JPH08103238A - 油揚把持装置およびそれを用いた油揚移送装置 - Google Patents

油揚把持装置およびそれを用いた油揚移送装置

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JPH08103238A
JPH08103238A JP6240274A JP24027494A JPH08103238A JP H08103238 A JPH08103238 A JP H08103238A JP 6240274 A JP6240274 A JP 6240274A JP 24027494 A JP24027494 A JP 24027494A JP H08103238 A JPH08103238 A JP H08103238A
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frying
gripping
bean curd
fried bean
oil
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JP6240274A
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Hiroshi Morimoto
裕志 森元
Junji Dojo
純治 道場
Jiro Funato
二郎 船戸
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Nakano Vinegar Co Ltd
Original Assignee
Nakano Vinegar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡単でありながら搬送中に油揚の傷を
付けることのない油揚把持装置および油揚移送装置を得
る。 【構成】 基台1上に配置された油揚140を把持する
ための把持機構50と、把持機構50を配置された油揚
140に対して上下方向に移動させるための昇降機構2
0、200とを有する油揚把持装置100であって、把
持機構50は昇降機構を構成する枠体20に対して上下
方向に所定距離だけ自由移動が可能な状態で装着され
る。 【効果】 油揚140に対して、油揚把持機構50は常
にその自重のみで載置されることになり、油揚の上面レ
ベルと油揚把持機構の位置の関係を厳密に制御しなくて
も油揚把持機構の把持爪が油揚内に必要以上に深く侵入
することはなく、油揚損傷は回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油揚把持装置およびそれ
を用いた油揚移送装置に関し、特に、稲荷寿司を機械的
に連続して製造する機械などのように、積層状態になっ
ている油揚群から油揚を一枚ずつ取り出し、それを所定
の場所に移し変える作業を繰り返し行うことが必要とさ
れる装置の一部として用いるのに有効な油揚把持装置お
よびそれを用いた油揚移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食習慣の変化に伴い、従来家庭で行って
いた食品の調製を食品工場においてあるいはスーパーマ
ーケツトのような大手食品販売店の店頭において一括し
て行い、調製済の食品を消費者に提供する形態が増加し
ている。寿司類の調製においてもこの供給形態は定着し
つつあり、手巻き寿司や稲荷寿司なども工場においてあ
るいは店頭において自動製造機械を用いて連続的にかつ
自動的に製造され、消費者に提供されている。
【0003】一例として稲荷寿司の製造装置があり、特
開平4−30761号公報に記載されるものが知られて
いる。この装置は、油揚を一定間隔をおいて一定方向へ
間欠的に搬送するコンベア手段と、該コンベア手段の上
流側近くに配置された、所望複数枚の油揚を収容しかつ
収容した油揚を間欠的に上昇させる駆動手段を有する油
揚収容機構と、前記コンベア手段の上流側近くに所定角
度往復回動自在に配置され、前記油揚収容機構における
油揚収容部から油揚を一枚宛掴持し前記コンベア手段上
へ供給する、油圧アクチュエータにより操作される一対
の掴持用爪とを備え、さらに、前記コンベア手段の後流
側には搬送されてくる油揚に寿司飯を押し込み稲荷寿司
とするための押込機構などを備えている。
【0004】上記の装置における油揚供給機構において
は、油揚収容機構内を間欠的に上昇移動してくる油揚を
一対の掴持用爪が一枚宛掴持し、掴持した油揚をコンベ
ア手段上へ供給するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
の稲荷寿司製造装置における油揚移送装置においては、
通常、油揚収容機構内での油揚は間欠的上昇装置により
