JPH0810267Y2 - ツリーサークル - Google Patents
ツリーサークルInfo
- Publication number
- JPH0810267Y2 JPH0810267Y2 JP3940190U JP3940190U JPH0810267Y2 JP H0810267 Y2 JPH0810267 Y2 JP H0810267Y2 JP 3940190 U JP3940190 U JP 3940190U JP 3940190 U JP3940190 U JP 3940190U JP H0810267 Y2 JPH0810267 Y2 JP H0810267Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tree
- wood
- circle
- resin
- square
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Protection Of Plants (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、街路樹等の根元の周囲に敷設して、歩行者
の踏圧などから、上記根元を保護するためのツリーサー
クルに関する。
の踏圧などから、上記根元を保護するためのツリーサー
クルに関する。
(ロ)従来の技術及びその課題 従来、街路樹等の根元の周囲に敷設して、同根元を保
護するためのツリーサークルは、主として鋳鉄等の金属
素材で製作されている。
護するためのツリーサークルは、主として鋳鉄等の金属
素材で製作されている。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところが、鋳鉄等の金属素材で製作されたツリーサー
クルは、不自然で、冷たく硬質な感触を免れず、また、
鋳鉄で製作する場合は、溶解炉、鋳型等大掛かりな製造
設備と、繁雑な作業とを要すると言う欠点があった。
クルは、不自然で、冷たく硬質な感触を免れず、また、
鋳鉄で製作する場合は、溶解炉、鋳型等大掛かりな製造
設備と、繁雑な作業とを要すると言う欠点があった。
そこで、自然で軟らかい感じを出すために、木材にて
ツリーサークルを製作することが考えられるが、木材
は、金属素材に比べて、腐りやすく、強度が弱く、耐摩
耗性に劣り、燃えやすいなどの問題がある。
ツリーサークルを製作することが考えられるが、木材
は、金属素材に比べて、腐りやすく、強度が弱く、耐摩
耗性に劣り、燃えやすいなどの問題がある。
(ニ)課題を解決するための手段 本考案では、木材に、不飽和ポリエステル樹脂、フェ
ノール樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂を含浸硬化させ
て分割片を形成し、同分割片複数個を組立構成してなる
ツリーサークルを提供せんとするものである。
ノール樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂を含浸硬化させ
て分割片を形成し、同分割片複数個を組立構成してなる
ツリーサークルを提供せんとするものである。
(ホ)作用効果 本考案によれば、所定形状に形成した木材に合成樹脂
を含浸させた部材でツリーサークルを構成しているの
で、十分な強度、耐腐敗性、耐摩耗性、難燃性という優
れた特徴を保有しながら、表面に木材特有の質感を現出
することができ、したがって、自然で、軟らかく、温か
い感触を演出することができる。
を含浸させた部材でツリーサークルを構成しているの
で、十分な強度、耐腐敗性、耐摩耗性、難燃性という優
れた特徴を保有しながら、表面に木材特有の質感を現出
することができ、したがって、自然で、軟らかく、温か
い感触を演出することができる。
また、軽量であり、かつ吸湿等による寸法の狂いもな
いことから、運搬及び敷設現場での組立てが容易であ
り、同理由からキットとして店頭販売も可能になる。
いことから、運搬及び敷設現場での組立てが容易であ
り、同理由からキットとして店頭販売も可能になる。
また、素材の木材は木工用工具があれば成形可能であ
り、鋳物で製作する場合のような大掛かりな設備を要せ
ず、成形が容易であり、更には、合成樹脂の含浸硬化に
よって強度が増加することから、例えば、杉の間伐材
等、こまれまで使途が無かった軟木の小径木材を用いて
ツリーサークルを製造することができ、林業の活性化に
も資することができる。
り、鋳物で製作する場合のような大掛かりな設備を要せ
ず、成形が容易であり、更には、合成樹脂の含浸硬化に
よって強度が増加することから、例えば、杉の間伐材
等、こまれまで使途が無かった軟木の小径木材を用いて
ツリーサークルを製造することができ、林業の活性化に
も資することができる。
(ヘ)実施例 本考案に係るツリーサークルの実施例について説明す
る。
る。
ツリーサークルは、植立した樹木の根元の周囲に付設
するために、複数個の分割片で構成されており、同分割
片の製造方法を参照して詳細に説明する。
するために、複数個の分割片で構成されており、同分割
片の製造方法を参照して詳細に説明する。
第1図は上記分割片製造工程のフローを示しており、
同フローは、成形工程(10)、乾燥工程(20)、樹脂含
浸工程(30)、硬化工程(40)で構成されており、以
下、各工程について具体的に説明する。
