JPH08106059A - 内視鏡用光源光学系 - Google Patents
内視鏡用光源光学系Info
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- JPH08106059A JPH08106059A JP6242684A JP24268494A JPH08106059A JP H08106059 A JPH08106059 A JP H08106059A JP 6242684 A JP6242684 A JP 6242684A JP 24268494 A JP24268494 A JP 24268494A JP H08106059 A JPH08106059 A JP H08106059A
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Abstract
てライトガイドの入射端面が焼損したり、フィルターが
破損することのない透過波長選択フィルターを有する内
視鏡用光源光学系を提供する。 【構成】照明光源からライトガイドの入射端面4までの
間に少なくとも2以上の透過波長選択フィルター2、3
を配置し、該フィルターにより400nm以下の波長の
光と750nm以上の波長の光を除去する。
Description
関し、より詳細には、集光された照明光束を入射端面に
受け入れて出射端面に伝送するライトガイドを備えた内
視鏡用光源光学系において、照明光源から射出された可
視光以外の光によってライトガイド以外の入射端面が焼
損したり、フィルターが破損することを防止するための
フィルターの改良に係るものである。
出する照明光源と、該照明光源から射出される白色光の
うちで赤外線を遮断する赤外線遮断フィルターと、前記
照明光源から射出された光をライトガイドの端面に集光
させる集光レンズと、明るさを調整する絞り機構と、前
記集光レンズで集光された光を入射端側に受け入れて出
射端側へ伝送するライトガイド等で構成されている。
明光源にはキセノンランプやハロゲンランプが用いられ
ることが多く、これらの光源ランプは、通常、反射鏡を
併有して一体化されており、かかる光源ランプの輝点が
反射鏡の焦点位置に配置されて、その反射光が概ね平行
光束になっている。照明光源から射出される光には可視
光以外の波長成分をもった光が含まれており、特に、キ
セノンランプでは750nm以上の赤外領域に属する光
を放射する割合が高い。照明光源から射出された光は集
光レンズでライトガイドの入射端面へ集光されるため、
ライトガイドの入射端面では、熱で入射端面が焼損して
しまうほど光エネルギーが凝集される。
防止するため、照明光源からライトガイドの入射端面ま
での光路上に赤外線を遮断するフィルターが配置されて
いる。照明光源から射出される光のうち、可視領域に属
する光のみが集光レンズでライトガイドの入射端面に集
光される場合でも、集光部すなわちライトガイドの入射
端面でのエネルギー量は相当なものになり、ライトガイ
ドの入射端面の温度は上昇する。このため、ライトガイ
ドの入射端面の焼損を確実に防止するためには、少なく
とも赤外領域に属する光はほぼ完全に遮断することが必
要である。
多層干渉膜からなるコーティングが施され、その被覆面
は赤外線を反射し、それ以外の光を透過する特性を有す
る赤外線反射型フィルターと、赤外線を吸収する素材か
らなる赤外線吸収型フィルターとがある。赤外線吸収型
フィルターは一般的に図1に示すような分光透過率特性
を有しており、赤外領域に属する光の大部分を遮断する
ことができる点で優れている。しかし、赤外線吸収型フ
ィルターを単独で用いると、吸収した熱によって発生す
る熱膨張にフィルターの基板が耐えられずに破壊されて
しまうことがある。そのため、実開平3−51411号
公報に記載されているように、照明光源と吸収フィルタ
ーとの間に反射フィルターを配置して、照明光源から射
出された光が最初に赤外線反射型フィルターに入射して
赤外領域光の一部を反射し、次いで、赤外線吸収型フィ
