JPH0810376A - スキー板の製法 - Google Patents

スキー板の製法

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JPH0810376A
JPH0810376A JP17161494A JP17161494A JPH0810376A JP H0810376 A JPH0810376 A JP H0810376A JP 17161494 A JP17161494 A JP 17161494A JP 17161494 A JP17161494 A JP 17161494A JP H0810376 A JPH0810376 A JP H0810376A
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ski
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reinforcing fiber
matrix resin
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Noburo Sumikawa
信郎 住川
Naoki Akatsuka
直記 赤塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スキー表面への凹凸部の成形を容易にし、か
つ、スキー強度及び性能を高める。 【構成】 所望のスキー形状のキャビティ12を有する
下金型11内に表面成形用素材31、マトリックス樹脂
素材41A、補強繊維素材41B及び所定の設定温度以
上の加熱にて発泡する中芯成形用発泡素材21からなる
スキー上側構成要素1Aをそれぞれ配置する。この中芯
成形用発泡素材をマトリックス樹脂素材及び補強繊維素
材の内側への折り曲げ重ね合わせにより被包し、これら
マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材にて被包された
中芯成形用発泡素材上に滑走面成形用素材51及び左右
両ソールエッジ部材61,61からなるスキー下側構成
要素1Bをそれぞれ配置するとともに、下金型上に上金
型13を載置して型締めして加圧し、かつ加熱処理を施
しながら中芯成形用発泡素材を発泡させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、繊維強化プラスチッ
クス(以下、これをFRPと略記する)を強度部材とし
たスキ−板の製法に関し、特に、スキー表面への凹凸部
の成形を容易にし、かつ、スキー強度及び性能を高める
とともに、製造コストの低減化を図るようにしたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスキ−板の製法において
は、例えば特開平1−284272号などに開示された
先行技術を有するものがある。
【0003】このようなスキー板は、図15に示すよう
に、スキー本体1をスキー上側構成要素1Aとスキー下
側構成要素1Bで形成し、このスキー上側構成要素1A
を中芯材2と、この中芯材2の上面部から左右両側面部
に亘って連続的に積層された表面材3及びFRP強度部
材4とで構成する一方、前記スキー下側構成要素1Bを
滑走面材5と、この滑走面材5の左右両端部に添設られ
たソールエッジ部材6,6と、FRP強度部材7とで構
成されている。
【0004】そして、上記したスキー板を製造するに
は、図16及び図17に示すように、下金型11の所望
のスキー形状のキャビティ12上にスキー上側構成要素
1Aの主要部材としての表面成形用素材(ポリアミドエ
ラストマー)31及びFRP成形用素材(プリプレグ:
例えばガラス繊維からなる補強繊維にエポキシ樹脂から
なるマトリックス樹脂を含浸して必要に応じ半硬化状態
に熟成したもの称す)41をそれぞれ順に配置し、この
下金型11の上方からスキー上側構成要素1Aの補助部
材としての中芯成形用素材(予めスキー中芯形状に成形
加工されたウレタン発泡体)21が仮保持された上型1
3を型締めして加圧Pし、加熱処理を施すことにより一
体化して、図18に示すような所望のスキー上側構成要
素1Aを予備成形する。
【0005】一方、スキー下側構成要素1Bは、図19
に示すように、滑走面成形用素材(ポリエチレン樹脂)
51、スチール製のエッジ部材61,61及びFRP7
1を接着または型成形にて一体化することにより予め別
途成形され、このスキー下側構成要素1Bとスキー上側
構成要素1Aとを、図20に示すように、互いに接着剤
aを介して接着することにより、図15に示すようなス
キー本体1の成形が行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のスキー板の製法にあっては、スキー本体
1の表面に凹凸部を形成する場合、中芯材2が予めスキ
ー中芯形状に成形加工されたウレタン発泡体からなるた