間欠的に一定距離(一枚の油揚の厚み分の距離)上昇さ
せられ、その上昇した位置にある油揚の表面に、一対の
掴持用爪の先端が油圧アクチュエータのような昇降手段
により下降操作されて接触状態とされ、次に爪を操作し
て油揚を把持するようになっている。
【0006】しかしながら、油揚、特に調理済の油揚は
調味液により湿潤状態となっており、積層状態に配置し
ておくと相互間が密着状態となりがちであり、掴持用爪
により最上位の油揚の表面を掴持して揚上しようとする
際に、より下位に位置する油揚が密着して同時に持ち上
げられてしまい、2枚あるいは3枚の油揚が同時に下流
側のコンベアに移送される場合が生じ得る。
【0007】また、油揚の表面は傷が付きやすいもので
あり、人の指先ではなく掴持用爪のような機械的手段に
より油揚の表面を把持し揚上しようとする場合に、油揚
の表面レベルよりも必要以上に深い位置まで爪が降下し
てしまうと、爪により油揚表面に損傷が生じてしまう。
表面に損傷を持つ油揚は、油揚としての商品価値が低下
することから、掴持用爪の位置制御に相当の正確さが必
要とされる。
【0008】さらに、正確な位置制御の下に掴持用爪の
操作を行ったとしても、油揚収容機構内での油揚の揚上
距離が一定しない場合には、爪の先端が油揚の表面に到
達せずに把持が不能となったり、あるいは、爪の先端が
必要以上に深い位置まで進入してしまう事態が生じるの
を避けられない。従って、油揚収容機構の油揚揚上手段
についても正確な揚上距離制御か必要とされる。
【0009】掴持用爪の位置制御を正確に行い、かつ油
揚収容機構での油揚の揚上制御を正確に行ったとして
も、調理済の油揚はそのすべてが等しい形態を持つとは
いえず、厚みや形状に種々のものが存在することから、
爪の先端が油揚の表面に到達しない事態、あるいは、爪
の先端が必要以上に深い位置まで進入してしまう事態を
完全に回避することは実際上きわめて困難である。
【0010】本発明の目的は、例えば稲荷寿司の製造装
置の一部として用いられる油揚把持装置および該把持装
置を用いた油揚移送装置の持つ上記のような不都合を回
避することにあり、より具体的には、処理しようとする
油揚の表面のレベルと該油揚を把持し移送するための把
持爪の先端位置との位置制御を厳密に行わなくても、複
数枚積層されている油揚の最上位に位置する油揚を容易
に把持しかつ確実に移送することができ、さらに、油揚
の表面に損傷を生じさせることのない油揚把持装置を提
供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、複数枚積層されてい
る油揚の最上位に位置する油揚1枚のみを確実に把持し
かつ移送することのできる油揚把持装置を提供すること
にある。本発明のさらに他の目的は、そのような油揚把
持装置を持つ油揚移送装置を提供することにあり、この
油揚移送装置は例えば稲荷寿司製造装置における油揚移
送装置として有効に用いることができる。
【0012】
【課題を解決するたるの手段】上記の課題を解決しかつ
目的を達成するための本発明による有する油揚把持装置
は、基本的に、油揚把持機構と油揚昇降機構とを有して
おり、該油揚把持機構は油揚昇降機構に対して上下方向
に所定距離だけ自由移動が可能な状態で油揚昇降機構に
装着されていることを特徴とする。
【0013】本発明の好ましい態様においては、前記把
持機構は相対向して配置された一対の把持爪を有し、該
一対の把持爪は油揚の表面に載置された状態で一定距離
相互に接近可能とされる。本発明はさらに、複数枚の油
揚を収容可能な油揚収容装置と、前記油揚把持装置と、
前記油揚把持装置を前記油揚収容装置の上方位置である
第1の作用位置と第1の作用位置で把持した油揚を放出
する位置である第2の作用位置との間に往復移動させる
移動装置とを有する油揚移送装置をも開示している。前
記油揚収容装置は好ましくは収容した油揚を上昇させる
機構を有する。該上昇機構は間欠的上昇機構であっても
よく、連続的上昇機構であってもよい。
【0014】
【作 用】本発明による油揚把持装置およびそれを用い
た油揚移送装置においては、好ましくは油揚上昇機構を
持つ油揚収容装置内に積層状態で収容された複数枚の油
揚の上方位置である第1の作用位置に油揚把持装置を先
ず配置する。その際に、油揚把持装置を操作して昇降機
構を上昇させ、把持爪の先端が収容された油揚の最上位
に位置する油揚の表面に接しない状態となるまで、油揚
把持機構を上昇させておく。
【0015】油揚把持装置を操作して昇降機構を下降さ
せる。それにより、油揚把持機構も下降し、その把持爪
の先端が前記最上位に位置する油揚の表面に接した状態
となる。さらに、昇降機構を下降させると、油揚把持機
