JPH08104593A - 黒鉛ヒータおよび電極継ぎ手 - Google Patents
黒鉛ヒータおよび電極継ぎ手Info
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- JPH08104593A JPH08104593A JP26182994A JP26182994A JPH08104593A JP H08104593 A JPH08104593 A JP H08104593A JP 26182994 A JP26182994 A JP 26182994A JP 26182994 A JP26182994 A JP 26182994A JP H08104593 A JPH08104593 A JP H08104593A
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- graphite heater
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- graphite
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- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 125
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Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 CZ法による半導体単結晶製造装置に用いる
黒鉛ヒータの耐用寿命を、従来よりも長いものとする。 【構成】 円筒状の黒鉛ヒータの上下両端に断面形状が
台形の凸部または凹部を設け、前記黒鉛ヒータに電力を
供給する電極継ぎ手に前記黒鉛ヒータの上下両端の形状
に適合する凹部または凸部を設ける。黒鉛ヒータの端部
を電極継ぎ手の凹部または凸部に挿嵌することによって
両者を係合させる。一例として、黒鉛ヒータ1の両端内
周面に黒鉛ヒータの端部が大径となるテーパ、両端外周
面に黒鉛ヒータの端部が小径となるテーパを形成し、黒
鉛ヒータ1を上下対称の形状とする。この黒鉛ヒータ1
の端部を電極継ぎ手に設けた凹部に挿嵌して固定する。
単結晶引き上げ時の化学反応により、黒鉛ヒータ1の被
浸食部1bの浸食が進行したとき黒鉛ヒータ1を反転す
ると、被浸食部1cの浸食が進行するまで使用すること
ができる。
黒鉛ヒータの耐用寿命を、従来よりも長いものとする。 【構成】 円筒状の黒鉛ヒータの上下両端に断面形状が
台形の凸部または凹部を設け、前記黒鉛ヒータに電力を
供給する電極継ぎ手に前記黒鉛ヒータの上下両端の形状
に適合する凹部または凸部を設ける。黒鉛ヒータの端部
を電極継ぎ手の凹部または凸部に挿嵌することによって
両者を係合させる。一例として、黒鉛ヒータ1の両端内
周面に黒鉛ヒータの端部が大径となるテーパ、両端外周
面に黒鉛ヒータの端部が小径となるテーパを形成し、黒
鉛ヒータ1を上下対称の形状とする。この黒鉛ヒータ1
の端部を電極継ぎ手に設けた凹部に挿嵌して固定する。
単結晶引き上げ時の化学反応により、黒鉛ヒータ1の被
浸食部1bの浸食が進行したとき黒鉛ヒータ1を反転す
ると、被浸食部1cの浸食が進行するまで使用すること
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チョクラルスキー法に
よる半導体単結晶製造装置に用いる黒鉛ヒータおよび電
極継ぎ手に関する。
よる半導体単結晶製造装置に用いる黒鉛ヒータおよび電
極継ぎ手に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の基板には主として高純度の
単結晶シリコンが用いられているが、この単結晶シリコ
ンの製造方法の一つにチョクラルスキー法(以下CZ法
という)がある。CZ法においては、半導体単結晶製造