めに、下金型11のキャビティ12表面の凹凸加工と共
に、このキャビティ12表面の凹凸加工部に対応する中
芯材2の表面にも凹凸加工を施す必要があり、これによ
って、工数が多くなることから、製造コストが高くな
る。
【0007】しかも、スキー上側構成要素1Aとスキー
下側構成要素1Bとをそれぞれ別途成形して互いに接着
しているために、滑走中のスキー本体1の曲げ変形に伴
う剪断力を受けて両者が剥離し易く、これによって、耐
久性に劣るばかりでなく非常に危険である。
【0008】また従来、スキー板の他の製法として、図
21に示すように、スキー上側構成要素1Aの中芯形成
部位に内圧印加用チューブ22を配置し、このチューブ
22内に型締め後の加熱と共にスキー長手方向の一端側
から発泡ウレタン樹脂からなる発泡性合成樹脂液(図示
せず)を導入し、この発泡性合成樹脂液の発泡作用によ
り芯部に内圧を印加させながら表面材3及びFRP強度
部材4の賦形とともに、中芯材2の成形を行なうように
してなる構成を有するものがある。
【0009】しかしながら、このような中芯材2の発泡
成形に伴うスキー板の製法では、発泡性合成樹脂液をス
キー長手方向の一端側から導入してなるために、スキー
芯部における中芯材2を形成する発泡樹脂の分布が不均
一となり易く、また、FRP強度部材4の加圧・加熱成
形後のFRP中にボイドが残留し易く、これによって、
スキー強度及び性能の低下を招くという問題があった。
【0010】
【発明の目的】この発明の目的は、スキー表面への凹凸
部の成形を容易にし、かつ、スキー強度及び性能を高め
るとともに、製造コストの低減化を図ることができるよ
うにしたスキ−板の製法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明の第1の特徴は、所望のスキー形状の
キャビティを有する下金型内に表面成形用素材、マトリ
ックス樹脂素材、補強繊維素材及び所定の設定温度以上
の加熱にて発泡する中芯成形用発泡素材からなるスキー
上側構成要素をそれぞれ配置する工程と、この中芯成形
用発泡素材を前記マトリックス樹脂素材及び補強繊維素
材の内側への折り曲げ重ね合わせにより被包する工程
と、これらマトリックス樹脂素材及び補強繊維素材にて
被包された中芯成形用発泡素材上に滑走面成形用素材及
び左右両ソールエッジ部材からなるスキー下側構成要素
をそれぞれ配置する工程と、前記下金型上に上金型を載
置し、加熱処理を施しながら前記中芯成形用発泡素材を
発泡させる工程とからなる構成としたものである。
【0012】この発明の第2の特徴は、上記した第1の
発明における下金型上に上金型を載置する工程中におい
て、上下両型全体を袋体にて被包し封止する工程と、こ
の袋体内の空気を外部に排気して、加熱処理を施しなが
ら前記中芯成形用発泡素材を発泡させる工程とを付加し
てなる構成としたものである。
【0013】また、この発明の第3の特徴は、所望のス
キー形状のキャビティを有する下金型上に表面成形用素
材、マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材などのスキ
ー上側構成要素の主要部材をそれぞれ配置する工程と、
これら表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び補強
繊維素材が配置された下金型全体を袋体にて被包し封止
する工程と、この袋体内の空気を外部に排気し加熱しな
がら、前記表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び
補強繊維素材を前記下金型のキャビティ形状に沿って曲
成する工程と、前記袋体を除去して所定の設定温度以上
の加熱にて発泡する中芯成形用発泡素材からなるスキー
上側構成要素の補助部材を配置し、かつこの中芯成形用
発泡素材を前記マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材
の内側への折り曲げ重ね合わせにより被包する工程と、
これらマトリックス樹脂素材及び補強繊維素材にて被包
された中芯成形用発泡素材上に滑走面成形用素材及び左
右両ソールエッジ部材からなるスキー下側構成要素をそ
れぞれ配置する工程と、前記下金型上に上金型を載置
し、加熱処理を施しながら前記中芯成形用発泡素材を発
泡させる工程とからなる構成としたものである。
【0014】この発明の第4の特徴は、上記した第3の
発明における下金型上に上金型を載置する工程中におい
て、上下両型全体を袋体にて被包し封止する工程と、こ
の袋体内の空気を外部に排気して、加熱処理を施しなが
ら前記中芯成形用発泡素材を発泡させる工程とを付加し
てなる構成としたものである。
【0015】さらに、この発明の第5の特徴は、所望の
スキー形状のキャビティを有する下金型上に表面成形用
素材、マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材などのス
