JPH0810271Y2 - ホタテ貝の耳吊り機 - Google Patents

ホタテ貝の耳吊り機

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JPH0810271Y2
JPH0810271Y2 JP1989105826U JP10582689U JPH0810271Y2 JP H0810271 Y2 JPH0810271 Y2 JP H0810271Y2 JP 1989105826 U JP1989105826 U JP 1989105826U JP 10582689 U JP10582689 U JP 10582689U JP H0810271 Y2 JPH0810271 Y2 JP H0810271Y2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、所定の左右位置に位置決めしたホタテの
稚貝の耳に線状係止部材を通し、その線状係止部材を養
殖ロープに抜け止めするホタテ貝の耳吊り機に関する。
[従来の技術] 従来、この種のホタテ貝の耳吊り機は、例えば特開昭
63−123326号のもののように、所定の作業位置に、ホタ
テの稚貝を縦置、つまり稚貝の耳の部分を下側して位置
決めする構成となっている。その位置決め機構は、治具
台座の上に形成された浅い溝の両側に押え板を取り付
け、その押え板の内側にブラシ状の毛が多数植設されて
いる。そして、治具台座の上の溝内に稚貝の耳の部分を
位置させ、その稚貝を押え板の間に立てて、押え板の内
側の多数の毛によって稚貝を押さえ付けるこのようにな
っている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、ホタテの稚貝は、本来、薄い形状であるた
め、それを安定する横置姿勢から縦置姿勢に立てて位置
決めする作業は作業性が悪く、一連の耳吊り作業時間が
長く掛かってしまうという問題があった。しかも、ホタ
テの稚貝は大きさがまちまちであるため、このような稚
貝の大きさの如何に拘わらず、糸を通す耳の部分を正確
に位置決めすることが難しかった。
この考案は、このような問題を解決課題とする。
[課題を解決するための手段] この考案のホタテ貝の耳吊り機は、所定の作業位置に
位置決めしたホタテの稚貝の耳に線状係止部材を通し、
その線状係止部材を養殖ロープに抜け止めするホタテ貝
の耳吊り機において、 前記所定の作業位置にホタテの稚貝を位置決めする位
置決め手段は、 ホタテの稚貝が横置きに載置される載置部と、 前記載置部の前方に設けられて、ホタテの稚貝の左右
の耳のうちのいずれか一方を前記載置部の外へ突出状態
に固定する切欠き部を有するストッパと、 前記載置部の後方に備えられて、ホタテの稚貝を弾性
的に前方に押す押圧手段とから構成されていることを特
徴とする。
[作用] この考案のホタテ貝の耳吊り機は、載置部にホタテ貝
を横置の姿勢に載置し、その載置部の前方に設けたスト
ッパの切欠き部に向かって、後方から稚貝を弾性的に押
すことにより、切欠き部から稚貝の一方の耳を外に突出
させるようにして位置決めする。
そして、旋回テーブルに対し、ホタテの稚貝を安定す
る横置の姿勢でセットすることにより、作業性を向上さ
せて、一連の耳吊り作業時間の短縮を実現する。
また、稚貝の大きさの如何に拘わらず、切欠き部から
外方への耳の突出量が一定となるので、孔明け位置が一
定となり、正確な位置決めがされる。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
以下、便宜上、本実施例のホタテ貝の耳吊り機を、
「駆動機構」、「ホタテ貝の位置決め機構」、「養殖ロ
ープの送り機構」、「穿孔機構」、および「糸の処理機
構」に分けて説明する。
「駆動機構」 第3図ないし第5図は耳吊り機の全体図であって、図
中1は耳吊り機の本体である。本体には左右の軸受け2,
3が備えられ、これらの間には駆動軸4(第5図参照)
が水平の左右方向の軸線を中心として回転自在に支持さ
れている。駆動軸4の一端には従動プーリー5(第5図
参照)が取り付けられており、この従動プーリー5はベ
ルト6を介して駆動モータ7の駆動プーリー8に連結さ
れていて、その駆動モータ7によって、駆動軸4が一定
の速度で一方向に回転されるようになっている。
「ホタテ貝の位置決め機構」 駆動軸4には、第6図のように左右2つのカムプーリ
ー9,10が取り付けられ、また本体1におけるカムプーリ
ー9,10の近傍位置には、左右2つの旋回テーブル11,12
が上下方向の軸線を中心として回転自在に取り付けられ
ている。旋回テーブル11,12の回転軸の下側には、第7
図のように駆動プーリー13,14が取り付けられ、それら
の外周部にはピンPが90°の等間隔で4つずつ植設され
ている。一方、カムプーリー9,10の外周部には、対応す
る駆動プーリー13,14のピンPと嵌り合うカム溝Cが形
成されており、これらのピンPとカム溝Cとの関係によ
り、カムプーリー9,10が1回転する毎に、対応する旋回
テーブル11,12がそれぞれ逆方向に90°ずつ間欠的に回
転するようになっている。
カム溝Cは、左右のカムプーリー9,10のそれぞれにお
いて1つずつ形成され、かつ左右のカムプーリー9,10に
おいて対称的に形成されている。いま、第6図中右方の
カムプーリー9側のカム溝Cについて説明する。そのカ
ム溝Cは、プーリー9の周方向に沿って直線状に延在す
る直線部C1と、その直線部C1におけるカムプーリー9の
回転方向前側に連続する始端側傾斜部C2と直線部C1にお
けるカムプーリー9の回転方向後側に連続する終端側傾
斜部C3とからなる。始端側傾斜部C2は、第6図中の左方
に傾斜してカムプーリー9の外に開放され、また終端側
傾斜部C3は第6図中の右方に傾斜してカムプーリー9の
外に開放されている。第6図中の左方のカムプーリー10
のカム溝Cは、上述した右方のカムプーリー9のカム溝
Cとは左右対称的に形成されている。
一方、駆動プーリー13,14に4本ずつ植設されたピン
Pは、対応するカムプーリー9,10のカム溝Cに1本ずつ
嵌り合って、カムプーリー9,10が1回転する毎に、旋回
テーブル11,12を90°回転させる。その際、ピンPがカ
ム溝Cの直線部C1と嵌り合っているときは、旋回テーブ
ル11,12は回転を休止し、ピンPが傾斜部C2,C3と嵌り合
っているときに、旋回テーブル11,12が90°回転するよ
うになっている。したがって、旋回テーブル11は第6図
中の左方に90°ずつ間欠的に回転し、一方、旋回テーブ
ル12は逆に同図中の右方に90°ずつ間欠的に回転する。
第8図中右方の旋回テーブル11は、同図中左方の旋回
テーブル12よりも若干高い位置に備えられている。ま
た、これらの旋回テーブル11,12は共に同様の構成とな
っていて、それぞれの上部には、ホタテの稚貝Hが90°
の間隔を置いて4個ずつ位置決め載置されるようになっ
ている。そこで、以下においては、代表として一方の旋
回テーブル11の構成について説明する。
旋回テーブル11の上部外周には、第1図および第2図
のようにストッパとしての周壁15が小高く形成されてお
り、この周壁15における90°離間した4箇所には切欠き
部15aが形成されている。この切欠き部15aは、後述する
載置部16にホタテの稚貝Hが横置に載置されたときに、
その稚貝Hお左右の耳の部分の内のいずれか一方を載置
部16の外へ突出させる幅に設定されている。
旋回テーブル11の上部において、各切欠き部15aに内
側には、ホタテの稚貝Hがその耳の部分を外側にして横
置される凹状の載置部16が形成されている。各載置部16
には、載置されている稚貝Hを旋回テーブル11の径方向
外方、つまり切欠き部15aの方向に押圧する貝押え17が
備えられている。図において、HLは大きめの稚貝、HSは
小さめの稚貝を表し、貝押え17は、このような稚貝Hの
