JPH08102871A - 雑音低減装置 - Google Patents

雑音低減装置

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JPH08102871A
JPH08102871A JP6238243A JP23824394A JPH08102871A JP H08102871 A JPH08102871 A JP H08102871A JP 6238243 A JP6238243 A JP 6238243A JP 23824394 A JP23824394 A JP 23824394A JP H08102871 A JPH08102871 A JP H08102871A
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JP
Japan
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output signal
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JP6238243A
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English (en)
Inventor
Atsushi Ookusu
淳 大楠
Yoichiro Miki
陽一朗 三木
Atsushi Ishizu
厚 石津
Yuichi Ninomiya
佑一 二宮
Koichi Yamaguchi
孝一 山口
Yoshinori Izumi
吉則 和泉
Seiichi Goshi
清一 合志
Masahide Naemura
昌秀 苗村
Atsushi Fukuda
淳 福田
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Japan Broadcasting Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は映像信号に含まれるノイズ成分を本
来の映像信号を損なうことなく良好に除去する雑音低減
装置に関するもので、動きによるボケを抑え、S/N改
善量を向上させる、もしくはS/N改善量を減らすこと
なく構成上のメモリ容量を削減した雑音低減装置を提供
することを目的とする。 【構成】 リファレンス信号生成回路9で、画素の空
間、及び時間軸上の演算を行いリファレンス信号を出力
する。フレーム間内挿回路6から出力された本線データ
と前記リファレンス信号との差分を非線形リミッタ11
で制御し、動き信号とノイズ信号を区別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号に含まれるノ
イズ成分を本来の映像信号を損なうことなく良好に除去
する雑音低減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】雑音低減装置としては、映像信号は時間
方向に自己相関性が高いのに対し雑音(ノイズ)成分に
は自己相関性がほとんどないことを利用した、巡回型、
非巡回型の雑音低減装置等がある。
【0003】巡回型雑音低減装置では、過去の画素をフ
ィードバックするタイプであるために過去の画素が処理
する画素に影響を及ぼす。従って、雑音低減を行った信
号に対して動画系の処理を行なうと、動画系に残像によ
る影響がでてしまう。一方、非巡回型雑音低減装置で
は、この雑音低減処理とは独立した信号に対して動画系
の処理を行うことができる。代表的な非巡回型雑音低減
装置としては、例えば「ノイズリダクション回路」(特
開平6−165132号公報)に示されている。以下に
従来のMUSE方式における非巡回型の雑音低減装置に
ついて説明する。
【0004】図16はこの従来のMUSE方式における
非巡回型の雑音低減装置のブロック図を示すものであ
り、161は映像信号を入力する入力端子、162は雑
音の低減された映像信号を出力する出力端子、163、
164、165は入力される映像信号を1画面分遅延さ
せるフレームメモリ、166、167は2つの入力され
る映像信号の平均を算出する平均回路、168は平均回
路166の出力信号と平均回路167の出力信号とでフ
レーム間の内挿をとる内挿回路である。
【0005】以上のように構成された従来の非巡回型の
雑音低減装置において、以下その動作について説明す
る。まず入力端子161に入力された映像信号とフレー
ムメモリ164から出力される2フレーム前の映像信号
との平均が平均回路166により求められる。入力信号
が完全な静止画像であれば平均回路166によって時間
的相関を持たないノイズは低減される。同様にしてフレ
ームメモリ163から出力される1フレーム前の映像信
号とフレームメモリ165から出力される3フレーム前
の映像信号との平均が平均回路167により求められ
る。この場合も同様に入力信号が完全な静止画像であれ
ば平均回路167によって時間的相関を持たないノイズ
は低減される。前記平均回路166の出力及び前記平均
回路167の出力をフレーム間内挿回路168によって
内挿を行い、ノイズリデュースを施された信号を出力端
子162より得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな時間方向の相関を利用した非巡回型雑音低減装置の
構成では、完全な静止画像に対してのみ有効であり、動
きのある画像においてはボケが生じるので、静止画と動
画を動き検出処理において正確に区別する必要がある。
一般に動き検出処理においては静止画と動画の区別は完
全に行うことは出来ず、動き検出漏れが起こった場合に
静止画処理の部分に動画が混じる場合がある。また、M
USE方式では、動きが非常に小さい場合には静止画と
して処理するようにしているため、従来の非巡回型雑音
低減装置の構成では動き検出処理の能力に大きく依存
し、雑音低減装置自体で動き信号とノイズとの区別を行
っていないので、動きのある映像に対してボケが生じる
という問題点を有していた。
【0007】また従来の非巡回雑音低減装置の構成で
は、多くのフレームメモリを使用した遅延部を具備して
いるため、メモリの容量が大きくなり、コスト的に実現
が難しいという問題点を有していた。
【0008】本発明はかかる従来の雑音低減装置の課題
に鑑み、動きによるボケを抑え、構成上のメモリ容量も
小さくしつつ、S/Nを改善する雑音低減装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の本発明は、オフセットサブサンプリングによ
り帯域圧縮された高品位テレビ信号を入力し、入力され
たテレビ信号を記憶するために縦続接続された第1、第
2及び第3のフレームメモリと、前記第1のフレームメ
モリの出力信号と前記第2のフレームメモリの出力信号
とでフレーム間内挿する内挿手段と、入力テレビ信号と
前記第2のフレームメモリ出力信号からフレーム間の平
均をとる第1の平均手段と、前記第1のフレームメモリ
出力信号と前記第3のフレームメモリ出力信号からフレ
ーム間の平均をとる第2の平均手段と、前記第1の平均
手段出力信号と前記第2の平均手段出力信号とをフレー
ム間で内挿してリファレンス信号を生成することを特徴
とするリファレンス信号生成手段と、前記内挿手段出力
信号と前記リファレンス信号生成手段出力信号との差分
をとる減算手段と、前記減算手段による差分信号のレベ
ルに応じて非線形処理を施す非線形処理部と、前記非線
形処理部出力信号を前記内挿手段出力信号に加算もしく
は減算する演算手段を備えたことを特徴とする雑音低減
装置である。
【0010】第2の本発明は、前記第1の本発明の構成
のうち前記リファレンス信号生成手段を、前記第1の平
均手段出力信号の通過帯域を制限する第1のローパスフ
ィルタと、前記第2の平均手段出力信号の通過帯域を制
限する第2のローパスフィルタと、前記第1のローパス
フィルタの出力信号と前記第2のローパスフィルタの出
力信号とでフレーム間で内挿する第2の内挿手段を備え
たことを特徴とするリファレンス信号生成手段に置き換
えて構成した雑音低減装置である。
【0011】第3の本発明は、前記第2の本発明の構成
のうち前記リファレンス信号生成手段を、前記第1の平
均手段出力信号で標本点より非標本点を生成する第1の
非標本点生成手段と、前記第2の平均手段出力信号で標
本点より非標本点を生成する第2の非標本点生成手段
と、第1の非標本点生成手段の出力信号と第2の非標本
点生成手段とをフレーム間で内挿する第2の内挿手段を
備えたことを特徴とするリファレンス信号生成手段に置
き換えて構成した雑音低減装置である。
【0012】第4の本発明は、前記第3の本発明の構成
のうち前記リファレンス信号生成手段を、オフセットサ
ブサンプリングされた映像信号をフレーム間で内挿する
第2の内挿手段を備えるとともに、注目フィールド内で
標本点より非標本点を生成し、前記非標本点と前記注目
フィールドから1フレーム離れた他フィールドの標本点
との平均をとる第3の平均手段を備えたことを特徴とす
るリファレンス信号生成手段に置き換えて構成した雑音
低減装置である。
【0013】第5の本発明は、オフセットサブサンプリ
ングにより帯域圧縮された高品位テレビ信号を入力し、
入力されたテレビ信号を記憶するためのフレームメモリ
と、入力テレビ信号と前記フレームメモリの出力信号と
でフレーム間内挿する内挿手段と、入力テレビ信号で標
本点より非標本点を生成する第1の非標本点生成手段
と、前記フレームメモリ出力信号で標本点より非標本点
を生成する第2の非標本点生成手段と、第1の非標本点
生成手段の出力信号と第2の非標本点生成手段とをフレ
ーム間で内挿する第2の内挿手段を備えたことを特徴と
するリファレンス信号生成手段と、前記内挿手段出力信
号と前記リファレンス信号生成手段出力信号との差分を
とる減算手段と、前記減算手段による差分信号のレベル
に応じて非線形処理を施す非線形処理部と、前記非線形
処理部出力信号を前記第2内挿手段出力信号に加算もし
くは減算する演算器を備えたことを特徴とする雑音低減
装置である。
【0014】第6の本発明は、前記第5の本発明の構成
のうち前記リファレンス信号生成手段を、オフセットサ
ブサンプリングされた映像信号をフレーム間で内挿する
第2の内挿手段を備えるとともに、注目フィールド内で
標本点より非標本点を生成し、前記非標本点と前記注目
フィールドから1フレーム離れた他フィールドの標本点
との平均をとる平均手段を備えたことを特徴とするリフ
ァレンス信号生成手段に置き換えて構成した雑音低減装
置である。
【0015】
【作用】第1の本発明は前記した構成により、リファレ
ンス信号生成手段出力信号と内挿手段出力信号との差分
信号のうち、信号レベルの大きさに応じて非線形処理を
施して動き信号とノイズ信号とを区別し、ノイズ信号の
みを除去することにより、動き信号によるボケを抑えつ
つS/N改善することができる。
【0016】第2の本発明は前記した構成により、リフ
ァレンス信号生成手段において映像信号の帯域を制限し
空間的なノイズを低減したリファレンス信号を生成する
ことができる。このリファレンス信号と内挿手段出力信
号との差分信号のうち、信号レベルの大きさに応じて非
線形処理を施して動き信号とノイズ信号とを区別し、ノ
イズ信号のみを除去することにより、動き信号によるボ
ケを抑えつつ第1の本発明よりS/N改善量を向上させ
ることができる。
【0017】第3の本発明は前記した構成により、リフ
ァレンス信号生成手段においてフィールド内で標本点よ
り非標本点を演算することで空間的なノイズを低減し、
前記第2の本発明に比べ解像度の劣化を防いだリファレ
ンス信号を生成することができる。このリファレンス信
号と内挿手段出力信号との差分信号のうち、信号レベル
の大きさに応じて動き信号とノイズ信号とを区別し、ノ
イズ信号のみを除去することにより、動き信号によるボ
ケを抑え、さらに第2の本発明に比べ解像度の劣化を防
ぎつつS/N改善量を向上させることができる。
【0018】第4の本発明は前記した構成により、リフ
ァレンス信号生成手段において注目フィールド内で標本
点より非標本点を演算することで空間的なノイズを低減
し、さらに前記非標本点と前記注目フィールドから1フ
レーム離れた他フィールドの標本点との平均をとること
で前記第3の本発明より解像度の劣化を防いだリファレ
ンス信号を生成することができる。このリファレンス信
号と内挿手段出力信号との差分信号のうち、信号レベル
の大きさに応じて動き信号とノイズ信号とを区別し、ノ
イズ信号のみを除去することにより、動き信号によるボ
ケを抑え、第3の本発明に比べて解像度の劣化を防ぎ、
さらに第3の本発明よりS/N改善量を向上させること
ができる。
【0019】第5の本発明は前記した構成により、フレ
ームメモリを従来の1/3にすることができ、同時にリ
ファレンス信号生成手段においてフィールド内で標本点
より非標本点を演算することで空間的なノイズを低減し
S/N改善を従来と同等にしたリファレンス信号を生成
することができる。このリファレンス信号と内挿手段出
力信号との差分信号のうち、信号レベルの大きさに応じ
て動き信号とノイズ信号とを区別し、ノイズ信号のみを
除去することにより、メモリ容量を削減しながらも動き
信号によるボケを抑えつつ従来と同程度のS/N改善を
することができる。
【0020】第6の本発明は前記した構成により、フレ
ームメモリを従来の1/3にすることができ、同時にリ
ファレンス信号生成手段において注目フィールド内で標
本点より非標本点を演算することで空間的なノイズを低
減しS/N改善を従来と同等にし、さらに前記非標本点
と前記注目フィールドから1フレーム離れた他フィール
ドの標本点との平均をとることで前記第5の本発明より
解像度の劣化を防いだリファレンス信号を生成すること
ができる。このリファレンス信号と内挿手段出力信号と
の差分信号のうち、信号レベルの大きさに応じて動き信
号とノイズ信号とを区別し、ノイズ信号のみを除去する
ことにより、メモリ容量を削減しながらも動き信号によ
るボケを抑えつつ第5の本発明より解像度の劣化を防い
で従来と同程度のS/N改善をすることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0022】図1は第1の本発明の一実施例における雑
音低減装置のブロック図を示すものである。図1におい
て、1は映像信号を入力する入力端子、3、4、5は入
力される映像信号を1画面分遅延させるフレームメモ
リ、6はフレーム間の内挿を行うフレーム間内挿回路、
7及び8は2つの入力信号の平均をとる平均演算回路、
9は2つの入力信号からリファレンス信号を生成するリ
ファレンス信号生成回路、10は減算器、11は入力信
号を非線形処理して出力する非線形処理回路、12は減
算器、2は雑音低減装置の出力端子である。
【0023】また、平均演算回路7の構成はこの実施例
では加算器13、係数器14からなり、平均演算回路8
の構成はこの実施例では加算器15、係数器16からな
る。図1におけるリファレンス信号生成回路9の構成を
図2に示す。図2において21、22は入力端子、23
は入力された2つに映像信号をフレーム間内挿するフレ
ーム間内挿回路、24はリファレンス信号生成回路9の
出力端子である。
【0024】以上のように構成されたこの実施例の雑音
低減装置において、以下その動作を説明する。
【0025】本実施例では入力信号をMUSE信号とす
る。この場合、MUSE形式の信号は2フレームで1巡
する形になっているので、入力端子に入力されたMUS
E信号の画素とフレームメモリ4から出力されるMUS
E信号の画素とが同じサンプル点の画素になり、フレー
ムメモリ3から出力されるMUSE信号の画素とフレー
ムメモリ5から出力されるMUSE信号の画素とが同じ
サンプル点の画素になる。入力端子に入力されたMUS
E信号とフレームメモリ4から出力されたMUSE信号
との平均が平均演算回路7により求められる。
【0026】この平均演算回路7では入力端子に入力さ
れたMUSE信号とフレームメモリ4から出力されるM
USE信号を加算器7で加算して、係数器14で利得が
1/2倍される。これにより両フレーム間のMUSE信
号のレベル差が小さくなる。同様にフレームメモリ3か
ら出力されたMUSE信号とフレームメモリ5から出力
されたMUSE信号との平均が平均演算回路8により求
められる。これにより両フレーム間のMUSE信号のレ
ベル差が小さくなる。平均演算回路7の出力信号と平均
演算回路8の出力信号とでリファレンス信号がリファレ
ンス信号生成回路9によって求められる。
【0027】ここで平均演算回路7の出力信号と平均演
算回路8の出力信号とでリファレンス信号を生成するリ
ファレンス信号生成回路9の動作を図面を用いて説明す
る。リファレンス信号生成回路9の入力端子21、22
に入力された2つの映像信号をフレーム間内挿回路23
によってフレーム間内挿を施し出力端子24よりフレー
ム間内挿された映像信号が出力される。
【0028】一方、フレームメモリ3から出力されたM
USE信号とフレームメモリ4から出力されたMUSE
信号とが内挿回路6によってフレーム間内挿され本線信
号が生成される。減算器10によってフレーム間内挿回
路6からの出力された本線信号からリファレンス信号生
成回路9の出力信号を引いた差分をとる。この減算器1
0の出力は本線信号のうち時間的に相関を持たない成分
である。もし、入力信号が完全な静止画像であればこの
成分はノイズであるが、入力信号にはノイズ以外に動き
の成分も含まれる。
【0029】従ってこの成分を全て除去すると動きボケ
が生じてしまう。そこで減算器10の出力信号を非線形
リミッタ11に入力し、前記非線形リミッタ11の特性
を図3に示すものとすることにより動きボケを低減させ
ている。すなわち1フレーム間の差分信号が小さい場合
はノイズとみなしノイズリデュースを施し、大きい場合
は動きとみなしノイズリデュースを施さないことにより
動き部分の多線ボケを防いでいる。減算器12によって
本線信号からノイズ成分のみとなった非線形リミッタ1
1の出力信号を引いて出力端子2からの出力信号を得
る。
【0030】以上のように本実施例によれば、減算器1
0によってMUSE信号から時間的に相関を持たない成
分を抽出し、前記成分から非線形リミッタ11の特性に
よりレベルの大きさに応じて動き信号とノイズ成分とを
区別し、ノイズ成分のみを除去することで動きボケのな
いS/Nの改善された信号を得ることができる。
【0031】次に、第2の本発明の一実施例について図
面を参照しながら説明する。
【0032】図4は第2の本発明の一実施例における雑
音低減装置のブロック図を示すものである。図4におい
て1は映像信号を入力する入力端子、41は2つの入力
信号からリファレンス信号を生成するリファレンス信号
生成回路、2は雑音を低減した映像信号を出力する出力
端子である。図4におけるリファレンス信号生成回路3
1の構成を図5に示す。図5において51、52は入力
端子、53、54は入力信号の低域成分を通過させるロ
ーパスフィルタ、55は入力された2つの映像信号をフ
レーム間内挿するフレーム間内挿回路、56はリファレ
ンス信号を出力する出力端子である。以上のように構成
されたこの一実施例の雑音低減装置において、以下その
動作を説明する。なお、既に述べた実施例と同じものに
は同じ番号を記した。
【0033】図4に示した雑音低減装置の動作について
は前記第1の本発明の構成である図1の雑音低減装置の
動作と同様である。
【0034】次に平均演算回路7の出力信号と平均演算
回路8の出力信号とでリファレンス信号を生成するリフ