キー上側構成要素の主要部材をそれぞれ配置する工程
と、これら表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び
補強繊維素材が配置された下金型全体を第1の袋体にて
被包し封止する工程と、この第1の袋体内の空気を外部
に排気し加熱しながら、前記表面成形用素材、マトリッ
クス樹脂素材及び補強繊維素材を前記下金型のキャビテ
ィ形状に沿って曲成する工程と、前記第1の袋体を除去
して中芯部成形用中子を配置し、かつこの中子を前記マ
トリックス樹脂素材及び補強繊維素材の内側への折り曲
げ重ね合わせにより被包する工程と、これら表面成形用
素材、マトリックス樹脂素材、補強繊維素材及び中子が
配置された下金型全体を第2の袋体にて被包し封止する
工程と、この第2の袋体内の空気を外部に排気し加熱し
ながら、前記マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材を
加圧し内側に曲成する工程と、前記第2の袋体を除去し
て、前記中子をマトリックス樹脂素材及び補強繊維素材
を外側に押し広げながら取り除き、かつこの中子の介在
部位に所定の設定温度以上の加熱にて発泡する中芯成形
用発泡素材からなるスキー上側構成要素の補助部材を挿
入し配置するとともに、この中芯成形用発泡素材を前記
マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材の内側への折り
曲げ重ね合わせにより被包する工程と、この補強繊維素
材にて被包された中芯成形用発泡素材上に滑走面成形用
素材及び左右両ソールエッジ部材からなるスキー下側構
成要素をそれぞれ配置する工程と、前記下金型上に上金
型を載置し、加熱処理を施しながら前記中芯成形用発泡
素材を発泡させる工程とからなる構成としたものであ
る。
【0016】この発明の第6の特徴は、上記した第5の
発明における下金型上に上金型を載置する工程中におい
て、上下両型全体を第3の袋体にて被包し封止する工程
と、この第3の袋体内の空気を外部に排気して、加熱処
理を施しながら前記中芯成形用発泡素材を発泡させる工
程とを付加してなる構成としたものである。
【0017】
【作用】すなわち、この発明は、上記の構成を採用する
ことによって、所望のスキー形状のキャビティを有する
下金型内に表面成形用素材、マトリックス樹脂素材、補
強繊維素材及び所定の設定温度以上の加熱にて発泡する
中芯成形用発泡素材からなるスキー上側構成要素をそれ
ぞれ配置し、この中芯成形用発泡素材をマトリックス樹
脂素材及び補強繊維素材の内側への折り曲げ重ね合わせ
により被包し、これらマトリックス樹脂素材及び補強繊
維素材にて被包された中芯成形用発泡素材上に滑走面成
形用素材及び左右両ソールエッジ部材からなるスキー下
側構成要素をそれぞれ配置するとともに、下金型上に上
金型を載置し、かつ加熱処理を施しながら中芯成形用発
泡素材を発泡させてなるために、中芯成形用発泡素材の
発泡圧でスキー上側要素を金型内面に押圧することでス
キー上側構成要素の賦形が行なえ、スキー表面に凹凸部
を形成するに際して、下金型のキャビティ側のみに凹凸
加工を施すだけで済む。
【0018】しかも、スキー上側構成要素とスキー下側
構成要素とが同一工程にて一体化されるために、従前の
ようなスキー上側構成要素とスキー下側構成要素とが剥
離する恐れがほとんどない。
【0019】また、型締め前に、スキー上側構成要素と
スキー下側構成要素との間に中芯成形用発泡素材が配置
されているために、スキー芯部における中芯材の分布が
均一または設計通りに行なえる。
【0020】さらに、マトリックス樹脂素材及び補強繊
維素材の加熱成形時における雰囲気が袋体による封止と
袋体内の空気の排気による減圧下にて行なうことによ
り、成形後のFRP中のボイドの残留が少ない。
【0021】さらにまた、スキー上側構成要素の主要部
材を構成する表面成形用素材と、FRP成形用素材を形
成するマトリックス樹脂素材及び補強繊維素材の予備成
形後に中芯成形用素材を配置するに際して、中芯成形用
素材の代わりに中芯部成形用中子を配置し、この中子を
マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材の内側への折り
曲げ重ね合わせにより被包するとともに、これら表面成
形用素材、FRP成形用素材及び中子が配置された下金
型全体を袋体にて被包し封止して、この袋体内の空気を
外部に排気することにより袋体で表面成形用素材とFR
P成形用素材を中子に沿った形状に曲成してなるため
に、中子の介在部位への中芯成形用素材の配置が正確に
行なえる。
【0022】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図1から図14
に示す図面に基づいて詳細に説明する。なお、この発明
に係る図示の実施例において、図15から図21に示す
従来のスキー板の製法と構成が重複する部分は同一符号