ルターで残存している赤外領域光を吸収するようにし
て、赤外線を分割的に遮断する方法が採用されている。
同公報に記載されている実施例によれば、赤外線反射型
フィルター及び赤外線吸収型フィルターの分光透過率特
性は図2の曲線A及びBに各々示される通りである。
ーの構成を採用した光源装置においても、比較的長時間
にわたり照明を行うと、ライトガイドの入射端面が焼損
してしまい、ライトガイドの出射端側から射出される照
明光量が極端に低下する。また、前記光源装置を長時間
使用していると、吸収フィルターに熱による変形や破壊
が起こる。照明光源にキセノンランプを用いた場合を例
にとって、ライトガイド入射端面の焼損及び赤外線吸収
型フィルターの破損が起こる原因を説明すると以下のよ
うになる。
ルギー放射率特性曲線を示す。これによれば、キセノン
ランプは750nmから1100nmの間の赤外領域に
属する光を放射する割合が非常に高い。一方、図2に示
した従来の光源装置の赤外線遮断フィルターの分光透過
率特性曲線によれば、照明光源の次に配置される赤外線
反射型フィルターは750nmから800nmの波長の
光を大部分透過し、800nmから1100nmの波長
の光を最低でも10%以上の透過率で透過し、長波長側
に移行するに従って透過量が増加する。また、赤外線反
射型フィルターのあとに配置される赤外線吸収型フィル
ターは900nm以上の波長域に属する光を完全に吸収
するが、700nmから900nmの間の波長域に属す
る光は吸収しきれずにその一部が透過する。その結果、
照明光源から射出された750nmから1100nmの
間の波長の光のうち、750nmから900nmの光は
赤外線遮断フィルターで除去しきれずにライトガイド入
射端面に集光され、ライトガイド入射端面を焼損させる
原因になる。
射型フィルターで除去しきれない700nm以上の波長
の赤外線をほとんど吸収し、自ら発熱する。一般に、発
熱体は自ら赤外線を放射することが知られているが、赤
外線吸収型フィルターは照明光源からの赤外線を吸収し
て発熱することにより、新たな赤外線放射源(以下、
「二次光源」と呼ぶ)となり、この二次光源から放射さ
れた赤外線は一部がライトガイド入射端面に集光され、
ライトガイド入射端面を焼損させる原因となる。
の量が多ければ、それだけ発熱量が多くなり、二次光源
から放射される赤外線量も増加する。従って、ライトガ
イド入射端面の焼損を防止するためには、赤外線吸収型
フィルターが吸収する赤外線量を該赤外線吸収型フィル
ターよりも光源側に配置される赤外線反射型フィルター
で制御する必要がある。従来の赤外線反射型フィルター
では、図2に示すように、キセノンランプが高い割合で
放射する750nmから1100nmの赤外線が十分に
遮断されていない。このため、赤外線吸収型フィルター
は上記波長範囲の赤外線を主に吸収して発熱し、二次光
源となり、ライトガイド入射端面焼損の原因となるだけ
の量の赤外線を自ら放射するようになる。この場合、赤
外線吸収型フィルターの表面温度は摂氏400乃至45
0度という高温になっており、赤外線吸収型フィルター
には熱膨張のための歪みが生じ、長期間使用後には、変
形や破壊に至る。また、ライトガイドのファイバ束を接
着する接着剤には紫外線を吸収するものがあり、このよ
うな接着剤を使用しているライトガイドにおいては、照
明光源から射出される紫外線がライトガイド入射端面を
焼損させる原因となる。従来の赤外線遮断フィルターは
400nm以下の波長の光をほとんど遮断せずに透過さ
せるため、ライトガイドの入射端面では上記波長範囲の
光が吸収されて発熱し、ライトガイド入射端面焼損を促
進させることになる。
赤外線遮断フィルターの構成によれば、照明光源から発
せられる光のうち400nm以下の波長の光と750n
m以上の波長の光が十分に遮断されておらず、さらに、
照明光源の最も近くに配置される赤外線反射型フィルタ
ーの750nmから1100nmの赤外線の除去量が不
十分であるため、ライトガイドの入射端面が焼損した
