JPH08104191A - 防水ケース - Google Patents

防水ケース

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JPH08104191A
JPH08104191A JP6266196A JP26619694A JPH08104191A JP H08104191 A JPH08104191 A JP H08104191A JP 6266196 A JP6266196 A JP 6266196A JP 26619694 A JP26619694 A JP 26619694A JP H08104191 A JPH08104191 A JP H08104191A
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JP
Japan
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case
valve
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thin
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Application number
JP6266196A
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English (en)
Inventor
Akinori Takeda
彰憲 竹田
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K5/00Casings, cabinets or drawers for electric apparatus
    • H05K5/06Hermetically-sealed casings
    • H05K5/068Hermetically-sealed casings having a pressure compensation device, e.g. membrane

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケース本体の防水性を確保すると共に、ケー
ス本体内に過剰圧が発生するのを防止する。 【構成】 防水ケース3は、箱形状のケース本体4と、
ケース本体4の蓋部7に形成された弁機構10と、ケー
ス本体4の側面5Bに設けられたコネクタ8とからな
り、弁機構10を、円板状に形成され弁体11と、弁体
11の外周側に装着されたシール部材としてのOリング
14とから構成する。そして、ケース本体4内の圧力が
上昇すると、蓋部7の薄肉部9が外向きに弾性変形する
ことにより、弁体11と共にOリング14を薄肉部9か
ら離座させ、ケース本体4内の空気の一部を外部に排出
させる。また、ケース本体4内が負圧傾向となったとき
には、薄肉部9を内向きに弾性変形させてOリング14
を強く着座させ、外部の水分を含んだ空気等がケース本
体4内に侵入するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のエンジ
ンルーム内に配設されたコントロールユニット等に用い
て好適な防水ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車エンジンの燃料噴射量制
御,点火時期制御等を行うコントロールユニットは、運
転室内のシートの下やフロントパネルの下側等に配設さ
れ、各センサからの信号に基づいて上記制御を行ってい
る。
【0003】しかし、コントロールユニットを運転室内
に配設した場合には、エンジンルーム内に設けられたセ
ンサ、噴射弁、点火プラグ等とコントロールユニットを
接続するハーネスが長くなるため、該ハーネスの経時劣
化等により電気抵抗が大きくなり、電圧降下が大きくな
ることがある。このため、各センサからの検出信号と、
噴射弁,点火プラグ,アイドルスピード弁等の制御機器
を制御する制御信号とが小さくなり、正確なエンジン制
御が行われなくなることがある。
【0004】これを防止するようにハーネスの長さを短
くして、コントロールユニットをエンジンルーム内に設
けることが考えられる。
【0005】また、コントロールユニットは、回路基板
