JPH08106820A - 電力ケーブル - Google Patents

電力ケーブル

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Publication number
JPH08106820A
JPH08106820A JP24163794A JP24163794A JPH08106820A JP H08106820 A JPH08106820 A JP H08106820A JP 24163794 A JP24163794 A JP 24163794A JP 24163794 A JP24163794 A JP 24163794A JP H08106820 A JPH08106820 A JP H08106820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
wire
wires
cable
cushion
Prior art date
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Pending
Application number
JP24163794A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Watanabe
和夫 渡辺
Masao Shiseki
誠男 志関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP24163794A priority Critical patent/JPH08106820A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブルの半径方向の熱抵抗を低減でき、送
電電流を増大できる電力ケーブルを提供する。 【構成】 クッション層5a及びワイヤ押さえ層7aを
構成するテープはいずれも柔軟性が高く、ワイヤシール
ド層を構成するワイヤ6a間の隙間にこのクッション層
5a及び押さえ層7aが入り込んで、この両者が相互に
接触している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数本のワイヤにより
構成されたワイヤシールド層を有する電力ケーブルに関
する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の66〜275kV級CV
ケーブル(架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル)を示す
模式的断面図である。中心導体1の周囲には内部半導電
層2が設けられており、この内部半導電層2の周囲には
架橋ポリエチレンからなる絶縁体層3が設けられてい
る。この絶縁体層3の周囲には外部半導電層4が設けら
れており、外部半導電層4の周囲には周方向に適長間隔
をおいて配設されケーブル長手方向に螺旋状に延びる複
数本のワイヤにより構成されたワイヤシールド層6が設
けられている。このワイヤシールド層6の周囲には半導
電性テープを巻き付けることにより形成されワイヤシー
ルド層6のワイヤを押さえるワイヤ押さえ層7が設けら
れており、このワイヤ押さえ層7の周囲には遮水層(鉛
ラミネートテープ)8が設けられている。そして、この
遮水層8はシース9により被覆されている。
【0003】図5は、従来の77〜500kV級ステン
レスシースCVケーブルを示す模式的断面図である。こ
のケーブルにおいては、断面が扇状の5本の素線11に
より中心導体が構成されている。そして、この中心導体
の周囲にはバインダ層12が設けられており、このバイ
ンダ層12の周囲には内部半導電層13が設けられてい
る。内部半導電層13の周囲には架橋ポリエチレンから
なる絶縁体層14が設けられており、この絶縁体層14
の周囲には外部半導電層15が設けられている。外部半
導電層15の周囲にはクッション層16が設けられてお
り、このクッション層16の周囲には周方向に適長間隔
をおいて配設されケーブル長手方向に螺旋状に延びる複
数本のワイヤにより構成されたワイヤシールド層17が
設けられている。このワイヤシールド層17の周囲には
テープを巻き付けることにより形成されワイヤシールド
層17のワイヤを押さえるワイヤ押さえ層18が設けら
れており、このワイヤ押さえ層18の周囲にはステンレ
スシース19が配設されている。そして、このステンレ
スシース19の外周は防食層20により被覆されてい
る。
【0004】なお、ワイヤシールド層がない電力ケーブ
ルとして、ワイヤシールド層に替えて銅テープを巻回し
てシールド層としたCVケーブルがある。しかし、この
種のCVケーブルは比較的低電圧で使用されるものであ
り、例えば275kV級CVケーブルの場合には、シー
ルド層が銅テープであると、ケーブルの熱収縮に起因し