り、赤外線吸収型フィルターが破損してしまうという問
題があった。
されたものであり、照明光源から射出された可視光以外
の光によってライトガイドの入射端面が焼損したり、フ
ィルターが破損することのない透過波長選択フィルター
を有する内視鏡用光源光学系を提供することを目的とす
る。
め、本発明に係る内視鏡用光源光学系は、照明光源から
発した光を集光レンズでライトガイドの入射端面に集光
させる内視鏡用光源光学系において、前記照明光源から
前記ライトガイドの入射端面までの間に少なくとも2以
上の透過波長選択フィルターが配置されており、該透過
波長選択フィルターは400nm以下の波長の光と75
0nm以上の波長の光を除去するものであることを特徴
とする。
は、照明光源から発した光を集光レンズでライトガイド
の入射端面に集光させる内視鏡用光源光学系において、
前記照明光源から前記ライトガイドの入射端面までの間
に少なくとも2以上の透過波長選択フィルターが配置さ
れており、該透過波長選択フィルターのうち前記照明光
源の最も近くに配置されるフィルターを透過する750
nm以上の赤外線のエネルギー量が次式で表されること
を特徴とする。 (R(λ)は前記照明光源から射出される波長λの光の
分光エネルギー放射率、T(λ)は前記照明光源の最も
近くに配置される透過波長選択フィルターの波長λに対
する分光透過率、Pは前記照明光源に用いられるランプ
の消費電力であり、上式における積分は750nm以上
の波長λに対して行われる)
明光源からライトガイドの入射端面までの間に少なくと
も2以上の透過波長選択フィルターを配置し、400n
m以下の波長の光と750nm以上の波長の光を除去す
ることにより、ライトガイドの入射端面の焼損を完全に
防止することができる。すなわち、750nm以上の赤
外領域に属する光は透過波長選択フィルターで遮断さ
れ、ライトガイドの入射端面には集光しないので、ライ
トガイドの入射端面が高熱にさらされ、焼損することが
ない。また、透過波長選択フィルターによって400n
m以下の紫外領域の光も遮断するので、ライトガイドの
ファイバ束を接着する接着剤が紫外線を吸収するタイプ
のものであっても、ライトガイドの入射端面が焼けるこ
とはない。
フィルターに少なくとも750nmから1100nmの
波長の光(赤外線)をほとんど遮断する特性を持たせて
いるので、透過波長選択フィルターが、照明光源側から
順に必要な波長域に属する光を透過し、不必要な波長域
に属する光を反射する特性を有する第一のフィルター
と、必要な波長域に属する光を透過し、不必要な波長域
に属する光を吸収する特性を有する第二のフィルターで
構成される場合には、第二のフィルターが上記波長範囲
の赤外線を吸収して発熱し、自らが新たな赤外線放射源
となって、ライトガイドの入射端面を焼損させることが
ない。また、第二のフィルターが発熱して高温となり、
熱膨張を起こして変形したり、破損するのが防止され
る。
長域に属する光を透過し、不必要な波長域に属する光を
反射する特性を有するフィルターのみから構成すれば、
フィルターが赤外線を吸収して発熱することがなくなる
ため、フィルター自身が新たな赤外線放射源となってラ
イトガイドの入射端面を焼損させたり、熱膨張を起こし
て破損するということを防止することができる。
ランプやハロゲンランプの他に多種類のランプが用いら
れるが、これらのランプから放射される光の分光エネル
ギー放射率分布には各々固有の特性がある。また、同種
類のランプでもランプの消費電力が異なれば、ランプか
ら放射される光の放射エネルギー量が異なる。そのた
め、透過波長選択フィルターを少なくとも2以上配置し
てなる本発明の内視鏡用光源光学系においては、透過波
長選択フィルターのうち照明光源の最も近くに配置され
るフィルターを透過する赤外線エネルギー量が次式を満
足していることが望ましい。 ここで、R(λ)は照明光源から射出される波長λの光
の分光エネルギー放射率、T(λ)は照明光源の最も近
くに配置される透過波長選択フィルターの波長λに対す
