JPH08107909A - 創面保護材 - Google Patents

創面保護材

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JPH08107909A
JPH08107909A JP24432694A JP24432694A JPH08107909A JP H08107909 A JPH08107909 A JP H08107909A JP 24432694 A JP24432694 A JP 24432694A JP 24432694 A JP24432694 A JP 24432694A JP H08107909 A JPH08107909 A JP H08107909A
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JP
Japan
Prior art keywords
wound surface
wound
surface protection
surface protective
woven fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP24432694A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kitahiro
和雄 北広
Yutaka Nochida
裕 後田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着感が良好で、交換時傷口を損傷すること
のない創面保護材を提供すること。 【構成】 不織布を主体とし透湿性乃至酸素透過性を有
する素材を熱成形して創傷被覆部分が凹部11となる創
面保護部1を製造し、その周縁部に基材21に粘着層2
2を形成した粘着テープを貼り付けることによって貼着
部2を形成した創面保護材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体に貼着して皮膚面
の創傷の治癒を早めるための創面保護材に関する。
【0002】
【従来の技術】人体に貼着して皮膚面の傷の治癒を早め
るための保護材としては、ガーゼや脱脂綿に代表される
ように、創傷面に直接当てて保護するタイプの物が使用
されている。保護材は、一定頻度(一日1〜2回程度)
の交換が必要であり、上記したとおり、傷口に直接接触
しているため、保護材を引き剥がす際に創傷面を引っ張
る等して折角治りかけた傷口の治癒を遅らせたり、治癒
後傷痕が残る等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、傷口に直接触
れないようにした絆創膏が提案されている(例えば、実
開昭62−18125号公報、実開昭59−19341
2号公報)。上記絆創膏は、単に枠を設けるか、複雑な
構成にしたものであり、傷口への細菌の進入、使用感が
十分でない等の問題があった。
【0004】本発明は、上述の如き点に鑑み、装着感が
良好であり、交換時に傷口を引っ張って損傷することの
ない創面保護材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の創面保護材は、
不織布を主体とし、透湿性及び(または)酸素透過性を
有する素材から製せられた創面保護部と貼着部からな
り、創面保護部の創部被覆面が凹部とされ、貼着部は創
面保護部の周縁部に設けられていることを特徴とする。
【0006】創面保護部に用いられる不織布としては、
透湿性及び(または)酸素透過性であって、熱成形可能
な不織布が好適であり、例えば、ポリエステル長繊維よ
りなる不織布、ポリプロピレンとレーヨンの混紡不織布
等があげられる。このような不織布は、鍔付き帽子状等
の形状に熱プレス成形することによって凹部を有する創
面保護部を得ることができる。
【0007】不織布には、補強や熱成形性向上等のた
め、網目状または多孔の硬質熱可塑性樹脂フィルムもし
くはシートを積層してよい。このような場合、積層後に
熱プレス成形等を行って凹部を形成することになる。凹
部の大きさ(面積)は、創傷部の大きさによって使い分
けできるように、数種類のものを用意してもよいし、そ
の深さは、その目的からして創傷に直接触れない深さと
する必要があり、創面保護部を成形する素材の柔軟性等
を配慮して定められるが、静止状態での必要深さの1.
5〜2倍程度とするのが好ましい。
【0008】また、火傷等で患部に細菌の進入を防ぐこ
とを目的とするものにおいては、上記の不織布に厚さ3
0μm以下の透湿性ウレタンフィルム等の透湿性フィル
ムを積層することが好ましい。創面保護部の創傷面に対
峙する面と反対面に、シリコーン樹脂処理、フッ素樹脂
処理等の離型・防水処理を行うことができる。
【0009】創面保護部の創傷面に対峙する凹面に、セ
ルロース系不織布や吸水性高分子層を形成することも可
能であり、こうすることによって創傷の乾燥を促進する
ことができる。また、凹面に殺菌剤を塗工するか、殺菌
剤を含浸した不織布等を貼着することも可能である。
【0010】創面保護部の一部を透明板にする等によっ
て内部を透視できるようにすれば、創傷を直接かつ随時
観察できるので治療に有効である。
【0011】本発明において、貼着部は創面保護部の周
縁部に設けられるものであるが、凹部近傍の創面保護部
自体に粘着層を設けることによって形成してもよいし、
別途粘着シート等を用い、これを粘着層の一部を残して
創面保護部の周縁部に貼着することによって貼着部を形
成してもよい。
【0012】粘着層を形成するのに用いられる粘着剤と
しては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン
系粘着剤、ウレタン系粘着剤等があげられるが、かぶれ
難いものが好ましい。
【作用】創面保護部は不織布を主体とする素材からなる
ので、透湿性乃至酸素透過性を有し、創傷部のかぶれ等
の心配がなく、また、凹部の存在によって創傷面が直接
触れないので、交換等による引き剥がしの際にも、創傷
部を引っ張るようなことがない。また、創面保護材は、
その創面保護部が不織布を主体とする素材からなり適度
の湾曲性を有し、創傷部の周縁部に設けた貼着部によっ
