JPH08102743A - スイッチング装置および方法 - Google Patents

スイッチング装置および方法

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JPH08102743A
JPH08102743A JP23822794A JP23822794A JPH08102743A JP H08102743 A JPH08102743 A JP H08102743A JP 23822794 A JP23822794 A JP 23822794A JP 23822794 A JP23822794 A JP 23822794A JP H08102743 A JPH08102743 A JP H08102743A
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JP
Japan
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atm
mid
line
destination
data
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Application number
JP23822794A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Ogawa
哲男 小川
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収容できる端末の数が多く、スイッチング時
間の短いATM網を実現するためのATMスイッチング
装置及び方法を提供すること。 【構成】 送信先のATM回線をDAに対応づけて格納
し、受信したATMセルがBOM又はSSNの場合にD
Aを用いて送信先の回線を検索し、送信先の回線で使用
されていないMIDを選択し、送信先の回線及び選択し
たMIDデータを、受信した回線、VPI、VCI、お
よびMIDに対応づけて格納し、受信セルのMIDを選
択したMIDに変更して送信先の回線に転送する。受信
したセルがCOM又はEOMの場合は受信セルのVP
I、VCI、およびMIDと同一のVPI、VCI、お
よびMIDを検索し、受信セルのMIDを検索したVP
I、VCI、およびMIDに対応づけられたMIDに変
更し、検索したVPI、VCI、およびMIDに対応づ
けられた送信先の回線に転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ATMのスイッチング
装置およびスイッチング方法に関する。特に本発明は、
アドレスプロセッサを用いて高速にデータ転送を行う、
ATMセルのスイッチング装置およびスイッチング方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1を用いて、ATMセルのデータ構成
を説明する。図1(A)に示すように、ATMセルは5
オクテットのセルヘッダおよび48オクテットの情報フ
ィールドにより構成される。ATMは、ユーザ・ネット
ワーク間およびネットワーク・ネットワーク間で用いら
れる。ユーザおよびネットワークの間で用いられるUN
I(User Network Interface)と、ネットワーク間で用
いられるNNI(Network Network Interface )とで
は、セルヘッダの構成が異なる。それぞれのセルヘッダ
の構成を図1(B)および(C)に示す。
【0003】図1(B)および(C)において、VPI
はバーチャルパス識別、VCIは、バーチャルチャネル
識別である。VPIおよびVCIにより、そのセルがど
の通信に属しているかを識別する。図1(B)および
(C)に示すようにUNIとNNIとでは、VPIおよ
びVCIのデータ長が異なる。VPIとVCIの値は通
常、ATMコネクションが確立されるときに設定され、
ATMコネクションが解放されるまで保持される。
【0004】図1(B)および(C)において、PTは
ペイロードタイプであり、そのセルの情報フィールドに
含まれる情報ユーザ情報であるか網情報であるかを示
す。CLPはセル損失優先表示であり、このビットが設
定さることにより、セル損失に関する優先度が低いセル
であることが示される。CLPが設定されたセルは、ネ
ットワークが輻輳したときには選択的に破棄されること
が許容される。
【0005】図2に、ATM情報フィールドのデータフ
ォーマットであるAAL層データフォーマットを示す。
同図(B)に示すように、ATM情報フィールドは、2
オクテットのAALヘッダ、44オクテットのペイロー
ド、および2オクテットのトレイラーから構成される。
AAL層のフォーマットとしては、タイプ1から5まで
のデータフォーマットが規定されている。
【0006】LAN等に用いられるコネクションレス型
のデータは、ATM網に送信される場合にAALタイプ
3/4のATMセルに変換される。コネクションレス型
のデータの1つのフレームが単一のATMセルに入らな
い場合は、複数のATMセルに分割される。この場合、
初めのセルをBOMセル、最後のセルをEOMセル、B
OMセルとEOMセルとの間に送られるセルをCOMセ
ルと呼ぶ。コネクションレス型のデータフレームが単一
のATMセルに入る場合は、SSNセルと呼ぶATMセ
ルにデータフレームを含ませる。
【0007】図2(C)に、タイプ3/4のデータフォ
ーマットを示す。同図において、STはセグメントタイ
プ(セグメント分割識別子)であり、そのセルがBO
M、COM、EOM、またはSSNのいずれであるかを
示す。SNはシーケンス番号である。MIDは多重化識
別子であり、同一の通信回線上にBOM、COM、また
はEOMが複数種類ある場合に、BOMおよびCOMが
どのBOMに続くセルであるかを示す。PLはペイロー
ド内有効情報長、CRCは巡回符号である。
【0008】図3に、BOM、EOM、COM、および
SSNのデータフォーマットを示す。同図(B)及び
(E)において、DAは送信先アドレスであり、DAに
よりATM網内における当該セルの送り先が特定され
る。SAは送信元アドレスである。DA及びSAは、B
OM及びSSNにのみ含まれ、COM及びEOMには含
まれない。
【0009】図4を用いて、ATMスイッチング網の構
成例を説明する。同図において10はATM網、11〜
13はATMスイッチング装置、21〜23はATMセ
ルの送受信を行う端末である。31、32はIWU(In
ter Working Unit)であり、TCP/IPを用いるLA
Nから受信したコネクションレス型のデータをATMセ
ルに変換してATM網10に送信し、またATM網から
受信したATMセルをTCP/IPのデータフレームに
変換してLANに送信する。44〜49はLAN端末で
ある。
【0010】ATM網の通信回線にはパーマネント・バ
ーチャル・サーキット(PVC)と、バーチャル・サー
キット(VC)とがある。VCでは、呼を設定する毎に
各回線で使用するVPIおよびVCIを決定する。VP
IおよびVCIを決定する手順を省くべく、予め特定の
送信元及び送信先に対応づけて特定のVPI及びVCI
を定めておく場合がある。このような通信回線をPVC
と呼ぶ。
【0011】図5に、ATMスイッチング装置11から
14のハードウエア構成の一例を示す。同図において、
301はネットワークターミネータ(NT)、150は
ATM回線、111はスイッチングエレメントユニッ
ト、121はATMスイッチング装置全体を制御するC
PUである。
【0012】従来のATMスイッチング装置は、ATM
セルのヘッダ情報のみに基づいてスイッチングを行って
いた。また従来は、ATMスイッチングを高速化するた
めに、バニヤンスイッチング回路やバッチャーバニヤン
スイッチング回路が用いられていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のATMスイッチ
ング装置は、以下の課題を有する。
【0014】(1)PVCでは、1つのVPI及びVC
Iに対応づけて特定の送信元および送信先が決定される
が、図1に示すようにVPI及びVCIのビット数は少
ないので、PVCで接続することの出来る端末の数に制
限がある。このため従来は、PVCは特定の企業内で、
大規模なLAN間を接続するATM網に使われることが
多く、小規模で多数のLANを接続することや複数の企
業を接続することは困難であった。これに対して将来、
企業間や複数のネットワーク間を相互に接続する要求が
高まると考えられ、現在のPVC形式のATM網では対
応することが出来なくなる恐れがある。
【0015】(2)一方、LAN等のコネクションレス
型の通信網をVCで接続すると、原則として、コネクシ
ョンレス型のフレームを受信する毎に、ATM網内の各
通信回線でVPI及びVCIを定めなければならない。
この場合、VPI及びVCIを定めるための交換機の負
荷やネットワーク上のトラフィックが大きくなり、ひい
てはフレームの転送にかかる遅延が大きくなるという問
題がある。これに反して将来は、パソコン又はワークス
テーション間で急速に普及しつつあるLANをATM網
で相互接続する要求が高まると考えられ、現在のVC形
式のATM網では対応できなくなる恐れがある。
【0016】(3)以上のような問題に反して、従来の
バニヤンスイッチング回路またはバッチャーバニヤンス
イッチング回路は、スイッチング方法およびシーケンス
がロジック回路に依存するので汎用性が極めて低く、上
記の問題を解決することが極めて困難である。一方、バ
ニヤンスイッチング回路またはバッチャーバニヤンスイ
ッチング回路を用いずにCPUにより送信先を判断した
のでは、スイッチングに時間がかかりすぎ実用性に耐え
ない。
【0017】そこで本発明は、このような課題を解決す
ることの出来るスイッチング装置およびスイッチング方
法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、複数のATM回線
の相互間でATMセルのスイッチングを行うスイッチン
グ装置において、AALタイプ3/4のATMセルの受
信を行う受信手段と、当該受信手段により受信した前記
ATMセルの送信先ATM回線を検索する検索手段と、
前記受信手段により受信したATMセルのMIDを変更
する変更手段と、当該変更手段によりMIDを変更した
ATMセルを、前記検索手段により検索した前記送信先
ATM回線に送信する送信手段とを備えたことを特徴と
する。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のスイッチング装置において、前記変更手段は、前記受
信手段により受信したATMセルのMIDを、前記送信
先ATM回線上で使用されていないMIDに変更するこ
とを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のスイッチング装置において、前記変更手段は、前記受
信手段により受信した前記ATMセルがBOM又はSS
Nである場合に、当該ATMセルのMIDを前記送信先
ATM回線で使用されていないMIDに変更し、前記受
信手段により受信した前記ATMセルがCOM又はEO