る分光透過率、Pは照明光源に用いられるランプの消費
電力値であり、上式における積分は750nm以上の波
長λに対して行われる。
分母は照明光源から射出される750nm以上の波長の
赤外線のエネルギー量に対応し、分子は照明光源の最も
近くに配置される透過波長選択フィルターを透過する7
50nm以上の波長の赤外線のエネルギー量に対応す
る。従って、(1)式の左辺の括弧内の分数は照明光源
から射出される赤外線のエネルギー量に対する照明光源
の最も近くに配置される透過波長選択フィルターを透過
する赤外線のエネルギー量の比を表している。また、照
明光源に用いられるランプの消費電力値が異なれば、照
明光源から射出される赤外線のエネルギー量も異なる。
例えば、消費電力が300Wのランプを用いた照明光源
から射出される赤外線のエネルギー量の方が消費電力1
50Wのランプを用いた照明光源から射出される赤外線
のエネルギー量よりも多い。従って、(1)式の括弧内
の分数で表されるエネルギーの比が許容できる(1)式
の右辺の値は照明光源に用いられるランプの消費電力値
によって異なるため、(1)式の括弧内の分数に消費電
力値を乗じて、これを調整している。
選択フィルターを透過する赤外線のエネルギー量が
(1)式を満たさない場合は、同フィルターの後方に配
置される別のフィルターに達する赤外線エネルギー量が
過大となって、当該フィルターが破損したり、あるい
は、当該フィルターが新たな赤外線放射源となり、ライ
トガイドの入射端面を焼損させる等の不具合が発生す
る。
源光学系の断面図を示す。本実施例における透過波長選
択フィルター1は、照明光源側から順に、透明なガラス
基板に多層干渉膜を蒸着して不必要な波長の光を反射す
る特性をもたせた反射型フィルター2と、赤外線を吸収
する素材からつくられた吸収型フィルター3の二つのフ
ィルターから構成されている。図5(a)及び(b)に
反射型フィルター2と吸収型フィルター3の各分光透過
率特性曲線を示す。照明光源(図示せず)から射出され
た光のうち、反射型フィルター2によって400nm以
下の波長の光(紫外線)と750nmから1100nm
の波長の光(赤外線)が除去される。次いで、吸収型フ
ィルター3によって、1100nm以上の波長の光(赤
外線)が除去される。このように、反射型フィルター2
と吸収型フィルター3とで分担して紫外線と赤外線とを
除去したことにより、ライトガイドの入射端面4には可
視域の光のみが集光されることになる。照明光源の最も
近くに配置される反射型フィルター2により750nm
から1100nmの波長の光(赤外線)を除去したの
で、その後方に配置されている吸収型フィルター3が上
記波長範囲の赤外線を吸収して発熱し、自ら新たな赤外
線放射源となり、ライトガイドの入射端面4を焼損させ
る原因になり、あるいは、膨張により破損してしまうこ
とがなくなる。なお、透過波長選択フィルター1とライ
トガイドの入射端面4との間には集光レンズ5が配置さ
れている。
m以下の紫外線も除去するようにしたので、ライトガイ
ドのファイバ束を接着する接着剤が紫外線を吸収するタ
イプのものであってもライトガイドの入射端面が焼損す
ることがない。なお、本実施例においては、反射型フィ
ルター2側で400nm以下の紫外線を除去するように
したが、吸収型フィルター3に400nm以下の紫外線
を反射する特性を有する多層干渉膜を蒸着してもよい。
300Wのキセノンランプを用いた。この場合、反射型
フィルター2を透過する750nm以上の赤外線のエネ
ルギー量を規定する(1)式の左辺の値は24.2とな
り、(1)式を満たしている。
光源光学系の断面図を示す。本実施例における透過波長
選択フィルター11は、透明なガラス基板に多層干渉膜
を蒸着して不必要な波長の光を反射する特性をもたせた
反射型フィルターを2枚組み合わせて構成されている。
2枚の反射型フィルターのうち、照明光源の最も近くに
配置される第一の反射型フィルター12には図5(a)
