JPH081042Y2 - 原木切削装置 - Google Patents

原木切削装置

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JPH081042Y2
JPH081042Y2 JP1986128506U JP12850686U JPH081042Y2 JP H081042 Y2 JPH081042 Y2 JP H081042Y2 JP 1986128506 U JP1986128506 U JP 1986128506U JP 12850686 U JP12850686 U JP 12850686U JP H081042 Y2 JPH081042 Y2 JP H081042Y2
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JP
Japan
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blade
tip
base metal
cutting
metal part
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JP1986128506U
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JPS6333902U (ja
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克次 長谷川
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Meinan Machinery Works Inc
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Meinan Machinery Works Inc
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  • Manufacture Of Wood Veneers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ベニヤレース、スライサー等の原木切削装
置の改良に関するものである。
[従来の技術] 従来、ベニヤレース、スライサー等の原木切削装置に
おける切削用刃物Aは、第4図に示すように、台金部1
の先端に切り欠き部を形成し、該切り欠き部に刃先角が
θ1(通常21度前後)に構成された刃部2を、刃部2の
逃げ面2aと台金部1の逃げ面1aとが同一面となる状態に
して、ろう付け、鍛接等で接合固定して構成している。
そしてこの刃物Aを、ベニヤレースのナイフ台3にナ
イフホルダー4を介して締付ボルト5により固定する。
尚、6はナイフ台3に対して切削用刃物Aの高さを調整
する調整ボルト6である。
このように備えた状態で、スピンドル(図示せず)に
より支持され回転される原木Wを切削していたのであ
る。
[考案が解決しようとする問題点] しかるにこのような刃物Aでは、切り欠き部を形成し
た台金部1の台金部のすくい面側の側面と逃げ面側の側
面とのなす角度、即ち先端附近の角度θ2(第4図参
照)も当然にθ1と同じ値にならざるを得なかったので
ある。
即ち、刃部2を支持する台金部1の先端付近の角度θ
2は、刃部2の刃先角θ1により決定づけられてしまう
ものであった。
一方、刃物Aの先端で力を切削方向と直交する方向に
受けた場合の刃物Aのたわみ量は、締付ボルト5の挿入
方向における刃物Aの厚さにより決定されるが(刃物A
の幅は原木Wの軸方向の長さに対応して備えるものであ
り一定である)、この刃物Aの厚さで特に先端付近(漸
次厚さの変化する部分)では刃先角θ1によって決定さ
れてしまうのである。
その結果、刃物Aの前記先端付近での厚さを大としよ
うとすれば、刃先角θ1も大とならざるを得ず、また一
方、刃先角θ1が過大であると切削された単板は肌荒れ
が激しく合板用として使用するには不適となるのであ
り、結局、前記θ1及びθ2は通常の21度前後とせざる
を得なかったのである。
そしてこのような従来の刃物Aを用いて前記のような
切削装置で第4図のように原木Wをノーズバー7により
加圧しつつ切削すると、節があったり原木Wの材質が硬
い場合に切削方向と直交する前後方向に大きな力を受
け、この場合次のような欠点があったのである。
即ち、刃物Aは当然にナイフ台3及びナイフホルダー
4により圧接保持され、前記力に対抗しようとするが、
例えば刃物Aの先端において、原木Wから遠ざかる方向
の力を受けた場合、刃部2の先端は、ナイフ台3の先端
3aを支点として曲げられたわむが、前記力が大であると
このたわみ量も大となり、このことにより別体に構成さ
れている刃物Aとナイフ台3の先端3aとがずれを生じて
しまい、刃物Aの先端におけるたわみ量は更に増大する
のである。
その結果、切削された単板の厚さが変化して単板が合
板用として使用できなくなったり、刃先がたわむことに
より刃物Aとナイフ台3又はナイフホルダー4との間に
隙間ができこの隙間に木屑が詰まり切削条件(切削角、
逃げ角)が変化して肌荒れが激しくなったり、更には、
刃物の刃先が破損する等の問題が生じていたのである。
[問題点を解決するための手段] 本考案はこれら問題を解決するべく、特殊工具鋼等耐
摩耗性の材質よりなる刃部を、台金部の先端に形成され
た溝内にろう付け又は鍛接して固定してなる切削用刃物
を、前記刃部と台金部のすくい面側及び逃げ面側の一方
側面のみを同一面として構成し、前記すくい面側及び逃
げ面側に各々配置した保持部材の先端部を前記台金部に
当接させて該切削用刃物を保持し原木切削装置を構成し
たものである。
[作用] このような構成であると、仮に原木から遠ざかる方向
の力を受けた場合、保持部材の先端部が台金部に当接さ
れて保持された刃物の先端は、刃部のすくい面側に位置
する台金部の先端を支点として曲げられたわむが、前記
力が大であってたわみ量が大となっても、前記台金部の
先端は刃部と一体化されているので互いにずれることは
なく、しかも前記台金部の先端付近では厚さが厚くなっ
たことになり、従来の刃物に比べてたわみ量が少なくな
るのである。
[実施例] 次に本考案の実施例を示す。
第1図に示すように、切削用刃物Bとして、台金部10
の先端に溝11を切削する原木Wの軸方向のに連続して形
