アルカリイオン整水器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08108180A true JPH08108180A (ja) 1996-04-30
JP3635690B2 JP3635690B2 (ja) 2005-04-06

Family

ID=17131972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24532494A Expired - Fee Related JP3635690B2 (ja) 1994-10-11 1994-10-11 アルカリイオン整水器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3635690B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011206622A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Toto Ltd 電解水生成装置
JP2018083132A (ja) * 2016-11-21 2018-05-31 有限会社ヘルス 殺菌水の製造方法と製造装置
JP2022190903A (ja) * 2021-06-15 2022-12-27 株式会社日本トリム 電解水生成装置及び電解制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011206622A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Toto Ltd 電解水生成装置
JP2018083132A (ja) * 2016-11-21 2018-05-31 有限会社ヘルス 殺菌水の製造方法と製造装置
JP2022190903A (ja) * 2021-06-15 2022-12-27 株式会社日本トリム 電解水生成装置及び電解制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3635690B2 (ja) 2005-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0140377B1 (ko) 연속식 전해 이온수 생성기의 제어 장치
JPH06343959A (ja) アルカリイオン整水器
KR0152284B1 (ko) 연속식 전해 이온수 생성기의 제어장치
JP3635690B2 (ja) アルカリイオン整水器
JP3389634B2 (ja) アルカリイオン整水器
JPH10156361A (ja) 電解水生成器
JP2646937B2 (ja) イオン水生成器の電解制御装置
JP2995447B2 (ja) 電解イオン水生成装置
JP3461030B2 (ja) アルカリイオン整水器
JP3358236B2 (ja) アルカリイオン整水器
JP3334254B2 (ja) アルカリイオン整水器
JP3572661B2 (ja) 電解水生成器
JPH0691266A (ja) 連続式電解水生成器の制御装置
JP3418449B2 (ja) イオン水生成装置
JPH05245474A (ja) アルカリイオン水生成器
JP3803448B2 (ja) 電解水生成機
JP3319791B2 (ja) 電解水生成装置
JPH08155456A (ja) 電解水生成器
JPH07124561A (ja) 電解水生成機
JP3579495B2 (ja) 電解水生成装置
JP3706217B2 (ja) 電解イオン水生成装置
JPH1034150A (ja) イオン水生成装置
JPH06134462A (ja) イオン水生成器
JPH06190366A (ja) イオン水生成器
JP3426346B2 (ja) 電解水生成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041227

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090114

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110114

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120114

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130114

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees