JPS6141866Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は第５図で示すように、天井面ａに形成
した凹部ｂの口縁に取付けて美観を与える装飾用
の枠体に関するもので、直線部と彎曲部との組合
せ形態により美的外観を向上させたものの製作を
経済的に且つ容易に堅牢にしたもので、これを図
示の実施例について説明する。図面において１は
多角形の装飾枠を構成する彎曲杆材を示し、この
ものは第４図で示すように一面に柔軟で屈撓性の
ある強靭な例えば合成樹脂膜のシート３を貼着重
合した木質板２を材料とし、この木質板２にシー
ト３に達しない深さで僅かに木質板２を残して適
宜幅の凹溝４を所望の内隔で配設し、これを第３
図で示すように各凹溝４において内外に彎曲させ
て直線部と彎曲部とから成る所望型態の断面形状
とし、凹溝４を内面として彎曲した部分には凹溝
４内に木片又は樹脂層その他の固形芯材５を内層
させてその彎曲状態を保形し、又凹溝４を外面と
して彎曲した部分には、布、紙、皮革、合成樹脂
等を基材として一面に接着材層を有する補強テー
プ６を凹溝４面に沿つて接着することによりその
彎曲形状を保形させて杆材１を形成し、更にその
外面には適宜の硬質材から成る補強部材７を接着
した。

このように形成した彎曲面の杆材１の複数本を
順次両端で結合して第１図で示すように四角、五
角等の多角形の装飾枠を構成し、これを第５図で
示すように天井面ａの凹部ｂの口縁に取付けて装
飾用に使用する。

本考案によるときは、一面にシート３を接着重
合した木質板２を、これに設けた凹溝４におい
て、内外に屈撓させて所望の彎曲形状に成形する
に際し、凹溝４を内面として彎曲した部分には凹
溝４内に固形芯材５を介在させることによりその
彎曲形態を保形し得るが、凹溝４を外面として彎
曲した部分の保形手段は比較的困難で、従来はそ
の彎曲部の外面に樹脂層又は水ガラス、セメント
層等を塗布し、その固化により保形し、その操作
は殆んど湿式で操作が煩雑であるに対し、本考案
は該彎曲部外面に補強テープ６を接着して保形し
たので極めて簡易に且つ乾式手段によつて保形し
得られ、その外面に接着した補強部材７と相俟つ
て杆材１の彎曲形状を堅牢に保持して取扱いによ
る形崩れを防止し、その数本を結合して多角形の
枠を形成することを安易にした効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案実施の一例を示すもので、第１図
は枠の斜視図、第２図は枠を構成する彎曲杆材の
斜視図、第３図は彎曲杆材の拡大断面図、第４図
は杆材を形成する原板の截断側面図、第５図は装
飾枠の使用態様を示す截断側面図である。 １……彎曲杆材、２……木質板、３……シー
ト、４……凹溝、５……固形芯材、６……補強テ
ープ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一面に柔軟で強靭なシート３を接着重合した木
   質板２にシート３に達しない深さの適宜幅の凹溝
   ４の複数条を所望間隔に配設し、該凹溝４におい
   て木質板２を内外に彎曲し、凹溝４を内面として
   彎曲した部分には凹溝４内に固形芯材５を内層さ
   せ、凹溝４を外面として彎曲した部分には凹溝４
   面に沿い補強テープ６を接着して彎曲杆材１を形
   成し、その外面に補強部材７を結着したものの複
   数本を両端で順次結合して多角形の枠に形成した
   天井装飾枠。