を用いて説明する。
【0023】図1から図4は、この発明に係るスキー板
の製造工程の第1実施例を示すものであり、図1に示す
ように、まず、下金型11の所望のスキー形状のキャビ
ティ12上に、スキー上側構成要素1Aの主要部材を構
成する表面成形用素材31と、FRP成形用素材41を
形成するマトリックス樹脂素材41A及び補強繊維素材
41Bをそれぞれ配置する。(マトリックス樹脂素材4
1Aと補強繊維素材41Bの配置順は、どちらが先であ
っても良い。)
【0024】そして、これらのスキー上側構成要素1A
の主要部材上に、図2に示すように、スキー上側構成要
素1Aの補助部材としての所定の設定温度以上の加熱に
て発泡する未発泡性合成樹脂液21Aを隔壁用チューブ
21Bにて被包した中芯成形用発泡素材21を配置す
る。
【0025】次いで、この中芯成形用発泡素材21を、
図3に示すように、前記マトリックス樹脂素材41A及
び補強繊維素材41Bの内側への折り曲げ重ね合わせに
より被包し、さらに、図4に示すように、これらマトリ
ックス樹脂素材41A及び補強繊維素材41Bにて被包
された中芯成形用発泡素材21上に滑走面成形用素材5
1及び左右両ソールエッジ部材61,61からなるスキ
ー下側構成要素1Bをそれぞれ配置するとともに、前記
下金型11上に上金型13を載置して型締めして、加熱
処理を施しながら前記中芯成形用発泡素材21の未発泡
性合成樹脂液21Aを発泡させて、図15に示すような
スキー本体1を成形してなる構成を有するものである。
なお、発泡素材21の発泡による発泡圧で下金型11と
上金型13が離間しないように下金型11と上金型13
を押圧することが好ましい。
【0026】この場合、前記表面成形用素材31として
は、例えばポリアミドエラストマー、PET樹脂、AB
S樹脂、塩化ビニル樹脂あるいはアイオノマー等の合成
樹脂のシート状のものが好適に用いられる。
【0027】また、マトリックス樹脂素材41Aとして
は、例えばエポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリエ
ステル樹脂等の熱硬化性合成樹脂をシート状にしたもの
が好適に用いられるが、ペレットあるいは粉末のもの、
あるいは熱可塑性樹脂でも良い。
【0028】さらに、補強繊維素材41Bとしては、例
えばガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維あるいは
金属繊維等の繊維が単独またはそれらの適宜の組合せに
て好適に用いられ、これらの繊維形態は、例えばクロ
ス、マット、ロービング、モノフィラメントあるいはチ
ョップドフィラメントなどが単独またはそれらの適宜の
組合せにて好適に用いられる。
【0029】さらにまた、スキー上側構成要素1Aの補
助部材としての中芯成形用素材21を形成する未発泡性
合成樹脂液21Aとしては、例えばエポキシ樹脂、ビニ
ルエステル樹脂あるいはポリエステル樹脂等に発泡剤を
添加したもので、この発泡剤としては、例えばOBS系
(4,4’オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジッ
ド)、DPT系(ジニトロソペンタンメチルメチレンテ
トラミン)あるいはADCA系(アゾジカルボソアミ
ド)等が好適に用いられる。
【0030】そして、OBS系を発泡剤として用いる場
合には、尿素化合物を発泡助剤として併用することが好
ましく、また、極め細やかな発泡状態を得るためには、
例えばステアリン酸バリウム等を整泡剤として添加して
も良く(この場合、中芯材の発泡密度が0.3〜0.7
g /cm3 、好ましくは、0.3〜0.5g /cm3 になる
ように調整する)、さらに、中芯材の剪断剛性を高め、
軽量化を図るために、例えばガラスバルーン、セラミッ
クバルーンやフェノールバルーン等を添加しても良い。
【0031】また、図4に示すような型締め時の加熱温
度は、中芯成形用素材21の未発泡性合成樹脂液21A
に添加される発泡剤の発泡温度以上で、スキー上側構成
要素1Aの主要部材である表面成形用素材31、FRP
成形用素材41及びスキー下側構成要素1Bの滑走面成
形用素材51の耐熱温度以下の範囲に設定される。
【0032】図5から図9は、この発明に係るスキー板
の製造工程の第2実施例を示すものであり、図5に示す
ように、下金型11のキャビティ12上にスキー上側構
成要素1Aの主要部材としての表面成形用素材31、F
RP成形用素材41としてのマトリックス樹脂素材41
A及び補強繊維素材41Bをそれぞれ配置した後、全体
を袋体(真空パックシート)14にて被包し封止する。
(マトリックス樹脂素材41Aと補強繊維素材41Bの
配置順は、どちらが先であっても良い。)
【0033】この袋体14の素材としては、例えばポリ
アミド樹脂、ポリアミド樹脂とポリエチレン樹脂との混
合物、EVA樹脂とポリエチレン樹脂との混合物、ポリ
アミド樹脂とアイオノマーとの混合物あるいはポリアミ
ド樹脂とEVA樹脂とポリエチレン樹脂との混合物等が
好適に用いられる。
【0034】次いで、図6及び図7に示すように、この
袋体14内の空気を図示しない減圧装置にて外部に排気
し加熱しながら、袋体14で表面成形用素材31、マト
リックス樹脂素材41A及び補強繊維素材41Bを下金
型11のキャビティ12の内壁面形状に沿って押圧し曲
成する。
【0035】この場合、袋体14内の排気による減圧度
は、高ければ高いほど良いが、実用上は、相対圧で−7
55mmHg程度に設定されているもので、減圧度が増すほ
ど、表面成形用素材31の賦形度及びマトリックス樹脂
素材41Aの補強繊維素材41Bへの樹脂含浸度が増
す。
【0036】このときの加熱工程は、マトリックス樹脂
素材41Aを軟化させる程度の温度(80〜110℃)
であり、必ずしもマトリックス樹脂素材41Aを補強繊
維素材41Bに含浸させる必要はなく、マトリックス樹
脂素材41Aと補強繊維素材41Bとを密着させるだけ
の程度で良いが、マトリックス樹脂素材41Aを溶融さ
せて補強繊維素材41Bに含浸させるような温度に加熱
しても良いことは勿論である。
【0037】この状態で、図8に示すように、前記袋体
14を除去し、スキー上側構成要素1Aの補助部材とし
ての中芯成形用発泡素材21を配置するとともに、この
中芯成形用発泡素材21を前記FRP成形用素材41の
両端部41a,41aの内側への折り曲げ重ね合わせに
より被包する。
【0038】そして、図9に示すように、FRP成形用
素材41にて被包された中芯成形用発泡素材21上にス
キー下側構成要素1Bとしての滑走面成形用素材51及
び左右両ソールエッジ部材61,61をそれぞれ配置し
た後、前記下金型11上に上金型13を載置して型締め
するとともに、加熱処理を施しながら前記中芯成形用発
泡素材21の未発泡性合成樹脂液21Aを発泡させて、
図15に示すようなスキー本体1を成形してなる構成を
有するものである。なお、発泡素材21の発泡による発
泡圧で下金型11と上金型13が離間しないように下金
型11と上金型13を押圧することが好ましい。
【0039】図10から図12は、この発明に係るスキ
ー板の製造工程の第3実施例を示すもので、図8に示す
ような上記第2実施例における表面成形用素材31、マ
トリックス樹脂素材41A及び補強繊維素材41Bを下
金型11のキャビティ12の内壁面形状に沿って加圧し
曲成した後に、中芯成形用発泡素材21を配置する前工
程として、図10に示すように、中芯成形用発泡素材2
1の代わりに中芯部成形用中子15を配置する。
【0040】この中子15の表面には、テフロン等によ
り離型処理を施したフィルム素材からなるセパレータ1
6が巻回被覆されているもので、このような中子15
を、図11に示すように、FRP成形用素材41の内側
への折り曲げ重ね合わせによりセパレータ16を介して
被包し、さらに、これら表面成形用素材31、FRP成
形用素材41及び中子15が配置された下金型11全体
を袋体14Aにて被包し封止するとともに、この袋体1
4A内の空気を図示しない真空引き装置にて真空引きす
ることにより外部に排気し加熱しながら、その減圧によ
る吸引作用により、FRP成形用素材41を加圧し内側
に曲成する。
【0041】次いで、図12に示すように、前記袋体1
4Aを除去して、FRP成形用素材41の両端部41
a,41aを外側に押し広げながら中子15を取り除
き、この中子15の介在部位に中芯成形用発泡素材21
を配置することにより、図8及び図9に示す同様な工程
を経て、図15に示すようなスキー本体1を成形してな
る構成を有するものである。
【0042】図13及び図14は、この発明に係るスキ
ー板の製造工程の第4実施例を示すもので、図9に示す
ような上記第2実施例における下金型11上に上金型1
3を載置する工程中において、上下両型11,13全体
を袋体14Bにて被包し封止し、この袋体14B内の空
気を図示しない減圧装置にて外部に排気して、その減圧
による吸引作用にて型締めし加圧してなる構成を有する
ものであり、このような型締め加圧手段は、図4に示す
ような上記第1実施例においても適用される。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、所望のキャビティ形状を有する下金型内に
表面成形用素材、マトリックス樹脂素材、補強繊維素材
及び所定の設定温度以上の加熱にて発泡する中芯成形用
発泡素材からなるスキー上側構成要素をそれぞれ配置
し、この中芯成形用発泡素材をマトリックス樹脂素材と
共に補強繊維素材の内側への折り曲げ重ね合わせにより
被包し、この補強繊維素材にて被包された中芯成形用発
泡素材上に滑走面成形用素材及び左右両ソールエッジ部
材からなるスキー下側構成要素をそれぞれ配置するとと
もに、下金型上に上金型を載置して型締めして加圧し、
かつ加熱処理を施しながら中芯成形用発泡素材を発泡さ
せてなることから、中芯成形用発泡素材の発泡圧にてス