上に搭載されたIC、抵抗等の電子部品等によって構成
されているから、エンジンルーム内の湿気を含んだ空気
によって回路基板上の電子部品が絶縁破壊、腐食および
材料劣化等を生じないように前記コントロールユニット
の外形を防水ケースで形成する必要がある。
【0006】さらに、エンジンルーム内に配設されるコ
ントロールユニットの防水ケースは、耐熱性や耐久性の
ために樹脂材料等が用いられ、水分等の浸入し易いコネ
クタ等の各接続部にはパッキン等のシール部材を設け
て、エンジンルーム内の水分を含んだ空気が防水ケース
内に流入するのを防止し、当該防水ケースは密閉容器と
して構成するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるコントロールユニットは、外形をなす防水
ケースにパッキン等のシール部材を設けることによって
密閉状態を確保するようにしているから、コントロール
ユニットがエンジン等によって暖められると、該コント
ロールユニット内の圧力が上昇し、この圧力が防水ケー
スに設けたパッキン等のシール部材に作用し、シール部
材を早期に損傷、劣化させるという問題がある。
【0008】そして、シール部材が損傷、劣化したとき
には、エンジンルームから水分を含んだ空気がコントロ
ールユニット内に侵入し易くなり、防水ケース内に搭載
された電子部品等が水浸入によって絶縁破壊等を引起こ
し、コントロールユニットを破壊する虞れがある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はケース内の圧力が上昇したとき
に弁手段を開弁させることによってケース内の圧力上昇
を規制でき、シール部材等に負荷が作用するのを防止で
きると共に、常時は弁手段を閉弁させることによって密
閉性を確保でき、水浸入等を効果的に防止できるように
した防水ケースを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、箱形状をなし密閉容
器として形成されたケース本体と、該ケース本体の一部
を構成し該ケース本体の内,外の圧力差に応じて撓み変
形する撓み部と、前記ケース本体の内,外を連通させる
連通路と、該連通路を開,閉するように前記撓み部に設
けられ、常時は該連通路を閉じることにより前記ケース
本体内を外気に対して遮断する弁手段とを備え、該弁手
段は、前記ケース本体内の圧力が上昇し前記撓み部が弾
性変形したときに、前記連通路を開くことにより、前記
ケース本体内を外気に連通させる構成を採用している。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、前記撓み
部を前記ケース本体の一部に弾性変形可能に形成された
薄肉部によって構成すると共に、前記弁手段を、中央部
側が該薄肉部に固定され、外周側が該薄肉部の周囲に向
けて延びる板状の弁体と、該弁体の外周側に装着され、
前記薄肉部の周囲に該弁体と共に離着座する環状のシー
ル部材とからなる構成としたことにある。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明は、前記連
通路は、前記シール部材よりも径方向内側に位置して前
記薄肉部に形成した連通穴からなる構成としたことにあ
る。
【0013】さらにまた、請求項4に記載の発明は、前
記弁体の中央部には前記薄肉部に固着される弁軸を一体
に設け、該弁軸には前記連通路の少なくとも一部を形成
してなる構成としたことにある。
【0014】
【作用】上記構成により、請求項1に記載の発明では、
ケース本体の内,外の圧力差に応じて撓み変形する撓み
部と、該撓み部の撓み変形(弾性変形)に応じて連通路
を連通、遮断する弁手段とを備える構成としたから、ケ
ース本体内の圧力が上昇したときには、弁手段で連通路
を開いてケース本体内の空気を外部に排出でき、ケース
本体内に過剰圧が発生するのを防止することができる。
また、常時は弁手段で連通路を閉じ、ケース本体内を外
気に対して遮断できるから、外部の水分を含んだ空気が
ケース本体内に侵入するのを確実に防止でき、ケース本
体に防水性を与えることができる。
【0015】この場合、請求項2に記載の発明では、撓
み部を薄肉部として形成すると共に、弁手段を薄肉部に
固定された板状の弁体と、薄肉部に弁体と共に離着座す