装置のチャンバ内に設置したるつぼ軸の上端にるつぼ受
けを介して黒鉛るつぼを載置し、前記黒鉛るつぼ内に収
容した石英るつぼに多結晶シリコンを充填した上、前記
黒鉛るつぼの周囲を取り巻くように設けた黒鉛ヒータに
よって多結晶シリコンを加熱溶解して融液とする。そし
て、シードチャックに取り付けた種結晶を前記融液に浸
漬し、シードチャックおよび黒鉛るつぼを同方向または
逆方向に回転しつつシードチャックを引き上げて単結晶
シリコンを成長させる。
単結晶シリコンが用いられているが、この単結晶シリコ
ンの製造方法の一つにチョクラルスキー法(以下CZ法
という)がある。CZ法においては、半導体単結晶製造
装置のチャンバ内に設置したるつぼ軸の上端にるつぼ受
けを介して黒鉛るつぼを載置し、前記黒鉛るつぼ内に収
容した石英るつぼに多結晶シリコンを充填した上、前記
黒鉛るつぼの周囲を取り巻くように設けた黒鉛ヒータに
よって多結晶シリコンを加熱溶解して融液とする。そし
て、シードチャックに取り付けた種結晶を前記融液に浸
漬し、シードチャックおよび黒鉛るつぼを同方向または
逆方向に回転しつつシードチャックを引き上げて単結晶
シリコンを成長させる。
【0003】図8は従来から用いられている黒鉛ヒータ
の一例を示す斜視図である。黒鉛ヒータ1は上下非対称
の円筒形で、上端および下端から交互に軸心と平行なス
リット1aが設けられている。前記黒鉛ヒータ1の下端
2箇所には、電極継ぎ手2がネジによって取り付けられ
ている。
の一例を示す斜視図である。黒鉛ヒータ1は上下非対称
の円筒形で、上端および下端から交互に軸心と平行なス
リット1aが設けられている。前記黒鉛ヒータ1の下端
2箇所には、電極継ぎ手2がネジによって取り付けられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記黒鉛ヒータは、炉
内を流れるSi,SiOなどのガスの接触によって化学
反応を生じ、浸食される。通常、黒鉛ヒータを20〜3
0回程度使用すると、上端から全高の1/3くらいの部
分1bが内外周とも著しく浸食される。前記被浸食部1
bによって黒鉛ヒータの抵抗値が変動すると、るつぼ内
の融液を所定の温度に維持することができなくなる。そ
のため、前記浸食がある程度まで進行すると、黒鉛ヒー
タを新品と交換している。しかし、黒鉛ヒータはホット
ゾーンパーツの中でも高価な部品であるので、できるだ
け長期間使用できることが望ましい。本発明は上記従来
の問題点に着目してなされたもので、従来よりも耐用寿
命の長い黒鉛ヒータと、この黒鉛ヒータを支持する電極
継ぎ手とを提供することを目的としている。
内を流れるSi,SiOなどのガスの接触によって化学
反応を生じ、浸食される。通常、黒鉛ヒータを20〜3
0回程度使用すると、上端から全高の1/3くらいの部
分1bが内外周とも著しく浸食される。前記被浸食部1
bによって黒鉛ヒータの抵抗値が変動すると、るつぼ内
の融液を所定の温度に維持することができなくなる。そ
のため、前記浸食がある程度まで進行すると、黒鉛ヒー
タを新品と交換している。しかし、黒鉛ヒータはホット
ゾーンパーツの中でも高価な部品であるので、できるだ
け長期間使用できることが望ましい。本発明は上記従来
の問題点に着目してなされたもので、従来よりも耐用寿
命の長い黒鉛ヒータと、この黒鉛ヒータを支持する電極
継ぎ手とを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る黒鉛ヒータは、チョクラルスキー法に
よる半導体単結晶製造装置に用いる上下対称の形状の黒
鉛ヒータであって、上下両端に断面形状が台形の凸部ま
たは凹部をそれぞれ備える構成とし、本発明に係る電極
継ぎ手は、黒鉛ヒータに電力を供給する電極継ぎ手であ
って、前記黒鉛ヒータの上下両端の形状に適合する凹部
または凸部を有し、黒鉛ヒータの端部を前記凹部または
凸部に挿嵌することによって黒鉛ヒータを電極継ぎ手に