大小の如何に拘わらず、それを切欠き部15aの方向に押
すことができるようになっている。そのため、この貝押
え17には、横置に載置された稚貝Hの耳の部分とは反対
側の部分(以下、「後方部分」という)を押すための平
面視にて湾曲した垂直部17aと、その稚貝Hの後方部分
が載置される傾斜した湾曲部17bが形成されている。ま
た、各貝押え17は、その両側に位置するガイド18(第1
図および第2図参照)によって旋回テーブル11の径方向
にスライド自在にガイドされ、また貝押え17の後部に連
結されたガイドピン19が旋回テーブル11のガイド孔20に
ガイドされている。このガイド孔20には、貝押え17を切
欠き部15aの方向に付勢するスプリング21が備えられて
いる。
また、各載置部16の底には、第2図のように押上ピン
22が上下方向に出没自在に備えられ、この押上ピン22は
スプリング23によって常時下方に付勢されている。旋回
テーブル11の下方における耳吊り機本体1の定位置に
は、ピン押上ガイド24が取り付けられている。このピン
押上ガイド24は、旋回テーブル11の回転方向に向かって
徐々に上昇する斜面を形成しており、その斜面上を押上
ピン22の下端が乗り上がることによって、その押上ピン
22が上昇して載置部16の底から突出するようになってい
る。
他方の旋回テーブル12は、以上のような旋回テーブル
11と同様に構成とされている。
「養殖ロープの送り機構」 第2図においてRは養殖ロープであり、この養殖ロー
プRは、旋回テーブル11,12の上下の重なり部分の間を
通って水平方向に間欠的に送られるようになっている。
その送り方向は、第2図中の紙面の表側から裏側への方
向、第5図中にては左方から右方への方向となってい
る。養殖ロープRの送り機構は、送り車31と押圧車32と
の間に養殖ロープRを挟みつつ、送り車31を水平方向の
軸線を中心として間欠的に回転させるようになってい
る。送り車31の外周部には、その全周に渡って溝31a
(第9図参照)が形成されており、また送り車31の回転
軸33の一端には、ラチェット機構34を介して従動クラン
ク35が取り付けられている。ラチェット機構34は、従動
クランク35の第10図中左方への回転のみを回転軸33に伝
達し、従動クランク35の逆方向の回転は伝達しないよう
になっている。
従動クランク35には、その長手方向に沿ってスライダ
36がスライド自在にガイドされており、そのスライダ36
にねじ合う長ねじBを回すことによって、回転軸33の中
心からのスライダ36の偏心距離l(第10図参照)を調整
できるようになっている。スライダ36には第1のアーム
37が固定されており、そのアーム37は第2のアーム38の
一端にピン結合され、更にそのアーム38の他端は第3の
アーム39にピン結合されている。このアーム39は第4の
アーム40の先端に固定され、更にこのアーム40の基端は
クランク車41にピン結合されている。そのクランク車41
は、前述した「駆動機構」の駆動軸4に取り付けられて
いる。
このような構成により、従動クランク35は、駆動軸4
が1回転する毎に左右に1往復揺動し、その従動クラン
ク35の第10図中左方へ回転のみをラチェット機構34が送
り車31に伝える。したがって、送り車31は、所定の角度
ずつ第10図中左方へ間欠的に回転することになり、その
間欠的な回転角度は、スライダ36の偏心距離lに応じて
調整される。
前出した押圧車32は、スプリング42(第10図参照)の
付勢力によって送り車31に押し付けられている。養殖ロ
ープRは、送り車31と押圧車32との間に挟まれて、送り
車31の回転角度に応じて間欠的に送られる。第10図中に
おいて43は養殖ロープRのガイドであり、第1図および
第2図のように2つの旋回テーブル11,12の間に養殖ロ
ープRをガイドしている。
「穿孔機構」 この穿孔機構は、旋回テーブル11,12に載置された稚