るシール部材とから構成したから、ケース本体の内,外
の圧力差に応じて薄肉部を容易に弾性変形させることが
でき、ケース本体内の圧力が上昇したときに、弁体およ
びシール部材を薄肉部の周囲から離座させて連通路を確
実に開くことができる。
【0016】また、請求項3に記載した発明のように、
連通路をシール部材よりも径方向内側に位置して薄肉部
に形成することにより、弁体の開,閉弁時に連通路をケ
ース本体外に対して確実に連通,遮断できる。
【0017】さらに、請求項4に記載した発明のよう
に、弁体の中央部に設けた弁軸に連通路を形成すること
により、例えば薄肉部等に連通路を形成する必要がなく
なり、薄肉部がケース本体内の圧力で損傷されるのを防
止することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図11に
基づいて説明する。
【0019】図1ないし図5に本発明の第1の実施例を
示している。
【0020】図中、1はエンジンルーム(図示せず)内
に配設されたコントロールユニットを示し、該コントロ
ールユニット1は後述する防水ケース3と、該防水ケー
ス3の底面5A上にスペーサ2A、ナット2Bを介して
装着された回路基板2とから大略構成されている。
【0021】ここで、前記回路基板2上にはIC,コン
デンサ,抵抗等の電子部品が搭載され、該電子部品によ
って当該コントロールユニット1の燃料噴射量制御、点
火時期制御等を行うようになっている。
【0022】3は本実施例による防水ケースを示し、該
防水ケース3は耐熱性の高い樹脂材料によって箱形状の
密閉容器として形成されたケース本体4および後述の弁
機構10等によって構成されている。
【0023】ここで、前記ケース本体4は、底面5A、
側面5B,5B,…(2面のみ図示)、開口部5Cを有
する浅底の箱型をなす収容部5と、該収容部5の開口部
5Cをパッキン6を介して密閉状態に施蓋する蓋部7と
から構成され、該蓋部7はナット(図示せず)等によっ
て開口部5Cに固着されるようになっている。
【0024】また、ケース本体4の側面5Bに穿設され
た取付穴5B1 はコネクタ8が嵌合され、該コネクタ8
と取付穴5B1 との間にはパッキン(図示せず)が介装
され、コネクタ8と取付穴5B1 との間を介して水分等
がケース本体4内に浸入するのを防止している。そし
て、該コネクタ8と回路基板2との間はリード線8A,
8A等によって接続されて、これにより、回路基板2上
の電子部品と外部のエンジン側に配設された各センサ、
燃料噴射弁、点火プラグ等とはハーネス(いずれも図示
せず)を介して接続されることになる。
【0025】9はケース本体4の蓋部7に形成された撓
み部としての薄肉部を示し、該薄肉部9はケース本体4
の収容部5の各面5A,5Bの厚みに比べて弾性変形可
能に薄く形成されている。また、該薄肉部9の中央部に
は弁機構10の弁軸13を固定する弁取付穴9Aが図3
に示す如く穿設されると共に、該弁取付穴9A近傍には
後述する連通室16と共に連通路を形成する連通穴9B
が穿設されている。
【0026】10は蓋部7の薄肉部9に設けられた弁手
段としての弁機構を示し、該弁機構10は、硬質な金属
材料によって円板状に形成された弁体11と、該弁体1
1の外周側に装着されたシール部材となるOリング14
とからなり、前記薄肉部9は当該弁機構10における受
圧部となっている。
【0027】ここで、前記弁体11は、薄肉部9の周囲
に向けて延びる円板状の弁体部12と、該弁体部12の
一側面中央部に立設され、先端部にはねじ部13A、お
よび中間部には段部13Bが形成された弁軸13とから
なる。また、前記弁体部12の一側面外周側にはOリン
グ14を収容するOリング収容溝12Aが環状に形成さ
れている。そして、前記弁体11の該弁軸13を薄肉部
9に穿設された弁取付穴9Aに挿入し、ねじ部13Aに
ナット15を螺着することによって、弁軸13の段部1
3Bを薄肉部9に当接した状態で、当該弁機構10を薄
肉部9に取付ける。この状態において、弁軸13の薄肉
部9から突出する弁体部12の高さ寸法H1 (弁体部1
2から段部13Bまでの寸法)とOリング収容溝12A
から突出するOリング14の高さ寸法H2 との関係は、
次の数1のようになる。
【0028】
【数1】H1 <H2
【0029】16は弁機構10を薄肉部9に取付けたと