係合させる構成とした。前記黒鉛ヒータは、上下反転し
て電極継ぎ手に挿嵌可能であり、かつ、黒鉛ヒータを円
周方向に回転させて所望の位置で電極継ぎ手に係合させ
ることが可能であることを特徴としている。更に、黒鉛
ヒータの上端を保護カバーで被覆し、前記黒鉛ヒータを
上下反転後に電極継ぎ手に係合させる部分への異物付着
を防止することを特徴としている。
め、本発明に係る黒鉛ヒータは、チョクラルスキー法に
よる半導体単結晶製造装置に用いる上下対称の形状の黒
鉛ヒータであって、上下両端に断面形状が台形の凸部ま
たは凹部をそれぞれ備える構成とし、本発明に係る電極
継ぎ手は、黒鉛ヒータに電力を供給する電極継ぎ手であ
って、前記黒鉛ヒータの上下両端の形状に適合する凹部
または凸部を有し、黒鉛ヒータの端部を前記凹部または
凸部に挿嵌することによって黒鉛ヒータを電極継ぎ手に
係合させる構成とした。前記黒鉛ヒータは、上下反転し
て電極継ぎ手に挿嵌可能であり、かつ、黒鉛ヒータを円
周方向に回転させて所望の位置で電極継ぎ手に係合させ
ることが可能であることを特徴としている。更に、黒鉛
ヒータの上端を保護カバーで被覆し、前記黒鉛ヒータを
上下反転後に電極継ぎ手に係合させる部分への異物付着
を防止することを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成によれば、黒鉛ヒータを上下対称の形
状とし、上下両端に設けた凸部または凹部を電極継ぎ手
の凹部または凸部に挿嵌することによって前記両者を係
合させることにしたので、必要に応じて黒鉛ヒータを上
下反転して使用することができる。従って、使用時間の
経過に伴って黒鉛ヒータの特定部位に発生する化学反応
による浸食が許容限度に達したとき、黒鉛ヒータを反転
させて電極継ぎ手に装着すれば、黒鉛ヒータの使用時間
を更に延長することができ、耐用寿命は従来構造のもの
に対してほぼ2倍となる。また、黒鉛ヒータを円周方向
に回転させ、所望の位置で電極継ぎ手に係合させること
も可能としたので、黒鉛ヒータと電極継ぎ手との接触が
十分でない場合などにこれを調整することができる。更
に、黒鉛ヒータの上端を保護カバーで被覆すれば、黒鉛
ヒータ反転使用の際に電極継ぎ手に係合する部位をアモ
ルファスシリコンの付着などから保護することができ
る。
状とし、上下両端に設けた凸部または凹部を電極継ぎ手
の凹部または凸部に挿嵌することによって前記両者を係
合させることにしたので、必要に応じて黒鉛ヒータを上
下反転して使用することができる。従って、使用時間の
経過に伴って黒鉛ヒータの特定部位に発生する化学反応
による浸食が許容限度に達したとき、黒鉛ヒータを反転
させて電極継ぎ手に装着すれば、黒鉛ヒータの使用時間
を更に延長することができ、耐用寿命は従来構造のもの
に対してほぼ2倍となる。また、黒鉛ヒータを円周方向
に回転させ、所望の位置で電極継ぎ手に係合させること
も可能としたので、黒鉛ヒータと電極継ぎ手との接触が
十分でない場合などにこれを調整することができる。更
に、黒鉛ヒータの上端を保護カバーで被覆すれば、黒鉛
ヒータ反転使用の際に電極継ぎ手に係合する部位をアモ
ルファスシリコンの付着などから保護することができ
る。
【0007】
【実施例】以下に本発明に係る黒鉛ヒータおよび電極継
ぎ手の実施例について、図面を参照して説明する。図1
は、本発明の第1実施例による黒鉛ヒータの斜視図であ
る。円筒形の黒鉛ヒータ1の上端および下端の内周面に
は黒鉛ヒータの端部が大径となるテーパ、上端および下
端の外周面には黒鉛ヒータの端部が小径となるテーパが
それぞれ形成され、黒鉛ヒータ1は上下対称の形状であ
る。また、黒鉛ヒータ1の電気抵抗を所定の値に合わせ
るため、円筒の上端および下端から交互に軸心と平行な
スリット1aが設けられている。
ぎ手の実施例について、図面を参照して説明する。図1
は、本発明の第1実施例による黒鉛ヒータの斜視図であ
る。円筒形の黒鉛ヒータ1の上端および下端の内周面に
は黒鉛ヒータの端部が大径となるテーパ、上端および下
端の外周面には黒鉛ヒータの端部が小径となるテーパが
それぞれ形成され、黒鉛ヒータ1は上下対称の形状であ
る。また、黒鉛ヒータ1の電気抵抗を所定の値に合わせ
るため、円筒の上端および下端から交互に軸心と平行な
スリット1aが設けられている。
【0008】図2は、上記黒鉛ヒータ1に電力を供給す
る電極継ぎ手の斜視図である。この電極継ぎ手2には、
黒鉛ヒータ1の端部を挿嵌するための凹部2aが設けら
れ、前記凹部2aは黒鉛ヒータ1上下端のテーパ部と密
接する形状を有している。黒鉛ヒータ1の内外面の傾斜
角を電極継ぎ手2の凹部2aの傾斜角より僅かに大きく
することにより、前記黒鉛ヒータ1と電極継ぎ手2との
間に良好な接触が得られる。黒鉛ヒータ1は、電力供給
用の2個の電極継ぎ手2と、前記電極継ぎ手2と同一形
状のダミー電極継ぎ手2個とによって下端4箇所を支持
される。また、黒鉛ヒータ1と電極継ぎ手2およびダミ
ー電極継ぎ手との接続に従来のようなネジを使用せず、
面と面との接触のみに依存しているので、必要に応じて
黒鉛ヒータ1を周方向に回転させて電極継ぎ手2との接
触位置を変えることも可能である。
る電極継ぎ手の斜視図である。この電極継ぎ手2には、
黒鉛ヒータ1の端部を挿嵌するための凹部2aが設けら
れ、前記凹部2aは黒鉛ヒータ1上下端のテーパ部と密
接する形状を有している。黒鉛ヒータ1の内外面の傾斜
角を電極継ぎ手2の凹部2aの傾斜角より僅かに大きく
することにより、前記黒鉛ヒータ1と電極継ぎ手2との
間に良好な接触が得られる。黒鉛ヒータ1は、電力供給
用の2個の電極継ぎ手2と、前記電極継ぎ手2と同一形
状のダミー電極継ぎ手2個とによって下端4箇所を支持
される。また、黒鉛ヒータ1と電極継ぎ手2およびダミ
ー電極継ぎ手との接続に従来のようなネジを使用せず、
面と面との接触のみに依存しているので、必要に応じて
黒鉛ヒータ1を周方向に回転させて電極継ぎ手2との接
触位置を変えることも可能である。
【0009】黒鉛ヒータは、単結晶シリコンの引き上げ
のつど上端から全高の1/3くらいの部分が内外周とも
化学反応によって浸食されるが、本実施例のように上下
対称の形状をもつ黒鉛ヒータであれば、被浸食部1bの
浸食程度が黒鉛ヒータの使用限界に到達したとき、上下
を反転して継続使用することができる。そして上下反転
後に生じた被浸食部1cの浸食程度が黒鉛ヒータの使用
限界に到達したとき、新品の黒鉛ヒータと交換すること
になる。これにより、黒鉛ヒータの耐用寿命を約2倍に
延ばすことが可能となる。
のつど上端から全高の1/3くらいの部分が内外周とも
化学反応によって浸食されるが、本実施例のように上下
対称の形状をもつ黒鉛ヒータであれば、被浸食部1bの
浸食程度が黒鉛ヒータの使用限界に到達したとき、上下
を反転して継続使用することができる。そして上下反転
後に生じた被浸食部1cの浸食程度が黒鉛ヒータの使用
限界に到達したとき、新品の黒鉛ヒータと交換すること
になる。これにより、黒鉛ヒータの耐用寿命を約2倍に
延ばすことが可能となる。
【0010】図3は、上記黒鉛ヒータの上端に形成され
たテーパ部を被覆する保護カバーの断面図である。保護
カバー3は黒鉛製で、黒鉛ヒータ1を反転して使用する
際に電極継ぎ手およびダミー電極継ぎ手に挿嵌する部位
を保護する目的で取り付けるものである。単結晶シリコ
ンの引き上げ時に黒鉛ヒータ1の内外周や上端面にはア
モルファスシリコンが付着するため、黒鉛ヒータ1を反
転使用するに当たり、前記アモルファスシリコンを除去
する必要がある。しかし、前記保護カバー3を黒鉛ヒー
タ1上端の所定の位置に装着しておけば、アモルファス
シリコンの付着が阻止されるので、そのままの状態で反
転使用することができる。保護カバー3は、個々の電極
継ぎ手およびダミー電極継ぎ手の接触位置ごとに独立に
装着する個別型のものである。電流経路が短絡されヒー
タ抵抗が小さくなってしまう。
たテーパ部を被覆する保護カバーの断面図である。保護
カバー3は黒鉛製で、黒鉛ヒータ1を反転して使用する
際に電極継ぎ手およびダミー電極継ぎ手に挿嵌する部位
を保護する目的で取り付けるものである。単結晶シリコ
ンの引き上げ時に黒鉛ヒータ1の内外周や上端面にはア
モルファスシリコンが付着するため、黒鉛ヒータ1を反
転使用するに当たり、前記アモルファスシリコンを除去
する必要がある。しかし、前記保護カバー3を黒鉛ヒー
タ1上端の所定の位置に装着しておけば、アモルファス
シリコンの付着が阻止されるので、そのままの状態で反
転使用することができる。保護カバー3は、個々の電極
継ぎ手およびダミー電極継ぎ手の接触位置ごとに独立に
装着する個別型のものである。電流経路が短絡されヒー
タ抵抗が小さくなってしまう。
【0011】図4は本発明の第2実施例による黒鉛ヒー
タの部分断面図、図5はこの黒鉛ヒータに電力を供給す
る電極継ぎ手の断面図である。第2実施例の場合は、黒
鉛ヒータ1の上下両端の内外周にテーパ部を設けず、上
下両端面にそれぞれ断面が台形の環状の凹部1dが設け
られ、電極継ぎ手2は前記凹部1dに対応する形状の凸
部2bを備えている。また、第1実施例の場合と同様
に、黒鉛ヒータ1は2個の電極継ぎ手2と、電極継ぎ手
2と同一形状をもつ2個のダミー電極継ぎ手とによって
支持され、黒鉛ヒータ1は上下反転と周方向への回転と
ができる。
タの部分断面図、図5はこの黒鉛ヒータに電力を供給す
る電極継ぎ手の断面図である。第2実施例の場合は、黒
鉛ヒータ1の上下両端の内外周にテーパ部を設けず、上
下両端面にそれぞれ断面が台形の環状の凹部1dが設け
られ、電極継ぎ手2は前記凹部1dに対応する形状の凸
部2bを備えている。また、第1実施例の場合と同様
に、黒鉛ヒータ1は2個の電極継ぎ手2と、電極継ぎ手
2と同一形状をもつ2個のダミー電極継ぎ手とによって
支持され、黒鉛ヒータ1は上下反転と周方向への回転と
ができる。
【0012】図6は本発明の第3実施例による黒鉛ヒー
タの側面図、図7はこの黒鉛ヒータに電力を供給する電
極継ぎ手の側面図である。第3実施例の場合は、黒鉛ヒ
ータ1の上下両端の内外周にテーパ部を設けず、円周上
に等ピッチで台形の凸部1eが設けられている。また、
電極継ぎ手2には前記黒鉛ヒータの凸部1eを挿嵌する
台形の凹部2cが設けられている。その他の構造、機能
は前記第1実施例と同一である。また上記実施例では、
ダミー電極継ぎ手が電極継ぎ手と同一形状であるが同一
形状でなくてもヒータを支えられればよい。
タの側面図、図7はこの黒鉛ヒータに電力を供給する電
極継ぎ手の側面図である。第3実施例の場合は、黒鉛ヒ
ータ1の上下両端の内外周にテーパ部を設けず、円周上
に等ピッチで台形の凸部1eが設けられている。また、
電極継ぎ手2には前記黒鉛ヒータの凸部1eを挿嵌する
台形の凹部2cが設けられている。その他の構造、機能
は前記第1実施例と同一である。また上記実施例では、
ダミー電極継ぎ手が電極継ぎ手と同一形状であるが同一
形状でなくてもヒータを支えられればよい。
【0013】上記の各実施例の他に、黒鉛ヒータの上下
端面を平面とし、この黒鉛ヒータを突起部上面を平面と
した電極継ぎ手の上に載置する構造としてもよい。
端面を平面とし、この黒鉛ヒータを突起部上面を平面と
した電極継ぎ手の上に載置する構造としてもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、黒
鉛ヒータの上下両端に凸部または凹部を設けて上下対称
の形状とし、前記黒鉛ヒータに係合する電極継ぎ手の凹
部または凸部に黒鉛ヒータの端部を挿嵌して固定する構
造としたので、第1次の使用で黒鉛ヒータの特定部位の
浸食が著しくなったとき、前記黒鉛ヒータを上下反転す
れば第2次の使用に供することができる。従って、黒鉛
ヒータの耐用寿命が従来構造のものに対してほぼ2倍と