Mである場合に、当該ATMセルのMIDを当該ATM
セルが続く前記BOMの前記送信先ATM回線における
MIDデータに変更することを特徴とする。
【0021】請求項4に記載の発明は、複数のATM回
線の相互間で、ATMセルのスイッチングを行うスイッ
チング装置において、ATMセルの送信先のATM回線
をATMセルのDAに対応づけて格納する第1の格納手
段と、AALタイプ3/4のATMセルの受信を行う受
信手段と、当該受信手段により受信したATMセルがB
OMまたはSSNである場合に、当該ATMセルのDA
を用いて、前記第1の格納手段から当該ATMセルの送
信先ATM回線を検索する第1の検索手段と、当該送信
先ATM回線を、前記BOM又はSSNを受信したAT
M回線、並びに前記BOM又はSSNのVPI及びVC
Iに対応づけて格納する第2の格納手段と、前記第1の
検索手段により検索した前記送信先ATM回線に前記B
OM又はSSNを転送する手段と、前記ATM回線から
受信したATMセルがCOM又はEOMである場合に、
当該COM又はEOMを受信したATM回線、並びに前
記BOM又はSSNのVPI及びVCIを前記第2の格
納手段から検索する第2の検索手段と、当該第2の検索
手段により検索したATM回線、VPI、およびVCI
に対応づけて前記第2の格納手段に格納された、前記送
信先ATM回線に対して、前記COM及びEOMを転送
する第2の転送手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のスイッチング装置において、前記受信手段により受信
した前記ATMセルがBOM又はSSNである場合に、
当該ATMセルのMIDを前記送信先ATM回線で使用
されていないMIDに変更する第1の変更手段を更に備
え、前記第1の転送手段は、前記送信先ATM回線に、
前記第1の変更手段によりMIDデータを変更した前記
BOM又はSSNを転送し、前記第2の格納手段は、前
記送信先ATM回線、及び前記変更手段により変更する
新たな前記MIDを、前記BOM又はSSNを受信した
ATM回線、並びに前記BOM又はSSNのVPI、V
CI、およびMIDに対応づけて格納し、前記第2の検
索手段は、前記判断手段によりCOM又はEOMセルで
あると判断した場合に、当該COM又はEOMのVP
I、VCI、およびMIDを前記第2の格納手段から検
索し、前記第2の変更手段は、前記COM又はEOMの
MIDを、前記第2の検索手段により検索したVPI、
VCI、およびMIDに対応づけられたMIDに変更
し、前記第2の転送手段は、前記第2の検索手段により
検索したVPI、VCI、およびMIDに対応づけられ
た前記送信先ATM回線に、前記第2の変更手段により
MIDを変更した前記ATMセルを転送することを特徴
とする。
【0023】請求項6に記載の発明は、複数のATM回
線の相互間でATMセルのスイッチングを行うスイッチ
ング方法において、AALタイプ3/4のATMセルの
受信を行う受信ステップと、当該受信ステップにより受
信した前記ATMセルの送信先ATM回線を検索する検
索ステップと、前記受信ステップにより受信したATM
セルのMIDを変更する変更ステップと、当該変更ステ
ップによりMIDを変更したATMセルを、前記検索ス
テップにより検索した前記送信先ATM回線に送信する
送信ステップとを備えたことを特徴とする。
【0024】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のスイッチング方法において、前記変更ステップは、前
記受信ステップにより受信したATMセルのMIDを、
前記送信先ATM回線上で使用されていないMIDに変
更することを特徴とする。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
のスイッチング方法において、前記変更ステップは、前
記受信ステップにより受信した前記ATMセルがBOM
又はSSNである場合に、当該ATMセルのMIDを前
記送信先ATM回線で使用されていないMIDに変更
し、前記受信ステップにより受信した前記ATMセルが
COM又はEOMである場合に、当該ATMセルのMI
Dを当該ATMセルが続く前記BOMの前記送信先AT
M回線におけるMIDデータに変更することを特徴とす
る。
【0026】請求項9に記載の発明は、複数のATM回
線の相互間で、ATMセルのスイッチングを行うスイッ
チング方法において、ATMセルの送信先のATM回線
をATMセルのDAに対応づけて第1の格納手段に格納
する第1の格納ステップと、AALタイプ3/4のAT
Mセルの受信を行う受信ステップと、当該受信ステップ
により受信したATMセルがBOMまたはSSNである
場合に、当該ATMセルのDAを用いて、前記第1の格
納手段から当該ATMセルの送信先ATM回線を検索す
る第1の検索ステップと、当該送信先ATM回線を、前
記BOM又はSSNを受信したATM回線、並びに前記
BOM又はSSNのVPI及びVCIに対応づけて第2
の格納手段に格納する第2の格納ステップと、前記第1
の検索ステップにより検索した前記送信先ATM回線に
前記BOM又はSSNを転送するステップと、前記AT
M回線から受信したATMセルがCOM又はEOMであ
る場合に、当該COM又はEOMを受信したATM回
線、並びに前記BOM又はSSNのVPI及びVCIを
前記第2の格納手段から検索する第2の検索ステップ
と、当該第2の検索ステップにより検索したATM回
線、VPI、およびVCIに対応づけて前記第2の格納
手段に格納された、前記送信先ATM回線に対して、前
記COM及びEOMを転送する第2の転送ステップとを
備えたことを特徴とする。
【0027】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載のスイッチング方法において、前記受信ステップによ
り受信した前記ATMセルがBOM又はSSNである場
合に、当該ATMセルのMIDを前記送信先ATM回線
で使用されていないMIDに変更する第1の変更ステッ
プを更に備え、前記第1の転送ステップは、前記送信先
ATM回線に、前記第1の変更ステップによりMIDデ
ータを変更した前記BOM又はSSNを転送し、前記第
2の格納ステップは、前記送信先ATM回線、及び前記
変更ステップにより変更する新たな前記MIDを、前記
BOM又はSSNを受信したATM回線、並びに前記B
OM又はSSNのVPI、VCI、およびMIDに対応
づけて格納し、前記第2の検索ステップは、前記判断ス
テップによりCOM又はEOMセルであると判断した場
合に、当該COM又はEOMのVPI、VCI、および
MIDを前記第2の格納手段から検索し、前記第2の変
更ステップは、前記COM又はEOMのMIDを、前記
第2の検索ステップにより検索したVPI、VCI、お
よびMIDに対応づけられたMIDに変更し、前記第2
の転送ステップは、前記第2の検索ステップにより検索
したVPI、VCI、およびMIDに対応づけられた前
記送信先ATM回線に、前記第2の変更ステップにより
MIDを変更した前記ATMセルを転送することを特徴
とする。
【0028】ここで、特許請求の範囲に記載の第1の格
納手段の一例として、実施例4ではアドレスプロセッサ
131、133のCAMアレイを使用している。特許請
求の範囲に記載の第2の格納手段の一例として、実施例
4ではアドレスプロセッサ132、134のCAMアレ
イを使用している。
【0029】
【作用】請求項1または6に記載の発明は、AALタイ
プ3/4のATMセルの受信を行い、受信したATMセ
ルの送信先ATM回線を検索し、受信したATMセルの
MIDを変更し、MIDを変更したATMセルを検索し
た送信先ATM回線に送信する。
【0030】請求項2または7に記載の発明は、受信し
たATMセルのMIDを送信先ATM回線上で使用され
ていないMIDに変更する。
【0031】請求項3または8に記載の発明は、受信し
たATMセルがBOM又はSSNである場合に、ATM
セルのMIDを送信先ATM回線で使用されていないM
IDに変更し、受信したATMセルがCOM又はEOM
である場合に、ATMセルのMIDをATMセルが続く
BOMの送信先ATM回線におけるMIDデータに変更
する。
【0032】請求項4または9に記載の発明は、ATM
セルの送信先のATM回線をATMセルのDAに対応づ
けて第1の格納手段に格納し、AALタイプ3/4のA
TMセルの受信を行い、受信したATMセルがBOMま
たはSSNである場合に、ATMセルのDAを用いて、
第1の格納手段からATMセルの送信先ATM回線を検
索し、送信先ATM回線を、BOM又はSSNを受信し
たATM回線、並びにBOM又はSSNのVPI及びV
CIに対応づけて第2の格納手段に格納し、検索した送
信先ATM回線にBOM又はSSNを転送し、ATM回
線から受信したATMセルがCOM又はEOMである場
合に、COM又はEOMを受信したATM回線、並びに
BOM又はSSNのVPI及びVCIを第2の格納手段
から検索し、検索したATM回線、VPI、およびVC
Iに対応づけて第2の格納手段に格納された送信先AT
M回線に対して、COM及びEOMを転送する。
【0033】請求項5または10に記載の発明は、受信
したATMセルがBOM又はSSNである場合に、AT
MセルのMIDを送信先ATM回線で使用されていない
MIDに変更し、送信先ATM回線にMIDデータを変
更したBOM又はSSNを転送し、送信先ATM回線、
及び変更ステップにより変更する新たなMIDを、BO
M又はSSNを受信したATM回線、並びにBOM又は
SSNのVPI、VCI、およびMIDに対応づけて格
納し、COM又はEOMセルであると判断した場合に、
COM又はEOMのVPI、VCI、およびMIDを第
2の格納手段から検索し、COM又はEOMのMID
を、第2の検索ステップにより検索したVPI、VC
I、およびMIDに対応づけられたMIDに変更し、検
索したVPI、VCI、およびMIDに対応づけられた
送信先ATM回線にMIDを変更したATMセルを転送
する。
【0034】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0035】[実施例1](1)ATMスイッチング装置のハードウエア構成 図6は、本発明の第1の実施例におけるATMスイッチ
ング装置のハードウエアブロック図である。図6におい
て、301はネットワークターミネータ(NT)であ
り、ATM回線150と装置との絶縁、シリアル/パラ
レル変換、およびデータのバッファリングを行う。NT
301はCPUバスおよびデータ転送バスを有する。C
PUバスはCPU121に接続されている。
【0036】101、102は、交換機用の検索デバイ
スの一例としてのアドレスプロセッサ(AP)であり、
入力されたデータの検索を行い、予め設定されたシーケ
ンスに従って検索結果を出力する。本実施例では、NT
301からスイッチングエレメントユニット111にセ
ルデータを転送する場合にアドレスプロセッサを用い
る。スイッチングエレメント111から出力されたデー
タは、アドレスプロセッサ101、102を介さずに、
DMAC103により直接NT301に転送される。A
P101および102の入力ポートのデータバスおよび
ライト信号は、相互に接続されており、DMAC103
から2つのAPに同時にデータを転送することができ
る。
【0037】103は、ダイレクトメモリアクセスコン
トローラ(DMAC)であり、NT301、アドレスプ
ロセッサ101、102、およびスイッチングエレメン
トユニット(SEU)111の間でデータの転送を行
う。DMAC103はCPUバスとデータ転送バスを有
し、CPUバスはCPU121に接続されている。デー
タ転送バスは、NT301のデータ転送バス、アドレス
プロセッサ101、102の入力ポートおよび出力ポー
ト、ならびにSEU111のポートに接続されている。
【0038】111は、スイッチングエレメントユニッ
ト(SEU)であり、複数のデータポート(単にポート
と呼ぶ)および1つの制御ポートを有する。SEU11
1は、制御ポートから入力されたデータに従って、ポー
ト間を接続する。
【0039】121は、ATMスイッチング装置全体の
制御を行うCPU、122は、CPU121が実行する
プログラム等を格納するROM、123はRAMであ
る。124は、タイマー(TIMER)であり、設定さ
れた時間毎にCPU121に対して割り込みを行う。1
25は、ATMスイッチング装置に対する各種の設定等
を入力する入力装置であり、代表的にはキーボードおよ
びマウスにより構成される。126は、装置の動作状態
等を表示する表示装置である。
【0040】150は、NNI(ネットワーク・ネット
ワーク・インタフェース)のATM回線であり外部のネ
ットワークに接続されている。160は、ネットッワー
クターミネータ301によりATM回線150から絶縁
されたATMデータバスである。170は、CPUバス
である。
【0041】(2)アドレスプロセッサ(AP)の構成 図7を用いて、アドレスプロセッサ102のハードウエ
ア構成を説明する。本デバイスは、多くのプログラムと
同様に、仕様を明らかにすることにより当業者が容易に
生産し、および使用することが出来るものである。そこ
で、本デバイスのポート構成、CAMアレイの構成、お
よびレジスタ構成等の仕様を以下に詳述する。なお、A
P101もAP102と同一の構成を有する。
【0042】(2-1 )ポート構成 図7に示すように、アドレスプロセッサ102は入力ポ
ート(INPUT PORT)210、出力ポート(OUTPUT PORT
)220、およびCPUポート230を有する。
【0043】(2-1-1 )入力ポート 入力ポート210は、検索キーデータを入力するポート
である。ポート幅は32ビットであるが、16ビットま
たは8ビットのみが有効であるように設定することが出
来る。データ(ID:0〜31)は、WRパルスに同期
して入力される必要がある。WRの極正は、正論理また
は負論理に設定することが出来る。
【0044】図7において、入力ポート210のIPB
USY端子は入力ポートへのデータ入力の可否を示す信
号を出力する端子であって、他のポート(出力ポートま
たはCPUポート)が動作中で入力ポートへのデータ入
力を受け付けないときにLOWが出力される。
【0045】入力ポート210に入力された入力データ
は、データフォーマッタ211により予め定義された入
力ポートシーケンスに従って結合(コンパウンド)さ
れ、32ビットのデータ(コンパランドデータ)にな
る。コンパランドデータに従って検索などの処理が行わ
れる。
【0046】(2-1-2 )出力ポート 出力ポート(OUTPUT PORT )220は、検索結果等のデ
ータを出力するポートである。データ幅は32ビットで
あるが、16ビットまたは8ビットのみが有効であるよ
うに設定することもできる。出力ポート220のOE端
子にLOWが入力されているときに出力ポート220の
RD端子に対するLOWパルス(RDパルス)が入力さ
れることにより、出力データ(OD)が出力される。
【0047】出力ポート220のOPBUSY端子は、
出力ポートからのデータ出力の可否を示す信号が出力さ
れる端子であり、他のポート(入力ポートまたはCPU
ポート)が動作中で出力ポートからのデータ出力が出来
ないときにLOWが出力される。
【0048】(2-1-3 )CPUポート CPUポートは、ホストプロセッサとのインタフェース
用の16ビット入出力データバスである。データ幅は1
6ビット、アドレス幅は8ビットである。アドレスは、
アドレスプロセッサ内の各種レジスタのアドレスを指定
するために用いられる。CPUポートから、以下の操作
を行うことが出来る。
【0049】(2-1-3-1 )レジスタの読み書き チップ内部の各種レジスタへのデータの書き込みおよび
読み出しを行うことが出来る。
【0050】(2-1-3-2 )CAMテーブルの書き込みと
読み出し CAMテーブルの書き込みと読み出しは、Memory_ A
R, Memory_ HHA, およびMemory_ HEAレジスタへ
のアクセスを介して行われる。
【0051】(2-1-3-3 )各種コマンドの実行 コマンドの実行はコマンドレジスタへ実行命令を書き込
むことにより行われる。例えば、検索実行命令が書き込
まれるとアドレスプロセッサ102は、CPUの介在を
必要とせずに、定義されたシーケンスに従って入力ポー
トからデータを入力し、出力ポートから結果を出力す
る。検索実行命令を書き込む前に行われる検索条件の定
義もCPUバス230から行う。
【0052】(2-1-3-4 )検索 CPUポートを介して検索を行うこともできる。コマン
ドの実行は、IPコマンドレジスタに対するオペコード
の書き込みによって行う。
【0053】(2-2 )CAMアレーの構成 図8を用いて、図7に示したCAMアレー250のハー
ドウエア構成を説明する。CAMアレー250は、図8
に示すCAM基本ワードを2048個有する。図8にお
いて、エンプティビット251は、そのワードに有効な
テーブルデータが書き込まれているかどうかを示す。有
効なデータが書き込まれているときは、0に設定され
る。ヒット/ミスヒットフラグ255は、検索の結果が
ヒットしたかどうかを示す。アクセスビット256は、
過去の検索においてヒットまたはミスヒットが有ったか
否かを示す。
【0054】図9を用いて、CAMアレー250の論理
構成を説明する。図9に示すように、CAMアレー25
0はロウ×カラムの論理構成を有する。ロウおよびカラ
ムのサイズは、図8のセグメント番号ビット253およ
びバウンダリビット252により定義される。これらの
ビットは、アドレスプロセッサ102が実行を開始する
前に予め書き込まれる。
【0055】セグメントビットは3ビットであり、00
0〜111の値によりテーブルのカラム番号が示され
る。セグメントビットの値が000のワードから111
のワードまでがある場合は、テーブルのカラムサイズは
8であり、セグメントビット253の値が000のワー
ドのみがある場合は、テーブルのカラムサイズは1であ
る。このように、セグメントビットに書き込む値によ
り、テーブルのカラムサイズが定義される。
【0056】セグメントビットが000であるワード
は、テーブルの新しいロウが始まることを示す。このワ
ードのバウンダリビット(図8参照)には、1を書き込
んでおく。テーブルのカラムサイズnとロウサイズmと
は、 n × m ≦ 2048 を満たさなくてはならない。2048−n×mで定義さ
れる余りのワードは使用することが出来ない。検索は、
テーブルのカラム毎(図9の縦の行毎)に行う。1つの
コンパランドデータを用いて、同一のカラムにある各セ
グメントを1回参照する。
【0057】テーブルの定義が終了すると、CPUポー
ト230を介して各基本ワードのセグメント254(図
8参照)に、データを書き込むことが出来る。各セグメ
ントに書き込まれたデータを検索データ(キーデータ)
として用いるか否か、および検索によりヒットした場合
に出力するターゲットデータとして用いるか否かは、C
PUポート230を介してCPU121により定義され
る。各セグメントに書き込まれたデータは、キーデータ
およびターゲットデータの双方に用いることもできる。
また、カラム毎に異なる数のセグメントを、検索データ
またはターゲットデータとして用いることもできる。電
源投入後のCAMテーブルの値は不定なので、CAMの
全てのセグメント(2048個のセグメント)にバウン
ダリビットを書き込むことによってCAMテーブルを設
定する。
【0058】(2-3 )レジスタの構成 アドレスプロセッサ102は、コントロールレジスタ、
CUTレジスタ、SEARCHレジスタ、HHAレジス
タ、16個のコンパランドレジスタ、16個のCSレジ
スタ、16個のマスクレジスタ、32個のAOCレジス
タ、32個のAOSCレジスタ、およびアドレスレジス
タを有する。CSレジスタ、マスクレジスタは、8個づ
つAチャネルとBチャネルとに分けられている。AOC
レジスタ、およびAOSCレジスタは、16個づつAチ
ャネルとBチャネルとに分けられている。
【0059】コントロールレジスタにより入力データの
データ幅を設定する。CUTレジスタにより検索に用い
る入力データを設定する。SEARCHレジスタにより
検索を実行する条件を設定する。HHAレジスタには、
ヒットしたCAMデータのアドレスが格納される。16
個のコンパランドレジスタには、最大16個のコンパラ
ンドデータが格納される。16個のCSレジスタには、
各検索を行うときにコンパランドデータをシフトするバ
イト数等を設定する。16個のマスクレジスタには、各
コンパランドデータのマスクするビットを設定する。
【0060】各チャネルの16個のAOCレジスタによ
り、出力データのシーケンスを設定する。即ち、1番目
から16番目ののAOCレジスタに設定された出力デー
タが、順に出力ポートから出力される。AOCレジスタ
でCAMテーブルのデータを出力すると定義した場合に
は、そのAOCレジスタに対応するAOSCレジスタに
より、出力するCAMテーブルのセグメント番号を設定
する。アドレスレジスタにより、CPUポートからアク
セスするCAMのアドレスを設定する。これらのレジス
タの設定内容を、「(2-4 )入力シーケンスの設定方
法」および「(2-5 )出力シーケンスの設定方法」で詳
述する。
【0061】(2-4 )入力シーケンスの設定方法 アドレスプロセッサ102には、データの入力シーケン
ス(入力ポート上のデータの取り込み、コンパランドデ
ータのマスキング等)を2種類(AチャネルおよびBチ
ャネル)設定することが出来る。
【0062】各チャネルの入力シーケンスは、最大64
個の入力データに対して設定することが出来る。最大6
4個の入力データの中のどの入力データをアドレスプロ
セッサに取り込むかを、64ビットのCUTレジスタに
よって設定する。即ち、CUTレジスタの各ビットを各
入力データに対応させ、取り込むデータに対応するビッ
トに1を設定し、取り込まない入力データに対応するビ
ットに0を設定する。16ビットおよび8ビットの入力
データは、アドレスプロセッサ内で結合(コンパウン
ド)されて最大16個の32ビット幅データ(コンパラ
ンドデータと呼ぶ)として扱われる。32ビットの入力
データは、そのまま32ビット幅のコンパランドデータ
として扱われる。コンパランドデータは16個のコンパ
ランドレジスタに格納される。
【0063】コンパランドレジスタに取り込んだデータ
の中で、1つのチャネルの入力シーケンスで検索に用い
ることの出来る最大のデータ量は、CAMテーブルの最
大カラムサイズ、即ち8個である。従って有効入力デー
タ幅が32ビット、16ビット、および8ビットの場
合、それぞれ、8個、16個及び32個の入力データを
検索に用いることが出来る。
【0064】CUTレジスタによってアドレスプロセッ
サに取り込むと設定された入力データは、WRパルスに
同期して逐次アドレスプロセッサ102のアキュムレー
ションバッファに格納される。どの入力データがアキュ
ムレーションバッファに格納されたときに検索を実行す
るかを、64ビットのSEARCHレジスタで設定す
る。即ち、SEARCHレジスタの各ビットが64個の
入力データの各々に対応し、検索を実行させる入力デー
タに対応するSEARCHレジスタのビットを1に設定
する。なお、コンパランドレジスタに4バイトのデータ
が格納されていないときでも、検索を実行することが出
来る。この場合、データが入力されていないフィールド
のコンパランドデータの値は0に設定される。
【0065】検索を実行する際に、前のコンパランドレ
ジスタに格納されている入力データの1から3バイト
を、検索対象とするコンパランドレジスタにシフトさせ
ることが出来る。各検索を行う時のシフトさせるバイト
数を、CSレジスタの中の2ビットのシフト量フィール
ドに設定する。また、入力データをCAMアレイの中の
何番目のセグメントに対して検索させるかを、CSレジ
スタの中の3ビットのセグメント指定フィールドに設定
する。CSレジスタは各チャネルに8個づつ設けてあ
り、8回の検索のそれぞれについてシフトする量および
検索の対象となるセグメントを設定することが出来る。
シフトを行わないときはシフト量フィールドは、デフォ
ルトのまま0に設定する。
【0066】検索を実行する際にコンパランドデータの
一部をマスクする場合は、その検索に対応するマスクレ
ジスタの、マスクするビットに対応するビットを0に設
定する。マスクしないビットには1を設定する。アドレ
スプロセッサ内では、検索を実行する際にマスクレジス
タの値とコンパランドデータとの論理積(AND)を計
算することにより、マスクされるビットの値を0にマス
クする。
【0067】入力シーケンスは、WRパルスの入力によ
り一つずつ進む。また、SQRST端子に対してLOW
パルスが入力されるか、CPUポートからSQRSTコ
マンドが入力されることにより入力シーケンスは先頭に
戻る。
【0068】(2-5 )出力シーケンスの設定方法 検索を実行すると、CAMテーブル中のヒットしたデー
タ(入力データと一致したCAMテーブルのデータ)の
レジスタアドレスがHHAレジスタに格納される。複数
のコンパランドデータのAND条件により複数のセグメ
ントに対する検索を行った場合は、ヒットした複数のセ
グメントの最下位のアドレスがHHAレジスタに格納さ
れる。
【0069】検索を実行した後に、コンパランドレジス
タ、HHAレジスタ、およびCAMテーブルから、出力
ポートへデータを出力することが出来る。出力するデー
タおよび出力する順序は出力シーケンスで定める。出力
シーケンスは、2種類(AチャネルおよびBチャネル)
設定することが出来る。それぞれのチャネルについて、
以下の設定を行うことが出来る。
【0070】16個のコンパランドレジスタ、HHAレ
ジスタ、およびCAMテーブルの中のヒットしたロウの
データの、いずれのデータを出力するかを16個のAO
Cレジスタのそれぞれに設定する。AOCレジスタの設
定により、コンパランドレジスタの値とCAMテーブル
のヒットしたロウのデータの値の論理ORを出力するこ
ともできる。1番目のAOCレジスタに設定されたデー
タから16番目のAOCレジスタに設定されたデータ
が、順に出力ポートから出力される。AOCレジスタ
に、コンパランドレジスタのデータのみを出力するよう
に設定することにより、入力ポート210に入力された
データをそのまま出力ポート220から出力することが
出来る。
【0071】CAMテーブル中のヒットしたロウの各セ
グメントのデータは、検索に用いたか否かに拘わらず、
任意に出力することが出来る。出力するCAMテーブル
のデータのセグメント番号を、16個のAOCレジスタ
のそれぞれに対応づけられた16個のAOSCレジスタ
に設定する。出力シーケンスは、RDパルスの入力によ
り一つずつ進む。また、SQRST端子に対してLOW
パルスが入力されるか、CPUポートからSQRSTコ
マンドが入力されることにより出力シーケンスは先頭に
戻る。
【0072】(2-6 )検索の実行 検索条件の設定が終了した後にSWIOPコマンドを入
力すると、アドレスプロセッサ(AP)102は入出力
モード(IOPモード)に移行し、入力ポート210か
らの入力に従って検索を実行する。入力シーケンスおよ
び出力シーケンスのそれぞれについてAチャネルとBチ
ャネルのいずれを用いるかは、CPUポートからのコマ
ンドにより設定される。
【0073】但し、入力ポートからの最初の入力データ
に基づいてAチャネルまたはBチャネルを選択するよう
に構成しても良い。
【0074】(2-7 )CPUポートからの検索 検索データをCPUポート210から入力することもで
きる。入力された検索データはCPU入力レジスタに設
定される。その後SRCHコマンドを入力すると、アド
レスプロセッサ102は検索を実行する。
【0075】検索結果をCPUポートから出力すること
もできる。ヒットしたCAMデータのアドレスは、HH
Aレジスタから読み取る。Memory_ ARレジスタを読み
出すことにより、アドレスレジスタに設定されたセグメ
ントアドレスのCAMデータを読み出すことが出来る。
【0076】(3)本実施例におけるアドレスプロセッ
サ102の初期設定 (3-1 )CAMアレーの設定 図10(A)に、アドレスプロセッサ102のCAMア
レー250の定義(テーブル構成)を示す。本実施例で
はカラムサイズを3に設定する。この設定は、ATMス
イッチング装置の電源が投入されたときまたは入力装置
125から定義の変更入力があったときに、CPU12
1が行う。
【0077】各APが接続された受信側の回線で用いら
れるVPIおよびVCIをセグメント0に格納し、送信
側の回線で用いるVPI及びVCIをセグメント2に格
納する。図1に示すようにATMヘッダの上位4オクテ
ット中の下位4ビットにはVPIおよびVCIが表示さ
れないので、セグメント0及び3の下位4ビットには0
を格納する。また、図1に示すように、UNIではAT
Mセルヘッダの上位4ビットにはVPI、VCIが格納
されない。そこでUNIのVPIおよびVCIを格納す
るセグメントの上位4ビットには0を格納する。セグメ
ント1にはセルの出力ポート番号を格納する。
【0078】(3-2 )入力シーケンスの設定 CPU121はAチャネルの入力シーケンスを選択し、
コントロールレジスタにより、入力データの有効データ
幅をNTの出力データの幅と同一の8ビットに設定す
る。本実施例では、ATMセルの第1オクテットから第
19オクテットをNT301からAP101、102に
転送する。VPIおよびVCIは、APに転送されるA
TMセルの第1オクテットから第4オクテットに表示さ
れる。そこでCPU121は、それらのオクテットに対
応する、CUTレジスタの第0ビットから第3ビットを
1に設定し他のビットを0に設定する。第1オクテット
から第4オクテットの4バイトのデータは、AP102
内で結合されて1つ目のコンパランドデータとなりコン
パランドレジスタに格納される。
【0079】次にSEARCHレジスタの第3ビットを
1に設定し他のビットを0に設定する。これにより、第
3ビットに対応する4番目の入力データが入力されたと
きに検索が実行される。4番目の入力データの下位4ビ
ットに表示されるPTおよびCLPは検索に用いない。
そこで1番目の検索に対応するマスクレジスタ(1番目
のマスクレジスタ)の下位4ビットを0に設定し、他の
ビットを1に設定する。これにより、下位4ビットのデ
ータが0にマスクされる。コンパランドデータはシフト
しないので、1番目の検索に対応する1番目のCSレジ
スタのシフト量フィールドに0を設定する。
【0080】(3-3 )出力シーケンスの設定 Aチャネルの出力シーケンスを選択し、コントロールレ
ジスタにより出力データの有効データ幅をNTの入力デ
ータの幅と同一の8ビットに設定する。次にAOCレジ
スタにより出力データのシーケンスを設定する。本実施
例では、出力側のネットワークにおけるVPIおよびV
CIに、入力データ中のPTおよびCLPを合成して出
力する。そこで1番目のAOCレジスタに、CAMデー
タおよび第1番目のコンパランドレジスタの値の論理O
Rを出力するように、AOCレジスタを設定する。また
出力側のネットワークにおけるVPIおよびVCIはセ
グメント2に格納されているので、1番目のAOSCレ
ジスタにセグメント2を設定する。
【0081】これらの設定が終了すると、CPU121
はアドレスプロセッサ102にSWIOPコマンドを発
行して、アドレスプロセッサ102を入出力モードに遷
移させる。
【0082】(4)本実施例におけるアドレスプロセッ
サ101の初期設定 (4-1 )CAMアレーの設定 図10(B)に、アドレスプロセッサ101のCAMア
レー250の定義(テーブル構成)を示す。カラムサイ
ズは4に設定する。この設定は、ATMスイッチング装
置の電源が投入されたときまたは入力装置125から定
義の変更入力があったときに、CPU121が行う。ま
た、予めBOMまたはSSNを示すST中の1ビットを
セグメント0に、DAをセグメント1、2に、そのDA
に対応する送信先のポート番号をセグメント3に格納す
る。
【0083】(4-2 )入力シーケンスの設定 CPU121はAチャネルの入力シーケンスを選択し、
コントロールレジスタにより、入力データの有効データ
幅をNTの出力データの幅と同一の8ビットに設定す
る。本実施例では、ATMセルの第1オクテットから第
19オクテットをNT301からAP101、102に
転送する。図2に示したようにSTはATMセルの第6
オクテットに表示され、図3に示されるようにBOMの
DAはATMセルの第12オクテットから第19オクテ
ットに表示される。本実施例ではこれらのデータをアド
レスプロセッサ101に格納する。そこでCPU121
は、CUTレジスタの第5ビット、および第11ビット
から第18ビットを1に設定し他のビットを0に設定す
る。
【0084】第6オクテットのデータを転送した後、コ
ンパランドレジスタ内でデータを3バイトシフトするの
で、1番目のCSレジスタに3を格納する。次に入力さ
れる8バイトのデータはアドレスプロセッサ内で4バイ
トづつ結合されて2つ目および3つ目のコンパランドデ
ータとなり、2つ目及び3つ目のコンパランドレジスタ
に格納される。SEARCHレジスタの第6ビット、第
14ビット及び第18ビットを1に設定し他のビットを
0に設定する。これにより、7番目、15番目、および
19番目の入力データが入力されたときに検索が実行さ
れる。最初の検索の際にはST中の1ビットのみを用い
るので、他のビットに対応するマスクレジスタのビット
に0を設定する。AP101は、3回の検索の全てが同
一のロウでヒットした場合に、CPU121に対する割
り込みを発生する。
【0085】(4-3 )出力シーケンスの設定 アドレスプロセッサ101の出力ポートからは、データ
の出力を行わない。そこで、全てのAOCレジスタにデ
ータ出力を行わないように設定する。
【0086】これらの設定が終了すると、CPU121
はアドレスプロセッサ102にSWIOPコマンドを発
行して、アドレスプロセッサ102を入出力モードに遷
移させる。
【0087】(5)ATMスイッチング装置の検索動作 図11を参照して、各AP101、102の初期設定が
終了し入出力モードに移行した後の、本発明交換機の検
索動作を説明する。
【0088】(5-1 )AP101、102へのデータ入
力 NT301は、1セルのデータが内部のFIFOに蓄積
されると、PTの値により、受信情報が網情報であるか
ユーザ情報であるかを判断する(S120)。受信セル
が網情報である場合はCPU121に対して割り込みを
発生する。するとCPU121は、NT301からAT
M情報フィールド(図6参照)のデータを読み込み、読
み込んだデータに従って必要な処理を行う(S13
0)。受信セルがユーザ情報である場合は、NT301
は、DMAC103に対してAP101、102への1
9バイトのデータ転送を要求する。DMAC103は、
NT301のデータ転送バスにアドレス信号(AD
R)、リード信号(RD)およびチップセレクト信号
(CS)を出力してデータを読み込み、AP101、1
02の入力ポートに対してライト信号(WT)を出力し
てデータを書き込むことによりデータを転送する(S1
40)。
【0089】AP101、102は入出力モードに遷移
しているので、入力ポートからWT信号が入力される
と、予め設定さている入力シーケンスに従って入力ポー
ト上のデータを読み込んで検索を行う。
【0090】AP102に受信したATMセルのVP
I、VCIが登録されていれば、AP102は検索によ
りそのロウを発見し、CPU121に対して割り込みを
発生する。割り込みが発生すると(S150)、CPU
121は、AP102のアドレスレジスタのHHAレジ
スタからヒットしたセグメントのセグメントアドレスを
読み込む(S160)。次に読み込んだセグメントアド
レスに1を加えた値をAP102のアドレスレジスタに
書き込むことにより、ヒットしたデータのポートアドレ
スを指定する(S170)。次にMemory_ ARレジスタ
から出力ポートの値を読み込み(S180)、そのAP
が接続されたポートから読み込んだ出力ポートへの接続
をSEU111に対して設定する(S190)。CPU
121は更に、AP102の第1番目のコンパランドレ
ジスタの下位4ビット以外のビットを0に書き直す(S
200)。但し、UNIに接続されている場合は、下位
4ビット及び上位4ビット以外のビットを0に書き直
す。
【0091】(5-2 )AP102からのデータ出力 次にCPU121は、AP102からSEU111への
4バイトのデータ転送をDMAC103に設定する(S
210)。DMAC103は、AP102の出力ポート
220にアウトプットイネーブル信号(OE)およびR
Dを出力してデータを読み出し、SEU111にCSお
よびWRを出力してデータを書き込むことにより、デー
タの転送を行う。
【0092】AP102は、出力ポートにRD信号が入
力されると、予め定められた出力シーケンスに従って出
力ポートからデータを出力する。即ち、セグメント2に
格納された出力側の回線のVPIおよびVCIの値と、
第1番目のコンパランドレジスタの値との論理和(O
R)を計算し、得られた32ビットのデータを8ビット
毎に出力する。ここで第1番目のコンパランドレジスタ
の下位4ビットには、入力データのPTおよびCLPが
格納されており他のビットは0にされているので、AP
の出力ポートからは、図6の出力側の回線におけるNN
Iの第1オクテットから第4オクテットの情報が出力さ
れる。UNIに接続されている場合は、受信ATMセル
のGFCが出力ATMセルに格納される。
【0093】APからの4バイトのデータ転送が終了す
ると、DMAC103はCPU121に対して割り込み
を発生する。すると、CPU121は、続けてNT30
1からSEU111に対する48バイトのデータ転送を
設定する(S220)。これにより、SEU111には
図1に示したATMセルが入力される。
【0094】SEU111に入力されたセルデータは、
出力側のポートに転送され、出力側のポートのDMAC
103により出力側のポートのNT301に転送される
(S230)。出力ポートのNT301は、転送された
データをシリアルデータに変換して出力側のAT網15
0に送出する。これにより、本ATMスイッチング装置
に入力されたATMセルの転送が行うことができる。転
送が終了すると、CPU121は、AP102に対して
SQRSTコマンドを発行し、入出力シーケンスを先頭
に戻す(S240)。
【0095】(5-3 )VPIおよびVCIの設定 S150でアドレスプロセッサ102から割り込みが発
生しない場合は、受信したATMセルのVPI、VCI
がアドレスプロセッサ102に登録されていない。この
ようなATMセルは、通常、BOM又はSSNである。
受信したBOM又はSSNのDAがAP101に登録さ
れていれば、AP101は検索によりそのロウを発見し
CPU121に割り込みを発生する。AP101から割
り込みが発生しない場合は(S300)、必要な例外処
理を行う(S400)。
【0096】AP101から割り込みが発生した場合は
(S300)、AP101のアドレスレジスタのHHA
レジスタからヒットしたセグメントのセグメントアドレ
スを読み込む(S510)。次に読み込んだセグメント
アドレスに3を加えた値をAP101のアドレスレジス
タに書き込むことにより、ヒットしたデータのポートア
ドレスを指定する(S520)。次にMemory_ ARレジ
スタから出力側の回線のポート値を読み込み(S53
0)、出力側の回線で使用するVPIおよびVCIを定
める(S540)。次に、受信したATMセルのVPI
/VCIをAP102の使用されていないロウのセグメ
ント0に書き込み、出力側の回線のポート番号をAP1
02のセグメント1に書き込み、出力側の回線で使用す
るVPI及びVCIをAP102のセグメント3に書き
込み(S550)、S140に戻る。受信したATMセ
ルのVPI、VCIは既にAP102に登録されている
ので、S150において、AP102の検索がヒット
し、ATMセルの転送を行うことができる。
【0097】本実施例によれば、VPI及びVCIがア
ドレスプロセッサ102に登録されていれば、アドレス
プロセッサ102により入力されたセルを他のATM網
に送信することが出来る。またVPI及びVCIが登録
されていない場合であっても、アドレスプロセッサ10
1によりDAに応じた送信先ポートを検索することが出
来る。従って、CPU121がDAを読み取ることな
く、高速に送信先のポートを判断することが出来る。
【0098】[実施例2]ATMスイッチング装置(図
6参照)がUNIのATM網に接続されている場合の、
CPU121の動作を説明する。
【0099】図1に示されるように、UNIでは、上位
3オクテットの内、最上位の4ビットに生成的フロー制
御(GFC)が記載される。そこでCPU121は、実
施例1で行ったコンパランドデータのマスキングに加え
て、最上位の4ビットをマスキングする。このために、
第1番目のマスクレジスタの最上位の4ビットにも0を
設定する。
【0100】実施例1では、セグメント0およびセグメ
ント1の最上位の28ビットにVPIおよびVCIを格
納したが、本実施例では最上位の4ビットに0を格納
し、次の24ビットにVPIおよびVCIを格納する。
これにより、図10のUNIで示す24ビットのVPI
およびVCIを用いて検索を行うことが出来る。他の動
作は、実施例1で説明した動作と同一なので、説明を省
略する。
【0101】[実施例3]ATMスイッチング装置が、
NNIのATM網とUNIのATM網の双方に接続さて
いる場合の、CPU121の動作を説明する。
【0102】NNIのATM網に接続されたアドレスプ
ロセッサに対して、実施例1で説明した方法と同一の手
順で、マスクレジスタの設定およびセグメント0へのデ
ータの格納を行う。UNIのATM網に接続されたアド
レスプロセッサに対して、実施例2で説明した方法と同
一の手順で、マスクレジスタの設定およびセグメント0
へのデータの格納を行う。
【0103】設定された呼の送信先のATM網がNNI
であれば、実施例1で説明した方法でセグメント2にデ
ータを格納する。設定された呼の送信先のATM網がU
NIであれば、実施例2で説明した方法でセグメント2
にデータを格納する。
【0104】本実施例によれば、NNIのATM網とU
NIのATM網の双方の間で、ATMセルを転送するこ
とが出来る。
【0105】[実施例4]実施例1では、VPIおよび
VCI、またはDAに基づいてCPU121が送信先ポ
ートを判断する必要がないので、CPU121の負荷が
減少し、従来より短い遅延時間でスイッチングを行うこ
とが出来る。しかし、新たなVPIおよびVCIが入力
セル中に使用されていた場合に、CPU121が送信先
ポートで使用するVPI及びVCIを選択する必要があ
る。この選択には時間がかかりCPU121にとっての
負荷も大きい。
【0106】VCを用いればVPI及びVCIを選択す
る必要が無くなるのでCPU121の負荷を減少させる
ことが出来るが、ATM網に収容できる端末の数が制限
されるという欠点がある。そこで本実施例では、送信先
の端末のみに対応づけてVPIおよびVCIを予め定め
ておく。また本実施例では、SEU111に代えてアド
レスプロセッサ102が、入力ポートと出力ポートとの
ルーチングを行う。
【0107】(1)ATMスイッチング装置のハードウ
エア構成 図12は、本実施例におけるATMスイッチング装置の
ハードウエアブロック図である。図12において、図6
と同一の機能ブロックには、図6と同一の符号が付して
ある。但し、本実施例のNT301〜308は、バスマ
スタとしてデータの転送を行う。従って、本実施例では
DMAC103が必要とされない。104はバスアービ
タであり、複数のNTから発生するバス要求を調停す
る。
【0108】複数のATM回線150の中で、一部のA
TM回線はUNIのネットワークに接続され、他のAT
M回線はNNIのネットワークに接続されている。各N
T301〜308がUNIのAT網に接続されているか
NNIのAT網に接続されているかを示す接続情報は、
入力装置125から入力され、CPU121は接続情報
をRAM123に格納する。
【0109】131〜134はアドレスプロセッサであ
る。アドレスプロセッサ131、132は、入力ポート
が左側のバスに接続され、出力ポートが右側のバスに接
続されている。従って、図12に矢印で示したごとくセ
ルデータを左から右へ通過させることが出来る。アドレ
スプロセッサ133、134は、入力ポートが右側のバ
スに接続され、出力ポートが左側のポートに接続されて
いる。従ってセルデータを右から左へ通過させることが
出来る。
【0110】図12に示すように、本実施例において
は、各アドレスプロセッサに複数のNTが接続されてい
る。ATM回線150のデータ転送速度はATMデータ
バス160におけるデータ転送速度よりも小さいので、
複数のNTから時分割でアドレスプロセッサにデータを
転送する。
【0111】(2)アドレスプロセッサ132、134
の初期設定 実施例1と異なる点を以下に説明する。
【0112】(2-1 )CAMアレーの設定 図13(A)にアドレスプロセッサ132、134のC
AMアレイの設定内容を示す。図13(A)に示される
ように、カラムサイズは6に設定し、2つのアドレスプ
ロセッサのセグメント0から5に、順に、入力側のNT
のポート番号、入力側のネットワークのVPIおよびV
CI、入力側のネットワークの各ATMセルで用いるM
ID、出力側のNTのポート番号、出力側のネットワー
クのVPIおよびVCI、並びに出力側のネットワーク
の各ATMセルで用いるMIDを格納する。
【0113】図1に示したようにNNIとUNIではセ
ルの構成が異なる。そこで、UNIのVPIおよびVC
Iを格納したセグメント、ならびにNNIのVPIおよ
びVCIを格納したセグメントについて、それぞれVP
IおよびVCI以外のビットを0に設定する。MIDを
格納したセグメントの中の使用しないビットも0に設定
する。
【0114】(2-2 )入力シーケンスの設定 CPU121は、NNIのATM網に接続されたNTか
らの入力シーケンスをAチャネルの入力シーケンスに、
またUNIのATM網に接続されたNTからの入力シー
ケンスをBチャネルの入力シーケンスに設定する。
【0115】本実施例では、NTが32ビット(4バイ
ト)の自己のポート番号を53オクテットの受信セルの
上に付加して、合計57バイトのデータをアドレスプロ
セッサ102に転送する。そこで、アドレスプロセッサ
のCUTレジスタの第0ビット〜第56ビットを1に設
定し他のビットを0に設定する。これにより、アドレス
プロセッサ103は、NTから転送される全て(57バ
イト)のデータを15個(57/4)のコンパランドレ
ジスタに取り込む。
【0116】図13(A)に示すように、本実施例で
は、1から4バイト目に送られるポート番号、5から8
バイト目に送られるVPI/VCI、および10から1
1バイト目に送られるMIDの、3つのコンパランドデ
ータを用いて検索を行う。そこで、SEARCHレジス
タの第3ビット、第7ビット、および第10ビットを1
に設定し他のビットを0に設定する。これにより、1に
設定したビットに対応する入力データ、即ち4番目、8
番目、および11番目の入力データが入力されたときに
検索が実行される。これらの検索の全てが同一のロウで
ヒットした場合にCPU121に対して割り込みが発生
する。
【0117】1回目、2回目、及び3回目の検索は、そ
れぞれセグメント0、1、及び2に対して行うので、1
つ目、2つ目、および3つ目のCSレジスタのセグメン
ト指定フィールドに、それぞれセグメント0、1、2を
設定する。これらの検索を行う時にコンパランドデータ
のシフトは行わないので、各CSレジスタのシフト量フ
ィールドに0を設定する。
【0118】AチャネルのVPI及びVCIに対応する
マスクレジスタの設定方法は、実施例1で説明したNN
IのATM網に接続されたアドレスプロセッサの設定方
法と同一である。BチャネルのVPIおよびVCIに対
応するマスクレジスタの設定方法は、実施例2で説明し
たUNIのATM網に接続されたアドレスプロセッサの
設定方法と同一である。但し本実施例では、VPIおよ
びVCIが2番目のコンパランドデータに含まれるの
で、2番目のマスクレジスタにマスキング内容を設定す
る。また、MIDに対応するマスクレジスタには、9バ
イト目の全ビットと10バイト目の上位6ビット目をマ
スクするように設定する。
【0119】(2-3 )出力シーケンスの設定 1番目のAOCレジスタは実施例1の場合と同一に設定
する。出力側のネットワークにおけるVPIおよびVC
Iはセグメント4に格納されているので、1番目のAO
SCレジスタにセグメント4を設定する。2番目のAO
CレジスタでCAMアレイおよび3番目のコンパランド
レジスタを指定し、2番目のAOCSレジスタにセグメ
ント5を設定する。これにより、セグメント5の値と3
番目のコンパランドレジスタの値との論理ORが出力さ
れる。3番目〜14番目のAOCレジスタで、それぞ
れ、4番目から15番目のコンパランドレジスタを指定
する。これにより、4番目以降の入力データはそのまま
出力される。これらの設定が終了すると、CPU121
はアドレスプロセッサ102にSWIOPコマンドを発
行して、アドレスプロセッサ102を入出力モード(I
OPモード)に遷移させる。
【0120】(3)アドレスプロセッサ131、133
の初期設定 実施例1と異なる点を以下に説明する。
【0121】(3-1 )CAMアレーの設定 図13(B)に示すようにカラムサイズは5に設定す
る。2つのアドレスプロセッサのセグメント0に、BO
MおよびSSNを表すST中の1ビットのデータを格納
し、セグメント1及び2にDAを格納する。セグメント
3には、そのDAで特定される送信先ポートの番号を格
納する。セグメント4には、送信先のネットワークで用
いるVPI/VCIを格納する。VPI/VCIの値
は、DAに対応づけて予め定めておく。セグメント5に
は、送信先のネットワークで用いるMIDを格納する。
MIDの値の初期値は0とする。VPIおよびVCI、
ならびにMIDを格納したセグメントの中の使用しない
ビットを0に設定する。
【0122】(3-2 )入力シーケンスの設定 本実施例では、Aチャネルのみを用いる。CUTレジス
タの設定はアドレスプロセッサ132、134と同一で
あり、4バイトの出力ポート番号を含む全ての入力デー
タを取り込む。検索には、ATMセルの6オクテットに
含まれれるST中の1ビット、および12から19オク
テットに含まれるDAを用いる。ATMセルの頭には、
4バイトの送信先ポート番号が付加されるので、STは
10バイト目に、DAは16から23バイト目に送られ
る。そこで、SEARCHジスタのビット9、18、2
2を1に設定し他のビットを0に設定する。これによ
り、10バイト目、19バイト目、及び23バイト目の
入力データが入力されたときに、それぞれ1、2、3回
目の検索が実行される。全ての検索が同一のロウでヒッ
トした場合にCPU121に対して割り込みが発生す
る。
【0123】1回目の検索を行う際にはコンパランドデ
ータのシフトを行わないので、1番目のCSレジスタに
のシフト量フィールドに0を設定する。13から16バ
イト目のデータは4番目のコンパランドレジスタに格納
され、17から20番目のデータは5番目のコンパラン
ドレジスタに格納されている。従って、19バイト目の
入力データが入力されたときに行う2回目の検索は、4
番目のコンパランドレジスタから5番目のコンパランド
レジスタに1バイトシフトさせた上で行う必要がある。
そこで2番目の検索に対応するCSレジスタのシフト量
フィールドに1を設定する。同様に3番目の検索に対応
するCSレジスタのシフト量フィールドに1を設定す
る。1、2、3回目の検索はそれぞれセグメント0、
1、2に対して行うので、1、2、3番目のCSレジス
タのセグメント指定フィールドに、それぞれセグメント
0、1、2を設定する。
【0124】1回目の検索に使用するコンパランドデー
タの中で、STの中のBOMおよびSSNを表す1ビッ
ト以外の全てのビットは0にマスクする。そこで、1つ
めのマスクレジスタの上記1ビットに対応するビットを
1に設定し、他のビットを0に設定する。2回目及び3
回目の検索ではコンパランドデータをマスクしないの
で、2番目及び3番目のマスクレジスタの全てのビット
を1に設定する。
【0125】(3-3 )出力シーケンスの設定 出力シーケンスは、アドレスプロセッサ132、134
と同一に設定する。
【0126】(4)ATMスイッチング装置のスイッチ
ング動作 図14を用いて、アドレスプロセッサ102の初期設定
が終了し、データの転送を行う場合のCPU121の動
作を説明する。説明を簡単にするために、NT301か
らNT305へ転送するセルがNT301のATM回線
150から受信された場合を例として考える。
【0127】NT301は1セルのデータを受信する
と、バスアービタ104に対してバス160を要求す
る。バスアービタ104は、他のNTからのバス要求と
の調停を行う。バスを与えられたNT301は、CPU
121に対して割り込みを発生する。するとCPU12
1は、NT301のATMセルからPTを読み込み(S
510)、受信したATMセルがユーザ情報であるか否
かを判断する(S520)。ユーザ情報でない場合は網
情報なので、網の管理等の必要な処理を行う(S80
0)。
【0128】受信したATMセルがユーザ情報の場合
は、RAM123に格納した接続情報を参照して、割り
込みを行ったNTがUNIのATM網に接続されている
か、NNIのATM網に接続されているかを判断する。
NNI網に接続されている場合はアドレスプロセッサ1
32の入力シーケンスをAチャネルに設定し、UNI網
に接続されている場合はアドレスプロセッサの入力シー
ケンスをBチャネルに設定する(S530)。
【0129】設定が終わるとNT301に対してデータ
の転送を許可する。データの転送を許可されたNT30
1は、アドレスプロセッサ131および132に対し
て、自己のポート番号および53オクテットのセルデー
タの合計57バイトのデータを転送する。ここで、アド
レスプロセッサ131および132のWR信号線は接続
されているので、1回の転送で双方のアドレスプロセッ
サに対してデータを転送することが出来る。データの転
送が終了するとNT301はバス160を解放する(S
540)。
【0130】アドレスプロセッサ131、132はIO
Pモードに遷移しているので、入力ポートからデータが
入力されると検索を実行する。ヒットしたデータがある
と、アドレスプロセッサ131、132はCPU121
に対して割り込みを発行する。転送されたセルがBOM
又はSSNであって、そのDAがアドレスプロセッサ1
31に登録されている場合は、アドレスプロセッサ13
1から割り込みが生じる(S550)。この場合CPU
121は、アドレスプロセッサ131のヒットしたロウ
のセグメント3の値を読み取り、アドレスプロセッサに
入力されたセルの出力先を判断する(S555)。本実
施例では出力先がNT305なので、CPU121は、
NT305に対してアドレスプロセッサ102からのデ
ータの読み込みを指示する(S560)。
【0131】NT305は、バスアービタ104に対し
てバスを要求し、バスを与えられるとアドレスプロセッ
サ131から53バイトのデータを読み込む。これによ
り、NT301に入力されたセルの転送が行われる。5
3バイトのデータの読み込みを終えたNT305はバス
