JPH08106113A - 視度調節装置 - Google Patents

視度調節装置

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JPH08106113A
JPH08106113A JP6241266A JP24126694A JPH08106113A JP H08106113 A JPH08106113 A JP H08106113A JP 6241266 A JP6241266 A JP 6241266A JP 24126694 A JP24126694 A JP 24126694A JP H08106113 A JPH08106113 A JP H08106113A
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JP6241266A
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Yasushi Tanijiri
靖 谷尻
Kenji Ishibashi
賢司 石橋
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 像を光学系を介して観察する光学装置に用い
て、観察対象像の鮮鋭度にかかわらず確実かつ容易に視
度調節を行うことができる視度調節装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 像から光学系に至る光路上に参照像表示装置
を配設し、視度調節を行うときには参照像表示装置に視
度調節のためのコントラストが高く先鋭な参照像を表示
する構成とする。両眼視の光学装置においては、左右に
異なる参照像を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、双眼鏡、カメラファイ
ンダー、HMD(ヘッドマウンテッドディスプレイ)
等、像をレンズやミラー等の光学系を介して観察する装
置の視度調節に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人間の眼は、通常、至近距離から無限遠
までの任意の距離に位置する観察対象物を鮮明に見るこ
とができるように、対象物までの距離に応じて適切なピ
ント調節がなされる。ところが、近視や遠視の場合はこ
のピント調節機能が低下し、鮮明に観察し得る対象物の
距離範囲が限定されてしまう。
【0003】レンズあるいは光学ミラーを通して虚像観
察を行うための光学装置においては、観察者の正視、近
視、遠視にかかわらず鮮明な像を眼に供するために、視
度調節のための機構を設ける必要がある。視度調節機構
としては接眼レンズをその光軸に沿って前後に動かすよ
うにしたものが最も一般的であり、例えば双眼鏡で公知
なように、観察者自身が対象物である像を観察しなが
ら、その像を鮮明に見ることができるように接眼レンズ
の位置を調節する。眼から虚像までの距離は接眼レンズ
の設定位置に依存して変化するため、鮮明な像観察がで
きる虚像位置を設定することができる。
【0004】実際の視度調節の操作は、接眼レンズを眼
から最も離れた位置に設定し鮮明な像観察ができるまで
徐々に眼に接近させる方法、接眼レンズを眼に最も近い
位置に設定し鮮明な像観察ができる位置まで徐々に眼か
ら遠ざける方法、その時設定されている接眼レンズの位
置から接眼レンズを前後に動かし鮮明な像観察ができる
位置を探す方法等がある。前二者の方法は視度調節の初
期段階に適した方法であり、これらによって粗調節した
ときも、最終的には接眼レンズを前後に微動させて微調
節を行うことになる。
【0005】双眼鏡や両眼視のHMD等の両眼で像観察
を行う光学装置では、観察者の左右の眼に近視や遠視の
度合いの差があるため、両眼についてそれぞれ独立に視
度調節を行う必要がある。この場合、まず一方の眼の視
度調節を行い、その後に他方の眼の視度調節を行うのが
普通である。また、一方の眼の視度調節を行う時には、
他方の眼に映る像が邪魔になるので、通常は片目を閉じ
て調節操作を行う。観察者によっては、両眼を開いたま
まで左右の視度調節を行うこともある。
【0006】ところが、近視や遠視であっても、ピント
が合う距離にはある程度の範囲があり、対象物までの距
離がその範囲内であれば鮮明に観察することができる。
したがって、観察者自身が視度調節を行って鮮明な像観
察ができるようにしたときにも、眼から虚像までの距離