キー上側構成要素の賦形を容易に行なうことができ、ス
キー表面に凹凸部を形成するに際して、下金型のキャビ
ティ側のみに凹凸加工を施すだけで済むために、製造コ
ストの低減化を図ることができる。
【0044】しかも、スキー上側構成要素とスキー下側
構成要素とが同一工程にて一体化されるために、従前の
ようなスキー上側構成要素とスキー下側構成要素とが剥
離する恐れがほとんどない。
【0045】また、型締め前に、スキー上側構成要素と
スキー下側構成要素との間に中芯成形用発泡素材が配置
されているために、スキー芯部における中芯材の分布を
均一または設計通りに行なうことができ、これによっ
て、スキー強度及び性能を高めることができる。
【0046】さらに、マトリックス樹脂素材及び補強繊
維素材の加熱成形時における雰囲気が袋体による封止と
袋体内の空気の排気による減圧下にて行なうことによ
り、成形後のFRP中のボイドの残留を少なくすること
ができ、スキー強度特性の低下を防止することができ
る。
【0047】さらにまた、スキー上側構成要素の主要部
材を構成する表面成形用素材と、FRP成形用素材を形
成するマトリックス樹脂素材及び補強繊維素材の予備成
形後に中芯成形用素材を配置するに際して、中芯成形用
素材の代わりに中芯部成形用中子を配置し、この中子を
マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材の内側への折り
曲げ重ね合わせにより被包するとともに、これら表面成
形用素材、FRP成形用素材及び中子が配置された下金
型全体を袋体にて被包し封止して、この袋体内の空気を
外部に排気することにより袋体で表面成形用素材、FR
P成形用素材を中子に沿った形状に曲成してなるため
に、中子の介在部位への中芯成形用素材の配置を正確に
かつ容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るスキー板の製法の第1実施例
を示す製造工程中におけるスキー上側構成要素の下金型
への配置状態の説明図。
【図2】 同じく製造工程中における中芯成形用発泡素
材の配置状態を示す説明図。
【図3】 同じく製造工程中における中芯成形用発泡素
材へのマトリックス樹脂素材及び補強繊維素材による被
包状態を示す説明図。
【図4】 同じく上金型の型締めによる加圧・加熱状態
を示す説明図。
【図5】 この発明に係る第2実施例を示す製造工程中
におけるスキー上側構成要素の下金型への配置状態と袋
体による封止状態の説明図。
【図6】 同じく製造工程中における袋体内の空気の排
気状態を示す説明図。
【図7】 同じく製造工程中の袋体内の空気の排気状態
における補強繊維素材へのマトリックス樹脂素材の含浸
状態を示す説明図。
【図8】 同じく製造工程中における袋体の除去後の中
芯成形用発泡素材の配置状態を示す説明図。
【図9】 同じく製造工程中における中芯成形用発泡素
材へのマトリックス樹脂素材が含浸された補強繊維素材
による被包後の上金型の型締めによる加圧・加熱状態を
示す説明図。
【図10】 この発明に係る第3実施例を示す中子の配
置状態と袋体による封止状態の説明図。
【図11】 同じく製造工程中における袋体内の空気の
排気による予備成形状態を示す説明図。
【図12】 同じく製造工程中における袋体の除去後の
中子除去状態を示す説明図。
【図13】 この発明に係る第4実施例を示す上下両金
型への袋体の封止状態を示す説明図。
【図14】 同じく製造工程中における袋体内の空気の
排気による加圧・加熱状態を示す説明図。
【図15】 従来のスキー板の断面図。
【図16】 同じく従来のスキー板の製造工程を示すス
キー上側構成要素の下金型及び上金型への配置状態の説
明図。
【図17】 同じく従来の製造工程中におけるスキー上
側構成要素の型締め加圧・加熱状態を示す説明図。
【図18】 同じく従来のスキー上側構成要素を示す断
面図。
【図19】 同じく従来のスキー下側構成要素を示す断
面図。
【図20】 同じく従来のスキー上側構成要素とスキー
下側構成要素との接着状態を示す説明図。
【図21】 従来のスキー板の他の製造工程を示す説明
図。
【符号の説明】
1……スキー本体、1A……スキー上側構成要素、1B
……スキー下側構成要素、2……中芯材、3……表面
材、4……FRP強度部材、5……滑走面材、6,6…
…ソールエッジ部材、11……下金型、12……キャビ
ティ、13……上金型、14,14A,14B……袋体
(真空パックシート)、15……中子、16……セパレ
ータ、21……中芯成形用素材、21A……未発泡性合
成樹脂液、21B……隔壁用チューブ、31……表面成
形用素材、41……FRP成形用素材、41A……マト
リックス樹脂素材、41B……補強繊維素材、51……
滑走面成形用素材、61,61……ソールエッジ部材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望のスキー形状のキャビティを有する
