JPH0810662Y2 - ダツシユポツト - Google Patents

ダツシユポツト

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JPH0810662Y2
JPH0810662Y2 JP1988140827U JP14082788U JPH0810662Y2 JP H0810662 Y2 JPH0810662 Y2 JP H0810662Y2 JP 1988140827 U JP1988140827 U JP 1988140827U JP 14082788 U JP14082788 U JP 14082788U JP H0810662 Y2 JPH0810662 Y2 JP H0810662Y2
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JP
Japan
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chamber
cylinder
piston body
liquid
piston
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Application number
JP1988140827U
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JPH0261140U (ja
Inventor
正義 石井
Original Assignee
株式会社日本気化器製作所
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  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は吸気制御用の絞り弁がエンジンの減速時に閉
じるとき,その閉じ速度を緩速化するためのダツシユポ
ツトに関するものである。
(従来の技術) 走行中の自動車を減速させるため吸気管路に設置され
ている絞り弁を閉じるとき,全閉位置まで急速に閉じる
と有害物質殊に炭化水素が排気とともに大量に放出され
るので,開度が小さくなつたとき絞り弁を全閉位置より
も僅かに開くスロツトルオープナやスロツトルポジシヨ
ナを設けることや気化器の低速燃料を遮断するアイドル
カツト手段を設けることは広く知られた技術であり,絞
り弁が或る開度まで閉じたとき閉じ速度を緩速化するダ
ツシユポツトもこれらの減速対策機構の一つとして知ら
れている。
ダツシユポツトは一般に絞り弁の閉弁方向の力によつ
て空気を圧縮して抵抗力を発生させ,この圧縮空気をオ
リフイスから徐々に放出することによつて絞り弁を緩速
度で閉弁させるものであり,大きな抵抗力を発生させる
ためダイヤフラムを用いている(例えば実公昭51−3905
9号公報参照)。従つて,ダツシユポツトの外径が必然
的に大きくなつて自動車の狭いエンジンルーム内に設置
するのに場所的制限を受けやすいという問題がある。ま
た,空気密度は温度や大気圧に応じて大きく変動するの
で抵抗力にばらつきを生じやすく,絞り弁の閉弁方向の
力に対して安定した抵抗力を発生できず,絞り弁の閉じ
速度が一定とならないという問題もある。
そこで,空気の代りにオイルのような液体を用いたダ
ツシユポツトが一部で使用されているが,液体を封入し
た二つの室をそれぞれダイヤフラムによつて容積可変と
しているので外径が大きいという問題が残つているばか
りか安価に提供できないという問題もある。
(考案が解決しようとする課題) 本考案が解決しようとする技術的課題は,ダイヤフラ
ムを用いる代りにシリンダ・ピストンを用い,且つ液体
を封入して小形にして安定した緩速度の作動が行なえる
安価なダツシユポツトを提供することである。
(課題を解決するための手段) 前記技術的課題を解決するため,本考案は液体が封入
されたシリンダ筒と,このシリンダ筒に嵌装されて内部
を第一室と第二室とに仕切つたピストン体と,前記第一
室を貫通して前記シリンダ筒の外部へ突出し前記ピスト
ン体と一体に直線往復動するピストン杆と,前記第二室
に装入されて前記ピストン体を前記第一室の方へ押す戻
しばねとを具え,前記ピストン体は前記第一室と第二室
とを連通した連通孔およびオリフイスと前記連通孔を開
閉する前記第二室へ向かつて開く逆止弁と前記第二室へ
向かつて大径となり前記シリンダ筒の内壁面に密着する
可撓の筒状周縁部とを有している,という手段を講じ
た。
(作用) 戻しばねのばね力によつてピストン体が第一室の方へ
押されて移動しピストン杆がシリンダ筒から大きく突出
している状態で絞り弁が閉弁方向へ回動すると,或る開
度まで閉じたとき絞り弁軸に固着したレバーがピストン
杆の先端に衝つてピストン体を第二室の方へ押す。この
とき逆止弁が閉じて第二室の液体はオリフイスを通り徐
々に第一室に移動し,ピストン体は緩徐に動いて絞り弁
を緩速度で閉弁させる。また,ピストン体の筒状周縁部
は第二室の液体の圧力で拡げられシリンダ筒の内壁面に
密着し,液体をオリフイスのみから第一室へ移動させ作
動を一定とする。
(実施例) 図面を参照して本考案の実施例を説明する。
有底円筒状のシリンダ筒1の開口端にカバー体2が嵌
込まれO・リング3によつて液密とされているととも
に,このシリンダ筒1にピストン体8が嵌装していて内
部をカバー体2側の第一室6とシリンダ底4側の第二室
7とに仕切つている。
ピストン体8は受け部片9とピストン部片10と押え部
片12とを順に重ねて形成され,ピストン杆16の基部の小
径部16aに嵌装されている。受け部片9および押え部片1
2の外径はシリンダ筒1の内径よりも小さく,ピストン
部片10は合成ゴム,皮革などの耐液性ある材料で作られ
外側周縁に第二室7へ向かつて大径となる可撓の筒状周
縁部11を有していて自由な状態でその外径はシリンダ筒
1の内径よりも少し大きい。また,第二室7には圧縮コ
イルばねからなる戻しばね18が装入されており,この戻
しばね18は押え部片12に当接して受け部片9をピストン
杆16の段部に押付けた状態でピストン体8をピストン杆
16に固定している。
また,ピストン体8には受け部片9,ピストン部片10,
押え部片12を貫通した複数個の連通孔13がピストン杆16
を囲んだ円上に平行に配置されているとともに,この連
通孔13に第二室7へ開口した一個または複数個のオリフ
イス14が放射方向に接続されており,これらの連通孔13
とオリフイス14とによつて第一室6と第二室7とが互い
に連通している。連通孔13の第二室7への開口端は中心
をピストン杆16に埋込み固定した傘形の逆止弁15によつ
て一斉に開閉されるようになつている。
ピストン杆16は第一室6を貫通しカバー体2からシリ
ンダ筒1の外部へ突出しており,パツキング17によつて
カバー体2の挿通孔2aとの隙間を液密としている。
シリンダ筒1の内部には図面に表示しないオイルのよ
うな液体が充満して封入されており,また,シリンダ筒
1の基部外側周面には取付け用のねじ5が設けられてい
る。
このように構成した本実施例は,エンジンの吸気管路
に設置した絞り弁21の絞り弁軸22に固着されているレバ
ー23にピストン杆16を対向させて配置するものであり,
絞り弁21が或る開度以上に開いているときピストン体8
は戻しばね18のばね力によつて第一室6の方へ移動し,
ピストン杆16を第1図二点鎖線16Aで示す最も突出した
状態としている。
絞り弁21が閉弁方向へ回動して或る開度まで閉じる
と,以後はレバー23がピストン杆16の先端に衝つてピス
トン体8を第二室7の方へ押して移動させる。このと
き,第二室7の液体の圧力で逆止弁15が押え部片12の端
面に密着して連通孔13を閉鎖するとともに筒状周縁部11
が拡げられてシリンダ筒1の内壁面に密着し,このため
第二室7の液体はオリフイス14のみから徐々に第一室6
に移動し,絞り弁21を緩速度で閉弁させることとなる。
尚,このとき筒状周縁部11は摩擦抵抗によつてピストン
体8を制動する働きもする。
絞り弁21が開いてレバー23がピストン杆16から離れる
と,ピストン体8は戻しばね18のばね力で第一室6の方
へ移動する。このとき,第一室6の液体の圧力で逆止弁
15が開弁して連通孔13より液体を大量に第二室7へ移動
させるとともに筒状周縁部11が収縮させられてシリンダ
筒1の内壁面との摩擦抵抗を減少し,或いはこれより離
間して液体の移動を更に大量とし,このためピストン体
8とピストン杆16とは速やかに戻ることとなる。
尚,液体は温度による粘性変化が小さいものを選んで
使用することが好ましい。
(考案の効果) 以上のように,本考案によるとシリンダ・ピストンを
用いたのできわめて小形となり自動車の狭いエンジンル
ーム内に容易に設置できる利点がある。また、ピストン
体に第二室へ向かって大径となる可撓の筒状周縁部を設
けてシリンダ筒の内壁面に密着する構成としたので、ピ
ストン体が第二室へ向かって移動する作動時に第一室と
第二室とを完全に遮断し液体をオリフィスのみにより移
動させて安定した一定の緩速度の作動を行わせることが
できるばかりか、ピストン体がばね力で第一室へ向かっ
て移動する戻り時に筒状周縁部が収縮することにより高
速度の戻り動作を行なわせることができる。更に,ダイ
ヤフラム式のものに比べ構成が簡単で安価に提供するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す縦断面図,第2図は第1
図の拡大部分図である。 1……シリンダ筒,6……第一室,7……第二室,8……ピス
トン体,11……筒状周縁部,13……連通孔,14……オリフ
イス,15……逆止弁,16……ピストン杆,18……戻しば
ね,