きに、該薄肉部9、弁体11およびOリング14によっ
て画成される連通室を示し、該連通室16は前記薄肉部
9の連通穴9Bと共に、本実施例による連通路を構成す
るようになっている。そして、該連通室16は常時はO
リング14が薄肉部9に着座することにより外気に対し
て遮断され、ケース本体4内は外気に対して密閉状態に
保持される。
【0030】本実施例によるコントロールユニット1は
上述の如き構成を有するもので、次に該コントロールユ
ニット1の外形をなす本実施例の特徴となる防水ケース
3の作動について説明する。
【0031】まず、防水ケース3はパッキン6等によっ
て密閉容器として形成しているから、エンジンが暖まる
に伴ってエンジンからの放熱により防水ケース3が暖め
られると、該防水ケース3内の空気が体積膨張して、該
防水ケース3内の圧力は外気よりも高くなる。
【0032】そして、この圧力は図4に示すように、薄
肉部9に作用して該薄肉部9は外側に向けて凸湾曲状に
弾性変形する。このとき、該薄肉部9の中央部に位置し
た弁取付穴9Aには弁体11が固着されているから、該
薄肉部9の外側への弾性変形に伴って弁軸13の段部1
3Bを押上げることにより、Oリング14を薄肉部9か
ら離座させて、防水ケース3内の体積膨張した分の空気
を連通穴9B、連通室16を介して外部に排出する。さ
らに、体積膨張分の空気が排出された段階、即ち内,外
の圧力差がなくなったときには、薄肉部9の弾性変形が
元に戻り、Oリング14は薄肉部9に着座して防水ケー
ス3内と外部とを遮断する。
【0033】一方、エンジン停止後においては、該エン
ジンの冷却に伴って、コントロールユニット1も冷却さ
れ、防水ケース3内の空気も冷却される。前述したよう
に、防水ケース3内の空気温度が上昇したときには、弁
機構10を作動させて体積膨張分の空気を外部に排出し
ているから、冷却された状態においては、ケース本体4
内の内部容積よりも空気の体積が小さくなるため、防水
ケース3の外側から内側に向けて圧力が作用する。しか
し、このときには、図5に示すように、薄肉部9が内側
に向けて凹湾曲状に弾性変形することにより、弁体11
との間でOリング14をさらに強く着座させることがで
き、外部の水分を含んだ空気がケース本体4内に侵入す
るのを効果的に防止できる。
【0034】かくして、本実施例による防水ケース3を
用いたコントロールユニット1においては、上述したよ
うに、外気温度に変化に伴って、該防水ケース3内の空
気の体積が変動した場合でも、高温時には薄肉部9を外
側に弾性変形させて弁機構10を開弁させることによ
り、外部に体積膨張分の空気を排出することができ、低
温時には薄肉部9を内側に弾性変形させることにより、
弁体11との間でOリング14をさらに強く着座させる
ことができるから、外部の水分を含んだ空気等が防水ケ
ース3内の空気に侵入するのを確実に防止でき、防水ケ
ース3を完全な密閉容器として構成することができる。
【0035】従って、本実施例によれば、コントロール
ユニット1内に外部から水分を含んだ空気が侵入するの
効果的に防止することができ、コントロールユニット1
内の電子部品等が絶縁破壊、腐食、材料劣化等を引起こ
すのを防止でき、コントロールユニット1の寿命を効果
的に延ばすことができる。
【0036】次に、図6および図7は本発明による第2
の実施例を示すに、本実施例の特徴は、ケース本体の蓋
体の一部に弾性変形可能な薄肉部を形成すると共に、薄
肉部の中央部に設けた弁体の弁軸に連通穴を形成したこ
とにある。なお、本実施例では上述した図1ないし図5
に示す第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0037】図中、21は第1の実施例で述べたケース
本体4の蓋部7の代わりに用いられる本実施例の蓋部を
示し、該蓋部21は、収容部5と共に密閉容器となるケ
ース本体4を構成するものの、該蓋部21は、外周側が
Oリング14が離着座する矩形状の厚肉部21Aとな
り、該厚肉部21Aの内側には、弾性変形可能な撓み部
としての薄肉部22が形成されている。また、薄肉部2
2の中央部には弁取付穴22Aが穿設されている。
【0038】23は本実施例による弁体を示し、該弁体
23は前述した第1の実施例による弁体11と同様に外
周側にOリング14を収容するOリング溝24Aが形成
された円板状の弁体部24と、該弁体部24の中央部か
ら立設された弁軸25とからなる。ここで、該弁軸25
の中間部には段部25Aが形成され、さらに先端部に丸
リベット形状をなす取付部25Bが形成されている。な
お、弁体部24の外周は前記蓋部21の薄肉部22を覆
う大きさとなっている。
【0039】さらに、26は弁軸に形成された連通穴を
示し、該連通穴26は、軸方向に延びる第1の穴部26
Aと、該穴部26Aと連通して弁軸25の径方向に延び
る第2の穴部26B,26Bとから構成されている。ま
た、弁軸25は取付部25Bを薄肉部22に穿設した弁
取付穴22Aに無理嵌めすることにより、薄肉部22に
取付けられ、この状態において、薄肉部22、弁軸25
およびOリング14により連通室27が形成され、該連
通室27は連通穴26を介してケース本体4内と連通
し、該連通室28および連通穴26によって本実施例に
よる連通路を構成している。
【0040】かくして、このように構成される本実施例
においても、前記第1実施例とほぼ同様の作用効果を得
ることができるが、特に本実施例では、温度変化に伴っ
て変動するケース本体4内の圧力変化を薄肉部22およ
び弁体23の動作により緩和でき、ケース本体4内に水
分等が浸入するのを確実に防止することができる。さら
に、連通穴26を弁軸25に形成したから、第1の実施
例に比べて薄肉部22に形成する穴の数を減らすことが
でき、該薄肉部22が長期に亘って弾性変形を繰返して
も該薄肉部22に亀裂が入り損傷するのを防止すること
ができる。
【0041】なお、前記第2の実施例では、薄肉部22
の位置を蓋部21の厚さ方向上側に形成したが、本発明
はこれに限らず、図8および図9に示す如く、前記薄肉
部22は蓋部21の厚さ方向の下部または中間部に形成
してもよい。
【0042】さらに、前記各実施例では、弁体11に弁
軸13(25)を一体に形成し、該弁軸13(25)を
薄肉部9(22)に取付けるようにしたが、本発明はこ
れに限らず、図10に示すように、薄肉部9(22)の
中央部に凸部9Cを一体形成し、該凸部9Cの上に円板
状の弁体部12(24)を接着等の手段で固着するよう
にしてもよい。
【0043】また、前記第2の実施例では、弁体23の
弁軸25に連通穴26を形成するものとして述べたが、
図11に示す如く、第1の実施例と同様に薄肉部22に
連通穴31を設ける構成としてもよい。
【0044】さらに、前記各実施例では、コントロール
ユニットの防水ケースを例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限らず、例えばエアフローメータの回路ケーシ
ング等、種々の防水ケースにも適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、ケース本体の内,外の圧力差に応じて撓み
変形する撓み部に弁手段を設け、該弁手段によりケース
本体内の圧力変化に応じて連通路を連通、遮断する構成
としたから、防水ケースが暖められて、該防水ケース内
の圧力が上昇したときには、弁手段で連通路を開くこと
によりケース本体内の空気の一部を外部に排出でき、ケ
ース本体内に過剰圧が発生するのを防止できる。また、
低温時にはケース本体内が負圧状態となって撓み部を凹
ませることにより、弁手段で連通路をより確実に遮断で
き、防水ケース内に水分を含んだ空気が侵入するのを効
果的に防止できると共に、例えばコントロールユニット
等の外形に防水ケースを用いた場合には、水浸入を確実
に阻止でき、内部の回路基板に実装された電子部品の絶
縁破壊等を防止することができる。
【0046】また、請求項2に記載の発明では、弾性変
形可能な薄肉部と、薄肉部に固定された板状の弁体と、
薄肉部に弁体と共に離着座するシール部材とからなる弁
手段を備える構成としたから、ケース本体内の圧力が上
昇し薄肉部が凸湾曲状に弾性変形したときには、薄肉部
から弁体をシール部材と共に離座させることにより、ケ
ース本体内の空気の一部を外部に排出でき、ケース本体
内を大気圧状態にすることができる。一方、ケース本体
内の圧力が低下した場合には、薄肉部を凹湾曲状に弾性
変形させることによりシール部材をケース本体側によ
り、強く着座させることができ、外部の水分を含んだ空