    下金型内に表面成形用素材、マトリックス樹脂素材、補
    強繊維素材及び所定の設定温度以上の加熱にて発泡する
    中芯成形用発泡素材からなるスキー上側構成要素をそれ
    ぞれ配置する工程と、 この中芯成形用発泡素材を前記マトリックス樹脂素材及
    び補強繊維素材の内側への折り曲げ重ね合わせにより被
    包する工程と、 これらマトリックス樹脂素材及び補強繊維素材にて被包
    された中芯成形用発泡素材上に滑走面成形用素材及び左
    右両ソールエッジ部材からなるスキー下側構成要素をそ
    れぞれ配置する工程と、 前記下金型上に上金型を載置し、加熱処理を施しながら
    前記中芯成形用発泡素材を発泡させる工程とからなるこ
    とを特徴とするスキー板の製法。
  2. 【請求項2】 所望のスキー形状のキャビティを有する
    下金型内に表面成形用素材、マトリックス樹脂素材、補
    強繊維素材及び所定の設定温度以上の加熱にて発泡する
    中芯成形用発泡素材からなるスキー上側構成要素をそれ
    ぞれ配置する工程と、 この中芯成形用発泡素材を前記マトリックス樹脂素材及
    び補強繊維素材の内側への折り曲げ重ね合わせにより被
    包する工程と、 これらマトリックス樹脂素材及び補強繊維素材にて被包
    された中芯成形用発泡素材上に滑走面成形用素材及び左
    右両ソールエッジ部材からなるスキー下側構成要素をそ
    れぞれ配置する工程と、 前記下金型上に上金型を載置し、かつこれら上下両型全
    体を袋体にて被包し封止する工程と、 この袋体内の空気を外部に排気して、加熱処理を施しな
    がら前記中芯成形用発泡素材を発泡させる工程とからな
    ることを特徴とするスキー板の製法。
  3. 【請求項3】 所望のスキー形状のキャビティを有する
    下金型上に表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び
    補強繊維素材などのスキー上側構成要素の主要部材をそ
    れぞれ配置する工程と、 これら表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び補強
    繊維素材が配置された下金型全体を袋体にて被包し封止
    する工程と、 この袋体内の空気を外部に排気し加熱しながら、前記表
    面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材
    を前記下金型のキャビティ形状に沿って曲成する工程
    と、 前記袋体を除去して所定の設定温度以上の加熱にて発泡
    する中芯成形用発泡素材からなるスキー上側構成要素の
    補助部材を配置し、かつこの中芯成形用発泡素材を前記
    マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材の内側への折り
    曲げ重ね合わせにより被包する工程と、 これらマトリックス樹脂素材及び補強繊維素材にて被包
    された中芯成形用発泡素材上に滑走面成形用素材及び左
    右両ソールエッジ部材からなるスキー下側構成要素をそ
    れぞれ配置する工程と、 前記下金型上に上金型を載置し、加熱処理を施しながら
    前記中芯成形用発泡素材を発泡させる工程とからなるこ
    とを特徴とするスキー板の製法。
  4. 【請求項4】 所望のスキー形状のキャビティを有する
    下金型上に表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び
    補強繊維素材などのスキー上側構成要素の主要部材をそ
    れぞれ配置する工程と、 これら表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び補強
    繊維素材が配置された下金型全体を袋体にて被包し封止
    する工程と、 この袋体内の空気を外部に排気し加熱しながら、前記表
    面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材
    を前記下金型のキャビティ形状に沿って曲成する工程
    と、 前記袋体を除去して所定の設定温度以上の加熱にて発泡
    する中芯成形用発泡素材からなるスキー上側構成要素の
    補助部材を配置し、かつこの中芯成形用発泡素材を前記
    マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材の内側への折り
    曲げ重ね合わせにより被包する工程と、 これらマトリックス樹脂素材及び補強繊維素材にて被包
    された中芯成形用発泡素材上に滑走面成形用素材及び左
    右両ソールエッジ部材からなるスキー下側構成要素をそ
    れぞれ配置する工程と、 前記下金型上に上金型を載置し、かつこれら上下両型全