同フローは、成形工程(10)、乾燥工程(20)、樹脂含
浸工程(30)、硬化工程(40)で構成されており、以
下、各工程について具体的に説明する。
〔成形工程(10)〕 木工用工具を用いて、大きな木材から一体の分割片を
形成するか、または、小さい木材を複数個の部材に加工
し、これらの部材を組み立てて分割片を構成するなどし
て、後述の第2図〜第5図で示すような所定形状の分割
片を形成する。
形成するか、または、小さい木材を複数個の部材に加工
し、これらの部材を組み立てて分割片を構成するなどし
て、後述の第2図〜第5図で示すような所定形状の分割
片を形成する。
〔乾燥工程(20)〕 成形工程(10)で所定形状の分割片に形成された木材
を、乾燥室内に収納して加熱し、木材の組織中の水分を
乾燥させる。
を、乾燥室内に収納して加熱し、木材の組織中の水分を
乾燥させる。
〔樹脂含浸工程(30)〕 含浸合成樹脂の一例として不飽和ポリエステル樹脂を
用いる場合について説明する。
用いる場合について説明する。
密閉可能のタンクを用意し、同タンク中に上記木材を
収納し、同タンク内を約4mmHgに減圧して、約10分間放
置することにより、木材組織中の空気を放出させる。
収納し、同タンク内を約4mmHgに減圧して、約10分間放
置することにより、木材組織中の空気を放出させる。
上記のように減圧したタンク内で、不飽和ポリエステ
ル樹脂の入った容器中に、上記木材を浸清し、減圧した
タンク内の圧力を常圧に戻すことにより、木材の組織中
に上記合成樹脂を含浸させる。
ル樹脂の入った容器中に、上記木材を浸清し、減圧した
タンク内の圧力を常圧に戻すことにより、木材の組織中
に上記合成樹脂を含浸させる。
〔硬化工程(40)〕 上記タンク中から、不飽和ポリエステル樹脂を含浸さ
せた木材を取出し、150〜180℃の高温室に約30分間収容
して、不飽和ポリエステル樹脂を熱硬化させる。
せた木材を取出し、150〜180℃の高温室に約30分間収容
して、不飽和ポリエステル樹脂を熱硬化させる。
また、上記木材を85〜90℃の熱湯中に浸清して、不飽
和ポリエステル樹脂を熱硬化させることもできる。
和ポリエステル樹脂を熱硬化させることもできる。
この様にして製造された分割片は、成形工程(10)に
おいて、複数個の部材で組立てられたものであっても、
同工程(10)後の樹脂含浸、硬化工程(30)(40)によ
り各部材が互いに接着され、一体の分割片に形成され
る。
おいて、複数個の部材で組立てられたものであっても、
同工程(10)後の樹脂含浸、硬化工程(30)(40)によ
り各部材が互いに接着され、一体の分割片に形成され
る。
この様にして製造された分割片は、十分な強度を有し
ているので、多様なデザインのツリーサークルを製作す
ることができ、そのうちの数例を第2図〜第5図で示
す。
ているので、多様なデザインのツリーサークルを製作す
ることができ、そのうちの数例を第2図〜第5図で示
す。
第2図は直交した2個の直線部(s)(s)と1個の
1/4円弧部(r)よりなる略平板状の分割片(A1)の上
面に、方形断面溝(62)多数を並設状に形成し、方形断
面溝(62)の底面に所定間隔を保持して所定長さの方形
孔(64)を形成し、同分割片(A1)の表裏を連通させ、
かかる分割片(A1)4個で、中央に正方形の樹脂挿通孔
(65)を形成し、外周が円形を形成するように結合して
ツリーサークル(B1)としたものであり、円形の外形
と、正方形の樹木挿通孔(65)と、中心から偏心した4
本の分割線(60)と、これに直交した方形断面溝(62)
がデザイン上の特徴である。
1/4円弧部(r)よりなる略平板状の分割片(A1)の上
面に、方形断面溝(62)多数を並設状に形成し、方形断
面溝(62)の底面に所定間隔を保持して所定長さの方形
孔(64)を形成し、同分割片(A1)の表裏を連通させ、
かかる分割片(A1)4個で、中央に正方形の樹脂挿通孔
(65)を形成し、外周が円形を形成するように結合して
ツリーサークル(B1)としたものであり、円形の外形
と、正方形の樹木挿通孔(65)と、中心から偏心した4
本の分割線(60)と、これに直交した方形断面溝(62)
がデザイン上の特徴である。
図中、(60)は、植立した樹木の根元の周囲に敷設す
る必要上、ツリーサークルを複数個の分割片に分割して
製作し、敷設現場において完全なツリーサークルに組立
てるための分割線である。
る必要上、ツリーサークルを複数個の分割片に分割して
製作し、敷設現場において完全なツリーサークルに組立
てるための分割線である。
第3図は、分割片(A2)の平面形を3個の直線部
(s)(s)(s)と1個の1/4円弧部(r)で形成し
た点が前記と異なるだけで、他は前記と同様に構成され
ており、円形の外形と正方形の樹木挿通孔(65)と、中
心を指向した分割線(60)と、これに45゜で交差した方
形断面溝(63)がデザイン上の特徴である。
(s)(s)(s)と1個の1/4円弧部(r)で形成し
た点が前記と異なるだけで、他は前記と同様に構成され
ており、円形の外形と正方形の樹木挿通孔(65)と、中
心を指向した分割線(60)と、これに45゜で交差した方
形断面溝(63)がデザイン上の特徴である。
第4図は、正方形状の分割片(A3)の一隅に、正方形
状の切欠部(66)を形成し、同分割片(A3)の表面に縦