気等がケース本体内に侵入するのをより効果的に防止で
き、防水ケースの寿命や信頼性を大幅に向上させること
ができる。
【0047】さらに、請求項3に記載の発明では、薄肉
部の周囲でケース本体側にシール部材を離着座させるこ
とにより、連通路を外気に対して確実に連通、遮断で
き、ケース本体内に過剰圧が発生するのを防止できると
共に、防水性をより確実に高めることができる。
【0048】さらにまた、請求項4に記載した発明で
は、弁体の中央部に位置した弁軸に少なくとも連通路を
形成する構成としたから、ケース本体の薄肉部に連通路
の一部を形成する必要がなくなり、薄肉部が早期に損傷
される等の問題を解消でき、これにより、防水ケースの
信頼性や寿命を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による防水ケースを上側
からみた平面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向拡大縦断面図である。
【図3】図2中の薄肉部および弁機構等を示す要部拡大
断面図である。
【図4】ケース本体の薄肉部が外向きに弾性変形した状
態を示す図3と同様の位置からみた断面図である。
【図5】ケース本体の薄肉部が内向きに弾性変形した状
態を示す図3と同様の位置からみた断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例による防水ケースの薄肉
部および弁機構等を示す要部拡大断面図である。
【図7】ケース本体の薄肉部が弾性変形した状態を示す
図6と同様の断面図である。
【図8】第2の実施例の変形例を示す図6と同様の断面
図である。
【図9】第2の実施例の他の変形例を示す図6と同様の
断面図である。
【図10】第1の実施例の他の変形例を示す図3と同様
の断面図である。
【図11】第2の実施例のさらに別の変形例を示す図6
と同様の断面図である。
【符号の説明】
3 防水ケース 4 ケース本体 6 パッキン 7 蓋部 9,22 薄肉部(撓み部) 9B 連通穴 10 弁機構(弁手段) 11,23 弁体 12,24 弁体部 13,25 弁軸 14 Oリング(シール部材) 16,28 連通室(連通路)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形状をなし密閉容器として形成された
    ケース本体と、該ケース本体の一部を構成し該ケース本
    体の内,外の圧力差に応じて撓み変形する撓み部と、前
    記ケース本体の内,外を連通させる連通路と、該連通路
    を開,閉するように前記撓み部に設けられ、常時は該連
    通路を閉じることにより前記ケース本体内を外気に対し
    て遮断する弁手段とを備え、該弁手段は、前記ケース本
    体内の圧力が上昇し前記撓み部が弾性変形したときに、
    前記連通路を開くことにより、前記ケース本体内を外気
    に連通させる構成としてなる防水ケース。
  2. 【請求項2】 前記撓み部は前記ケース本体の一部に弾
    性変形可能に形成された薄肉部によって構成すると共
    に、前記弁手段は中央部側が該薄肉部に固定され、外周
    側が該薄肉部の周囲に向けて延びる板状の弁体と、該弁
    体の外周側に装着され、前記薄肉部の周囲に該弁体と共
    に離着座する環状のシール部材とから構成してなる請求
    項1記載の防水ケース。
  3. 【請求項3】 前記連通路は、前記シール部材よりも径
    方向内側に位置して前記薄肉部に形成した連通穴からな
    る請求項2記載の防水ケース。
  4. 【請求項4】 前記弁体の中央部には前記薄肉部に固着
    される弁軸を一体に設け、該弁軸には前記連通路の少な
    くとも一部を形成してなる請求項2記載の防水ケース。
JP6266196A 1994-10-05 1994-10-05 防水ケース Pending JPH08104191A (ja)

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JP6266196A JPH08104191A (ja) 1994-10-05 1994-10-05 防水ケース

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