構は昇降機構に対して上下方向に所定距離だけ自由移動
が可能な状態で装着されていることから、油揚把持機構
は積層状態で収容された油揚の上に載置された姿勢を維
持した状態で、昇降機構のみが油揚把持機構とは無関係
にさらに下方に移動する。その結果、積層状態の油揚に
は油揚把持機構の重量のみが上方から作用した状態とな
る。
【0016】すなわち、昇降機構を下降させることによ
り、油揚の表面レベル位置がどの位置であっても、油揚
把持機構は積層された油揚の最上位に位置する油揚の表
面上に昇降機構とは独立した状態で載置されることとな
り、かつ、その際に積層状態の油揚上には常に油揚把持
機構の重量のみが作用した状態となる。従って、油揚収
容装置に設けられる油揚上昇機構の位置制御あるいは油
揚把持機構に設けられる昇降機構の位置制御を正確に行
わなくても、さらには、油揚収容装置に種々の厚みや形
態の油揚が収容される場合であっても、油揚の表面レベ
ルから必要以上深い位置まで把持機構の把持爪が降下し
て油揚内に侵入してしまう事態は完全に回避され、把持
爪により油揚表面が損傷されることは大きく低減する。
また、油揚に対する押圧力も常に一定のものであり、そ
のことからも把持爪により油揚表面が損傷されることは
低減する。
【0017】本発明の好ましい態様においては、前記把
持機構は相対向して配置された一対の把持爪と該一対の
把持爪を相互に接近させるための手段とを有している。
積層された油揚の上に把持機構が乗っている状態で、接
近のための手段を操作して、相対向して配置された一対
の把持爪を相互に接近する方向に10mm程度移動させ
る。それにより、把持爪に接している最上位の油揚は、
その両側方部分が中央に向けて引き寄せられて中央部が
上方に隆起した状態に変形する。その変形により下方に
位置する油揚との密着状態は解除される。
【0018】本発明の好ましい態様においては、前記把
持爪は常開状態とされる固定爪と移動爪とを有してお
り、前記移動爪の閉方向へ移動することにより、前記の
ように中央部が上方に隆起した状態に変形した油揚は把
持される。その状態で油揚昇降機構を上昇させる。それ
により、把持機構に把持された油揚は下位の油揚を引き
ずることなく1枚だけ確実に把持機構とともに上昇し、
油揚収容装置に収容された積層状態の油揚とは分離され
る。
【0019】次に、油揚把持装置の移動装置を作動し
て、把持した油揚を放出する位置である第2の作用位置
まで油揚把持装置を移動させ、その位置で把持爪を開方
向に操作して、油揚を例えば搬送コンベアのような他の
装置上に落下させる。同時に一対の把持爪は元の拡開し
た位置に戻され、さらに、移動装置の作動により油揚把
持装置は前記第1の作用位置に戻される。なお、好まし
くはその間に油揚上昇機構を操作して油揚収容装置内に
油揚の上面のレベルを所定距離上昇させておく。油揚を
油揚上昇機構により積極的にあるいは間欠的に一定距離
ごと上昇させることは必ずしも必要でなく、何回かの移
送操作の後に所定距離だけまとめて上昇させるようにし
てもよく、また、まったく上昇させないで処理を終える
こともできる。
【0020】以下、同じ操作を反復することにより、積
層状態とされた油揚は一枚づつ確実に他の位置に移送さ
れる。移送先は任意であるが、稲荷寿司製造装置におけ
る油揚搬送コンベアのような場合に、本発明の油揚把持
装置およびそれを用いた油揚移送装置は特に有効に作用
する。
【0021】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明による油揚把持
装置およびそれを用いた油揚移送装置をさらに詳細に説
明する。図1は本発明による油揚把持装置およびそれを
用いた油揚移送装置の一実施例を示す側面図であり、図
2〜図6はその作動状態を説明するための正面図であ
る。図において100は油揚把持装置であり、200は
前記油把持装置100を上下方向および第1の作用位置
と第2の作用位置との間に往復移動させるための移動装
置である。
【0022】移動装置200は基台1上に立設した油圧
シリンダー201を有し、該油圧リンダー201のピス
トン棒202の上端には、軸受け203を介して、アー
ム210が回動自在な状態で水平方向に延出して配設さ
れている。ピストン棒202の軸心線上には油圧モータ
などの逆転可能な駆動源220が設けられており、該駆
動源220の操作により、前記アーム210は水平方向
に所定角度往復回動する。
【0023】アーム210の先端には連結具230が固
定され、該連結具230にはネジ11によりL型板10
が固定されている。そして、該L型板10の水平板部分
にはネジ21により昇降機構を形成する枠体20が固定
されている。枠体20は上方水平板22と下方水平板2