に示される分光透過率特性を有する反射型フィルターを
用い、もう一方の第二の反射型フィルター13には図7
に示される分光透過率特性を有する反射型フィルターを
用いた。照明光源から射出された光は第一の反射型フィ
ルター12によって400nm以下の波長の光(紫外
線)と750nmと1100nmの波長の光(赤外線)
が除去される。次いで、第二の反射型フィルター13に
よって1100nm以上の波長の光(赤外線)が除去さ
れることにより、ライトガイドの入射端面4には可視域
の光のみが集光されることになる。なお、透過波長選択
フィルター11とライトガイドの入射端面4との間には
集光レンズ5が配置されている。
の後方に配置される第二のフィルターに反射型フィルタ
ーを用いたことにより、フィルターが赤外線を吸収して
発熱することがなくなるため、フィルター自身が新たな
赤外線放射源となってライトガイドの入射端面を焼損さ
せたり、熱膨張を起こして破損する不具合を完全に除去
することができる。本実施例では、照明光源として消費
電力が300Wのキセノンランプが用いられ、照明光源
から放射される赤外線を第一の反射型フィルター12と
第二の反射型フィルター13とが各々分担して除去して
おり、第一の反射型フィルター12は750nm以上の
赤外線のエネルギー透過量を規定する(1)式を満足し
ている。第一の反射型フィルター12が(1)式を満た
さない場合、第一の反射型フィルター12を透過する赤
外線のエネルギー量が増加して第二の反射型フィルター
13にかかる赤外線の負荷が大きくなる。このため、第
二の反射型フィルター13は赤外線除去機能を上げなけ
ればならないが、そのためには、透明なガラス基板に蒸
着する多層干渉膜の層数をさらに多くする必要があり、
この結果、干渉膜が多層になりすぎて膜強度が極端に劣
化し、熱的影響を受けやすくなるため、赤外線の負荷に
よって、この多層干渉膜が破壊されてしまうという不具
合が起こる。従って、本実施例のように、透過波長選択
フィルターを反射型フィルターのみで構成する場合に
も、照明光源の最も近くに配置される第一の反射型フィ
ルター12は(1)式を満たすことが望ましい。
ター12側で400nm以下の紫外線を除去するように
したが、第二の反射型フィルター13側で除去するよう
にしてもよい。
光源光学系の断面図を示す。本実施例における透過波長
選択フィルター21は、照明光源(図示せず)側から順
に、透明なガラス基板に多層干渉膜を蒸着して不必要な
波長の光を反射する特性をもたせた反射型フィルター2
2と、透明なガラス基板に多層干渉膜を蒸着して赤、
青、緑の三色について各々の色の波長域に属する光のみ
を透過し、それ以外の波長の光を反射する特性をもたせ
た色分離フィルターを同一の円板の円周上に配置した回
転カラーフィルター23とから構成されている。反射型
フィルター22は、第一及び第二実施例と同様に、図5
(a)に示した分光透過率特性を有するフィルターを用
いたので、照明光源から射出された光は反射型フィルタ
ー22によって400nm以下の波長の光(紫外線)と
750nmから1100nmの波長の光(赤外線)が除
去される。次いで、図9に示される分光透過率特性を有
する色分離フィルターで構成される回転カラーフィルタ
ー23によって、赤、青、緑の三色に時分割されるが、
1100nm以上の波長の光(赤外線)はほとんど除去
できていないため、ライトガイドの入射端面4にはこれ
ら三色の光が時分割されて集光される他に、1100n
m以上の波長の赤外線が常に集光されることになる。な
お、透過波長選択フィルター21とライトガイドの入射
端面4との間には集光レンズ5が配置されている。
可視光のエネルギーは可視光が三色に時分割されたため
にほぼ1/3になっており、このため、ライトガイドの
入射端面4の可視光による温度上昇は三色の光が一度に
入射する場合に比べてかなり抑えられている。従って、
多少の赤外線が入射してライトガイドの入射端面4の温
度上昇に寄与しても、ライトガイドの入射端面4を焼損
するまでには至らない。