なり、半導体単結晶の製造コスト低減に寄与することが
できる。
鉛ヒータの上下両端に凸部または凹部を設けて上下対称
の形状とし、前記黒鉛ヒータに係合する電極継ぎ手の凹
部または凸部に黒鉛ヒータの端部を挿嵌して固定する構
造としたので、第1次の使用で黒鉛ヒータの特定部位の
浸食が著しくなったとき、前記黒鉛ヒータを上下反転す
れば第2次の使用に供することができる。従って、黒鉛
ヒータの耐用寿命が従来構造のものに対してほぼ2倍と
なり、半導体単結晶の製造コスト低減に寄与することが
できる。
【図1】本発明の第1実施例による黒鉛ヒータの斜視図
である。
である。
【図2】図1の黒鉛ヒータに電力を供給する電極継ぎ手
の斜視図である。
の斜視図である。
【図3】図1の黒鉛ヒータの上端に装着する保護カバー
の断面図である。
の断面図である。
【図4】本発明の第2実施例による黒鉛ヒータの部分断
面図である。
面図である。
【図5】図3の黒鉛ヒータに電力を供給する電極継ぎ手
の断面図である。
の断面図である。
【図6】本発明の第3実施例による黒鉛ヒータの側面図
である。
である。
【図7】図5の黒鉛ヒータに電力を供給する電極継ぎ手
の側面図である。
の側面図である。
【図8】従来から用いられている黒鉛ヒータの一例を示
す斜視図である。
す斜視図である。
1 黒鉛ヒータ 1d,2a,2c 凹部 1e,2b 凸部 2 電極継ぎ手 3 保護カバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】図3は、上記黒鉛ヒータの上端に形成され
たテーパ部を被覆する保護カバーの断面図である。保護
カバー3は黒鉛製で、黒鉛ヒータ1を反転して使用する
際に電極継ぎ手およびダミー電極継ぎ手に挿嵌する部位
を保護する目的で取り付けるものである。単結晶シリコ
ンの引き上げ時に黒鉛ヒータ1の内外周や上端面にはア
モルファスシリコンが付着するため、黒鉛ヒータ1を反
転使用するに当たり、前記アモルファスシリコンを除去
する必要がある。しかし、前記保護カバー3を黒鉛ヒー
タ1上端の所定の位置に装着しておけば、アモルファス
シリコンの付着が阻止されるので、そのままの状態で反
転使用することができる。保護カバー3は、個々の電極
継ぎ手およびダミー電極継ぎ手の接触位置ごとに独立に
装着する個別型のものである。
たテーパ部を被覆する保護カバーの断面図である。保護
カバー3は黒鉛製で、黒鉛ヒータ1を反転して使用する
際に電極継ぎ手およびダミー電極継ぎ手に挿嵌する部位
を保護する目的で取り付けるものである。単結晶シリコ
ンの引き上げ時に黒鉛ヒータ1の内外周や上端面にはア
モルファスシリコンが付着するため、黒鉛ヒータ1を反
転使用するに当たり、前記アモルファスシリコンを除去
する必要がある。しかし、前記保護カバー3を黒鉛ヒー
タ1上端の所定の位置に装着しておけば、アモルファス
シリコンの付着が阻止されるので、そのままの状態で反
転使用することができる。保護カバー3は、個々の電極
継ぎ手およびダミー電極継ぎ手の接触位置ごとに独立に
装着する個別型のものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平石 吉信 長崎県大村市雄ケ原町1324−2 コマツ電 子金属株式会社長崎工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 チョクラルスキー法による半導体単結晶
製造装置に用いる上下対称の形状の黒鉛ヒータであっ
て、上下両端に断面形状が台形の凸部または凹部をそれ
ぞれ備えていることを特徴とする黒鉛ヒータ。 - 【請求項2】 黒鉛ヒータに電力を供給する電極継ぎ手
であって、前記黒鉛ヒータの上下両端の形状に適合する
凹部または凸部を有し、黒鉛ヒータの端部を前記凹部ま
たは凸部に挿嵌することによって黒鉛ヒータを電極継ぎ
手に係合させることを特徴とする請求項1の黒鉛ヒータ
の電極継ぎ手。 - 【請求項3】 黒鉛ヒータは、上下反転して電極継ぎ手
に挿嵌可能であり、かつ、黒鉛ヒータを円周方向に回転
させて所望の位置で電極継ぎ手に係合させることが可能
であることを特徴とする請求項1の黒鉛ヒータ。 - 【請求項4】 黒鉛ヒータの上端を保護カバーで被覆
し、前記黒鉛ヒータを上下反転後に電極継ぎ手に係合さ
せる部分への異物付着を防止することを特徴とする請求
項1の黒鉛ヒータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26182994A JPH08104593A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 黒鉛ヒータおよび電極継ぎ手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26182994A JPH08104593A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 黒鉛ヒータおよび電極継ぎ手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08104593A true JPH08104593A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17367320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26182994A Pending JPH08104593A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 黒鉛ヒータおよび電極継ぎ手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08104593A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0936289A1 (en) * | 1998-02-13 | 1999-08-18 | Shin-Etsu Handotai Company Limited | A method for producing a silicon single crystal |
WO2001027360A1 (en) * | 1999-10-12 | 2001-04-19 | Memc Electronic Materials, Inc. | Electrical resistance heater for crystal growing apparatus |
CN105113019A (zh) * | 2015-09-29 | 2015-12-02 | 何康玉 | 一种发热钨棒加热电极 |
CN114075692A (zh) * | 2020-08-19 | 2022-02-22 | 西安奕斯伟材料科技有限公司 | 单晶炉热场加热器及单晶炉 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP26182994A patent/JPH08104593A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11228286A (ja) * | 1998-02-13 | 1999-08-24 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | 単結晶製造方法 |
WO2001027360A1 (en) * | 1999-10-12 | 2001-04-19 | Memc Electronic Materials, Inc. | Electrical resistance heater for crystal growing apparatus |
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