3を有し、上方水平板22と下方水平板23とは互いに
平行に位置する2本の支持杆24、24により一体化さ
れている。支持杆24、24には後記する油揚把持機構
50を固定支持した支持ブロック30が摺動自在に取り
付けられる。すなわち、支持ブロック30は、前記した
昇降機構を形成する枠体20に対して、その上方水平板
22と下方水平板23との間において自由に移動できる
ように装着されている。
【0024】油揚把持機構50はシリンダーブロック5
1を有し、該シリンダーブロック51はネジ52により
前記した支持ブロック30に固定されている。シリンダ
ーブロック51はその内部に第1の空圧シリンダー53
およびピストン54を有し、該ピストン54には下方に
延出するピストンロッド55が固設されている。そし
て、図示しない圧空源からの圧空の供給により、ピスト
ン54は上下方向に往復動する。
【0025】前記シリンダーブロック51の下方には2
本の案内レール60、60がネジ61により所定の距離
をおいて水平方向に対向配置されている。そして、2本
の案内レール60、60の間には左右2個のスライダー
62、62が、案内レール60に形成した溝63に一部
を嵌入した状態で、摺動自在に取り付けられている。ま
た、案内レール60、60のほぼ中央部下方には後記す
る把持爪70に把持作用を行わせるための第2の空圧シ
リンダー71が取り付けられている。
【0026】さらに、前記ピストンロッド55の先端に
一端が枢着されかつ他端が前記スライダー62の一部に
長穴を介して枢着されたL字状クランク63、63が、
その折曲部位を前記シリンダーブロック51の下方コー
ナー部に設けた支軸56、56に枢支された状態で配置
されている。従って、シリンダーブロック51の第1の
空圧シリンダー53に圧空を供給してピストン54を上
下方向に作動すると、その上下方向の移動は、前記L字
状クランク63、63により水平方向の運動に変換され
てスライダー62、62に伝達され、2つのスライダー
62、62は案内レール60、60に沿って所定距離互
いに接近する方向および互いに離間する方向に移動す
る。
【0027】前記スライダー62、62は下方に延出し
た支持部64、64を有しており、該支持部64、64
にはネジ65を介して把持爪70が固着されている。把
持爪70は固定爪75と移動爪85とから構成される。
固定爪75は取り付け部となる第1の垂直部76、そこ
に連続する水平拡幅部77、そこに連続する第2の垂直
部78、そこに連続する幾分内側に湾曲した先端部79
とから構成され、前記先端部79には複数の切欠き80
が設けられる。また、前記第2の垂直部78には内方に
折曲した係止片81が一体に設けられる。
【0028】移動爪85はほぼ水平方向に延出する上板
部86、そこに連続する垂直部87、そこに連続するい
くぶん外側に湾曲した先端部88とから構成され、前記
先端部88には複数の切欠き(図示されない)が形成さ
れる。また、前記垂直部87の前記固定爪の第2の垂直
部78に形成した係止片81に対向する位置には、外側
に折曲した係止片89が設けられおり、2つの係止片8
1と89とは相対向した状態でネジ杆90により回動自
在に枢支されている。そしてそこには、固定爪75の先
端部79と移動爪85の先端部88とを互いに離間する
方向に付勢する状態でバネ91が介装されている。
【0029】前記移動爪85の上板部86にはネジ92
がその先端を前記固定爪75の水平拡幅部77の裏面に
衝接する状態で取り付けられており、かつ該ネジ92は
その先端位置と移動爪85の上板部86との距離を変更
可能な状態で取り付けられている。ネジ92の調節によ
り、後記する固定爪75の先端79と移動爪85の先端
88との衝接状態が調節される。
【0030】前記した第2の空圧シリンダー71のピス
トンロッド72はその下端に水平板73を有しており、
図示されるように、該水平板73は前記把持爪70を構
成する移動爪85の上板部86に上方から衝接する状態
で配置されている。従って、第2の空圧シリンダー71
を操作してピストンロッド72を下降させると、水平板
73は移動爪85の上板部86を上方から押下して、移
動爪85をネジ92を枢支軸として回動させ、その先端
部89を固定爪75の先端部79に衝接させる。なお、
図において、140は油揚であり、その複数枚が積層状
態で基台1上に配置した油揚収容容器150内に載置さ
れている。油揚収容容器150は底部に油揚支持板15
1を有し、該油揚支持板151はコンベア手段160に
より所定に速さで上昇する。
【0031】次に、上記の装置の作動を図2〜図6を参
照しつ説明する。コンベア手段160を操作して油揚支
持板151を最下方位置とし、油揚収容容器150内に
所要枚数の油揚(調理済みの油揚)を配置しておく。そ
の状態で油圧シリンダー201を操作してアーム210
を上昇させる。アーム210の上昇により枠体20も上
昇し、その下方水平板23が支持フロック30の下端面
に衝接することにより、油揚把持装置100は全体とし
て上昇する。油揚把持装置100の把持爪70の先端が
油揚収容容器150に収容された油揚140の最上位に
位置する油揚140aの表面に接しない状態となるまで
上昇させた後に、油圧モータである駆動源220を駆動
してアーム210を回動し、油揚140の上方位置であ
る第1の作用位置に油揚把持装置100を配置する(図
1、図2)。
【0032】次に、油圧シリンダー201を操作してア
ーム210を下降させる。それにより、油揚把持機構1
00は全体として下降し、その把持爪70の先端が前記
最上位に位置する油揚140aの表面に接した状態とな
る(図3)。さらに、アーム210を下降させると、油
揚把持装置100の油揚把持機構50は油揚140上に
乗っかった状態で枠体20のみがアーム210とともに
下降する。そして、油揚把持機構50は枠体20による
拘束を受けずに、その自重に見合った距離だけ下方に沈
降する。その沈降により油揚把持機構50の把持爪70
の先端は油揚140aの表面に幾分食い込んだ状態とな
る(図4)。すなわち、積層状態の油揚140には油揚
把持機構50の重量のみが上方から作用した状態とな
る。
【0033】次に、第1の空圧シリンダー53に圧空を
供給してピストン54を上昇させる。それにより、L字
状クランク63は枢支点56を支点として回動し、一対
のスライダー62を案内レール60に沿って相互に近接
させる。そのスライダー62の移動により、相対向して
配置された一対の把持爪70の先端は油揚140aの表
面に幾分食い込んだ状態で互いに所定距離好ましくは1
0mm程度接近する。それにより、把持爪70に接して
いる最上位の油揚140aは、その両側方部分が中央に
向けて引き寄せられて中央部が上方に隆起した状態に変
形し、下位の油揚140bとの間に空間Sが形成され
る。それにより、最上位の油揚140aの下方に位置す
る油揚170bとの密着状態は解除される(図5)。
【0034】次に、第2の空圧シリンダー71に圧空を
供給してピストンロッド72を降下して水平板73を押
し下げる。それにより、把持爪70の移動爪85はネジ
92を枢支軸として回動し、その先端部89は固定爪7
5の先端部79に衝接する。その過程において、油揚1
40aの表面を薄く摘み込み、油揚140aは把持され
る(図6)。
【0035】その状態で油圧シリンダー201を操作し
てアーム210を上昇させる。それにより枠体20が上
昇し、その下方水平板23が支持ブロック30の下端面
に衝接する。それにより、油揚把持装置100は全体と
して枠体20と共に再度上昇する。所定距離上昇した後
に、油圧モータである駆動源220を駆動してアーム2
10を逆方向に回動し、把持した油揚140aの放出位
置である第2の作用位置まで油揚把持装置100を移動
させる。第2の作用位置において第2の空圧シリンダー
71内の圧を解放することにより、把持爪70の移動爪
85はバネ91の付勢力により解放され、油揚140a
を放出する。
【0036】それと同時に第1の空圧シリンダー53を
操作して一対のスライダー62を互いに離間する方向に
移動させて把持爪70を元の拡開した位置に戻す。さら
に、油圧モータである駆動源220を逆駆動してアーム
210を回動し、油揚140の上方位置である第1の作
用位置に油揚把持装置100を再び配置する。以下、同
じ操作を反復することにより、積層状態とされた油揚1
40は一枚づつ確実に第2に作用位置に配置される図示
しないコンベア上などに移送される。
【0037】上記の説明は本発明による油揚把持装置お
よびそれを用いた油揚移送装置の一実施例の説明にすぎ
ず、他に多くの変形例が存在する。例えば、油把持装置
100を上下方向および第1の作用位置と第2の作用位
置との間に往復移動させるための移動装置として油圧リ
ンダー装置および油圧モータを持つものを説明したが、
これに限ることはなく多軸ロボットによりこの移動を行
わせるようにしてもよく、また、機械的あるいは電気的
駆動手段によってもよい。また、第1および第2の空圧
シリンダーも例示であって、ソレノイドによる駆動手段
なども適宜用いることができる。
【0038】さらに、油揚収容容器150は底部に油揚
支持板151を有しかつ該油揚支持板151はコンベア
手段160により所定に速さで上昇するものを示した
が、この上昇手段が必須でないことは上記の説明により
理解されよう。また、上記の説明のように、本発明によ
る油揚把持装置およびそれを用いた油揚移送装置におい
ては油揚に対して油揚把持装置100の自重のみが作用