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体が封入されたシリンダ筒(1)と,こ
    のシリンダ筒(1)に嵌装されて内部を第一室(6)と
    第二室(7)とに仕切つたピストン体(8)と,前記第
    一室(6)を貫通して前記シリンダ筒(1)の外部へ突
    出し前記ピストン体(8)と一体に直線往復動するピス
    トン杆(16)と,前記第二室(7)に装入されて前記ピ
    ストン体(8)を前記第一室(6)の方へ押す戻しばね
    (18)とを具え,前記ピストン体(8)は前記第一室
    (6)と第二室(7)とを連通した連通孔(13)および
    オリフイス(14)と前記連通孔(13)を開閉する前記第
    二室(7)へ向かつて開く逆止弁(15)と前記第二室
    (7)へ向かつて大径となり前記シリンダ筒(1)の内
    壁面に密着する可撓の筒状周縁部(11)とを有している
    ダツシユポツト。
JP1988140827U 1988-10-28 1988-10-28 ダツシユポツト Expired - Lifetime JPH0810662Y2 (ja)

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JPS60219424A (ja) * 1984-04-16 1985-11-02 Nippon Carbureter Co Ltd ダツシユポツト付き気化器
JPS63131836A (ja) * 1986-11-20 1988-06-03 Nissan Motor Co Ltd エンジンのダツシユポツト

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