て銅テープが破断する虞れがある。また、ステンレスシ
ースに替えてアルミニウムシースが設けられたCVケー
ブル(CAZVケーブル)もある。しかし、ステンレス
シースCVケーブルには、アルミニウムシースCVケー
ブルに比して、例えば俵積布設の場合に、渦電流損に起
因するシース損失を低減できるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワイヤ
シールド層を有する従来の電力ケーブルにおいては、ワ
イヤシールド層が相互に並行して配置された複数本のワ
イヤにより構成されているため、ワイヤ間に隙間(空
隙)が存在する。この隙間には空気等の気体が存在する
が、気体の熱伝導率はワイヤの熱伝導率に比して著しく
小さいため、ケーブルの半径方向の熱流分布が均一にな
らず、ワイヤシールド層を構成するワイヤ部分に熱が集
中し、熱流の偏歪が生じ、熱抵抗が増大するという問題
点がある。例えば、275kV級の単心型CVケーブル
(断面積が2500mm2 )においては、ワイヤシール
ド層の熱抵抗が約10℃・cm/Wになり、ケーブル全
熱抵抗の約15%にもなる。このため、送電電流が減少
する。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、ケーブルの半径方向の熱抵抗を低減でき、
送電電流を増大できる電力ケーブルを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電力ケーブ
ルは、中心導体と、この中心導体の周囲に設けられた絶
縁体層と、この絶縁体層の周囲に設けられたクッション
層と、このクッション層の周囲に周方向に適長間隔をお
いて配設された複数本のワイヤにより構成されたワイヤ
シールド層と、このワイヤシールド層の周囲に配設され
前記ワイヤを押さえるワイヤ押さえ層と、を有し、前記
クッション層及び前記ワイヤ押さえ層の少なくとも一方
が前記ワイヤ間の隙間に入り込み、前記クッション層及
び前記ワイヤ押さえ層が相互に接触していることを特徴
とする。
【0008】
【作用】本発明においては、ワイヤシールド層のワイヤ
間の隙間に、クッション層及びワイヤ押さえ層の少なく
とも一方が入り込んで、これらのクッション層及びワイ
ヤ押さえ層が相互に接触している。従って、クッション
層からワイヤ押さえ層へ直接熱が伝達され、ワイヤ間に
空気等の気体が介在している場合に比して熱抵抗が著し
く低減する。これにより、送電電流を増大することが可
能になる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例に係
る電力ケーブルを示す模式的断面図である。本実施例に
おいては、中心導体1の周囲に内部半導電層2が設けら
れており、この内部半導電層2の周囲に架橋ポリエチレ
ンからなる絶縁体層3が形成されている。また、この絶
縁体層3の周囲には外部半導電層4が設けられており、
外部半導電層4の周囲には、柔軟性が高いテープを巻き
付けてなるクッション(座床)層5aが設けられてい
る。このクッション層5aの周囲には周方向に適長間隔
をおいて配置されケーブル長手方向に螺旋状に延びる複
数本のワイヤ(軟銅線)6aにより構成されたワイヤシ
ールド層が設けられている。このワイヤシールド層の周
囲には、柔軟性が高いテープが巻き付けられており、こ
のテープによりワイヤ6aを押さえるワイヤ押さえ層7
aが構成されている。なお、クッション層5a及びワイ
ヤ押さえ層7aはいずれも柔軟性が高いため、ワイヤ6
a間の隙間に入り込み、このワイヤ6a間の隙間でクッ
ション層5a及びワイヤ押さえ層7aが相互に接触して
いる。また、ワイヤ押さえ層7aの周囲には、従来と同
様に、遮水層及びシース(いずれも図示せず)が形成さ
れている。
【0010】本実施例においては、クッション層5aと
ワイヤ押さえ層7aとが直接接触しているので、両者の
間に気体が介在している従来の電力ケーブルに比して、
クッション層5aとワイヤ押さえ層7aとの間の熱抵抗
を著しく低減することができる。このため、送電電流を
従来に比して増大することができる。また、送電電流が
従来と同一である場合には、電力ケーブルのサイズを縮
小することができる。
【0011】更に、本実施例においては、ワイヤ6a間
の隙間がクッション層5a及びワイヤ押さえ層7aで埋
め込まれているため、ワイヤ6aの周方向のずれを確実
に防止することができて電力ケーブルの耐座屈性が向上
すると共に、ワイヤ6a間に水が侵入すること(所謂水
走り)を防止できて、ケーブル長手方向の遮水性が向上
するという効果もある。更にまた、本実施例において
は、クッション層5aを構成するテープ及びワイヤ押さ
え層7aを構成するテープの材質を柔軟なものにするだ
けでよいので、本実施例に係る電力ケーブルを製造する
のに従来の製造工程を変更する必要がなく、製造コスト
の上昇を回避できる。
【0012】図2は本発明の第2の実施例に係る電力ケ
ーブルを示す模式的断面図である。本実施例が第1の実
施例と異なる点は、ワイヤ6a間の隙間にクッション層
5bのみが入り込んでいる点にあり、その他の構成は基
本的には第1の実施例と同様であるので、図2において
図1と同一物には同一符号を付して、その詳しい説明は
省略する。
【0013】本実施例においては、クッション層5bが
柔軟性が高いテープにより構成されており、このクッシ
ョン層5bがワイヤシールド層を構成するワイヤ6a間
に入り込んで、クッション層5bとワイヤ押さえ層7b
とが相互に接触している。このため、クッション層5b
からワイヤ押さえ層7bに直接熱が伝達され、両者の間
の熱抵抗が小さい。本実施例においても、第1の実施例
と同様の効果を得ることができる。
【0014】図3は本発明の第3の実施例に係る電力ケ
ーブルを示す模式的断面図である。本実施例が第1の実
施例と異なる点は、ワイヤ6a間の隙間にワイヤ押さえ
層7cのみが入り込んでいる点にあり、その他の構成は
基本的には第1の実施例と同様であるので、図3におい
て図1と同一物には同一符号を付して、その詳しい説明
は省略する。
【0015】本実施例においては、ワイヤ押さえ層7c
が柔軟性が高いテープにより構成されており、このワイ
ヤ押さえ層7cがワイヤシールド層を構成するワイヤ6
a間の隙間に入り込んで、クッション層5cとワイヤ押
さえ層7cとが相互に接触している。このため、クッシ
ョン層5cからワイヤ押さえ層7cに直接熱が伝達さ
れ、両者の間の熱抵抗が小さい。本実施例においても、
第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0016】なお、本発明は、ワイヤシールド層を有す
る電力ケーブルであれば、各種電力ケーブルに適用する
ことができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ワ
イヤシールド層を構成するワイヤ間の隙間にクッション
層及びワイヤ押さえ層の少なくとも一方が入り込んで、
この両者が相互に接触しているから、ケーブルの半径方
向の熱抵抗を低減でき、送電電流を増大できる。また、
前記ワイヤ間の隙間にクッション層又はワイヤ押さえ層
が埋め込まれているため、ワイヤの周方向のずれを防止
できてケーブルの座屈を抑制できると共に、ワイヤ間に
水が侵入することを防止できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る電力ケーブルを示
す模式的断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る電力ケーブルを示
す模式的断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る電力ケーブルを示
す模式的断面図である。
【図4】従来の66〜275kV級CVケーブルを示す
模式的断面図である。
【図5】従来の77〜500kV級ステンレスシースC
Vケーブルを示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1;中心導体 2,13;内部半導電層 3,14;絶縁体層 4,15;外部半導電層 5a,5b,5c,16;クッション層 6,17;ワイヤシールド層 6a;ワイヤ 7,7a,7b,7c,18;ワイヤ押さえ層 8;遮水層 9;シース 11;素線 12;バインダ層 19;ステンレスシース 20;防食層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体と、この中心導体の周囲に設け
    られた絶縁体層と、この絶縁体層の周囲に設けられたク
    ッション層と、このクッション層の周囲に周方向に適長
    間隔をおいて配設された複数本のワイヤにより構成され
    たワイヤシールド層と、このワイヤシールド層の周囲に
    配設され前記ワイヤを押さえるワイヤ押さえ層と、を有
    し、前記クッション層及び前記ワイヤ押さえ層の少なく
    とも一方が前記ワイヤ間の隙間に入り込み、前記クッシ
    ョン層及び前記ワイヤ押さえ層が相互に接触しているこ
    とを特徴とする電力ケーブル。
JP24163794A 1994-10-05 1994-10-05 電力ケーブル Pending JPH08106820A (ja)

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JP24163794A JPH08106820A (ja) 1994-10-05 1994-10-05 電力ケーブル

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