成し、該溝11内に刃先角がθ1である片刃の刃部12を、
台金部10の逃げ面10aと刃部12の逃げ面12aとが同一面と
なるようにして装着し、ろう付けして固定するのであ
る。
このように構成した切削用刃物Bは、原木Wを切削す
る刃部12の刃先角はθ1であり、一方、刃部12を支持す
る台金部10の先端付近の角度θ3(第1図参照)は当然
にθ1より大となっている。
前述のように構成した切削用刃物Bを、ベニヤレース
の鉋台(図示せず)の一部であるナイフ台3に、ナイフ
ホルダー4を介して締付ボルト5により、ナイフ台3及
びナイフホルダー4の先端部が台金部10に当接された状
態に固定する。
尚、6はナイフ台3に対して切削用刃物Bの高さを調
整する調整ボルト6である。
以上のように備えて、スピンドル(図示せず)により
支持された原木Wを回転させた状態でナイフ台3及びノ
ーズバー7を備えた鉋台を、原木Wに向って前進させ刃
物Bにより切削を行う。
この切削において、原木Wに存在する節や材質が硬い
ことによって刃物Bに大きな力が作用した場合、仮に刃
物Bの先端において原木Wから遠ざかる方向の力を受け
た場合、刃部12の先端は、刃部12のすくい面側に位置す
る台金部10の先端を支点として曲げられたわむが、刃部
12と台金部10の先端とはろう付けで接合され一体化され
ているのでずれることがないのである。
しかも、前述のように刃物B自身は台金部10の先端付
近の角度θ3がθ1より大であるので、従来の刃物Aに
比べて台金部10の先端付近での刃先Bの前記厚さが大と
なっており、刃先がたわむ量は小となり全体としてのた
わみ量は、従来の刃物Aに比べて小となるのである。
また逆に、刃物Bの先端において原木の中心に向かう
方向の力を受けた場合でも、前述のように台金部10の先
端付近では厚さが厚くなっており、従来の刃物Aに比べ
てたわみ量が少なくなるのである。
それ故、切削された単板の厚さはほぼ設定通りのもの
となり、切削された単板の厚さが変化して単板が合板用
として使用できなくなることがなく、また刃先がたわむ
ことによりナイフ台3の先端と台金部10との間に隙間が
できこの隙間に木屑が詰まり切削条件(切削角、逃げ
角)が変化して単板の肌荒れが激しくなることもなく、
更には、刃物の刃先が破損する等の問題も生じないので
ある。
また本考案の別の実施例としては次のように備えても
よい。
即ち、前記実施例では、台金部10の逃げ面10aを刃部1
2の逃げ面12aと同一面となるように備えたが、第2図に
示すように、台金部14の先端に溝15を形成し、該溝15内
に刃先角がθ1である両刃の刃部16を、台金部14の逃げ
面14aと刃部16の逃げ面16aとが同一面となるようにして
装着し、ろう付け又は鍛接して固定してもよい。
また第3図に示すように、第1図で示した実施例と対
称な状態即ち、台金部17のすくい面17aと刃部18のすく
い面18aとが同一面となるようにして装着固定してもよ
い。
以上の2つの実施例で、ナイフ台3及びナイフホルダ
ー4の先端部を台金部14又は17に当接させることは先の
実施例と同様である。
尚、本考案の刃物はスライサーにも用いることができ
る。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、切削された単板の厚さ
はほぼ設定通りのものとなり、切削された単板の厚さが
変化して単板が合板用として使用できなくなることがな
く、また刃先がたわむことによりナイフ台の先端と台金
部との間に隙間ができこの隙間に木屑が詰まり切削条件
(切削角、逃げ角)が変化して単板の肌荒れが激しくな
ることもなく、更には、刃物の刃先が破損する等の問題
も生じないのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例及び従来例を示すもので、第1図
は本考案の実施例の側面説明図、第2図、第3図は他の
実施例の側面説明図、第4図は従来装置の側面説明図で
ある。 1、10、14、17……台金部、2、12、16、18……刃部、
3……ナイフ台、4……ナイフホルダー、7……ノーズ
バー、11、15……溝、W……原木、A、B……切削用刃
物、θ1……刃部の刃先角、θ2、θ3……台金部先端
付近の角度。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】特殊工具鋼等耐摩耗性の材質よりなる刃部
    を、台金部の先端に形成された溝内にろう付け又は鍛接
    して固定してなる切削用刃物を、前記刃部と台金部のす
    くい面側及び逃げ面側の一方側面のみを同一面として構
    成し、前記すくい面側及び逃げ面側に各々配置した保持
    部材の先端部を前記台金部に当接させて該切削用刃物を
    保持した原木切削装置。
JP1986128506U 1986-08-22 1986-08-22 原木切削装置 Expired - Lifetime JPH081042Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986128506U JPH081042Y2 (ja) 1986-08-22 1986-08-22 原木切削装置

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JP1986128506U JPH081042Y2 (ja) 1986-08-22 1986-08-22 原木切削装置

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JPS6333902U JPS6333902U (ja) 1988-03-04
JPH081042Y2 true JPH081042Y2 (ja) 1996-01-17

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JPS54122496A (en) * 1978-03-04 1979-09-22 Meinan Machinery Works Cutter device of veneerrlace

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JPS6333902U (ja) 1988-03-04

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