ァレンス信号生成回路41の動作を図面を用いて説明す
る。図5に示したリファレンス信号生成回路41の入力
端子51より入力した映像信号をフィールド内ローパス
フィルタ53で低域成分のみを通過させる。同様に入力
端子52より入力した映像信号をフィールド内ローパス
フィルタ54で低域成分のみを通過させる。フィールド
内ローパスフィルタ53の出力信号とフィールド内ロー
パスフィルタ54の出力信号とがフレーム間内挿回路5
5によってフレーム間内挿を施され出力端子56よりフ
レーム間内挿された映像信号が出力される。
【0035】以上のように本実施例においても、減算器
10によってMUSE信号から時間的に相関を持たない
成分を抽出し、前記成分から非線形リミッタ11の特性
によりレベルの大きさに応じて動き信号とノイズ成分と
を区別し、ノイズ成分のみを除去することで動きボケの
ないS/Nの改善された信号を得ることができる。ま
た、リファレンス信号生成回路41のフィールド内ロー
パスフィルタ53、54によって高域のノイズ成分が除
去され、空間軸上のノイズを削減されたリファレンス信
号を得ることができる。前記リファレンス信号によって
よりS/Nの改善された映像信号を得ることができる。
【0036】次に、第3の本発明の一実施例について図
面を参照しながら説明する。
【0037】図6は第3の本発明の一実施例における雑
音低減装置のブロック図を示すものである。図6におい
て1はMUSE信号を入力する入力端子、61は2つの
入力信号からリファレンス信号を生成するリファレンス
信号生成回路、2は雑音を低減した映像信号を出力する
出力端子である。図6におけるリファレンス信号生成回
路61の構成を図7に示す。図7において71、72は
入力端子、73、74は入力されたMUSE信号の標本
点から新たに非標本点を演算し出力する演算回路、75
は入力された2つのMUSE信号をフレーム間内挿する
フレーム間内挿回路、46はリファレンス信号を出力す
る出力端子である。以上のように構成されたこの一実施
例の雑音低減装置において、以下その動作を説明する。
なお、既に述べた実施例と同じものには同じ番号を記し
た。
【0038】図6に示した雑音低減装置の動作について
は前記第1の本発明の構成である図1の雑音低減装置の
動作と同様である。
【0039】次に平均演算回路7の出力信号と平均演算
回路8の出力信号とでリファレンス信号を生成するリフ
ァレンス信号生成回路61の動作を図面を用いて説明す
る。図7に示したリファレンス信号生成回路61の入力
端子71よりMUSE信号を入力し、非標本点生成演算
器73においてMUSE信号である標本点及びとなりあ
った標本点との平均をとって非標本点として出力する。
同様に入力端子72よりMUSE信号を入力し、非標本
点生成演算器74においてMUSE信号である標本点及
びとなりあった標本点との平均をとって非標本点として
出力する。非標本点生成演算器73の出力信号と非標本
点生成演算器74の出力信号とをフレーム間内挿回路7
5によってフレーム間内挿し、出力端子76より出力す
る。
【0040】画素を使用した例に従って説明すると、図
8においてF1は 図7における注目フィールドaと前
記注目フィールドaより2フレームの後のフィールドと
の平均をとったフィールドである。図8においてF2は
図7における注目フィールドaより1フレーム前のフィ
ールドと前記注目フィールドaより1フレームの後のフ
ィールドとの平均をとったフィールドである。F1にお
いて標本点M11と標本点M13との平均をとって非標本点
12を生成する(F3)。同様にF2においても標本点
12と標本点m14との平均をとって非標本点s13を生成
する(F4)。生成されたF3とF4の2フィールドに
よってフレーム間内挿が行われ出力される(F5)。
【0041】以上のように本実施例においても、減算器
10によってMUSE信号から時間的に相関を持たない
成分を抽出し、前記成分から非線形リミッタ11の特性
によりレベルの大きさに応じて動き信号とノイズ成分と
を区別し、ノイズ成分のみを除去することで動きボケの
ないS/Nの改善された信号を得ることができる。ま
た、リファレンス信号生成回路61の非標本点生成演算
器73、74によって標本点及びとなりあった標本点と
の平均をとって非標本点を生成することで高域のノイズ
成分が除去され、空間軸上のノイズを削減されたリファ
レンス信号を得ることができる。また、この第3の本発
明は、雑音低減された映像信号を得るために本線データ
に使用する注目フィールドaと前記本線データに対する
リファレンス信号として前記注目フィールドaより1フ
レーム前のフィールド及び前記注目フィールドaより1
フレーム後のフィールドの計3フィールド使用している
ことから前記第1及び第2の本発明よりS/Nの改善さ
れた映像信号を得ることができる。また、標本点と標本
点の距離より標本点と非標本点との距離が近いため前記
第2の本発明よりも解像度の劣化を防いだ映像信号を得
ることができる。
【0042】次に、第4の本発明の一実施例について図
面を参照しながら説明する。
【0043】図9は第4の本発明の一実施例における雑
音低減装置のブロック図を示すものである。図9におい
て1はMUSE信号を入力する入力端子、91は2つの
入力信号からリファレンス信号を生成するリファレンス
信号生成回路、2は雑音を低減した映像信号を出力する
出力端子である。図9におけるリファレンス信号生成回
路91の構成を図10に示す。図10において101、
102は入力端子、103、104は入力されたMUS
E信号の標本点から新たに非標本点を演算し出力する演
算回路、105、106は入力された2つのMUSE信
号をフレーム間内挿するフレーム間内挿回路、107は
入力された2つのMUSE信号との平均を演算する平均
演算回路、108はリファレンス信号を出力する出力端
子である。また、平均演算回路107の構成例を説明す
ると、109は加算器、110は係数器である。以上の
ように構成されたこの一実施例の雑音低減装置におい
て、以下その動作を説明する。なお、既に述べた実施例
と同じものには同じ番号を記した。
【0044】図9に示した雑音低減装置の動作について
は前記第1の本発明の構成である図1の雑音低減装置の
動作と同様である。
【0045】次に平均演算回路7の出力信号と平均演算
回路8の出力信号とでリファレンス信号を生成するリフ
ァレンス信号生成回路91の動作を図面を用いて説明す
る。図9に示したリファレンス信号生成回路91の入力
端子101よりMUSE信号を入力し、非標本点生成演
算器103においてMUSE信号である標本点及びとな
りあった標本点との平均をとって非標本点として出力す
る。入力端子101より入力されたMUSE信号と非標
本点生成演算器103の出力信号とをフレーム間内挿回
路105によってフレーム間内挿する。
【0046】同様に入力端子102よりMUSE信号を
入力し、非標本点生成演算器104においてMUSE信
号である標本点及びとなりあった標本点との平均をとっ
て非標本点として出力する。入力端子102より入力さ
れたMUSE信号と非標本点生成演算器104の出力信
号とをフレーム間内挿回路106によってフレーム間内
挿する。フレーム間内挿回路105の出力信号とフレー
ム間内挿回路106の出力信号との平均を平均演算回路
107で演算する。今回の構成ではフレーム間内挿回路
105の出力信号とフレーム間内挿回路106の出力信
号とを加算器109で加算し、係数器110で1/2倍
する。平均演算回路107の出力信号を出力端108よ
り出力する。
【0047】画素を使用した例に従って説明すると、図
11においてF1は図10における注目フィールドaと
前記注目フィールドaより2フレームの後のフィールド
との平均をとったフィールドである。図11においてF
2は図10における注目フィールドaより1フレーム前
のフィールドと前記注目フィールドaより1フレームの
後のフィールドとの平均をとったフィールドである。F
1において標本点M11と標本点M13との平均をとって非
標本点S12を生成する(F3)。同様にF2においても
標本点m12と標本点m14との平均をとって非標本点s13
を生成する(F4)。生成されたF3とF4の2フィー
ルドによってフレーム間内挿する(F5)。また前記F
1及びF2によってもフレーム間内挿を行う(F6)。
このF5とF6に対して同一サンプル点で平均をとる演
算を行い(例えばM13とs13とでK13を算出する)、出
力する(F7)。
【0048】以上のように本実施例においても、減算器
10によってMUSE信号から時間的に相関を持たない
成分を抽出し、前記成分から非線形リミッタ11の特性
によりレベルの大きさに応じて動き信号とノイズ成分と
を区別し、ノイズ成分のみを除去することで動きボケの
ないS/Nの改善された信号を得ることができる。ま
た、リファレンス信号生成回路81の非標本点生成演算
器93、94によって標本点及びとなりあった標本点と
の平均をとって非標本点を生成することで高域のノイズ
成分が除去され、空間軸上のノイズを小さくしたリファ
レンス信号を得ることができる。
【0049】また、この第4の本発明は、雑音低減され
た映像信号を得るために、本線データに使用する注目フ
ィールドaと前記本線データに対するリファレンス信号
として注目フィールドaと前記注目フィールドaより1
フレーム前のフィールドと前記注目フィールドaより1
フレーム後のフィールド及び前記注目フィールドaより
2フレーム後のフィールドの計4フィールド使用してい
ることから前記第3の本発明よりS/Nの改善された映
像信号を得ることができる。また、標本点と標本点の距
離より標本点と非標本点との距離が近く、またこの発明
ではさらに同じサンプル点を持つ注目フィールドaより
2フレーム後の標本点の情報も加えているために前記第
3の本発明よりも解像度の劣化を防いだ映像信号を得る
ことができる。
【0050】以下において、第5の本発明の一実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図12は第5の本
発明の一実施例における雑音低減装置のブロック図を示
すものである。図12において、121は映像信号を入
力する入力端子、123は入力される映像信号を1画面
分遅延させるフレームメモリ、124はフレーム間の内
挿を行うフレーム間内挿回路、125は2つの入力信号
からリファレンス信号を生成するリファレンス信号生成
回路、126は減算器、127は入力信号を非線形処理
して出力する非線形処理リミッタ、128は減算器、1
22は雑音低減装置の出力端子である。
【0051】図10におけるリファレンス信号生成回路
125の構成を図13に示す。図13において131、
132は入力端子、133、134は入力されたMUS
E信号の標本点から新たに非標本点を演算し出力する演
算回路、135は入力された2つのMUSE信号をフレ
ーム間内挿するフレーム間内挿回路、136はリファレ
ンス信号を出力する出力端子である。以上のように構成
されたこの一実施例の雑音低減装置において、以下その
動作を説明する。
【0052】入力端子121から入力されたMUSE信
号とフレームメモリ123の出力信号とでリファレンス
信号がリファレンス信号生成回路125によって求めら
れる。
【0053】ここでリファレンス信号生成回路125の
動作を図面を用いて説明する。図13に示したリファレ
ンス信号生成回路125の入力端子131よりMUSE
信号を入力し、非標本点生成演算器133においてMU
SE信号である標本点及びとなりあった標本点との平均
をとって非標本点として出力する。同様に入力端子13
2よりMUSE信号を入力し、非標本点生成演算器13
4においてMUSE信号である標本点及びとなりあった
標本点との平均をとって非標本点として出力する。非標
本点生成演算器133の出力信号と非標本点生成演算器
134の出力信号とをフレーム間内挿回路135によっ
てフレーム間内挿し、出力端子136より出力する。
【0054】画素を使用した例(第3の本発明と同様の
例)に従って説明すると、図8においてF1は図13に
おける注目フィールドaである。図8においてF2は図
13における前記注目フィールドaより1フレームの後
のフィールドである。F1において標本点M11と標本点
13との平均をとって非標本点S12を生成する(F
3)。同様にF2においても標本点m12と標本点m14
の平均をとって非標本点s 13を生成する(F4)。生成
されたF3とF4の2フィールドによってフレーム間内
挿が行われ出力される(F5)。
【0055】一方、入力端子121から入力されたMU
SE信号とフレームメモリ123の出力信号とが内挿回
路124によってフレーム間内挿され本線信号が生成さ
れる。減算器126によってフレーム間内挿回路124
からの出力された本線信号からリファレンス信号生成回
路125の出力信号を引いた差分をとる。この減算器1
26の出力は本線信号のうち時間的に相関を持たない成
分である。もし、入力信号が完全な静止画像であればこ
の成分はノイズであるが、動き検出の誤動作等で入力信
号に動画像が含まれたとき前記成分にはノイズ以外に動
きの成分も含まれることになる。
【0056】従ってこの成分を全て除去すると動きボケ
が生じてしまう。そこで減算器126の出力信号を非線
形リミッタ127に入力し、前記非線形リミッタ127
の特性を図3に示すものとすることにより動きボケを低
減させている。すなわち1フレーム間の差分信号が小さ
い場合はノイズとみなしノイズリデュースを施し、大き
い場合は動きとみなしノイズリデュースを施さないこと
により動き部分の多線ボケを防いでいる。減算器128
によって本線信号からノイズ成分のみとなった非線形リ
ミッタ127の出力信号を引いて出力端子122からの
出力信号を得る。
【0057】以上のように本実施例においては、減算器
126によってMUSE信号から時間的に相関を持たな
い成分を抽出し、前記成分から非線形リミッタ127の
特性によりレベルの大きさに応じて動き信号とノイズ成
分とを区別し、ノイズ成分のみを除去することで動きボ
ケのないS/Nの改善された信号を得ることができる。
また、本実施例の構成ではリファレンス信号を生成する
ためのフレームメモリを従来の1/3に減少させること
によってそのメモリ容量を減少させることができると同
時に、リファレンス信号生成回路125の非標本点生成
演算器133、134によって標本点及びとなりあった
標本点との平均をとって非標本点を生成することで高域
のノイズ成分が除去され、空間軸上のノイズを削減され
たリファレンス信号を得ることができる。前記リファレ
ンス信号によって従来と同等のS/N改善を施された映
像信号を得ることができる。
【0058】以下において、第6の本発明の一実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図14は第6の本
発明の一実施例における雑音低減装置のブロック図を示
すものである。図14において121はMUSE信号を
入力する入力端子、141は2つの入力信号からリファ
レンス信号を生成するリファレンス信号生成回路、12
2は雑音を低減した映像信号を出力する出力端子であ
る。図14におけるリファレンス信号生成回路141の
構成を図15に示す。
【0059】図15において151、152は入力端
子、153、154は入力されたMUSE信号の標本点
から新たに非標本点を演算し出力する演算回路、15
5、156は入力された2つのMUSE信号をフレーム
間内挿するフレーム間内挿回路、157は入力された2
つのMUSE信号との平均を演算する平均演算回路、1
58はリファレンス信号を出力する出力端子である。ま
た、平均演算回路157の構成例を説明すると、159
は加算器、160は係数器である。以上のように構成さ
れたこの一実施例の雑音低減装置において、以下その動
作を説明する。なお、既に述べた実施例と同じものには
同じ番号を記した。
【0060】図14に示した雑音低減装置の動作につい
ては前記第5の本発明の構成である図12の雑音低減装
置の動作と同様である。
【0061】次に入力端子121から入力されたMUS
E信号とフレームメモリ123の出力信号とでリファレ
ンス信号を生成するリファレンス信号生成回路141の
動作を図面を用いて説明する。図15に示したリファレ
ンス信号生成回路141の入力端子151よりMUSE
信号を入力し、非標本点生成演算器153においてMU
SE信号である標本点及びとなりあった標本点との平均
をとって非標本点として出力する。入力端子151より
入力されたMUSE信号と非標本点生成演算器153の
出力信号とをフレーム間内挿回路155によってフレー
ム間内挿する。
【0062】同様に入力端子152よりMUSE信号を
入力し、非標本点生成演算器154においてMUSE信
号である標本点及びとなりあった標本点との平均をとっ
て非標本点として出力する。入力端子152より入力さ
れたMUSE信号と非標本点生成演算器154の出力信
号とをフレーム間内挿回路156によってフレーム間内
挿する。フレーム間内挿回路155の出力信号とフレー
ム間内挿回路156の出力信号との平均を平均演算回路
157で演算する。今回の構成ではフレーム間内挿回路
155の出力信号とフレーム間内挿回路156の出力信
号とを加算器159で加算し、係数器160で1/2倍
する。平均演算回路157の出力信号を出力端158よ
り出力する。画素を使用した例に従って説明すると、図
11においてF1は図14における注目フィールドaで
ある。図11においてF2は前記注目フィールドaより
1フレームの後のフィールドである。F1において標本
点M11と標本点M13との平均をとって非標本点S12を生
成する(F3)。同様にF2においても標本点m12と標
本点m14との平均をとって非標本点s13を生成する(F
4)。生成されたF3とF4の2フィールドによってフ
レーム間内挿する(F5)。また前記F1及びF2によ
ってもフレーム間内挿を行う(F6)。このF5とF6
に対して同一サンプル点で平均をとる演算を行い(例え
ばM13とs13とでK13を算出する)、出力する(F
7)。
【0063】以上のように本実施例においても、減算器
10によってMUSE信号から時間的に相関を持たない
成分を抽出し、前記成分から非線形リミッタ11の特性
によりレベルの大きさに応じて動き信号とノイズ成分と
を区別し、ノイズ成分のみを除去することで動きボケの
ないS/Nの改善された信号を得ることができる。
【0064】また、本実施例の構成ではリファレンス信
号を生成するためのフレームメモリを従来の1/3に減
少させることによってそのメモリ容量を減少させること
ができると同時に、リファレンス信号生成回路141の
非標本点生成演算器153、154によって標本点及び
となりあった標本点との平均をとって非標本点を生成す
ることで高域のノイズ成分が除去され、空間軸上のノイ
ズを小さくしたリファレンス信号を得ることができる。
【0065】前記リファレンス信号によって従来と同等
のS/N改善を施された映像信号を得ることができる。
また、非標本点生成演算器153、154で新たにでき
た非標本点と平均演算回路157によって注目フィール
ドaの標本点との平均を演算していることから前記第5
の本発明よりも解像度の劣化を防止した映像信号を得る
ことができる。
【0066】なお全ての実施例において、入力信号はM
USE信号に限られたものでなく4フィールドでサブサ
ンプルが1巡する信号であればどの信号を使用してもよ
い。また図3に示した非線形リミッタの特性はこれに限
られるものではなく、信号レベルの大きい部分を除去で
きるような特性であればよい。また、ローパスフィルタ
