JPH08108129A - 静電塗装方法 - Google Patents

静電塗装方法

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JPH08108129A
JPH08108129A JP28110194A JP28110194A JPH08108129A JP H08108129 A JPH08108129 A JP H08108129A JP 28110194 A JP28110194 A JP 28110194A JP 28110194 A JP28110194 A JP 28110194A JP H08108129 A JPH08108129 A JP H08108129A
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JP
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discharge electrode
coated
main discharge
electrostatic coating
protective
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Ikuo Tochisawa
郁夫 栃澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電塗装において静電塗装機の前方で、被塗
物の上方または側方に位置する導電体機器に塗料が付着
することを防止する。 【構成】 保護放電極3を導電体機器であるハンガーフ
ック135と静電塗装機61が具備する主放電極2の間
に配設し、前記主放電極と極性を同じくする直流高電圧
を印加して、静電塗装することにより、被塗物121へ
の塗装作業性を維持しながら、ハンガーフック135な
どの導電体機器への微粒化塗料101の付着を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体塗料や粉体塗料を用
いて、金属製品やプラスチックス製品などの静電塗装に
関するものである。
【0002】
【従来技術と問題点】静電塗装は金属製品などの塗装に
広く利用され、その塗着効率の高さが認められている。
その原理は、アースされた被塗物を対電極とし、静電塗
装機が具備する主放電極に直流高電圧を印加し、微粒化
された塗料を帯電させ、クーロン力によって、放電極と
対電極間の電気力線に沿って飛行させ、塗着せしめるも
のである。それ故被塗物が確実にアースされていれば、
単なるエアースプレーによる塗装に比し、格段に塗着効
率が向上するものである。
【0003】ところで被塗物が比較的小物部品の場合、
被塗物は通常天井走行式コンベアーに懸吊されて搬送さ
れ、その状態で塗装される。この場合静電塗装機が塗装
すべき被塗物の面は、図1に示すごとく主放電極2が対
面する垂直面122のみならず、面122に交差する水
平面123の塗装も必要とされる。しかるに被塗物12
1のアースは図1に示すごとく、ハンガー134,ハン
ガーフック135、回転用ラチェット139、集電子1
40を通じてアースラインへ接続されている。またコン
ベアーチェーン132や、コンベアーレール133など
もアースされている。それゆえ主放電極2からの電気力
線110は被塗物121のみならず、主放電極2の前面
に位置するそれらの導電体機器におよび、主放電極2か
ら噴射される帯電した微粒化塗料101を吸引し、塗着
効率を低下させる。特にハンガーフック135の接触部
に塗料が付着すると、導電性を低下させ被塗物121に
帯電した電荷の放電を阻害するため塗着効率を大幅に低
下させるのみならず、被塗物121に電荷が蓄積し非常
に危険でもあった。
【0004】これを防ぐため下向きの空気流れ150を
形成するように、静電塗装室137の上部から風をおく
りこんでいた。しかし風速が小さいとコンベアーなど導
電体機器への塗着を防止できず、一方風速を強くする
と、被塗物121に塗着しない余剰塗料が増大し、従っ
て塗着効率を低下させるのみならず、被塗物121に衝
突した風の跳ね返りによって、逆方向に微粒化塗料10
1が飛行するため、ゴミ不良が増加するなどの問題があ
った。
【0005】そこで特公平2−54146において、被
塗物を絶縁材で懸吊し、電気誘導により被塗物に静電塗
装機とは逆電位の電圧を印加して静電塗装する装置が開
示されている。この装置にによれば、被塗物は絶縁材で
懸吊されているため、ハンガーやハンガーフックに塗料
が付着して絶縁性を失うという問題は発生しないが、逆
電位を印加する誘導電極や絶縁カバーに大量に塗料が付
着するため塗着効率が向上せず、また堆積した塗料が被
塗物に落下して塗装不良を増大するなどの問題が生じ
る。
【0006】それゆえ本発明の課題は、従来技術の問題
点に鑑み、図1に示すごとく静電塗装機61に具備され
る主放電極2の対面する面122のみならず、其の面に
交差する面123にたいする塗装作業性を失う事なく、
主放電極2の前面に位置する天井走行式コンベアーな
ど、被塗物121の上方または側方に位置する導電体機
器への塗料の付着を防ぐことができる静電塗装方法を提
供することである。そのための技術課は、静電塗装機が
具備する主放電極2からの電気力線111の方向の制限
により、微粒化塗料101を被塗物方向に集中させるこ
とである。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明が提供する手段は、アー
スされた被塗物を対電極とし、静電塗装機が具備する主
放電極に高電圧を印加しておこなう静電塗装において、
前記主放電極と極性を等しくする直流高電圧を印加する
保護放電極を、前記主放電極と、前記被塗物の塗装すべ
き面の上方または側方に位置するアースされた導電体機
器との間に配設して、電気力線の方向を制限して、前記
導電体機器を保護しながら静電塗装することを特徴とす
るものである。また保護放電極の配設される位置が、該
保護放電極と主放電極の形成する電気力線の境界線が、
保護すべき導電体機器と前記被塗物の塗装すべき面との
中間に形成される位置であることを特徴とすることを含
むものであり、さらに保護放電極が1本の金属線で形成
されていることを特徴とすることを含むものである。
【0008】
【作用】すなわち本発明においては、図1に示すごとく
直流高電圧を印加する保護放電極3を、主放電極2と被
塗物の塗装すべき面123の上方に位置する導電体機器
の間に配設した場合、保護放電極3からの電気力線11
1が主放電極2による電気力線110を制限しその境界
線tが、保護すべき導電体機器と塗装すべき面123と
の中間に形成されるので、微粒化された塗料101は、
コンベアーチェーン132やハンガーフック135など
境界線tの背後に位置する導電体機器に向かうことがな
い。しかも主放電極2の被塗物121方向への電気力線
を阻害することがなく、従って塗装作業性を失うことが
ない。また保護放電極3が1本の金属線で形成されてい
るため、コンデンサー容量が小さいので、被塗物121
が異常接近しても安全である。
【0009】本発明における保護放電極30効果、およ
び主放電極2による塗装可能範囲は、保護放電極3と主
放電極2との相対的位置関係によって定まる。またこの
相対的位置関係は、主放電極2および保護放電極3に印
加する電圧高さや、直流高電圧の印加方法などにより変
化するが、電源費用を考慮すると、保護放電極3に印加
する直流電源として、本発明はそれを限定するものでな
いが、主放電極2に印加する電源をそのまま利用し、従
って電圧、波形も等しいものを用いるのが好ましい。
【0010】また静電塗装機としては、それに限定する
ものでないが、主放電極2の他に、主放電極20背後に
直流高電圧を印加し、スプレーパターンを整形する整形
電極5を具備するものを用いると、電気力線が主放電極
2の後方に及ばず、微粒化塗料101が主放電極20後
方に飛散しないので好ましい。それゆえ以下に主放電極
2、保護放電極3および整形電極5に印加する電圧およ
び波形が等しい場合につき実施例にもとずき、本発明の
実施態様と作用効果の詳細を説明する。
【0011】
【実施例】図1は保護放電極3を主放電極20前面に配
設し、天井走行式コンベアーチェーン132やハンガー
フック135を保護する方法をしめす縦断面図である。
図2は保護放電極3の配設される好ましい位置の決定手
順を示す図である。図3は図1の保護放電極の形状例を
示す平面図であり図4は保護放電極の形状の別例であ。
【0012】図1において被塗物121は天井走行式コ
ンベアーチェーン132に懸吊され連続的に塗装室13
7へ搬送されくる。塗装室137内においては、被塗物
121はラチェット139により回転しながら塗装され
る。静電塗装機61は、レシプロケーター66により、
絶縁材で形成された腕67を上下に往復運動させてい
る。腕67の先端には直径65mmの高速回転カップ型
主放電極2、および主放電極の後方3cmの位置に配設
された直径125mmのリング型整形電極5が具備され
ている。主放電極2および整形電極5には図示しない電
源により、それぞれ常法に従って60kVの負極性直流
高電圧が印加されていて、主放電極2から帯電した微粒
化塗料101を噴射して静電塗装を行っている。
【0013】静電塗装機61は主放電極2と被塗物12
1の主放電極2に面する側面122との距離が30cm
となるように配置されている。レシプロケーター66に
おける主放電極2の上下の極点は被塗物121の上面お
よび下面よりそれぞれ20cm長い位置にあり、その間
塗料が噴射されるように設定されている。
【0014】保護放電極3は線径0.5mm、長さ1m
の銅線で形成され、主放電極2の往復運動の極点Tより
50cm上方で、コンベアーチェーン132の中心から
40cm静電塗装機側に寄った位置に、図3に示すごと
くコンベアーレール133に平行して配設され、絶縁性
支持手段74により天井面から懸吊されている。また保
護放電極3は、1000MΩの限流抵抗を通じて、図示
しない主放電極用と同じ直流電源と常法に従って接続さ
れ、60kvの負極性直流高電圧が印加されている。
【0015】保護放電極3の位置の決定は図2に示すご
とく次の手順に従って行われる。図2において、135
は保護すべき導電体機器であるハンガーフックを示す。
塗装すべき面は、被塗物121の垂直面122とその交
差面123である。交差面123の塗装すべき距離は、
被塗物121が回転しながら塗装されているので、回転
の中心軸139−135の延長線上との交点Pまで塗料
が到達すればよい。図2において点Tは主放電極2が到
達する極点である。極点Tの位置は塗料の霧化方法によ
り多少異なるので、実際に保護放電極3を配設しないで
塗装テストを行い点Pが塗装できる点を選択すればよ
い。(1)点Pと点Tを結び線1とする。(2)点13
5より線l平行に線mを引く。(3)点Tより線mに垂
線nを下ろし、交点をQとする。(4)垂線nの延長線
上に、点Qを中心として点Tの対称位置をRとする。
(5)点Pを中心として線分P−Tを半径とする円弧を
rとし線分139−Pとの交点をSとする。線分S−
R、R−Tおよび円弧rで囲まれた斜線部分が保護電極
3の位置すべき好ましい範囲である。
【0016】保護放電極3の最適位置は、実際には点T