を満足しており、照明光源から射出される赤外線の多く
は反射型フィルター22で除去されている。従って、反
射型フィルター22を透過した1100nm以上の波長
の残存赤外線が回転カラーフィルター23を透過した後
にライトガイドの入射端面4に集光されても、ライトガ
イドの入射端面4が焼損することはない。
ーが反射型フィルターと回転カラーフィルターの組合せ
で構成され、実質的には、赤外線の除去が反射型フィル
ターでしか行われない場合でも、反射型フィルターを透
過する赤外線のエネルギー量を(1)式によって規定す
ることでライトガイドの入射端面の焼損のない光源光学
系を実現することができる。なお、本実施例では、照明
光源として消費電力が300Wのキセノンランプを用い
た。
鏡用光源光学系は、前述の特許請求の範囲に記載した特
徴の他にも、以下のような特徴を有している。 (1)波長選択フィルターは、必要な波長域に属する光
を透過し、不必要な波長域に属する光を反射する特性を
もつフィルターと、必要な波長域に属する光を透過し不
必要な波長域に属する光を吸収する特性をもつフィルタ
ーを組み合わせて用いることを特徴とする請求項1に記
載の内視鏡用光源光学系。 (2)波長選択フィルターは、必要な波長域に属する光
を透過し、不必要な波長域に属する光を反射する特性を
もつフィルターを組み合わせて用いることを特徴とする
請求項1に記載の内視鏡用光源光学系。 (3)波長選択フィルターのうち、前記照明光源の最も
近くに配置されるフィルターは少なくとも750nmか
ら1100nmの波長を光を遮断する特性をもつことを
特徴とする請求項1に記載の内視鏡用光源光学系。
光源から発した光を集光レンズでライトガイドの入射端
面に集光させる内視鏡の光源光学系において、照明光源
からライトガイドの入射端面までの間に少なくとも2以
上の透過波長選択フィルターを配置して400nm以下
の波長の光と750nm以上の波長の光を除去し、ま
た、透過波長選択フィルターのうち、照明光源の最も近
くに配置されるフィルターの透過する赤外線エネルギー
量を規定することでライトガイドの入射端面が焼損した
り、フィルターが破損することを防止できる。
特性曲線を示す。
特性を示し、曲線Bは赤外線吸収型フィルターの分光透
過率特性を示す。
率特性曲線を示す。
の断面図である。
性曲線(a)及び吸収型フィルターの分光透過率特性曲
線(b)を示す。
の断面図である。
過率特性曲線を示す。
の断面図である。
各色分離フィルターの分光透過率特性曲線を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 照明光源から発した光を集光レンズでラ
イトガイドの入射端面に集光させる内視鏡用光源光学系
において、前記照明光源から前記ライトガイドの入射端
面までの間に少なくとも2以上の透過波長選択フィルタ
ーが配置されており、該透過波長選択フィルターは40
0nm以下の波長の光と750nm以上の波長の光を除
去するものであることを特徴とする内視鏡用光源光学
系。 - 【請求項2】 照明光源から発した光を集光レンズでラ
イトガイドの入射端面に集光させる内視鏡用光源光学系
において、前記照明光源から前記ライトガイドの入射端
面までの間に少なくとも2以上の透過波長選択フィルタ
ーが配置されており、該透過波長選択フィルターのうち
前記照明光源の最も近くに配置されるフィルターを透過
する750nm以上の赤外線のエネルギー量が次式で表
されることを特徴とする内視鏡用光源光学系。 (R(λ)は前記照明光源から射出される波長λの光の
分光エネルギー放射率、T(λ)は前記照明光源の最も
近くに配置される前記透過波長選択フィルターの波長λ
に対する分光透過率、Pは前記照明光源に用いられるラ
ンプの消費電力であり、上式における積分は750nm
以上の波長λに対して行われる)
Priority Applications (4)
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