53、54、非標本点生成演算器73、74、103、
104、153、154の構成は水平方向、垂直方向、
水平垂直の2次元のいずれの周波数成分を求める構成で
もよい。また、リファレンス信号生成回路91、141
の構成は、各回路及び非標本点生成演算器の順番を限定
しているが、各要素を備えた特徴をリファレンス生成回
路が有しておればその順番を変えた構成としてもよい。
【0067】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
第1の本発明によれば、リファレンス信号生成手段出力
信号と内挿手段出力信号との差分信号のうち、信号レベ
ルの大きさに応じて非線形処理を施して動き信号とノイ
ズ信号とを区別し、ノイズ信号のみを除去することによ
り、動き信号によるボケを抑えつつS/N改善すること
ができ、その実用的効果は大きい。
【0068】第2の本発明によれば、リファレンス信号
生成手段において映像信号の帯域を制限し空間的なノイ
ズを低減したリファレンス信号を生成することができ
る。このリファレンス信号と内挿手段出力信号との差分
信号のうち、信号レベルの大きさに応じて非線形処理を
施して動き信号とノイズ信号とを区別し、ノイズ信号の
みを除去することにより、動き信号によるボケを抑えつ
つ第1の本発明よりS/N改善量を向上させることがで
き、その実用的効果は大きい。
【0069】第3の本発明によれば、リファレンス信号
生成手段においてフィールド内で標本点より非標本点を
演算することで空間的なノイズを低減し、前記第2の本
発明に比べ解像度の劣化を防いだリファレンス信号を生
成することができる。このリファレンス信号と内挿手段
出力信号との差分信号のうち、信号レベルの大きさに応
じて動き信号とノイズ信号とを区別し、ノイズ信号のみ
を除去することにより、動き信号によるボケを抑え、さ
らに第2の本発明に比べ解像度の劣化を防ぎつつS/N
改善量を向上させることができ、その実用的効果は大き
い。
【0070】第4の本発明によれば、リファレンス信号
生成手段において注目フィールド内で標本点より非標本
点を演算することで空間的なノイズを低減し、さらに前
記非標本点と前記注目フィールドから1フレーム離れた
他フィールドの標本点との平均をとることで前記第3の
本発明より解像度の劣化を防いだリファレンス信号を生
成することができる。このリファレンス信号と内挿手段
出力信号との差分信号のうち、信号レベルの大きさに応
じて動き信号とノイズ信号とを区別し、ノイズ信号のみ
を除去することにより、動き信号によるボケを抑え、第
3の本発明に比べて解像度の劣化を防ぎ、さらに第3の
本発明よりS/N改善量を向上させることができ、その
実用的効果は大きい。
【0071】第5の本発明によれば、フレームメモリを
従来の1/3にすることができ、同時にリファレンス信
号生成手段においてフィールド内で標本点より非標本点
を演算することで空間的なノイズを低減しS/N改善を
従来と同等にしたリファレンス信号を生成することがで
きる。このリファレンス信号と内挿手段出力信号との差
分信号のうち、信号レベルの大きさに応じて動き信号と
ノイズ信号とを区別し、ノイズ信号のみを除去すること
により、メモリ容量を削減しながらも動き信号によるボ
ケを抑えつつ従来と同程度のS/N改善をすることがで
き、その実用的効果は大きい。
【0072】第6の本発明によれば、フレームメモリを
従来の1/3にすることができ、同時にリファレンス信
号生成手段において注目フィールド内で標本点より非標
本点を演算することで空間的なノイズを低減しS/N改
善を従来と同等にし、さらに前記非標本点と前記注目フ
ィールドから1フレーム離れた他フィールドの標本点と
の平均をとることで前記第5の本発明より解像度の劣化
を防いだリファレンス信号を生成することができる。こ
のリファレンス信号と内挿手段出力信号との差分信号の
うち、信号レベルの大きさに応じて動き信号とノイズ信
号とを区別し、ノイズ信号のみを除去することにより、
メモリ容量を削減しながらも動き信号によるボケを抑え
つつ第5の本発明より解像度の劣化を防いで従来と同程
度のS/N改善をすることができ、その実用的効果は大
きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明の一実施例における雑音低減装置
のブロック図
【図2】リファレンス信号生成回路9の構成図
【図3】全ての実施例における非線形リミッタの入出力
特性図
【図4】第2の本発明の一実施例における雑音低減装置
のブロック図
【図5】リファレンス信号生成回路41の構成図
【図6】第3の本発明の一実施例における雑音低減装置
のブロック図
【図7】リファレンス信号生成回路61の構成図
【図8】リファレンス信号生成回路61及び125の信
号流れを説明するための画素構成図
【図9】第4の本発明の一実施例における雑音低減装置
のブロック図
【図10】リファレンス信号生成回路91の構成図
【図11】リファレンス信号生成回路91及び141の
信号流れを説明するための画素構成図
【図12】第5の本発明の一実施例における雑音低減装
置のブロック図
【図13】リファレンス信号生成回路125の構成図
【図14】第6の本発明の一実施例における雑音低減装
置のブロック図
【図15】リファレンス信号生成回路141の構成図
【図16】従来の雑音低減装置のブロック図
【符号の説明】
1,21,22,51,52,71,72 映像信号入
力端子 101,102,111,131,132 映像信号入
力端子 151,152,161 映像信号入
力端子 2,24,56,76,108 映像信号出
力端子 112,136,158 映像信号出
力端子 3,4,5,113 フレームメ
モリ 6,114 フレーム間
内挿回路 17,23,55,75,105,106 フレーム間
内挿回路 135,157,169 フレーム間
内挿回路 7,8,107,157 平均演算回
路 166,167,168 平均演算回
路 9,41,61,81,115,141 リファレン
ス信号生成回路 11 非線形リミ
ッタ 53,54 フィールド
内ローパスフィルタ 73,74,103,10 非標本点生
成演算回路 133,134,153,154 非標本点生