161を解放する。
【0132】次に、アドレスプロセッサ132から割り
込みが生じたか否かを判断し(S570)、割り込みが
生じてない場合は、CPU121はアドレスプロセッサ
131から出力先のポート番号、VPI/VCI、およ
びMIDを読み込み、アドレスプロセッサ132の空い
ているロウのセグメント3から5に格納する(S60
0)。また、ATMセルを受信したポートの番号、受信
ATMセルのVPI/VCI、およびMIDを、そのロ
ウのセグメント0から2に格納する(S610)。
【0133】S570で割り込みが生じていたと判断し
た場合は、アドレスプロセッサ131のヒットしたロウ
のセグメント3〜5の値を読み取り、アドレスプロセッ
サ132のヒットしたロウのセグメント3〜5に格納す
る(S580)。次に、アドレスプロセッサ131のヒ
ットしたろうのセグメント5のMIDをインクリメント
する。MIDの全てのビットが1であれば更に1つイン
クリメントしてALL0にする。これにより各DAにつ
いて、いずれかの受信ポートから新たなBOMまたはS
SNを受信する毎に、送信先のネットワーク上で異なる
MIDを使用することが出来る。ここで、DAとVPI
/VCIとは1対1に対応するので、特定のVPI/V
CIに対して、各BOM又はSSN毎に異なるMIDを
使用することが出来る。また、10ビットで指定される
MIDの値の種類は、送信先ポートで同時に使用される
BOM〜COMの数より遥かに多いので、MIDにより
単一のBOM〜COMを識別することが出来る。
【0134】S550でアドレスプロセッサ131から
割り込みが生じない場合は、アドレスプロセッサ132
から割り込みが生じたか否かを判断し(S700)、割
り込みが生じていた場合は、アドレスプロセッサ132
のヒットしたロウのセグメント3の値を読み取り、セル
の出力先を判断する(S710)。本実施例では出力先
がNT305なので、CPU121は、NT305に対
してアドレスプロセッサ132からのデータの読み込み
を指示する(S720)。
【0135】S700でアドレスプロセッサ132から
割り込みが生じていないと判断した場合は、当該セルの
出力先が判断できないので、必要なエラー処理を行う
(S730)。
【0136】[実施例5]図15のハードウエアブロッ
ク図に示すように、実施例1〜4で用いた、スイッチン
グエレメントユニットによるATMセルのスイッチング
と、実施例5で用いた、アドレスプロセッサ102によ
るATMセルのスイッチングの双方を組み合わせて用い
ることもできる。図15において、図6で示した機能ブ
ロックと同一の機能ブロックには、図6と同一の符号が
付してある。これらの機能ブロックの説明は省略する。
【0137】実施例1〜4では、受信したセルの出力ポ
ートの番号をCPU121が読み取り、読み取ったデー
タに基づいてSEU111の設定を行った。しかし、ア
ドレスプロセッサが出力ポートの番号を直接SEU11
1に転送しても良い。この場合SEU111は、アドレ
スプロセッサ102から受信したポート番号に基づいて
入力ポートと出力ポートとの接続を行う。受信したデー
タの何番目にポート番号を示すかは予め設定しておく。
【0138】本実施例においては、NT101は、AT
Mセルを受信すると自己のポート番号ならびにVPIお
よびVCIを、アドレスプロセッサ131、132に転
送する。するとアドレスプロセッサ131、132は受
信したセルの送信先のポート番号を検索し、検索したポ
ート番号をスイッチングエレメント111に転送する。
スイッチングエレメント111は受信したポート番号に
基づいてポート間の接続を行い、続いて転送されるAT
Mセルを出力先のポートに転送する。
【0139】この場合、CPU121が出力先のポート
を読み取って転送先の設定を行う必要がないので、CP
U121の付加が軽減されると共に、スイッチングの遅
延時間を一層短縮することが出来る。
【0140】[その他]実施例1〜3では、ATMセル
のヘッダ情報のみをアドレスプロセッサに入力し、情報
フィールドのデータはDMAで直接スイッチングエレメ
ントユニットに転送した。しかしながら、実施例5と同
様に、ATMセルの全ての情報をアドレスプロセッサに
転送し、更にアドレスプロセッサからスイッチングエレ
メントに転送を行っても良い。
【0141】この場合は、NTからのデータの転送先は
アドレスプロセッサのみである。従ってNTは、CPU
への割り込みを行うことなく、直接DMACに対してデ
ータ転送要求を発行することが出来る。NTからデータ
転送要求があると、DMACはNTからアドレスプロセ
ッサへデータを転送する。この場合は、CPU121の
負荷が小さくなり、更にスイッチング時間を短縮すると
が出来る。
【0142】実施例1〜5では、図6、図5または図1
5に示すハードウエア構成を有するATMスイッチング
装置を用いた。しかしながら、本明細書の記載に基づい
て、受信したATMセルのVPIおよびVCIがアドレ
スプロセッサに入力され、受信したATMセルの出力ポ
ートがアドレスプロセッサにより検索され、検索結果に
よりポート間のスイッチングを行われるハードウエア構
成を有する、他のATMスイッチング装置に本発明を応
用することは、当業者が容易に行うことが出来る。
【0143】アドレスプロセッサ102のインプリメン
ト(内部回路の当てはめ)には多様な方法が考えられ
る。一例としては、本出願人による先願、特願平5−2
48119、特願平5−248120、特願平6−01
6427、特願平6−016768、または特願平6−
016769に記載された連想メモリを用いることがで
きる。しかしながら、どのような内部回路を有するかに
拘わらず、本明細書に記載したアドレスプロセッサと同
一または均等な構成を有するデバイスを本明細書で説明
したATMスイッチング装置に用いることが出来ること
は言うまでもない。
【0144】実施例1〜5では、アドレスプロセッサを
ATMセルのスイッチングに用いた。しかし、ATM通
信回線に限らず、通信回線上に送信されるデータフレー
ムがいずれの呼に属するかが、データフレーム内の識別
情報で識別される場合には、上記実施例と同様の方法に
より、複数の通信回線間のデータフレームのスイッチン
グにアドレスプロセッサを用いることが出来る。このよ
うなネットワークとしてはN- ISDNが揚げられる。
【0145】
【発明の効果】
(1)コネクションレス型の通信網をVCで接続した場
合、フレームを受信する毎に各通信回線でVPI及びV
CIを定めるが、従来は、この時に生じる交換機の負荷
およびフレーム転送遅延が大きかった。これに対して実
施例1から3に記載の発明によればVPIおよびVCI
がアドレスプロセッサにより自動的に決定されるので、
CPUの負荷およびフレーム転送の遅延を小さくするこ
とが出来る。また、CPU121がVPIおよびVCI
を読み取ってATMセルの出力先を判断する必要がない
ので、出力先が決定されるまでの時間が短く、スイッチ
ングにより生じる遅延時間が一層小さくなる。
【0146】(2)PVCでは、従来1つのVPI及び
VCIによって特定の送信元および送信先が決定されて
いたのに対して、実施例4に記載の発明では送信先のみ
に対応づけてVPIおよびVCIを定めている。従って
より多くの端末を識別することが出来、ネットワークに
より多くの端末を収容することが出来る。このため、従
来PVCは特定の企業内で、大規模なLAN間を接続す
るATM網に使われることが多くかったのに対して、本
発明によれば、企業間や多数の小規模なLAN間を相互
に接続することができる。また、VCで接続した場合と
比較すると、VPI/VCIを決定する必要がないので
CPUの負荷およびフレーム転送の遅延を小さく抑える
ことが出来る。
【0147】特に、請求項1または6に記載の発明は、
受信したATMセルのMIDを変更してから送信先AT
M回線に送信するので、複数のATM回線から受信した
ATMセルが同一のMIDを使用していた場合でも、送
信先でそれぞれ異なるMIDを使用することにより、2
つのATMセルを識別することが出来る。
【0148】請求項2または7に記載の発明は、受信し
たATMセルのMIDを送信先ATM回線上で使用され
ていないMIDに変更するので、2つのATMセルが同
一のATM回線から受信されたか異なるATM回線から
受信されたかに拘わらず、送信先ATM回線上で、容易
かつ確実に異なるMIDを使用することが出来る。
【0149】請求項3または8に記載の発明は、受信し
たATMセルがBOM又はSSNである場合に、ATM
セルのMIDを送信先ATM回線で使用されていないM
IDに変更し、続くCOM又はEOMを受信した場合
に、そのMIDをBOMで使用したMIDと同一のMI
Dデータに変更するので、BOMまたはSSNを受信す
る毎に異なるMIDを使用することが出来る。
【0150】請求項1から3又は5から8に記載の発明
によれば、MIDによって単一のBOMからCOMまで
のセルを識別できるので、同一のATM回線において複
数種類のBOMからCOMまでのATMセル(例えば、
異なる送信元から送信されたBOMからCOMまでのA
TMセル)が、同一のVPIおよびVCIを使用するこ
とが出来る。従って、送信先のみに対応づけたVPI及
びVCIを予め定めておくことが出来る。このため送信
先及び送信元に対応づけてVPI及びVCIを予め定る
たVCと比較して、多くのATM端末を収容することが
出来る。
【0151】請求項4、5、9、または10に記載の発
明は、受信したATMセルがBOMまたはSSNである
場合に、ATMセルのDAを用いてATMセルの送信先
ATM回線を検索してBOM又はSSNを転送し、続く
COM又はEOMを受信した場合に、BOM又はSSN
を転送したATM回線にCOM又はEOMを送信するの
で、DAを用いて送信先を決定することが出来る。VP
IおよびVCIによって送信元端末及び送信先端末を識
別する必要がないので、多くの端末を収容することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ATMヘッダの構成を示す説明図である。
【図2】ATM情報フィールドの構成を示す説明図であ
る。
【図3】ATMセルのペイロードの構成を示す説明図で
ある。
【図4】ATM網の構成例を示す説明図である。
【図5】従来のATMスイッチング装置のハードウエア
ブロック図である。
【図6】第1の実施例における本発明ATMスイッチン
グ装置のハードウエアブロック図である。
【図7】アドレスプロセッサのハードウエアブロック図
である。
【図8】CAMの基本ワードの構成を示す説明図であ
る。
【図9】CAMのテーブル構成図である。
【図10】第1の実施例におけるCAMのテーブル定義
を示す説明図である。
【図11】第1の実施例における検索動作を示すフロー
チャートである。
【図12】第4の実施例における本発明ATMスイッチ
ング装置のハードウエアブロック図である。
【図13】第4の実施例におけるCAMのテーブル定義
を示す説明図である。
【図14】第4の実施例における検索動作を示すフロー
チャートである。
【図15】その他の実施例における本発明ATMスイッ
チング装置のハードウエアブロック図である。
【符号の説明】
10 ATM網 11〜13 ATMスイッチング装置 21〜24 端末 31 IWU 44〜46 LAN端末 101、102 アドレスプロセッサ 103 ダイナミックメモリアクセスコントローラ 104 バスアービタ 111 スイッチングエレメントユニット 121 CPU 122 ROM 123 RAM 124 タイマー 125 入力装置 126 表示装置 131〜134 アドレスプロセッサ 150 ATM通信回線 160〜161 ATMデータバス 170 CPUバス 210 入力ポート 211 データフォーマッター 212 入力ポートシーケンサ 220 出力ポート 222 出力ポートシーケンサ 230 CPUポート 231 フラグロジック 250 CAMアレー 251 エンプティビット 252 バウンダリビット 253 セグメント番号ビット 254 セグメント 255 ヒット/ミスヒットフラグ 256 アクセスビット 301〜308 ネットワークターミネータ(NT)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のATM回線の相互間でATMセル
    のスイッチングを行うスイッチング装置において、 AALタイプ3/4のATMセルの受信を行う受信手段
    と、 当該受信手段により受信した前記ATMセルの送信先A
    TM回線を検索する検索手段と、 前記受信手段により受信したATMセルのMIDを変更
    する変更手段と、 当該変更手段によりMIDを変更したATMセルを、前
    記検索手段により検索した前記送信先ATM回線に送信
    する送信手段とを備えたことを特徴とするスイッチング
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスイッチング装置にお
    いて、前記変更手段は、 前記受信手段により受信したATMセルのMIDを、前
    記送信先ATM回線上で使用されていないMIDに変更
    することを特徴とするスイッチング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のスイッチング装置にお
    いて、前記変更手段は、 前記受信手段により受信した前記ATMセルがBOM又
    はSSNである場合に、当該ATMセルのMIDを前記
    送信先ATM回線で使用されていないMIDに変更し、 前記受信手段により受信した前記ATMセルがCOM又
    はEOMである場合に、当該ATMセルのMIDを当該
    ATMセルが続く前記BOMの前記送信先ATM回線に
    おけるMIDデータに変更することを特徴とするスイッ
    チング装置。
  4. 【請求項4】 複数のATM回線の相互間で、ATMセ
    ルのスイッチングを行うスイッチング装置において、 ATMセルの送信先のATM回線をATMセルのDAに
    対応づけて格納する第1の格納手段と、 AALタイプ3/4のATMセルの受信を行う受信手段
    と、 当該受信手段により受信したATMセルがBOMまたは
    SSNである場合に、当該ATMセルのDAを用いて、
    前記第1の格納手段から当該ATMセルの送信先ATM
    回線を検索する第1の検索手段と、 当該送信先ATM回線を、前記BOM又はSSNを受信
    したATM回線、並びに前記BOM又はSSNのVPI
    及びVCIに対応づけて格納する第2の格納手段と、 前記第1の検索手段により検索した前記送信先ATM回
    線に前記BOM又はSSNを転送する手段と、 前記ATM回線から受信したATMセルがCOM又はE
    OMである場合に、当該COM又はEOMを受信したA
    TM回線、並びに前記BOM又はSSNのVPI及びV
    CIを前記第2の格納手段から検索する第2の検索手段
    と、 当該第2の検索手段により検索したATM回線、VP
    I、およびVCIに対応づけて前記第2の格納手段に格
    納された、前記送信先ATM回線に対して、前記COM
    及びEOMを転送する第2の転送手段とを備えたことを
    特徴とするスイッチング装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のスイッチング装置にお
    いて、 前記受信手段により受信した前記ATMセルがBOM又
    はSSNである場合に、当該ATMセルのMIDを前記
    送信先ATM回線で使用されていないMIDに変更する
    第1の変更手段を更に備え、 前記第1の転送手段は、前記送信先ATM回線に、前記
    第1の変更手段によりMIDデータを変更した前記BO
    M又はSSNを転送し、 前記第2の格納手段は、前記送信先ATM回線、及び前
    記変更手段により変更する新たな前記MIDを、前記B
    OM又はSSNを受信したATM回線、並びに前記BO
    M又はSSNのVPI、VCI、およびMIDに対応づ
    けて格納し、 前記第2の検索手段は、前記判断手段によりCOM又は
    EOMセルであると判断した場合に、当該COM又はE
    OMのVPI、VCI、およびMIDを前記第2の格納
    手段から検索し、 前記第2の変更手段は、前記COM又はEOMのMID
    を、前記第2の検索手段により検索したVPI、VC
    I、およびMIDに対応づけられたMIDに変更し、 前記第2の転送手段は、前記第2の検索手段により検索
    したVPI、VCI、およびMIDに対応づけられた前
    記送信先ATM回線に、前記第2の変更手段によりMI
    Dを変更した前記ATMセルを転送することを特徴とす
    るスイッチング装置。
  6. 【請求項6】 複数のATM回線の相互間でATMセル
    のスイッチングを行うスイッチング方法において、 AALタイプ3/4のATMセルの受信を行う受信ステ
    ップと、 当該受信ステップにより受信した前記ATMセルの送信
    先ATM回線を検索する検索ステップと、 前記受信ステップにより受信したATMセルのMIDを
    変更する変更ステップと、 当該変更ステップによりMIDを変更したATMセル
    を、前記検索ステップにより検索した前記送信先ATM
    回線に送信する送信ステップとを備えたことを特徴とす
    るスイッチング方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のスイッチング方法にお
    いて、前記変更ステップは、 前記受信ステップにより受信したATMセルのMID
    を、前記送信先ATM回線上で使用されていないMID
    に変更することを特徴とするスイッチング方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のスイッチング方法にお
    いて、前記変更ステップは、 前記受信ステップにより受信した前記ATMセルがBO
    M又はSSNである場合に、当該ATMセルのMIDを
    前記送信先ATM回線で使用されていないMIDに変更
    し、 前記受信ステップにより受信した前記ATMセルがCO
    M又はEOMである場合に、当該ATMセルのMIDを
    当該ATMセルが続く前記BOMの前記送信先ATM回
    線におけるMIDデータに変更することを特徴とするス
    イッチング方法。
  9. 【請求項9】 複数のATM回線の相互間で、ATMセ
    ルのスイッチングを行うスイッチング方法において、 ATMセルの送信先のATM回線をATMセルのDAに
    対応づけて第1の格納手段に格納する第1の格納ステッ
    プと、 AALタイプ3/4のATMセルの受信を行う受信ステ
    ップと、 当該受信ステップにより受信したATMセルがBOMま
    たはSSNである場合に、当該ATMセルのDAを用い
    て、前記第1の格納手段から当該ATMセルの送信先A
    TM回線を検索する第1の検索ステップと、 当該送信先ATM回線を、前記BOM又はSSNを受信
    したATM回線、並びに前記BOM又はSSNのVPI
    及びVCIに対応づけて第2の格納手段に格納する第2
    の格納ステップと、 前記第1の検索ステップにより検索した前記送信先AT
    M回線に前記BOM又はSSNを転送するステップと、 前記ATM回線から受信したATMセルがCOM又はE
    OMである場合に、当該COM又はEOMを受信したA
    TM回線、並びに前記BOM又はSSNのVPI及びV
    CIを前記第2の格納手段から検索する第2の検索ステ
    ップと、 当該第2の検索ステップにより検索したATM回線、V
    PI、およびVCIに対応づけて前記第2の格納手段に
    格納された、前記送信先ATM回線に対して、前記CO
    M及びEOMを転送する第2の転送ステップとを備えた
    ことを特徴とするスイッチング方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のスイッチング方法に
    おいて、 前記受信ステップにより受信した前記ATMセルがBO
    M又はSSNである場合に、当該ATMセルのMIDを
    前記送信先ATM回線で使用されていないMIDに変更
    する第1の変更ステップを更に備え、 前記第1の転送ステップは、前記送信先ATM回線に、
    前記第1の変更ステップによりMIDデータを変更した
    前記BOM又はSSNを転送し、 前記第2の格納ステップは、前記送信先ATM回線、及
    び前記変更ステップにより変更する新たな前記MID
    を、前記BOM又はSSNを受信したATM回線、並び
    に前記BOM又はSSNのVPI、VCI、およびMI
    Dに対応づけて格納し、 前記第2の検索ステップは、前記判断ステップによりC
    OM又はEOMセルであると判断した場合に、当該CO
    M又はEOMのVPI、VCI、およびMIDを前記第
    2の格納手段から検索し、 前記第2の変更ステップは、前記COM又はEOMのM
    IDを、前記第2の検索ステップにより検索したVP
    I、VCI、およびMIDに対応づけられたMIDに変
    更し、 前記第2の転送ステップは、前記第2の検索ステップに
    より検索したVPI、VCI、およびMIDに対応づけ
    られた前記送信先ATM回線に、前記第2の変更ステッ
    プによりMIDを変更した前記ATMセルを転送するこ
    とを特徴とするスイッチング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6785281B1 (en) 1998-07-29 2004-08-31 Fujitsu Limited Method of transferring data via bypass line in connection-type network

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