貝Hの耳の部分と養殖ロープRが上下方向に重なる所定
の作業位置P0(第2図参照)において、それらの重なり
合う3者に対し、上方から下方に向かってドリル50(第
11図参照)で同時穿孔する機構である。
ドリル50は、耳吊り機本体1側のガイド51(第11図参
照)にガイドされて、作業位置P0の上方において上下方
向スライド自在となっている。また、ドリル50にはL字
状の昇降用ロッド52が連結されており、この昇降用ロッ
ド52の下端は昇降用カム53に当接している。この昇降用
カム53の外周部には1つの凹状のカム面が形成され、そ
して前述した「駆動機構」の駆動軸4に取り付けられて
いて、駆動軸4が一回転する毎に、昇降用ロッド52を所
定のタイミングで上下に一往復させるようになってい
る。昇降用ロッド52の上下動により、ドリル50の先端50
aは、まず回転しつつ下降し、作業位置P0にて上下に重
なる2つの稚貝Hの耳の部分と養殖ロープRを貫いて穿
孔し、その後、上昇して上方位置に復帰する。
「糸の処理機構」 この糸の処理機構は、作業位置P0において、前述した
「穿孔機構」によって明けられた孔、つまり2つの稚貝
Hの耳の部分と養殖ロープRの孔に、下方から上方に向
かって線状係止部材としての糸Lを通し、そしてその糸
Lを抜け止めすると共に、その糸Lの下端をカットする
機構である。
糸Lの先端は、作業位置P0の下方に位置する糸クラン
パ60(第11図参照)にクランプされたまま、この糸クラ
ンパ60と共に上昇することによって、2つの稚貝Hの耳
の部分と養殖ロープRの孔に下方から差し込まれるよう
になっている。糸クランパ60を昇降させるための機構
は、糸クランパ60に連結された昇降用ロッド61と、この
昇降用ロッド61の下端に当接する昇降用カム62によって
構成されている。この昇降用カム62の外周には1つの凹
状のカム面が形成され、そして前述した「駆動機構」の
駆動軸4に取り付けられていて、駆動軸4が一回転する
毎に、昇降用ロッド61を所定のタイミングで上下に一往
復させるようになっている。
糸Lは、繰り出し機構部から糸クランパ60に間欠送り
される。この繰り出し機構部は、糸クランパ60の真下に
位置する対の糸送り車61,62(第14図参照)の間に糸L
を挟んで上方に繰り出すようになっており、一方の糸送
り車61が駆動車、他方の糸送り車62が従動車となってい
る。駆動側の糸送り車61はベルト63を介して駆動プーリ
ー64に連結されており、この駆動プーリー64には、ラチ
ェット機構65(第15図参照)を介してクランク66が取り
付けられている。このクランク66は、ワイヤ67を介して
リンク68の先端に接続されており、このリンク68がピン
69(第14図参照)を中心として揺動することにより、ク
ランク66が同方向に揺動して、駆動プーリー64が第14図
中の右方に間欠的に回転されるようになっている。
リンク68の基端はカム70に当接しており、そのカム70
は前述した「駆動機構」の駆動軸4に取り付けられてい
る。カム70には1つの凸状のカム面が形成されていて、
駆動軸4が1回転する毎に、リンク68を1往復だけ揺動
させるようになっている。したがって、駆動軸4が1回
転する毎に、駆動プーリー64が一方向に間欠的に回転し
て、対の糸送り車61,62が糸Lを上方に所定量ずつ間欠
的に繰り出すことになる。
作業位置P0において、2つの稚貝Hの耳の部分と養殖
ロープRの孔に通された糸Lの先端は、上側の糸処理機
構部71(第11図参照)によって潰されて抜け止めされ、
また糸Lの下側部分は、下側の糸処理機構部72(同第11
図参照)によって潰されて抜け止めされると共にカット
される。糸Lは、第17図および第18図のように潰される
ことによって、拡径して抜け止めされる。
上側の糸処理機構部71は、耳吊り機本体1に固定され
たペース73に対して、ヘ字状の対のレバー74,75と、L
字状のクランク76,77を回転自在に取り付けられ、そし
て一方側のレバー74とクランク76の間にリンク78がピン
結合されていると共に、他方側のレバー75とクランク77
にリンク79がピン結合されている。クランク76,77の先
端には対のブロック80,81が取り付けられており、これ
らのブロック80,81は、第19図中実線で表すように対の
レバー74,75を閉じたときに糸Lを挟んで潰し、また同
図中2点鎖線で表すように対のレバー74,75を開いたと
きに糸Lから離れるようになっている。レバー74,75の
開閉機構は、前述した「駆動機構」の駆動軸4に取り付
けられたカム(図示せず)と、このカムによって揺動さ
れるレバー(図示せず)と、このレバーの動きをレバー
74,75に伝えるワイヤー(図示せず)によって構成され
ていて、駆動軸4が1回転する毎に、レバー74,75を所
定のタイミングで1回だけ開閉動作させるようになって
いる。
一方、下側の糸処理機構部72は、上述した上側の糸処
理機構部71に対して、対のカッタ82,83(第22図参照)
を付け加えた構成となっている。すなわち、同第22図の
ように、クランク76,77にカッタ82,83が取り付けられて
いて、ブロック80,81によって糸Lを潰すと同時に、カ
ッタ82,83によって糸をカットするようになっている。
次に、以上のように構成された本実施例の耳吊り機の
作用について説明する。
まず、養殖ロープRと糸Lをセットして、「駆動機
構」を起動させる。旋回テーブル11,12が90°ずつ間欠
的に逆方向に回転して、旋回テーブル11側の4つの載置
部16が第1図中P1,P2,P3,P4の4位置に間欠的に移動
し、旋回テーブル12側の4つの載置部16が同図中のP
1′,P2′,P3′,P4′の4位置に間欠的に移動する。作業
者は、このような旋回テーブル11,12に稚貝Hをセット
する。
一方の旋回テーブル11においては、P3の位置に移動し
てきた載置部16に対して1つずつ稚貝Hをセットする。
そのセットに際しては、まず貝押え17を一旦後方に引い
てから、載置部16の上に、稚貝Hの黒い方の面を上にし
かつ一方の耳の部分を切欠き部15aから外へ突出させる
ようにして載置し、それから貝押え17によって稚貝Hの
後方部分を前方に押して位置決めをする。
また、他方の旋回テーブル12においては、P3′の位置
に移動してきた載置部16に対し、同様にして1つずつ稚
貝Hをセットする。ただし、そのセットに際しては、稚
貝Hの白い方の面を上にしかつ一方の耳の部分を切欠き
部15aから外へ突出させるようにして載置する。
このように両旋回テーブル11,12にセットされる稚貝
Hは、いずれも2つの耳の部分の内、共通の一方側が切
欠き部15aから外に突出することになる。そして、それ
らの耳の部分は、作業位置P0において、養殖ロープRを
挟んで上下に位置する。ところで、稚貝Hの2つの耳の
部分の内、糸を通すことができるのは一方側に限られ、
仮に、糸を通すための孔を他方側に明けた場合には稚貝
Hが死んでしまうことになる。
そして、2つの稚貝Hの耳の部分が作業位置P0に位置
したとき、「穿孔機構」が動作し、ドリル50が回転しつ
つ下降する。これにより、上下に重なる2つの稚貝Hの
耳の部分と養殖ロープRに、それらを貫くように孔が明
けられる。その後、ドリル50が上昇復帰し、それと同時
に「糸の処理機構」が動作し、糸クランパ60が上昇し
て、ドリル50が明けた孔に糸Lを通す。その後、上下の
糸処理機構部71,72が動作し、糸Lの上端と下端を潰し
て抜け止めすると共に、糸Lを下端をカットする。この
結果、2つの稚貝Hが糸Lによって養殖ロープRに取り
付けられる。その後、「養殖ロープの送り機構」によっ
て養殖ロープRが所定のピッチで送られると共に、両旋
回テーブル11,12が90°回転する。その際、稚貝Hの下
方に位置する押上ピン22がピン押上ガイド24上に乗り上
げて上昇し、養殖ロープRに取り付けられた稚貝Hを載
置部16上から外す。
