JPH081042U - 水中作動機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中機械部品をハウジング内に堅固に、簡単
に取り付け、スリムなハウジングを可能にする。さら
に、機械が始動、停止するときに漏洩を起さないことを
確実にする。 【解決手段】 機械は電気モータと、該モータに連結駆
動軸（１）を介して連結された水力機械部を有してい
る。軸（１）の水力機械部から離れた端部が、モータを
取り囲むステータハウジング（４、５）内に、弾性的に
支持されている。ステータハウジングの端面部（５）の
中心部は、開口部が軸（１）の端部の方に向いたカップ
（１２）に設計されており、軸（１）とその軸受（８）
とがその開口部内に置かれている。軸受（８）とロック
リング（１１）との間にはばね（１０）が配置されてい
て、このばねが軸（１）と軸受（８）とを端面部（５）
の方向に押している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、電気駆動水中混合器のような水中機械に関する。

【０００２】

【従来の技術】

このタイプの機械は、周囲の媒体を混合させるプロペラを、回転軸および場合 によっては歯車箱を介して駆動する、ハウジングにより取り囲まれた電気モータ を有している。通常、軸はロータの両側において２個のボール軸受によって支持 されており、プロペラに向かう途中で、１個または数個のシールにより密封され 、周囲の媒体が軸に沿ってモータ内に侵入することを防止している。このタイプ の混合器が、スウェーデン意匠登録３３６２５に示されている。 モータのハウジングは、通常、一体に形成された端面板と円筒部とを有して設 計され、一方、プロペラに面する端面板は円筒を形成する部分にねじで取り付け られている。ハウジングは、プロペラの回転とその推力によりもたらされる強い トルクと軸方向力とを吸収し得るために、充分な剛性を持たねばならぬ。このこ とは、ボルトによる結合のため比較的費用を要し、さらに軸方向の空間を広くと ることを意味する。

【０００３】

【本考案の目的】

本考案に従えば、上述した設計上の問題を解決し、相当のコストを節減し、ハ ウジングの直径を減少させ、さらに幾つかの他の設計上の利点を伴う解決法が得 られる。その特徴部分は、実用新案登録請求の範囲に述べられている。

【０００４】

【実施例】

本考案は、添付した図面を参照して、より詳細に以下説明する。 図１において、１は電気モータ内のロータ２に連結された回転軸を示す。ステ ータは参照番号３により示され、円筒形部分４と端面部５とにより形成されたス テータハウジングにより取り囲まれている。６は軸１上のプロペラを示し、７は 中間密封装置を示している。８は軸受を、９はロッキングナットを、１０はばね 装置を、１１はロックリングを、１２は端面板５のカップを形成する部分を、１ ３は他の軸受のシールと、１６はソケットを、１７は他のロックリングを、１８ はキャップを、そして１９はシール室を示している。

【０００５】 本考案の装置は、処理すべき媒体内に完全に沈められて運転されるようにされ ている。時には、混合器は液体中の非常に深い所で稼働し、ために、ケーシング は非常に強い静圧力に耐えなければならない。ケーシングは完全に密封されねば ならない。駆動ユニットの主要部の囲いを形成するステータハウジングを変形さ せないような設計をするために、ステータハウジングは、好ましくは鋳鉄により 作られた堅固な構造として設計される。円筒形部４と端面部５とは、一体に作ら れる。端面部５もまた軸受８を支持している。 １方向の軸方向力に耐えるタイプの軸受８が軸１に取り付けられ、端面板５の 中心部に置かれる。該中心部はカップ１２のように設計される。軸受は、その外 側リングがカップ１２のロックリング１３の背後に動かされ、カップが該外側リ ングをある遊隙を保って包囲するように挿入される。１個または数個のカップば ね１０のようなばねが、カップ１２の円筒形部分に搭載されている。ばね１０は 、カップ内で、軸受８の、軸端から遠い側にロックリング１１により支持されて いる。 ナット９が軸の端部にねじ込まれ、軸受の内側リングと接触する。ナットがさ らに内側にねじ込まれると、軸受はばね１０の力に抗して動く。この移動は、軸 受の外側リングとロックリングとの間の接触がある程度緩和されるまで続く。こ の位置で、軸受８と軸１とは、ステータハウジング４、５内に浮動的に支持され 、優位な軸方向力を有して予張力をかけられている。 ばねは、代わりに、軸上、ユニットと軸受との間に配置されてもよく、その場 合は、軸は軸受の内側リング内で軸方向に滑動することが可能である。特殊な配 置によれば、ばねを必要としないような弾性的な構造も得られる。

【０００６】 他の軸受１５のための軸受支持材１４の取り付けは、プロペラ（６）および予 張力を有するばね１０からの軸方向力に耐えさえすればよいのであるから非常に 簡単である。これらの力は同一方向に働いている。かくて、軸受（１５）は軸１ の肩部にソケット１６により取り付けられ、ソケット１６は、ロックリング１７ により軸に固定されている。軸受支持材１４の周囲は円筒形部分４に対しばね等 を要求することなく、Ｏリングにより密封される。 機械的シール７は、軸受支持材１４に隣接する室１９に連結されており、該室 は好ましくは、シール面を潤滑し冷却する油を収容する。室１９は、支持材１４ の周縁に結合された端面板キャップ１８により画定されている。

【０００７】 本考案により、連結駆動軸が機械部品をハウジング内に同時に堅固に取り付け ることの出来る廉価な簡単な設計が得られる。さらに、プロペラに面する従来の 端面板を必要としないという利点を有し、このことは、よりスリムな設計を意味 する。さらに、軸受をステータハウジングに弾性的に取り付けることは、軸受が 、その初期位置において既にプロペラから離れるように押されていることを意味 する。このことは、機械が始動、停止するときに漏洩を起こすような遊隙が存在 しないことを意味する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の混合器の断面図である。

【符号の説明】

１ 軸 ２ ロータ ３ ステータ ４ 円形部 ５ 端面部 ６ プロペラ ７ 中間密封装置 ８ 軸受 ９ ロックナット １０ ばね装置 １１、１７ ロックリング １２ カップ １３ シール １８ キャップ １９ 密封室

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 囲われた電気モータと、プロペラのよう
   な回転部分と、連結駆動軸とを有する水中作動機械にお
   いて、 前記駆動軸（１）の前記プロペラ（６）から遠い端部
   が、前記モータを取り囲むステータハウジング（４，
   ５）内に軸方向に弾力性を有して支持されており、 前記ステータハウジングの端面部（５）の中心部が、開
   口部が前記軸（１）の端部の方に向いているカップ（１
   ２）に設計されており、前記軸（１）とその軸受（８）
   とが前記開口部内に置かれており、 前記軸受（８）とロックリング（１１）、すなわち前記
   カップ（１２）の円筒形部の座との間に、ばね装置（１
   ０）が配置されていて、このばね装置（１０）が、前記
   軸（１）と前記軸受（８）とを前記端面部（５）の方向
   に押していることを特徴とする水中作動機械。