横に整列した正方形凹部(67)多数を形成し、各方形凹
部(67)の中央に正方形孔(68)を形成している。
状の切欠部(66)を形成し、同分割片(A3)の表面に縦
横に整列した正方形凹部(67)多数を形成し、各方形凹
部(67)の中央に正方形孔(68)を形成している。
かかる分割片(A3)4個を、切欠部(66)を中心に向
けて結合することで、ツリーサークル(B3)を形成して
おり、正方形の外形と、正方形の樹木挿通孔(65)と、
中心を指向した分割線(60)と、縦横に整列した正方形
凹部(67)とがデザイン上の特徴である。
けて結合することで、ツリーサークル(B3)を形成して
おり、正方形の外形と、正方形の樹木挿通孔(65)と、
中心を指向した分割線(60)と、縦横に整列した正方形
凹部(67)とがデザイン上の特徴である。
なお、上記3列において、分割片(A1)(A2)(A3)
はそれぞれ同一形状に形成されているので、大量製造に
適する。
はそれぞれ同一形状に形成されているので、大量製造に
適する。
第5図は、外形を第4図のものと同様に形成し、表面
に互いに直交した方形断面溝(69)と方形孔(70)とを
形成した分割片(A4)4個で構成されており、正方形の
外形と、正方形の樹木挿通孔(65)と、中心を指向した
分割線(60)と、各分割片(A4)内で交差した方形断面
溝(69)とがデザイン上の特徴である。
に互いに直交した方形断面溝(69)と方形孔(70)とを
形成した分割片(A4)4個で構成されており、正方形の
外形と、正方形の樹木挿通孔(65)と、中心を指向した
分割線(60)と、各分割片(A4)内で交差した方形断面
溝(69)とがデザイン上の特徴である。
第6図は、上記ツリーサークルの敷設状態を示してお
り、(80)は樹木、(81)は地面、(82)はツリーサー
クル(B)の周縁を支持する縁石であり、地面(81)と
舗装面(83)とを仕切る境界を兼ねている。
り、(80)は樹木、(81)は地面、(82)はツリーサー
クル(B)の周縁を支持する縁石であり、地面(81)と
舗装面(83)とを仕切る境界を兼ねている。
(84)は上記分割片(A4)を結合するためのジョイン
トである、 このようにして製作、敷設されたツリーサークル
(B)は、表面に木材の模様及び色調が現出して自然感
に富み、かつ、十分な強度と、耐腐敗性と、耐摩耗性
と、難燃性を有するという優れた効果がある。
トである、 このようにして製作、敷設されたツリーサークル
(B)は、表面に木材の模様及び色調が現出して自然感
に富み、かつ、十分な強度と、耐腐敗性と、耐摩耗性
と、難燃性を有するという優れた効果がある。
第1図は本考案に係るツリーサークルを構成する分割片
の製造工程フロー図、第2図、第3図は各種ツリーサー
クルの斜視図、第4図、第5図は同平面図、第6図はツ
リーサークルの敷設状態を示す縦断面図。 (A1):分割片 (B):ツリーサークル
の製造工程フロー図、第2図、第3図は各種ツリーサー
クルの斜視図、第4図、第5図は同平面図、第6図はツ
リーサークルの敷設状態を示す縦断面図。 (A1):分割片 (B):ツリーサークル
Claims (1)
- 【請求項1】木材に、不飽和ポリエステル樹脂、フェノ
ール樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂を含浸硬化させて
分割片を形成し、同分割片複数個を組立構成してなるツ
リーサークル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3940190U JPH0810267Y2 (ja) | 1990-04-11 | 1990-04-11 | ツリーサークル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3940190U JPH0810267Y2 (ja) | 1990-04-11 | 1990-04-11 | ツリーサークル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03129046U JPH03129046U (ja) | 1991-12-25 |
JPH0810267Y2 true JPH0810267Y2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=31548279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3940190U Expired - Fee Related JPH0810267Y2 (ja) | 1990-04-11 | 1990-04-11 | ツリーサークル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0810267Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-04-11 JP JP3940190U patent/JPH0810267Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03129046U (ja) | 1991-12-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |