JPH08105931A - 酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置 - Google Patents
酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置Info
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- JPH08105931A JPH08105931A JP23890494A JP23890494A JPH08105931A JP H08105931 A JPH08105931 A JP H08105931A JP 23890494 A JP23890494 A JP 23890494A JP 23890494 A JP23890494 A JP 23890494A JP H08105931 A JPH08105931 A JP H08105931A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 狭帯域特性を必要とする構成の複雑なバンド
パスフィルタが不要で、低コストの酸化亜鉛形避雷器の
劣化検出装置を得る。 【構成】 酸化亜鉛形避雷器1と大地との間に接続して
漏れ電流に対応した漏れ電流信号を検出する変流器4
と、アナログ量の漏れ電流信号をディジタル量の漏れ電
流信号に変換するA/D変換器21と、ディジタル量の
漏れ電流信号を基本波成分でそれぞれ0度、120度、
240度だけ位相シフトして加算し、1/3を乗じて第
3調波成分を演算する演算処理回路22と、第3調波成
分の信号を基準レベルの信号と比較して酸化亜鉛形避雷
器の特性劣化を検出し表示する表示器23とを備えたこ
とを特徴とする。
パスフィルタが不要で、低コストの酸化亜鉛形避雷器の
劣化検出装置を得る。 【構成】 酸化亜鉛形避雷器1と大地との間に接続して
漏れ電流に対応した漏れ電流信号を検出する変流器4
と、アナログ量の漏れ電流信号をディジタル量の漏れ電
流信号に変換するA/D変換器21と、ディジタル量の
漏れ電流信号を基本波成分でそれぞれ0度、120度、
240度だけ位相シフトして加算し、1/3を乗じて第
3調波成分を演算する演算処理回路22と、第3調波成
分の信号を基準レベルの信号と比較して酸化亜鉛形避雷
器の特性劣化を検出し表示する表示器23とを備えたこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は酸化亜鉛形避雷器を送
電線路に接続し、常規運転電圧を印加した状態でその漏
れ電流に基づき特性劣化を検出する酸化亜鉛形避雷器の
劣化検出装置に関する。
電線路に接続し、常規運転電圧を印加した状態でその漏
れ電流に基づき特性劣化を検出する酸化亜鉛形避雷器の
劣化検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】酸化亜鉛形避雷器は非直線抵抗体の酸化
亜鉛素子を用いたギャップレスの避雷器であり、常時送
電線路と大地の間に接続して常規運転電圧を印加するの
で、大地へ流れる漏れ電流を生じるとともに、長期にわ
たて使用すると酸化亜鉛素子が劣化する。この漏れ電流
は酸化亜鉛素子の非直線抵抗による抵抗分電流と酸化亜
鉛素子自体の静電容量や容器、碍管と酸化亜鉛素子との
間の静電容量による容量分電流の合成したものであり、
酸化亜鉛素子が劣化すると抵抗分電流は増加するが、容
量分電流は殆ど変化しない。この抵抗分電流の増加によ
り酸化亜鉛素子が発熱し、熱暴走して地絡事故に至るこ
とがある。ところで、抵抗分電流は通常、容量分電流の
10%程度であり、酸化亜鉛形避雷器の接地線を流れる
漏れ電流を検出して抵抗分電流を分離し、この抵抗分電
流に基づいて酸化亜鉛形避雷器の特性劣化を検出する。
亜鉛素子を用いたギャップレスの避雷器であり、常時送
電線路と大地の間に接続して常規運転電圧を印加するの
で、大地へ流れる漏れ電流を生じるとともに、長期にわ
たて使用すると酸化亜鉛素子が劣化する。この漏れ電流
は酸化亜鉛素子の非直線抵抗による抵抗分電流と酸化亜
鉛素子自体の静電容量や容器、碍管と酸化亜鉛素子との
間の静電容量による容量分電流の合成したものであり、
酸化亜鉛素子が劣化すると抵抗分電流は増加するが、容
量分電流は殆ど変化しない。この抵抗分電流の増加によ
り酸化亜鉛素子が発熱し、熱暴走して地絡事故に至るこ
とがある。ところで、抵抗分電流は通常、容量分電流の
10%程度であり、酸化亜鉛形避雷器の接地線を流れる
漏れ電流を検出して抵抗分電流を分離し、この抵抗分電
流に基づいて酸化亜鉛形避雷器の特性劣化を検出する。
【0003】図3は例えば、電気学会技術報告(II部)
第402号「電力設備の運転中絶縁診断技術」(199
2年1月20日発行)、第85頁に掲載された従来の酸
化亜鉛形避雷器の劣化検出装置を示す構成図である。図
において、1は非直線抵抗体の酸化亜鉛素子を用いたギ
ャップレス構造の酸化亜鉛形避雷器、2は酸化亜鉛形避
雷器1を接続して常規運転電圧を印加する送電線路、3
は酸化亜鉛形避雷器1を大地に接続する接地線、4は接
地線3に接続して酸化亜鉛形避雷器1の漏れ電流を検出
する変流器、11は変流器4で検出した漏れ電流のうち
抵抗分電流の第3調波成分を通過させる150〜180
Hzのバンドパスフィルタ、12はバンドパスフィルタ
11を通過した抵抗分電流の第3調波成分を増幅する増
幅器、13は増幅器12で増幅した抵抗分電流の第3調
波成分を表示して酸化亜鉛形避雷器1の特性劣化を検出
する表示器である。
第402号「電力設備の運転中絶縁診断技術」(199
2年1月20日発行)、第85頁に掲載された従来の酸
化亜鉛形避雷器の劣化検出装置を示す構成図である。図
において、1は非直線抵抗体の酸化亜鉛素子を用いたギ
ャップレス構造の酸化亜鉛形避雷器、2は酸化亜鉛形避
雷器1を接続して常規運転電圧を印加する送電線路、3
は酸化亜鉛形避雷器1を大地に接続する接地線、4は接
地線3に接続して酸化亜鉛形避雷器1の漏れ電流を検出
する変流器、11は変流器4で検出した漏れ電流のうち
抵抗分電流の第3調波成分を通過させる150〜180
Hzのバンドパスフィルタ、12はバンドパスフィルタ
11を通過した抵抗分電流の第3調波成分を増幅する増
幅器、13は増幅器12で増幅した抵抗分電流の第3調
波成分を表示して酸化亜鉛形避雷器1の特性劣化を検出
する表示器である。
【0004】従来の酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置は
以上のように構成され、送電線路2に印加した常規運転
電圧により酸化亜鉛形避雷器1から接地線3を通じて大
地へ漏れ電流が流れる。この漏れ電流のうち、抵抗分電
流は酸化亜鉛素子が非直線性の電圧−電流特性を有する
ため、第3調波成分を多く含む歪み波となる。そこで、
接地線3に接続した変流器4で漏れ電流を検出し、バン
ドパスフィルタ11で濾波して抵抗分電流の第3調波成
分を分離し、増幅器12で増幅したうえ表示器13で表
示して酸化亜鉛形避雷器1の特性劣化を検出する。この
抵抗分電流を第3調波成分で置き換えて検出を行なう第
3調波検出方法は送電線路1に印加する常規運転電圧に
含まれる第3調波成分が極めて少なく、また、漏れ電流
に含む第3調波以上の高調波成分も非常に少ないので、
精度のよい検出を行なうことができる。
以上のように構成され、送電線路2に印加した常規運転
電圧により酸化亜鉛形避雷器1から接地線3を通じて大
地へ漏れ電流が流れる。この漏れ電流のうち、抵抗分電
流は酸化亜鉛素子が非直線性の電圧−電流特性を有する
ため、第3調波成分を多く含む歪み波となる。そこで、
接地線3に接続した変流器4で漏れ電流を検出し、バン
ドパスフィルタ11で濾波して抵抗分電流の第3調波成
分を分離し、増幅器12で増幅したうえ表示器13で表
示して酸化亜鉛形避雷器1の特性劣化を検出する。この
抵抗分電流を第3調波成分で置き換えて検出を行なう第
3調波検出方法は送電線路1に印加する常規運転電圧に
含まれる第3調波成分が極めて少なく、また、漏れ電流
に含む第3調波以上の高調波成分も非常に少ないので、
精度のよい検出を行なうことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の酸化亜鉛形避雷
器の劣化検出装置は以上のように構成され、変流器4で
漏れ電流を検出し、バンドパスフィルタ11で濾波して
抵抗分電流に多く含む第3調波成分を分離しているが、
漏れ電流の基本波成分と第3調波成分の周波数の差が小
さく、また、基本波成分の振幅が第3調波に比べてはる
かに大きいので、狭帯域特性の必要なバンドパスフィル
タ11の構成が複雑になり、コストが高いと云う解決す
べき課題があった。
器の劣化検出装置は以上のように構成され、変流器4で
漏れ電流を検出し、バンドパスフィルタ11で濾波して
抵抗分電流に多く含む第3調波成分を分離しているが、
漏れ電流の基本波成分と第3調波成分の周波数の差が小
さく、また、基本波成分の振幅が第3調波に比べてはる
かに大きいので、狭帯域特性の必要なバンドパスフィル
タ11の構成が複雑になり、コストが高いと云う解決す
べき課題があった。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、バンドパスフィルタを用いずに第
3調波成分を検出することができる低コストの酸化亜鉛
形避雷器の劣化検出装置を提供することを目的とする。
めになされたもので、バンドパスフィルタを用いずに第
3調波成分を検出することができる低コストの酸化亜鉛
形避雷器の劣化検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る酸化亜鉛
形避雷器の劣化検出装置は、常規運転電圧を印加した送
電線路と大地との間に接続した酸化亜鉛形避雷器の漏れ
電流に含まれる抵抗分電流の第3調波成分に基づき酸化
亜鉛形避雷器の特性劣化を検出するものにおいて、酸化
亜鉛形避雷器と大地との間に接続して漏れ電流に対応し
た漏れ電流信号を検出する変流器、アナログ量の漏れ電
流信号をディジタル量の漏れ電流信号に変換するA/D
変換器、ディジタル量の漏れ電流信号を基本波成分でそ
れぞれ0度、120度、240度だけ位相シフトして加
算し、1/3を乗じて第3調波成分を演算する演算処理
回路、第3調波成分の信号を基準レベルの信号と比較し
て酸化亜鉛形避雷器の特性劣化を検出し表示する表示器
を備えたものである。
形避雷器の劣化検出装置は、常規運転電圧を印加した送
電線路と大地との間に接続した酸化亜鉛形避雷器の漏れ
電流に含まれる抵抗分電流の第3調波成分に基づき酸化
亜鉛形避雷器の特性劣化を検出するものにおいて、酸化
亜鉛形避雷器と大地との間に接続して漏れ電流に対応し
た漏れ電流信号を検出する変流器、アナログ量の漏れ電
流信号をディジタル量の漏れ電流信号に変換するA/D
変換器、ディジタル量の漏れ電流信号を基本波成分でそ
れぞれ0度、120度、240度だけ位相シフトして加
算し、1/3を乗じて第3調波成分を演算する演算処理
回路、第3調波成分の信号を基準レベルの信号と比較し
て酸化亜鉛形避雷器の特性劣化を検出し表示する表示器
を備えたものである。
【0008】また、前記と同じ酸化亜鉛形避雷器の劣化
検出装置において、酸化亜鉛形避雷器と大地との間に接
続して漏れ電流に対応した漏れ電流信号を検出する変流
器、漏れ電流信号を基本波成分で120度だけ位相シフ
トさせる第一の移相回路、漏れ電流信号を基本波成分で
240度だけ位相シフトさせる第二の移相回路、位相シ
フトのない漏れ電流信号と基本波成分でそれぞれ120
度、240度だけ位相シフトした漏れ電流信号とを加算
して第3調波成分を検出する加算回路、第3調波成分の
信号を基準レベルの信号と比較して酸化亜鉛形避雷器の
特性劣化を検出し表示する表示器を備えたものである。
検出装置において、酸化亜鉛形避雷器と大地との間に接
続して漏れ電流に対応した漏れ電流信号を検出する変流
器、漏れ電流信号を基本波成分で120度だけ位相シフ
トさせる第一の移相回路、漏れ電流信号を基本波成分で
240度だけ位相シフトさせる第二の移相回路、位相シ
フトのない漏れ電流信号と基本波成分でそれぞれ120
度、240度だけ位相シフトした漏れ電流信号とを加算
して第3調波成分を検出する加算回路、第3調波成分の
信号を基準レベルの信号と比較して酸化亜鉛形避雷器の
特性劣化を検出し表示する表示器を備えたものである。
【0009】
【作用】この発明においては、A/D変換器で漏れ電流
信号をアナログ量からディジタル量に変換し、演算処理
回路でディジタル量の漏れ電流信号を基本波成分でそれ
ぞれ0度、120度、240度だけ位相シフトして加算
したうえ1/3を乗じて第3調波成分を演算し、表示器
で第3調波成分の信号を基準レベルの信号と比較して酸
化亜鉛形避雷器の特性劣化を検出し表示する。
信号をアナログ量からディジタル量に変換し、演算処理
回路でディジタル量の漏れ電流信号を基本波成分でそれ
ぞれ0度、120度、240度だけ位相シフトして加算
したうえ1/3を乗じて第3調波成分を演算し、表示器
で第3調波成分の信号を基準レベルの信号と比較して酸
化亜鉛形避雷器の特性劣化を検出し表示する。
【0010】また、第一の移相回路で漏れ電流信号を基
本波成分で120度だけ位相シフトさせるとともに、第
二の移相回路で漏れ電流信号を基本波成分で240度だ
け位相シフトさせ、加算回路で位相シフトのない漏れ電
流信号と基本波成分でそれぞれ120度、240度だけ
位相シフトした漏れ電流信号とを加算して第3調波成分
を検出し、表示器で第3調波成分の信号を基準レベルの
信号と比較して酸化亜鉛形避雷器の特性劣化を検出し表
示する。
本波成分で120度だけ位相シフトさせるとともに、第
二の移相回路で漏れ電流信号を基本波成分で240度だ
け位相シフトさせ、加算回路で位相シフトのない漏れ電
流信号と基本波成分でそれぞれ120度、240度だけ
位相シフトした漏れ電流信号とを加算して第3調波成分
を検出し、表示器で第3調波成分の信号を基準レベルの
信号と比較して酸化亜鉛形避雷器の特性劣化を検出し表
示する。
【0011】
実施例1.図1はこの発明の実施例1を示す構成図であ
る。図において、1〜4は従来の技術で図3について説
明したものと同じである。21は変流器4で検出した酸
化亜鉛形避雷器1の漏れ電流に対応した漏れ電流信号を
アナログ量からディジタル量に変換するA/D変換器、
22はA/D変換器21から入力するディジタル量の漏
れ電流信号を基本波成分でそれぞれ、0度、120度、
240度だけ位相シフトして加算し、1/3を乗算して
漏れ電流信号の第3調波成分を演算する演算処理回路、
23は演算処理回路22から入力する第3調波成分の信
号を基準レベルの信号と比較して酸化亜鉛形避雷器1の
特性劣化を検出し表示する表示器である。
る。図において、1〜4は従来の技術で図3について説
明したものと同じである。21は変流器4で検出した酸
化亜鉛形避雷器1の漏れ電流に対応した漏れ電流信号を
アナログ量からディジタル量に変換するA/D変換器、
22はA/D変換器21から入力するディジタル量の漏
れ電流信号を基本波成分でそれぞれ、0度、120度、
240度だけ位相シフトして加算し、1/3を乗算して
漏れ電流信号の第3調波成分を演算する演算処理回路、
23は演算処理回路22から入力する第3調波成分の信
号を基準レベルの信号と比較して酸化亜鉛形避雷器1の
特性劣化を検出し表示する表示器である。
【0012】実施例1の構成は以上の通りであって、送
電線路2に印加した常規運転電圧により酸化亜鉛形避雷
器1から接地線3を通じて大地へ流れる漏れ電流に対応
した漏れ電流信号を変流器4で検出する。A/D変換器
21でこの漏れ電流信号をアナログ量からディジタル量
に変換し、演算処理回路22でこの漏れ電流信号を基本
波成分でそれぞれ0度、120度、240度だけ位相シ
フトして加算し、1/3を乗算して漏れ電流信号の第3
調波成分を演算する。アナログ量の漏れ電流を数式で表
わして説明を補足すると、位相シフトが基本波成分で0
度、120度、240度の漏れ電流をそれぞれi0 、i
1、i2 、漏れ電流の容量分電流と抵抗分電流をそれぞ
れIc 、Ir 、抵抗分電流の基本波成分と第3調波成分
をそれぞれIr1、Ir3、商用周波数の角速度をω、時間
をtとしてi0 、i1 、i2 それぞれ次の数式1、数式
2、数式3になる。
電線路2に印加した常規運転電圧により酸化亜鉛形避雷
器1から接地線3を通じて大地へ流れる漏れ電流に対応
した漏れ電流信号を変流器4で検出する。A/D変換器
21でこの漏れ電流信号をアナログ量からディジタル量
に変換し、演算処理回路22でこの漏れ電流信号を基本
波成分でそれぞれ0度、120度、240度だけ位相シ
フトして加算し、1/3を乗算して漏れ電流信号の第3
調波成分を演算する。アナログ量の漏れ電流を数式で表
わして説明を補足すると、位相シフトが基本波成分で0
度、120度、240度の漏れ電流をそれぞれi0 、i
1、i2 、漏れ電流の容量分電流と抵抗分電流をそれぞ
れIc 、Ir 、抵抗分電流の基本波成分と第3調波成分
をそれぞれIr1、Ir3、商用周波数の角速度をω、時間
をtとしてi0 、i1 、i2 それぞれ次の数式1、数式
2、数式3になる。
【0013】
【数1】
【0014】
【数2】
【0015】
【数3】
【0016】数式1、数式2、数式3を加算し、1/3
を乗算すれば、第3調波成分が得られる。演算処理回路
22で抵抗分電流の第3調波成分を演算し、判定表示器
23でこの第3調波成分の信号を基準レベルの信号と比
較して酸化亜鉛形避雷器1の特性劣化を検出し表示す
る。
を乗算すれば、第3調波成分が得られる。演算処理回路
22で抵抗分電流の第3調波成分を演算し、判定表示器
23でこの第3調波成分の信号を基準レベルの信号と比
較して酸化亜鉛形避雷器1の特性劣化を検出し表示す
る。
【0017】実施例2.図2はこの発明の実施例2を示
す構成図である。図において、1〜4は従来の技術です
でに説明した。31は変流器4で検出した漏れ電流信号
を基本波成分で120度だけ位相シフトさせる第一の移
相回路、32変流器4で検出した漏れ電流信号を基本波
成分で240度だけ位相シフトさせる第二の移相回路、
33は変流器4で検出した位相シフトのない漏れ電流信
号と第一の移相回路31、第二の移相回路32でそれぞ
れ120度、240度だけ位相シフトした漏れ電流信号
を加算して抵抗分電流の第3調波成分を検出する加算回
路、34は加算回路33で検出した第3調波成分の信号
を基準レベルの信号と比較し、酸化亜鉛形避雷器1の特
性劣化を検出し表示する表示器である。
す構成図である。図において、1〜4は従来の技術です
でに説明した。31は変流器4で検出した漏れ電流信号
を基本波成分で120度だけ位相シフトさせる第一の移
相回路、32変流器4で検出した漏れ電流信号を基本波
成分で240度だけ位相シフトさせる第二の移相回路、
33は変流器4で検出した位相シフトのない漏れ電流信
号と第一の移相回路31、第二の移相回路32でそれぞ
れ120度、240度だけ位相シフトした漏れ電流信号
を加算して抵抗分電流の第3調波成分を検出する加算回
路、34は加算回路33で検出した第3調波成分の信号
を基準レベルの信号と比較し、酸化亜鉛形避雷器1の特
性劣化を検出し表示する表示器である。
【0018】実施例2は以上のように構成され、漏れ電
流に対応した漏れ電流信号を変流器4で検出し、第一の
移相回路31、第二の移相回路32に入力する。第一の
移相回路31、第二の移相回路32は振幅特性が周波数
に無関係で、その位相だけが変化するものであり、ここ
では一次の全域通過回路を用いて、その位相角が基本波
成分でそれぞれ120度、240度になるように回路定
数を定めている。したがって、第一の移相回路31、第
二の移相回路32からはそれぞれ120度、240度だ
け位相シフトした漏れ電流の基本波成分が出力する。変
流器4で検出した位相シフトのない漏れ電流信号と第一
の移相回路31、第二の移相回路32で位相シフトした
漏れ電流信号を加算回路33で加算すると、基本波成分
は相殺して零となり、第3調波成分は第一の移相回路3
1、第二の移相回路32で位相シフトしたものが相殺
し、変流器4からの位相シフトのないものだけが加算回
路33から出力する。この第3調波成分の信号を表示器
34に入力し、基準レベルの信号と比較して酸化亜鉛形
避雷器1の特性劣化を検出し表示する。
流に対応した漏れ電流信号を変流器4で検出し、第一の
移相回路31、第二の移相回路32に入力する。第一の
移相回路31、第二の移相回路32は振幅特性が周波数
に無関係で、その位相だけが変化するものであり、ここ
では一次の全域通過回路を用いて、その位相角が基本波
成分でそれぞれ120度、240度になるように回路定
数を定めている。したがって、第一の移相回路31、第
二の移相回路32からはそれぞれ120度、240度だ
け位相シフトした漏れ電流の基本波成分が出力する。変
流器4で検出した位相シフトのない漏れ電流信号と第一
の移相回路31、第二の移相回路32で位相シフトした
漏れ電流信号を加算回路33で加算すると、基本波成分
は相殺して零となり、第3調波成分は第一の移相回路3
1、第二の移相回路32で位相シフトしたものが相殺
し、変流器4からの位相シフトのないものだけが加算回
路33から出力する。この第3調波成分の信号を表示器
34に入力し、基準レベルの信号と比較して酸化亜鉛形
避雷器1の特性劣化を検出し表示する。
【0019】
【発明の効果】以上説明した通り、この発明によれば、
酸化亜鉛形避雷器と大地との間に接続して漏れ電流に対
応した漏れ電流信号を検出する変流器と、アナログ量の
漏れ電流信号をディジタル量の漏れ電流信号に変換する
A/D変換器と、ディジタル量の漏れ電流信号を基本波
成分でそれぞれ0度、120度、240度だけ位相シフ
トして加算し、1/3を乗じて第3調波成分を演算する
演算処理回路と、第3調波成分の信号を基準レベルの信
号と比較して酸化亜鉛形避雷器の特性劣化を検出し表示
する表示器とを備えたので、狭帯域特性を必要とする構
成の複雑なバンドパスフィルタが不要で、低コストの酸
化亜鉛形避雷器の劣化検出装置が得られる。
酸化亜鉛形避雷器と大地との間に接続して漏れ電流に対
応した漏れ電流信号を検出する変流器と、アナログ量の
漏れ電流信号をディジタル量の漏れ電流信号に変換する
A/D変換器と、ディジタル量の漏れ電流信号を基本波
成分でそれぞれ0度、120度、240度だけ位相シフ
トして加算し、1/3を乗じて第3調波成分を演算する
演算処理回路と、第3調波成分の信号を基準レベルの信
号と比較して酸化亜鉛形避雷器の特性劣化を検出し表示
する表示器とを備えたので、狭帯域特性を必要とする構
成の複雑なバンドパスフィルタが不要で、低コストの酸
化亜鉛形避雷器の劣化検出装置が得られる。
【0020】また、酸化亜鉛形避雷器と大地との間に接
続して漏れ電流に対応した漏れ電流信号を検出する変流
器と、漏れ電流信号を基本波成分で120度だけ位相シ
フトさせる第一の移相回路と、漏れ電流信号を基本波成
分で240度だけ位相シフトさせる第二の移相回路と、
位相シフトのない漏れ電流信号と基本波成分でそれぞれ
120度、240度だ位相シフトした漏れ電流信号とを
加算して第3調波成分を検出する加算回路と、第3調波
成分の信号を基準レベルの信号と比較して酸化亜鉛形避
雷器の特性劣化を検出し表示する表示器とを備えたの
で、同様にバンドパスフィルタが不要で、低コストの酸
化亜鉛形避雷器の劣化検出装置が得られる。
続して漏れ電流に対応した漏れ電流信号を検出する変流
器と、漏れ電流信号を基本波成分で120度だけ位相シ
フトさせる第一の移相回路と、漏れ電流信号を基本波成
分で240度だけ位相シフトさせる第二の移相回路と、
位相シフトのない漏れ電流信号と基本波成分でそれぞれ
120度、240度だ位相シフトした漏れ電流信号とを
加算して第3調波成分を検出する加算回路と、第3調波
成分の信号を基準レベルの信号と比較して酸化亜鉛形避
雷器の特性劣化を検出し表示する表示器とを備えたの
で、同様にバンドパスフィルタが不要で、低コストの酸
化亜鉛形避雷器の劣化検出装置が得られる。
【図1】 この発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施例2を示す構成図である。
【図3】 従来の酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置を示
す構成図である。
す構成図である。
1 酸化亜鉛形避雷器 2 送電線路 3 接地線 4 変流器 21 A/D変換器 22 演算処理回路 23 表示器 31 移相回路 32 移相回路 33 加算回路 34 表示器
Claims (2)
- 【請求項1】 常規運転電圧を印加した送電線路と大地
との間に接続した酸化亜鉛形避雷器の漏れ電流に含まれ
る抵抗分電流の第3調波成分に基づき前記酸化亜鉛形避
雷器の特性劣化を検出する酸化亜鉛形避雷器の劣化検出
装置において、前記酸化亜鉛形避雷器と大地との間に接
続して前記漏れ電流に対応した漏れ電流信号を検出する
変流器、アナログ量の前記漏れ電流信号をディジタル量
の漏れ電流信号に変換するA/D変換器、ディジタル量
の前記漏れ電流信号を基本波成分でそれぞれ0度、12
0度、240度だけ位相シフトして加算し、1/3を乗
じて前記第3調波成分を演算する演算処理回路、前記第
3調波成分の信号を基準レベルの信号と比較して前記酸
化亜鉛形避雷器の特性劣化を検出し表示する表示器を備
えたことを特徴とする酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装
置。 - 【請求項2】 常規運転電圧を印加した送電線路と大地
との間に接続した酸化亜鉛形避雷器の漏れ電流に含まれ
る抵抗分電流の第3調波成分に基づき前記酸化亜鉛形避
雷器の特性劣化を検出する酸化亜鉛形避雷器の劣化検出
装置において、前記酸化亜鉛形避雷器と大地との間に接
続して前記漏れ電流に対応した漏れ電流信号を検出する
変流器、前記漏れ電流信号を基本波成分で120度だけ
位相シフトさせる第一の移相回路、前記漏れ電流信号を
基本波成分で240度だけ位相シフトさせる第二の移相
回路、位相シフトのない前記漏れ電流信号と基本波成分
でそれぞれ120度、240度だけ位相シフトした漏れ
電流信号とを加算して前記第3調波成分を検出する加算
回路、前記第3調波成分の信号を基準レベルの信号と比
較して前記酸化亜鉛形避雷器の特性劣化を検出し表示す
る表示器を備えたことを特徴とする酸化亜鉛形避雷器の
劣化検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23890494A JPH08105931A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | 酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23890494A JPH08105931A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | 酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105931A true JPH08105931A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17037004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23890494A Pending JPH08105931A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | 酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08105931A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100352507B1 (ko) * | 1999-10-27 | 2002-09-11 | 한국수력원자력 주식회사 | 배전용 피뢰기 장기신뢰성 검사장치 |
JP2013535001A (ja) * | 2010-04-20 | 2013-09-09 | アンヤン・アンケ・エレクトリック・カンパニー・リミテッド | パルス電流センサー及び該センサーを有するサージ波記録型雷防護キャビネット |
-
1994
- 1994-10-03 JP JP23890494A patent/JPH08105931A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100352507B1 (ko) * | 1999-10-27 | 2002-09-11 | 한국수력원자력 주식회사 | 배전용 피뢰기 장기신뢰성 검사장치 |
JP2013535001A (ja) * | 2010-04-20 | 2013-09-09 | アンヤン・アンケ・エレクトリック・カンパニー・リミテッド | パルス電流センサー及び該センサーを有するサージ波記録型雷防護キャビネット |
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