て貼着されるので、違和感がないものとなっている。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら、詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の一実施態様の断面図、図2
はその平面図である。1は創面保護部である。この創面
保護部1は、ポリエステル長繊維からなる不織布(バイ
ンダーなし、坪量80g/m2 )を素材とし、これを1
80℃で熱プレス成形することによって得た、凹部11
とその周辺に鍔部12を有する不織布成形体である。こ
の創面保護部1において、凹部11の直径は約30m
m、深さは約6mmであり、鍔部12の幅は約5mmと
した。また、創面保護部1の透気度は12ミリリットル
/25mm径/秒であった。
【0015】2は貼着部であり、内径約30mm、外径
約45mmのドーナツ状粘着テープ(基材21:坪量4
0g/m2 のポリエステル長繊維からなる不織布、粘着
層22:乾燥時35μmのアクリル系粘着剤)を創面保
護部1の鍔部12に貼着することによって形成した。こ
うして得た創面保護材の凹部11と粘着層22の露出面
をガス透過性の剥離紙(図示せず)で保護した後、滅菌
紙で包み、エチレンオキサイドガス50℃×3時間滅菌
した。
【0016】この創面保護材を開封し、膝の擦り傷(1
2mm×18mm)の保護に使用した。使用にあたり、
擦り傷面を滅菌剤で洗い流すようにして消毒し、その周
辺部を脱脂綿で軽く且つきっちり拭き取り、擦り傷面だ
けに抗生物質軟膏を軽くつけた後、上記創面保護材をそ
の凹部11が擦り傷を覆うように貼りつけた。このまま
で生活したが、大きな違和感はなく、途中肉芽の発生が
認められた。3日後に交換したが、その際形成された肉
芽を剥がすこともなく、4日でほぼ治癒した。治癒後の
跡もきれいであった。
【0017】次に、別の使用態様を説明する。図3は本
発明の他の実施態様の断面図である。図3において、1
aは創面保護部、2aは貼着部である。創面保護部1a
の素材として、ポリプロピレンとレーヨンの混紡不織布
(坪量85g/m2 )に3mm径の孔を5mm間隔で穿
孔したポリプロピレンフィルム(厚さ40μm)を積層
した積層体を用い、これを150℃で熱プレス成形して
図1に示した創面保護部1とほぼ同形状の創面保護部1
aを得た。この創面保護部1において、凹部11aの直
径は約30mm、深さは約6mmであり、鍔部12aの
幅は約10mmとした。また、創面保護部1aの透気度
は400ミリリットル/25mm径/秒であった。
【0018】貼着部2aは、鍔部12aの下面(患部に
当接する面)に、乾燥時35μmのアクリル系粘着剤を
塗工乾燥することによって形成した。こうして得た創面
保護材については、図面1に示したものと同様にして評
価したところ、上記の場合と同様の優れた評価が得られ
た。
【0019】
【発明の効果】本発明の創面保護材は、創面保護部が不
織布を主体とする素材からなり、透湿性乃至酸素透過性
を有するので、創傷部のかぶれ等の心配がなく、また、
凹部の存在によって創傷面が直接触れないので、交換等
による引き剥がしの際にも、創傷部を引っ張り損傷する
恐れがない。
【0020】また、創面保護材は、不織布を主体とする
素材からなり適度の湾曲性を有し、創傷部の周縁部に設
けられた貼着部によって貼着されるので、違和感がな
く、装着したまま通常の生活をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の創面保護材の一実施例の断面図であ
る。
【図2】図1に示す創面保護材の平面図である。
【図3】本発明の創面保護材の他の実施例の断面図であ
る。
【符号の説明】
1、1a 創面保護部 11、11a 凹部 2 貼着部 21 基材 22、2a 粘着層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布を主体とし、透湿性乃至酸素透過
    性を有する素材から製せられた創面保護部と貼着部から
    なり、創面保護部の創部被覆面が凹部とされ、貼着部は
    創面保護部の周縁部に設けられていることを特徴とする
    創面保護材。
JP24432694A 1994-10-07 1994-10-07 創面保護材 Pending JPH08107909A (ja)

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JP24432694A JPH08107909A (ja) 1994-10-07 1994-10-07 創面保護材

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JP24432694A JPH08107909A (ja) 1994-10-07 1994-10-07 創面保護材

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JPH08107909A true JPH08107909A (ja) 1996-04-30

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JP24432694A Pending JPH08107909A (ja) 1994-10-07 1994-10-07 創面保護材

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005192806A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Tac Kasei Kk 創傷保護絆創膏
JP2006311913A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Ichikawa Kosan Kk 止血パッチ
JP2009066040A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Okayama Univ ウジムシ治療用のカバードレッシング

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