以降、同様の動作を繰り返すことによって、養殖ロー
プRに対し、その送りピッチの間隔で稚貝Hを2つずつ
取り付ける。
ところで、養殖ロープRに対する稚貝Hの取り付けピ
ッチを変更する際には、「養殖ロープの送り機構」にお
けるスライダ36の偏心距離L(第10図参照)を調整し
て、養殖ロープRの送りピッチを変えればよい。
なお、稚貝Hが位置決め載置される旋回テーブル11,1
2は上下方向にずらして2つ以上装備してもよく、その
装備数分に応じた数の稚貝Hを1単位として、養殖ロー
プRに取り付けることができる。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案のホタテ貝の耳吊り機
は、載置部にホタテ貝を横置の姿勢に載置し、その載置
部の前方に設けたストッパの切欠き部に向かって、後方
から稚貝を弾性的に押すことにより、切欠き部から稚貝
の一方の耳を外に突出させるようにして位置決めする構
成であるから、次のような効果を奏することができる。
旋回テーブルに対して、ホタテの稚貝を安定する横置
の姿勢でセットするため作業性がよく、一連の耳吊り作
業時間を短縮することができる。
稚貝の大きさの如何に拘わらず、その耳の部分を切欠
き部から突出させて正確に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を説明するための図であっ
て、第1図は旋回テーブルの平面図、第2図は第1図の
II矢視図、第3図は耳吊り機全体の正面図、第4図は第
3図のIV矢視図、第5図は第4図のV矢視図、第6図は
旋回テーブル周辺部の平面図、第7図は第6図のVII−V
II線に沿う断面図、第8図は第6図のVIII矢視図、第9
図は養殖ロープの送り機構部分の平面図、第10図は第9
図のX矢視図、第11図は穿孔機構周辺部の側面図、第12
図は第11図のXII矢視図、第13図は第12図のXIII矢視
図、第14図は糸の繰り出し機構部周辺の側面図、第15図
は第14図のXV矢視図、第16図は第15図のXVI矢視図、第1
7図は糸の潰し部分の正面図、第18図は第17図のXVIII矢
視図、第19図は上側の糸処理機構部の平面図、第20図は
第19図のXX矢視図図、第21図は第19図のXXI矢視図、第2
2図は下側の糸処理機構部の第21図同様の図である。 1……耳吊り機本体、4……駆動軸、11,12……旋回テ
ーブル、15……周壁、15a……切欠き部、16……載置
部、17……貝押え、31……送り車、32……押圧車、35…
…従動クランク、36……スライダ、B……長ねじ、37,3
8,39,40……アーム、41……クランク車、50……ドリ
ル、60……糸クランパ、61,62……糸送り車、71,72……
糸処理機構部、H……ホタテ貝、R……養殖ロープ、L
……糸、P0……作業位置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の作業位置に位置決めしたホタテの稚
    貝の耳に線状係止部材を通し、その線状係止部材を養殖
    ロープに抜け止めするホタテ貝の耳吊り機において、 前記所定の作業位置にホタテの稚貝を位置決めする位置
    決め手段は、 ホタテの稚貝が横置きに載置される載置部と、 前記載置部の前方に設けられて、ホタテの稚貝の左右の
    耳のうちのいずれか一方を前記載置部の外へ突出状態に
    固定する切欠き部を有するストッパと、 前記載置部の後方に備えられて、ホタテの稚貝を弾性的
    に前方に押す押圧手段とから構成されていることを特徴
    とするホタテ貝の耳吊り機。
JP1989105826U 1989-09-08 1989-09-08 ホタテ貝の耳吊り機 Expired - Fee Related JPH0810271Y2 (ja)

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