を中心とする半径25〜30cmの円弧sの外側が遠心
力などの影響が少ないので好ましい範囲であり、また塗
装室内の空気流速などにより影響されるので、上記の範
囲内でテストをして決定すればよい。
【0017】このように保護放電極3の位置が点Zに決
定された場合、保護放電極3および主放電極2の電気力
線111、および110は図2に示すごとく形成され、
その境界線tは点Zと点Tを結ぶ線分の中点を通る垂線
t上に形成され、保護すべき点135と塗装すべき点P
との中間に形成されるので、図1または図2において主
放電極2から噴射され、コンベアーチェーン132や、
ハンガーフック135に向かった微粒化塗料101は、
保護放電極3によって、方向を変えて被塗物121方向
に向かうので塗料による汚染が生じない。また被塗物1
21方向に向かった塗料は、飛行方向を多少変えながら
被塗物121に向かい塗着する。それゆえ被塗物121
は主放電極2に対面する面122のみならず、点Pを含
む交差する面123も塗装できることになる。
【0018】図4は保護放電極3を主放電極2を中心に
してリング状に配置したものであり、導電体機器135
や139などにたいする効果は変わらないが、主放電極
の上部に位置する導電体機器にたいしても効果が獲得さ
れる。
【0019】図1においては、静電塗装機61の数が1
台であるが、生産量によっては、適宜の位置に複数台配
置して塗装することができるる。この場合も本発明の本
質は変わらないので詳細な説明は省略する。
【0020】本発明は常圧下での静電塗装のみならず真
空下での静電塗装にも適用できる。その場合は、主放電
極2への電圧が低下できるので、それに応じてスプレー
パターン整形電極5および保護放電極3への印加電圧を
下げればよい。
【0021】
【発明の効果】上述のごとく本発明においては、主放電
極2と保護放電極3によって形成される電気力線の境界
線tが保護すべき点135と塗装すべき点Pの中間に形
成されるので、塗装作業性を失う事なく、微粒化帯電さ
れた塗料が、主放電極2の前方に位置するコンベアーな
どの導電体機器への付着を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例を示す図
【図2】 保護放電極の配設すべき位置を決定する手順
を示す図
【図3】 保護放電極の配置例を示す平面図
【図4】 保護放電極の形状の別例
【符号の説明】
2、主放電極 3、保護放電極 5、整形電極 61、静電塗装機 101、微粒化塗料 110、主放電極からの電気力線 111、保護放電極からの電気力線 121、被塗物 135、ハンガーフック(導電体機器) 139、回転用ラチェット(導電体機器) 140、アース用集電子 t、電気力線の境界線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アースされた被塗物を対電極とし、静電
    塗装機が具備する主放電極に高電圧を印加しておこなう
    静電塗装において、前記主放電極と極性を等しくする直
    流高電圧を印加する保護放電極を、前記主放電極と、前
    記被塗物の塗装すべき面の上方または側方に位置するア
    ースされた導電体機器との間に配設して、電気力線の方
    向を制限して、前記導電体機器を保護しながら静電塗装
    することを特徴とする静電塗装方法
  2. 【請求項2】 保護放電極の配設される位置が、該保護
    放電極および主放電極の形成する電気力線の境界線が、
    保護すべき導電体機器と、被塗物の塗装すべき面との中
    間に形成される位置であることを特徴とする請求項1に
    記載の静電塗装方法
  3. 【請求項3】保護放電極が1本の金属線で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の静電塗装方法
JP28110194A 1994-10-07 1994-10-07 静電塗装方法 Pending JPH08108129A (ja)

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JP28110194A JPH08108129A (ja) 1994-10-07 1994-10-07 静電塗装方法

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JP28110194A JPH08108129A (ja) 1994-10-07 1994-10-07 静電塗装方法

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JP28110194A Pending JPH08108129A (ja) 1994-10-07 1994-10-07 静電塗装方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005009623A1 (ja) * 2003-07-28 2005-02-03 Nisshin Engineering Inc. 微粉体の散布装置

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WO2005009623A1 (ja) * 2003-07-28 2005-02-03 Nisshin Engineering Inc. 微粉体の散布装置
WO2005009622A1 (ja) * 2003-07-28 2005-02-03 Nisshin Engineering Inc. 微粉体の散布装置
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