する。従って、油揚把持装置100の自重を調節する手
段を油揚把持装置100に付設することは効果的であ
り、油揚の品質の違いなどに対して有効に本発明を調整
して用いることが可能となる。油揚把持装置100の自
重を調節するための具体的手段としては、特に図示しな
いが、シリンダーブロック51上に適宜の重量の重錘を
載置するための手段を設けること(自重を増加したい場
合)、シリンダーブロック51と枠体20の上方水平板
22との間にコイルバネを介在させてシリンダーブロッ
ク51に対して上方への付勢力を作用させるようにする
こと(自重を減少したい場合)、などが有効である。
【0039】
【発明の効果】本発明による油揚把持装置およびそれを
用いた油揚移送装置は上記の構成であるので、油揚把持
機構は積層された油揚の最上位に位置する油揚の表面上
に昇降機構とは独立した状態で、かつ、常に油揚把持機
構の重量のみが作用した状態で載置される。
【0040】それにより、油揚の上昇位置や油揚把持機
構の把持爪の先端位置の位置制御を正確に行わなくて
も、さらには、油揚収容装置に種々の厚みや形態の油揚
が収容される場合であっても、油揚の表面レベルから必
要以上深い位置まで把持機構の把持爪が侵入して、把持
爪により油揚表面が損傷されることは回避される。ま
た、油揚に対する押圧力も常に一定であることからも把
持爪により油揚表面が損傷されることは低減する。
【0041】さらに、油揚把持機構が相対向して配置さ
れた一対の把持爪と該一対の把持爪を相互に接近させる
ための手段とを有する場合には、把持爪に接している最
上位の油揚は、その両側方部分が中央に向けて引き寄せ
られて中央部が上方に隆起した状態に変形することか
ら、下方に位置する油揚との密着状態は確実に解除され
2枚あるいは3枚の油揚が同時に搬送されることは回避
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】油揚把持装置およびそれを用いた油揚移送装置
の一実施例の側面図。
【図2】同装置の正面図。
【図3】同装置の正面図(作動の途中状態を示す図)。
【図4】同装置の正面図(作動の途中状態を示す図)。
【図5】同装置の正面図(作動の途中状態を示す図)。
【図6】同装置の正面図(作動の途中状態を示す図)。
【符号の説明】
20…枠体(油揚昇降機構)、30…油揚把持機構支持
ブロック、50…油揚把持機構、51…シリンダーブロ
ック、100…油揚把持装置、140…油揚、150…
油揚収容容器、200…移動装置、201…油圧シリン
ダー、220…油圧モータ(駆動源)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に配置された油揚を把持するため
    の把持機構と、前記把持機構を配置された油揚に対して
    上下方向に移動させるための昇降機構とを有する油揚把
    持装置であって、前記把持機構は前記昇降機構に対して
    上下方向に所定距離だけ自由移動が可能な状態で前記昇
    降機構に装着されていることを特徴とする油揚把持装
    置。
  2. 【請求項2】 前記把持機構は相対向して配置された一
    対の把持爪と該一対の把持爪を相互に接近させるための
    手段とを有していることを特徴とする請求項1記載の油
    揚把持装置。
  3. 【請求項3】 前記把持爪は常開状態とされる固定爪と
    移動爪とを有し、前記移動爪の閉方向への移動によれ油
    揚を把持するように構成されていることを特徴とする請
    求項1または2記載の油揚把持装置。
  4. 【請求項4】 複数枚の油揚を収容可能な油揚収容装置
    と、前記1ないし3いずれか記載の油揚把持装置と、前
    記油揚把持装置を前記油揚収容装置の上方位置である第
    1の作用位置と第1の作用位置で把持した油揚を放出す
    る位置である第2の作用位置との間に往復移動させる移
    動装置とを有することを特徴とする油揚移送装置。
  5. 【請求項5】 前記油揚収容装置は収容した油揚を上昇
    させる機構を有していることを特徴とする請求項4記載
    の油揚移送装置。
JP6240274A 1994-10-04 1994-10-04 油揚把持装置およびそれを用いた油揚移送装置 Pending JPH08103238A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022017672A (ja) * 2020-07-14 2022-01-26 不二精機株式会社 いなり寿司の皮移送装置

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