は常時一定に設定されるものではなく、時により変動す
る。
【0007】両眼視の装置の場合に片目を閉じて視度調
節を行うと、左右それぞれの眼は鮮明な像観察をできる
ようになるが、眼から虚像までの距離は必ずしも左右で
等しくならない。眼から像までの距離に左右で差がある
像観察をすると眼は緊張し、これを長時間続けると、眼
も脳も疲労する。
【0008】両眼を開いて視度調節を行うと、一方の眼
の視度調節がなされると他方の眼の視度調節が不完全で
あってもある程度の鮮明な像観察ができるため、他方の
眼の視度調節を完全に行うことが困難になる。このた
め、視度調節を完全に行うことなく調節操作を終了して
しまう事態が生じる。このとき、一方の眼は鮮明な像
を、他方の眼は不鮮明な像を観察することになって、眼
は緊張し疲労する。
【0009】また、接眼レンズをその時の設定位置から
前または後ろに動かして視度調節を行う時に、接眼レン
ズをどちらの方向に動かすべきかの情報がないため、試
行錯誤を行って移動方向を知る必要がある。さらに、上
記の従来の方法による視度調節は実際の対象像を観察し
ながら行うものであるから、観察対象像自体が鮮明な輪
郭あるいは直線などの鮮鋭な部位を有しないときには視
度調節は著しく困難になる。この場合、調節操作に長時
間を要する上、完全な視度調節をすることができない恐
れもある。これらは両眼視の装置に限らず、単眼視の装
置においても不都合な問題である。
【0010】このような問題を解決するために、特開平
5−344450には左右の像表示部を有する眼鏡型デ
ィスプレイ装置において、視度調節時には左右の像表示
部に調節用の画像を表示する技術が示されている。観察
者は鮮鋭な調節用画像を対象として視度調節を行うこと
ができるので、視度調節が容易になる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法によ
っても、視度ずれがあるときそれが遠側にずれているの
か近側にずれているのかに関しての情報を得ることがで
きない。このため、接眼レンズを移動させるべき方向を
知るには実際に接眼レンズをその時の設定位置から前後
に少し動かしてみる必要があり、調節操作には試行錯誤
が伴い煩雑である。
【0012】さらに、上記方法は表示装置に表示される
対象像を観察する光学装置においては有用であるが、例
えば双眼鏡のように、表示装置の表示像ではないものを
観察する光学装置には適用することができない。
【0013】本発明は、内蔵の表示装置の表示像を観察
する光学装置あるいは外部に存在する像を観察する光学
装置のいずれにも適用でき、観察対象像の鮮鋭度にかか
わらず確実かつ容易に視度調節を行うことができる視度
調節装置を提供することを目的とする。さらに、両眼視
の光学装置に適用したときには、眼から虚像までの距離
が左右で等しく設定される視度調節装置を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、像を光学系を介して観察する光学装置
で視度調節を行うものにおいて、像から光学系に至る光
路上に参照像表示装置を配設し、視度調節を行うときに
は参照像表示装置に視度調節のための参照像を表示する
構成とする。
【0015】さらに、左右の光学系を介して両眼で像を
観察する光学装置で視度調節を行うものにおいては、像
から左右の光学系に至る左右の光路上に参照像表示装置
を配設し、視度調節を行うときには左右参照像表示装置
に左右で異なる参照像を表示する構成とする。
【0016】また、上記の構成に参照像を高コントラス
トで鮮明な像となす手段を設ける。
【0017】
【作用】像から光学系に至る光路上に参照像表示装置を
配設し、参照像表示装置に視度調節のための参照像を表
示する構成では、視度調節時には観察対象像よりも手前
に視度調節のための参照像が表示される。
【0018】両眼で像を観察する光学装置の像から左右
の光学系に至る左右の光路上に参照像表示装置を配設
し、左右参照像表示装置に異なる参照像を表示する構成
では、視度調節時には左右の観察対象像の手前に左右で
異なる参照像が表示される。
【0019】参照像を高コントラストで鮮明な像となす
手段を設けた構成では、視度調節時に高コントラストで
鮮明な参照像が観察対象像の手前に表示される。
【0020】
【実施例】図1に本発明の視度調節装置を用いた両眼視
用の光学装置の構成を示す。本装置はLCD(液晶表示
装置)から成る左右1対の映像表示装置1L、1Rを備え
ており、映像表示装置1L、1Rに表示された映像をそれ
ぞれ左右の接眼レンズ2L、2Rを介して左右の眼4L、
4Rで観察する。左右の接眼レンズ2L、2Rはそれぞれ
の光軸5L、5Rを平行にして設置され、映像表示装置1
L、1Rは表示面が同一平面上に存在し、かつ光軸5L、
5Rに対して垂直で光軸5L、5Rがそれぞれの表示面の
中心を通るように設置されている。
【0021】左接眼レンズ2Lは光軸5Lに沿う方向に可
動に設置されており、接眼レンズ2Lを光軸5Lに沿って
移動させて映像表示装置1Lと接眼レンズ2Lの距離を調
節することで左眼4Lの視度調節が行われる。右接眼レ
ンズ2Rも同様に光軸5Rに沿って可動に設定されてお
り、右接眼レンズ2Rの位置調節で右眼4Rの視度調節が
行われる。左右接眼レンズ2L、2Rの移動は互いに独立
しており、視度調節は左右独立に行うことができる。
【0022】左映像表示装置1Lと左接眼レンズ2Lの間
および右映像表示装置1Rと右接眼レンズ2Rの間には透
過型のLCDから成る参照像表示装置3L、3Rが配設さ
れている。左右の参照像表示装置3L、3Rは映像表示装
置1L、1Rの表示面から等距離に設置されている。これ
らの参照像表示装置3L、3Rは、視度調節操作時に参照
するための参照像を表示する。
【0023】像表示の制御のための回路構成を図2に示
す。映像表示装置1L、1Rは駆動回路11L、11Rによ
り駆動され、参照像制御装置3L、3Rは駆動回路13
L、13Rにより駆動される。これらの駆動回路11L、
11R、13L、13Rは表示制御装置10によって制御
される。表示制御装置10は映像信号出力回路14L、
14Rと参照像出力回路15L、15Rを備えている。映
像信号出力回路14L、14Rは外部から入力される左右
の映像信号を駆動回路11L、11Rにそれぞれ出力し
て、左右の映像表示装置1L、1Rに映像を表示させる。
【0024】参照像出力回路15L、15Rはそれぞれ、
図3に示したように、キャラクタメモリー21とコント
ラスト調節回路22を有している。キャラクタメモリー
21には参照像として表示するための所定の記号情報が
記憶保持されている。コントラスト調節回路22は微分
回路から成り、キャラクタメモリー21の記号情報を高
コントラストで鮮鋭な画像信号となす。参照像出力回路
15L、15Rの出力は駆動装置13L、13Rに入力され
て、参照像表示装置3L、3Rに参照像が表示される。
【0025】本実施例の光学装置は、通常の像観察を行
う観察モードと視度調節を行う視度調節モードの2モー
ドで使用される。このために、映像制御装置10はモー
ド切替スイッチ16と映像出力設定スイッチ17を有し
ている。モード切替スイッチ16は映像信号出力回路1
4L、14Rと参照像信号出力回路15L、15Rに接続さ
れており、モード切替スイッチ16の設定状況は映像信
号出力回路14L、14Rと参照像信号出力回路15L、
15Rに伝えられて信号の出力が制御される。映像出力
設定スイッチ17は映像信号出力回路14L、14Rに接
続されており、視度調節モードにおける映像信号の出力
/非出力の制御を行う。モード切替スイッチ16と映像
出力設定スイッチ17は観察者が手動で操作し設定する
ものである。
【0026】モード切替スイッチ16を観察モードに設
定すると、映像信号出力回路14L、14Rは映像信号を出
力し、映像表示装置1L、1Rに映像が表示される。これ
は映像出力設定スイッチ17の設定状況には依存しな
い。観察モードにおいては左右の参照像信号出力回路1
5L、15Rはいずれも信号を出力せず、参照像表示装置
3L、3Rには何も表示されない。参照像表示装置3L、
3Rは透過型LCDのため観察モードでの映像観察を妨
害することはない。
【0027】モード切替スイッチ16を視度調節モード
に設定すると、参照像信号出力回路15L、15Rはそれ
ぞれ保有する参照像信号を出力し、左右の参照像表示装
置3L、3Rに参照像が出力される。このとき映像信号出
力回路14L、14Rから映像信号が出力されるか否か
は、映像出力設定スイッチ17の設置状況による。映像
出力設定スイッチ17がONに設定されていれば映像信
号出力回路14L、14Rから映像信号が出力されて映像
が表示され、OFFに設定されていれば映像信号は出力
されず映像表示はなされない。通常は、映像出力設定ス
イッチ17をONに設定して映像と参照像を両方表示し
て視度調節を行う。
【0028】視度調節は左右別個に行うが、その方法は
左右で同じであり、以下一方の眼について説明する。接
眼レンズ2をその前側焦点が映像表示装置1の表示面上
に位置するように設定すると、図4に示したように、映
像光は接眼レンズ2を透過して平行光となり、0ディオ
プトリになる。このとき眼4は無限遠に位置する虚像を
観察することになる。映像表示装置1の表示面が接眼レ
ンズ2の前側焦点と接眼レンズ2の間に位置するように
接眼レンズ2を設定すると、図5のように、映像光は接
眼レンズ2透過後発散光となり、眼4には虚像面6から
映像光が発せられたように入射する。眼4は虚像面6に
位置する虚像を観察することになり、このときは有限距
離の視度である。
【0029】モード切替スイッチ16を操作して視度調
節モードにすると参照像表示装置3に参照像が表示され
る。参照像表示装置3は映像表示装置1と接眼レンズ2
の間に設置されており、接眼レンズ2をその前側焦点が
映像表示装置1の表示面に一致するように設定すると、
図6に示すように、参照像は有限距離の視度になる虚像
面7に位置するように観察される。映像出力設定スイッ
チ17をONに設定しておけば、観察者は図5の虚像面
6の映像と図6の虚像面7の参照像の両方を観察するこ
とになる。このとき、映像は常に参照像よりも遠方に存
在するように観察される。
【0030】映像と参照像とを共に表示して視度調節を
行うと、眼から映像までの距離と眼から参照像までの距
離が異なるので、接眼レンズ2を移動させるべき方向に
関する情報が得られる。例えば、映像の方が参照像より
も鮮明に観察されるときは、視度が遠側にずれており、
接眼レンズ2を眼4に近づけることで視度調節ができ
る。逆に、参照像の方が映像よりも鮮明に観察されると
きには視度が近側にずれており、接眼レンズ2を眼4か
ら遠ざける方向に移動させることで視度調節ができる。
【0031】また、映像と参照像の鮮明さの違いから視
度ずれの程度を知ることができる。このため、粗調節に
おいて視度ずれの程度に応じた速やかな接眼レンズ2の
移動が可能になる。
【0032】しかも、映像の虚像面6は参照像の虚像面
7よりも眼4から遠くに存在するため、映像と参照像と
が共に鮮明に観察できるように視度調節がなされた状態
では、映像の虚像面6は映像が鮮明に見える範囲内の最
近点近傍に位置することはない。このように、映像と参
照像とを共に観察しながら両者に対して視度調節を行え
ば、映像が遠方に導かれる。これにより、近距離映像を
注視することによる眼の緊張を回避することができる。
【0033】参照像表示装置3にはコントラストが高く
鮮鋭な像を表示する。図1の左右の参照像表示装置3
L、3Rに表示する参照像を図7に示す。図7から明らか
なように、参照像の形状は左右で異なっている。これら
の参照像が参照像表示装置3L、3Rに適切に視度調節さ
れて表示されているときに、左参照像を左眼4Lで右参
照像を右眼4Rで同時に観察すると、左右の像は脳で合
成されて観察者には図8のような1つの像を観察してい
るように認識される。
【0034】これらの参照像はコントラストが高く鮮鋭
なので、参照像に対する視度調節は極めて容易に行うこ
とができる。一方の参照像のみに視度調節がなされ他方
の参照像に視度ずれがある状態を図9、10に示す。こ
れらの図において、点線は視度ずれのために参照像が鮮
明に観察されていないことを表している。図9では左参
照像は適切に視度調節され右参照像に視度ずれがあり、
図10では左参照像に視度ずれがあり右参照像は視度調
節が適切になされている。
【0035】左右の参照像は形状が異なるので、両眼を
開いて左右参照像を同時に観察しながら視度調節を行う
場合にも、図9、10のように一方の参照像に視度ずれ
があれば観察者はそれを認識することができる。したが
って、一方の眼を閉じることなく、常時両眼で観察しな
がら左右の視度調節を行うことができる。
【0036】さらに、図6に示した眼4から虚像面7ま
での距離が左右で差があるとき、左右の参照像は形状が
異なるので、両眼で観察すると左右の参照像が同一平面
上にないことを認識することができる。この場合、視度
ずれが生じない範囲内で接眼レンズ2L、2Rの一方ある
いは両方の位置を調節すれば、観察される左右の参照像
を同一平面上に存在するように設定することができる。
【0037】前述のように、参照像表示装置3Lと映像
表示装置1Lの間隔と参照像表示装置3Rと映像表示装置
1Rの間隔は等しく設定されているため、眼から参照像
の虚像面7までの距離を左右で等しく設定すれば、眼か
ら映像表示装置1L、1Rに表示される映像の虚像面6
(図5)までの距離も左右等しく設定される。したがっ
て、視度調節を終了し観察モードで映像を観察する際
に、眼から観察する左右映像までの距離が等しくなり、
距離の不一致による眼の緊張が生じない。
【0038】参照像表示装置3L、3Rに表示される参照
像は、映像表示装置1L、1Rの映像の全域に重なるよう
にしてもよいし、映像の一部領域のみ、例えば左映像の
下部右寄りと右映像の下部左寄り、と重なるようにして
もよい。
【0039】上述の方法は、映像出力設定スイッチ17
をONにして、視度調整モードにおいて参照像と映像を
両方表示して視度調節を行うものであるが、映像出力設
定スイッチ17をOFFにして、映像表示をせずに視度
調節を行うこともできる。参照像は鮮鋭で高コントラス
トなため、従来のように映像を対象として視度調節する
よりも容易になる。
【0040】ただし、この場合は参照像と映像を両方表
示する方法に比べると、視度調節の対象が参照像のみに
なり、接眼レンズ2L、2Rを移動させるべき方向に関す
る情報は得られない。また、参照像表示装置3L、3Rは
映像表示装置1L、1Rよりも接眼レンズ2L、2Rに接近
して設置されているので、映像にも適切な視度設定がな
されるように、参照像ができるだけ近くに観察されるよ
うに参照像に対して視度調節を行う配慮が必要になる。
【0041】映像表示装置1L、1Rにも参照像を表示す
る、または参照像表示装置3L、3Rに加えてもう1対の
参照像表示装置を映像表示装置1L、1Rに近接させて配
設すると、上記の配慮は不必要になる。このとき、前後
の参照像が重ならないように参照像を表示する。第2対
の参照像表示装置を用いる場合は参照像は映像と略一致
する位置に表示されるため、映像を表示しなくても映像
を表示した場合と同様に確実な視度調節を行うことがで
きる。
【0042】視度調節モード時に、接眼レンズ2L、2R
の動きに連動して虚像面6または虚像面7の位置を算出
し、図11に示したように眼から虚像面までの距離を参
照像に付加して表示するようにしてもよい。観察者はそ
の表示された距離を参考にして接眼レンズ2L、2Rを移
動させるべき方向を知ることができ、さらには、左右像
の眼からの距離を容易に一致させることができる。
【0043】本実施例では参照像表示装置3L、3Rとし
て透過型LCDを使用したが、鮮鋭で高コントラストの
像を提示することができ、かつ観察モード時に像観察を
妨害しないものであれば他の表示装置を使用することが
できる。例えば、透過型フィルムを映像表示装置1L、
1Rと接眼レンズ2L、2Rの間に配置し、参照像をこの
フィルムに投影する光源を別途設けて、視度調節モード
時に参照像を投影表示する。あるいは、LED(発光ダ
イオード)を退避可能に配設し、視度調節モードでは映
像表示装置1L、1Rから接眼レンズ2L、2Rに至る光路
上にLEDを出現させて発光させ、観察モードではLE
Dを光路から退避させる構成としてもよい。
【0044】また、本発明の視度調節装置は、接眼レン
ズ2L、2Rを固定設置し映像表示装置1L、1Rと参照像
表示装置3L、3Rとを光軸5L、5Rに沿って移動させる
方法の視度調節にも適用可能である。この場合、参照像
表示装置3L、3Rを映像表示装置1L、1Rの動きに連動
させて両者間の距離を常時一定に保つようにする。
【0045】本実施例では映像表示装置1L、1Rとして
LCDを用いたが、CRT等の他の表示装置を用いても
よい。また、本発明の視度調節装置は映像表示装置を有
する光学装置に限らず、双眼鏡のように観察対象物をレ
ンズ等の光学系を通して観察する光学装置にも適用する
ことができる。双眼鏡に適用する場合、対物レンズによ
り形成される2次像面と接眼レンズの間の左右の光路上
に参照像表示装置を固定配置すれば、映像表示装置の映
像を観察する場合と同様に視度調節を確実かつ容易に行
うことができる。
【0046】さらに、本発明の視度調節装置は両眼視の
光学装置に限らず、単眼鏡やスチルカメラあるいはビデ
オカメラのファインダーのように一方の眼のみで像観察
を行う光学装置にも適用できる。
【0047】
【発明の効果】本発明では、視度調節を行うときに参照
像を表示するので、観察対象像に加えて参照像をも視度
調節の対象とすることができる。参照像は観察対象像よ
りも手前に表示されるため視度ずれの方向と程度を知る
ことができ、視度調節が容易になりかつ確実な調節をす
ることができる。