    体を袋体にて被包し封止する工程と、 この袋体内の空気を外部に排気して、加熱処理を施しな
    がら前記中芯成形用発泡素材を発泡させる工程とからな
    ることを特徴とするスキー板の製法。
  5. 【請求項5】 所望のスキー形状のキャビティを有する
    下金型上に表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び
    補強繊維素材などのスキー上側構成要素の主要部材をそ
    れぞれ配置する工程と、 これら表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び補強
    繊維素材が配置された下金型全体を第1の袋体にて被包
    し封止する工程と、 この第1の袋体内の空気を外部に排気し加熱しながら、
    前記表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び補強繊
    維素材を前記下金型のキャビティ形状に沿って曲成する
    工程と、 前記第1の袋体を除去して中芯部成形用中子を配置し、
    かつこの中子を前記マトリックス樹脂素材及び補強繊維
    素材の内側への折り曲げ重ね合わせにより被包する工程
    と、 これら表面成形用素材、マトリックス樹脂素材、補強繊
    維素材及び中子が配置された下金型全体を第2の袋体に
    て被包し封止する工程と、 この第2の袋体内の空気を外部に排気し加熱しながら、
    前記マトリックス樹脂素材及び補強繊維素材を加圧し内
    側に曲成する工程と、 前記第2の袋体を除去して、前記中子を前記マトリック
    ス樹脂素材及び補強繊維素材を外側に押し広げながら取
    り除き、かつこの中子の介在部位に所定の設定温度以上
    の加熱にて発泡する中芯成形用発泡素材からなるスキー
    上側構成要素の補助部材を挿入し配置するとともに、こ
    の中芯成形用発泡素材を前記マトリックス樹脂素材及び
    補強繊維素材の内側への折り曲げ重ね合わせにより被包
    する工程と、 これらマトリックス樹脂素材及び補強繊維素材にて被包
    された中芯成形用発泡素材上に滑走面成形用素材及び左
    右両ソールエッジ部材からなるスキー下側構成要素をそ
    れぞれ配置する工程と、 前記下金型上に上金型を載置し、加熱処理を施しながら
    前記中芯成形用発泡素材を発泡させる工程とからなるこ
    とを特徴とするスキー板の製法。
  6. 【請求項6】 所望のスキー形状のキャビティを有する
    下金型上に表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び
    補強繊維素材などのスキー上側構成要素の主要部材をそ
    れぞれ配置する工程と、 これら表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び補強
    繊維素材が配置された下金型全体を第1の袋体にて被包
    し封止する工程と、 この第1の袋体内の空気を外部に排気し加熱しながら、
    前記表面成形用素材、マトリックス樹脂素材及び補強繊
    維素材を前記下金型のキャビティ形状に沿って曲成する
    工程と、 前記第1の袋体を除去して中芯部成形用中子を配置し、
    かつこの中子を前記マトリックス樹脂素材及び補強繊維
    素材の内側への折り曲げ重ね合わせにより被包する工程
    と、 これら表面成形用素材、マトリックス樹脂素材、補強繊
    維素材及び中子が配置された下金型全体を第2の袋体に
    て被包し封止する工程と、 この第2の袋体内の空気を外部に排気し加熱しながら、
    その減圧による吸引作用により前記マトリックス樹脂素
    材及び補強繊維素材を加圧し内側に曲成する工程と、 前記第2の袋体を除去して、前記中子を補強繊維素材を
    外側に押し広げながら取り除き、かつこの中子の介在部
    位に所定の設定温度以上の加熱にて発泡する中芯成形用
    発泡素材からなるスキー上側構成要素の補助部材を挿入
    し配置するとともに、この中芯成形用発泡素材を前記マ
    トリックス樹脂素材及び補強繊維素材の内側への折り曲
    げ重ね合わせにより被包する工程と、 これらマトリックス樹脂素材及び補強繊維素材にて被包
    された中芯成形用発泡素材上に滑走面成形用素材及び左
    右両ソールエッジ部材からなるスキー下側構成要素をそ
    れぞれ配置する工程と、 前記下金型上に上金型を載置し、かつこれら上下両型全
    体を第3の袋体にて被包し封止する工程と、 この第3の袋体内の空気を外部に排気して、加熱処理を
    施しながら前記中芯成形用発泡素材を発泡させる工程と
    からなることを特徴とするスキー板の製法。
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