成演算回路 13,15,109,159 加算器 10,12,116,117 減算器 14,16,110,160 係数器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石津 厚 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 二宮 佑一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 山口 孝一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 和泉 吉則 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 合志 清一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 苗村 昌秀 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内 (72)発明者 福田 淳 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会放送技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オフセットサブサンプリングにより帯域圧
    縮された高品位テレビ信号を入力し、入力されたテレビ
    信号を記憶するために縦続接続された第1、第2及び第
    3のフレームメモリと、前記第1のフレームメモリの出
    力信号と前記第2のフレームメモリの出力信号とでフレ
    ーム間内挿する第1の内挿手段と、入力テレビ信号と前
    記第2のフレームメモリ出力信号からフレーム間の平均
    をとる第1の平均手段と、前記第1のフレームメモリ出
    力信号と前記第3のフレームメモリ出力信号からフレー
    ム間の平均をとる第2の平均手段と、前記第1の平均手
    段出力信号と前記第2の平均手段出力信号からリファレ
    ンス信号を生成するリファレンス信号生成手段と、前記
    内挿手段出力信号と前記リファレンス信号生成手段出力
    信号との差分をとる減算手段と、前記減算手段による差
    分信号のレベルに応じて非線形処理を施す非線形処理部
    と、前記非線形処理部出力信号を前記第1の内挿手段出
    力信号に加算もしくは減算する演算手段を備えたことを
    特徴とする雑音低減装置。
  2. 【請求項2】前記リファレンス信号生成手段は前記第1
    の平均手段出力信号と前記第2の平均手段出力信号をフ
    レーム間で内挿することを特徴とする請求項1記載の雑
    音低減装置。
  3. 【請求項3】前記リファレンス信号生成手段を前記第1
    の平均手段出力信号の通過帯域を制限する第1のローパ
    スフィルタと、前記第2の平均手段出力信号の通過帯域
    を制限する第2のローパスフィルタと、前記第1のロー
    パスフィルタの出力信号と前記第2のローパスフィルタ
    の出力信号とでフレーム間で内挿する第2の内挿手段を
    備えたことを特徴とするリファレンス信号生成手段に置
    き換えて構成した請求項2記載の雑音低減装置。
  4. 【請求項4】前記リファレンス信号生成手段を、前記第
    1の平均手段出力信号で標本点より非標本点を生成する
    第1の非標本点生成手段と、前記第2の平均手段出力信
    号で標本点より非標本点を生成する第2の非標本点生成
    手段と、第1の非標本点生成手段の出力信号と第2の非
    標本点生成手段とをフレーム間で内挿する第2の内挿手
    段を備えたことを特徴とするリファレンス信号生成手段
    に置き換えて構成した請求項3記載の雑音低減装置。
  5. 【請求項5】前記リファレンス信号生成手段を、オフセ
    ットサブサンプリングされた映像信号をフレーム間で内
    挿する第2の内挿手段を備えるとともに、注目フィール
    ド内で標本点より非標本点を生成し、前記非標本点と前
    記注目フィールドから1フレーム離れた他フィールドの
    標本点との平均をとる第3の平均手段を備えたことを特
    徴とするリファレンス信号生成手段に置き換えて構成し
    た請求項4記載の雑音低減装置。
  6. 【請求項6】オフセットサブサンプリングにより帯域圧
    縮された高品位テレビ信号を入力し、入力されたテレビ
    信号を記憶するためのフレームメモリと、入力テレビ信
    号と前記フレームメモリの出力信号とでフレーム間内挿
    する内挿手段と、入力テレビ信号と前記フレームメモリ
    出力信号とでリファレンス信号を生成するリファレンス
    信号生成手段と、前記内挿手段出力信号と前記リファレ
    ンス信号生成手段出力信号との差分をとる減算手段と、
    前記減算手段による差分信号のレベルに応じて非線形処
    理を施す非線形処理部と、前記非線形処理部出力信号を
    前記第2内挿手段出力信号に加算もしくは減算する演算
    器を備えたことを特徴とする雑音低減装置。
  7. 【請求項7】前記リファレンス信号生成手段は入力テレ
    ビ信号で標本点より非標本点を生成する第1の非標本点
    生成手段と、前記フレームメモリ出力信号で標本点より
    非標本点を生成する第2の非標本点生成手段と、第1の
    非標本点生成手段の出力信号と第2の非標本点生成手段
    とをフレーム間で内挿する第2の内挿手段を備えたこと
    を特徴とする請求項6記載の雑音低減装置。
  8. 【請求項8】前記リファレンス信号生成手段を、オフセ
    ットサブサンプリングされた映像信号をフレーム間で内
    挿する第2の内挿手段を備えるとともに、注目フィール
    ド内で標本点より非標本点を生成し、前記非標本点と前
    記注目フィールドから1フレーム離れた他フィールドの
    標本点との平均をとる平均手段を備えたことを特徴とす
    るリファレンス信号生成手段に置き換えて構成した請求
    項7記載の雑音低減装置。
JP6238243A 1994-09-30 1994-09-30 雑音低減装置 Pending JPH08102871A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1304902A1 (de) * 2001-10-22 2003-04-23 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zur Störbefreiung eines redunanten akustischen Signals

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