【0048】請求項2の構成によるときは、左右それぞ
れの視度調節においては上述の効果がある。これに加
え、左右で異なる参照像が表示されるので、一方にでも
視度ずれがあれば、両眼で観察しながら調節するときに
もそれを認識することができる。さらに、眼から参照像
までの距離が左右で一致するように視度調節を行うこと
ができる。
【0049】請求項3の構成では高コントラストで鮮明
な参照像が表示されるので、視度調節が一層容易にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の視度調節装置を両眼視の光学装置に
適用した構成図。
【図2】 像表示制御回路の構成図。
【図3】 参照像表示回路の構成図。
【図4】 接眼レンズの前側焦点が映像表示面に一致す
るときの映像の光路を示す図。
【図5】 接眼レンズの前側焦点が映像表示面よりも遠
方に位置するときの映像の光路を示す図。
【図6】 接眼レンズの前側焦点が映像表示面に一致す
るときの参照像の光路を示す図。
【図7】 左右の参照像を示す図。
【図8】 両眼で観察して合成された左右参照像を示す
図。
【図9】 左参照像に視度ずれがなく右参照像に視度ず
れがあるときに、両眼で観察して合成された左右参照像
を示す図。
【図10】 左参照像に視度ずれがあり右参照像に視度
ずれがないときに、両眼で観察して合成された左右参照
像を示す図。
【図11】 左右の参照像に眼から虚像までの距離を付
加して表示した状態を示す図。
【符号の説明】
1 映像表示装置 1L 左映像表示装置 1R 右映像表示装置 2 接眼レンズ 2L 左接眼レンズ 2R 右接眼レンズ 3 参照像表示装置 3L 左参照像表示装置 3R 右参照像表示装置 4 眼 4L 左眼 4R 右眼 5L 左接眼レンズ光軸 5R 右接眼レンズ光軸 6 映像虚像面 7 参照像虚像面 11L 左映像表示装置駆動回路 11R 右映像表示装置駆動回路 13L 左参照像表示装置駆動回路 13R 右参照像表示装置駆動回路 14L 左映像信号出力回路 14R 右映像信号出力回路 15 参照像信号出力回路 15L 左参照像信号出力回路 15R 右参照像信号出力回路 16 モード切替スイッチ 17 映像出力設定スイッチ 21 キャラクタメモリー 22 コントラスト調節回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像を光学系を介して観察する光学装置で
    視度調節を行うものにおいて、像から前記光学系に至る
    光路上に参照像表示装置を配設し、視度調節を行うとき
    には前記参照像表示装置に視度調節のための参照像を表
    示することを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 左右の光学系を介して両眼で像を観察す
    る光学装置で視度調節を行うものにおいて、像から前記
    左右の光学系に至る左右の光路上に参照像表示装置を配
    設し、視度調節を行うときには前記左右参照像表示装置
    に左右で異なる参照像を表示することを特徴とする光学
    装置。
  3. 【請求項3】 前記参照像を高コントラストで鮮明な像
    となす手段が設けられていることを特徴とする、請求項
    1または請求項2に記載の光学装置。
JP6241266A 1994-10-05 1994-10-05 視度調節装置 Pending JPH08106113A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6241266A JPH08106113A (ja) 1994-10-05 1994-10-05 視度調節装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008124762A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Ricoh Co Ltd 観察装置および撮影装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008124762A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Ricoh Co Ltd 観察装置および撮影装置

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